JP2011046124A - 紫外線照射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光部から印刷対象物の印刷面までの距離が変化する場合でも、印刷面に焦点を合わせることができる紫外線照射装置を提供する。
【解決手段】紫外線照射装置1は、発光部Lsと印刷対象物30との間に配置された第1および第2のレンズ41,42からなる光学ブロック40を備える。両レンズ41,42間の相対距離は固定ではなく、焦点調節装置により第2のレンズ42を移動させることで両レンズ41,42間の相対距離を変化させることができる。両レンズ41,42間の相対距離が変化することで、発光部Lsから焦点までの距離を調節することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷対象物に付着させた紫外線硬化インクに紫外線を照射することにより紫外線硬化インクを硬化させる紫外線照射装置に関するものである。
近年、低消費電力化や長寿命化などを目的として、従来から使用されている放電ランプ等に代えて紫外線を放射する発光ダイオード(以下、「LED」という)チップを用いた紫外線照射装置が種々提案されている。このような紫外線照射装置は、紫外線を受けて硬化する紫外線硬化インク(以下、単に「インク」という)により印刷を行う印刷システムに使用され、インクに紫外線を照射することでインクを硬化させる。
この種の紫外線照射装置としては、放電ランプ等の従来の紫外線照射装置と同程度の光量を得るとともに光の照射範囲の拡大を図るために、それぞれLEDチップを具備するLEDモジュール(発光モジュール)を複数個備えたものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1記載の構成では、印刷対象物にインクを付着させる印刷ヘッドがインクの色ごとに設けられており、紫外線照射装置は、各印刷ヘッドごとに印刷対象物の搬送方向の下流側にそれぞれ配置され、印刷ヘッドから吐出されたインクを直ちに硬化させる。つまり、各色のインクが硬化した後に他色のインクが印刷対象物に付着するから、異なる色のインクが混合されて色が濁ることはない。
ここにおいて、上述の紫外線照射装置では、複数個のLEDモジュールは器具本体において印刷対象物の相対移動の方向とは直交する方向(以下、「横方向」という)に1列に並べて配置され、印刷対象物の横方向の全長に亘って紫外線を照射する発光部を構成する。この紫外線照射装置では、前記横方向においてインクの硬化にむらが生じることを防止するため、前記横方向の全長に亘って印刷対象物に照射する紫外線の強度を均一とするようにLEDモジュールの配置が設定されている。
ところで、特許文献1においては、発光部と印刷対象物との間にレンズ(シリンドリカルレンズ)を設けることが記載されている。この構成では、発光部から放射された紫外線が発散することを防止できるため、印刷対象物の印刷面(インクを付着させた面)に焦点を合わせて印刷面における紫外線の照度を高くして、インクを確実に硬化させることが可能となる。
特開2009−61702号公報(第0026−0035段落)
しかし、特許文献1に記載の構成では、レンズは器具本体に固定的に取り付けられており、焦点の位置は固定されている。そのため、たとえば印刷対象物が立体物である場合などで発光部から印刷面までの距離が変化する場合、印刷面に焦点が合わず印刷面における紫外線の照度が低下して、印刷面に付着したインクを確実に硬化できなくなる可能性がある。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであって、発光部から印刷対象物の印刷面までの距離が変化する場合でも、印刷面に焦点を合わせることができる紫外線照射装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、発光波長が紫外線領域である発光ダイオードを光源として具備し、印刷対象物に付着させた紫外線硬化インクに紫外線を照射することにより紫外線硬化インクを硬化させる紫外線照射装置であって、印刷対象物に対して相対的に移動するとともに、印刷対象物との対向面に印刷対象物の相対移動の方向と交差する方向に沿って発光ダイオードが複数個配列されている発光部と、発光部と印刷対象物との間において発光部と印刷対象