JP2011043961A - 運転者監視装置 - Google Patents

運転者監視装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011043961A
JP2011043961A JP2009191085A JP2009191085A JP2011043961A JP 2011043961 A JP2011043961 A JP 2011043961A JP 2009191085 A JP2009191085 A JP 2009191085A JP 2009191085 A JP2009191085 A JP 2009191085A JP 2011043961 A JP2011043961 A JP 2011043961A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eye
driver
closed
opening
driver monitoring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009191085A
Other languages
English (en)
Inventor
Tamiko Nishina
多美子 仁科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009191085A priority Critical patent/JP2011043961A/ja
Publication of JP2011043961A publication Critical patent/JP2011043961A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】人物が眼を閉じているか否かを正確に判定可能とする運転者監視装置を提供する。
【解決手段】車両の運転者に向けて発せられる光波の光強度を検出する光強度検出手段と、車両の運転者の顔画像を撮像する顔画像取得手段と、顔画像に基づいて運転者の瞼の開き具合を示す眼開度を算出する眼開度算出手段と、運転者の瞼の開閉状態を判定する閉眼状態判定手段と、運転者が居眠りしているか否かを閉眼状態判定手段による判定結果に基づいて判定する居眠り判定手段とを備え、閉眼状態判定手段は、運転者の眼が閉じているか否かを判定するための閉眼判定閾値を光強度の大きさに応じて補正し、運転者の眼が閉じているか否かを眼開度および閉眼判定閾値に基づいて判定する閉眼判定手段と、運転者の眼が閉じている可能性を示す閉眼確度を眼開度および光強度に基づいて算出する閉眼確度算出手段との、少なくとも何れか一方の手段を含む、運転者監視装置である。
【選択図】図3

Description

本発明は、運転者監視装置に関し、より特定的には、車両の運転者の閉眼状態を検出する運転者監視装置に関する。
従来、カメラなどの撮像装置で車両の運転者の顔を撮像し、撮像した画像に基づいて運転者の状態を監視する監視装置が開発されている。このような監視装置の中でも特に、運転者が居眠りしているか否かを判定する監視装置が開発されている。このような監視装置は、撮像した画像を処理することによって、先ず、運転者の眼が閉じているか否か判定する。そして、監視装置は、運転者の眼が閉じていると判定した場合、当該運転者が居眠りしていると判定し、運転者の眼が開いていると判定した場合、当該運転者が覚醒していると判定する。
上記のような監視装置は、例えば、特許文献1に開示される技術等を用いて運転者の眼が閉じているか否かを判定する。特許文献1に開示される閉眼検知装置は、カメラなどの撮像装置で運転者の顔を撮像し、当該画像中における運転者の眼の上下端の間隔を測定する。そして、閉眼検知装置は、上記間隔の大きさに応じて、運転者の眼の開閉状態を検出する。
特開2008−191784号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術では、例えば、運転者が車両前方に存在する発光体を眩しく感じて眼を細めた場合など、当該運転者が実際には眼を完全に閉じていないにも拘わらず、眼を閉じていると誤判定してしまう可能性があった。そして、上述のような監視装置において、運転者が眼を閉じているか否かを誤判定した場合、運転者が居眠りしているか否かを正確に判定できない場合があった。
本発明は上記の課題を鑑みて成されたものであり、人物が眼を閉じているか否かを、従来に比べてより正確に判定可能とする運転者監視装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本願は以下の構成を採用した。すなわち、第1の発明は、車両の運転者に向けて発せられる光波の光強度を検出する光強度検出手段と、車両の運転者の顔画像を撮像する顔画像取得手段と、顔画像に基づいて運転者の瞼の開き具合を示す眼開度を算出する眼開度算出手段と、運転者の瞼の開閉状態を判定する閉眼状態判定手段と、運転者が居眠りしているか否かを閉眼状態判定手段による判定結果に基づいて判定する居眠り判定手段とを備え、閉眼状態判定手段は、運転者の眼が閉じているか否かを判定するための閉眼判定閾値を光強度の大きさに応じて補正し、運転者の眼が閉じているか否かを眼開度および閉眼判定閾値に基づいて判定する閉眼判定手段と、運転者の眼が閉じている可能性を示す閉眼確度を眼開度および光強度に基づいて算出する閉眼確度算出手段との、少なくとも何れか一方の手段を含む、運転者監視装置である。
第2の発明は、第1の発明において、閉眼状態判定手段は、閉眼判定手段を含み、居眠り判定手段は、運転者が居眠りしているか否かを閉眼判定手段の判定結果に基づいて判定することを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明において、眼開度算出手段は、運転者の瞼の開き具合が大きいほど大きな値を示すパラメータとして眼開度を算出し、閉眼判定手段は、光強度の大きさに応じて、閉眼判定閾値が小さくなるよう当該閉眼判定閾値を補正する閾値補正手段と、眼開度が閉眼判定閾値未満である場合、運転者の眼が閉じていると判定し、眼開度が閉眼判定閾値以上である場合、運転者の眼が開いていると判定する閾値判定手段とを含み、居眠り判定手段は、閉眼判定手段によって運転者の眼が閉じていると判定された場合、運転者が居眠りしていると判定し、閉眼判定処理において運転者の眼が開いていると判定された場合、運転者が居眠りしていないと判定することを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明において、閉眼状態判定手段は、閉眼確度算出手段を含み、居眠り判定手段は、運転者が居眠りしているか否かを閉眼確度に基づいて判定することを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、眼開度算出手段は、運転者の瞼の開き具合が大きいほど大きな値を示すパラメータとして眼開度を算出し、閉眼確度算出手段は、運転者の眼が完全に閉じている可能性が高い程大きな値を示すパラメータとして閉眼確度を算出し、居眠り判定手段は、閉眼確度が予め定められた閾値以上である場合、運転者が居眠りしていると判定し、閉眼確度が予め定められた閾値未満である場合、運転者が居眠りしていないと判定することを特徴とする。
第6の発明は、第5の発明において、閉眼確度算出手段は、光強度が小さいほど閉眼確度が大きくなるよう、また、眼開度が大きいほど閉眼確度が大きくなるよう、当該閉眼確度を算出することを特徴とする。
第7の発明は、第1の発明において、閉眼状態判定手段は、閉眼判定手段と、閉眼確度算出手段とを含むことを特徴とする。
第8の発明は、第7の発明において、閉眼確度算出手段は、閉眼判定手段によって運転者の眼が閉じていると判定された場合に閉眼確度を算出し、居眠り判定手段は、閉眼確度が予め定められた閾値以上である場合、運転者が居眠りしていると判定し、閉眼判定手段によって運転者の眼が閉じていないと判定された場合、および閉眼確度が予め定められた閾値未満である場合、運転者が居眠りしていないと判定することを特徴とする。
第9の発明は、第1の発明において、車両の前方を映した前方画像を撮像する前方画像撮像手段と、前方画像中において発光体を検出する画像処理手段とをさらに備え、光強度検出手段は、前方画像中における発光体の輝度値を光強度として検出することを特徴とする。
第10の発明は、第9の発明において、発光体検出手段は、前方画像中において対向車のヘッドランプを発光体として検出することを特徴とする。
第11の発明は、第2の発明において、閉眼状態判定手段は、運転者の平均的な眼開度を通常眼開度として算出する通常眼開度算出手段と、通常眼開度に基づいて閉眼判定閾値を設定する、閾値設定手段とをさらに含むことを特徴とする。
第12の発明は、第11の発明において、閾値設定手段は、通常眼開度に予め定められた係数を乗じることによって当該通常眼開度を減じた値を閉眼判定閾値として設定する、ことを特徴とする。
第13の発明は、第4の発明において、閉眼状態判定手段は、運転者の平均的な眼開度を通常眼開度として算出する通常眼開度算出手段と、通常眼開度に対する現時点における眼開度の変動量を開度変化量として算出する開度変化量算出手段とをさらに含み、閉眼確度算出手段は、眼開度に応じて算出された開度変化量、および光強度に基づいて閉眼確度を算出することを特徴とする。
第14の発明は、第13の発明において、閉眼確度算出手段は、光強度が小さいほど閉眼確度が大きくなるよう、また、開度変化量が小さいほど閉眼確度が大きくなるよう、当該閉眼確度を算出することを特徴とする。
第15の発明は、第11の発明、および第13の発明の何れか一つの発明において、通常眼開度算出手段は、眼開度を予め定められた時間内に算出された複数の眼開度の平均値を通常眼開度として算出することを特徴とする。
