JP2011043133A - エンジンのブローバイガス還元装置 - Google Patents

エンジンのブローバイガス還元装置 Download PDF

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Abstract

【課題】吸気系部品を組付作業性の向上と組付工数の削減を図ることができるエンジンのブローバイガス還元装置を提供すること。
【解決手段】ブローバイガス通路27,28,29を介してクランク室に連通するブリーザ室26と、該ブリーザ室26とサージタンク19とを接続するガス還元管31と、該ガス還元管31に設けられたPCVバルブ30を含んで構成されるエンジン3のブローバイガス還元装置において、前記ブリーザ室26をシリンダヘッド5の吸気ポート13の下方に形成し、該ブリーザ室26を前記シリンダヘッド5の吸気側端面に開口させるとともに、その開口部を吸気マニホールド18に一体に形成された取付フランジ18bで閉鎖する。又、前記PCVバルブ30を前記吸気マニホールド18の取付フランジ18bに取り付ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、ピストンとシリンダの間からクランク室内に漏れ出るブローバイガスを吸気負圧を利用して吸気中に還元するためのエンジンのブローバイガス還元装置に関するものである。
エンジンのピストンとシリンダの間からクランク室内に漏れ出るブローバイガスは多量のHCを含むため、このブローバイバスを吸気負圧を利用して吸気中に還元するブローバイガス還元装置が設けられる。このブローバイガス還元装置は、ブローバイガス通路を介してクランク室に連通するブリーザ室と、該ブリーザ室とサージタンクとを接続するガス還元管と、該ガス還元管に設けられたPCVバルブ(Positive Crankcase Ventilation Valve)を含んで構成されている。
ところで、ブローバイガスにはオイルが伴走し易いため、ブローバイガスを吸気中に還元する前に該ブローバイガスに含まれるオイルを分離して除去する必要がある。このため、クランク室内に漏れ出たブローバイガスからオイル分を分離して除去するためのブリーザ室(気液分離室)を設ける必要があるが、従来はブリーザ室をシリンダヘッドカバー内に設ける構成が採用されていた。
しかし、上述のようにブリーザ室をシリンダヘッドカバー内に設けると、シリンダヘッドカバーの高さが高くなるためにエンジンの全高が高くなり、車両のフロントフードのデザインに制約を与える等の問題が発生する。
そこで、特許文献1には、ブリーザ室(気液分離室)をシリンダヘッドの吸気ポート下部に形成する構成が提案されている。この構成においては、PCVバルブ(流量制御弁)がブリーザ室から上方へ延びるブローバイガス入口通路を介して吸気ポートよりも上方に配置されたヘッドカバーに設けられている。
特開2004−308539号公報
しかしながら、特許文献1において提案されたようにブリーザ室をシリンダヘッドの吸気ポート下部に形成し、PCVバルブをブローバイガス入口通路を介してヘッドカバーに設ける構成を採用すると、ブローバイガスを吸気中に還元するためのガス還元管が吸気マニホールドよりも上方に突出してしまう。このため、工場の組立ラインにおいて吸気マニホールドの上方にエアクリーナ等の吸気系部品を組み付ける際に作業者はPCVバルブやガス還元管と吸気系部品とが干渉しないよう慎重に組み付ける必要があり、その分だけ組付作業性が悪くなってしまう。
又、PCVバルブやガス還元管は吸気マニホールドとは別に組み付ける必要があるため、組付工数が増加するという問題もあった。
従って、本発明の第1の目的とする処は、吸気系部品の組付作業性の向上と組付工数の削減を図ることができるエンジンのブローバイガス還元装置を提供することにある。
更に、特許文献1において提案された構成では、PCVバルブがエンジン最上部のヘッドカバーに取り付けられているため、該PCVバルブやこれに接続されたガス還元管が走行風によって冷却され、寒冷時にはPCVバルブやガス還元管の内部で液化した水分が凍結し、PCVバルブやガス還元管に目詰まりが生じてブローバイガスが吸気中に安定的に還元されないという問題が発生する可能性がある。
