JPH07311325A - 微小光学素子の保持具および微小光学素子ユニットおよび微小光学素子デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

微小光学素子の保持具および微小光学素子ユニットおよび微小光学素子デバイスおよびその製造方法

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JPH07311325A
JPH07311325A JP10088894A JP10088894A JPH07311325A JP H07311325 A JPH07311325 A JP H07311325A JP 10088894 A JP10088894 A JP 10088894A JP 10088894 A JP10088894 A JP 10088894A JP H07311325 A JPH07311325 A JP H07311325A
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Kazuhiro Umeki
和博 梅木
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Ricoh Optical Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非球面加工されてマイクロレンズとなるべき微
小光学素子を確実に保持する。 【構成】微小光学素子保持用の貫通孔2を1以上加工形
成された平面板部材1により構成され、微小光学素子1
0を、貫通孔2に嵌め込んで固定され、微小光学素子1
0の非球面加工の際の保持治具および、光学装置への組
付け部材を兼ねる保持具である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、微小光学素子の保持
具および微小光学素子ユニットおよび微小光学素子デバ
イスおよび微小光学素子デバイス製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロレンズにおける非球面形状の屈
折面を形成する方法として、公知の、「ガラスプレス
(ガラスモ−ルド)法」に代わり、「透明な微小球体の
表面と非球面形状を持つ金型とで、硬化性の高分子材料
を挾み、高分子材料を硬化させることにより、高分子材
料を微小球体の表面に一体化するとともに、上記非球面
形状を高分子材料の表面に転写し、しかるのちに、エッ
チングにより上記非球面形状を微小球体に彫り写す」方
法が提案されている。
【0003】この方法は、微小球体を出発形状とするか
ら、曲率の強い非球面も形成が容易である。また、非球
面を直接に微小球体にプレスせずに、硬化性の高分子材
料に転写するので、金型に加わる力が小さく、このた
め、金型の材料に対する制限が緩く、金型の寿命も実質
上無制限である。
【0004】このため、金型の材料として比較的軟質
の、加工しやすいものを選択でき、精度の良い金型を低
コストで実現でき、金型の寿命が長いことから、非球面
形状を持つマイクロレンズを低コストで実現できる。
【0005】しかしながら反面、マイクロレンズとして
形成したのち、個々のマイクロレンズを別個に光学装置
に組付けねばならない。このとき、光軸合わせの作業が
極めて面倒である。
【0006】
【本発明が解決しようとする課題】この発明は上述した
事情に鑑みてなされたものであって、マイクロレンズを
光学装置に組付ける際の、光軸合わせ作業を容易ならし
める微小光学素子の保持具および微小光学素子ユニット
および微小光学素子デバイスおよびその製造方法の提供
を目的とする(請求項1〜9)。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の「微小光学素
子の保持具」は、微小光学素子を固定的に保持するもの
である。「微小光学素子」は、透明な微小球体もしく
は、透明の微小球体を、保持具に保持させ易い形状に加
工した加工体である。
【0008】請求項1記載の微小光学素子の保持具は、
「微小光学素子保持用の貫通孔を1以上加工形成された
平面板部材」により構成され、微小光学素子を、上記貫
通孔に嵌め込んで固定され、微小光学素子の非球面加工
の際の「保持治具」および、光学装置への「組付け部
材」を兼ねる。
【0009】請求項2記載の微小光学素子の保持具は、
第1および第2の平面板部材により構成される。「第1
の平面板部材」は、微小光学素子保持用の貫通孔を1以
上加工形成されている。
【0010】「第2の平面板部材」は、第1の平面板部
材に形成された貫通孔に対応した貫通孔を形成されてい
る。
【0011】第1および第2の平面板部材に形成された
貫通孔は、互いに対応するもの同志を合わせると「中広
の空間」、即ち、合わせられた第1および第2の平面部
材の互いに逆側の面に開口する貫通孔端部に比べて、内
部の径が大きい空間を形成する。
【0012】保持される微小光学素子は上記中広の空間
部分において、第1,第2の平面板部材に挾持され、固
定される。保持具は、微小光学素子の非球面加工の際の
保持治具および、光学装置への組付け部材を兼ねる。
【0013】請求項1記載の保持具における平面板部材
や、請求項2記載の保持具における第1および/または
