JP2011042080A - リボン巻取軸、リボンカセット、および印刷装置 - Google Patents

リボン巻取軸、リボンカセット、および印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】使用済みのリボンが巻き崩れることを防止するとともに、リボンを容易に分離して廃棄することができるリボン巻取軸を提供する。
【解決手段】本発明によるリボン巻取軸30は、リボン13の一方部分13aに対応してリボン13の一方部分13aを巻き取る第1大径部33と、リボン13の他方部分13bに対応するとともにリボン13の他方部分13bに当接することがない小径部34とを有する一方の軸部材31を備えている。また、リボン巻取軸30は、リボン13の他方部分13bに対応してリボン13の他方部分13bを巻き取る円筒状の第2大径部35を有する他方の軸部材32を備えている。この他方の軸部材32の第2大径部35は、一方の軸部材31の小径部34の外周面34aに嵌合するようになっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、リボンの巻取方向に沿って一方部分と他方部分とに切断されたリボンを巻き取るリボン巻取軸、リボンカセット、および印刷装置に係り、とりわけ、使用済みのリボンが巻き崩れることを防止するとともに、リボンを容易に分離して廃棄することができるリボン巻取軸、リボンカセット、および印刷装置に関する。
従来より、熱転写リボンを用いて個人情報が印刷されたIDカード等を作成することが行われている。この場合、リボンに印字情報(住所、氏名、生年月日、会員番号、顔写真等の個人情報)の痕跡が残るため、使用済みリボンをそのまま一般ゴミとして処理することはできない。このため、このような使用済みリボンを廃棄処理する場合には、専門の業者に処分を依頼する、あるいは自前で破砕処理(シュレッダ)することが必要となり、コストが掛かっている。
これに対して、個人情報を特定させないために、リボンをカッターで分割しながら巻取軸に巻き取り、巻き取った後、巻取軸からリボン片を取り出して処分する方法が考えられる。しかしながら、リボンは巻取軸にきつく巻き付いているため、巻取軸からリボン片を取り出すことは困難であり、手間が掛かる作業となっている。
このようなことに対処するために、巻取軸に分離用スリットを形成して、巻取軸を複数の部分に分離する技術が開示されている(例えば、特許文献1および2参照)。
特開2005−1155号公報 特開2005−1156号公報
しかしながら、特許文献1および2における分離用スリットが形成された部分は、強度が低下し変形しやすい部分となっている。このことにより、巻取軸にリボンがきつく巻き付けられると、分離用スリットが形成された部分が変形し、リボンを幅方向にわたって均一に巻き取ることが困難になる。
特に、巻取軸を片側から駆動している場合にはこの傾向が顕著となり、巻心ズレが生じてリボンが端に寄り、搬送路からはみ出すおそれがある。これにより、印字ヘッド部分において発熱体からリボンが外れて印字不良(欠字等)を起こす、あるいは、リボンがガイド部材に乗り上げて皺が発生し、一部が印字されないなどの問題が発生するおそれがある。
これらの問題を回避するための対策として、例えば巻取軸の両端が同じ角速度となるように巻取軸を駆動することが考えられる。しかしながらこの場合、巻取装置の構造が複雑になるという問題がある。その他の対策としては、巻取軸の両端に巻崩れ防止のためのフランジを追加する、あるいは、剛性が高まるように分離用スリットの配置を工夫することも考えられるが、このような設計をすることは現実的には困難である。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、使用済みのリボンが巻き崩れることを防止するとともに、リボンを容易に分離して廃棄することができるリボン巻取軸、リボンカセット、および印刷装置を提供することを目的とする。
