JP2011045323A - 乾燥海苔切断機 - Google Patents
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Abstract
【課題】切断時に海苔粉が発生しない乾燥海苔切断機を提供する。
【解決手段】外周に先鋭な刃8を有する円盤状の円形ナイフ6を一対設け、各円形ナイフ6の刃部をオーバーラップさせて互いに平行する軸心を中心して同方向に回転させ、積み重ねた乾燥海苔W1を挟圧して前記円形ナイフ6のオーバーラップ部を通過させる海苔送り装置20を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】外周に先鋭な刃8を有する円盤状の円形ナイフ6を一対設け、各円形ナイフ6の刃部をオーバーラップさせて互いに平行する軸心を中心して同方向に回転させ、積み重ねた乾燥海苔W1を挟圧して前記円形ナイフ6のオーバーラップ部を通過させる海苔送り装置20を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、乾燥海苔を切断する乾燥海苔切断機に関するものである。
従来の乾燥海苔切断機として、特許文献1があった。即ち、図8、図9に示すように、円盤状の基板2の外周部にアサリ付きの刃3( 以下アサリ刃という)を設けた円形カッター1−1、あるいは図10に示すように、円盤状の基板2の外周部にダイヤモンド砥粒が固着されたダイヤモンド刃4を設けた円形カッター1−2を設け、該円形カッター1−1(1−2)を毎分2300〜2800回転で回転させ、図8に示すように、積み重ねた乾燥海苔W1に対して円形カッター1−1を下方から上方(直交方向)に移動させて切断するようにしたものがあった。
前記特許文献1は、基板2の外周部に設けたアサリ刃3、ダイヤモンド刃4が所定の刃幅S1、S2を有しているため、乾燥海苔を切断する際に海苔粉が発生することになる。このため、海苔粉を回収するための集塵機を設けたり、あるいは、機械外装を密閉式にするとともに、外装の穴から切断された海苔粉が出ないようにするためのエアーカーテンを設けたりする必要があり、設備費が嵩むことになる。
さらに、乾燥海苔を切断する際に海苔粉が発生することになるため、有用な乾燥海苔の一部が切断のために消費させられることになる。しかも、切断時に発生した海苔粉、及び端材は小さくかつ形状が不規則となるため、商品として活用することができず、産業廃棄物として処理することとなり、この処理費用が必要となるものであった。
本発明は、切断時に海苔粉が発生しないようにした新規な乾燥海苔切断機を得ることを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、請求項1に係る発明は、外周に先鋭な刃を有する円盤状の円形ナイフを一対設け、各円形ナイフの刃部をオーバーラップさせて互いに平行する軸心を中心して同方向に回転させ、積み重ねた乾燥海苔を挟圧して前記円形ナイフのオーバーラップ部を通過させる海苔送り装置を設ける構成にしたものである。
請求項2に係る発明は、円盤状基板の外周に一方の側面から他方の側面に向かって径方向外方に傾斜した傾斜刃を有する円形ナイフを設け、該円形ナイフを背中合わせにしてそれぞれの傾斜刃部をオーバーラップさせるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、円盤状基板の外周に一方の側面から他方の側面に向かって径方向外方に傾斜した傾斜刃を有する円形ナイフを設け、該円形ナイフを背中合わせにしてそれぞれの傾斜刃部をオーバーラップさせるようにしたものである。
本願の請求項1に係る発明は、積み重ねた乾燥海苔を挟圧して前記円形ナイフのオーバーラップ部を通過させると、該積み重ねた乾燥海苔が前記円形ナイフのオーバーラップ部で切断されることになる。このとき、各円形ナイフの刃は円形かつ先鋭となっているので、海苔粉を発生させることなく前記乾燥海苔を切断することになる。しかも、各円形ナイフを同方向に回転させるようにしたので、各円形ナイフのオーバーラップ部は、前記乾燥海苔に対し、接する方向が互いに逆、即ち、一方の円形ナイフのオーバーラップ部は前記海苔の進行方向に、他方の円形ナイフのオーバーラップ部は前記海苔の進行と逆方向となる。このため、乾燥海苔を前記オーバーラップ部に向けて送る際の負荷が小さくなる。