物とが向かい合う方向に配置された複数枚のレンズからなる光学ブロックと、少なくとも1枚のレンズを移動させて光学ブロックのレンズ間の相対距離を変化させることにより、紫外線に関して発光部から焦点までの距離を変化させる焦点調節装置とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、発光部と印刷対象物との間に複数枚のレンズからなる光学ブロックを設け、焦点調節装置が、少なくとも1枚のレンズを移動させて光学ブロックのレンズ間の相対距離を変化させることにより、紫外線に関して発光部から焦点までの距離を変化させるので、印刷対象物が立体物である場合などで発光部から印刷面までの距離が変化する場合でも、印刷面に焦点を合わせることができる。したがって、印刷面における紫外線の照度を調節することができ、印刷面に付着した紫外線硬化インクを確実に硬化することができる。また、発光部から焦点までの距離を調節することで、印刷面における紫外線の照射面積を調節することもできる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記焦点調節装置が、駆動力を発生する駆動源と、駆動源の発生する駆動力を前記発光部と前記印刷対象物とが向かい合う方向への前記レンズの直進移動に変換する変換機構とを有し、駆動源を駆動することにより発光部から焦点までの距離を変化させることを特徴とする。
この構成によれば、レンズの位置を手動で調節する場合に比べて、発光部から焦点までの距離の変更に係るユーザの負担を軽減することができる。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記発光部から前記印刷対象物までの距離を検出する検出部と、検出部の検出結果に応じて前記焦点調節装置を制御して発光部から焦点までの距離を自動的に調節する制御部を有することを特徴とする。
この構成によれば、発光部から印刷対象物までの距離が変化した場合に、発光部から焦点までの距離が自動的に変化するため、最適な紫外線照射を行うことができる。
本発明は、焦点調節装置にて、少なくとも1枚のレンズを移動させて光学ブロックのレンズ間の相対距離を変化させることにより、紫外線に関して発光部から焦点までの距離を変化させるので、発光部から印刷面までの距離が変化する場合でも、印刷面に焦点を合わせることができるという利点がある。
本発明の実施形態1の構成を示す概略断面である。 同上のLEDモジュールを示す概略断面図である。 同上の構成を示す概略ブロック図である。 同上の動作を示す説明図である。 同上の焦点調節装置の具体例を示す概略斜視図である。 同上の焦点調節装置の他の構成例を示す概略平面図である。 本発明の実施形態2の動作を示す説明図である。
以下の各実施形態で例示する紫外線照射装置は、紫外線を受けて硬化する紫外線硬化インク(以下、単に「インク」という)を用いる印刷システムに使用される。この印刷システムは、図1に示すように、印刷対象物30を一方向に搬送する搬送手段31と、搬送手段31にて搬送される印刷対象物30に対してインクを付着する印刷ヘッド80とを備えている。
印刷ヘッド80は、たとえばインクジェット方式で印刷対象物30にインクを付着させるものであり、ここではブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色用の複数個(4個)の印刷ヘッド80を想定している。ただし、他の色のインクを用いることや、5個以上の印刷ヘッド80を用いて印刷システムを構成することも可能である。印刷ヘッド80は、印刷対象物30の搬送方向と直交する印刷対象物30の幅方向の略全長に亘ってインクを付着可能な長さ寸法を有している。
紫外線照射装置1は、印刷対象物30の搬送方向における印刷ヘッド80の下流側に設置され、印刷対象物30の印刷面(インクを付着させた面)30aに紫外線を照射するように、当該印刷面30aに対向して配置される。しかして、印刷ヘッド80により印刷対象物30に付着されたインクは、紫外線照射装置1からの紫外線の照射を受けて硬化する。
ただし、上述した印刷システムの構成は一例に過ぎず、たとえば印刷対象物30が定位置に固定され印刷ヘッド80および紫外線照射装置1が移動する構成や、オフセット方式で印刷対象物30にインクを付着させる印刷ヘッド80を用いた構成などであっても、以下に説明する本発明の技術を適用することができる。以下の各実施形態では、紫外線照射装置1の構成について詳述する。