従って、本発明の第2の目的とする処は、PCVバルブやガス還元管の内部での水分の凍結を防いでブローバイガスの吸気中への安定した還元を実現することができるブローバイガス還元装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ブローバイガス通路を介してクランク室に連通するブリーザ室と、該ブリーザ室とサージタンクとを接続するガス還元管と、該ガス還元管に設けられたPCVバルブを含んで構成されるエンジンのブローバイガス還元装置において、前記ブリーザ室をシリンダヘッドの吸気ポートの下方に形成し、該ブリーザ室を前記シリンダヘッドの吸気側端面に開口させるとともに、その開口部を吸気マニホールドに一体に形成された取付フランジで閉鎖したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記PCVバルブを前記吸気マニホールドの取付フランジに取り付けたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記PCVバルブを前記吸気マニホールドの取付フランジの下部且つ吸気マニホールドの分岐管によって上方と側方が囲まれる部分に取り付けるとともに、該PCVバルブから延びる前記ガス還元管を前記サージタンクに向かって下がるよう斜めに配設したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記ガス還元管を平面視で略一直線状に配設したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、前記PCVバルブと前記ガス還元管を前記吸気マニホールドの複数の分岐管の間に配置するとともに、前記分岐管の間に形成される隙間を塞ぐようにエアクリーナを吸気マニホールドの上方に配置したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、新たな部品を追加することなく、吸気マニホールドの取付フランジを有効に利用してブリーザ室の開口部を閉鎖することができ、シリンダヘッドの鋳造による成形が容易化する。又、ブリーザ室をシリンダヘッドの吸気ポートの下方に形成することによってエンジンの全高を低く抑えることができ、車両のフロントフードのデザインに制約を与えることがない。
請求項2記載の発明によれば、PCVバルブを吸気マニホールドの取付フランジに取り付けたため、工場の組立ラインにおいて吸気マニホールドやPCVバルブ、ガス還元管等を組み付ける場合、PCVバルブとガス還元管を吸気マニホールドに予め組み付けておき、これらが組み付けられた吸気マニホールドをエンジンに取り付けることによってブローバイガス還元装置を一度に組み付けることができ、組付作業性の向上と組付工数の削減を図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、PCVバルブを吸気マニホールドの取付フランジの下部且つ吸気マニホールドの分岐管によって上方と側方が囲まれる部分に取り付けるとともに、該PCVから延びるガス還元管をサージタンクに向かって下がるよう斜めに配設したため、PCVバルブやガス還元管が吸気マニホールドの突出することがない。このため、工場の組立ラインにおいて吸気マニホールドの上方にエアクリーナ等の吸気系部品を組み付ける際に作業者はPCVバルブやガス還元管と吸気系部品との干渉を気にすることなく作業性良く吸気系部品を組み付けることができる。
又、ガス還元管をサージタンクに向かって下がるよう斜めに配設したため、ガス還元管の内部で液化した水分をガス還元管内で滞留させることなく自重でサージタンク側へと流すことができ、ガス還元管の目詰まりを防いでブローバイガスをサージタンクへと安定的に流して吸気中に還元することができる。
更に、PCVバルブが走行風を直接受けない吸気マニホールドの取付フランジの下部に取り付けたため、該PCVバルブやこれに接続されたガス還元管が走行風によって冷却されることがなく、寒冷時であってもPCVバルブやガス還元管の内部で液化した水分が凍結することがない。このため、ガス還元管に目詰まりが発生することがなく、ブローバイガスがガス還元管を通ってサージタンクへと安定的に流れる。
