JP2011047183A - 床パン暖房構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】切り欠いたリブの強度低下を抑えて、リブによる床パンの良好な剛性補強効果を確保することができる床パン暖房構造を提供する。
【解決手段】リブ2が平面視格子状に下面4から突設されている床パン1と、複数の面状発熱部21と隣接する面状発熱部21同士を連結する接続部22とを有する面状ヒータ20とを備え、リブ2で区画される面状ヒータ20の面状発熱部21の収納空間5が床パン1の下面4側に複数形成され、リブ2の先端部が切り欠かれて通路部6が形成され、前記面状ヒータ20の面状発熱部21がリブ2を介して隣接する収納空間5に収納されて床パン1の下面4に配設され、前記面状ヒータ20の接続部22が通路部6内を通りリブ2に跨がって配設される床パン暖房構造において、収納空間5に臨むリブ2の側面9aに、リブ2に略直角に突設され、かつ床パン1の下面2に連続するリブ補強部材10aが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、床パン暖房構造に関する。
床パンの下面に面状ヒータを配設した床パン暖房構造において、床パンの剛性を高めるために、床パンの下面に平面視で格子状のリブを設けることが知られている。この格子状のリブは床パンの下面から下方に垂設されるものであり、床パンの下面への面状ヒータ設置の障害となる。そこで、本出願人は、リブにその根元にまで至るような切欠を形成して面状ヒータを配設したり、または根元にまで至らない切欠をリブに凹設するとともにそのリブの切欠を乗り越えるようにリブの形状に合わせた連結部を備えた面状ヒータを配設することを提案している(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2006−348703号公報 特開2009−052355号公報
しかしながら、リブに切欠を形成したことにより、強度を確保するために設けたリブの本来の効果が低減して、リブによる床パンの剛性補強効果が十分に発揮されないという問題があった。
本発明は以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、切り欠いたリブの強度低下を抑えて、リブによる床パンの良好な剛性補強効果を確保することができる床パン暖房構造を提供することを課題としている。
本発明は以下のことを特徴としている。
第1には、リブが平面視格子状に下面から下方に突設されている床パンと、複数の面状発熱部と隣接する面状発熱部同士を連結する接続部とを有する面状ヒータとを備え、リブで区画される面状ヒータの面状発熱部の収納空間が床パンの下面側に複数形成され、リブの先端部が切り欠かれて通路部が形成され、リブを介して隣接する収納空間が前記通路部で連通されており、前記面状ヒータの面状発熱部がリブを介して隣接する収納空間に収納されて床パンの下面に配設され、前記面状ヒータの接続部が通路部内を通りリブに跨がって配設される床パン暖房構造において、収納空間に臨むリブの側面に、リブに略直角に突設され、かつ床パンの下面に連続するリブ補強部材が設けられている。
第2には、上記第1の発明において、面状ヒータの接続部は、隣接する面状発熱部のヒータ線の主線部同士を電気的に接続するリード線の接続線部で構成されており、通路部におけるリブの高さが少なくともリード線の線径相当分低くされており、リブ補強部材は、通路部の両側にリブの基端部から先端部にわたって対向して設けられ、かつリブ補強部材間の間隔がリード線を嵌め込み固定可能にリード線の線径より小さくされており、前記リード線の接続線部がリブ補強部材の間に嵌め込み固定されるとともに通路部内に配線されている。
第3に、上記第1の発明において、面状ヒータの接続部は、隣接する面状発熱部のヒータ線の主線部同士を電気的に接続するヒータ線の接続線部が配設された面状接続部で構成されており、リブ補強部材は、床パンの下面から通路部を形成するリブの先端面にわたって下り傾斜の傾斜面を有して側面視略三角形状に形成されている。