(実施形態1)
本実施形態の紫外線照射装置1は、図1に示すように、発光波長が紫外線領域である発光ダイオード(以下、「LED」という)モジュールM(図2参照)を光源として具備する器具本体10を備えている。器具本体10は、印刷対象物30の印刷面30aに対向して配置され、LEDモジュールMが複数個配列されてなる発光部Lsを印刷対象物30との対向面に有している。
各LEDモジュールMは、図2に示すように、パッケージ20に複数個のLEDチップ21が収納された構成を有し、パッケージ20に収納されたLEDチップ21は互いに接続されている。
パッケージ20は、一表面にLEDチップ21を実装した板状のベース22と、ベース22の前記一表面側に取着される板状のカバー23とを具備している。
ベース22は前記一表面が矩形状に形成されており、複数のLEDチップ21は図2に示すようにベース22の前記一表面(図2の下面)において縦横にそれぞれ複数個ずつ(たとえば4個ずつで計16個)並ぶように配列されている。これらLEDチップ21は、ベース22の前記一表面の略中央部に設定された発光領域(図示せず)に配置される。ベース22は、熱伝導性に優れた良熱伝導性材料(たとえば銅)からなる。しかして、LEDチップ21の発光時にはLEDチップ21で発生した熱がベース22に伝わり、さらに熱伝導によりベース22内を移動してベース22の裏面(図2の上面)側に伝達される。ここでは、ベース22に導電性材料を用い、LEDチップ21をベース22にダイボンド接続することによって、ベース22をLEDチップ21の一方の電極(たとえばアノード)と電気的に接続してある。
カバー23には、ベース22の発光領域に対応する位置に、複数個のLEDチップ21を露出させるため円形状に開口した露出孔24が貫設されている。露出孔24の内周面はベース22からの距離が大きくなるほど露出孔24の内径を広げるように傾斜している。露出孔24には封止レンズ25が装着され、ベース22とカバー23と封止レンズ25とでLEDチップ21が実装された空間を包囲している。これにより、LEDチップ21が実装された空間は湿度などの周囲環境の影響から遮断される。ここで、カバー23は導電性材料(たとえば銅)からなり、LEDチップ21の他方の電極(たとえばカソード)をワイヤボンディングによりカバー23に接続してある。しかして、各LEDモジュールMにおける複数個のLEDチップ21は、ベース22とカバー23とのそれぞれを電極とするように並列に接続される。なお、ベース22とカバー23との間には絶縁材料からなる絶縁シート26が介在し、ベース22とカバー23とを絶縁している。
上記構成のLEDモジュールMは、直列あるいは並列に複数個接続され、器具本体10に設けられている点灯回路70(図3参照)に対して接続されることにより、点灯回路70からの電力供給を受けて点灯する。LEDモジュールMの電気的な接続は、各LEDモジュールMのパッケージ20に設けられている電極パッド(図示せず)を用いて行われる。ただし、LEDモジュールMを電気的に接続するための構成は本発明の要旨ではないから、ここでは詳しい説明は省略する。
一方、器具本体10は、図1に示すように印刷対象物30の幅方向(以下、「横方向」という)に長い直方体状のヘッダ11を具備している。LEDモジュールMは、ヘッダ11のうち印刷対象物30の印刷面に対向する機能面11aに対し、横方向に複数個配列されることで発光部Lsを構成する。ここで、機能面11aのうちLEDモジュールMが配置される領域は、少なくとも印刷対象物30の幅方向において印刷対象物30よりも幅広に設定されている。これら複数個のLEDモジュールMは、機能面11aの横方向の略全長に亘って隙間を詰めて1列に配列されている(図5参照)。
また、ヘッダ11は、ベース22の裏面側に移動したLEDチップ21の熱を吸収して放熱するように、LEDモジュールMを冷却するための冷却用流体を流す流路11bを有する。しかして、ヘッダ11の各流路11bに冷却用流体を流すことにより、LEDチップ21で発生してベース22に伝わった熱は、良熱伝導性材料からなるベース22内を熱伝導により伝達し、さらにベース22の裏面側からヘッダ11を介して冷却用流体に吸収されることで強制的に放熱される。これにより、LEDチップ21の温度上昇を防止することができ、温度上昇に起因したLEDチップ21の発光効率の低下を抑制することができる。
