JP2011042326A - 自動車用ドアトリム構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動車の側突による衝撃吸収のための圧潰変形機能を妨げない衝撃吸収体を装着した自動車用ドアトリム構造を提供する。
【解決手段】ドアトリム1のアームレスト2の下部周辺に存して、自動車の側突時に乗員の肩部或いは腰部が触れ易いインパクトエリア10に、衝撃吸収体5を配設する場合、衝撃吸収体5が、ドアトリム1の裏面に離間対置する底面壁部6と、底面壁部6の外側端部を起立囲繞してドアトリム1の裏面側に装着される側面壁部7とを有した中空状の樹脂製ボックス体から構成し、側面壁部7の上辺部7aにおけるアームレスト2に対向する部位に切欠き部9を形成して、切欠き部9によって衝撃吸収体5が衝撃を吸収する際に発生する反力を調整可能に構成した。
【選択図】図1
【解決手段】ドアトリム1のアームレスト2の下部周辺に存して、自動車の側突時に乗員の肩部或いは腰部が触れ易いインパクトエリア10に、衝撃吸収体5を配設する場合、衝撃吸収体5が、ドアトリム1の裏面に離間対置する底面壁部6と、底面壁部6の外側端部を起立囲繞してドアトリム1の裏面側に装着される側面壁部7とを有した中空状の樹脂製ボックス体から構成し、側面壁部7の上辺部7aにおけるアームレスト2に対向する部位に切欠き部9を形成して、切欠き部9によって衝撃吸収体5が衝撃を吸収する際に発生する反力を調整可能に構成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車のドア本体の車室側を美装するドアトリムのアームレスト下部周辺に存して、自動車の側突時に乗員の肩部或いは腹部が触れ易いインパクトエリアに、衝撃吸収体を配設して構成する自動車用ドアトリム構造に関するものである。
図7及び図8に示すように、従来のドアトリム1は、アームレスト2、ポケット部3或いはスピーカグリル4等を設けて構成していると共に、アームレスト2の下部周辺部位を自動車の側突時に乗員の肩部或いは腹部が触れ易いインパクトエリア10として、裏面側に衝撃吸収体5を配設して構成している。
そして、衝撃吸収体5は、ドアトリム1の裏面側に対して離間対置する略矩形状の底面壁部6と、底面壁部6の外周端部の全周に亘ってドアトリム1側に延在するように起立形成された側面壁部7とを有する、樹脂製中空状の略ボックス形状に形成されている。
かかる構成を有する衝撃吸収体5は、アームレスト2がドアトリム1の裏面側に対しては凹部を呈するよう形成されているために、側面壁部7の上辺部7aがアームレスト2側に延在して張出し形成されており、これに伴い、側面壁部7の一方の側辺部7bの上方及び他方の側辺部7cが抉れた形状に形成して幅狭な下辺部7dに連続するように構成され、一方の側辺部7bの上方及び他方の側辺部7cの下方並びに下辺部7dの一方側に形成された取付け片8を用いて、ドアトリム1の裏面側に装着するようになっている(類似する技術として、特許文献1〜特許文献4参照)。
しかしながら、従来の衝撃吸収体5は、側面壁部7の上辺部7aがアームレスト2側に延在して張出し形成されているために、自動車の側突時に乗員の特に腹部がインパクトエリア10に衝接した際に、アームレスト2の存在と相俟って、上辺部7aの張出し形状が衝接に対する反力が大きくなってしまい、側突による衝撃を吸収すべき衝撃吸収体5の圧潰変形機能を低下させてしまうことにもなり兼ねない。
そこで、本発明は、自動車の側突による衝撃吸収のための圧潰変形機能を妨げない衝撃吸収体を装着した自動車用ドアトリム構造を提供することを目的としている。
本発明に係る自動車用ドアトリム構造は、自動車のドア本体の車室側を美装するドアトリムのアームレスト下部周辺に存して、自動車の側突時に乗員の肩部或いは腰部が触れ易いインパクトエリアに、衝撃吸収体を配設して構成する自動車用ドアトリム構造であって、前記衝撃吸収体が、前記ドアトリム裏面に離間対置する底面壁部と、該底面壁部の外側端部を起立囲繞して前記ドアトリムの裏面側に装着される側面壁部とを有した中空状の樹脂製ボックス体から構成し、前記側面壁部における前記アームレストに対向する部位に切欠き部を形成して、該切欠き部によって前記衝撃吸収体が衝撃を吸収する際に発生する反力を調整可能に構成したことを特徴とする。
