JP2011048266A - マイクロレンズアレイおよびその金型の製造方法 - Google Patents

マイクロレンズアレイおよびその金型の製造方法 Download PDF

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啓 天野
Seiji Kimura
誠司 木村
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Abstract

【課題】形状誤差を低減できるマイクロレンズアレイおよびその金型の製造方法を提供。
【解決手段】マイクロレンズアレイは、輪郭形状が円形のマイクロレンズ3を複数備える。マイクロレンズ3のレンズ面3Aの中心を通り直交する2本の中心線のうち、一方の中心線B−Bに垂直な断面におけるレンズ面3A形状が円弧に形成され、他方の中心線A−Aに垂直な断面におけるレンズ面3A形状が式(1)の非球面断面形状数式で定義される非球面曲線で、かつ、円錐定数kの値が−1.3≦k<0の範囲で定義される非球面曲線で構成されている。
Z(X)=(1/R)×X2/[1+{1-(k+1)×(1/R)2×X2(1/2)]+Σ(An×Xn)…式(1)
ただし、Z:光軸からの距離Xの非球面曲線上の点の非球面曲線頂点における接平面からの距離、X:光軸からの距離、R:中心曲率半径、k:円錐定数、An:高次係数。
【選択図】図2

Description

本発明は、マイクロレンズアレイおよびその金型の製造方法に関する。詳しくは、輪郭形状が円形のマイクロレンズを複数備えたマイクロレンズアレイおよびその金型の製造方法に関する。
光を集光、拡散、反射、回折などで制御する分野、例えば、液晶ディスプレイ、光結合光学素子、画像入力装置などの分野において、マイクロレンズアレイが用いられている。
マイクロレンズアレイは、外径が概ね10〜300μm程のほぼ円形状、深さが0.6〜50μmの凹レンズまたは凸レンズなどの微小単位レンズを面状に配列したもので、通常、微小単位レンズ(マイクロレンズ)は、中心を軸対称とした球面形状で設計されることが多い。
従来、マイクロレンズアレイを製造する方法として、先端が球面状の圧子を金型母材の表面に押圧して複数の圧痕を形成し、これらの圧痕の形状を光学部材に転写してマイクロレンズアレイを製造する、いわゆる、圧痕方式(例えば、特許文献1および特許文献2など)や、フォトリソグラフィ方式により基板上に凸面形状をアレイ状に配列形成してマイクロレンズアレイを製造する、いわゆる、フォトリソ方式(例えば、特許文献3)が知られている。
また、マイクロレンズアレイを製作する金型の加工にあたって、マイクロレンズの断面形状に相当する円弧状刃先輪郭形状を有する切削工具を、金型基材に対して相対移動させながら、切削工具をマイクロレンズのレンズ面形状(断面形状と直交する方向のレンズ面形状)に沿った軌跡(円弧軌跡)で移動させて、金型を切削加工する方法(特許文献4および特許文献5)も知られている。
特開平9−327860号公報 特開平11−42649号公報 特開平6−194502号公報 特開2000−198001号公報 特許第4213897号
しかしながら、特許文献4や特許文献5において記載されている方法、つまり、切削工具をマイクロレンズのレンズ面形状に沿った軌跡(円弧軌跡)で移動させて金型を切削加工する方法において、円形のディンプル形状を切削した場合、形成される1つのディンプル状マイクロレンズ反転形状(以下、ディンプルと記述する)は、加工原理上、部分球の形状をしたディンプルにはならず、部分球の形状に対して形状誤差が発生する。また、ディンプルの円形口径形状に対しても設計円形状に対する誤差が発生する。