第16の発明は、第1の発明において、車両周囲の物体を検出する物体検出手段と、車両と物体とが衝突するまでの衝突時間を予測する衝突時間予測手段と、居眠り判定手段によって運転者が居眠りしていると判定された場合、衝突判定閾値を大きくする衝突閾値制御手段と、衝突時間が衝突を判定するための衝突判定閾値以下である場合、車両と物体とが衝突する危険性が高いと判定する衝突危険度判定手段と、車両と物体とが衝突する危険性が高いと判定された場合に、運転者による当該衝突の回避操作を支援する衝突回避支援手段をさらに備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、運転者の閉眼状態を正確に判定することができる。具体的には、車両の前方に発光体が存在し、運転者が眼を細めがちになる状況においては、当該発光体が発する光の強度に応じて閉眼判定閾値や閉眼確度の値が変更されるため、発光体の影響を考慮して運転者の閉眼状態を正確に判定することができる。また、正確に判定された運転者の閉眼状態に基づいて、運転者が居眠りしているか否かを正確に判定することができる。
第2の発明によれば、上記発光体の光強度に応じて補正した閉眼判定閾値に基づいて運転者の眼が閉じているか否かを正確に判定することができる。
第3の発明によれば、上記発光体の光強度に応じて閉眼判定閾値を小さくするという簡単な処理で容易に運転者の閉眼状態を正確に判定することができる。
第4の発明によれば、光強度の大きさに応じて運転者の眼が閉じている可能性を示す閉眼確度を算出するため、光波の影響を考慮しない場合に比べて閉眼確度を正確に算出することができる。また、正確に算出された閉眼確度に基づいて、運転者が居眠りしているか否かを正確に判定することができる。
第5の発明によれば、閉眼確度が予め定められた閾値以上であるか否かに応じて、運転者が居眠りしているか否かを判定することができる。すなわち、簡単な処理で閉眼確度に基づいて運転者が居眠りしているか否かを判定することができる。
第6の発明によれば、例えば、上記発光体の光強度が比較的大きい場合など、運転者が当該発光体を眩しく感じて眼を細めており、完全には眼を閉じていないと想定される状況において、運転者が眼を閉じている可能性を示す閉眼確度の値を小さく算出することができる。したがって、運転者の閉眼状態を正確に算出することができる。
第7の発明によれば、閉眼判定閾値および閉眼確度の双方に基づいて運転者が居眠りしているか否かを判定するため、閉眼判定閾値および閉眼確度の何れか一方のみに基づいて判定する場合に比べて、運転者が居眠りしているか否かをより正確に判定することができる。
第8の発明によれば、閉眼判定閾値に基づいて運転者の眼が開いていると判定した場合、さらに閉眼確度を算出し、最終的に当該閉眼確度に基づいて、運転者が居眠りしているか否か判定されるため、閉眼判定閾値に基づいた判定が誤っていたとしても、運転者が居眠りしているか否かを正確に判定することができる。
第9の発明によれば、車両の前方を撮像した前方画像を用いることによって、運転者に光波を発する光源および当該光波の強度を正確に検出することができる。また、前方の画像を撮影するカメラが予め車両に搭載されている場合、当該カメラの撮影画像を用いて容易に且つ安価に、光源および光波の強度を検出することができる。
第10の発明によれば、対向車のヘッドランプを検出し、当該ヘッドランプが発する光波の強度に応じて、運転者の閉眼状態を判定することができる。したがって、例えば、夜間やトンネル内において、前方からヘッドランプをハイビームにして接近する対向車が存在する場合であっても、運転者の閉眼状態を正確に判定することができる。なお、対向車のヘッドランプは、頻繁に運転者の視界に入る発光体であり、運転者が車両を運転中に眼を細める大きな要因となっていると考えられる。
第11の発明によれば、運転者の通常の眼の開き幅に応じて閉眼判定閾値の大きさを適切に変更することができる。したがって、人毎に異なる眼の大きさの影響を受けることなく、運転者の閉眼状態を正確に判定することができる。
第12の発明によれば、運転者の通常の眼の開き幅に応じて閉眼判定閾値の大きさを簡単な処理で適切に変更することができる。
第13の発明によれば、運転者の通常の眼の開き幅に対する変化量を用いて閉眼確度を算出することができる。したがって、人毎に異なる眼の大きさに関係なく、運転者の閉眼状態を正確に判定することができる。
第14の発明によれば、発光体の光強度の影響を考慮し、且つ、運転者毎に異なる眼の大きさの影響を受けることなく、運転者の眼が閉じている可能性を正確に算出することができる。
第15の発明によれば、運転者の通常の眼の開き幅を簡単な処理で容易に算出することができる。
第16の発明によれば、車両が周囲の物体と衝突する危険性が高い場合、運転者による当該衝突の回避操作の支援を開始させることができる。そして、運転者の閉眼状態に基づいて当該運転者が居眠りしていると判定された場合、運転者が居眠りしていないと判定された場合に比べて早いタイミングで回避操作の支援を開始させることができる。したがって、運転者の覚醒を早いタイミングで促し、衝突を回避し易くすることができる。
本発明の第1の実施形態に係る、運転者監視装置1の構成の一例を示すブロック図 本発明の第1の実施形態に係る、運転者監視カメラ11および車外監視カメラ12の搭載位置を示す図 本発明の第1の実施形態に係る、運転者監視ECU13が実行する処理の詳細を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態に係る、運転者監視ECU13が実行する閉眼閾値設定処理を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態に係る、運転者監視カメラ11が撮像した顔画像における左眼開度HLおよび右眼開度HRを示す図 本発明の第1の実施形態に係る、運転者監視ECU13が実行する光強度検出処理を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態に係る、運転者監視ECU13が実行する閉眼閾値補正処理を示すフローチャート 本発明の第1の実施形態に係る、運転者監視ECU13が実行する閉眼判定処理を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る、運転者監視ECU13が実行する処理の詳細を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る、運転者監視ECU13が実行する閉眼確度算出処理を示すフローチャート 本発明の第2の実施形態に係る、確度算出テーブルの一例を示す図 本発明の第3の実施形態に係る、運転者監視ECU13が実行する処理の詳細を示すフローチャート
(第1の実施形態)
以下、図1から図8を参照して、本発明の第1の実施形態に係る運転者監視装置1について説明する。
先ず、図1を参照して、運転者監視装置1の構成について説明する。なお、図1は運転者監視装置1の構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように運転者監視装置1は、運転者監視カメラ11、車外監視カメラ12、運転者監視ECU13、レーダー装置14、衝突判定ECU15、および警報装置16を備える。以下では、運転者監視装置1が車両100に搭載される例について説明する。
運転者監視カメラ11は、典型的にはCCD(Charge Coupled Device)カメラなどの撮像装置である。運転者監視カメラ11は、例えば、図2に示すように車両100のステアリングコラム上部等、運転者の顔を撮像可能な位置に配置される。なお、図2は、運転者監視カメラ11および車外監視カメラ12の搭載位置を示す図である。運転者監視カメラ11は、運転者監視ECU13と電気的に接続される。運転者監視カメラ11は、撮像した運転者の顔の画像(以下、顔画像と呼称する。)を運転者監視ECU13へ出力する。
車外監視カメラ12は、典型的にはCCD(Charge Coupled Device)カメラなどの撮像装置である。車外監視カメラ12は、例えば、図2に示すように車両100のルームミラー前方等、車両の前方を撮像可能な位置に配置される。車外監視カメラ12は、運転者監視ECU13と電気的に接続される。車外監視カメラ12は、撮像した車両の前方の画像(以下、前方画像と呼称する。)を運転者監視ECU13へ出力する。
運転者監視ECU13は、典型的にはマイクロコンピュータなどの情報処理装置、メモリなどの記憶装置、およびインターフェース回路などを備える処理装置である。運転者監視ECU13が実行する処理の詳細については後述する図3から図8において説明するが、運転者監視ECU13は、顔画像に基づいて、車両100の運転者が居眠りしているか否かを判定する。そして、運転者監視ECU13は、車両100の運転者が居眠りしているか否かを示すデータである居眠りフラグを衝突判定ECU15へ出力する。なお、居眠りフラグは、当該フラグがオンに設定されている場合、運転者が居眠りしていることを示し、当該フラグがオフに設定されている場合、運転者が居眠りしていないことを示す。
レーダー装置14は、例えば、ミリ波レーダーなどのレーダー装置である。レーダー装置14は、車両100から検出した物体までの距離L、および検出した物体の車両100に対する相対速度Vを検出する。以下では、レーダー装置14により検出された検出物をレーダー検出物と呼称する。そして、レーダー装置14は、距離Lおよび相対速度Vを示すデータを衝突判定ECU15へ出力する。なお、距離Lおよび相対速度Vを検出可能な装置であれば従来周知の任意の装置をレーダー装置14として用いて良い。
衝突判定ECU15は、典型的にはマイクロコンピュータなどの情報処理装置、メモリなどの記憶装置、およびインターフェース回路などを備える処理装置である。衝突判定ECU15が実行する処理の詳細については後述するが、衝突判定ECU15は、車両100がレーダー検出物と衝突する危険性が高いか否かを判定する。そして、衝突判定ECU15は、車両100がレーダー検出物と衝突する危険性が高いと判定した場合、警報装置16を動作させる。この際、居眠りフラグがオンである場合、衝突判定ECU15は、居眠りフラグがオフである場合に比べ、早いタイミングで車両100がレーダー検出物と衝突する危険性が高いと判定する。
警報装置16は、警報音を出力する音声出力装置である。警報装置16は、衝突判定ECU15の指示に応じて車両100の車室内において警報音を出力する。警報装置16は、警報音を出力することによって、車両100とレーダー検出物との衝突の危険性が高い状態であることを運転者に知らせる。