本発明は、リボンの巻取方向に沿って一方部分と他方部分とに切断されたリボンを巻き取るリボン巻取軸において、リボンの一方部分に対応してリボンの一方部分を巻き取る第1大径部と、リボンの他方部分に対応するとともにリボンの他方部分に当接することがない小径部とを有する一方の軸部材と、一方の軸部材の小径部の外周面に嵌合され、リボンの他方部分に対応してリボンの他方部分を巻き取る円筒状の第2大径部を有する他方の軸部材と、を備えたことを特徴とするリボン巻取軸である。
本発明は、一方の軸部材の小径部の外周面に、係止部が設けられ、他方の軸部材の第2大径部の内周面に、係止部に係合する係合部が設けられ、一方の軸部材と他方の軸部材との相互の回転を防止することを特徴とするリボン巻取軸である。
本発明は、一方の軸部材の小径部の外周面に、おねじ部が形成され、他方の軸部材の第2大径部の内周面に、おねじ部に螺合するめねじ部が形成され、一方の軸部材と他方の軸部材とが互いに螺着されていることを特徴とするリボン巻取軸である。
本発明は、リボンの巻取方向に沿って一方部分と他方部分とに切断されたリボンを巻き取るリボン巻取軸において、リボンの一方部分に対応してリボンの一方部分を巻き取る円筒状の第1大径部を有し、この第1大径部の内周面に第1係止部が形成された一方の軸部材と、リボンの他方部分に対応してリボンの他方部分を巻き取る円筒状の第2大径部を有し、この第2大径部の内周面に第2係止部が形成された他方の軸部材と、一方の軸部材の第1大径部の内周面および他方の軸部材の第2大径部の内周面に嵌合し、外周面に第1大径部の第1係止部および第2大径部の第2係止部に係合する係合部が設けられた軸芯部材と、を備えたことを特徴とするリボン巻取軸である。
本発明は、リボンの巻取方向に沿って一方部分と他方部分とに切断されたリボンを巻き取るリボン巻取軸において、リボンの一方部分に対応してリボンの一方部分を巻き取る円筒状の第1大径部を有し、この第1大径部の内周面に第1係止部が形成された一方の軸部材と、リボンの他方部分に対応してリボンの他方部分を巻き取る第2大径部と、この第2大径部に一体に形成され、一方の軸部材の第1大径部の内周面に嵌合し、外周面に第1大径部の第1係止部に係合する係合部が設けられた軸芯部とを有する他方の軸部材と、を備えたことを特徴とするリボン巻取軸である。
本発明は、リボンの巻取方向に沿って一方部分と他方部分とに切断されたリボンを巻き取るリボン巻取軸において、リボンの一方部分に対応してリボンの一方部分を巻き取る第1大径部を有する一方の軸部材と、リボンの他方部分に対応してリボンの他方部分を巻き取る第2大径部を有する他方の軸部材と、を備え、第1大径部と第2大径部は、全周にわたって形成された薄肉部を介して連結されていることを特徴とするリボン巻取軸である。
本発明は、リボンの巻取方向に沿って一方部分と他方部分とに切断されたリボンを巻き取るリボン巻取軸において、リボンの一方部分に対応してリボンの一方部分を巻き取る第1大径部を有する一方の軸部材と、リボンの他方部分に対応してリボンの他方部分を巻き取る第2大径部を有する他方の軸部材と、を備え、一方の軸部材の他方の軸部材側の端面に、他方の軸部材側に突出する複数の係止部が設けられ、他方の軸部材の一方の軸部材側の端面に、一方の軸部材の各係止部に嵌合する凹状の係合部が設けられていることを特徴とするリボン巻取軸である。
本発明は、他方の軸部材は、小径の内側円筒体と、この内側円筒体との間に空間を形成する大径の外側円筒体と、内側円筒体と外側円筒体を連結するとともに端面を形成するリング状端板とを有し、リング状端板に、大穴部と、大穴部から円周方向に延びるスリットが設けられ、一方の軸部材の係止部は、その先端に、大穴部に挿入され、かつスリットにより係止される係止突起を有することを特徴とするリボン巻取軸である。
本発明は、各スリットに、係止部を係止するストッパが設けられていることを特徴とするリボン巻取軸である。
本発明は、リボンを繰り出すリボン繰出軸と、リボンを巻き取るリボン巻取軸と、リボンをリボンの巻取方向に沿って一方部分と他方部分とに切断するカッター刃とを備えたことを特徴とするリボンカセットである。
本発明は、リボンカセットを備えたことを特徴とする印刷装置である。