第2の平面板部材の貫通孔は、「貫通方向に階段状の断
面形状を有する」ように形成することができる(請求項
3)。
【0014】また、請求項1記載の保持具における平面
板部材や、請求項2記載の保持具における第1および第
2の平面板部材には、2以上の貫通孔を形成できるが、
この場合、各貫通孔部分を含む部分を相互に分離するた
めの分離用溝を形成することができる(請求項4)。
【0015】上記請求項2,3,4記載の保持具におい
て、第1および第2の平面板部材により保持具を構成す
る場合、微小光学素子を保持した状態において、第1,
第2の平面板部材は、互いに一体化されるが、この一体
化には、各種の接合方法、例えば接着剤を用いる方法
や、陽極接合(アノーディック・ボンディング)、高温
接合(高温ボンディング)等の周知の接合方法を利用で
きる。
【0016】この発明の「微小光学素子ユニット」は、
上記請求項1または2または3または4または5記載の
保持具と、この保持具に保持されて一体化された微小光
学素子とにより構成される(請求項5)。微小光学素子
ユニットにおいて、保持具に保持された微小光学素子の
表面に「遮光用または接合用のコ−ティング」を施すこ
とができる(請求項6)。
【0017】また、微小光学素子は、保持具の貫通孔に
「きっちりと」嵌め込まれた状態で、不動に保持される
ならば、保持しただけで保持具に固定されるが、微小光
学素子と平面板部材との間を「高分子材料(光硬化性樹
脂や熱硬化性樹脂等)もしくは低融点ガラスまたは半
田」を用いて固定することもできる(請求項7)。
【0018】この発明の「微小光学素子デバイス製造方
法」は、上記請求項5または6または7記載の「微小光
学素子ユニットの微小光学素子の表面に、硬化性の高分
子材料を介して金型を近接させ、上記高分子材料を硬化
させることにより、金型の非球面形状を上記高分子材料
に、その表面形状として転写し、エッチングにより上記
表面形状を微小光学素子に彫り写す」ことを特徴とす
る。
【0019】この製造方法により非球面が形成される
間、保持具は、微小光学素子に対する保持治具として機
能し、所望の非球面が微小光学素子(片面もしくは両
面)に形成されると、微小光学素子はマイクロレンズと
なり、微小光学素子ユニットは、所望の微小光学素子デ
バイスとなる(請求項9)。
【0020】このようにして得られる「微小光学素子デ
バイス」は、保持具により光学装置に組付けられる。即
ち、この段階で、保持具は「光学装置への組付け部材」
となるのである(請求項1,2)。
【0021】保持具に保持させる微小光学素子、即ち、
微小球体や、その加工体における大きさや加工形状は、
目的とするマイクロレンズの径、曲率、屈折率、使用目
的、光学特性等に従って光学設計または理論的に決定さ
れ、保持具における貫通孔の形状や大きさは、保持すべ
き微小光学素子の大きさや形状に応じて決定される。
【0022】
【作用】上記のように、この発明においては、微小球体
もしくはその加工体である微小光学素子が、保持具に固
定的に保持された状態(微小光学素子ユニット)におい
て、保持具を保持治具として、微小光学素子への非球面
形成が行われる。
【0023】従って、非球面形成によりマイクロレンズ
となった微小光学素子における光軸は、保持具に対して
一義的に定まっている(微小光学素子デバイス)。
【0024】そして、マイクロレンズは、その光軸との
関係の一義性を保っている保持具により光学装置へ組付
けられる。
【0025】
【実施例】以下、図面に従って実施例を説明する。
【0026】図1は、請求項1記載の保持具の1実施例
を説明図的に示している。
【0027】保持具である平面板部材1は、石英板やガ
ラス板等の透明な平面板120の片面に遮光膜15を形
成し、他方の面にメタライズ膜17を形成し、断面形状
が貫通方向へ均一な貫通孔2を穿設してなる。
【0028】保持される微小光学素子10は、この例で
は透明な微小球体であって、平面板部材1の貫通孔2よ
りも、やや大きな直径を有し、貫通孔2に嵌めこまれて
保持される。この状態で、接着等の手段により微小光学
素子10を平面板部材1に固定すれば、「微小光学素子
ユニット」が構成される(請求項5)。
【0029】遮光膜15は、後に、保持具が光学装置に
組み込まれたときに、マイクロレンズに入射する光以外
の光を遮光するためのものであり、メタライズ膜17
は、微小光学素子デバイスとして、光学装置(例えば、
レンズ鏡胴)に組付けて固定するときのために設けられ
ている。
【0030】図2は、請求項1記載の保持具の別実施例
を示している。
【0031】図2(a)に示すように、金属等による遮
光性の平面板部材121には、貫通孔30が形成されて
いる。貫通孔30は、図示のように「貫通方向に階段状
の断面形状」を有する(請求項3)。
【0032】透明な微小球体である微小光学素子10
は、貫通孔30の径の大きい側(図の上方)に嵌めこま
れている。この状態で、接着等の手段により微小光学素
子10を平面板部材1に固定すれば、「微小光学素子ユ
ニット」が構成される(請求項5)。
【0033】貫通孔30の形状は、図2(b)に示すよ
うに「円形」であるが、図3(c)に示す貫通孔31の
ように、三角形形状でも、他の多角形形状でも良いし、
楕円形状でも良い。図2(b),(c)において、符号
