JP2011046056A - 帯状体の巻付け方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リボン状体22の成形ドラム24への巻付け時における浮き上がりや1周長の変化を効果的に抑制する。
【解決手段】成形ドラム24に供給される途中のリボン状体22を、その幅方向一端23aが幅方向他端23bより成形ドラム24に接近するよう傾斜させたので、リボン状体22の幅方向一側(巻付けの進行方向前側)に位置するオーバーハング部46は幅方向一端23aに向かうに従い成形ドラム24に接近するよう傾斜する。このため、該リボン状体22の半径方向外側に巻付けられるリボン状体22の幅方向他側部は前記傾斜したオーバーハング部46にほぼ沿って傾斜しながら重ね合わされ、半径方向に積み重ねられるようなことはない。
【選択図】図5

Description

この発明は、帯状体を被巻付け体の周囲に複数回巻付けるようにした帯状体の巻付け方法および装置に関する。
従来の帯状体の巻付け方法および装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されているようなものが知られている。
特開2006−175770号公報
このものは、回転している被巻付け体としての成形ドラムに、帯状体としてのリボン状体を幅方向にずらしながら供給することで、該リボン状体をその幅方向一部を重ね合わせながら成形ドラムの周囲に複数回巻付けるようにしたものであり、前記巻付け時、成形ドラムより上流側に設置されたガイド体により供給途中のリボン状体を、その表裏面が成形ドラムの外表面に平行となるようその姿勢を決定していた。
しかしながら、このような従来の帯状体の巻付け方法および装置にあっては、前述のように成形ドラムの外表面に表裏面が平行であるリボン状体を、該リボン状体の幅方向一部を重ね合わせながら成形ドラムの周囲に巻付けるようにしているため、図6に示すように、成形ドラム11の外周面(外表面)11aに面接触しているリボン状体13aの半径方向外側に巻付けられたリボン状体13bには、巻付けの進行方向前側にリボン状体13aと重なり合っていないオーバーハング部14が存在するが、このようなオーバーハング部14はリボン状体13に付与された所定の張力により、巻付けの進行方向前端部が若干絞られながら成形ドラム11の外周面11aとほぼ平行に延在することになる。
そして、このようなリボン状体13bの半径方向外側にさらにリボン状体13c、13dが次々と巻付けられると、該リボン状体13c、13dの進行方向前側部には前記オーバーハング部14よりさらに絞られたオーバーハング部15、16が形成されるが、該リボン状体13c、13dの進行方向後側は半径方向に積み重ねられて成形ドラム11の外周面11aからリボン状体13の肉厚Tの約2倍分および約3倍分だけそれぞれ半径方向外側に浮き上がるとともに、リボン状体13c、13dの1周長がリボン状体13aの1周長より長くなり、この結果、製品タイヤとなったときに、エア入りやしわが発生することがあるという課題があった。
このような課題を解決するため、前記成形ドラム11の外周部にマグネット(永久磁石)を設置し、リボン状体13に埋設されているスチールコードを吸引することで、オーバーハング部14、15、16を成形ドラム11の外周面11aに引き寄せ、前述した浮き上がりや1周長の変化を抑制することも考えられるが、成形ドラム11の構造上、軸方向中央部にはマグネットを設置することができないため、該部位におけるリボン状体13の巻付け時には、やはり、浮き上がりや1周長の変化が発生するという課題があった。
この発明は、帯状体の被巻付け体への巻付け時における浮き上がりや1周長の変化を効果的に抑制することができる帯状体の巻付け方法および装置を提供することを目的とする。
このような目的は、第1に、回転している被巻付け体に帯状体を幅方向にずらしながら供給することで、該帯状体をその幅方向一部を重ね合わせながら被巻付け体の周囲に複数回巻付けるようにした帯状体の巻付け方法において、被巻付け体より上流側に設置されたガイド体により供給途中の帯状体をガイドしてその姿勢を決定する際、ガイド体を傾斜機構によって被巻付け体の外表面に対し傾斜させることにより、巻付けの進行方向前側である帯状体の幅方向一端が巻付けの進行方向後側である帯状体の幅方向他端より被巻付け体に接近するよう帯状体を傾斜させた帯状体の巻付け方法により、達成することができる。