例えば、特許文献5には、ディンプルが部分球の形状に対して誤差をもつことが記述されている。つまり、ディンプルの直径と切削工具切刃輪郭形状との比によっては形状誤差量が大きくなるため、その形状誤差量を許容できる用途に限られる、と記述されている。
具体的な例として、特許文献5に記載の加工方法で、円形口径形状が直径50μm、円形口径の中心を通り直交する2本の中心線の断面がともに半径50μmの円弧、すなわち、曲率半径50μmの部分球を模した円形ディンプルを切削加工した場合、理論計算上、球面形状に対して、図11に示すような分布の加工面形状誤差が発生し、その誤差量は、最大誤差値(P−V値)で0.23μm、二乗平均値(RMS値)で0.065μmである。
また、図12に示すような円形口径形状(基準円)に対する口径輪郭形状誤差も発生し、その最大誤差値(P−V値)は、0.445μmである(図13参照)。これらの誤差はマイクロレンズアレイの光学性能を低下させる要因となる。
本発明の目的は、このような従来の課題に鑑み、形状誤差を低減できるマイクロレンズアレイおよびその金型の製造方法を提供することにある。
本発明のマイクロレンズアレイは、輪郭形状が円形のマイクロレンズを複数備えたマイクロレンズアレイであって、前記マイクロレンズのレンズ面中心を通り直交する2本の中心線のうち、一方の中心線に垂直な断面におけるレンズ面形状が円弧に形成され、前記2本の中心線のうち、他方の中心線に垂直な断面におけるレンズ面形状が式(1)の非球面断面形状数式で定義される非球面曲線で、かつ、円錐定数kの値が−1.3≦k<0の範囲で定義される非球面曲線で構成されている、ことを特徴とするマイクロレンズアレイ。
式(1):
Z(X)=(1/R)×X2/[1+{1-(k+1)×(1/R)2×X2(1/2)]+Σ(An×Xn)
ただし、Z:光軸からの距離Xの非球面曲線上の点の非球面曲線頂点における接平面からの距離
X:光軸からの距離
R:中心曲率半径
k:円錐定数
An:高次係数
つまり、本発明のマイクロレンズは、図2に示すように、マイクロレンズ3のレンズ面3Aの中心を通り直交する2本の中心線A−A、B−Bのうち、一方の中心線B−Bに垂直な断面(A−A断面)におけるレンズ面3Aの形状が円弧に形成され、他方の中心線A−Aに垂直な断面(B−B断面)におけるレンズ面3Aの形状が非球面曲線、つまり、図3に示すように、式(1)の非球面断面形状数式で定義される非球面曲線で、かつ、円錐定数kの値が−1.3≦k<0の範囲で定義される非球面曲線で構成されている。
このようなマイクロレンズ形状とすることにより、このマイクロレンズのレンズ面を成形するためのレンズ成形面(金型)を加工するにあたって、このレンズ成形面の中心を通り直交する2本の中心線のうち、一方の中心線に垂直な断面におけるレンズ成形面形状と同値の円弧状の切刃輪郭形状を有する切削工具を、金型基材に対して、前記一方の中心線方向へ、前記非球面曲線で相対移動させて、マイクロレンズアレイ金型を切削加工する金型加工法に適用した場合、図4に示すように、球に対する加工面形状誤差の発生を小さくできる。また、図5に示すように、円形口径形状に対する輪郭形状誤差の発生を小さくすることができ、より部分球に近い形状のマイクロレンズを製造することができる。
すなわち、円錐定数kを−1.3≦k<0の範囲に設定した式(1)の非球面断面形状数式に基づいた非球面曲線の移動軌跡で切削工具を移動させて、部分球形状を模したディンプルを切削加工した場合、より部分球形状に近い形状が形成することができる。
これによって、切削工具を移動させて円形ディンプル形状を切削加工する方法の適用可能範囲を拡大することができる。