また、本実施形態においては、器具本体10は、発光部Lsと印刷対象物30との間に配置された複数枚のレンズからなる光学ブロック40を有している。ここでは、ヘッダ11の機能面11aと直交する方向(図1の上下方向)に並ぶ凹レンズからなる第1のレンズ41と、凸レンズからなる第2のレンズ42との2枚のレンズにより光学ブロック40が構成されている。これら2枚のレンズ41,42は、発光部Ls側に第1のレンズ41、印刷対象物30側に第2のレンズ42の順に配置されることにより、発光部Lsから放射された紫外線を第1のレンズ41にて発散させ、その後、第2のレンズ42にて集光する。
ここで、発光部Lsから放射された紫外線の配光が光学ブロック40によって印刷対象物30の搬送方向(以下、「縦方向」という)にのみ変化するように、第1のレンズ41、第2のレンズ42のそれぞれに横方向における断面形状が横方向の全長に亘って略一定となるものを用いる。そのため、発光部Lsから放射された紫外線は光学ブロック40を通過することで縦方向にのみ集光され、印刷対象物30の印刷面30a上に横方向に延びた線状の照射領域を形成する。なお、第1のレンズ41、第2のレンズ42にはそれぞれ両凹レンズ、両凸レンズを用いているが、球面収差の少ない平凸レンズ、平凹レンズを用いてもよい。
ところで、本実施形態の紫外線照射装置1は、図3に示すように、光学ブロック40を構成するレンズ41,42のうち少なくとも1枚を移動させて光学ブロック40のレンズ41,42間の相対距離を変化させることにより、光学ブロック40の焦点距離を変化させる焦点調節装置50を備えている。すなわち、紫外線に関して発光部Lsから焦点までの距離は固定的に決まっているのではなく、焦点調節装置50により変更可能とされている。
紫外線照射装置1は、発光部Lsを点灯させるための点灯回路70を焦点調節装置50と共に器具本体10に具備しており、器具本体10とは別に設けられる制御部としてのコントローラ60によって点灯回路70および焦点調節装置50を制御できるように構成される。コントローラ60には、点灯回路70や焦点調節装置50の制御を指示するための操作入力が可能な入力部61が接続される。したがって、ユーザが入力部61に対して適宜の入力を行うことで、コントローラ60では、焦点調節装置50を制御してレンズ41,42間の相対距離を変化させ、発光部Lsから焦点までの距離を変更することが可能である。
本実施形態では、第1のレンズ41の位置については固定とし、第2のレンズ42を焦点調節装置50により移動させるものとする。つまり、発光部Lsから放射された紫外線は第1のレンズ41で発散され、第2のレンズ42で集光されることにより焦点を生じるが、図4(a)に示すように第2のレンズ42を第1のレンズ41寄りに配置した状態においては、第1のレンズ41−第2のレンズ42間の間隔が狭いため、第2のレンズ42に対する紫外線の入射角度が比較的大きく、第2のレンズ42から比較的離れた位置に焦点が生じる。これに対し、図4(b)に示すように第2のレンズ42を第1のレンズ41から離れる向きに移動させた状態においては、第1のレンズ41−第2のレンズ42間の間隔が広くなるため、第2のレンズ42に対する紫外線の入射角度が比較的小さく、第2のレンズ42から近い位置に焦点が生じる。その結果、発光部Lsから焦点までの距離についても、図4(a)の状態(距離=L1)に比べて、第2のレンズ42を第1のレンズ41から離した図4(b)の状態(距離=L2)の方が短くなる。
以上説明した構成の紫外線照射装置1によれば、焦点調節装置50が、第2のレンズ42を移動させて光学ブロック40のレンズ41,42間の相対距離を変化させることにより、発光部Lsから焦点までの距離を変化させることができる。そのため、印刷対象物30の印刷面30aと焦点との相対的な位置関係を調節して、印刷面30aにおける紫外線の照度を自由に調節することができる。