123,124は、それぞれ平面板部材を示す。
【0034】図2(a)に示すように、微小球体10の
片側に遮光用のコ−ティング16が施されている(請求
項6)。コ−ティング16は、後加工で表面をエッチン
グすれば、エッチング残りの部分はそのまま遮光瞳とな
るし、陽極接合の際の電極として使用することもでき
る。
【0035】図3は、請求項1記載の保持体の他の実施
例を示している。保持体は、2枚の透明な平面板12
8,129を重ねて接合してなる「平面板部材」により
構成されている。平面板129には、貫通方向に均一な
断面形状を持つ貫通孔が形成され、平面板128には、
上記貫通孔より若干径の大きい貫通孔が、やはり貫通方
向に均一な断面形状を持って形成されている。
【0036】この2つの貫通孔を合わせることにより、
平面板部材における貫通孔全体としては、図2(a)の
実施例と同様に、「貫通方向に階段状の断面形状」を有
することになる(請求項3)。このように、平面板部材
を「複数の平面板の積層による複合体」として構成して
もよい。
【0037】貫通孔の形状(貫通方向から見た形状)
は、図2の実施例に即して説明したように、円形でも、
三角形形状等の多角形形状でも良いし、楕円形状でも良
い。
【0038】平面板128,129は、接着剤層40に
より「接着接合」されているが、平面板128,129
が、共に石英材料である場合には高温ボンディングで接
合できるし、一方がガラスで他方がSi,Poly−S
i,Al等である場合には陽極接合できる。接合方法と
して、ガラス接合やレ−ザ−接合等を用いても良い。
【0039】この実施例では、平面板128,129が
共に透明材料であるので、遮光膜15を形成している。
また、平面板129が反射率の高い材料である場合に
は、遮光膜15の代わりに反射防止膜を形成するのが望
ましい。
【0040】図4は、請求項1記載の保持具による微小
光学素子の保持形態の2例を説明するための図である。
図4(b)に示す保持具は、片面に遮光膜15,反対側
にメタライズ膜17を形成され、貫通方向に階段状の断
面形状を持つ円形の貫通孔を形成された平面板127に
より構成されている。この保持具に保持される微小光学
素子11は、図4(a)に示すように、微小球体の一部
をホイール加工等の研削加工により円錐面に加工したも
のであり、保持具に保持された状態において(図4
(b))、円錐面は、貫通孔の開口端部と段差部に当接
している。
【0041】図4(d)に示す保持具は、片面に遮光膜
15,反対側にメタライズ膜17を形成され、貫通方向
に均一な断面形状を持つ円形の貫通孔を形成された平面
板120により構成されている。この保持具は、図1に
示したものと同じである。この保持具に保持される微小
光学素子11’は、図4(c)に示すように、微小球体
の一部をホイール加工等の研削加工により円柱面に加工
したものであり、保持具に保持された状態において(図
4(b))、円柱面は、貫通孔に嵌合している。
【0042】図4(b),(d)のようにすることによ
って、微小光学素子と保持具の接合がし易くなる。
【0043】なお、図3,図4(b),(d)の状態
で、保持具に微小光学素子を固定すれば、「微小光学素
子ユニット」が得られることは言うまでもない(請求項
5)。
【0044】微小光学素子を、保持具である平面板部材
に固定するには、低融点ガラスや半田を用いることがで
きる(請求項7)。図5は、請求項1記載の保持具に、
微小球体である微小光学素子を固定して構成された「微
小光学素子ユニット」の1例を示している。保持具は、
片面に遮光膜15を形成され、貫通方向に階段状の断面
形状を有する貫通孔を形成された平面板130による平
面板部材であり、微小光学素子10は、貫通孔の部分に
嵌めこまれ、球面は、貫通孔の開口端部と段差部に当接
している。
【0045】微小光学素子10は、固定用材料41によ
り平面板130に固定されている。固定用材料41とし
ては、光硬化性や熱硬化性の高分子材料、あるいは低融
点ガラス材料や半田を用いることができる(請求項
7)。
【0046】図6は、請求項2記載の保持具の1実施例
を説明するための図である。図6(a)の下図に、断面
図として示すように、保持具は、第1の平面板部材12
5と、第2の平面板部材126とにより構成される。平
面板部材125は、微小球体である微小光学素子10の
直径よりもやや小さい径で、貫通方向に均一な断面形状
を持つ貫通孔を形成され、この貫通孔に微小光学素子1
0を嵌めこまれている。第2の平面板部材126は、平
面板部材125の貫通孔に対応して、貫通方向に階段状
の断面形状を持つ貫通孔を形成されている。平面板部材
126は、貫通孔の径の大きい側に微小光学素子10を
嵌めこまれ、第1の平面板部材125に当接している。
平面板部材125,126をこのように組み合わせる
と、それぞれの貫通孔が組合さるところに「中広の空間
部分」が形成され、この部分に微小光学素子10が保持
されることになる。
【0047】微小光学素子10を、保持具に固定するに
は、請求項7記載のように、光硬化性や熱硬化性の高分
子材料、あるいは低融点ガラス材料や半田を用いて、微
小光学素子10を、平面板部材125および/または1
26に固定すれば良いが、平面板部材125,126で