本発明のマイクロレンズアレイ金型の製造方法は、請求項1に記載のマイクロレンズアレイのレンズ面を形成するためのレンズ成形面を金型基材の表面に形成するマイクロレンズアレイ金型の製造方法であって、前記レンズ成形面の中心を通り直交する2本の中心線のうち、一方の中心線に垂直な断面におけるレンズ成形面形状と同値の円弧状の切刃輪郭形状を有する切削工具を、前記金型基材に対して、前記一方の中心線方向へ、前記非球面断面形状数式で定義される非球面曲線で、かつ、円錐定数kの値が−1.3≦k<0の範囲で定義される非球面曲線軌跡で相対移動させて前記金型基材の表面を切削し、この切削面を前記レンズ成形面とする、ことを特徴とする。
このような構成によれば、レンズ成形面の中心を通り直交する2本の中心線のうち、一方の中心線に垂直な断面におけるレンズ成形面形状と同値の円弧状の切刃輪郭形状を有する切削工具を、金型基材に対して、一方の中心線方向へ、式(1)の非球面断面形状数式で定義される非球面曲線で、かつ、円錐定数kの値が−1.3≦k<0の範囲で定義される非球面曲線軌跡で相対移動させるだけで、球に対する加工面形状誤差の発生が小さく、また、円形口径形状に対する輪郭形状誤差の発生が小さいマイクロレンズ金型を製造することができる。
本発明のマイクロレンズアレイ金型の製造方法において、前記金型基材は、前記一方の中心線に沿った方向に直線移動され、前記切削工具は、前記金型基材の直線移動に並行して前記レンズ成形面に垂直な方向に微小往復移動される、ことが好ましい。
このような構成によれば、金型基材を一方の中心線に沿った方向へ直線移動させるとともに、これに並行して、切削工具をレンズ成形面に垂直な方向に微小往復移動させればよいから、これらの移動制御を容易に行える。
本発明のマイクロレンズアレイ金型の製造方法において、前記切削工具の微小往復移動は、圧電素子を用いた圧電素子駆動ステージにより行われる、ことが好ましい。
このような構成によれば、切削工具の微小往復移動が圧電素子を用いた圧電素子駆動ステージにより行われるから、微小なマイクロレンズを高精度に切削加工することができる。
本発明の実施形態に係るマイクロレンズアレイを示す平面図。 前記実施形態のマイクロレンズアレイのうち、1つのマイクロレンズを示す平面図、A−A断面図、B−B断面図。 前記実施形態のマイクロレンズの非球面断面形状およびその数式を示す図。 前記実施形態において工具軌跡が非球面曲線形状の場合の加工面形状誤差分布図。 前記実施形態と従来との口径輪郭形状誤差比較図。 前記実施形態において形状誤差低減量と円錐定数との関係を示す図。 前記実施形態において口径輪郭形状誤差と円錐定数との関係を示す図。 本発明の実施形態に係るマイクロレンズ金型の加工装置を示す斜視図。 図8の部分拡大図。 前記実施形態の加工装置において切削工具とレンズ成形面とを示す斜視図。 従来例において工具軌跡が円弧形状の場合の加工面形状誤差分布図。 従来例において基準円に対する口径輪郭形状誤差を示す図。 従来例において工具軌跡が円弧形状で加工した場合の口径輪郭形状誤差図。
<マイクロレンズアレイの説明>
本実施形態のマイクロレンズアレイ1は、図1に示すように、一般的なレンズ材料により平板状に形成された基板2の表面に、輪郭形状が円形で凸球面状の複数のマイクロレンズ3が格子状に配列されて構成されている。なお、マイクロレンズ3の配列は、格子状に限らず、千鳥状でもよく、その他の配列でもよい。
マイクロレンズ3は、図2に示すように、マイクロレンズ3の凸球面状のレンズ面3Aの中心を通り直交する2本の中心線A−A,B−Bのうち、一方の中心線B−Bに垂直な断面(A−A断面)におけるレンズ面3Aの形状が円弧に形成され、他方の中心線A−Aに垂直な断面(B−B断面)におけるレンズ面3Aの形状が非球面曲線で構成されている。
ここで、非球面曲線は、図3に示すように、式(1)の非球面断面形状数式で定義される非球面曲線で、かつ、円錐定数kの値が−1.3≦k<0の範囲で定義される非球面曲線で構成されている。
式(1):