第4に、上記第3の発明において、さらに別のリブ補強部材が、収納空間に臨むリブの側面に、通路部の両側に対向して設けられ、床パンの下面からリブの先端面にわたって下り傾斜の傾斜面を有して側面視略三角形状に形成されている。
第1の発明によれば、収納空間に臨むリブの側面に、リブに略直角に突設され、かつ床パンの下面に連続するリブ補強部材が設けられているので、切り欠いたリブの強度低下が抑えられて、リブによる床パンの良好な剛性補強効果を確保することができる。
第2の発明によれば、通路部におけるリブの高さが少なくとも前記リード線の線径相当分低くされているので、リブの切り欠き高さを極力抑えて、リブの強度低下を極力抑えることが可能である。また、リブ補強部材が、通路部の両側にリブの基端部から先端部にわたって対向して設けられ、かつリブ補強部材間の間隔がリード線の接続線部を嵌め込み固定可能にリード線の線径より小さくされているので、リブが効果的に補強され、リブによる床パンの良好な剛性補強効果をより一層確実に確保することができるとともに、リード線の接続線部の配線作業が容易となる。面状ヒータの床パン下面への設置も容易であるため、組立性が向上する。
第3の発明によれば、リブ補強部材が、床パンの下面から通路部を形成するリブの先端面にわたって下り傾斜の傾斜面を有して側面視略三角形状に形成されているので、リブがより効果的に補強される。したがって、切り欠いたリブの強度低下を抑えられて、リブによる床パンの良好な剛性補強効果をより確実に確保することができる。また、リブ補強部材でリブが補強されることにより、通路部を形成するリブの高さを低くする(通路部の高さを高くする)ことが可能となり、これによって面状接続部の長さを短くすることができ、消費電力が抑えられて省エネルギー化が図られる。しかも必要以上にリブを暖めることがない。さらに通路部を形成するリブの高さが低いと面状接続部の配置がしやすくなり施工性が向上する。また、面状接続部をリブ補強部材の傾斜面に面接触で配置させることも可能であり、面状接続部の安定した配置が実現できるとともに面状接続部におけるヒータ線の接続線部による熱を床パンの上面(洗い場床面)に効果的に伝えることが可能となる利点も有する。
第4の発明によれば、さらに別のリブ補強部材が、収納空間に臨むリブの側面に、通路部の両側に対向して設けられ、床パンの下面からリブの先端面にわたって下り傾斜の傾斜面を有して側面視略三角形状に形成されているので、リブがより一層効果的に補強され、リブによる床パンの剛性補強効果がより増大する。
本発明の第1の実施形態である床パン暖房構造の要部を下方から見た分解斜視図である。 図1の床パン暖房構造を下方から見た斜視図である。 図1の床パンのリブの要部の正面図である。 図1の面状ヒータの斜視図である。 本発明の第2の実施形態である床パン暖房構造における床パンの要部を下方から見た斜視図である。 本発明の第2の実施形態である床パン暖房構造の要部を下方から見た分解斜視図である。 本発明の第3の実施形態である床パン暖房構造における床パンの要部を下方から見た斜視図である。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態である床パン暖房構造の要部を下方から見た分解斜視図であり、図2は、図1の床パン暖房構造を下方から見た斜視図である。図3は、図1の床パンのリブの要部の正面図であり、図4は、図1の面状ヒータの斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の床パン暖房構造は、床パン1の下面4側に面状ヒータ20が配設され、その下側に軟質性クッション材30及び硬質性断熱材40が順次配設され、最終的には、図2に示すように、排水部3を除く床パン1の下側が硬質性断熱材40で覆われて構成される。
