JP2011042723A - 被覆されたポリイミド発泡体とその製造方法、これを用いた断熱材、緩衝材及びシール材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被覆されたポリイミド発泡体10は、可撓性を有するフッ素ポリマー皮膜200を備える。ポリイミド発泡体100は、好ましくは連続気泡体であり、フッ素ポリマーは、好ましくはフッ素系エラストマーを含有する。この被覆されたポリイミド発泡体10は、断熱材、緩衝材、又はシール材として好適に用いられる。
【選択図】図1
Description
前記網目状シート材は、前記ポリイミド発泡体の表面に接着されており、
前記網目状シート材を挟んで前記ポリイミド発泡体と対向する位置に、可撓性を有するポリイミド樹脂層をさらに備えていてもよい。
前記ポリイミドフィルムは、前記フッ素ポリマーによって接着されていることが好ましい。
ポリイミド発泡体にフッ素ポリマーの溶液を塗布する工程と、
塗布された前記フッ素ポリマーを硬化させて前記ポリイミド発泡体の表面に皮膜を形成する工程と、
を備えることを特徴とする。
ポリイミド発泡体をフッ素ポリマーの溶液に浸漬する工程と、
前記ポリイミド発泡体に付着した前記フッ素ポリマーを硬化させて前記ポリイミド発泡体の表面に皮膜を形成する工程と、
を備えることを特徴とする。
まず、本発明の第1実施形態に係る被覆されたポリイミド発泡体とその製造方法について図1を参照しながら説明する。図1(a)に示すように、本発明に係る被覆されたポリイミド発泡体10は、ポリイミド発泡体100の表面が、可撓性を有するフッ素ポリマー皮膜200で被覆されている。
次に、本発明の第2実施形態に係る被覆されたポリイミド発泡体について図2を参照しながら説明する。図2に示すように、被覆されたポリイミド発泡体20は、ポリイミド発泡体100の表面がフッ素ポリマー皮膜200により被覆されており、さらに、その一つの面には、網目状シート材である交差結合布250が接着されている。交差結合布250は、フッ素ポリマー皮膜200に埋め込まれることにより接着されている。
次に、本発明の第3実施形態に係る被覆されたポリイミド発泡体とその製造方法について、図4乃至図6を参照しながら説明する。図4(a)に示すように、被覆されたポリイミド発泡体30は、被覆されたポリイミド発泡体20の、交差結合布250を挟んでポリイミド発泡体100と対向する側の面に、さらにポリイミドフィルム300が接着されている。ポリイミドフィルム300はフッ素ポリマーが硬化される前に配置され、フッ素ポリマーが硬化されることにより接着されている。
(実施例)
ポリイミドからなる連続気泡体であるソリミド(登録商標、エボニック・フォームズ・インク社製、最高使用温度260℃、密度7kg/m3)は、150mm×30mm×20mmの大きさに切断された。切断されたソリミドの平均質量は0.7gであった。次に、パーフロン(登録商標)ペイント(金陽社製、最高使用温度250℃)原液と、パーフロンペイント硬化剤とが混合され、フッ素系エラストマー溶液が調製された。このフッ素系エラストマー溶液中に、切断されたソリミドが5秒間浸漬され、フッ素系エラストマー溶液が含浸された。フッ素系エラストマー溶液が含浸されたソリミドは、金網上で室温下30分〜1時間放置され、乾燥された。つづいて100℃に調温された恒温槽中に、乾燥されたソリミドが3時間置かれ、フッ素系エラストマーが硬化された。このようにして、試験片を得た。同じものを複数本作製した。各試験片の質量の平均値は、4.9g(比重約0.05)であった。そのうち1本を切断して断面を観察すると、フッ素ポリマー皮膜の厚みはおよそ2.5mmであった。
ソリミドが、150mm×30mm×20mmの大きさに切断され、試験片が作製された。各試験片の平均質量は0.7gであった。
引張強度は、定速伸張型引張試験機により、当業者に公知の方法によって測定された。実施例、比較例で得られた各試験片が、それぞれつかみ間隔100mm、引張速度50mm/分で引っ張られ、引張強さ(N)と伸び率(%)とが測定された。試験室の温度は20℃、湿度は65%であった。試験は複数の試験片について行われ、その平均値が記録された。結果を表1に示す。
耐屈曲性及び耐摩耗性は、JIS L1096に記載されている繊維製品の摩耗強さ試験のうち、B法(スコット形法)に準拠して行われた。実施例、比較例で得られた各試験片が、スコット形試験機にセットされた。試験片は往復摩擦され、その幅方向に、試験片の幅のおよそ半分以上の長さの亀裂が入るまでに要した回数が記録された。試験室の温度は20℃、湿度は65%であった。試験は複数の試験片について行われ、その平均値が記録された。結果を表1に示す。数値が大きいほど、耐屈曲性及び耐摩耗性が高いことを示している。
100 ポリイミド発泡体
200 フッ素ポリマー皮膜
210 フッ素ポリマー溶液
250 交差結合布(網目状シート材)
300 ポリイミドフィルム
Claims (14)
- 可撓性を有するフッ素ポリマー皮膜を備える、被覆されたポリイミド発泡体。
- 前記ポリイミド発泡体は、連続気泡体である、
請求項1に記載の被覆されたポリイミド発泡体。 - 前記フッ素ポリマーは、フッ素系エラストマーを含有する、
請求項1又は2に記載の被覆されたポリイミド発泡体。 - さらに、可撓性を有する網目状シート材が接着されている、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の被覆されたポリイミド発泡体。 - 前記網目状シート材は、その一部又は全部が前記フッ素ポリマー皮膜に埋め込まれることにより接着されている、
ことを特徴とする、請求項4に記載の被覆されたポリイミド発泡体。 - 前記網目状シート材は、交差結合布である、
ことを特徴とする、請求項4又は5に記載の被覆されたポリイミド発泡体。 - 前記交差結合布は、ポリイミド、アラミド又はバサルトで形成されている、
ことを特徴とする、請求項6に記載の被覆されたポリイミド発泡体。 - 前記網目状シート材は、前記ポリイミド発泡体の表面に接着されており、
前記網目状シート材を挟んで前記ポリイミド発泡体と対向する位置に、可撓性を有するポリイミド樹脂層をさらに備える、
請求項4乃至7のいずれか1項に記載の被覆されたポリイミド発泡体。 - 前記ポリイミド樹脂層は、ポリイミドフィルムであって、
前記ポリイミドフィルムは、前記フッ素ポリマーによって接着されている、
ことを特徴とする、請求項8に記載の被覆されたポリイミド発泡体。 - ポリイミド発泡体にフッ素ポリマーの溶液を塗布する工程と、
塗布された前記フッ素ポリマーを硬化させて前記ポリイミド発泡体の表面に皮膜を形成する工程と、
を備えることを特徴とする、被覆されたポリイミド発泡体の製造方法。 - ポリイミド発泡体をフッ素ポリマーの溶液に浸漬する工程と、
前記ポリイミド発泡体に付着した前記フッ素ポリマーを硬化させて前記ポリイミド発泡体の表面に皮膜を形成する工程と、
を備えることを特徴とする、被覆されたポリイミド発泡体の製造方法。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の被覆されたポリイミド発泡体を用いた、断熱材。
- 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の被覆されたポリイミド発泡体を用いた、緩衝材。
- 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の被覆されたポリイミド発泡体を用いた、シール材。
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