請求項4記載の発明によれば、ガス還元管を平面視で略一直線上に配設したため、該ガス還元管に車幅方向に湾曲や屈曲する箇所がなく、ガス還元管の内部で液化した水分をガス還元管内で滞留させることなく自重でサージタンク側へと流すことができ、ガス還元管の目詰まりを防ぐことができる。
請求項5記載の発明によれば、吸気マニホールドの分岐管の間に形成される隙間がエアクリーナによって塞がれ、その隙間にはエンジンからの熱気がこもるため、その隙間に配置されたPCVバルブとガス還元管が暖められ、特に寒冷時にPCVバルブやガス還元管の内部で液化した水分の凍結によるPCVバルブやガス還元管の目詰まりが防がれ、ブローバイガスをサージタンク側へと安定的に流すことができる。
本発明に係るブローバイガス還元装置を備えたエンジンを搭載した車両前部の右側面図である。 本発明に係るブローバイガス還元装置を備えたエンジンを搭載した車両前部の平面図である。 本発明に係るブローバイガス還元装置を備えたエンジンの吸気系の構成を示す分解斜視図である。 本発明に係るブローバイガス還元装置を備えたエンジンにおけるブローバイガスの流れを示す模式的断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るブローバイガス還元装置を備えたエンジンを搭載した車両前部の右側面図、図2は同車両前部の平面図、図3は本発明に係るブローバイガス還元装置を備えたエンジンの吸気系の構成を示す分解斜視図、図4は同エンジンにおけるブローバイガスの流れを示す模式的断面図である。
図1及び図2に示すように、車両1前部のエンジンルーム2内には駆動源であるエンジン3が横置き状態で搭載されている。このエンジン3は4サイクル4気筒エンジンであり、図1及び図4に示すように、そのシリンダブロック4の上部にはシリンダヘッド5が被着され、該シリンダヘッド5の上部はヘッドカバー6によって覆われている。又、シリンダブロック4の下部にはクランクケース7が取り付けられており、該クランクケース7の下面にはオイルパン8が結着されている。
ところで、シリンダブロック4には4つの気筒が車幅方向に並設されており、図4に示すように、各気筒のシリンダ9にはピストン10が上下動可能に嵌挿されている。そして、各ピストン10はコンロッド11を介してクランク軸12に連結されており、ピストン10のシリンダ9内での上下往復運動はコンロッド11によってクランク軸12の回転運動に変換される。
又、図4に示すように、シリンダヘッド5には各気筒ごとに吸気ポート13と排気ポート14及び燃焼室15がそれぞれ形成されており、吸気ポート13と排気ポート14はシリンダヘッド5の上部に回転可能に配された吸気カム軸16と排気カム軸17を含む動弁機構によって適当なタイミングで開閉され、これによって各シリンダ9において所要のガス交換がなされる。
更に、シリンダヘッド5の後面(吸気側端面)に開口する4つの前記吸気ポート13には吸気マニホールド18の4本の分岐管18aがそれぞれ接続されるが、4本の分岐管18aの一端には幅方向に長い矩形プレート状の取付フランジ18bが一体に形成されており、この取付フランジ18bをシリンダヘッド5の後面に取り付けることによって吸気マニホールド18の各分岐管18aがシリンダヘッド5の各吸気ポート13に接続される。そして、吸気マニホールド13の分岐管13aはシリンダヘッド5から湾曲しながら下方へと延びており、その端部はサージタンク19に接続されている。
図3に示すように、上記サージタンク19の上部にはスロットルボディ20が取り付けられており、このスロットルボディ20の上部であって、且つ、吸気マニホールド18の上方には、矩形ボックス状のエアクリーナ21が図2に示すように吸気マニホールド18の各分岐管18aの間に形成される隙間を上方から覆うように配設されている。そして、図2に示すように、エアクリーナ21には吸気ダクト22が接続されており、該吸気ダクト22はその端部が車両1の前部において大気中に開口している。尚、スロットルボディ20には図4に示すスロットルバルブ23が収容されている。