第2に、回転している被巻付け体に帯状体を幅方向にずらしながら供給することで、該帯状体をその幅方向一部を重ね合わせながら被巻付け体の周囲に複数回巻付けるようにした帯状体の巻付け装置において、被巻付け体より上流側に設置され、供給途中の帯状体をガイドしてその姿勢を決定するガイド体と、該ガイド体を被巻付け体の外表面に対して傾斜させる傾斜機構とを備え、前記傾斜機構によってガイド体を傾斜させることにより、巻付けの進行方向前側である帯状体の幅方向一端が巻付けの進行方向後側である帯状体の幅方向他端より被巻付け体に接近するよう帯状体を傾斜させた帯状体の巻付け装置により、達成することができる。
この発明においては、被巻付け体に対する供給途中の帯状体をガイドしているガイド体を傾斜機構により傾斜させることで、巻付けの進行方向前側である帯状体の幅方向一端が巻付けの進行方向後側である帯状体の幅方向他端より被巻付け体に接近するよう帯状体を傾斜させたので、帯状体の幅方向一側(巻付けの進行方向前側)に位置するオーバーハング部は幅方向一端に向かうに従い被巻付け体に接近するよう傾斜する。このため、該帯状体の半径方向外側に巻付けられる帯状体の幅方向他側部は半径方向に積み重ねられることなく、前記傾斜したオーバーハング部にほぼ沿って傾斜しながら重ね合わされる。これにより、該幅方向他側部における被巻付け体の外表面からの浮き上がり量が低減されるとともに、1周長の長さ変化量も小さくなる。
また、請求項3に記載のように構成すれば、幅方向他端における長手方向伸びを抑制しながら、浮き上がり量および1周長の長さ変化量を充分に低減させることができる。さらに、請求項4に記載のように構成すれば、非吸引領域に帯状体を巻付けるときに生じる帯状体の浮き上がりおよび1周長の変化を効果的に抑制することができ、また、請求項5に記載のように構成すれば、吸引領域における帯状体の浮き上がりおよび1周長の変化を強力に抑制することができる。さらに、請求項6に記載のように構成すれば、帯状体全体を傾斜させた姿勢のままで被巻付け体に供給して巻付けることができ、巻付け時における帯状体の余計な変形を防止することができる。
この発明の実施形態1を示す概略正面図である。 その概略平面図である。 図1のI−I矢視断面図である。 図3のII−II矢視断面図である。 非吸引領域に巻付けられた本願実施形態のリボン状体を説明する成形ドラムの軸線に沿った断面図である。 非吸引領域に巻付けられた背景技術のリボン状体を説明する成形ドラムの軸線に沿った断面図である。
以下、この発明の実施形態1を図面に基づいて説明する。
図1、2において、21は図示していない支持フレームに回転可能に支持された巻きロールであり、この巻きロール21には内部に少数本の長手方向に延びる補強コードが埋設された一定幅である帯状体としてのリボン状体22が多数回巻取られている。ここで、前述の巻きロール21は、引き揃えられた少数本の補強コードの周囲を未加硫ゴムでコーティングしてリボン状体22を成形した後、このようなリボン状体22をロール状に多数回巻取ることで形成する。また、前述の補強コードとしては、波状(ジグザグ状)に屈曲した同一位相のスチールコード、あるいは、直線状に延び破断時の伸びが大きな高伸張性のスチールコードを用いることができる。
24は前記巻きロール21の下流側(前方)に設置された円筒状を呈する被巻付け体としての拡縮可能な成形ドラムであり、この成形ドラム24は前記巻きロール21の回転軸線に平行である水平な回転軸線回りに回転可能である。そして、この成形ドラム24は図示していない駆動機構から駆動回転力が付与されると、自身の回転軸線回りに等速回転し、巻きロール21から巻出されたリボン状体22を引き取る。このようにして成形ドラム24に引き取られたリボン状体22は押付けローラ25により成形ドラム24に押付けられながら成形ドラム24の周囲に巻付けられる。