次いで、運転者監視ECU13が実行する処理について図3を参照して説明する。なお、図3は、運転者監視ECU13が実行する処理の詳細を示すフローチャートである。運転者監視ECU13は、例えば、車両100のイグニッション電源がオンに設定された場合に、図3に示す処理を開始する。運転者監視ECU13は、図3に示すフローチャートの処理を開始すると、先ず、ステップA1の処理を実行する。
ステップA1において、運転者監視ECU13は、閉眼判定閾値が設定済みであるか否かを判定する。具体的には、運転者監視ECU13は、左眼閾値HLthおよび右眼閾値HRthの双方を既に算出し、当該値を各々記憶装置に記憶しているか否かを判定する。左眼閾値HLthは、運転者の左眼が閉じているか否かを判定するための閾値である。また、右眼閾値HRthは、運転者の右眼が閉じているか否かを判定するための閾値である。以下では、左眼閾値HLthおよび右眼閾値HRthを総称して閉眼判定閾値と呼称する。運転者監視ECU13は、閉眼判定閾値が記憶装置に記憶されている場合、閉眼判定閾値が設定済みであると判定し、処理をステップA3へ進める。一方、運転者監視ECU13は、閉眼判定閾値が記憶装置に記憶されていない場合、閉眼判定閾値が設定済みでないと判定し、処理をステップA2へ進めて閉眼判定閾値を設定する。
ステップA2において、運転者監視ECU13は、図4に示す閉眼閾値設定処理を実行する。閉眼閾値設定処理は、閉眼判定閾値の初期値を設定するサブルーチン処理である。なお、図4は、閉眼閾値設定処理を示すフローチャートである。運転者監視ECU13は、閉眼閾値設定処理を開始すると、先ずステップA20の処理を実行する。
ステップA20において、運転者監視ECU13は、カウンタNを初期化する。カウンタNは、左眼開度HL、および右眼開度HRを取得した回数を示す変数値である。なお、左眼開度HLは、運転者の左眼の瞼の開き具合を示す数値である。また、右眼開度HRは、運転者の右眼の瞼の開き具合を示す数値である。カウンタNの値は、運転者監視ECU13の記憶装置に記憶される。運転者監視ECU13は、カウンタNの値を、例えば0などの初期値に初期化する。ステップA20の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップA21へ進める。
ステップA21において、運転者監視ECU13は、顔画像を取得する。具体的には、運転者監視ECU13は、運転者監視カメラ11が撮像した顔画像を取得する。ステップA21の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップA22へ進める。
ステップA22において、運転者監視ECU13は、現時点における左眼開度HLを算出し、当該左眼開度HLの値を記憶する。具体的には、先ず、運転者監視ECU13は、ステップA21において取得した当該顔画像中において運転者の左眼を検出する。次いで、運転者監視ECU13は、検出した左眼の輪郭を検出する。そして、運転者監視ECU13は、図5に示すように、左眼の輪郭の上端から下端までの長さを左眼開度HLとして算出する。なお、図5は、運転者監視カメラ11が撮像した顔画像における左眼開度HLおよび右眼開度HRを示す図である。運転者監視ECU13は、算出した左眼開度HLの値を、記憶装置に記憶する。この際、運転者監視ECU13は、算出した左眼開度HLの値を、他の時点において記憶した左眼開度HLの値とは異なる記憶領域(メモリアドレス)に別途記憶する。ステップA22の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップA23へ進める。
ステップA23において、運転者監視ECU13は、現時点における右眼開度HRを算出し、当該右眼開度HRの値を記憶する。具体的には、先ず、運転者監視ECU13は、ステップA21において取得した当該顔画像中において運転者の右眼を検出する。次いで、運転者監視ECU13は、検出した右眼の輪郭を検出する。そして、運転者監視ECU13は、図5に示すように、右眼の輪郭の上端から下端までの長さを右眼開度HRとして算出する。運転者監視ECU13は、算出した右眼開度HRの値を、記憶装置に記憶する。この際、運転者監視ECU13は、算出した右眼開度HRの値を、他の時点において記憶した右眼開度HRの値とは異なる記憶領域(メモリアドレス)に別途記憶する。なお、以下では、左眼開度HLおよび右眼開度HRを総称して眼開度と呼称する。ステップA23の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップA24へ進める。
ステップA24において、運転者監視ECU13は、カウンタNをカウントアップする。具体的には、運転者監視ECU13は、記憶装置に記憶されたカウンタNの値に例えば1などの予め定められた定数を加算して、上書き記憶する。ステップA24の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップA25へ進める。
ステップA25において、運転者監視ECU13は、カウンタNの値が閾値Nth以上であるか否かを判定する。閾値Nthは、眼開度を所定の回数だけ取得したか否かを判定するための定数値である。閾値Nthは、予め運転者監視ECU13の記憶装置に記憶される。運転者監視ECU13は、記憶装置に記憶されたカウンタNおよび閾値Nthの値を読み出し、カウンタNの値が閾値Nth以上であるか否かを判定する。運転者監視ECU13は、カウンタNの値が閾値Nth以上であると判定した場合、処理をステップA26へ進める。一方、運転者監視ECU13は、カウンタNの値が閾値Nth未満であると判定した場合、処理をステップA21へ戻す。
上記ステップA21からステップA25の処理によれば、カウンタNの値が閾値Nth以上となるまで、ステップA21からステップA24の処理が繰り返されて、複数の時点において各々検出された複数の眼開度が記憶装置に記憶される。
ステップA26において、運転者監視ECU13は、通常左眼開度HLAを算出する。具体的には、運転者監視ECU13は、上述したステップA21からステップA25の処理によって記憶装置に記憶された各時点における左眼開度HLの平均値を通常左眼開度HLAとして算出する。そして、運転者監視ECU13は、算出した通常左眼開度HLAの値を記憶装置に記憶する。ステップA26の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップA27へ進める。
ステップA27において、運転者監視ECU13は、左眼閾値HLthを算出する。具体的には、運転者監視ECU13は、下記の式(1)に基づいて、左眼閾値HLthを算出する。なお、式(1)における係数αは、予め運転者監視ECU13の記憶装置に記憶された0以上1未満の任意の定数値である。
HLth=HLA×α …(1)
運転者監視ECU13は、算出した左眼閾値HLthの値をステップA27の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップA28へ進める。
ステップA28において、運転者監視ECU13は、通常右眼開度HRAを算出する。具体的には、運転者監視ECU13は、上述したステップA21からステップA25の処理によって記憶装置に記憶された各時点における右眼開度HRの平均値を通常右眼開度HRAとして算出する。そして、運転者監視ECU13は、算出した通常右眼開度HRAの値を記憶装置に記憶する。ステップA26の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップA27へ進める。
ステップA29において、運転者監視ECU13は、右眼閾値HRthを算出する。具体的には、運転者監視ECU13は、下記の式(2)に基づいて、右眼閾値HRthを算出する。
HRth=HRA×α …(2)
運転者監視ECU13は、算出した右眼閾値HRthの値をステップA29の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、閉眼閾値設定処理を完了し、処理を図3のステップA3へ進める。
上記閉眼閾値設定処理によれば、比較的大きな眼の人が運転者として車両100を運転している場合には、閉眼判定閾値が比較的大きな値に設定され、比較的小さな眼の人が運転者として車両100を運転している場合には、閉眼判定閾値が比較的小さな値に設定される。つまり、上記閉眼閾値設定処理によれば、運転者の通常の眼の開き幅(通常左眼開度HLA、および通常右眼開度HRA)に応じて閉眼判定閾値の大きさを適切に設定することができる。
ステップA3において、運転者監視ECU13は、上記ステップA21と同様にして現時点における顔画像を取得する。ステップA3の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップA4へ進める。
ステップA4において、運転者監視ECU13は、現時点における左眼開度HLを算出し、記憶する。具体的には、運転者監視ECU13は、ステップA3において取得した顔画像において上記ステップA22と同様にして左眼開度HLの値を算出する。ステップA4の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップA5へ進める。
ステップA5において、運転者監視ECU13は、現時点における右眼開度HRを算出し、記憶する。具体的には、運転者監視ECU13は、ステップA3において取得した顔画像において上記ステップA23と同様にして右眼開度HRの値を算出する。ステップA5の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップA6へ進める。
ステップA6において、運転者監視ECU13は、光強度検出処理を実行する。光強度検出処理は、運転者に向けて発せられる光波の強度を検出するサブルーチン処理である。図6は、運転者監視ECU13が実行する光強度検出処理を示すフローチャートである。運転者監視ECU13は、光強度検出処理を開始すると、先ず、ステップA60の処理を実行する。
