JP2011042631A - パーマ用第1剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】毛髪の形状と柔らかさのバランスに優れ、カラー毛の褪色を少なくできるパーマ用第1剤の提供。
【解決手段】システアミン濃度が0.1〜10.0質量%、pHが6.0〜10.0であるパーマ用第1剤。
【選択図】なし
【解決手段】システアミン濃度が0.1〜10.0質量%、pHが6.0〜10.0であるパーマ用第1剤。
【選択図】なし
Description
本発明は、パーマ処理に用いられるパーマ用第1剤に関するものである。
カーリング剤、パーマネントウェーブ剤、縮毛矯正剤などのパーマ剤を使用したパーマ処理においては、還元剤を配合したパーマ用第1剤により毛髪のケラチンタンパク質のジスルフィド結合を切断し、その後、酸化剤を配合したパーマ用第2剤によりジスルフィド基を形成させる。このようなパーマ処理では、仕上がり後の毛髪の形状と柔らかさのバランスに優れることが望まれる。また、カラー毛をパーマ処理した場合であっても、カラー毛の褪色が少ないことも望まれる。
本発明は、毛髪の形状と柔らかさのバランスに優れ、カラー毛の褪色を少なくできるパーマ用第1剤を提供することを目的とする。
本発明に係るパーマ用第1剤は、システアミン濃度が0.1〜10.0質量%、pHが6.0〜10.0のものである。
本発明に係るパーマ用第1剤を用いれば、毛髪の形状と柔らかさのバランスに優れるパーマ処理を行える。また、パーマ処理対象がカラー毛である場合には、パーマ処理によるカラー毛の褪色を少なくすることができる。
以下に本発明の実施形態に係るパーマ用第1剤を説明する。なお、本明細書における「パーマ」及び「パーマ処理」との用語は、毛髪のケラチンタンパク質におけるジスルフィド結合を還元反応により切断し、その後、酸化反応によりジスルフィド結合を毛髪のケラチンタンパク質に形成させることを意味し、カーリング剤、パーマネントウェーブ剤及び縮毛矯正剤等のいずれによる処理も、本明細書における「パーマ」及び「パーマ処理」に該当する。
本実施形態に係るパーマ用第1剤は、毛髪のジスルフィド結合を還元作用により切断するものであり、その剤型は、特に限定されず、液状、ミスト状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等である。
本実施形態のパーマ用第1剤には、還元剤としてのシステアミンが0.1〜10.0質量%配合される。
パーマ用第1剤には、システアミン以外の還元剤を補助的に配合しても良い。その補助的に配合する還元剤としては、例えば、アスコルビン酸、アスコルビン酸塩、エリソルビン酸、エリソルビン酸塩等のアスコルビン酸類;チオグリコール酸、チオグリコール酸塩、チオグリコール酸のエステル等のチオグリコール酸類;システイン、システイン塩酸塩、N−アセチル−L−システイン等のシステイン類;チオグリセロール;チオ乳酸;チオリンゴ酸;亜硫酸、亜硫酸塩等の亜硫酸類;亜硫酸水素塩;チオ硫酸塩;が挙げられ、一種又は二種以上の補助的還元剤を配合しても良い。
本実施形態のパーマ用第1剤のpHは、6.0〜10.0である。このpH範囲に設定するには、公知のpH調整手段を採用すると良い。
本実施形態のパーマ用第1剤には、必要に応じて、アルカリ剤、炭化水素、油脂、ロウ、エステル油、高級アルコール、多価アルコール、糖、脂肪酸、加水分解蛋白、アミノ酸、界面活性剤、水溶性高分子、シリコーン、植物由来物、防腐剤、キレート剤、pH調整剤、植物由来物、安定剤、防腐剤、香料、紫外線吸収剤等の公知のパーマ用第1剤原料から適宜に選定したものを配合することができる。
アルカリ剤としては、例えば、アンモニア;トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等のアルカノールアミン類;2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等の有機アミン類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリ;アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸及びその塩;が挙げられる。
炭化水素としては、例えば、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックスが挙げられる。
油脂としては、例えば、アーモンド油、アボガド油、オリーブ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、サフラワー油、ゴマ油、シア脂油、大豆油、月見草油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、ピーナッツ油、ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ホホバ油、マカダミヤナッツ油、綿実油、ローズヒップ油、ヤシ油が挙げられる。
ロウとしては、例えば、ミツロウ、モクロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、水素添加還元ラノリン、ホホバロウが挙げられる。
エステル油としては、例えば、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸エチル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソステアリン酸ヘキシル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、イソステアリン酸イソセチル、ジメチルオクタン酸2−オクチルドデシル、乳酸ミリスチル、クエン酸トリオクチルドデシル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、ステアリン酸コレステリルが挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノールが挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、3−メチル−1,3−ブチレングリコールが挙げられる。
糖としては、例えば、ソルビトール、マンニトール、グルコース、フルクトース、キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロースが挙げられる。