ここで、この成形ドラム24は外周部に図示していないマグネット(永久磁石)が設置されているが、このマグネットは成形ドラム24の構造上、軸方向中央部には設置することができず、この結果、該成形ドラム24は、マグネットが設置された軸方向両側部の吸引領域Aと、マグネットが設置されていない軸方向中央部の非吸引領域Bとに区分される。そして、前記成形ドラム24の周囲にリボン状体22が巻付けられたとき、吸引領域Aにおいてはリボン状体22に埋設されているスチールコードをマグネットが吸引して該リボン状体22を成形ドラム24に引き寄せるが、非吸引領域Bにおいてはリボン状体22が成形ドラム24に吸引および引き寄せられることはない。
このようにリボン状体22にスチールコードが埋設されているとき、成形ドラム24の吸引領域Aにマグネットを配置することで、リボン状体22を吸引するようにすれば、吸引領域Aにおけるリボン状体22の浮き上がりおよび1周長の変化を強力に抑制することができる。27は前記巻きロール21と成形ドラム24との間、即ち巻きロール21より下流側(前方)で成形ドラム24より上流側(後方)に位置し、前記リボン状体22の走行経路の途中に設置されたトラバース手段であり、このトラバース手段27は水平な可動プレート28を有する。この可動プレート28の前部には前記成形ドラム24の回転軸線に平行なねじ軸29がねじ込まれており、一方、その後部には前記ねじ軸29に平行なガイドロッド30が摺動可能に挿入されている。
図1、2、3、4において、33は出力軸が前記ねじ軸29に連結された駆動モータであり、この駆動モータ33が作動してねじ軸29が回転すると、可動プレート28はガイドロッド30にガイドされながら成形ドラム24の上流側において成形ドラム24の回転軸線に沿って一定速度で移動することができる。なお、この発明においては、ラック・ピニオン機構、サーボシリンダ等を用いて可動プレート28を移動させるようにしてもよい。34は下部が前記可動プレート28の前端部に固定された固定リングであり、この固定リング34の中心軸はねじ軸29の軸線を含む鉛直面に垂直に延びている。
36は前記固定リング34内に遊嵌され、固定リング34と同軸の円板状をした回転体であり、この回転体36は固定リング34との間に介装された一対の軸受37を介して固定リング34にフリー回転可能に支持されている。38は前記回転体36に形成され前後方向に貫通する角孔であり、この角孔38内には両端が回転体36に図示していない軸受を介して回転可能に支持されたガイドローラ39が収納され、また、前記角孔38内でガイドローラ39より上方には該ガイドローラ39と回転軸が平行なガイドローラ40が収納されている。
ここで、前記ガイドローラ39、40の軸方向一端部には大径のフランジ部39a、40aがそれぞれ形成され、これらフランジ部39a、40aの軸方向他端面と外周面との境界に成形された円形のエッジ39b、40bの中間点は前記回転体36の回転軸線上に位置している。また、前記ガイドローラ40の両端部を回転可能に支持する図示していない軸受は、回転体36に昇降可能に支持されるとともに、該軸受にはばね定数の小さなスプリングにより下方に向かう付勢力が付与されている。そして、前記巻きロール21から成形ドラム24に向かって供給されるリボン状体22は、幅方向一端23aが前記フランジ部39a、40aに接触しながらイドローラ39、40間を通過するが、このとき、ガイドローラ40は弱い押付け力によりリボン状体22をガイドローラ39に押付ける。
この結果、供給途中におけるリボン状体22はガイドローラ39、40により両側から挟持され、ガイドされるとともに、その姿勢が決定される。前述したガイドローラ39、40は全体として、成形ドラム24より上流側に設置され、供給途中のリボン状体22をガイドしてその姿勢を決定するガイド体41を構成する。なお、この発明においては、前記ガイド体は1個のフリー回転するローラ、例えばガイドローラ39から構成するようにしてもよい。ここで、前述のようにスプリングによりガイドローラ40をガイドローラ39に向かって付勢するようにすれば、リボン状体22の肉厚が変化した場合にも、問題なく対処することができる。
そして、成形ドラム24が回転しているとき、前記可動プレート28がねじ軸29の回転により軸方向に一定速度で移動すると、ガイド体41にガイドされたリボン状体22は該リボン状体22の幅方向にずらされながら成形ドラム24に供給され、該成形ドラム24の周囲にその幅方向一部、ここでは 1/2幅が重ね合わされながら螺旋状に複数回巻付けられる。なお、この発明においては、リボン状体22を成形ドラム24に1周より若干少ない角度だけ実質上周方向に巻付けた後、斜めに残余の角度だけ巻付けることで、リボン状体22をその幅方向にずらしながら成形ドラム24の周囲に幅方向一部を重ね合わせながら複数回に巻付けるようにしてもよい。