請求項2に係る発明は、円形ナイフの刃(傾斜刃)の形成及び再研磨が容易になるとともに、相対する円形ナイフの刃同士を軸方向に接近させることができ、切断性能が高くなる。
図1、図2において、5は乾燥海苔切断機、6はその円形ナイフである。円形ナイフ6は、円盤状基板7の外周縁部をテーパー状に研削し、これによって円盤状基板7の外周に一方の側面から他方の側面に向かって径方向外方に傾斜するとともに、先端(外周端)が先鋭となる円形の傾斜刃(刃)8を形成してなる。
前記円形ナイフ6は、本例では直径約200mmとし、表面は耐磨耗性のテフロン(登録商標)が施されている。また、上部円形ナイフ6aと下部円形ナイフ6bとを一対とし、該上部円形ナイフ6aと下部円形ナイフ6bとを、図2に示すように、背中合わせに接近させるとともに、両者の傾斜刃8部をオーバーラップさせ、この状態で、ケース10に回転自在に設けた上下部の回転軸11,12にそれぞれ固定する。
本例では、前記上下部の回転軸11,12に4対の上下部円形ナイフ6a,6bを軸方向に間隔をおいて固定し、送られて来る乾燥海苔を5つに切断(分割)し、左右の切れ端 W3は小幅な細切れ商品とし、左右中間部W2は規定の幅に3分割された商品となるようにしている。なお、前記回転軸11,12に設ける上下部円形ナイフ6a,6bの対数は、乾燥海苔の要求される分割数によって適宜設定する。13は上下の回転軸11,12をケース10に回転自在に支持する軸受である。
前記下部の回転軸12は、図2において右端部に設けた被動Vプーリー16、駆動Vベルト15を介して駆動モータM1の駆動プーリー14に連結され、上部の回転軸11は、図2において上下部の回転軸11,12の右端部に設けた等径の同期Vプーリー17a、17b、該同期Vプーリー17a、17bに巻回した同期Vベルト18を介して下部の回転軸12と同方向にかつ等速で回転する如く連結されている。なお、前記回転軸11,12の回転数、従って上下部円形ナイフ6a,6bの回転数は、従来のように毎分2300〜2800回転にすると、乾燥海苔W1の切断面に発生する摩擦熱が大きくなり、該切断面が白く熱変色することになる。本例では、これを防止するために、前記上下部円形ナイフ6a,6bの回転数は約毎分450〜550回転程度としている。
前記上部円形ナイフ6aと下部円形ナイフ6bとが、図1に示すように、共に同方向に等速で同期回転されているので、図6、図7に示すように、積み重ねた乾燥海苔W1が上部円形ナイフ6aと下部円形ナイフ6bとのオーバーラップ部(傾斜刃8部)を通過する際に、例えば、下部円形ナイフ6bのオーバーラップ部6b−1は前記乾燥海苔W1に対し、その進行する方向に接し、上部円形ナイフ6aのオーバーラップ部6a−1は前記乾燥海苔W1に対し、その進行する方向と逆方向に接することになる。
この結果、乾燥海苔W1を切断する際に、上部円形ナイフ6aと下部円形ナイフ6bとのオーバーラップ部6a−1,6b−1の乾燥海苔W1に及ぼす前後方向の負荷が相殺され、乾燥海苔W1を前記オーバーラップ部6a−1,6b−1に向けて送る際の負荷が小さくなる。
図1において、20は海苔供給装置、25は海苔送り装置、40は海苔排出装置である。海苔供給装置20は、ケース10の前部(図1において左部)側に櫛歯形の供給ガイド板21を前後(図1において左右)に延出させて取り付ける。該供給ガイド板21は、本例では15〜100枚積み重ねた乾燥海苔W1を受けるようになっており、該供給ガイド板21の下方に海苔供給シリンダ22を前後に配置し、該海苔供給シリンダ22によって前後(図1において左右)方向に移動される海苔供給爪23を設ける。
前記海苔供給爪23は、櫛歯形に形成されて前記供給ガイド板21に対して上下に直交し、供給ガイド板21の間隙部を介して前後に移動可能となっており、該海苔供給爪23が海苔供給シリンダ22によって後方(図1において右方)に移動された際に、供給ガイド板21上の乾燥海苔W1を後方の海苔送り装置25に向けて移動させるようになっている。45は供給ガイド板21の両側に設けた横ガイドであり、前記海苔供給爪23によって乾燥海苔W1を後方に移動させる際に、該乾燥海苔W1が横ずれするのを防止するためのものである。