ステップA60において、運転者監視ECU13は、前方画像を取得する。具体的には、運転者監視ECU13は、車外監視カメラ12から出力される前方画像を取得する。ステップA60の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップA61へ進める。
ステップA61において、運転者監視ECU13は、対向車のヘッドランプを検出したか否か判定する。具体的には、運転者監視ECU13は、前方画像中において、予め定められた一定値だけ周囲より高い輝度値を有する略円形の領域が当該画像の横方向に2つ並んでいる箇所を探索する。このような箇所が前方画像中において検出された場合、運転者監視ECU13は、対向車のヘッドランプを検出したと判定し、処理をステップA61へ進める。一方、運転者監視ECU13は、対向車のヘッドランプを検出していないと判定した場合、処理をステップA62へ進める。
ステップA62において、運転者監視ECU13は、光強度Eを取得する。光強度Eは、上記ステップA61において検出したヘッドランプが発する光波の強度を示す値である。具体的には、運転者監視ECU13は、前方画像中においてヘッドランプとして検出した領域の輝度値の平均値を光強度Eとして算出する。そして、運転者監視ECU13は、算出した光強度Eの値を記憶装置に記憶する。ステップA62の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理を図3のステップA7へ進める。
ステップA63において、運転者監視ECU13は、光強度Eの値を0に設定する。具体的には、運転者監視ECU13は、光強度Eの値を0として記憶装置に記憶する。ステップA63の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理を図3のステップA7へ進める。
上記光強度検出処理によれば、運転者へ光波を照射する光源の中でも、特に対向車のヘッドランプを検出し、当該ヘッドランプが発する光波の強度を光強度Eとして検出することができる。対向車のヘッドランプは、高い頻度で運転者が眼を細める要因となる光源と考えられることから、上記のように検出した光強度Eに基づいて運転者が眼を細めやすい状況であるか否かを判定することによって、運転者が眼を完全に閉じているのか、或いは運転者が眼を細めているのかを正確に判定することができる。
なお、上記光強度検出処理では、運転者監視ECU13が前方画像中においてヘッドランプを検出する例について説明したが、運転者監視ECU13は、運転者に対して光波を発する光源であればヘッドランプ以外の光源を前方画像中において検出し、当該光源の輝度値を光強度Eとして検出しても構わない。例えば、前方画像中に撮像された太陽などを光源として検出しても構わない。どのような光源を検出する場合であっても、運転者監視ECU13は、前方画像から運転者に光波を照射する光源を検出することにより、確実に当該光源を捉えて当該光波の強度を算出することができる。
ステップA7において、運転者監視ECU13は、閉眼閾値補正処理を実行する。閉眼閾値補正処理は、運転者に向けて発せられる光波の光強度に応じて閉眼判定閾値を補正するサブルーチン処理である。図7は、閉眼閾値補正処理を示すフローチャートである。運転者監視ECU13は、閉眼閾値補正処理を開始すると、先ずステップA70の処理を実行する。
ステップA70において、運転者監視ECU13は、光強度Eが閾値Eth以上であるか否か判定する。閾値Ethは、閉眼判定閾値を補正するか否かを判定するための閾値である。閾値Ethは、運転者監視ECU13の記憶装置に予め記憶された定数である。具体的には、運転者監視ECU13は、記憶装置に記憶された光強度Eの値および閾値Ethを比較し、光強度Eが閾値Eth以上であるか否か判定する。運転者監視ECU13は、光強度Eが閾値Eth以上であると判定した場合、処理をステップA71へ進める。一方、運転者監視ECU13は、光強度Eが閾値Eth未満であると判定した場合、閉眼閾値補正処理を完了し、処理を図3のステップA8へ進める。
ステップA71において、運転者監視ECU13は、左眼閾値HLthを補正する。具体的には、運転者監視ECU13は、記憶装置に記憶した左眼閾値HLthから補正係数βを減算し、上書き記憶する。なお、補正係数βは、運転者監視ECU13の記憶装置に予め記憶された任意の数値である。運転者監視ECU13は、光強度Eが大きいほど補正係数βの値を大きくしても良い。ステップA71の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップA72へ進める。
ステップA72において、運転者監視ECU13は、右眼閾値HRthを補正する。具体的には、運転者監視ECU13は、記憶装置に記憶した右眼閾値HRthから補正係数βを減算し、上書き記憶する。なお、補正係数βは、運転者監視ECU13の記憶装置に予め記憶された任意の定数である。運転者監視ECU13は、光強度Eが大きいほど補正係数βの値を大きくしても良い。ステップA72の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、閉眼閾値補正処理を完了し、処理を図3のステップA8へ進める。
なお、上記ステップA71およびステップA72における閉眼判定閾値の補正方法は一例であり、運転者監視ECU13は、光強度Eの値に応じて閉眼判定閾値を補正可能であれば他の手法を用いても構わない。例えば、運転者監視ECU13は、各閉眼判定閾値に0以上1未満の任意の定数値を乗じることによって、各閉眼判定閾値を低減して補正しても構わない。
上記閉眼閾値補正処理によれば、簡単な演算処理で光強度Eの大きさに応じて閉眼判定閾値を低減して補正することができる。具体的には、対向車のヘッドランプが発する光波の強度が比較的大きい場合、すなわち、運転者が当該光波を眩しく感じて眼を細めやすい状況である場合、閉眼判定閾値の値を低減して補正することができる。
ステップA8において、運転者監視ECU13は、閉眼判定処理を実行する。閉眼判定処理は、運転者が閉眼しているか否かを判定するサブルーチン処理である。図8は、閉眼判定処理を示すフローチャートである。運転者監視ECU13は、閉眼判定処理を開始すると、先ずステップA80の処理を実行する。
ステップA80において、運転者監視ECU13は、左眼開度HLが左眼閾値HLth以下であるか否か判定する。具体的には、運転者監視ECU13は、記憶装置に記憶した左眼開度HLおよび左眼閾値HLthの値を各々読み出して、左眼開度HLが左眼閾値HLth以下であるか判定する。運転者監視ECU13は、左眼開度HLが左眼閾値HLth以下であると判定した場合、処理をステップA81へ進める。一方、運転者監視ECU13は、左眼開度HLが左眼閾値HLthより大きいと判定した場合、処理をステップA83へ進める。
ステップA81において、運転者監視ECU13は、右眼開度HRが右眼閾値HRth以下であるか否か判定する。具体的には、運転者監視ECU13は、記憶装置に記憶した右眼開度HRおよび右眼閾値HRthの値を各々読み出して、右眼開度HRが右眼閾値HRth以下であるか判定する。運転者監視ECU13は、右眼開度HRが右眼閾値HRth以下であると判定した場合、処理をステップA82へ進める。一方、運転者監視ECU13は、右眼開度HRが右眼閾値HRthより大きいと判定した場合、処理をステップA83へ進める。
ステップA82において、運転者監視ECU13は、閉眼フラグをオンに設定する。閉眼フラグは、当該フラグがオンに設定されている場合、車両100の運転者の眼が閉じていることを示し、当該フラグがオフに設定されている場合、車両100の運転者の眼が開いていることを示すデータである。運転者監視ECU13は、閉眼フラグをオンに設定し、当該フラグの設定を記憶装置に記憶する。ステップA82の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、閉眼判定処理を完了し、処理を図3のステップA9へ進める。
ステップA83において、運転者監視ECU13は、閉眼フラグをオフに設定する。運転者監視ECU13は、閉眼フラグをオフに設定し、当該フラグの設定を記憶装置に記憶する。ステップA83の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、閉眼判定処理を完了し、処理を図3のステップA9へ進める。
上記閉眼判定処理によれば、運転者の左右両眼が閉じていると判定された場合に閉眼フラグがオンに設定される。
上記閉眼判定処理では、運転者の通常の眼の大きさに応じて設定された閉眼判定閾値に基づいて、運転者の閉眼状態を判定するため、人毎に異なる眼の大きさの影響を受けることなく、運転者の閉眼状態を正確に判定することができる。また、上述の通り対向車のヘッドランプが原因で運転者が眼を細めやすい状況では閉眼判定閾値の値が低減されて補正されるため、運転者が実際には眼を細めているだけで眼を閉じていない場合に運転者が眼を閉じているとする誤判定を抑制することができる。
ステップA9において、運転者監視ECU13は、閉眼フラグがオンであるか否かを判定する。具体的には、運転者監視ECU13は、記憶装置から閉眼フラグの状態を読み出し、当該フラグがオンであるか否かを判定する。運転者監視ECU13は、閉眼フラグがオンであると判定した場合、処理をステップA10へ進める。一方、運転者監視ECU13は、閉眼フラグがオフであると判定した場合、処理をステップA11へ進める。
ステップA10において、運転者監視ECU13は、居眠り信号の出力を開始する。居眠り信号は、車両100の運転者が居眠りしていると判定された場合に、運転者監視ECU13から出力される信号である。運転者監視ECU13は、居眠り信号を衝突判定ECU15へ出力する。ステップA10の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップA12へ進める。
ステップA11において、運転者監視ECU13は、居眠り信号の出力を停止する。具体的には、運転者監視ECU13は、居眠り信号を出力している場合、当該信号の出力を停止する。また、運転者監視ECU13は、居眠り信号を出力していない場合、当該信号を出力しない状態を維持する。ステップA11の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップA12へ進める。