Z(X)=(1/R)×X2/[1+{1-(k+1)×(1/R)2×X2(1/2)]+Σ(An×Xn)
ただし、Z:光軸からの距離Xの非球面曲線上の点の非球面曲線頂点における接平面からの距離
X:光軸からの距離
R:中心曲率半径
k:円錐定数
An:高次係数(非球面係数)
である。
具体的には、マイクロレンズ3は、曲率半径が50μm、円形口径形状が直径50μmの部分球を模したマイクロレンズである。従って、円形口径形状が直径50μmであるので、マイクロレンズ3のレンズ面3Aの中心を通り直交する2本の中心線A−A,B−Bの距離は50μm、マイクロレンズ3の中心高さは6.7μmである。
一方の中心線B−Bに垂直な断面(A−A断面)におけるレンズ面3Aの形状を、曲率半径50μmの円弧とし、他方の中心線A−Aに垂直な断面(B−B断面)におけるレンズ面3Aの形状を、式(1)の非球面断面形状数式において、
円錐定数k=−0.65
高次係数An=0
中心曲率半径R=19.129μm
で定義される非球面曲線とする。
なお、中心曲率半径Rの値(47.823μm)は、円錐定数k=−0.65、高次係数An=0、中心線A−A,B−Bの距離=50μmから、一義的に決定される値である。
本マイクロレンズ3の形状と、曲率半径50μm、円形口径形状が直径50μmの部分球との差異(形状誤差)は、図4に示すような誤差分布を示す。つまり、最大差値(P−V値)は0.23μm、二乗平均値(RMS値)では0.044μmである。
これらの値は、半径50μmの円弧切刃を有する切削工具を用いて、半径50μmの円弧の移動軌跡で部分球形状を模したディンプルを切削加工した場合に比べて、最大誤差値(P−V値)は有意な差は発生しないが、光学性能に与える影響の大小と相関がある二乗平均値(RMS値)について約23%誤差量が低減される。
また、本マイクロレンズ3の形状では、図5に示すように、円形口径形状に対する口径輪郭形状の最大誤差量は0.301μmであり、図13に示した口径輪郭形状の最大誤差量に比べて約32%誤差量が低減される。
図6は、半径50μmの円弧切刃を有する切削工具を用いて、半径50μmの円弧の移動軌跡で部分球形状を模したディンプルを切削加工した場合に発生する形状誤差量を基準とし、式(1)の非球面形状断面形状数式に基づいた非球面曲線で部分球形状を模したディンプルを切削加工した場合の形状誤差の二乗平均値(RMS値)の低減効果を示した図である。
この図から、円錐定数kを−1.3≦k<0の範囲に設定した場合において、形状誤差が低減されることが分かる。
図7は、半径50μmの円弧切刃を有する切削工具を用いて、半径50μmの円弧の移動軌跡で部分球形状を模したディンプルを切削加工した場合に発生する円形口径形状に対する輪郭形状の最大誤差量を基準とし、式(1)の非球面形状断面形状数式に基づいた非球面曲線で部分球形状を模したディンプルを切削加工した場合の輪郭形状の最大誤差量の低減効果を示した図である。
この図から、円錐定数kをk<0の範囲に設定した場合において、輪郭形状の誤差が低減されることが分かる。
すなわち、円錐定数kを−1.3≦k<0の範囲に設定した式(1)の非球面断面形状数式に基づいた非球面曲線の移動軌跡で部分球形状を模したディンプルを切削加工した場合、より部分球形状に近い形状が形成することができる。
これによって、切削工具を移動させて円形ディンプル形状を切削加工する方法の適用可能範囲を拡大することができる。
<マイクロレンズアレイ金型の加工装置の説明>
図8は、マイクロレンズ3のレンズ面3Aを形成するための凹球面状のレンズ成形面13を金型基材12の表面に形成したマイクロレンズアレイ金型11を製造するための加工装置14を示す図である。