たとえば焦点が印刷面30aよりも手前(器具本体10側)にある場合、印刷面30aにおいては焦点が合っていないため紫外線の照度が低くなる。この場合、図4(a)のようにレンズ41,42間の間隔を狭めて発光部Lsから焦点までの距離を長くして、印刷面30aに焦点を合わせることで印刷面30a上の照度を上げることができる。また、焦点が印刷面30aよりも奥にある場合にも、印刷面30aにおいては焦点が合っていないため紫外線の照度が低くなる。この場合は、図4(b)のようにレンズ41,42間の間隔を広げて発光部Lsから焦点までの距離を短くして、印刷面30aに焦点を合わせることで印刷面30a上の照度を上げることができる。
したがって、印刷対象物30の厚み寸法が変わる場合などで発光部Lsから印刷面30aまでの距離が変化する場合に、焦点調節装置50によりレンズ41,42間の間隔を調節して焦点位置を調節することで、印刷面30aにおける照度を最適化することができ、インクを確実に硬化させることができる。
ところで、本実施形態では、コントローラ60は印刷ヘッド80にも接続されており、印刷ヘッド80から印刷対象物30の厚み寸法等の情報を取得することができるものとする。そのため、コントローラ60は、印刷対象物30の厚み寸法等に応じて、自動的に第2のレンズ42の位置を決めるように構成されていてもよい。このときの第2のレンズ42の移動量の判断は、たとえばコントローラ60内のメモリ(図示せず)に、印刷対象物30の厚み寸法と第2のレンズ42の位置とを対応付けたテーブルを予め登録しておくことで、当該テーブル上での対応関係に従って行われる。これにより、印刷面30aに焦点が合うように、印刷対象物30に合わせた最適な焦点位置で紫外線を照射することができる。
さらに、印刷対象物30が立体物である場合などで、1つの印刷対象物30の印刷中に印刷面30aまでの距離が変化する場合、コントローラ60からの指示によって、発光部Lsから焦点までの距離を印刷面30aまでの距離変化に合わせて随時変化させるようにしてもよい。これにより、印刷対象物30が立体物である場合でも、常に最適な焦点位置で紫外線を照射することができる。この場合、発光部Lsから印刷面30aまでの距離を計測する検出部たるセンサ(図示せず)を紫外線照射装置1の上流側に配置し、当該センサの計測結果に基づいてコントローラ60が焦点調節装置50を制御するようにしてもよい。
また、発光部Lsから焦点までの距離を調節することにより、紫外線の照度だけでなく、印刷面30a上の紫外線の照射面積についても調節することができる。すなわち、発光部Lsから印刷面30aまでの距離が「L2」である場合に、図4(a)に示すように発光部Lsから焦点までの距離を「L1」(L1>L2)とすれば、印刷面30aから焦点がずれ、印刷面30a上で紫外線が縦方向にある程度の広がりを持つことになる。そして、発光部Lsから焦点までの距離を「L1」と「L2」との間で変化させることにより、印刷面30a上の紫外線の照射面積を調節することができる。
そのため、印刷面30aにおいてインクが付着している領域の大きさに合わせて照射面積を調節し、発光部Lsを間欠的に点灯させることにより、インクが付着した領域以外への無駄な紫外線照射を防止することができる。たとえば横書きの文章を印刷するような場合、行間部分にはインクが付着していないので、各行の文字部分にのみ紫外線を照射するように、各行に対応するタイミングで発光部Lsを間欠的に点灯させることがある。このとき、焦点調節装置50にて焦点までの距離を調節することで、印刷面30aにおける紫外線照射領域が各行の高さ寸法に合わせた幅寸法となるように、印刷される文字の大きさに合わせて紫外線の照射面積を調節することができる。これにより、行間部分への無駄な紫外線照射を防止しながらも、各行の文字部分には確実に紫外線を照射することが可能となる。
次に、発光部Lsから焦点までの距離を変化させる焦点調節装置50の具体的な構成例について説明する。なお、以下では第1のレンズ41から見た第2のレンズ42側を前方、発光部Ls側を後方として説明するが、紫外線照射装置1の取り付け方向を限定する趣旨ではない。
焦点調節装置50は、図5に示すように定位置に固定され第1のレンズ41を保持する固定ユニット51と、第2のレンズ42を保持する可動ユニット52とを有している。可動ユニット52は固定ユニット51の前方に取り付けられ、可動ユニット52が固定ユニット51に対して前後方向に直進移動することにより、第2のレンズ42が第1のレンズ41に対して相対的に移動する。