この床パン1は、浴室の洗い場の床を形成し、上面が洗い場床面として構成され、下面4にはリブ2が複数下方に突設されている。リブ2は排水部3を除く床パン1の下面全域に縦横に交差して平面視格子状に設けられており、このリブ2により床パンは良好な剛性補強がなされている。
後述するように、面状ヒータ20は、複数の面状発熱部21と、隣接する面状発熱部21同士を連結する接続部22とを有しており、床パン1には、縦横に交差するリブ2で区画される平面視矩形状の空間が面状ヒータ20の面状発熱部21の収納空間5として下面4側に形成されており、面状ヒータ20の各面状発熱部21がこの収納空間5に収納されて床パン1の各区画の下面4に配設される。また、リブ2には、その先端部が凹状に切り欠かれて通路部6が形成されており、リブ2を介して隣接する収納空間5が前記通路部6で連通されており、面状ヒータ20の接続部22が、通路部6内を通りリブ2に跨って配設される。つまり面状ヒータ20の接続部22は、収納空間5に臨むリブ2の両側面9a,9b及び通路部6内に沿って配設される。
本実施形態の面状ヒータ20は、図4に示すように、金属製の均熱シートで構成されるシート材23に、通電状態で発熱するヒータ線24が配線されており、またヒータ線24への通電量を制御してその発熱量を制御する温度調節器25を備えている。シート材23としては、例えば、熱伝導性が良好なアルミニウム製のものが用いられる。ヒータ線24はチュービングヒータが用いられ、シート材23に熱接着して固定される。温度調節器25は接着剤や両面接着テープ等によりシート材23に固定される。
このような面状ヒータ20は、複数の面状発熱部21が所定の間隔をもって一直線上に配置され、隣接する面状発熱部21間には接続部22が連設されており、長尺の帯状に形成されている。各面状発熱部21の外形形状は、各区画の収納空間5の外形形状と略一致し平面視略矩形状に形成されており、各面状発熱部21は各区画の下面4全体を覆うように配設される。面状発熱部21にはその全域にヒータ線24の主線部24aが蛇行状に配線されて面状発熱部21の全域が発熱可能とされ、面状発熱部21が配設される床パン1の各区画の下面4全体が略均一に加熱可能とされている。面状ヒータ20の接続部22は、ヒータ線24の接続線部24bが配線される面状接続部22aとして構成されており、このヒータ線24の接続線部24bは、一対のヒータ線24で構成され、隣接する面状発熱部21におけるヒータ線24の主線部24a同士を電気的に接続し、面状接続部22aを発熱可能にしている。また、面状接続部22aは、通路部6を通りリブ2に跨って配設されるために、通路部6に通過可能に通路部6の幅と略等しくされ、かつ屈曲変形可能に形成される。面状接続部22aが通路部6内を通りリブ2に跨って配設されるとヒータ線24の接続線部24bによりリブ2が加熱可能とされる。したがって、床パン1の下面4側に配設した面状ヒータ20は、床パン1の各区画の下面4及びリブ2を加熱することになり、床パン1の下面4全体を略途切れなく加熱することが可能であり、洗い場床面を略均一の温度に加熱することができる。
ところで、面状ヒータ20に面状接続部22aを複数設けて面状発熱部21を長手方向に連設したものを作製するには、その製造のための設備が大型化して製造コストがかかる。また製品も大型化するため管理コスト等も増大する。そこで、本実施形態の面状ヒータ20は、より簡便に製造するために複数ある接続部22としての面状接続部22aの一部をリード線26の接続線部22bとして構成している。このリード線26の接続線部22bは、隣接する面状発熱部21におけるヒータ線24の主線部24a同士を電気的に接続している。
本実施形態では、床パン1のリブ2の先端部を切り欠いて通路部6を設けたことによるリブ2の強度低下を抑えるために、収納空間5に臨むリブ2の両側面9a,9bに、リブ2に略直角に突出し、かつ床パン1の下面4に連続するリブ補強部材10a,10bが設けられている。リブ補強部材はリブの一方の側面にのみ設けられていてもよいが、リブの強度低下を抑えてリブによる床パンの良好な剛性補強効果を確保するためにはリブの両側面に設けられることが望ましい。その場合においてリブ補強部材がリブを挟んで面対称に配置されることで床パンの剛性補強効果がより効果的に発揮される。