かかる構成により、衝撃吸収体におけるアームレストに対向する部位に切欠き部を形成して、該切欠き部によって衝撃吸収体が衝撃を吸収する際に発生する反力を調整可能に構成したことから、衝撃吸収体が、自動車の側突時に乗員の特に腹部がインパクトエリアに衝接することによって圧潰して当該衝撃を吸収する際に、たとえアームレストが存在したとしても、衝撃吸収体の衝接に対する反力を抑制することができることになって、側突による衝撃を吸収すべき圧潰変形機能を充分発揮することができる。
また、本発明は、前記切欠き部を前記側面壁部に加えて前記底面壁部に及ぶように形成するようにしてもよい。
かかる構成により、切欠き部による衝撃吸収体が衝撃を吸収する際に発生する反力を調整幅を拡大することができる。
上記のように構成する本発明によれば、衝撃吸収体におけるアームレストに対向する部位に切欠き部を形成して、該切欠き部によって衝撃吸収体が衝撃を吸収する際に発生する反力を調整可能に構成したことから、衝撃吸収体が、自動車の側突時に乗員の特に腹部がインパクトエリアに衝接することによって圧潰して当該衝撃を吸収する際に、たとえアームレストが存在したとしても、衝撃吸収体の衝接に対する反力を抑制することができることになって、側突による衝撃を吸収すべき圧潰変形機能を充分発揮することができる。
次に、本発明に係る実施の形態について、図を用いて説明する。なお、従来の技術に対応する構成については、同一の符号を使用して説明することとする。
図1は本発明に係る第1の実施例を採用した自動車用ドアトリムの要部を裏面側から描画した斜視図、図2は図1のA−A断面図である。
図1及び図2において、ドアトリム1には、乗員が肘を掛けて休めるように構成したアームレスト2が表面側すなわち室内側に向けて膨出し裏面側からは凹状に抉られた状態で形成されており、アームレスト2の下部側周辺を、自動車の側突時に乗員の肩部或いは腹部が触れ易い部位であるインパクトエリア10として、インパクトエリア3内におけるドアトリム1の裏面側には、衝撃吸収体5が配設されるようになっている。
衝撃吸収体5は、ドアトリム1裏面に離間対置する底面壁部6と、底面壁部6の外側端部を起立囲繞してドアトリム1の裏面側に装着される側面壁部7とを有した中空状の樹脂製ボックス体から構成している。
そして、衝撃吸収体5は、側面壁部7における一方の側辺部7bの上方及び他方の側辺部7cの下方、並びに下辺部7dの一方側に形成された取付け片8をクリップやねじあるいは加締め溶着等によりドアトリム1の裏面側に取着することにより、ドアトリム1に装着されている。
さらに、衝撃吸収体5は、アームレスト2側に延在して張出し形成されている上辺部7aの一部(二点鎖線示参照)を切欠くことによって形成された切欠き部9を有して構成しており、切欠き部9によって衝撃吸収体が衝撃を吸収する際に発生する反力を調整可能に構成されている。
かかる構成により、衝撃吸収体5の側面壁部7の上辺部7aにおけるアームレスト2に対向する部位に切欠き部9が形成されたことになり、切欠き部9の存在によって衝撃吸収体5が衝撃を吸収する際にアームレスト2の存在によって発生する反力を少なくなるように調整可能となって、衝撃吸収体5が、自動車の側突時に乗員の特に腹部がインパクトエリア10に衝接することによって圧潰して当該衝撃を吸収する際に、たとえアームレスト2が存在したとしても、上辺部7aの衝接に対する反力を抑制することができることになって、側突による衝撃を吸収すべき圧潰変形機能を充分発揮することができる。
次に、図3乃至図6を用いて、本発明に係る切欠き部9による衝撃吸収体5の反力調整を行う種々の実施例について説明する。
先ず、図3に示す本発明に係る第2の実施例においては、衝撃吸収体5は、側面壁部7の上辺部の一部と共に、両側辺部7b、7cの上端側を切欠くことにより、反力調整のための切欠き部9を形成して構成したものである。
図4に示す本発明に係る第3の実施例においては、衝撃吸収体5は、側面壁部7の両側辺部7b、7cのアームレスト2に対向する上部を切欠くことにより、反力調整のための切欠き部9を形成して構成したものである。本実施例においては、側面壁部7の上辺部7aは残存させている。
図5に示す本発明に係る第4の実施例においては、衝撃吸収体5は、側面壁部7の上辺部7a及び両側辺部7b、7cと底面壁部6とが交差する角部を切欠くことにより、反力調整のための切欠き部9を形成して構成したものである。本実施例においては、側面壁部7の上辺部7aにおけるドアトリム1の裏面側に近接する部位は残存させているも、上辺部7a及び両側辺部7b、7cと底面壁部6とが交差する角部における切欠き部9の存在により、衝撃に対する座屈変形をし易くしているものである。