このように本発明によれば、リボンの巻取方向に沿って切断されたリボンの一方部分が一方の軸部材の第1大径部に巻き取られ、リボンの他方部分が他方の軸部材の第2大径部に巻き取られる。この場合、一方の軸部材の小径部の外周面に他方の軸部材の第2大径部の内周面が嵌合している。このことにより、リボン巻取軸が全体として剛性をもつことができ、リボンを幅方向にわたって均一に巻き取って、リボンが巻き崩れることを防止することができる。また、他方の軸部材を軸方向に沿って一方の軸部材から引き離すことにより、一方の軸部材から他方の軸部材を容易に分離することができる。このことにより、リボンの一方部分から、リボンの他方部分を他方の軸部材とともに容易に分離することができる。このため、使用済みリボンを容易に分離して廃棄することができ、個人情報が漏洩することを確実に防止することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるプリンタおよびリボンカセットを示す概略図。 図2は、本発明の第1の実施の形態におけるリボン巻取軸およびカッター刃を示す図。 図3は、本発明の第1の実施の形態におけるリボン巻取軸を示す分解斜視図。 図4は、本発明の第1の実施の形態においてリボンの切断箇所の例を示す平面図。 図5は、本発明の第2の実施の形態におけるリボン巻取軸を示す分解斜視図。 図6は、本発明の第3の実施の形態におけるリボン巻取軸を示す分解斜視図。 図7は、本発明の第4の実施の形態におけるリボン巻取軸を示す分解斜視図。 図8は、本発明の第5の実施の形態におけるリボン巻取軸を示す斜視図。 図9は、本発明の第6の実施の形態におけるリボン巻取軸を示す斜視図。 図10は、本発明の第7の実施の形態におけるリボン巻取軸を示す斜視図。 図11は、本発明の第7の実施の形態におけるリボン巻取軸の断面構成を示す分解図。 図12は、本発明の第7の実施の形態における係合部を示す拡大図。
第1の実施の形態
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。ここで、図1乃至図4は、本発明の第1の実施の形態におけるリボン巻取軸、リボンカセット、および印刷装置を示す図である。
まず、図1により、プリンタ(印刷装置)1およびリボンカセット10の全体構成について説明する。
図1に示すように、プリンタ1は、リボンカセット10と、このリボンカセット10の熱転写部(後述)15に位置し、熱転写媒体3にリボン13のインクを転写するサーマルヘッド2とを備えている。
このうちリボンカセット10は、カセット本体11と、カセット本体11内に回動自在に設けられ、熱転写リボン13(以下、リボン13と記す)を繰り出すリボン繰出軸12と、カセット本体11内に回動自在に設けられ、リボン13を巻き取るリボン巻取軸30とを備えている。このうち、リボン巻取軸30に、図2に示すように、リボン13の一端が接合テープ14により固定されている。なお、この接合テープ14には、カッター刃19による切断位置に対応する位置に予め切り込みを入れておくことが好ましい。このことにより、リボン13の他方部分13bを一方部分13aからより一層容易に分離することができる。
図1に示すカセット本体11に、プリンタ1のサーマルヘッド2が装着される熱転写部15が設けられている。この熱転写部15において、カセット本体11からリボン13が露出しており、サーマルヘッド2によりカード等からなる転写媒体3にリボン13のインクを熱転写するようになっている。また、カセット本体11内に、リボン繰出軸12からリボン巻取軸30へ搬送されるリボン13を案内する4つのガイドローラ16、17、18、19が設けられている。
カセット本体11内であって、熱転写部15とリボン巻取軸30との間には、カッター刃20が固定されている。このカッター刃20は、図2に示すように、リボン13の巻取方向に沿って一方部分13aと他方部分13bとにリボン13を切断するためのものである。また、カッター刃20は、印字情報の痕跡が形成されたリボン13(図4参照)において、この印字情報(住所、氏名、生年月日、会員番号、顔写真等の個人情報)を所望の位置で切断するように固定されている。
