JP2011042341A - リヤフロア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】深絞り加工によるリヤフロアパネルへのスペアタイヤ収納部の形成が可能な構成において、別部材による補強に頼ることなく剛性を確保し易いリヤフロア構造を得る。
【解決手段】リヤフロア構造10では、底壁22と立壁20とが一体に形成されると共に車両上下方向の上向きに開口されたスペアタイヤ収納部14が、リヤフロアパネル12に形成されている。立壁20におけるスペアタイヤ収納部14の底壁22と開口14Aとの間には、該立壁20が底壁22側で開口14A側よりもスペアタイヤ収納部14の中央部側にオフセットされるように、部分的に段差部28が形成されている。立壁20における前立壁30の車幅方向中央部を含む部分は、段差部28が形成されない平立壁34とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、スペアタイヤ収納部を有するリヤフロア構造に関する。
フロアパネルの後端部に凹設されるスペアタイヤ収納部の前縦壁部に段落ち状の段差部を有する構造とすることで、フロアパネルを分割することなく深絞り加工にてスペアタイヤ収納部を形成可能とした自動車のフロア構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術では、段落ち状の段差部を有する前縦壁部の剛性を確保するために、該段差部の上下に補強部材、クロスメンバを接合している。
特開2008−087650号公報 特開2004−345625号公報 実開昭61−29981号公報
ところで、上記の如き従来の技術では、上記の通りスペアタイヤ収納部の前縦壁部に補強部材及びクロスメンバを接合する構造であるため、部品点数が多く、また車両質量が大きくなることが懸念される。
本発明は、深絞り加工によるリヤフロアパネルへのスペアタイヤ収納部の形成が可能な構成において、別部材による補強に頼ることなく剛性を確保し易いリヤフロア構造を得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係るリヤフロア構造は、リヤフロアパネルに、底壁と該底壁から立設された立壁とが一体に形成されると共に車両上下方向の上向きに開口されたスペアタイヤ収納部が設けられており、前記立壁における前記スペアタイヤ収納部の開口端と前記底壁との間に形成されて、該立壁における前記底壁側を前記開口側に対し前記スペアタイヤ収納部の中央側にオフセットさせる段差部が、少なくとも該立壁における車両前後方向の前端側の車幅方向中央部を含む一部以外の残余の部分には設けられ、かつ、該立壁における車両前後方向の前端側の車幅方向中央部を含む一部には設けられないか、又は、前記残余の部分よりも該立壁における前記底壁側の前記開口側に対する前記スペアタイヤ収納部の中央側へのオフセット量が小さくなるように設けられている。
請求項1記載のリヤフロア構造では、立壁の少なくとも一部におけるスペアタイヤ収納部の開口端と底壁との間に、段差部(パネルの折り曲げ部)が形成されている。このため、本リヤフロア構造では、車両上下方向の上向きに開口する所定深さのスペアタイヤ収納部を、深絞り加工によってリヤフロアパネルに形成することができる。
そして、立壁は、その車両前端側でかつ車幅方向中央部を含む一部において、スペアタイヤ収納部の底壁と開口端との間に段差部が形成されない(段差部による開口側と底壁側とのオフセット量が0である)か、又は開口側と底壁側とのオフセット量が上記残余の部分での段差部による開口側と底壁側とのオフセット量よりも小さい。このため、車両のピッチング等に起因する振動が生じやすい部位である立壁の車両前端側でかつ車幅方向中央部の部分は、他の部分と比較して、段差部を形成することによる剛性低下が抑制又は防止される。
このように、請求項1記載のリヤフロア構造では、深絞り加工によるリヤフロアパネルへのスペアタイヤ収納部の形成が可能な構成において、別部材による補強に頼ることなく剛性を確保し易い。
請求項2記載の発明に係るリヤフロア構造は、リヤフロアパネルに、底壁と該底壁から立設された立壁とが一体に形成されると共に車両上下方向の上向きに開口されたスペアタイヤ収納部が設けられており、前記立壁における前記スペアタイヤ収納部の開口端と前記底壁との間でかつ車両前後方向の前端側の車幅方向中央部を含む一部を除く部分には、前記スペアタイヤ収納部の開口側よりも前記底壁側で前記立壁が前記スペアタイヤ収納部の中央側にオフセットされるように、段差部が形成されており、かつ、前記立壁における車両前後方向の前端側の車幅方向中央部を含む一部は、前記のスペアタイヤ収納部の開口側から前記底壁側にかけて断面視で直線状の壁部として形成されている。