本実施形態のリブ補強部材10a,10bはリブ2の両側面9a,9bにそれぞれ設けられており、リブ2の側面9a,9bの各々のリブ補強部材10a,10bはリブ2を挟んで面対称に配置され、リブ2の一方の側面9aのリブ補強部材10aの構成は他方の側面9bのリブ補強部材10bと同じ構成としている。このため以下にリブ2の一方の側面9aに配置されるリブ補強部材10aについて説明し、他方の側面9bに配置されるリブ補強部材10bについては説明を省略する。
本実施形態では、通路部6の両側、つまり通路部6を挟むように通路部6の左右に、側面視矩形板状の一対のリブ補強部材10aがリブ2の基端部から先端部にわたって対向して設けられている。左右両側の一対のリブ補強部材10aは互いに略平行に配置されている。左右両側のリブ補強部材10aの間には面状ヒータ20の接続部22であるリード線26の接続線部22bが嵌め込まれて固定されるようになっている。ここで、リード線26の接続線部22bを左右両側のリブ補強部材10aの間に嵌め込み固定可能とするため、本実施形態では左右両側のリブ補強部材10a間の間隔xをリード線26の線径よりも小さくするようにしている。その間隔xの下限値はリード線26の嵌め込み固定が可能な値であり特に限定されるものではないが、例えば、リード線26の心材の線径以上であることが考慮される。また、通路部6の幅は、リード線26の接続線部22bが通過可能にリブ補強部材10a間の間隔xと同じである。
さらに本実施形態では、通路部6におけるリブ2の高さが少なくともリード線26の線径相当分低くされている。つまり、リブ2の通路部6の高さyがリード線26の線径相当分であるか、または高さyがリード線26の線径より大きくなるように設定される。リブ2の強度低下を極力抑えるためには通路部6の高さyをリード線26の線径相当分に設定することが好ましい。通路部6の高さyをリード線26の線径相当分またはリード線26の線径より大きくなるように設定することで、リード線26の接続線部22bを通路部6に配線した際にリード線26がリブ2の先端面2aから突出することがなく、例えば、施工途中で床パン1を地面等に置いた際にリード線26の接続線部22bが地面等に接地することを回避し、接地にともなうリード線26の接続線部22bの損傷を防止することができる。
以上のように本実施形態では、リブ補強部材10aが、通路部6の両側にリブ2の基端部から先端部にわたって対向して設けられ、かつリブ補強部材10a間の間隔がリード線26を嵌め込み固定可能にリード線26の線径より小さくされているので、リブ2が効果的に補強され、リブ2による床パン1の良好な剛性補強効果をより一層確実に確保することができるとともに、リード線26の接続線部22bの配線作業が容易となる。面状ヒータ20の床パン1下面4への設置も容易であるため、組立性が向上する。また、通路部6におけるリブ2の高さが少なくとも前記リード線26の線径相当分低くされているので、リブ2の切り欠き高さ(通路部の高さ)を極力抑えて、リブ2の強度低下を極力抑えることが可能である。
本実施形態では、上記したように面状ヒータ20の下側に軟質性クッション材30及び硬質性断熱材40が順次配設される。
軟質性クッション材30は、床パン1の収納空間5に配設された面状ヒータ20の面状発熱部21を保護するために設置され、床パン1のリブ2の下方には設置されない。軟質性クッション材30は板状であり、その外形形状は床パン1の収納空間5の外形形状に対応した形状であり、平面視矩形状に形成されている。