ステップA12において、運転者監視ECU13は、終了処理が実行されたか否かを判定する。具体的には、運転者監視ECU13は、イグニッション電源がオフ状態にされたか否かを判定する。運転者監視ECU13は、イグニッション電源がオフ状態にされたと判定した場合、終了処理が実行されたと判定し、図3の処理を終了する。一方、運転者監視ECU13は、イグニッション電源がオン状態であると判定した場合、処理をステップA1へ戻し、上述したステップA1からステップA11の処理を繰り返し実行する。
上述の運転者監視ECU13の処理によれば、運転者が居眠りしているか否かを正確に判定することができる。
以下、衝突判定ECU15が実行する処理について説明する。先ず、衝突判定ECU15は、レーダー検出物までの距離L、およびレーダー検出物の相対速度Vをレーダー装置14から取得する。そして、下記の式(3)に基づいて、衝突予測時間TTCを算出する。衝突予測時間TTCは、車両100がレーダー検出物に衝突するまでに要すると予測した時間である。
TTC=L/V …(3)
次いで、衝突判定ECU15は、居眠り信号を受信しているか否かに応じて衝突判定閾値TTCthの値を補正する。衝突判定閾値TTCthは、車両100とレーダー検出物とが衝突する危険性が高いか否かを判定するための閾値である。衝突判定閾値TTCthの初期値は、衝突判定ECU15の記憶装置に予め記憶される。具体的には、衝突判定ECU15は、居眠り信号を受信している場合、記憶装置に記憶した衝突判定閾値TTCthの値から任意の定数γを加算した値を、補正後の衝突判定閾値TTCthとして記憶装置に保存する。なお、衝突判定ECU15は、衝突判定閾値TTCthの値を所定量だけ低減可能であれば、従来周知の任意の手法で衝突判定閾値TTCthを補正して構わない。
そして、衝突判定ECU15は、衝突予測時間TTCの値が補正後の衝突判定閾値TTCth以下であるか否かを判定する。衝突判定ECU15は、衝突予測時間TTCの値が衝突判定閾値TTCth以下である場合、車両100とレーダー検出物とが衝突する危険性が高いと判定し、警報装置16に対し警報音を発する指示を出力する。一方、衝突判定ECU15は、衝突予測時間TTCの値が衝突判定閾値TTCthより大きい場合、車両100とレーダー検出物とが衝突する危険性が低いと判定し、警報装置16に対し警報音を停止する指示を出力する。
上記の衝突判定ECU15の処理によれば、車両100が周囲の物体と衝突する危険性が高い場合、運転者による当該衝突の回避操作を支援するべく警報装置16の動作を開始させることができる。そして、衝突判定ECU15が運転者が居眠りしていると判定した場合、運転者が居眠りしていないと判定した場合に比べて早いタイミングで警報音の鳴動を開始させることができる。したがって、運転者の覚醒を適切タイミングで促し、衝突を回避し易くすることができる。
なお、上記第1の実施形態では、衝突判定ECU15が車両100が周囲の物体と衝突する危険性が高いと判定した場合に警報装置16を動作させる例について説明したが、衝突判定ECU15は、警報装置16に限らず他の装置を動作させても構わない。例えば、運転者監視装置1が運転者による衝突の回避操作を支援する装置として、自動的に車両100の制動力を制御するブレーキ装置を備えている場合、衝突判定ECU15は、当該ブレーキ装置を動作させても構わない。具体的には、衝突判定ECU15は、車両100が周囲の物体と衝突する危険性が高いと判定した場合にブレーキ装置を動作させて、自動的に車両100の進行速度を低減させても構わない。このように車両100の進行速度が自動的に低減されることにより、運転者は、車両100と周囲の物体との衝突を容易に回避することができる。
以上より、本発明第1の実施形態に係る運転者監視装置1によれば、光強度Eに応じて閉眼判定閾値を補正することによって、運転者の閉眼状態を正確に判定することができる。そして、正確に判定された運転者の閉眼状態に基づいて、運転者が居眠りしているか否かを正確に判定することができる。
なお、上記第1の実施形態では、運転者監視ECU13が車外監視カメラ12により撮像された前方画像に基づいて、運転者に対し照射される光波の光強度Eを検出する例について説明したが、運転者監視ECU13は、他の手段を用いて光強度Eを検出しても構わない。例えば、運転者監視装置は、車外監視カメラ12に代えて照度計を備える構成とし、運転者監視ECU13は、当該照度計の計測値を光強度Eとして検出しても良い。なお、照度計は、車両100の運転席近傍の照度を計測可能な位置に備えるものとする。照度計を用いて光強度Eを検出することにより、例えば、夕日、朝日、および対向車のヘッドランプなどが発する光の強度を、安価、且つ容易に検出することができる。
また、上記第1の実施形態では、閉眼判定閾値が設定済みでない場合にのみ運転者監視ECU13が閉眼閾値設定処理を実行する例について説明したが、運転者監視ECU13は、任意のタイミングで閉眼閾値設定処理を実行し、閉眼判定閾値を上書きして更新しても構わない。
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、運転者監視ECU13が運転者に向けて発せられる光波の光強度に応じて閉眼判定閾値を補正することによって運転者の閉眼状態を正確に判定する例について説明したが、運転者監視ECU13は、運転者に向けて発せられる光波の光強度に応じて閉眼状態を判定可能であれば、他の手法を用いても構わない。例えば、運転者監視ECU13は、運転者の閉眼状態を示すパラメータとして運転者の眼が閉じている可能性を示す閉眼確度を上記光強度に応じて算出し、運転者が居眠りしているか否かを当該閉眼確度に基づいて判定しても構わない。
以下、図9から図11を参照して第2の実施形態に係る運転者監視装置について説明する。なお、第2の実施形態に係る運転者監視装置の構成は、図1に示した第1の実施形態に係る運転者監視装置1と同様であるので、詳細な説明を省略する。
図9を参照して第2の実施形態に係る運転者監視ECU13が実行する処理について説明する。なお、図9は、第2の実施形態に係る運転者監視ECU13が実行する処理の詳細を示すフローチャートである。以下、上述した各ステップの処理と同様の処理を実行するステップについては、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。運転者監視ECU13は、例えば、車両100のイグニッション電源がオンに設定されると図9に示す処理を開始する。運転者監視ECU13は、図9に示すフローチャートの処理を開始すると、先ず、ステップA1からステップA5の処理を実行し、両眼の眼開度および閉眼判定閾値を算出する。
第2の実施形態では、運転者監視ECU13は、ステップA5の処理を完了すると、処理をステップC1へ進める。
ステップC1において、運転者監視ECU13は、閉眼確度算出処理を実行する。閉眼確度算出処理は、左眼閉眼確度PLおよび右眼閉眼確度PRを算出する処理である。左眼閉眼確度PLは、運転者の左眼が完全に閉じている可能性を示す値である。右眼閉眼確度PRは、運転者の右眼が完全に閉じている可能性を示す値である。以下では、左眼閉眼確度PLおよび右眼閉眼確度PRを総称して閉眼確度と呼称する。閉眼確度が大きいほど、運転者の眼が完全に閉じている可能性が高いことが示される。なお、図10は、閉眼確度算出処理を示すフローチャートである。運転者監視ECU13は、閉眼確度算出処理を開始すると、先ずステップC10の処理を実行する。
ステップC10において、運転者監視ECU13は、左眼開度変化量ΔHLを算出する。左眼開度変化量ΔHLは、現時点における運転者の左眼の開き幅が、当該運転者の通常時の左眼の開き幅に比べてどの程度閉じているかを示す値である。左眼開度変化量ΔHLの値が大きいほど、運転者の左眼が閉じており、開き具合が小さくなっていることが示される。具体的には、運転者監視ECU13は、下記の式(4)に基づいて左眼開度変化量ΔHLを算出する。
ΔHL=HLT−HL …(4)
ステップA10の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップC11へ進める。
ステップC11において、運転者監視ECU13は、右眼開度変化量ΔHRを算出する。右眼開度変化量ΔHRは、現時点における運転者の右眼の開き幅が、当該運転者の通常時の右眼の開き幅に比べてどの程度閉じているかを示す値である。右眼開度変化量ΔHRの値が大きいほど、運転者の右眼が閉じており、開き具合が小さくなっていることが示される。具体的には、運転者監視ECU13は、下記の式(5)に基づいて右眼開度変化量ΔHRを算出する。
ΔHR=HRT−HR …(5)
なお、以下では、左眼開度変化量ΔHLおよび右眼開度変化量ΔHRを総称して開度変化量と呼称する。ステップA11の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、処理をステップC12へ進める。
ステップC12において、運転者監視ECU13は、左眼閉眼確度PLを算出する。具体的には、運転者監視ECU13は、記憶装置に記憶した光強度E、および左眼開度変化量ΔHLの値を参照し、確度算出テーブルに基づいて左眼閉眼確度PLを算出する。確度算出テーブルは、左眼閉眼確度PLおよび右眼閉眼確度PRを算出するためのデータテーブルである。なお、以下では、運転者の左眼が閉じている可能性を示す右眼閉眼確度PR、および左眼閉眼確度PLを総称して閉眼確度と呼称する。
図11を参照して、運転者監視ECU13が確度算出テーブルに基づいて左眼閉眼確度PLを算出する方法について説明する。なお、図11は、確度算出テーブルの一例を示す図である。確度算出テーブルの各行は、光強度Eの値に対応する。また、確度算出テーブルの各列は、開度変化量の値に対応する。そして、確度算出テーブル中では、光強度Eおよび開度変化量の値に応じた閉眼確度の値が、各行および列に配列される。ここで、確度算出テーブル上において、閉眼確度の値は、光強度Eが小さいほど、大きな値となるよう予め配列される。また、確度算出テーブル上において、閉眼確度の値は、開度変化量が小さいほど大きな値となるよう予め配列される。なお、式(4)および式(5)に示した通り、眼開度が大きな値であるほど開度変化量は小さな値となるため、眼開度の値が大きいほど閉眼確度の値は大きな値として算出される。