請求項2記載のリヤフロア構造では、立壁における車両前端側の車幅方向中央部を含む一部を除き、スペアタイヤ収納部の開口端と底壁との間に段差部(パネルの折り曲げ部)が形成されている。このため、本リヤフロア構造では、車両上下方向の上向きに開口する所定深さのスペアタイヤ収納部を、深絞り加工によってリヤフロアパネルに形成することができる。
そして、立壁における車両前端側の車幅方向中央部を含む一部は、開口側から底壁側にかけて直線状の断面を有する。このため、車両のピッチング等に起因する振動が生じやすい部位である立壁の車両前端側でかつ車幅方向中央部を含む部分は、段差部が形成された部分のように剛性が低下されることがない。
このように、請求項2記載のリヤフロア構造では、深絞り加工によるリヤフロアパネルへのスペアタイヤ収納部の形成が可能な構成において、別部材による補強に頼ることなく剛性を確保し易い。
請求項3記載の発明に係るリヤフロア構造は、請求項1又は請求項2記載のリヤフロア構造において、車幅方向に長手とされ、前記リヤフロアパネルのうち少なくとも前記立壁における車両前後方向の前端側の車幅方向中央部を含む一部に接合されて、該リヤフロアパネルとで閉断面構造を成すクロスメンバを備えた。
請求項3記載のリヤフロア構造では、クロスメンバがリヤフロアパネルのうち立壁における車両前端側でかつ車幅方向中央部を含む一部に接合されることで、該クロスメンバとリヤフロアパネルとで閉断面構造が形成されている。これにより、上記の通り剛性確保が要求される立壁における車両前端側でかつ車幅方向中央部を含む部分は、剛性が向上される。
以上説明したように本発明に係るリヤフロア構造は、深絞り加工によるリヤフロアパネルへのスペアタイヤ収納部の形成が可能な構成において、別部材による補強に頼ることなく剛性を確保し易いという優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係るリヤフロア構造を構成するリヤフロアパネルを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るリヤフロア構造の後部の概略構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態に係るリヤフロア構造を構成するリヤフロアパネルの製造過程を説明するための図であって、(A)は前立壁の形成部位の側断面図、(B)は側立壁の形成部位の側断面図である。 本発明の実施形態に係るリヤフロア構造を構成するリヤフロアパネルの変形例を示す斜視図である。 本発明の実施形態との第1比較例に係るリヤフロアパネルの斜視図である。 本発明の実施形態との第1比較例に係るリヤフロア構造の側断面図である。 本発明の実施形態との第2比較例に係るリヤフロア構造の側断面図である。
本発明の一実施形態に係るリヤフロア構造10について、図1〜図3に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印IN、矢印OUTは、リヤフロア構造10が適用された自動車Aの前方向(進行方向)、上方向、車幅方向の内側、外側を示している。
図2には、リヤフロア構造10における車両前後方向の後部の概略構成が側断面図にて示されている。この図に示される如く、リヤフロア構造10はリヤフロアパネル12を備えており、リヤフロアパネル12にはスペアタイヤ収納部14が車両上下方向に開口する凹部として形成されている。スペアタイヤ収納部14には、自動車Aのスペアタイヤ(スペアホイール)16が開口14A側から取り出し可能に収納されている。スペアタイヤ16は、例えば図示しないスペアタイヤキャリア及び該スペアタイヤキャリアに螺合されるボルトによって、リヤフロアパネル12に対し締結固定されている。
図1にも示される如く、スペアタイヤ収納部14は、リヤフロアパネル12における車両前後方向の後部に設けられている。リヤフロアパネル12におけるスペアタイヤ収納部14に対し車両前後方向の前側、車幅方向の両側に位置する部分は、略水平面面に沿って延在する平板部としてのリヤフロア部(一般部)18とされている。
スペアタイヤ収納部14は、立壁20と底壁22とによって、車両前後方向の前側、車幅方向の両側及び車両上下方向の下側から囲まれた空間とされており、上記の通り車両上下方向の上向きに開口されている。この実施形態では、スペアタイヤ収納部14は、リヤフロアパネル12の車両後端に接合されたロアバックパネル24によって、車両前後方向の後側が閉じられている。この実施形態では、リヤフロアパネル12の車両後端に形成されたフランジ25に、スポット溶接等によってロアバックパネル24が接合されている。