この場合にはリボン状体22は完全な螺旋状とはならないが、広い意味での螺旋状に含まれる。また、隣接するリボン状体22同士の重なり合い量は、前述のような 1/2幅以外であってもよく、例えば、 3/4幅や 1/4幅が用いられることがある。このように成形ドラム24の周囲にリボン状体22が複数回巻付けられると、リボン状体22によりタイヤ構成部材、ここでは空気入りタイヤのベルト強化層が成形される。なお、他のタイヤ構成部材の例としては、ワイヤーチェーファーを挙げることができる。前述した可動プレート28、ねじ軸29、ガイドロッド30、駆動モータ33、ガイド体41は全体として、前述のトラバース手段27を構成する。
ここで、成形ドラム24の吸引領域Aにおいては、リボン状体22をその表裏面を成形ドラム24の外周面24a(外表面)に平行としながら成形ドラム24の周囲に螺旋状に巻付けるが、この姿勢のままでリボン状体22を成形ドラム24の非吸引領域Bに巻付けると、該非吸引領域Bにはマグネットが設置されていないため、リボン状体22に前述の図6で説明したような浮き上がりや1周長の変化が発生する。このため、この実施形態では、前記ガイド体41を成形ドラム24の外周面24a(外表面)に対して傾斜させる傾斜機構44と設け、非吸引領域Bにおいてリボン状体22が巻付けられるようになったとき、前記傾斜機構44によってガイド体41を傾斜させ、これにより、巻付けの進行方向前側であるリボン状体22の幅方向一端23aが巻付けの進行方向後側であるリボン状体22の幅方向他端23bより成形ドラム24に接近するようリボン状体22を傾斜させたのである。
この結果、図5に示すように、成形ドラム24の外周面24aに密着したリボン状体22aの外側に、傾斜したリボン状体22bを 1/2幅だけ重ね合わせた状態で巻付けると、該リボン状体22bの幅方向一側(巻付けの進行方向前側)にリボン状体22aと重なり合っていないオーバーハング部46が形成されるが、このようなオーバーハング部46は幅方向一端23aに向かうに従い成形ドラム24に接近するよう傾斜する。
そして、このようなリボン状体22bの外側にさらにリボン状体22cが巻付けられるが、該リボン状体22cの幅方向他側部は前記リボン状体22bの傾斜したオーバーハング部46にほぼ沿って傾斜しながら重ね合わされるため、これらが半径方向に重ね合わされるようなことはなく、この結果、リボン状体22cの幅方向他側部における成形ドラム24の外周面24aからの浮き上がり量が低減されるとともに、1周長の長さ変化量も小さくなる。
その後、前記リボン状体22cの外側にリボン状体22d…が次々と巻付けられるが、このリボン状体22d…においてもリボン状体22cと同様に浮き上がり量および1周長の長さ変化量が低減される。このように成形ドラム24が吸引領域Aと非吸引領域Bとに区分されている場合には、非吸引領域Bにリボン状体22を巻付けるときに該リボン状体22を傾斜させることで、非吸引領域Bにリボン状体22を巻付けるときに生じる浮き上がりおよび1周長の変化を効果的に抑制することができる。
ここで、前記傾斜機構44は前記固定リング34の側方(巻付けの進行方向後側)の可動プレート28上にブラケット48を介して取り付けられた駆動モータ49を有し、この駆動モータ49の出力軸50には外歯車51が固定されている。52は前記固定リング34に形成されたスリット53に収納されている外歯車であり、この外歯車52は固定リング34に支持軸54を介して回転可能に支持されるとともに、前記外歯車51に噛み合っている。
55は前記回転体36の軸方向中央部外周に形成されたリング部であり、このリング部55の外周には前記外歯車52の外歯に噛み合う外歯56が形成されている。そして、前記駆動モータ49が作動しその駆動回転力が外歯車51、52を介して回転体36に伝達されると、該回転体36は中心軸回りに回転し、これにより、ガイド体41(ガイドローラ39、40)が回転体36の中心軸回りに旋回し、リボン状体22はその幅方向一端23aを中心として成形ドラム24の外周面24aに対し傾斜する。前述した回転体36、駆動モータ49、外歯車51、52、外歯56は全体として、ガイド体41を成形ドラム24の外周面24aに対して傾斜させる前記傾斜機構44を構成する。