同加工装置14は、加工機本体20と、加工機NCコントローラ31と、PC(Personal Computer)32と、アナログ信号ユニット33と、圧電素子ステージコントローラ34とから構成されている。
加工機本体20は、ベッド21と、このベッド21の上面に前後方向(X軸方向)へ移動可能に設けられ上面にワークである金型基材12を載置するテーブル22と、このテーブル22を挟んでベッド21の両側に立設された支柱23および支柱23の上端間に掛け渡されたクロスレール24を有する門形コラム25と、この門形コラム25のクロスレール24に沿って左右方向(Y軸方向)へ移動可能に設けられたYスライダ26と、このYスライダ26に上下方向(Z軸方向)へ昇降可能に設けられたZスライダ27と、このZスライダ27に取り付けられた圧電素子駆動ステージ28と、この圧電素子駆動ステージ28に取り付けられた切削工具29とから構成されている。
テーブル22、Yスライダ26およびZスライダ27は、加工機NCコントローラ31を介してPC32から動作指令信号が伝達されるとともに、加工機NCコントローラ31との間でクローズドループの制御が行われて駆動される。テーブル22のX軸方向の駆動とZスライダ27のZ軸方向の駆動の同期動作によって、金型基材12の表面にディンプル(レンズ成形面13)が加工される。
圧電素子駆動ステージ28は、図9に示すように、アナログ信号ユニット33および圧電素子ステージコントローラ34を介してPC32からの動作指令信号が伝達されるとともに、圧電素子駆動ステージ28内に組み込まれた位置センサ(図示省略)との間でクローズドループの制御が行われて微小往復駆動される。
切削工具29は、マイクロレンズ3のレンズ面3Aを形成するためのレンズ成形面13の中心を通り直交する2本の中心線のうち、一方の中心線に垂直な断面におけるレンズ成形面13の形状と同値の円弧状の切刃29Aを有する。つまり、図10に示すように、レンズ成形面13の中心を通り直交する2本の中心線A−A、B−Bのうち、一方の中心線B−Bに垂直な断面におけるレンズ成形面13の形状(凹円弧形状)と同値の凸円弧状切刃輪郭形状を有する切刃29Aを備える。
<マイクロレンズアレイ金型の製造方法の説明>
マイクロレンズアレイ金型11の製造にあたって、金型基材12の表面に、マイクロレンズ3のレンズ面3Aを形成するためのレンズ成形面13を形成するには、まず、切削工具29の切刃29Aを切削方向、つまり、図10に示すように、レンズ成形面13の中心を通り直交する2本の中心線A−A,B−Bのうち一方の中心線B−Bに対して直交させた状態に設定する。
この状態で切削工具29を、金型基材12に対して、レンズ成形面13の中心を通り直交する2本の中心線のうち一方の中心線(図10のB−B線)方向へ、式(1)の非球面断面形状数式で定義される非球面曲線で、かつ、円錐定数kの値が−1.3≦k<0の範囲で定義される非球面曲線軌跡で相対移動させて、金型基材12の表面を切削する。
具体的には、図8に示すように、テーブル22をX軸方向へ送ると同時に、Zスライダ27をZ軸方向へ往復移動させながら、切削工具29で金型基材12の表面を切削する。すると、金型基材12の表面に円形のディンプル、つまり、レンズ成形面13がX軸方向に沿って一列にかつ一定間隔で複数形成される。一列の加工が終了したら、テーブル22を元に位置に戻したのち、Yスライダ26を一定ピッチY軸方向へ移動させる。この状態で前述の動作を繰り返すと、2列目のディンプル(レンズ成形面13)がX軸方向に沿って一列にかつ一定間隔で複数形成される。このようにして、金型基材12の表面に複数のディンプル(レンズ成形面13)を加工する。
<変形例>
なお、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