固定ユニット51は、横方向に長い矩形状の主板51aと、主板51aの一表面の両端部に立設された一対の側柱部51bとで、前後方向に直交する断面がコ字状に形成されており、両側柱部51bの先端部間にヘッダ11を保持する。ヘッダ11の機能面11aには複数個のLEDモジュールMが取り付けられ、さらにLEDモジュールMの前面側に第1のレンズ41が取り付けられる。ここで、ヘッダ11の前面(機能面11a)と固定ユニット51の前面とは略面一に形成されており、LEDモジュールMおよび第1のレンズ41が固定ユニット51の前面から突出する形になる。
可動ユニット52は、横方向に長い矩形状の主板52aと、主板52aの一表面の両端部に立設された一対の側柱部52bとで、前後方向に直交する断面がコ字状に形成されており、両側柱部52bの先端部間に第2のレンズ42を保持する。横方向における第2のレンズ42の全長は両側柱部52b間の隙間よりも長く設定されており、第2のレンズ42の横方向の両端部を、側柱部52bの前面側にねじ等によって固定することで、第2のレンズ42を可動ユニット52に固定することができる。なお、第2のレンズ42の4隅には可動ユニット52の前面と第2のレンズ42とのクリアランスを調節する調整ねじ(図示せず)が設けられ、各調整ねじの締付け量によって可動ユニット52の前面に対する第2のレンズ42の傾きを調整できるように構成してある。
ここで、固定ユニット51の各側柱部51bには前後方向に貫通する貫通孔51cがそれぞれ2個ずつ形成され、可動ユニット52の各側柱部52bには後方に突出する円柱状のガイド棒52cがそれぞれ2本ずつ設けられている。しかして、ガイド棒52cをそれぞれ対応する貫通孔51cに挿通することにより、可動ユニット52は固定ユニット51に対して前後方向に直進移動自在に組み合わされる。この状態で、可動ユニット52を前方に移動させると第2のレンズ42が第1のレンズ41から離れる向きに移動し、可動ユニット52を後方に移動させると第2のレンズ42が第1のレンズ41に近づく向きに移動する。
可動ユニット52を駆動するための機構としては、ラック・アンド・ピニオン機構(変換機構)を用いている。すなわち、可動ユニット52の主板52aには後方に突出するラック53が設けられており、固定ユニット51の主板51aに固定した駆動源たるモータ54の回転力でピニオン55を回転させ、ラック53を前後方向に直進移動させることにより可動ユニット52を駆動する。コントローラ60は、モータ54への通電状態を制御することによって可動ユニット52の移動量を制御し、所望の位置に第2のレンズ42を移動させる。モータ54としてはステッピングモータなど回転量の制御が容易なものが用いられる。
この他、可動ユニット52を駆動するための機構として、図6に示すようにパンタグラフ機構を利用することも考えられる。図6の構成では、一端部同士が連結され、当該連結部が可動ユニット52の主板52aに支承された第1および第2の2本のリンク56a,56bを用いている。固定ユニット51側には、横方向に長い丸棒状であってモータ54により回転させられる回転軸57が設けられている。各リンク56a,56bの他端部は、回転軸57に装着された第1および第2のスライダ58a,58bにそれぞれ支承される。ここで、第1のリンク56aを支承する第1のスライダ58aは回転軸57周面に形成されたねじに合し、回転軸57の回転時に回転軸57の軸方向(横方向)に直進移動する。一方、第2のスライダ58bは回転軸57に対して軸方向に移動自在に構成される。しかして、モータ54の回転時には、回転軸57が回転することで、両スライダ58a,58b間の距離を変化させながら、両リンク56a,56bの間の角度が変化して可動ブロック52が前後方向に直進移動する。
また、たとえばモータ54の回転力を直進運動に変換するスライダクランク機構などを用いても、容易に可動ユニット52を駆動することができる。
さらに他の構成例として、第2のレンズ42の移動を手動で行うようにすることが考えられる。たとえば、上述したラック・アンド・ピニオンを用いた機構では、手動でピニオン55を回転させるためのハンドル(図示せず)を付加して、ハンドルを操作してピニオン55を回転させることで可動ユニット52を前後方向に移動させることができる。この場合、駆動源としてのモータ54が不要になる。
なお、本実施形態では、第1のレンズ41として凹レンズ、第2のレンズ42として凸レンズを設けた例を示したが、この構成に限るものではなく、たとえば両レンズ41,42を凸レンズで構成してもよい。