より具体的には、リヤフロア部18に形成された立壁20は、スペアタイヤ収納部14の開口14Aの縁部に沿ってリヤフロア部18から垂下されており、この実施形態では、平面視で車両前後方向の後向きに開口する略「U」字状に形成されている。リヤフロア構造10では、この立壁20の車両後向きの開口縁間をロアバックパネル24が閉止しているものと捉えることができる。
リヤフロア部18、立壁20、底壁22を有するリヤフロアパネル12は、鋼板の深絞り加工によって形成されている。すなわち、リヤフロアパネル12におけるリヤフロア部18、立壁20、底壁22は、一体にかつ連続して形成されている。そして、所要の深さH(フルサイズのスペアタイヤ16を収納し得る深さ)のスペアタイヤ収納部14を得るべく、リヤフロアパネル12は、部分的に二段絞り加工を用いて加工されている。したがって、図1に示される如く、立壁20の一部(後述する平立壁34の設定範囲を除く残余の部分)には、車両上下方向の上側(スペアタイヤ収納部14の開口側)を向く棚部26を有する段差部28が形成されている。
具体的には、立壁20は、スペアタイヤ収納部14(内のスペアタイヤ16)を車両前後方向の前側から囲む(覆う)前立壁30を有しており、段差部28は、前立壁30における車幅方向中央部を含む一部(平立壁34)を除く立壁20に形成されている。より具体的には、段差部28は、前立壁30の車幅方向両端側、及び立壁20におけるスペアタイヤ収納部14を車幅方向両側から囲む側立壁32のそれぞれに形成されている。
棚部26は、側立壁32においては、立壁20の壁厚方向(スペアタイヤ収納部14側を向く方向)の幅Wsが車両前後方向の位置に依らず略一定とされている。一方、前立壁30における棚部26は、該前立壁30の車幅方向両端側においては上記の幅Wsと略同幅とされた幅Wf(Wf≒Ws)が、該車幅方向両端から段差非形成部である平立壁34(Wf≒0)にかけて滑らかに徐減されている。
したがって、立壁20では、棚部26に対する底壁22側の下立壁20Aと開口14A側の上立壁20Bとの段差部28による壁厚方向のオフセット量Dが、側立壁32側で前立壁30側よりも大とされている。平立壁34は、このオフセット量Dが0である(D=0)部分として捉えることができる。
この実施形態では、図2に示される如く、立壁20における平立壁34は、その断面形状が車両上下方向に略沿った直線状を成している。平立壁34においては、立壁20(上立壁20B)の上端においてリヤフロア部18と連続して角部36を形成している。また、この実施形態では、乗用車用のスペアタイヤ16を収納する寸法形状とされたスペアタイヤ収納部14を規定する立壁20の前立壁30のうち、図1に示される平立壁34の車幅方向における長さL(設定範囲)は、150mm〜200mmとされている。また、この平立壁34を含む立壁20の板厚は、0.65mm〜0.75mmとされている。
そして、リヤフロア構造10は、角部36を跨ぐようにしてリヤフロア部18及び立壁20に車両前下側から接合されることで、リヤフロアパネル12におけるスペアタイヤ収納部14の前端部に閉断面構造38を形成したクロスメンバ40を備えている。クロスメンバ40は、車幅方向に長手とされ、図示しない車体後部の骨格部材である左右一対のリヤサイドメンバ間を架け渡しており、車幅方向の中央部において上記の通り閉断面構造38を形成している。
すなわち、クロスメンバ40は、車幅方向の中央部において、リヤフロア部18に対向する下壁40A、立壁20の平立壁34の車両上端部に対向する前壁40B、下壁40Aから延設されて平立壁34に接合された下フランジ40C、前壁40Bから延設されてリヤフロア部18に接合された上フランジ40Dを有して構成されている。図示は省略するが、クロスメンバ40における他の部分は、車両上下方向の上向きに開口する断面ハット形状を成しており、リヤフロア部18に車両下方から接合されて該リヤフロア部18とで閉断面構造38の車幅方向両側に連続する閉断面構造を成している。
次に、本実施形態の作用を説明する。
上記構成のリヤフロア構造10では、リヤフロアパネル12における車両前後方向の後部に形成されたスペアタイヤ収納部14内に、スペアタイヤ16が配置され、該スペアタイヤ16は図示しないスペアタイヤキャリア等を介して底壁22に固定されている。スペアタイヤ収納部14の開口14Aは、図示しないカバー部材にて被覆されており、該カバー部材及びリヤフロア部18に対する車両上下方向の上側の空間が自動車Aの荷室として用いられる。