なお、この発明においては、ガイド体を支持する支持体を揺動リンク、あるいは、ロータリーアクチュエータを用いて揺動させることで、ガイド体を傾斜させるようにしてもよい。このようにリボン状体22をその幅方向一端23aを中心として傾斜させるようにすれば、リボン状体22全体を傾斜させた姿勢のままで成形ドラム24に供給して巻付けることができ、巻付け時におけるリボン状体22の余計な変形を防止することができる。
また、前述のように非吸引領域Bにおいてリボン状体22の巻付けを開始したとき、該リボン状体22を、表裏面が成形ドラム24の外周面24aに平行な姿勢から、幅方向一端23aが幅方向他端23bより成形ドラム24に接近するよう傾斜させるが、このときのリボン状体22の前記外周面24aに対する傾斜角θは、リボン状体221回転当たりの該リボン状体22の幅方向ずれ量をP、リボン状体22の肉厚をTとしたとき、式tan-1(T/P)で求められる値の 0.6倍〜 1.4倍の範囲内とすることが好ましい。
その理由は、前記式で求められる値の 0.6倍未満であると、浮き上がり量および1周長の長さ変化量を充分に低減させることができないことがあり、一方、 1.4倍を超えると、リボン状体22の幅方向他端23bにおける長手方向伸びが大きくなるが、前述の範囲内であると、幅方向他端23bにおける長手方向伸びを抑制しながら、浮き上がり量および1周長の長さ変化量を充分に低減させることができるからである。ここで、リボン状体22の幅方向ずれ量P、肉厚Tが変化したときには、前記式により傾斜角θを求め、求めた傾斜角θを基に適切な角度に傾斜させることが好ましい。そして、成形ドラム24の吸引領域Aに対しリボン状体22が再び巻付けられるようになると、傾斜機構44によりガイド体41を元の位置まで復帰させ、表裏面を成形ドラム24の外周面24aに平行としながらリボン状体22を成形ドラム24の周囲に螺旋状に巻付ける。
60は可動プレート28に取り付けられた電動機61の出力軸に連結されている張力付与ローラであり、この張力付与ローラ60には巻きロール21とガイド体41との間を走行しているリボン状体22が転がり接触する。62は可動プレート28の上面に固定されリボン状体22の走行経路に平行に延びる支持プレートであり、この支持プレート62には前記張力付与ローラ60の直前および直後に配置されたローラ63およびローラ64が回転可能に支持されている。このため、張力付与ローラ60に重なり合っている部位のリボン状体22はこれらローラ63、64によりU字状に屈曲されて張力付与ローラ60の上側に約半周に亘って接触し、これにより、これらの間の滑りが規制される。
ここで、前記電動機61は張力付与ローラ60をU字状に屈曲したリボン状体22の走行方向と逆方向に回転させるが、このとき、張力付与ローラ60からリボン状体22に付与される力は、成形ドラム24からリボン状体22に付与される引き取り力より小さいので、前記電動機61は内部に滑りが発生するとともに、張力付与ローラ60から張力付与ローラ60と成形ドラム24との間に張り渡されているリボン状体22に対し所定の張力が付与される。そして、前述の張力は電動機61の出力トルクを増減させることで、容易に任意の値に制御することができる。
なお、この発明においては、前記電動機61により張力付与ローラ60をリボン状体22の走行方向と同一方向に回転させるとともに、その周速度を成形ドラム24の周速度より小さな値に制御することにより、リボン状体22に所定の張力を付与するようにしてもよい。前述した張力付与ローラ60、電動機61、ローラ63、64は全体として、成形ドラム24に供給されるリボン状体22に所定の張力を付与する張力付与手段65を構成する。
次に、前記実施形態1の作用について説明する。