運転者監視ECU13は、先ず、上記ステップA6の処理において検出した光強度Eの値に対応する行を参照する。具体的には、運転者監視ECU13は、光強度Eの値が0から63である場合は1行目、64から128である場合は2行目を、光強度Eの値が129から191である場合は3行目を、光強度Eの値が192から255である場合は4行目を参照する。そして、運転者監視ECU13は、上記ステップC10の処理において検出した開度変化量の値に対応する行を参照する。具体的には、運転者監視ECU13は、閉眼確度の値が2以下である場合は1列目を、閉眼確度の値が3である場合は2列目を、閉眼確度の値が4以上である場合は3列目を参照する。例えば、左眼開度変化量ΔHLの値が3であり、光強度Eの値が70であった場合、運転者監視ECU13は、確度算出テーブルの2行3列目を参照し、左眼閉眼確度PLの値を0.7として算出する。
運転者監視ECU13は、ステップC12の処理を完了すると、処理をステップC13へ進める。
ステップC13において、運転者監視ECU13は、右眼閉眼確度PRを算出する。具体的には、運転者監視ECU13は、記憶装置に記憶した光強度E、および右眼開度変化量ΔHRの値を参照し、上記ステップC12と同様にして確度算出テーブルに基づいて右眼閉眼確度PRを算出する。運転者監視ECU13は、ステップC13の処理を完了すると、処理を図9のステップC2へ進める。
上記閉眼確度算出処理によれば、光強度Eの大きさに応じて閉眼確度が算出されるため、光波の運転者への影響を考慮しない場合に比べて閉眼確度を正確に算出することができる。
例えば、光強度Eの値が比較的大きい状況、すなわち、運転者が眩しさを感じ易い状況を想定する。光強度Eの値が比較的大きく、且つ、開度変化量が比較的大きい場合(すなわち、眼開度が比較的小さく眼が閉じ気味である場合)、運転者が発光体を眩しく感じて眼を細めている可能性が高い。すなわち、実際には運転者は眼を完全に閉じていないと考えられる。このような場合、運転者監視ECU13は、閉眼確度の値を比較的小さな値として算出する。つまり、上記閉眼確度算出処理によれば、運転者が発光体を眩しく感じて眼を細めている場合に、運転者の眼が閉じている可能性が低いと判定することができるのである。
なお、上記閉眼確度算出処理では、運転者監視ECU13が開度変化量および光強度Eの値に応じて閉眼確度を算出する例について示したが、運転者監視ECU13は、運転者の眼の開き具合(開度変化量)に関わらず、光強度Eの値にのみ応じて閉眼確度の値を算出しても構わない。具体的には、運転者監視ECU13は、各行の光強度Eの値に対応する閉眼確度の値が各行に1つずつ配列された確度算出テーブルを記憶し、当該テーブルを参照して閉眼確度を算出する。このような処理を行う場合、運転者監視ECU13は、比較的少ないパラメータ数で閉眼確度を算出可能であるため、少ない処理量で閉眼確度を算出することができる。
また、上記閉眼確度算出処理では、開度変化量に応じて閉眼確度を算出するため、人毎に異なる眼の大きさに関係なく、運転者の閉眼確度を正確に算出することができる。
なお、閉眼確度の値の正確性よりも、処理量の低減を優先させたい場合、開度変化量に代えて眼開度の値に応じて閉眼確度を算出しても構わない。具体的には、確度算出テーブルの各列は眼開度の値に対応し、閉眼確度の値は、眼開度が大きいほど大きな値となるよう配列される。そして、運転者監視ECU13は、ステップC12およびステップC13において、光強度Eおよび眼開度の値に応じて閉眼確度を算出する。このような処理を行う場合、運転者監視ECU13は、ステップC10およびステップC11の処理を省略することができるため、開度変化量を計算する場合に比べて少ない処理量で運転者の閉眼確度を算出することができる。
ステップC2において、運転者監視ECU13は、左眼閉眼確度PLが閾値Pth以上であるか否かを判定する。閾値Pthは、閉眼確度に基づいて運転者が居眠りしているか否かを判定するための閾値である。閾値Pthは、運転者監視ECU13の記憶装置に予め記憶された定数である。運転者監視ECU13は、左眼閉眼確度PLの値および閾値Pthを比較し、左眼閉眼確度PLが閾値Pth以上であるか否か判定する。運転者監視ECU13は、左眼閉眼確度PLが閾値Pth以上であると判定した場合、処理をステップC3へ進める。一方、運転者監視ECU13は、左眼閉眼確度PLが閾値Pth未満であると判定した場合、処理をステップA11へ進める。
ステップC3において、運転者監視ECU13は、右眼閉眼確度PRが閾値Pth以上であるか否かを判定する。閾値Pthは、閉眼確度に基づいて運転者が居眠りしているか否かを判定するための閾値である。閾値Pthは、運転者監視ECU13の記憶装置に予め記憶された定数である。運転者監視ECU13は、右眼閉眼確度PRの値および閾値Pthを比較し、右眼閉眼確度PRが閾値Pth以上であるか否か判定する。運転者監視ECU13は、右眼閉眼確度PRが閾値Pth以上であると判定した場合、処理をステップA10へ進める。一方、運転者監視ECU13は、右眼閉眼確度PRが閾値Pth未満であると判定した場合、処理をステップA11へ進める。
ステップA10において、運転者監視ECU13は、上述の通りにして居眠り信号を出力する。また、ステップA11において、運転者監視ECU13は、上述の通りにして居眠り信号を停止する。ステップA10およびステップA11の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、ステップA12の処理を上述の通り実行する。そして、ステップA12において、運転者監視ECU13は、終了処理が実行されていると判定した場合、図9の処理を終了する。一方、運転者監視ECU13は、終了処理が実行されていないと判定した場合、処理をステップA1へ戻して上記の処理を繰り返す。
上記ステップC2、ステップC3、ステップA10、およびステップA11の処理によれば、閉眼確度の大きさに応じて簡単な処理で運転者が居眠りしているか否かを判定することができる。
以上より、第2の実施形態に係る運転者監視装置によれば、閉眼確度を算出することにより運転者の閉眼状態を数値として正確に算出することができる。そして、正確に算出された閉眼確度の値に基づいて、運転者が居眠りしているか否かを正確に判定することができる。
(第3の実施形態)
運転者監視ECU13は、上記第1の実施形態のように、運転者が閉眼しているか否かを判定した後、さらに上記第2の実施形態のように閉眼確度を算出して、当該判定結果および算出結果に基づいて運転者が居眠りしているか否かを判定しても構わない。
以下、図12を参照して第3の実施形態に係る運転者監視装置について説明する。なお、第3の実施形態に係る運転者監視装置の構成は、図1に示した第1の実施形態に係る運転者監視装置1と同様であるので、詳細な説明を省略する。
次いで、第3の実施形態に係る運転者監視ECU13が実行する処理について説明する。なお、図12は、第3の実施形態に係る運転者監視ECU13が実行する処理の詳細を示すフローチャートである。以下、上述した各ステップの処理と同様の処理を実行するステップについては、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。運転者監視ECU13は、例えば、車両100のイグニッション電源がオンに設定されると図12に示す処理を開始する。運転者監視ECU13は、図12に示すフローチャートの処理を開始すると、先ず、第1の実施形態と同様にステップA1からステップA9の処理を実行して、運転者が閉眼しているか否かを判定する。
第3の実施形態では、運転者監視ECU13は、ステップA9の処理において、閉眼フラグがオンであると判定した場合、上記第2の実施形態に示したステップC1からステップC3の処理を順に実行する。一方、運転者監視ECU13は、閉眼フラグがオフであると判定した場合、処理をステップA11へ進める。
ここで、ステップC2において、運転者監視ECU13は、上述の通り左眼閉眼確度PLが閾値Pth以上であると判定した場合、処理をステップC3へ進める。一方、運転者監視ECU13は、左眼閉眼確度PLが閾値Pth未満であると判定した場合、処理をステップA11へ進める。
また、ステップC3において、運転者監視ECU13は、右眼閉眼確度PRが閾値Pth以上であると判定した場合、処理をステップA10へ進める。一方、運転者監視ECU13は、右眼閉眼確度PRが閾値Pth未満であると判定した場合、処理をステップA11へ進める。
ステップA10において、運転者監視ECU13は、上述の通りにして居眠り信号を出力する。また、ステップA11において、運転者監視ECU13は、上述の通りにして居眠り信号を停止する。ステップA10およびステップA11の処理を完了すると、運転者監視ECU13は、ステップA12の処理を上述の通り実行する。そして、ステップA12において、運転者監視ECU13は、終了処理が実行されていると判定した場合、図9の処理を終了する。一方、運転者監視ECU13は、終了処理が実行されていないと判定した場合、処理をステップA1へ戻して上記の処理を繰り返す。
上記に示した図12の処理によれば、第3の実施形態に係る運転者監視ECU13は、閉眼フラグがオンであっても、左眼閉眼確度PLおよび右眼閉眼確度PRが何れも閾値Pth以上でなければ、居眠りであると判定しない。つまり、閉眼判定閾値に基づいた前段の判定が誤っていたとしても、最終的に当該閉眼確度に基づいて運転者が居眠りしているか否か判定されるため、運転者が居眠りしているか否かを正確に判定することができる。
以上より、第3の実施形態に係る運転者監視装置によれば、運転者が閉眼しているか否かを補正後の閉眼閾値を用いて判定した後、さらに、閉眼確度を算出して、当該判定結果および算出結果に基づいて運転者が居眠りしているか否か判定することができる。したがって、閉眼閾値または閉眼確度の何れか一方に基づいて判定した場合に比べて、より正確に運転者が居眠りしているか否かを判定することができる。