例えば、カッター刃20を、図4に示す第1切断線38に対応する位置に固定しても良い。この場合、リボン13に形成された印字情報のうち、氏名および生年月日の情報と、住所、会員番号、および顔写真の情報とを分離することができる。また、別の例として、カッター刃20を、第2切断線39に対応する位置に固定しても良い。この場合、リボン13に形成された印字情報のうち、顔写真が印刷された部分を分離することができる。このことにより、リボン13を分離して廃棄する際、個人情報が漏洩することを防止することができる。
次に、図3を用いてリボン巻取軸30について説明する。ここでリボン巻取軸30は、リボン13の巻取方向に沿って一方部分13aと他方部分13bとに切断されたリボン13を巻き取るためのものである。
リボン巻取軸30は、リボン13の一方部分13aに対応してリボン13の一方部分13aを巻き取る円筒状の第1大径部33と、リボン13の他方部分13bに対応するとともにリボン13の他方部分13bに当接することがない円筒状の小径部34とを有する第1軸部材(一方の軸部材)31を備えている。またリボン巻取軸30は、第1軸部材31の小径部34の外周面34aに嵌合され、リボン13の他方部分13bに対応してリボン13の他方部分13bを巻き取る円筒状の第2大径部35を有する第2軸部材(他方の軸部材)32を備えている。これら第1大径部33の外径と第2大径部35の外径は略同一の外径からなり、小径部34は、第1大径部33の外径および第2大径部35の外径よりも小さい外径を有している。
このようにして、第1軸部材31の小径部34の外周面34aに、第2軸部材32の第2大径部35の内周面35aが嵌合して第1軸部材31と第2軸部材32とが連結され、第1大径部33にリボン13の一方部分13aが巻き付けられるとともに、第2大径部35にリボン13の他方部分13bが巻き付けられるようになっている。
小径部34の外周面34aと第2大径部35の内周面35aは、略同心円状に配置されるとともに、リボン巻取軸30の中心軸線30aにそれぞれ平行に形成されている。このことにより、リボン13を巻き取る際、第2軸部材32が第1軸部材31から引き離されることを防止することができる。
なお、第1大径部33と第2大径部35との境界は、図2に示すように、リボンカセット10のカッター刃20の固定位置に対応しており、リボン13を容易に分離可能に構成されている。
第1軸部材31の小径部34の外周面34aに、リボン巻取軸30の軸方向に延び、矩形状断面を有する凹状の係止部36が設けられ、第2軸部材32の第2大径部35の内周面35aに、軸方向に延び、矩形状断面を有し、係止部36に係合する凸状の係合部37が設けられている。これら係止部36および係合部37が係合することにより、第1軸部材31と第2軸部材32とが相互に回転することを防止し、一体に回転するようになっている。なお、このことに限られることはなく、第1軸部材31側の係止部36を凸状に形成し、第2軸部材32側の係合部37を凹状に形成しても、同様の効果が得られる。
係止部36の2つの側面のうち少なくとも一方の側面(図3において時計回り方向にリボン巻取軸30が回転駆動される場合には反時計回り方向側の側面)が、リボン巻取軸30の中心軸線30aに平行であることが好ましい。同様に、係合部37の2つの側面のうち少なくとも一方の側面(同様に反時計回り方向側の側面)が、リボン巻取軸30の中心軸線30aに平行であることが好ましい。このことにより、リボン13を巻き取る際、第2軸部材32が第1軸部材31から引き離されることを防止することができる。
また、第1大径部33の内周面33aに、プリンタ1内のリボン駆動部(図示せず)の駆動軸が嵌合するようになっており、この駆動軸とキー結合するための2つのキー溝40が形成されている。このようにして、リボン駆動部からの駆動力が伝達されるようになっている。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
プリンタ1において転写媒体3に印刷を行う場合、図1に示すように、プリンタ1のリボン駆動部(図示せず)からの駆動力が、2つのキー溝40によるキー結合によってリボン巻取軸30に伝達され、リボン巻取軸30が駆動される。