微小光学素子10を不動に挾持できるならば、上記固定
用材料による固定は省略してもよい。
【0048】平面板部材125,126の、貫通孔の貫
通方向から見た形状(平面形状)は、図6(a)の上の
図に示すように、何れも長方形形状であるが、平面板部
材126の方が、幅が短くなっている。図6(b)は斜
視図であり、微小光学素子ユニットを示している。
【0049】後に、説明するように、平面板部材126
は、この部分を光学装置の組付け部の嵌合部に、摺りあ
わせで嵌合させることにより光学装置への組付けを行う
ようになっている。この場合、光学装置への嵌合部とな
る平面板部材126の平面形状は、図6の例の「長方形
形状」に限らず、「菱形形状」でも「三角形状」でも良
く、組付け精度が向上する形状であれば良い。
【0050】以上、図1〜図6には、保持具に貫通孔が
「1個」形成された場合を説明したが、勿論、貫通孔を
同一の保持具に、複数個、1次元もしくは2次元に配列
して形成し、微小光学素子を複数個、保持しても良い。
このようにすると、得られる微小光学素子デバイスは、
例えば、マイクロレンズアレイとして使用できる。
【0051】図7は、請求項4記載の保持具の1実施例
を説明するための図である。図7(a)に示すように、
保持具である平面板部材150には、同一形状の貫通孔
151が、所定の配列に従って形成されており、各貫通
孔152の間の平面板部材に、「各貫通孔部分を含む部
分を相互に分離する」ための分離用溝22が形成されて
いる。
【0052】図7(b)は、(a)に示した平面板部材
150の、各貫通孔151の部分に微小球体である微小
光学素子10を保持させた状態を示している。このよう
にすることにより、複数個の微小光学素子10に同時
に、非球面加工を施すことができる。
【0053】加工後は、分離用溝22を利用して機械的
に切り離しても良いし、レ−ザ−等の外部エネルギ−を
分離用溝部に集中的に加えて、相互に分離しても良い。
相互に分離された平面板部材は勿論、光学装置への組付
け部材となる。
【0054】図8は、請求項8記載の微小光学素子デバ
イス製造方法の1実施例を説明するための図である。保
持具である平面板部材140に形成された貫通孔には、
微小光学素子10として、微小球体が嵌めこまれて保持
されている。図示のように、貫通孔の、開口径の大きい
方を下側に向ける。
【0055】マイクロレンズの屈折面として、微小光学
素子10に形成するべき非球面形状に対応した「凹曲
面」を持つ金型20の、上記凹曲面部分に紫外線硬化型
の樹脂21(高分子材料)を塗布し、図に示すように、
微小光学素子10の表面に、下方側から押し当てる。こ
のとき、平面板部材140の、図で下方を向いている面
は、金型20との当接面となり、金型20との位置合わ
せの基準面となる。
【0056】樹脂21は、貫通孔と微小光学素子10と
の間隙部を満たす。この状態で、図の上方から紫外光
U.Vを照射すると、紫外光は、微小光学素子10を介
して樹脂21を照射し、樹脂21を硬化させる。この硬
化により、微小光学素子10は、平面板部材140に強
固に固定されることになる。金型20を外すと、高分子
材料による樹脂21を固着された微小光学素子(請求項
1記載の保持具との関係で言えば、微小球の加工体と見
ることもできる)が得られ、固着された樹脂21の表面
には、金型の非球面形状が転写されている。
【0057】この状態から、エッチングを行って、上記
非球面形状を微小光学素子10に彫り写せば、微小光学
素子10に所望の非球面形状を形成できる。必要とあれ
ば、微小光学素子10の他方の面(図8で、上側の面)
にも、上記と同様の手法で、所望の非球面を形成するこ
とができる。
【0058】このようにして、微小光学素子10はマイ
クロレンズとなり、平面板部材140とともに「微小光
学素子デバイス」となる(請求項9)。なお、上記エッ
チングは、微小光学素子10を平面板部材140に固定
したまま行うのであるから、平面板部材140は、上記
エッチングが作用しないような材質を用いて形成する
か、あるいは、耐エッチング処理を施す。前述の遮光膜
15やメタライズ膜17は、耐エッチング処理として利
用できる。
【0059】以下、この発明を、「光学装置」としての
「光通信用カップラ−」に適用する場合を説明する。光
通信用カップラ−は、図9に示すように、半導体レーザ
ー61から放射される光を、カップリングレンズ13を
用いて、光ファイバー60の入射端面におけるファイバ
ーコア部へ集光させる光学系であり、半導体レーザー6
1と、カップリングレンズ13と、光ファイバー60の
入射端部とを、鏡胴(図示されず)により一体化して構
成される。
【0060】図9において、カップリングレンズ13は
マイクロレンズであって、遮光膜15を片面に形成され
た平面板部材131の貫通孔に固定的に保持されてお
り、カップリングレンズ13と平面板部材131とは
「微小光学素子デバイス」を構成する。従って、平面板
部材131は、カップリングレンズ13に非球面加工を
施す際も、カップリングレンズ13を図示されない鏡胴
に組付けるときも、カップリングレンズ13を固定的に
保持している。
【0061】図10は、図6に即して説明したと同様、
マイクロレンズ14(カップリングレンズで、微小球体
の表面を非球面加工して形成されている)を第1の平面