硬質性断熱材40は、厚肉部41と薄肉部42とが長さ方向に交互に形成されている。薄肉部42は床パン1のリブ2を下方に配置され、厚肉部41は収納空間5に配置される。厚肉部41の外形形状は床パン1の収納空間5の外形形状に対応した形状であり、横断面視矩形状に形成されている。硬質性断熱材40の中央部には貫通孔43が設けられている。この貫通孔43は、面状ヒータ20の面状発熱部21の中央部及び軟質性クッション材30に設けられた貫通孔28,31とともに、床パン1の下面4から下方に突設された取付用ボス7が挿通される。取付用ボス7には取付孔7aが穿設されており、この取付孔7aに対して、硬質性断熱材40の下方から押さえ金具44、ワッシャ45を介して取付用ネジ46を螺入させることで、上記押さえ金具44で硬質性断熱材40の厚肉部41を下支えし、床パン1の下面4に面状ヒータ20、軟質性クッション材30及び硬質性断熱材40が固定される。
このように面状ヒータ20を床パン1の下面4に設置した際には、面状ヒータ20の下方が硬質性断熱材40で覆われているので、面状ヒータ20で発生した熱を床パン1側に効率良く伝熱できて、面状ヒータ20の加熱効率の向上が図られている。特に、主に加熱がなされる床パン1の下面4に配設される面状発熱部21の下方では、軟質性クッション材30と硬質性断熱材40とが積層されて断熱性が高められているので、面状ヒータ20による床パン1の加熱効率の向上が効果的に図られている。
<第2の実施形態>
図5は、本発明の第2の実施形態である床パン暖房構造における床パンの要部を下方から見た斜視図であり、図6は、本発明の第2の実施形態である床パン暖房構造の要部を下方から見た分解斜視図である。なお、図1−4に示した部分と同一の部分については同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施形態においても、床パン1のリブ2の先端部を切り欠いて通路部6を設けたことによるリブ2の強度低下を抑えるために、収納空間5に臨むリブ2の両側面9a,9bに、リブ2に略直角に突出し、かつ床パン1の下面4に連続するリブ補強部材11a,11bが設けられている。リブ補強部材11a,11bは、リブ2の一方の側面9aにのみ設けられていてもよいが、上記第1の実施形態で説明したように床パン1の良好な剛性補強効果を確保するためにリブ2の両側面9a,9bに設けられることが望ましく、より好適にはリブ2を挟んで面対称にリブ補強部材11a,11bがそれぞれリブ2の両側面9a,9bに配置されて設けられることである。本実施形態のリブ補強部材11a,11bはリブ2を挟んで面対称にリブ2の両側面9a,9bにそれぞれ設けられており、リブ2の一方の側面9aのリブ補強部材11aの構成は他方の側面9bのリブ補強部材11bと同じ構成としている。このため以下にリブ2の一方の側面9aに配置されるリブ補強部材11aについて説明し、他方の側面9bに配置されるリブ補強部材11bについては説明を省略する。
本実施形態のリブ補強部材11aは、通路部6のリブ2の上側部分において幅方向の左右両端部及び中央部の三箇所に、床パン1の下面4から通路部6を形成するリブ2の先端面2bにわたって設けられ、下り傾斜の傾斜面13を有し、側面視で通路部6におけるリブ2の先端部側を頂部として略三角形状に形成されている。三箇所のリブ補強部材11aはそれぞれ上下方向に略平行に設けられている。各々のリブ補強部材11aの傾斜面13の勾配は等しくされ、その傾斜面13に面状ヒータ20の接続部22である面状接続部22aが面接触で配置可能にもなっている。
リブ補強部材11aは、通路部6のリブ2の上側部分に形成され、リブ2の補強のバランスがとれるとともに面状接続部22aがバランスよく配置されるものであれば、リブ補強部材11aの数、配設位置、幅等は特に限定されない。例えば、通路部6のリブ2の上側部分の左右両端部の二箇所もしくは中央部のみの一箇所であってもよいし、通路部6の上側部分幅方向全てにリブ補強部材11aが形成されていてもよい。