この間、リボン繰出軸12からリボン13が繰り出され、ガイドローラ16、17により案内されて熱転写部15に搬送される。
搬送されたリボン13は、サーマルヘッド2により転写媒体3に押し付けられ、リボン13のインクが転写媒体3に熱転写される。このことにより、転写媒体3に、印字情報が印刷される。この際、リボン13に、この印字情報の痕跡が形成される(図4参照)。
次に、リボン13は、ガイドローラ18により案内されてカッター刃20に搬送され、図2に示すように、カッター刃20により、巻取方向に沿って一方部分13aと他方部分13bとに切断される。この場合、図4に示すように、印字情報の痕跡が形成されたリボン13は、例えば、第1切断線38または第2切断線39に沿って切断される。
その後、図1に示すように、切断されたリボン13は、ガイドローラ19により案内され、リボン巻取軸30に巻き取られる。この場合、切断されたリボン13の一方部分13aは、第1軸部材31の第1大径部33に巻き取られるとともに、リボン13の他方部分13bは、第2軸部材32の第2大径部35に巻き取られる。
この間、図3に示すように、第1軸部材31の小径部34の外周面34aに、第2軸部材32の第2大径部35の内周面35aが嵌合するとともに、小径部34の外周面34aに形成された係止部36と第2大径部35の内周面35aに形成された係合部37が係合して第1軸部材31と第2軸部材32が一体に回転している。このことにより、第1軸部材31と第2軸部材32を強固に連結して、リボン巻取軸30に剛性をもたせ、リボン巻取軸30を幅方向にわたって均一に巻き取ることができる。
次に、使用済みのリボン13を廃棄する方法について説明する。
まず、図1に示すリボンカセット10がプリンタ1から取り外される。次に、リボンカセット10のカセット本体11が開けられ、リボン巻取軸30を露出させる。
次に、図2および図3に示すように、リボン13のうち他方部分13bが、一方部分13aから第2軸部材32とともに分離される。この場合、第2軸部材32を、軸方向に沿って引き出すことにより、第2軸部材32を第1軸部材31から容易かつ円滑に分離することができる。
その後、分離されたリボン13の他方部分13bが、第2軸部材32とともに廃棄される。
このように本実施の形態によれば、リボン13の巻取方向に沿って切断されたリボン13の一方部分13aが第1軸部材31の第1大径部33に巻き取られ、リボン13の他方部分13bが第2軸部材32の第2大径部35に巻き取られる。この場合、第1軸部材31の小径部34の外周面34aに第2軸部材32の第2大径部35の内周面35aが嵌合し、係止部36と係合部37が係合している。このことにより、リボン巻取軸30が全体として剛性をもつことができ、リボン巻取軸30を片側から駆動した場合においても、リボン13を幅方向にわたって均一に巻き取って、リボン13が巻き崩れることを防止することができる。この場合、リボン13がサーマルヘッド2からずれることがないため、印刷品質が低下することを確実に防止することができる。
また本実施の形態によれば、第2軸部材32を軸方向に沿って第1軸部材31から引き離すことにより、第1軸部材31から第2軸部材32を容易に分離することができる。このことにより、リボン13の一方部分13aから、リボン13の他方部分13bを第2軸部材32とともに容易に分離することができる。このため、使用済みリボン13を分離して容易に廃棄することができ、個人情報が漏洩することを確実に防止することができる。
第2の実施の形態
次に、図5により、本発明の第2の実施の形態におけるリボン巻取軸について説明する。