板部材132と第2の平面板部材133(平面板部材1
32と一体化されている)とにより固定的に保持した
「微小光学素子デバイス」を、光学装置の鏡胴70に組
付ける場合の例を示している。
【0062】鏡胴70に連なる固定ホルダ−71に、凹
形状の挿入箇所72が形成されている。この挿入箇所7
2の形状は、第2の平面板部材133の「平面形状(図
の右方向から見た形状)」と同形状となっており、平面
板部材133を、挿入箇所72に「摺り合わせ」で挿入
することにより、マイクロレンズ14と鏡胴70を容易
に制度良く組付けることができる。
【0063】平面板部材133の平面形状を三角形状と
すれば、更に高精度の組付けが可能となる。
【0064】以下、具体的な例を3例説明する。 具体例1 図11は、光学装置である光通信用カップラ−(半導体
レーザーと光ファイバ−の高効率結合モジュ−ル)の要
部を示している。この例は、半導体レーザーと光ファイ
バ−の間を結合させる1チャンネルの光通信用カップラ
−である。
【0065】図11において、符号200で示すマイク
ロレンズは、以下のようにして形成された。材質:SF
−6、直径:φ2mmのボ−ルレンズを、全角:80°
の芯取りホイ−ルで片側を研削し、円錐面としたものを
「微小光学素子」とした。この微小光学素子の形状は、
図4(a)に示すのと同様の形状である。
【0066】この「微小光学素子」を、図11に示すよ
うに、第1の平面板部材201と第2の平面板部材20
2により固定的に保持した。第1の平面板部材201
は、材料:SF−6による平行平板にダイヤモンド研削
加工により貫通孔を形成したものである。貫通孔の形状
(貫通方向から見た形状)は「円形状」であり、貫通孔
の断面形状は、図2(a)に示す保持具121の貫通孔
と同様、階段状であり微小光学素子は、貫通孔における
広い開口端の側から、円錐面を形成された方を先頭とし
て上記貫通孔に嵌めこんだ。
【0067】平面板部材201の光源側に面する側の面
(図の左方の面、貫通孔の開口径が小さい側)には、ス
パッタリングの常方法によって、膜厚1000ÅのCr
膜を成膜して、遮光膜15とした。また、反対側の面に
は鏡胴固定用のメタライズ膜17(Cuスパッタ膜とN
i/Auめっき処理)を形成している。
【0068】第2の平面板部材202は、材料:SF−
6による平行平板にダイヤモンド研削加工により貫通孔
を形成したものである。貫通孔の形状は「円形状」であ
り、貫通孔の断面形状は、図6(a)に示す保持具12
6の貫通孔と同様、階段状である。貫通孔の開口径の大
きい方を第1の平面板部材201に向けて、第1の平面
板部材201とともに、微小光学素子を挾持した。微小
光学素子および、第1および第2の平面板部材は、何れ
も「低融点ガラス(SF−6)]であるので、これら全
体を加熱し、接触部を溶融させて相互に固定した。
【0069】このようにして「微小光学素子ユニット」
が得られた。なお第2の平面板部材202の平面形状
は、鏡胴に連なる固定ホルダー207に形成された凹形
状の挿入箇所と同一形状に形成されている。
【0070】次に、予め用意しておいた非球面金型に光
硬化性・嫌気性接着剤(エポキシ系樹脂とアクリル系樹
脂を1:9で配合している)を定量的に塗布し、この後
に上記保治具に保持された微小光学素子の第2面(第2
の平面板部材の側の面、円錐面が形成されているのと逆
側の面)を押し当てる。
【0071】金型の非球面形状は、光学設計の結果得ら
れた形状に基づいて微細加工法で形成している。また、
金型表面は、フッ素系トリアジンチオ−ルで表面処理し
剥離し易い様に表面処理加工を施している。高圧水銀灯
を用いて紫外線を、第1の平面板部材201の側から微
小光学素子を介して照射する。このとき、照射された光
量の面積分布を均一化するために、光源の先にホモジナ
イザ−を配置した。上記照射により接着剤を硬化させ
る。必要に応じて、完全硬化させるために光照射後に熱
処理を行っても良い。
【0072】続いて、接着剤に非球面形状を転写された
微小光学素子をECRプラズマエッチング装置で「選択
比:1」でエッチングする。エッチング条件は、ECR
プラズマエッチング装置内で、Ar,CHF3,O2ガス
を導入し、3〜5×10−4Toorの条件下で310
分間、異方性の物理的エッチングを行い、接着剤表面の
非球面形状をそのまま微小光学素子に転写した。
【0073】上記非球面は、非球面式、 Z=Eh2/〔1+√{1−(K+1)E22}〕+A
4+Bh6+Ch8 (Z:レンズ頂点からの距離,E=1/R(光軸上の曲
率),K:円錐定数,A,B,C:非球面係数)におい
て、 E=1/R=1/1.0mm K=−1.071166 A= 0.481868×10~2 B=−0.308759×10~1 C= 0.3821575 とした、形状である。
【0074】このようにして、「微小光学素子デバイ
ス」が形成された。この微小光学素子デバイスは、図1
1に示すように、マイクロレンズ200を、平面板部材
201,202で保持・一体化したものである。この微
小光学素子デバイスを、前述のように、図11の固定ホ
ルダー207に形成された凹形状の挿入箇所に、平面板
部材202を挿入することにより鏡胴に固定した。
【0075】鏡胴には、半導体レーザー203が、図示
されないホルダーにより固定され、固定ホルダー206