図6に示す本発明に係る第4の実施例においては、衝撃吸収体5は、側面壁部7の上辺部全体並びに両側辺部7b、7c及び底面壁部6の上端側を切欠くことによって、切欠き部9を形成して構成したものである。従って、衝撃吸収体5は、底面壁部6に対向する部と共に下辺部7dに対向する部位が開口していることになる。
以上のように、本発明においては、切欠き部9の設置場所を衝撃吸収体5の側面壁部7或いは底面壁部6上において適宜選択することにより、衝撃吸収体5の反力を種々選択することができることになる。
以上説明したように、本発明は、衝撃吸収体におけるアームレストに対向する部位に切欠き部を形成して、該切欠き部によって衝撃吸収体が衝撃を吸収する際に発生する反力を調整可能に構成したことから、衝撃吸収体が、自動車の側突時に乗員の特に腹部がインパクトエリアに衝接することによって圧潰して当該衝撃を吸収する際に、たとえアームレストが存在したとしても、衝撃吸収体の衝接に対する反力を抑制することができることになって、側突による衝撃を吸収すべき圧潰変形機能を充分発揮することができる。ために、自動車のドア本体の車室側を美装するドアトリムのアームレスト下部周辺に存して、自動車の側突時に乗員の肩部或いは腹部が触れ易いインパクトエリアに、衝撃吸収体を配設して構成する自動車用ドアトリム構造等に好適であるといえる。
1 ドアトリム
2 アームレスト
5 衝撃吸収体
6 底面壁部
7 側面壁部
7a 上辺部
7b 一方の側辺部
7c 他方の側辺部
9 切欠き部
10 インパクトエリア
2 アームレスト
5 衝撃吸収体
6 底面壁部
7 側面壁部
7a 上辺部
7b 一方の側辺部
7c 他方の側辺部
9 切欠き部
10 インパクトエリア
Claims (2)
- 自動車のドア本体の車室側を美装するドアトリムのアームレスト下部周辺に存して、自動車の側突時に乗員の肩部或いは腰部が触れ易いインパクトエリアに、衝撃吸収体を配設して構成する自動車用ドアトリム構造であって、前記衝撃吸収体が、前記ドアトリム裏面に離間対置する底面壁部と、該底面壁部の外側端部を起立囲繞して前記ドアトリムの裏面側に装着される側面壁部とを有した中空状の樹脂製ボックス体から構成し、前記側面壁部における前記アームレストに対向する部位に切欠き部を形成して、該切欠き部によって前記衝撃吸収体が衝撃を吸収する際に発生する反力を調整可能に構成したことを特徴とする自動車用ドアトリム構造。
- 前記切欠き部を、前記側面壁部に加えて前記底面壁部に及ぶように形成したことを特徴とする請求項1に記載の自動車用ドアトリム構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009193335A JP2011042326A (ja) | 2009-08-24 | 2009-08-24 | 自動車用ドアトリム構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009193335A JP2011042326A (ja) | 2009-08-24 | 2009-08-24 | 自動車用ドアトリム構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011042326A true JP2011042326A (ja) | 2011-03-03 |
Family
ID=43830087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009193335A Pending JP2011042326A (ja) | 2009-08-24 | 2009-08-24 | 自動車用ドアトリム構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011042326A (ja) |
-
2009
- 2009-08-24 JP JP2009193335A patent/JP2011042326A/ja active Pending
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