他方、図1に示すように、シリンダヘッド5の前面(排気側端面)に開口する前記排気ポート14には排気マニホールド24が接続されており、図示しないが、排気マニホールド24は1本の排気管に接続され、排気管は車両1の後方へと延びて大気中に開口している。
以上のように構成されたエンジン3が駆動されると、該エンジン3内に発生する吸気負圧に引かれて新気(吸気)が吸気ダクト22の開口部から吸気ダクト22内へと取り入れられ、この新気は吸気ダクト22を通ってエアクリーナ21へと導入される。そして、エアクリーナ21に導入された新気は、該エアクリーナ21に内蔵された不図示のフィルタエレメントを通過することによって浄化された後、スロットルボディ20においてスロットルバルブ23によって計量され、サージタンク19から吸気マニホールド18の各分岐管18aを経てシリンダヘッド5の各吸気ポート13に導入される。
エンジン3においては、新気がシリンダヘッド5の各吸気ポート13を流れる過程で不図示のインジェクタによって燃料が噴射されることによって所定の空燃比(A/F)の混合気が形成され、この混合気は、吸気ポート13が不図示の吸気バルブによって開けられると燃焼室15内に供給され、圧縮工程においてシリンダ9内を上動するピストン10によって圧縮された後に不図示の点火プラグによって着火燃焼せしめられる。そして、燃焼室15での混合気の燃焼によって発生した排気ガスは、シリンダヘッド5の排気ポート14が不図示の排気バルブによって開けられると排気ポート14へと噴出し、排気マニホールド24から不図示の排気管へと流れて大気中に排出される。
以後、上記と同様の動作が繰り返されることによってエンジン3が連続運転されるが、このエンジン3の動作中においてピストン10とシリンダ9の間からクランク室25(図4参照)内に漏れ出るブローバイガスは多量のHCを含むため、このブローバイバスを吸気負圧を利用して吸気中に還元するブローバイガス還元装置が設けられている。
以下、本発明に係るブローバイガス還元装置について説明する。
ブローバイガスにはオイルが伴走し易いため、ブローバイガスを吸気中に還元する前に該ブローバイガスに含まれるオイルを分離して除去する必要があり、本実施の形態は、ブローバイガスからオイルを分離するためのブリーザ室26をシリンダヘッド5の吸気ポート13の下方に形成し、該ブリーザ室26をシリンダヘッド5の吸気側端面である後面に開口させるとともに、その開口部を吸気マニホールド18に一体に形成された取付フランジ18bで閉鎖したことを特徴とする。
上記ブリーザ室26は、図1及び図4に示すように、シリンダヘッド5とシリンダブロック4及びクランクケース7にそれぞれ形成されたブローバイガス通路27,28,29を介してクランク室25に連通するとともに、吸気マニホールド18の取付フランジ18bに取り付けられたPCVバルブ30と該PCVバルブ30から延びるガス還元管31によって前記サージタンク19に接続されている。
ここで、図3に示すように、PCVバルブ30は吸気マニホールド18の取付フランジ18bの下部且つ吸気マニホールド18の分岐管18aによって上方と側方が囲まれる部分に取り付けるとともに、該PCVバルブ30から延びる前記ガス還元管31は、図1及び図3に示すように、サージタンク19に向かって下がるよう斜めに配設されている。又、このガス還元管31は、図2に示すように、PCVバルブ30からサージタンク19まで平面視で略一直線状に配設されている。
更に、本実施の形態では、図2及び3に示すように、PCVバルブ30とガス還元管31は吸気マニホールド18の複数の分岐管18aの間に配置されるとともに、各分岐管18aの間に形成される隙間を塞ぐようにエアクリーナ21が吸気マニホールド18の上方に配置されている。
他方、図4に示すように、エアクリーナ21からは新気導入管32が延びており、この新気導入管32は、ヘッドカバー6の上部に形成された新気側ブリーザ室33に接続されている。そして、新気側ブリーザ室33は、バッフルプレート34に形成されたブリーザ孔34aを介してヘッドカバー6及びシリンダヘッド5内に連通しており、シリンダヘッド5内は該シリンダヘッド5とシリンダブロック4及びクランクケース7にそれぞれ形成された新気通路35,36,37を介してクランク室25に連通している。