本発明に係る運転者監視装置は、人物が眼を閉じているか否かを、従来に比べてより正確に判定可能とする運転者監視装置などとして有用である。
1 運転者監視装置
11 運転者監視カメラ
12 車外監視カメラ
13 運転者監視ECU
14 レーダー装置
15 衝突判定ECU
16 警報装置
100 車両

Claims (16)

  1. 車両の運転者に向けて発せられる光波の光強度を検出する光強度検出手段と、
    前記車両の運転者の顔画像を撮像する顔画像取得手段と、
    前記顔画像に基づいて前記運転者の瞼の開き具合を示す眼開度を算出する眼開度算出手段と、
    前記運転者の瞼の開閉状態を判定する閉眼状態判定手段と、
    前記運転者が居眠りしているか否かを前記閉眼状態判定手段による判定結果に基づいて判定する居眠り判定手段とを備え、
    前記閉眼状態判定手段は、
    前記運転者の眼が閉じているか否かを判定するための閉眼判定閾値を前記光強度の大きさに応じて補正し、前記運転者の眼が閉じているか否かを前記眼開度および前記閉眼判定閾値に基づいて判定する閉眼判定手段と、
    前記運転者の眼が閉じている可能性を示す閉眼確度を前記眼開度および前記光強度に基づいて算出する閉眼確度算出手段との、少なくとも何れか一方の手段を含む、運転者監視装置。
  2. 前記閉眼状態判定手段は、前記閉眼判定手段を含み、
    前記居眠り判定手段は、前記運転者が居眠りしているか否かを前記閉眼判定手段の判定結果に基づいて判定する、請求項1に記載の運転者監視装置。
  3. 前記眼開度算出手段は、前記運転者の瞼の開き具合が大きいほど大きな値を示すパラメータとして前記眼開度を算出し、
    前記閉眼判定手段は、
    前記光強度の大きさに応じて、前記閉眼判定閾値が小さくなるよう当該閉眼判定閾値を補正する閾値補正手段と、
    前記眼開度が前記閉眼判定閾値未満である場合、前記運転者の眼が閉じていると判定し、前記眼開度が前記閉眼判定閾値以上である場合、前記運転者の眼が開いていると判定する閾値判定手段とを含み、
    前記居眠り判定手段は、前記閉眼判定手段によって前記運転者の眼が閉じていると判定された場合、前記運転者が居眠りしていると判定し、前記閉眼判定処理において前記運転者の眼が開いていると判定された場合、前記運転者が居眠りしていないと判定する、請求項2に記載の運転者監視装置。
  4. 前記閉眼状態判定手段は、前記閉眼確度算出手段を含み、
    前記居眠り判定手段は、前記運転者が居眠りしているか否かを前記閉眼確度に基づいて判定する、請求項1に記載の運転者監視装置。
  5. 前記眼開度算出手段は、前記運転者の瞼の開き具合が大きいほど大きな値を示すパラメータとして前記眼開度を算出し、
    前記閉眼確度算出手段は、前記運転者の眼が完全に閉じている可能性が高い程大きな値を示すパラメータとして前記閉眼確度を算出し、
    前記居眠り判定手段は、前記閉眼確度が予め定められた閾値以上である場合、前記運転者が居眠りしていると判定し、前記閉眼確度が予め定められた閾値未満である場合、前記運転者が居眠りしていないと判定する、請求項4に記載の運転者監視装置。
  6. 前記閉眼確度算出手段は、前記光強度が小さいほど前記閉眼確度が大きくなるよう、また、前記眼開度が大きいほど前記閉眼確度が大きくなるよう、当該閉眼確度を算出する、請求項5に記載の運転者監視装置。
  7. 前記閉眼状態判定手段は、
    前記閉眼判定手段と、
    前記閉眼確度算出手段とを含む、請求項1に記載の運転者監視装置。
  8. 前記閉眼確度算出手段は、前記閉眼判定手段によって前記運転者の眼が閉じていると判定された場合に前記閉眼確度を算出し、
    前記居眠り判定手段は、前記閉眼確度が予め定められた閾値以上である場合、前記運転者が居眠りしていると判定し、前記閉眼判定手段によって前記運転者の眼が閉じていないと判定された場合、および前記閉眼確度が予め定められた閾値未満である場合、前記運転者が居眠りしていないと判定する、請求項7に記載の運転者監視装置。
  9. 車両の前方を映した前方画像を撮像する前方画像撮像手段と、
    前記前方画像中において前記発光体を検出する画像処理手段とをさらに備え、
    前記光強度検出手段は、前記前方画像中における前記発光体の輝度値を前記光強度として検出する、請求項1に記載の運転者監視装置。
  10. 前記発光体検出手段は、前記前方画像中において対向車のヘッドランプを前記発光体として検出する、請求項9に記載の運転者監視装置。
  11. 前記閉眼状態判定手段は、
    前記運転者の平均的な前記眼開度を通常眼開度として算出する通常眼開度算出手段と、
    前記通常眼開度に基づいて前記閉眼判定閾値を設定する、閾値設定手段とをさらに含む、請求項2に記載の運転者監視装置。
  12. 前記閾値設定手段は、前記通常眼開度に予め定められた係数を乗じることによって当該通常眼開度を減じた値を前記閉眼判定閾値として設定する、請求項11に記載の運転者監視装置。
  13. 前記閉眼状態判定手段は、
    前記運転者の平均的な前記眼開度を通常眼開度として算出する通常眼開度算出手段と、
    前記通常眼開度に対する現時点における前記眼開度の変動量を開度変化量として算出する開度変化量算出手段とをさらに含み、
    前記閉眼確度算出手段は、前記眼開度に応じて算出された前記開度変化量、および前記光強度に基づいて前記閉眼確度を算出する、請求項4に記載の運転者監視装置。
  14. 前記閉眼確度算出手段は、前記光強度が小さいほど前記閉眼確度が大きくなるよう、また、前記開度変化量が小さいほど前記閉眼確度が大きくなるよう、当該閉眼確度を算出する、請求項13に記載の運転者監視装置。
  15. 前記通常眼開度算出手段は、前記眼開度を予め定められた時間内に算出された複数の前記眼開度の平均値を前記通常眼開度として算出する、請求項11、および13の何れか一つに記載の運転者監視装置。
  16. 車両周囲の物体を検出する物体検出手段と、
    前記車両と前記物体とが衝突するまでの衝突時間を予測する衝突時間予測手段と、
    前記居眠り判定手段によって前記運転者が居眠りしていると判定された場合、前記衝突判定閾値を大きくする衝突閾値制御手段と、
    前記衝突時間が前記衝突を判定するための衝突判定閾値以下である場合、前記車両と前記物体とが衝突する危険性が高いと判定する衝突危険度判定手段と、
    前記車両と前記物体とが衝突する危険性が高いと判定された場合に、前記運転者による当該衝突の回避操作を支援する衝突回避支援手段をさらに備える、請求項1に記載の運転者監視装置。
JP2009191085A 2009-08-20 2009-08-20 運転者監視装置 Pending JP2011043961A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009191085A JP2011043961A (ja) 2009-08-20 2009-08-20 運転者監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009191085A JP2011043961A (ja) 2009-08-20 2009-08-20 運転者監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011043961A true JP2011043961A (ja) 2011-03-03

Family

ID=43831354

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009191085A Pending JP2011043961A (ja) 2009-08-20 2009-08-20 運転者監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011043961A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013109401A (ja) * 2011-11-17 2013-06-06 Oki Electric Ind Co Ltd 目開閉判定装置およびプログラム
JP2014515129A (ja) * 2011-03-11 2014-06-26 ジョンソン コントロールズ オートモーティブ エレクトロニクス ゲーエムベーハー 運転者の覚醒度を監視及び制御するための方法及び装置
WO2015192980A1 (de) * 2014-06-20 2015-12-23 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Vorrichtung, verfahren und computerprogramm zur detektion eines sekundenschlafs
WO2015198541A1 (ja) * 2014-06-23 2015-12-30 株式会社デンソー ドライバの運転不能状態検出装置
JP2018022442A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 株式会社コーエーテクモゲームス 演出処理プログラム及び情報処理装置
CN109493567A (zh) * 2018-12-29 2019-03-19 汉腾汽车有限公司 一种汽车疲劳驾驶预警系统和方法
CN110163037A (zh) * 2018-03-14 2019-08-23 北京航空航天大学 监测驾驶员状态的方法、设备、系统、处理器及存储介质
WO2019215879A1 (ja) * 2018-05-10 2019-11-14 三菱電機株式会社 乗員監視装置及び乗員監視方法
JP2020095499A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 オムロン株式会社 眼の開閉検出装置、乗員監視装置
US10909399B2 (en) 2014-06-23 2021-02-02 Denso Corporation Apparatus detecting driving incapability state of driver