(実施形態2)
本実施形態の紫外線照射装置1は、焦点調節装置50が、光学ブロック40を構成するレンズ41,42のうち第2のレンズ42ではなく発光部Ls側の第1のレンズ41を移動させることにより発光部Lsから焦点までの距離を調節するようにした点が実施形態1の紫外線照射装置1と相違する。
すなわち、本実施形態では、図7に示すように第2のレンズ42の位置を固定とし、第1のレンズ41を発光部Lsと第2のレンズ42との間で前後方向(図7の上下方向)に直進移動させることにより、レンズ41,42間の相対距離を変化させる。
したがって、図7(a)に示すように第1のレンズ41を発光部Ls寄りに配置した状態においては、第1のレンズ41−第2のレンズ42間の間隔が広いため、第2のレンズ42に対する紫外線の入射角度が比較的小さく、第2のレンズ42から比較的近い位置に焦点が生じる。一方、図7(b)に示すように第1のレンズ41を第2のレンズ42に近づく向きに移動させた状態においては、第1のレンズ41−第2のレンズ42間の間隔が狭くなるため、第2のレンズ42に対する紫外線の入射角度が比較的大きく、第2のレンズ42から離れた位置に焦点が生じる。その結果、発光部Lsから焦点までの距離についても、図7(a)の状態(距離=L3)に比べて、第1のレンズ41を第2のレンズ42に近づけた図7(b)の状態(距離=L4)の方が長くなる。
以上説明した本実施形態の構成によれば、印刷対象物30に突き合わされる対物レンズたる第2のレンズ42の位置が固定されているから、第2のレンズ42と印刷対象物30との間隔を確保しながら発光部Lsから焦点までの距離を調節することができる。
その他の構成および機能は実施形態1と同様である。
ところで、上記各実施形態では、焦点調節装置50が光学ブロック40を構成する第1および第2のレンズ41,42の一方を移動させる例を示したが、この構成に限らず、両方のレンズ41,42を移動させることにより発光部Lsから焦点までの距離を調節する構成としてもよい。また、光学ブロック40は3枚以上のレンズによって構成されるものであってもよく、この場合、焦点調節装置50は光学ブロック40における少なくとも1枚のレンズを移動させることにより、発光部Lsから焦点までの距離を調節する構成であればよい。
1 紫外線照射装置
30 印刷対象物
40 光学ブロック
41 第1のレンズ
42 第2のレンズ
50 焦点調節装置
54 モータ(駆動源)
60 コントローラ(制御部)
Ls 発光部

Claims (3)

  1. 発光波長が紫外線領域である発光ダイオードを光源として具備し、印刷対象物に付着させた紫外線硬化インクに紫外線を照射することにより紫外線硬化インクを硬化させる紫外線照射装置であって、印刷対象物に対して相対的に移動するとともに、印刷対象物との対向面に印刷対象物の相対移動の方向と交差する方向に沿って発光ダイオードが複数個配列されている発光部と、発光部と印刷対象物との間において発光部と印刷対象物とが向かい合う方向に配置された複数枚のレンズからなる光学ブロックと、少なくとも1枚のレンズを移動させて光学ブロックのレンズ間の相対距離を変化させることにより、紫外線に関して発光部から焦点までの距離を変化させる焦点調節装置とを備えることを特徴とする紫外線照射装置。
  2. 前記焦点調節装置は、駆動力を発生する駆動源と、駆動源の発生する駆動力を前記発光部と前記印刷対象物とが向かい合う方向への前記レンズの直進移動に変換する変換機構とを有し、駆動源を駆動することにより発光部から焦点までの距離を変化させることを特徴とする請求項1記載の紫外線照射装置。
  3. 前記発光部から前記印刷対象物までの距離を検出する検出部と、検出部の検出結果に応じて前記焦点調節装置を制御して発光部から焦点までの距離を自動的に調節する制御部を有することを特徴とする請求項2記載の紫外線照射装置。
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CN115674894A (zh) * 2022-11-10 2023-02-03 广东科视光学技术股份有限公司 胶印光源、调节装置、控制系统、控制方法及印刷机

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