前記実施形態において、マイクロレンズアレイ金型11は、平板状の金型基材12の表面に、複数のマイクロレンズ3のレンズ面3Aを成形するためのレンズ成形面13を切削加工した構成であったが、金型基材12は平板状でなくてもよい。例えば、ロール状の金型基材12の外周面にマイクロレンズ3のレンズ面3Aを成形するためのレンズ成形面13を切削加工した構成であってもよい。つまり、切削工具29の動作方向とロール状の金型基材の回転軸が直交した位置関係にあれば、実施可能である。
前記実施形態において、金型基材12をX軸方向、つまり、一方の中心線(図2でB−B線相当)に沿った方向に直線移動させ、切削工具29を、金型基材12の直線移動に並行してレンズ成形面13に垂直な方向に微小往復移動させる構成としたが、これに限られない。切削工具29と金型基材12の動作方向とが直交する位置関係にあればよい。
前記実施形態において、マイクロレンズアレイ1のマイクロレンズ3を輪郭形状が円形な凸球面状としたが、輪郭形状が円形で凹球面状であってもよい。
本発明は、光を集光、拡散、反射、回折などで制御する分野、例えば、液晶ディスプレイ、光結合光学素子、画像入力装置などの分野において用いられるマイクロレンズアレイおよびその金型の製造方法に利用できる。
1…マイクロレンズアレイ、
2…基板、
3…マイクロレンズ、
3A…レンズ面、
11…マイクロレンズ金型、
12…金型基材、
13…レンズ成形面、
14…加工装置、
28…圧電素子駆動ステージ、
29…切削工具、
29A…切刃。

Claims (4)

  1. 輪郭形状が円形のマイクロレンズを複数備えたマイクロレンズアレイであって、
    前記マイクロレンズのレンズ面中心を通り直交する2本の中心線のうち、一方の中心線に垂直な断面におけるレンズ面形状が円弧に形成され、
    前記2本の中心線のうち、他方の中心線に垂直な断面におけるレンズ面形状が式(1)の非球面断面形状数式で定義される非球面曲線で、かつ、円錐定数kの値が−1.3≦k<0の範囲で定義される非球面曲線で構成されている、ことを特徴とするマイクロレンズアレイ。
    式(1):
    Z(X)=(1/R)×X2/[1+{1-(k+1)×(1/R)2×X2(1/2)]+Σ(An×Xn)
    ただし、Z:光軸からの距離Xの非球面曲線上の点の非球面曲線頂点における接平面からの距離
    X:光軸からの距離
    R:中心曲率半径
    k:円錐定数
    An:高次係数
  2. 請求項1に記載のマイクロレンズアレイのレンズ面を形成するためのレンズ成形面を金型基材の表面に形成するマイクロレンズアレイ金型の製造方法であって、
    前記レンズ成形面の中心を通り直交する2本の中心線のうち、一方の中心線に垂直な断面におけるレンズ成形面形状と同値の円弧状の切刃輪郭形状を有する切削工具を、前記金型基材に対して、前記一方の中心線方向へ、前記非球面断面形状数式で定義される非球面曲線で、かつ、円錐定数kの値が−1.3≦k<0の範囲で定義される非球面曲線軌跡で相対移動させて、前記金型基材の表面を切削し、この切削面を前記レンズ成形面とする、ことを特徴とするマイクロレンズアレイ金型の製造方法。
  3. 請求項2に記載のマイクロレンズアレイ金型の製造方法において、
    前記金型基材は、前記一方の中心線に沿った方向に直線移動され、
    前記切削工具は、前記金型基材の直線移動に並行して前記レンズ成形面に垂直な方向に微小往復移動される、ことを特徴とするマイクロレンズアレイ金型の製造方法。
  4. 請求項3に記載のマイクロレンズアレイ金型の製造方法において、
    前記切削工具の微小往復移動は、圧電素子を用いた圧電素子駆動ステージにより行われる、ことを特徴とするマイクロレンズアレイ金型の製造方法。
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