CN112740300A (zh) * 2018-09-20 2021-04-30 五十铃自动车株式会社 车辆用监视装置
CN112740301A (zh) * 2018-09-20 2021-04-30 五十铃自动车株式会社 车辆用监视装置
JP2021149488A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 いすゞ自動車株式会社 画像記憶制御装置及び画像記憶制御方法
US11254321B2 (en) 2020-01-20 2022-02-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Driving assist apparatus
CN114162119A (zh) * 2021-10-27 2022-03-11 广州广日电气设备有限公司 汽车高级驾驶辅助系统横向控制方法、设备、介质、产品
JP7403729B2 (ja) 2021-11-25 2023-12-22 三菱電機株式会社 覚醒度推定装置および覚醒度推定方法

Cited By (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014515129A (ja) * 2011-03-11 2014-06-26 ジョンソン コントロールズ オートモーティブ エレクトロニクス ゲーエムベーハー 運転者の覚醒度を監視及び制御するための方法及び装置
JP2013109401A (ja) * 2011-11-17 2013-06-06 Oki Electric Ind Co Ltd 目開閉判定装置およびプログラム
CN106687037A (zh) * 2014-06-20 2017-05-17 弗劳恩霍夫应用研究促进协会 用于检测瞬时睡眠的设备、方法和计算机程序
WO2015192980A1 (de) * 2014-06-20 2015-12-23 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Vorrichtung, verfahren und computerprogramm zur detektion eines sekundenschlafs
JP2017536589A (ja) * 2014-06-20 2017-12-07 フラウンホーファー−ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・アインゲトラーゲネル・フェライン 瞬間的な眠りを検出するデバイス、方法およびコンピュータプログラム
WO2015198541A1 (ja) * 2014-06-23 2015-12-30 株式会社デンソー ドライバの運転不能状態検出装置
CN106463065A (zh) * 2014-06-23 2017-02-22 株式会社电装 驾驶员的驾驶不能状态检测装置
JP2016027452A (ja) * 2014-06-23 2016-02-18 株式会社デンソー ドライバの運転不能状態検出装置
US11820383B2 (en) 2014-06-23 2023-11-21 Denso Corporation Apparatus detecting driving incapability state of driver
US10936888B2 (en) 2014-06-23 2021-03-02 Denso Corporation Apparatus detecting driving incapability state of driver
US10474914B2 (en) 2014-06-23 2019-11-12 Denso Corporation Apparatus detecting driving incapability state of driver
US10909399B2 (en) 2014-06-23 2021-02-02 Denso Corporation Apparatus detecting driving incapability state of driver
JP2018022442A (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 株式会社コーエーテクモゲームス 演出処理プログラム及び情報処理装置
CN110163037A (zh) * 2018-03-14 2019-08-23 北京航空航天大学 监测驾驶员状态的方法、设备、系统、处理器及存储介质
CN110163037B (zh) * 2018-03-14 2022-03-04 北京航空航天大学 监测驾驶员状态的方法、设备、系统、处理器及存储介质
JPWO2019215879A1 (ja) * 2018-05-10 2020-08-20 三菱電機株式会社 乗員監視装置及び乗員監視方法
WO2019215879A1 (ja) * 2018-05-10 2019-11-14 三菱電機株式会社 乗員監視装置及び乗員監視方法
US11093768B2 (en) 2018-05-10 2021-08-17 Mitsubishi Electric Corporation Occupant monitoring device and occupant monitoring method
US11443534B2 (en) 2018-09-20 2022-09-13 Isuzu Motors Limited Vehicular monitoring device
CN112740300A (zh) * 2018-09-20 2021-04-30 五十铃自动车株式会社 车辆用监视装置
CN112740301A (zh) * 2018-09-20 2021-04-30 五十铃自动车株式会社 车辆用监视装置
US11403858B2 (en) 2018-09-20 2022-08-02 Isuzu Motors Limited Vehicular monitoring device
WO2020121650A1 (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 オムロン株式会社 眼の開閉検出装置、乗員監視装置
JP2020095499A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 オムロン株式会社 眼の開閉検出装置、乗員監視装置
JP7212251B2 (ja) 2018-12-13 2023-01-25 オムロン株式会社 眼の開閉検出装置、乗員監視装置
CN109493567A (zh) * 2018-12-29 2019-03-19 汉腾汽车有限公司 一种汽车疲劳驾驶预警系统和方法
US11254321B2 (en) 2020-01-20 2022-02-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Driving assist apparatus
JP2021149488A (ja) * 2020-03-19 2021-09-27 いすゞ自動車株式会社 画像記憶制御装置及び画像記憶制御方法
JP7392536B2 (ja) 2020-03-19 2023-12-06 いすゞ自動車株式会社 画像記憶制御装置及び画像記憶制御方法
CN114162119A (zh) * 2021-10-27 2022-03-11 广州广日电气设备有限公司 汽车高级驾驶辅助系统横向控制方法、设备、介质、产品
JP7403729B2 (ja) 2021-11-25 2023-12-22 三菱電機株式会社 覚醒度推定装置および覚醒度推定方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011043961A (ja) 運転者監視装置
US8724858B2 (en) Driver imaging apparatus and driver imaging method
EP2637150B1 (en) Vehicle peripheral area observation system
JP4400624B2 (ja) 居眠り防止装置及び方法
JP5636102B2 (ja) 乗員検知装置
JP2008204107A (ja) 不注意警告装置、不注意警告装置の車両機器制御方法及び車両制御装置のプログラム
JP2007172035A (ja) 車載画像認識装置、車載撮像装置、車載撮像制御装置、警告処理装置、画像認識方法、撮像方法および撮像制御方法
JP6090129B2 (ja) 視認領域推定装置
WO2015072069A1 (ja) ドライバ監視装置
JP2014144096A (ja) 覚醒度検出装置、および覚醒度検出方法
JP2009244959A (ja) 運転支援装置、運転支援方法
US20110035099A1 (en) Display control device, display control method and computer program product for the same
JP2008243031A (ja) 漫然運転判定装置
JP2008135856A (ja) 物体認識装置
JP2019170623A (ja) ドライバ状態判定装置
JP2007072631A (ja) 車載警報装置
JP2009229286A (ja) 物体検知装置
JP2009071539A (ja) 車両用撮像装置
JP2006295346A (ja) 画像処理装置及びこれを用いる車両用運転支援装置
WO2014162654A1 (ja) 監視システム
CN110386056B (zh) 车辆和车辆尾灯的控制方法、装置
JP5182567B2 (ja) 乗員監視装置
JP2005050139A (ja) 車両用表示制御装置
JP2019074963A (ja) 所定部位検出装置及び所定部位検出システム
JP2018143285A (ja) 生体状態判定装置、生体状態判定システム、及び、生体状態判定方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110901