図5に示す第2の実施の形態におけるリボン巻取軸おいて、第1軸部材と第2軸部材とが互いに螺着されている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図5において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5に示すように、第1軸部材31の小径部34の外周面34aにおねじ部41が形成され、第2軸部材32の第2外径部35の内周面35aに、おねじ部41に螺合するめねじ部42が形成され、第1軸部材31と第2軸部材32とが、互いに螺着されている。これらおねじ部41とめねじ部42は、リボン巻取軸30が回転してリボン13を巻き取る際に互いに締め付けられるように形成されていることが好ましい。このことにより、リボン13を巻き取っている間におねじ部41とめねじ部42との間の締め付け力が低下することを防止して、第1軸部材31と第2軸部材32を確実に一体に回転させることができる。
このように本実施の形態によれば、リボン13の巻取方向に沿って切断されたリボン13の一方部分13aが第1軸部材31の第1大径部33に巻き取られ、リボン13の他方部分13bが第2軸部材32の第2大径部35に巻き取られる。この場合、第1軸部材31の小径部34の外周面34aに形成されたおねじ部41に、第2軸部材32の第2大径部35の内周面35aに形成されためねじ部42が螺合して、第1軸部材31と第2軸部材32が螺着され、一体に回転している。このことにより、リボン巻取軸30が全体として剛性をもつことができ、リボン13を幅方向にわたって均一に巻き取って、リボン13が巻き崩れることを防止することができる。
また本実施の形態によれば、第2軸部材32を、おねじ部41とめねじ部42との間の締め付け力が緩む方向に回転させることにより、第1軸部材31から第2軸部材32を容易に分離することができる。この場合、リボン13に、カッター刃20により切断されていない部分があっても、第2軸部材32を回転させることにより、リボン13を確実に分離することができる。このことにより、リボン13の一方部分13aから、リボン13の他方部分13bを第2軸部材32とともに容易に分離することができる。
第3の実施の形態
次に、図6により、本発明の第3の実施の形態におけるリボン巻取軸について説明する。
図6に示す第3の実施の形態におけるリボン巻取軸おいて、第1軸部材と第2軸部材とは、軸芯部材を介して連結されている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図6において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示すように、リボン巻取軸30は、リボン13の一方部分13aに対応してリボン13の一方部分13aを巻き取る円筒状の第1大径部33を有し、この第1大径部33の内周面33aに凹状の第1係止部53が形成された第1軸部材(一方の軸部材)51を備えている。このうち第1係止部53は、第1大径部33の内周面33aにおいて軸方向に延び、矩形状断面を有している。またリボン巻取軸30は、リボン13の他方部分13bに対応してリボン13の他方部分13bを巻き取る円筒状の第2大径部35を有し、この第2大径部35の内周面35aに凹状の第2係止部54が形成された第2軸部材(他方の軸部材)52を備えている。このうち第2係止部54は、第2大径部35の内周面35aにおいて軸方向に延び、矩形状断面を有している。
第1軸部材51の第1大径部33の内周面33aおよび第2軸部材52の第2大径部35の内周面35aに、中実円柱状の軸芯部材55が嵌合されている。
第1大径部33の内周面33a、第2大径部35の内周面35a、および軸芯部材55の外周面55aは、略同心円状に配置されるとともに、リボン巻取軸30の中心軸線30aにそれぞれ平行に形成されている。このことにより、リボン13を巻き取る際、軸芯部材55が抜けて第2軸部材52が第1軸部材51から引き離されることを防止することができる。
この軸芯部材55の外周面55aに、第1大径部33の凹状の第1係止部53および第2大径部35の凹状の第2係止部54に係合する凸状の係合部56が設けられている。この係合部56は、軸芯部材55の外周面55aにおいて、軸方向に延び、矩形状断面を有している。これら第1係止部53および第2係止部54に、係合部56が係合することにより、第1軸部材51と第2軸部材52とが相互に回転することを防止し、一体に回転するようになっている。なお、このことに限られることはなく、第1係止部53および第2係止部54を凸状に形成し、係合部56を凹状に形成しても、同様の効果が得られる。