まず、巻きロール21から巻出されたリボン状体22をローラ64、張力付与ローラ60、ローラ63、ガイド体41に次々と接触させて成形ドラム24まで導き、該リボン状体22の始端を成形ドラム24の軸方向他端部外周に押付けて圧着するとともに、電動機61を作動して張力付与ローラ60から成形ドラム24と張力付与ローラ60との間に張り渡されているリボン状体22に対し所定の張力を付与する。このとき、リボン状体22は成形ドラム24の吸引領域Aに位置しているため、ガイド体41を構成するガイドローラ39、40はその回転軸線が成形ドラム24の回転軸線と平行な位置にあり、この結果、該ガイド体41により姿勢が決定されるリボン状体22も表裏面が成形ドラム24の外周面24aに平行となる。
この状態で成形ドラム24を回転させるとともに、トラバース手段27により可動プレート28、ガイド体41、張力付与ローラ60を軸方向に移動させることで、リボン状体22を幅方向にずらしながら成形ドラム24に供給し、該成形ドラム24の周囲に 1/2幅だけ重ね合わせながら2周程度軸方向他側に向かって螺旋状に巻付け、その後、巻付けの進行方向を逆転させるとともに、軸方向一側に向かって同様に複数回螺旋状に巻付ける。このとき、リボン状体22は成形ドラム24の吸引領域Aに巻付けられているので、成形ドラム24に巻付けられたリボン状体22の進行方向前側に位置するオーバーハング部46はマグネットに吸引され、外周面24aに密着するまで引き寄せられる。
次に、リボン状体22が成形ドラム24の非吸引領域Bに巻付けられるようになると、傾斜機構44の駆動モータ49を作動して回転体36を中心軸回りに回転させ、ガイド体41を成形ドラム24の外周面24aに対し傾斜、ここでは、ガイド体41の軸方向他側が軸方向一側より上側となるよう傾斜させる。この結果、成形ドラム24に供給される途中のリボン状体22は、巻付けの進行方向前側である幅方向一端23aが巻付けの進行方向後側である幅方向他端23bより成形ドラム24に接近するよう傾斜する。
このように傾斜したリボン状体22を傾斜状態のまま成形ドラム24に供給してその周囲に軸方向一側に向かって螺旋状に巻付けるが、このとき、リボン状体22の幅方向一側(巻付けの進行方向前側)に位置するオーバーハング部46は幅方向一端に向かうに従い成形ドラム24に接近するよう傾斜しているため、各リボン状体22の幅方向他側部は半径方向に重ね合わされることなく、前記リボン状体22の傾斜したオーバーハング部46にほぼ沿って傾斜しながら重ね合わされる。この結果、リボン状体22の幅方向他側部における外周面24aからの浮き上がり量が低減されるとともに、1周長の長さ変化量も小さくなる。
その後、リボン状体22が成形ドラム24の軸方向一側に位置する吸引領域Aに巻付けられるようになると、傾斜機構44の駆動モータ49を作動して回転体36を中心軸回りに回転させ、ガイド体41を構成するガイドローラ39、40を元の位置、即ち、回転軸線が成形ドラム24の回転軸線に平行となる位置まで復帰させる。この結果、リボン状体22は表裏面が成形ドラム24の外周面24aに平行となった状態で前述と同様に成形ドラム24の周囲に螺旋状に巻付けられる。
そして、リボン状体22が成形ドラム24の軸方向一端部の所定位置まで巻付けられると、巻付けの進行方向を逆転させるとともに、軸方向他側に向かって2周程度螺旋状に巻付ける。これにより、成形ドラム24の周囲にベルト強化層(タイヤ構成部材)が成形される。次に、回転している成形ドラム24の周囲に傾斜コードが埋設されたベルト層およびトレッドゴムを供給して次々と巻付け、ベルト・トレッドバンドを成形する。その後、該ベルト・トレッドバンドを図示していない成形ドラムに搬送して略半円状に膨出変形したグリーンケースの外側に貼付け、グリーンタイヤを成形する。
次に、試験例について説明する。この試験においては、成形ドラムの非吸引領域に表裏面が成形ドラムの外表面に平行なリボン状体を 1/4幅、 1/2幅、 3/4幅だけずらしながら複数回巻付けた従来例1、2、3と、成形ドラムの非吸引領域に幅方向一端が幅方向他端より成形ドラムに接近するよう傾斜させたリボン状体を 1/4幅、 1/2幅、 3/4幅だけずらしながら複数回巻付けた実施例1、2、3と、成形ドラムの非吸引領域に表裏面が成形ドラムの外表面に平行なリボン状体を重ね合わせながら2周だけ巻付けた比較例1と、成形ドラムの非吸引領域に幅方向一端が幅方向他端より成形ドラムに接近するよう傾斜させたリボン状体を重ね合わせながら2周だけ巻付けた比較例2とを成形した。