により光ファイバー204の入射端面側が固定される。
半導体レーザー203を保持する、図示されないホルダ
ーと、上記固定ホルダー206は、保持する半導体レー
ザー203、光ファイバー204の位置が、鏡胴に対し
て、正確な位置を占めるように構成されており、固定ホ
ルダー207は、上記保持された半導体レーザー203
と光ファイバー204の入射端とを結ぶ線上に、マイク
ロレンズ200の光軸が来るように、挿入箇所を形成さ
れている。従って、平面板部材202を挿入箇所に挿入
して、マイクロレンズ200を、鏡胴に装備することに
より、自動的に、光軸合わせが実現する。
【0076】図11のレイアウトの構成は下記の通りで
ある。半導体レーザー203〜マイクロレンズ200の
第1面:0.385(mm),マイクロレンズ200の
第2面〜光ファイバ−204の入射端面:5.927m
m。このようなレイアウトにアッセンブリしたところ、
半導体レ−ザ−203から出射される光量の内の53%
(光学設計上は57.8%)が単芯のシングルモ−ド光
ファイバ−206に光結合した。
【0077】具体例2 図12は、光学装置としての光通信用カップラ−(LD
と光ファイバ−の高効率結合モジュ−ル)の要部を示し
ている。半導体レーザー203と光ファイバ−204の
間を、2個の微小光学素子で結合させる1チャンネルの
カップラーである。図11の例との違いは、図11の例
では、カップリングレンズが1個のマイクロレンズ20
0からなるのに対し、図12の例では2個のマイクロレ
ンズ210,214からなり、マイクロレンズ210か
ら出射する光は平行光である。
【0078】このため、マイクロレンズ210からマイ
クロレンズ214に到る間隔は自由である。従って、マ
イクロレンズ210とマイクロレンズ214の間隔にフ
ィルタ−,波長板,シャッタ−等を挿入することによっ
て、単に光結合のみならず情報処理や光可変減衰等の機
能を持たせることが可能である。
【0079】保持具である平面板部材211は、SF−
6の平公平板にダイヤモンド研削加工により貫通孔を形
成したものである。貫通孔の形状(貫通方向から見た形
状)は「円形状」であり、貫通孔の断面形状は、図に示
すように、階段状である。
【0080】貫通孔の開口径の小さい側の面(図の左側
の面)には、スパッタリングの常方法によって、膜厚1
000ÅのCr膜を成膜して、遮光膜15とした。
【0081】マイクロレンズ210となるべき微小光学
素子は、SF−6,直径:φ1.8mmのボ−ルレンズ
を用い、上記光学素子用ボ−ルレンズを全角:80°の
芯取りホイ−ルで片側を研削し、円錐状の形状としたも
のである。円錐面が形成されている側の球面は第1面と
なる。
【0082】この微小光学素子を、平面板部材211の
貫通孔に、広い開口端の側から、第1面を先頭として嵌
めこんだ。そして、両者を固定用材料(高分子材料)2
13により固定した。かくして「微小光学素子ユニッ
ト」が得られた。
【0083】このように形成された微小光学素子ユニッ
トの微小光学素子の第2面に、図8に即して説明したよ
うにして、非球面を形成した。即ち、予め用意しておい
た非球面金型に前記、具体例1に置けると同じ光硬化性
・嫌気性接着剤を定量的に塗布し、上記保治具211に
保持された微小光学素子の第2面を押し当てる。金型の
非球面形状は、光学設計の結果得られた形状に基づいて
微細加工法で形成され、金型表面は、フッ素系トリアジ
ンチオ−ルで表面処理している。高圧水銀灯を用いて紫
外線を照射して接着剤を硬化させる。
【0084】続いて、接着剤に非球面形状を転写された
微小光学素子をECRプラズマエッチング装置で「選択
比:1」でエッチングする。エッチング条件は、具体例
1におけるものと同じである。異方性の物理的エッチン
グにより接着剤表面の非球面形状をそのまま微小光学素
子に転写した。かくして、微小光学素子はマイクロレン
ズ210となり、平面板部材211とともに微小光学素
子デバイスとなる。
【0085】マイクロレンズ210の第2面に形成され
た「非球面形状」は、前記非球面式におけるE,K,
A,B,Cが E=1/R=1/0.9mm K=−0.100752×101 A=−0.9853225×10~1 B=−0.1807225×10~1 C= 0.5383196×10~1 であるようなものである。
【0086】マイクロレンズ210は、保持具である平
面板部材211により、固定ホルダー212(鏡胴内周
壁に形成されている)に接着固定した。
【0087】一方、凸平のマイクロレンズ214は、以
下の如くに作製した。 材質:SF−6,直径:φ8.0mmのボ−ルレンズか
ら、芯取り機械で、両端に球面をもつ4角柱状に芯取り
し、4角中面をチャッキングして第2面となる平面を概
略研削加工した。
【0088】このような光学素子複数個を、保持具に保
持させた。保持具は、図7(a)に示す平面板部材と同
様、複数の貫通孔を形成された平行平板であり、各貫通
孔の間は、分離用の溝が形成されている。マイクロレン
ズ214となるべき光学素子は、それぞれ、第1面の球
面側を保持具の貫通孔に嵌めこみ、接合固定した。
【0089】このように、保持具に保持させた状態で、
第2面を基準にして平面皿に固定し、第1面側を通常の
ヤニ貼り方法にて固定し、第2面側を設計値通りに寸法