以上のように本実施形態では、リブ補強部材11aが、床パン1の下面4から通路部6を形成するリブ2の先端面2bにわたって下り傾斜の傾斜面13を有して側面視略三角形状に形成されているので、リブ2がより効果的に補強される。したがって、切り欠いたリブ2の強度低下を抑えられて、リブ2による床パン1の良好な剛性補強効果をより確実に確保することができる。また、リブ補強部材11aでリブ2が補強されることにより、通路部6を形成するリブ2の高さをできるかぎり低くする(言い換えれば通路部6の高さを高くする)ことが可能となり、通路部6を通過させる面状ヒータ20の接続部22の長さ、例えば面状接続部22aの長さを短くすることができ、これによって消費電力が抑えられて省エネルギー化が図られる。しかも必要以上にリブ2を暖めることがない。さらに通路部6を形成するリブ2の高さが低いと面状接続部22aの配置がしやすくなり施工性が向上する。また、面状接続部22aをリブ補強部材11aの傾斜面13に面接触で配置させることも可能であるため、面状接続部22aの安定した配置が実現できるとともに面状接続部22aにおけるヒータ線24の接続線部24bによる熱を床パン1の上面(洗い場床面)に効果的に伝えることが可能となる利点も有する。
本実施形態では、図6に示すように、面状ヒータ20の面状接続部22aが通路部6内を通りリブ2に跨って配置されている。このため、第1の実施形態で説明したように、面状接続部22aは通路部6に通過可能に通路部6の幅と略等しくされ、かつ屈曲変形可能に形成される。このように面状ヒータ20の面状接続部22aは通路部6内を通りリブ2に跨って配置されるので、面状接続部22aが通路部6両側のリブ2先端面2aから突出することがなく、例えば、施工途中で床パン1を地面等に置いた際に面状接続部22aが地面等に接地することを回避し、接地にともなう面状接続部22aの損傷を防止することができる。
また、面状ヒータ20の面状接続部22aがリブ補強部材11aの傾斜面13に面接触して配置された場合には、面状接続部22aにおけるヒータ線24の接続線部24bにより通路部6を形成するリブ2の先端面2b及びリブ補強部材11aの傾斜面13が加熱可能とされる。この場合、床パン1の下面4側に配設した面状ヒータ20は、床パン1の各区画の下面4、リブ補強部材11a及びリブ2を加熱することになり、床パン1の下面4全体を略途切れなく加熱することが可能であり、洗い場床面を略均一の温度に加熱することができる。
本実施形態では、通路部6を形成しているリブ2の先端面2bの幅方向中央に位置決め用突起8が上方に突設されている。また、面状ヒータ20の面状接続部22aには、前記位置決め用突起8に嵌合させる位置決め用の貫通孔27が形成されている。面状ヒータ20を床パン1の下面4側に配設する際には、視認性のよいリブ2の位置決め用突起8に面状ヒータ20の面状接続部22aの貫通孔27を嵌め込むことにより、簡便かつ正確に面状ヒータ20を床パン1の下面4側に配設することができ、良好な製造性が確保される。
本実施形態では、面状ヒータ20を床パン1の下面4側に配設した後、面状ヒータ20の面状接続部22aを保護するために保護カバー50が取り付け固定される。
保護カバー50は、中央部に固定用突起53が上方に向けて突設されている底壁部51とこの底壁部51の両側端から略垂直に起立する一対の側壁部52とから構成され、上方に開口した断面コ字状の硬質部材であり、面状ヒータ20の面状接続部22aが配設される通路部6を形成するリブ2の上側部分に配設されたリブ補強部材11aに跨るように取り付けられて面状ヒータ20の面状接続部22aの保護が図られる。保護カバー50の固定は、保護カバー50の対向する側壁部52の間に面状ヒータ20の面状接続部22aが配設されるリブ補強部材11aを配置し、リブ2の位置決め用突起8に穿設された取付用孔8aに保護カバー50の固定用突起53を嵌め込み固定することでなされる。
保護カバー50を固定した後は、第1の実施形態と同様にして軟質性クッション材30及び硬質性断熱材40が順次配設される。
<第3の実施形態>