ここで、本リヤフロア構造10では、リヤフロアパネル12に形成されたスペアタイヤ収納部14の立壁20が部分的に段差部28を有する。このため、深絞り加工によって立壁20、底壁22が一体的に連続されたスペアタイヤ収納部14をリヤフロアパネル12に形成することができる。
この加工法について図3に基づいて説明する。図3(A)は、前立壁30における平立壁34が形成される部分の断面を示しており、図3(B)は部分的に段差部28を有する側立壁32が形成される部分の断面を示している。これらの図に示される如く、鋼板42に対する一回目(一段目)の絞り加工(初絞り)を行った後、図3(B)に示される側立壁32の形成部位では、棚部26が形成されるように二回目(二段目)の絞り加工(再絞り)を行う。この点は、図5に示す立壁102の全長に亘り段差部28が形成される第1比較例に係るリヤフロアパネル100の加工法と同じである。
一方、平立壁34の形成部位では、図3(A)に示される如く棚部26が形成されないように二回目の絞り加工(しごき加工)を行う。そして、この二回目の絞り加工は、図3(A)及び図3(B)に示される如きダイス48を用いることで、側立壁32の二回目の絞り加工と同時に行われる。すなわち、リヤフロアパネル12は、第1比較例に係るリヤフロアパネル100と同様に二回の絞り工程を経て成形することができる。このように、リヤフロア構造10では、成形性を犠牲にすることなく、立壁20の一部が平立壁34であるリヤフロアパネル12を得ることができる。また、上記した平立壁34の設定範囲(図1に示す長さL)、板厚を採用することで、二回の絞り工程でリヤフロアパネル12を成形することが実現されることがわかっている。
以上説明したように、リヤフロア構造10では、立壁20の一部に棚部26を有する段差部28を設定することで、フルサイズのスペアタイヤ16を収納し得る所要の深さHのスペアタイヤ収納部14を形成することができる。これにより、リヤフロア構造10では、立壁20と底壁22とが連続して一体的に形成されるので、図7に示される如く立壁152と底壁154とを別個に形成して接合する第2比較例に係るリヤフロアパネル150と比較して、軽量化、低コスト化が図られる。
この点を補足すると、リヤフロアパネル150では、立壁152の下端に形成されたフランジ152Aに底壁154の周縁部がスポット溶接にて接合されると共に、該スポット溶接部SWに対する車内側及び車外側の2箇所にシーラSが塗布、硬化されている。これに対してリヤフロア構造10のリヤフロアパネル12は、スポット溶接のための鋼板の重ね合わせ部(フランジ152A)が不要で軽量化が図られ、スポット溶接工程、シーラ塗布、硬化工程が不要で低コスト化が図られる。
そして、リヤフロア構造10では、立壁20(前立壁30)に部分的に平立壁34が設定されている。このため、リヤフロア構造10では、スペアタイヤ16の振動に起因するボデー振動が抑制される。以下、この点について補足する。
スペアタイヤ16がスペアタイヤ収納部に収納、固定された自動車Aでは、例えばアイドリング時のピッチング動作(振動)に伴ってスペアタイヤ16が上下に振動され、このスペアタイヤ16の振動に起因してスペアタイヤ収納部の車両前側の壁が振動し易い。例えば、図5及び図6に示される如く立壁102の全長に亘って段差部28が形成されたリヤフロアパネル100では、その前立壁105に段差部28の折り曲げ部分が存在するので、スペアタイヤ16が上下振動に伴って段差部28が車両上下方向に伸び縮みするように振動(変形)し、ボデー振動を生じさせる。この対策として図6に示される如くクロスメンバ106と底壁104との間に補強部材108を架け渡すと、質量増加、コスト増加の原因となる。
これに対してリヤフロア構造10では、前立壁30の車幅方向中央部における断面形状が図2に示される如く直線状とされているため、該前立壁30が車両のピッチング動作(振動)に伴って車両上下方向に変形し難い。すなわち、リヤフロア構造10では、補強部材108に頼ることなく、スペアタイヤ16の振動(自動車Aのピッチング)に起因するボデー振動を抑制することができる。
しかも、リヤフロア構造10では、クロスメンバ40が立壁20の前立壁30とで閉断面構造38を形成しているため、前立壁30に閉断面構造38が隣接して形成されていない構成と比較して、該前立壁30の剛性が向上されている。このため、リヤフロア構造10では、スペアタイヤ16の振動に起因するボデー振動を一層効果的に抑制することができる。また、クロスメンバ40は、第1比較例に係るクロスメンバ106と同様に車体骨格としての機能をも果たすため、部品点数を増加させるものではない。換言すれば、リヤフロア構造10では、既存部品であるクロスメンバ40を利用して閉断面構造38を形成することで、上記の通り前立壁30の剛性を向上させてボデー振動を一層効果的に抑制している。