を制御しながら平面研磨加工した。
【0090】加工後、上記分離用の溝に沿って切断す
る。この切断工程は、通常のヒ−トショックと物理的引
っ張り作業で容易に短時間で行うことができた(従来
は、専用のダイシングソ−で切断している)。このよう
にして、保持具と一体化された平凸レンズがマイクロレ
ンズ214として得られる。マイクロレンズ214の凸
面の形状は、上記非球面式において、E=1/R=1/
3.97mmの球面(非球面係数なし)であり、レンズ
肉厚は0.969mmである。
【0091】マイクロレンズ214を保持した保持具
を、固定ホルダー215に接着固定した。このようにし
て、マイクロレンズ210,214を鏡胴に組付ける
と、自動的に、マイクロレンズ210,214と鏡胴の
位置合わせが実現するようになっている。
【0092】また、半導体レーザー203を保持する、
図示されないホルダーと、固定ホルダー206は、保持
する半導体レーザー203、光ファイバー204の位置
が、鏡胴に対して正確な位置を占めるように構成されて
おり、半導体レーザー203と光ファイバー204とを
鏡胴に装備することにより、自動的に、全体の光軸合わ
せが実現する。
【0093】図12のレイアウトの構成は下記の通りで
ある。半導体レーザー203〜マイクロレンズ210の
第1面:0.14mm、マイクロレンズ214の第2面
〜光ファイバ−204の入射端面:4.59mm、マイ
クロレンズ210の第2面〜マイクロレンズ214の第
1面:5.0mm。
【0094】図12に示したようなレイアウトにアッセ
ンブリしたところ、半導体レ−ザ−203から出射され
る光量の内の57%(光学設計上は、63.4%)が、
単芯のシングルモ−ド光ファイバ−204に光結合し
た。
【0095】具体例3 図11に即して説明した具体例1と同様の光通信用カッ
プラー(半導体レーザーと光ファイバ−の間を結合させ
る1チャンネルの光通信用カップラ−)を、以下のよう
にして具体化した。
【0096】材質:SFS−1、直径:φ2mmのボー
ルレンズの一部を、ダイヤモンドホイールにより円柱面
に研削し、図4(c)に示す微小光学素子11’の如き
形状とした。
【0097】このような形状の微小光学素子は、非球面
形成の際に、円柱面状部分を基準にチャッキングして、
非球面金型の光軸と、上記円柱面状部分の軸とを合わせ
ることができるため、非球面形成時の軸合わせが容易で
あり、光源と非球面との光軸合わせも容易である。
【0098】上記形状に加工した微小光学素子を、図4
(d)の保持具120と同様の、保持具である平面板部
材(SF−6による平行平板で、片面に遮光膜、反対側
の面にメタライズ膜が形成されており、ダイヤモンド研
削加工により形成された円形の貫通孔は、貫通方向に一
様な断面形状を持ち、その径は、円柱面部分と摺動的に
嵌合できるような大きさである。)に、図4(d)と同
様に保持させ、低温ガラスで接合した。
【0099】平面板部材の光源側に面する側の面に形成
された遮光膜は、スパッタリングの常方法により成膜さ
れた膜厚1000ÅのCr膜であり、反対側の面には形
成された鏡胴固定用のメタライズ膜はCuスパッタ膜と
Ni/Auめっき処理により形成した。
【0100】このようにして「微小光学素子ユニット」
が得られた。次に、予め用意しておいた非球面金型に光
硬化性・嫌気性接着剤(エポキシ系樹脂とアクリル系樹
脂を1:9で配合している)を定量的に塗布し、この後
に上記保治具に保持された微小光学素子の第2面(光フ
ァイバー側)を押し当てる。
【0101】前記具体例1と同様にして、接着剤を硬化
させ、接着剤に非球面形状を転写された微小光学素子を
ECRプラズマエッチング装置で「選択比:1」でエッ
チングする。エッチング条件は、前記具体例1における
と同様であるが、この具体例において、微小光学素子の
材料として用いられている材質SFS−1は、具体例1
における材質SF−6に比べて屈折率が高く、このた
め、エッチングによる加工しろ(彫り込みの深さ)が少
ない。即ち、具体例1においては微小光学素子の加工し
ろが17.2μmであるが、この具体例3においては
9.6μmであり、このため、エッチング時間は、具体
例1における310分に対し、略190分であり、エッ
チング時間が40%程度短縮された。
【0102】微小光学素子に形成した非球面は、前記非
球面式において、 E=1/R=1/1.0mm K=−0.9700838 A=−0.3066428×10~2 B=−0.1118117×10~2 C= 0.2645597 とした、形状である。
【0103】このようにして、「微小光学素子デバイ
ス」が形成された。この微小光学素子デバイスは、上記
マイクロレンズを上記平面板部材で保持・一体化したも
のである。この微小光学素子デバイスを、鏡胴内に形成
された固定ホルダーに接合固定した。固定ホルダーは、
図12の固定ホルダー212と同様のものである。
【0104】具体例3のレイアウトの構成は下記の通り
である。半導体レーザー〜マイクロレンズの第1面:
0.29(mm),マイクロレンズの第2面〜光ファイ
バ−の入射端面:5.4274mm。
【0105】このようなレイアウトにアッセンブリした
ところ、半導体レ−ザ−から出射される光量の内の57
%(光学設計上は57.8%)が単芯のシングルモ−ド