図7は、本発明の第3の実施形態である床パン暖房構造における床パンの要部を下方から見た斜視図である。なお、図1−6に示した部分と同一の部分については同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施形態では、第2の実施形態で説明した図5に示すリブ補強部材11a,11bに加えて、さらに別のリブ補強部材12a,12bが、収納空間5に臨むリブ2の両側面9a,9bにそれぞれ1対ずつ、通路部6の両側に対向して設けられている。リブ2の一方の側面9aに設けられた1対のリブ補強部材12aは、リブ2の補強効果を高めるため、通路部6を挟むように通路部6に近接した箇所に、床パン1の下面4からリブ2の先端面2aにわたって設けられ、下り傾斜の傾斜面14を有し、側面視でリブ2の先端部側を頂部とする略三角形状に形成されている。また、一対のリブ補強部材12aは互いに上下方向に略平行に設けられている。リブ2の他方の側面9bに設けられた1対のリブ補強部材12bも、1対のリブ補強部材12aと同様、通路部6を挟むように通路部6に近接した箇所に、床パン1の下面4からリブ2の先端面2aにわたって設けられ、下り傾斜の傾斜面14を有し、側面視でリブ2の先端部側を頂部とする略三角形状に形成されており、互いに上下方向に略平行に設けられている。上記リブ補強部材は、リブの一方の側面にのみ設けられていてもよいが、上記第1の実施形態で説明したように、床パンの良好な剛性補強効果を確保するためにリブの両側面に設けられることが望ましく、より好適にはリブを挟んで面対称にリブの両側面にそれぞれ設けられることである。
本実施形態では上記リブ補強部材がさらに設けられているので、リブがより一層効果的に補強され、リブによる床パンの剛性補強効果がより増大する。
1 床パン
2 リブ
4 下面
5 収納空間
6 通路部
9a,9b 側面
10a,10b、11a,11b,12a,12b リブ補強部材
13,14 傾斜面
20 面状ヒータ
21 面状発熱部
22 接続部
22a 面状接続部
22b 接続線部
24 ヒータ線
24a 主線部
24b 接続線部
26 リード線

Claims (4)

  1. リブが平面視格子状に下面から下方に突設されている床パンと、複数の面状発熱部と隣接する面状発熱部同士を連結する接続部とを有する面状ヒータとを備え、リブで区画される面状ヒータの面状発熱部の収納空間が床パンの下面側に複数形成され、リブの先端部が切り欠かれて通路部が形成され、リブを介して隣接する収納空間が前記通路部で連通されており、前記面状ヒータの面状発熱部がリブを介して隣接する収納空間に収納されて床パンの下面に配設され、前記面状ヒータの接続部が通路部内を通りリブに跨がって配設される床パン暖房構造において、収納空間に臨むリブの側面に、リブに略直角に突設され、かつ床パンの下面に連続するリブ補強部材が設けられていることを特徴とする床パン暖房構造。
  2. 面状ヒータの接続部は、隣接する面状発熱部のヒータ線の主線部同士を電気的に接続するリード線の接続線部で構成されており、通路部におけるリブの高さが少なくともリード線の線径相当分低くされており、リブ補強部材は、通路部の両側にリブの基端部から先端部にわたって対向して設けられ、かつリブ補強部材間の間隔がリード線を嵌め込み固定可能にリード線の線径より小さくされており、前記リード線の接続線部がリブ補強部材の間に嵌め込み固定されるとともに通路部内に配線されていることを特徴とする請求項1に記載の床パン暖房構造。
  3. 面状ヒータの接続部は、隣接する面状発熱部のヒータ線の主線部同士を電気的に接続するヒータ線の接続線部が配設された面状接続部で構成されており、リブ補強部材は、床パンの下面から通路部を形成するリブの先端面にわたって下り傾斜の傾斜面を有して側面視略三角形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の床パン暖房構造。
  4. さらに別のリブ補強部材が、収納空間に臨むリブの側面に、通路部の両側に対向して設けられ、床パンの下面からリブの先端面にわたって下り傾斜の傾斜面を有して側面視略三角形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の床パン暖房構造。
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