前記海苔送り装置25は以下の如くなっている。即ち、ケース10の一側(図2において左部)に、前後方向に延びる上下一対のガイドレール26a,26bを取り付け、該ガイドレール26a,26bに支持板27を前後摺動可能に取り付ける。該支持板27に上下一組の押え具28,29を接離可能に取り付けるとともに、該押え具28,29を接離方向に移動させる接離作動具30を取り付ける。28aは上部の押え具28に形成した海苔ずれ防止用の突起、29aは下部の押え具29に形成した前記突起28aの逃げ凹部である。
前記各押え具28,29は、図2に示すように、左右方向に延びる横腕30a,31aに多数(6個)の挟圧片30b,31bを左右に間隔をおいて一体的に設ける。前記各挟圧片30b,31bは、左右に配列した各上下部円形ナイフ6a,6b間にそれぞれ2個づつ配置され、前記海苔供給爪23(図1)によって供給ガイド板21上の乾燥海苔W1が後方、即ち、円形ナイフ6a,6bの直前に送られた際に、該乾燥海苔W1を前記上下の押え具28,29で挟圧(図4)するようになっている。
前記接離作動具30は、支持板27に取り付けた回動リンク32a、該回動リンク32aの両端部を上下の押え具28,29に連結する連結リンク32b,32cからなるリンク機構32と、前記支持板27に取り付けられて、前記回動リンク32を正逆回動させるリンクシリンダ33とを有してなる。
前記支持板27は、送りシリンダ34の伸縮作動によって前後(図1において左右)方向に移動される。送りシリンダ34の伸長作動によって支持板27が前部側に移動された際には、前記上下の押え具28,29が図3に示す如く、上下部円形ナイフ6a,6bの直前方(図1において直左方)に位置し、この部で図4に示すように、上下の押え具28,29が接離作動具30によって互いに接近方向に移動され、海苔供給装置20によって後方に移動された乾燥海苔W1を挟圧する。
また、この状態で送りシリンダ34の短縮作動によって支持板27が後部側に移動された際には、前記上下の押え具28,29が図5に示す如く、上下部円形ナイフ6a,6bの後方(図1において直右方)に位置する。即ち、送りシリンダ34によって支持板27が後部側に移動される際に、積み重ねた乾燥海苔W1を上下の押え具28,29で挟圧した状態で円形ナイフ6a,6bのオーバーラップ部を通過させる。これにより、円形ナイフ6a,6bで前記乾燥海苔W1を5分割(切断)し、左右の切れ端W3は細切り商品に、左右中間部W2は規定幅に3分割された商品に形成される。
この場合、上部円形ナイフ6aと下部円形ナイフ6bとは、同方向に回転しているので、図6、図7に示すように、下部円形ナイフ6bのオーバーラップ部6b−1は乾燥海苔W1に対し、その進行方向に接し、上部円形ナイフ6aのオーバーラップ部6a−1は乾燥海苔W1に対し、その進行と逆方向に接することになる。このため、乾燥海苔W1を前記オーバーラップ部6a−1,6b−1に向けて送る際の負荷が小さくなる。
前記分割(切断)された乾燥海苔W1の左右中間部W2は、海苔排出装置40によって後方に移動され、ケース10の後部に配置した収容ケースに排出される。また、左右の切れ端W3は円形ナイフ6a,6bの直下方に配置した端材収容ケースに向けて自重落下させる。前記海苔排出装置40は、ケース10の後部に櫛歯形の排出ガイド板41を前後方向に延出させて取り付け、該排出ガイド板41の下方に排出シリンダ(ロッドレスシリンダ)42を前後方向に延出配置し、該排出シリンダ42に、該排出シリンダ42によって左右動される昇降シリンダ43を取り付け、該昇降シリンダ43に櫛歯形の海苔排出爪44を起立固定する。
そして、昇降シリンダ43によって海苔排出爪44を排出ガイド板41の間隙部から上方に露出させ、この状態で排出シリンダ42を作動させ、昇降シリンダ43を介して前記海苔排出爪44を後方に移動させることにより、乾燥海苔W1の前記3分割(切断)された左右中間部W2を後方に向けて排出する。
5 乾燥海苔切断機
6 円形ナイフ
6a 上部円形ナイフ
6b 下部円形ナイフ
6a−1,6b−1 オーバーラップ部
7 基板
8 傾斜刃(刃)
10 ケース
11,12 回転軸
M1 駆動モータ
14 駆動Vプーリー
15 駆動Vベルト
16 被動Vプーリー
17a,17b 同期Vプーリー
18 同期Vベルト
20 海苔供給装置
21 供給ガイド板
22 海苔供給シリンダ
23 海苔供給爪
25 海苔送り装置
26a,26b ガイドレール
27 支持板
28,29 押え具
28a 突起
29a 逃げ凹部
30 接離作動具
30a,31a 横腕
30b,31b 挟圧片
32 リンク機構