光ファイバ−206に光結合した。
【0106】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、微小光学素子の新規な保持具および新規な微小光学
素子ユニット、新規な微小光学素子デバイスおよびその
製造方法を提供できる(請求項1〜9)。
【0107】この発明の「保持具」(請求項1〜4)
は、上記の如き構成となっているので、マイクロレンズ
となるべき微小光学素子を容易且つ確実に保持し、非球
面加工の際の保持、光学装置への組付けの際の組付けを
確実に行うことができる。
【0108】この発明の「微小光学素子ユニット」(請
求項5〜7)は、上記の如き構成となっているから、微
小光学素子への非球面加工を容易且つ確実に行うことが
できる。
【0109】この発明の「微小光学素子デバイス製造方
法」(請求項8)は、上記の如き構成となっているか
ら、非球面加工が極めて容易且つ確実である。
【0110】また、この発明の「微小光学素子デバイ
ス」(請求項9)は、上記の如き構成となっているの
で、光学装置へのマイクロレンズの組付けが容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の保持具の1実施例を説明するた
めの図である。
【図2】請求項1記載の保持具の別実施例を説明するた
めの図である。
【図3】請求項1記載の保持具の他の実施例を説明する
ための図である。
【図4】請求項1記載の保持具への微小光学素子の保持
形態を2例説明するための図である。
【図5】請求項5記載の微小光学素子ユニットの1実施
例を説明するための図である。
【図6】請求項2記載の保持具の1実施例を説明するた
めの図である。
【図7】請求項4記載の保持具の1実施例を説明するた
めの図である。
【図8】請求項8記載の微小光学素子デバイス製造方法
の1実施例を説明するための図である。
【図9】光学素子を用いた光通信用カップラ−を説明す
るための図である。
【図10】請求項2記載の保持具の、光学装置への組付
けの1例を説明するための図である。
【図11】この発明を適用した光学装置の具体的1例で
ある光通信用カップラーを説明するための図である。
【図12】この発明を適用した光学装置の具体的1例で
ある別の光通信用カップラーを説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 保持具である平面板部材 2 貫通孔 10 微小光学素子としての透明な微小球体 12 平面板 15 遮光膜 17 メタライズ膜

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微小光学素子保持用の貫通孔を1以上加工
    形成された平面板部材により構成され、微小光学素子で
    ある透明な微小球体もしくはその加工体を、上記貫通孔
    に嵌め込んで固定され、微小光学素子の非球面加工の際
    の保持治具および、光学装置への組付け部材を兼ねる、
    微小光学素子の保持具。
  2. 【請求項2】微小光学素子保持用の貫通孔を1以上加工
    形成した第1の平面板部材と、上記貫通孔に対応した貫
    通孔を形成された第2の平面板部材とを有し、対応する
    貫通孔同志を合わせて形成される中広の空間部分に、微
    小光学素子である透明な微小球体もしくはその加工体を
    挾持し、微小光学素子の非球面加工の際の保持治具およ
    び、光学装置への組付け部材を兼ねる、微小光学素子の
    保持具。
  3. 【請求項3】平面板部材の貫通孔が、貫通方向に階段状
    の断面形状を有することを特徴とする、請求項1または
    2記載の、微小光学素子の保持具。
  4. 【請求項4】平面板部材が2以上の貫通孔を形成され、
    各貫通孔部分を含む部分を相互に分離するための分離用
    溝が形成されていることを特徴とする、請求項1または
    2または3記載の微小光学素子の保持具。
  5. 【請求項5】請求項1または2または3または4または
    5記載の保持具と、この保持具に保持されて一体化され
    た微小光学素子とからなる微小光学素子ユニット。
  6. 【請求項6】保持具に保持された微小光学素子の表面に
    遮光用または接合用のコ−ティングが施されたことを特
    徴とする請求項5記載の微小光学素子ユニット。
  7. 【請求項7】微小光学素子と平面板部材との間を、高分
    子材料もしくは低融点ガラスまたは半田を用いて固定し
    たことを特徴とする請求項5または6記載の微小光学素
    子ユニット。
  8. 【請求項8】請求項5または6または7記載の微小光学
    素子ユニットの微小光学素子の表面に、硬化性の高分子
    材料を介して金型を近接させ、上記高分子材料を硬化さ
    せることにより、金型の非球面形状を上記高分子材料
    に、その表面形状として転写し、エッチングにより上記
    表面形状を微小光学素子に彫り写すことを特徴とする微
    小光学素子デバイス製造方法。
  9. 【請求項9】請求項8載の製造方法で製造される微小光
    学素子デバイス。
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