ここで、前記成形ドラムの1周長は2950.0mm、リボン状体の幅および肉厚Tはそれぞれ20.0mm、 2.0mmであり、実施例1〜3および比較例2においては、リボン状体を式tan-1(肉厚T/ずれ量P)で求められた傾斜角θだけ傾斜させた。そして、これら従来例、実施例、比較例において、成形ドラムの外周から最も浮き上がったリボン状体を選び出し、その1周長を測定した。その結果は、従来例1、2、3ではそれぞれ2985.6mm、2982.5mm、2964.0mm、実施例1、2、3ではそれぞれ2963.1mm、2963.7mm、2963.6mm、比較例1、2ではそれぞれ2963.2mm、2962.8mmであった。このように実施例1〜3では1周長が従来例1、2より大幅に短くなっており、浮き上がり量を比較例1、2のものと同程度まで効果的に低減することができた。
なお、前述の実施形態においては、成形ドラム24が軸方向両側部の吸引領域Aと軸方向中央部の非吸引領域Bとに区分されていたが、この発明においては、被巻付け体全体をマグネットが設置されていない非吸引領域から構成してもよい。この場合には、巻付けの最初から最後まで、ガイド体、傾斜機構により幅方向一端が幅方向他端より被巻付け体に接近するよう傾斜させた状態で帯状体を被巻付け体に巻付けるようにすればよい。
また、この発明においては、前記被巻付け体は、外表面が加硫済空気入りタイヤ(製品タイヤ)の内表面と同一形状である剛体コアであったり、あるいは、前記剛体コアと、該剛体コアに支持されたタイヤ中間体とであってもよく、さらに、成形ドラムと、該成形ドラムに支持された円筒状あるいは断面略円弧状のタイヤ中間体とであってもよい。ここで、被巻付け体の外表面が軸方向に湾曲した円弧面等の曲面である場合には、巻付け位置における帯状体の幅方向中央と被巻付け体とが接する点に対する接線に対し帯状体を傾斜させればよい。
この発明は、帯状体を被巻付け体の周囲に複数回巻付ける産業分野に適用できる。
22…帯状体 23a…幅方向一端
23b…幅方向他端 24…被巻付け体
24a…外表面 41…ガイド体
44…傾斜機構 A…吸引領域
B…非吸引領域

Claims (6)

  1. 回転している被巻付け体に帯状体を幅方向にずらしながら供給することで、該帯状体をその幅方向一部を重ね合わせながら被巻付け体の周囲に複数回巻付けるようにした帯状体の巻付け方法において、被巻付け体より上流側に設置されたガイド体により供給途中の帯状体をガイドしてその姿勢を決定する際、ガイド体を傾斜機構によって被巻付け体の外表面に対し傾斜させることにより、巻付けの進行方向前側である帯状体の幅方向一端が巻付けの進行方向後側である帯状体の幅方向他端より被巻付け体に接近するよう帯状体を傾斜させたことを特徴とする帯状体の巻付け方法。
  2. 回転している被巻付け体に帯状体を幅方向にずらしながら供給することで、該帯状体をその幅方向一部を重ね合わせながら被巻付け体の周囲に複数回巻付けるようにした帯状体の巻付け装置において、被巻付け体より上流側に設置され、供給途中の帯状体をガイドしてその姿勢を決定するガイド体と、該ガイド体を被巻付け体の外表面に対して傾斜させる傾斜機構とを備え、前記傾斜機構によってガイド体を傾斜させることにより、巻付けの進行方向前側である帯状体の幅方向一端が巻付けの進行方向後側である帯状体の幅方向他端より被巻付け体に接近するよう帯状体を傾斜させたことを特徴とする帯状体の巻付け装置。
  3. 被巻付け体1回転当たりの帯状体の幅方向ずれ量をP、帯状体の肉厚をTとしたとき、帯状体の傾斜角θを、式tan-1(T/P)で求められる値の 0.6倍〜 1.4倍の範囲内とした請求項2記載の帯状体の巻付け装置。
  4. 前記被巻付け体が、巻付けられた帯状体を吸引する吸引領域と、吸引しない非吸引領域とに区分されている場合、前記帯状体が非吸引領域において巻付けられているとき、帯状体を傾斜させるようにした請求項2または3記載の帯状体の巻付け装置。
  5. 前記帯状体にスチールコードが埋設されているとき、被巻付け体の吸引領域にマグネットを配置することで、帯状体を吸引するようにした請求項4記載の帯状体の巻付け装置。
  6. 前記帯状体をその幅方向一端を中心として傾斜させるようにした請求項2〜5のいずれかに記載の帯状体の巻付け装置。
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