32a 回動リンク
32b,32c 連結リンク
33 リンクシリンダ
34 送りシリンダ
40 海苔排出装置
41 排出ガイド板
42 排出シリンダ
43 昇降シリンダ
44 海苔排出爪
45 横ガイド
W1 乾燥海苔
W2 乾燥海苔の中間部
W3 乾燥海苔の切れ端
6 円形ナイフ
6a 上部円形ナイフ
6b 下部円形ナイフ
6a−1,6b−1 オーバーラップ部
7 基板
8 傾斜刃(刃)
10 ケース
11,12 回転軸
M1 駆動モータ
14 駆動Vプーリー
15 駆動Vベルト
16 被動Vプーリー
17a,17b 同期Vプーリー
18 同期Vベルト
20 海苔供給装置
21 供給ガイド板
22 海苔供給シリンダ
23 海苔供給爪
25 海苔送り装置
26a,26b ガイドレール
27 支持板
28,29 押え具
28a 突起
29a 逃げ凹部
30 接離作動具
30a,31a 横腕
30b,31b 挟圧片
32 リンク機構
32a 回動リンク
32b,32c 連結リンク
33 リンクシリンダ
34 送りシリンダ
40 海苔排出装置
41 排出ガイド板
42 排出シリンダ
43 昇降シリンダ
44 海苔排出爪
45 横ガイド
W1 乾燥海苔
W2 乾燥海苔の中間部
W3 乾燥海苔の切れ端
Claims (2)
- 外周に先鋭な刃(8)を有する円盤状の円形ナイフ(6)を一対設け、各円形ナイフ(6)の刃部をオーバーラップさせて互いに平行する軸心を中心して同方向に回転させ、積み重ねた乾燥海苔(W1)を挟圧して前記円形ナイフ(6)のオーバーラップ部を通過させる海苔送り装置(20)を設けたことを特徴とする乾燥海苔切断機。
- 円盤状基板の外周に一方の側面から他方の側面に向かって径方向外方に傾斜した傾斜刃(8)を有する円形ナイフ(6)を設け、該円形ナイフ(6)を背中合わせにしてそれぞれの傾斜刃(8)部をオーバーラップさせたことを特徴とする請求項1記載の乾燥海苔切断機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009198077A JP2011045323A (ja) | 2009-08-28 | 2009-08-28 | 乾燥海苔切断機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009198077A JP2011045323A (ja) | 2009-08-28 | 2009-08-28 | 乾燥海苔切断機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011045323A true JP2011045323A (ja) | 2011-03-10 |
Family
ID=43832296
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009198077A Pending JP2011045323A (ja) | 2009-08-28 | 2009-08-28 | 乾燥海苔切断機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011045323A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101536969B1 (ko) * | 2014-10-01 | 2015-07-16 | 박충경 | 컨베이어 롤러의 이질물 분리장치 |
KR102111863B1 (ko) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | 이서진 | 김 건조용 발장의 제조 장치 |
-
2009
- 2009-08-28 JP JP2009198077A patent/JP2011045323A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101536969B1 (ko) * | 2014-10-01 | 2015-07-16 | 박충경 | 컨베이어 롤러의 이질물 분리장치 |
KR102111863B1 (ko) * | 2018-11-16 | 2020-06-04 | 이서진 | 김 건조용 발장의 제조 장치 |
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