而して、エンジン3が駆動されると、エアクリーナ21に導入された新気の一部は、図4に白抜き矢印にて示すように、新気導入管35〜37を通ってヘッドカバー6の上部に形成された新気側ブリーザ室33に導入される。そして、新気側ブリーザ室33に導入された新気は、バッフルプレート34に形成されたブリーザ孔34aからヘッドカバー6とシリンダヘッド5及び新気通路35〜37を通ってクランク室25へと導入され、ピストン10とシリンダ9の間からクランク室25へと漏れ出たブローバイガスをブローバイガス通路29側へと押し流す。
クランク室25に導入される新気によってブローバイガス通路側29へと押し流されたブローバイガスは、図4に矢印にて示すようにブローバイガス通路29,28,27を通ってシリンダヘッド5に形成されたブリーザ室26へと流入し、このブリーザ室26においてオイル分が分離して除去される。そして、オイル分が除去されたブローバイガスは、PCVバルブ30によって流量が制御された後にガス還元管31を通ってサージタンク19へと戻され、サージタンク19内の新気(吸気)に還元されてエンジン3での燃焼に供される。尚、ブリーザ室26においてブローバイガスから分離されたオイルは、自重によってブローバイガス通路27〜29を落下してオイルパン8内に回収される。
以上において、本実施の形態に係るブローバイガス還元装置においては、シリンダヘッド5の吸気ポート13の下方に形成されたブリーザ室26をシリンダヘッド5の後面(吸気側端面)に開口させるとともに、その開口部を吸気マニホールド18に一体に形成された取付フランジ18bで閉鎖する構成を採用したため、新たな部品を追加することなく、既存の吸気マニホールド18の取付フランジ18bを有効に利用してブリーザ室26の開口部を閉鎖することができ、シリンダヘッド5の鋳造による成形が容易化する。そして、ブリーザ室26をシリンダヘッド5の吸気ポート13の下方に形成することによってエンジン3の全高を低く抑えることができ、車両1のフロントフードのデザインに制約を与えることがない。
又、本実施の形態では、PCVバルブ30を吸気マニホールド18の取付フランジ18bに取り付けたため、工場の組立ラインにおいて吸気マニホールド18やPCVバルブ30、ガス還元管31等を組み付ける場合、PCVバルブ30とこれに接続されるガス還元管31を吸気マニホールド18に予め組み付けておき、これらが組み付けられた吸気マニホールド18をエンジン3に取り付けることによってブローバイガス還元装置を一度に組み付けることができ、該ブローバイガス還元装置の組付作業性の向上と組付工数の削減を図ることができる。
更に、本実施の形態では、PCVバルブ30を吸気マニホールド18の取付フランジ18bの下部且つ吸気マニホールド18の分岐管18aによって上方と側方が囲まれる部分に取り付けるとともに、該PCVバルブ30から延びるガス還元管31をサージタンク19に向かって下がるよう斜めに配設したため、PCVバルブ30やガス還元管31が吸気マニホールド18の上方に突出することがない。このため、工場の組立ラインにおいて吸気マニホールド18の上方にエアクリーナ21等の吸気系部品を組み付ける際に作業者はPCVバルブ30やガス還元管31と吸気系部品との干渉を気にすることなく作業性良く吸気系部品を組み付けることができる。
そして、ガス還元管をサージタンクに向かって下がるよう斜めに配設したため、ガス還元管の内部で液化した水分をガス還元管内で滞留させることなく自重でサージタンク側へと流すことができ、ガス還元管の目詰まりを防いでブローバイガスをサージタンクへと安定的に流して吸気中に還元することができる。