脂肪酸としては、例えば、イソステアリン酸、オレイン酸、カプリン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ヒドロキシステアリン酸、ベヘン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、ラノリン脂肪酸、リノール酸が挙げられる。
界面活性剤としては、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤及びノニオン界面活性剤がある。
アニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、脂肪酸アミドエーテルカルボン酸塩、脂肪酸アミドエーテルカルボン酸、アシル乳酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、アシルイセチオン酸塩、アルキルグリシジルエーテルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアリールエーテル硫酸塩、脂肪酸アルカノールアミド硫酸塩、脂肪酸モノモノグリセリド硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリールエーテルリン酸塩、脂肪酸アミドエーテルリン酸塩が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有3級アミン塩、アーコベル型3級アミン塩、長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジ長鎖アルキルジメチルアンモニウム塩、トリ長鎖アルキルモノメチルアンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、アルキルグリシン塩、カルボキシメチルグリシン塩、N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルグリシン塩、アルキルポリアミノポリカルボキシグリシン塩、アルキルアミノプロピオン酸塩、アルキルイミノジプロピオン酸塩、N−アシルアミノエチル−N−2−ヒドロキシエチルプロピオン酸塩、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジヒドロキシエチルアミノ酢酸ベタイン、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−プロピルスルホン酸塩、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−(2−ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩、N−脂肪酸アミドプロピル−N,N−ジメチルアンモニウム−N−(2−ヒドロキシプロピル)スルホン酸塩が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルが挙げられる。
水溶性高分子化合物としては、例えば、アラビアガム、カラヤガム、トラガントガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、セルロース誘導体、架橋ポリアクリル酸、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウムが挙げられる。
シリコーンとしては、例えば、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、環状ジメチルシリコーン、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーンが挙げられる。
キレート剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウムが挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、乳酸、グリコール酸、酒石酸、リンゴ酸、ピロリドンカルボン酸(PCA)、コハク酸、クエン酸、グルタミン酸、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、トリエタノールアミン(TEA)が挙げられる。
本実施形態に係るパーマ用第1剤のより詳しい組成は、下記表1〜10の通りである。なお、下記表における配合濃度の単位は、全て質量%である。
パーマ処理においては、本実施形態に係るパーマ用第1剤をコールド式及び加温式のいずれに用いても良い。また、パーマ処理においては、パーマ用第1剤による処理後からパーマ用第2剤による処理前に第1剤を洗い流しても良く、洗い流さなくても良い。
本実施形態のパーマ用第1剤の処理の後に使用するパーマ用第2剤は、公知のパーマ用第2剤が挙げられる。そのパーマ用第2剤には、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、過酸化水素等の酸化剤が配合される(第2剤における酸化剤の配合量は、例えば1〜20質量%である。)。また、パーマ用第2剤には、必要に応じて、炭化水素、油脂、ロウ、エステル油、高級アルコール、多価アルコール、糖、脂肪酸、加水分解蛋白、アミノ酸、界面活性剤、水溶性高分子、シリコーン、植物由来物、防腐剤、キレート剤、pH調整剤、植物由来物、安定剤、防腐剤、香料、紫外線吸収剤等の公知のパーマ用第2剤原料から適宜に選定されたものが配合される。
Claims (1)
- システアミン濃度が0.1〜10.0質量%、pHが6.0〜10.0であるパーマ用第1剤。
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JP2009192679A JP2011042631A (ja) | 2009-08-24 | 2009-08-24 | パーマ用第1剤 |
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---|---|---|---|---|
JP2016517854A (ja) * | 2013-04-19 | 2016-06-20 | ロレアル | カールを伸ばす及び/又は量を減らすためのヘアケア用美容組成物 |
JP2018500347A (ja) * | 2014-12-23 | 2018-01-11 | ロレアル | アミノ酸を含む組成物によるケラチン繊維の処置方法 |
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2009
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