また、リヤフロア構造10では、前立壁30の車幅方向中央を含む所定範囲(図1に示す長さLの範囲)に平立壁34が設定されているため、第1比較例に係るリヤフロアパネル100と比較して、棚部26の幅Wfの分だけスペアタイヤ16を車両前方に配置することができる。これにより、スペアタイヤ16(の質量)を自動車Aの重心に近づけて配置することができる。また、リヤフロアパネル100と比較して、スペアタイヤ16を車両前方に移動した分だけ自動車Aの後端を前出しし、該自動車Aのオーバハングを短くすることも可能である。一方、第1比較例に対しスペアタイヤ16を車両前後方向の同じ位置に配置する構成では、フロア下における前立壁30に対する車両前方の空間が、棚部26の幅Wfの分だけ広く設定される。このため、例えば燃料タンクの容量確保やバッテリ搭載の自由度の確保等が図られる。
なお、上記した実施形態では、立壁20の前立壁30に断面視で略直線状となる段差非形成部としての平立壁34が設定された例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図4に示される如く、少なくとも車幅方向中央部における棚部26の幅Wfが側立壁32における棚部26の幅Wsよりも小さい(Wf<Ws)となるように、前立壁30の車幅方向全長に亘って段差部28を形成しても良い。
また、上記した実施形態では、立壁20における棚部26を除く部分が車体上下方向(鉛直方向)に略沿って延在されている例を図示したが、本発明はこれに限定されず、立壁20の一部又は全部は、底壁22側が開口14A側よりもスペアタイヤ16(スペアタイヤ収納部14の中央部)に近接される方向の傾斜を有しても良い。
さらに、上記した実施形態では、クロスメンバ40がリヤフロア部18及び前立壁30とで閉断面構造38を形成する例を示したが、本発明はこれに限定されず、クロスメンバ40を前立壁30に対する車両前方にこれと離間して配置しても良い。この場合、例えば、リヤフロア部18と前立壁30とを連結する帯板状のブレース等の軽補強部材を設けることも可能である。
10 リヤフロア構造
12 リヤフロアパネル
14 スペアタイヤ収納部
14A 開口
20 立壁
22 底壁
28 段差部
30 前立壁
34 平壁部(断面視で直線状の壁部)
38 閉断面構造
40 クロスメンバ

Claims (3)

  1. リヤフロアパネルに、底壁と該底壁から立設された立壁とが一体に形成されると共に車両上下方向の上向きに開口されたスペアタイヤ収納部が設けられており、
    前記立壁における前記スペアタイヤ収納部の開口端と前記底壁との間に形成されて、該立壁における前記底壁側を前記開口側に対し前記スペアタイヤ収納部の中央側にオフセットさせる段差部が、
    少なくとも該立壁における車両前後方向の前端側の車幅方向中央部を含む一部以外の残余の部分には設けられ、
    かつ、該立壁における車両前後方向の前端側の車幅方向中央部を含む一部には設けられないか、又は、前記残余の部分よりも該立壁における前記底壁側の前記開口側に対する前記スペアタイヤ収納部の中央側へのオフセット量が小さくなるように設けられているリヤフロア構造。
  2. リヤフロアパネルに、底壁と該底壁から立設された立壁とが一体に形成されると共に車両上下方向の上向きに開口されたスペアタイヤ収納部が設けられており、
    前記立壁における前記スペアタイヤ収納部の開口端と前記底壁との間でかつ車両前後方向の前端側の車幅方向中央部を含む一部を除く部分には、前記スペアタイヤ収納部の開口側よりも前記底壁側で前記立壁が前記スペアタイヤ収納部の中央側にオフセットされるように、段差部が形成されており、
    かつ、前記立壁における車両前後方向の前端側の車幅方向中央部を含む一部は、前記のスペアタイヤ収納部の開口側から前記底壁側にかけて断面視で直線状の壁部として形成されているリヤフロア構造。
  3. 車幅方向に長手とされ、前記リヤフロアパネルのうち少なくとも前記立壁における車両前後方向の前端側の車幅方向中央部を含む一部に接合されて、該リヤフロアパネルとで閉断面構造を成すクロスメンバを備えた請求項1又は請求項2記載のリヤフロア構造。
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