又、PCVバルブ30が走行風を直接受けない吸気マニホールド18の取付フランジ18bの下部に取り付けたため、該PCVバルブ30やこれに接続されたガス還元管31が走行風によって冷却されることがなく、寒冷時であってもPCVバルブ30やガス還元管31の内部で液化した水分が凍結することがない。このため、PCVバルブ30やガス還元管31に目詰まりが発生することがなく、ブローバイガスがガス還元管31を通ってサージタンク19へと安定的に流れる。そして、本実施の形態では、ガス還元管31を平面視で略一直線状に配設したため、該ガス還元管31に車幅方向に湾曲や屈曲する箇所がなく、ガス還元管31の内部で液化した水分を該ガス還元管31内で滞留させることなく自重でサージタンク19側へと流すことができ、ガス還元管31の目詰まりを効果的に防ぐことができる。
更に、本実施の形態では、エアクリーナ21を吸気マニホールド18の分岐管18aの間に形成される隙間を上方から覆うように吸気マニホールド18の上方に配置したため、吸気マニホールド18の分岐管18aの間の隙間にはエンジン3からの熱気がこもる。このため、その隙間に配置されたPCVバルブ30とガス還元管31が熱気によって暖められ、特に寒冷時にPCVバルブ30やガス還元管31の内部で液化した水分の凍結によるPCVバルブ30やガス還元管31の目詰まりが防がれ、ブローバイガスをサージタンク19側へと安定的に流すことができるという効果が得られる。
尚、以上は本発明を4気筒エンジンに設けられたブローバイガス還元装置に対して適用した形態について説明したが、本発明は、4気筒エンジン以外の他の任意の多気筒エンジンに設けられたブローバイガス還元装置に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
1 車両
2 エンジンルーム
3 エンジン
4 シリンダブロック
5 シリンダヘッド
6 ヘッドカバー
7 クランクケース
8 オイルパン
9 シリンダ
10 ピストン
11 コンロッド
12 クランク軸
13 吸気ポート
14 排気ポート
15 燃焼室
16 吸気カム軸
17 排気カム軸
18 吸気マニホールド
18a 吸気マニホールドの分岐管
18b 吸気マニホールドの取付フランジ
19 サージタンク
20 スロットルボディ
21 エアクリーナ
22 吸気ダクト
23 スロットルバルブ
24 排気マニホールド
25 クランク室
26 ブリーザ室
27〜29 ブローバイガス通路
30 PCVバルブ
31 ガス還元管
32 新気導入管
33 新気側ブリーザ室
34 バッフルプレート
34a バッフルプレートのブリーザ孔
35〜37 新気通路

Claims (5)

  1. ブローバイガス通路を介してクランク室に連通するブリーザ室と、該ブリーザ室とサージタンクとを接続するガス還元管と、該ガス還元管に設けられたPCVバルブを含んで構成されるエンジンのブローバイガス還元装置において、
    前記ブリーザ室をシリンダヘッドの吸気ポートの下方に形成し、該ブリーザ室を前記シリンダヘッドの吸気側端面に開口させるとともに、その開口部を吸気マニホールドに一体に形成された取付フランジで閉鎖したことを特徴とするエンジンのブローバイガス還元装置。
  2. 前記PCVバルブを前記吸気マニホールドの取付フランジに取り付けたことを特徴とする請求項1記載のエンジンのブローバイガス還元装置。
  3. 前記PCVバルブを前記吸気マニホールドの取付フランジの下部且つ吸気マニホールドの分岐管によって上方と側方が囲まれる部分に取り付けるとともに、該PCVから延びる前記ガス還元管を前記サージタンクに向かって下がるよう斜めに配設したことを特徴とする請求項1又は2記載のエンジンのブローバイガス還元装置。
  4. 前記ガス還元管を平面視で略一直線状に配設したことを特徴とする請求項3記載のエンジンのブローバイガス還元装置。
  5. 前記PCVバルブと前記ガス還元管を前記吸気マニホールドの複数の分岐管の間に配置するとともに、前記分岐管の間に形成される隙間を塞ぐようにエアクリーナを吸気マニホールドの上方に配置したことを特徴とする請求項3又は4記載のエンジンのブローバイガス還元装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102734008A (zh) * 2011-03-31 2012-10-17 株式会社京浜 用于内燃机的进气歧管

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