第1係止部53および第2係止部54の2つの側面のうち少なくとも一方の側面(図6において時計回り方向にリボン巻取軸30が回転駆動される場合には反時計回り方向側の側面)が、リボン巻取軸30の中心軸線30aにそれぞれ平行であることが好ましい。同様に、係合部56の2つの側面のうち少なくとも一方の側面(同様に反時計回り方向側の側面)が、リボン巻取軸30の中心軸線30aに平行であることが好ましい。このことにより、リボン13を巻き取る際、第2軸部材52が第1軸部材51から引き離されることを防止することができる。
このように本実施の形態によれば、リボン13の巻取方向に沿って切断されたリボン13の一方部分13aが第1軸部材51の第1大径部33に巻き取られ、リボン13の他方部分13bが第2軸部材52の第2大径部35に巻き取られる。この場合、第1軸部材51の第1大径部33の内周面33aおよび第2軸部材52の第2大径部35の内周面35aに軸芯部材55が嵌合し、第1係止部53および第2係止部54に係合部56が係合している。このことにより、第1軸部材51と第2軸部材52は、軸芯部材55を介して互いに連結され、一体に回転している。このため、リボン巻取軸30が全体として剛性をもつことができ、リボン13を幅方向にわたって均一に巻き取って、リボン13が巻き崩れることを防止することができる。
また本実施の形態によれば、第2軸部材52を軸方向に沿って第1軸部材51から引き離すことにより、第1軸部材51から第2軸部材52を容易に分離することができる。このことにより、リボン13の一方部分13aから、リボン13の他方部分13bを第2軸部材52とともに容易に分離することができる。
第4の実施の形態
次に、図7により、本発明の第4の実施の形態におけるリボン巻取軸について説明する。
図7に示す第4の実施の形態におけるリボン巻取軸おいて、第2軸部材が軸芯部を有し、第1軸部材と第2軸部材とは、軸芯部を介して連結されている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図7において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図7に示すように、リボン巻取軸30は、リボン13の一方部分13aに対応してリボン13の一方部分13aを巻き取る円筒状の第1大径部33を有し、この第1大径部33の内周面33aに、軸方向に延び、矩形状断面を有する凹状の第1係止部64が形成された第1軸部材(一方の軸部材)61を備えている。またリボン巻取軸30は、リボン13の他方部分13bに対応してリボン13の他方部分13bを巻き取る中実円柱状の第2大径部35と、この第2大径部35に一体に形成され、第1軸部材61の第1大径部33の内周面33aに嵌合する中実円柱状の軸芯部63とを有する第2軸部材(他方の軸部材)62を備えている。
第1大径部33の内周面33aと軸芯部63の外周面63aは、略同心円状に配置されるとともに、リボン巻取軸30の中心軸線30aにそれぞれ平行に形成されている。このことにより、リボン13を巻き取る際、第2軸部材62が第1軸部材61から引き離されることを防止することができる。
第2軸部材62の軸芯部63の外周面63aに、軸方向に延び、矩形状断面を有し、凹状の第1係止部64に係合する凸状の係合部65が設けられている。これら第1係止部64および係合部65が係合することにより、第1軸部材61と第2軸部材62とが相互に回転することを防止し、一体に回転するようになっている。なお、このことに限られることはなく、第1係止部64を凸状に形成し、係合部65を凹状に形成しても、同様の効果が得られる。
第1係止部64の2つの側面のうち少なくとも一方の側面(図7において時計回り方向にリボン巻取軸30が回転駆動される場合には反時計回り方向側の側面)が、リボン巻取軸30の中心軸線30aに平行であることが好ましい。同様に、係合部65の2つの側面のうち少なくとも一方の側面(同様に反時計回り方向側の側面)が、リボン巻取軸30の中心軸線30aに平行であることが好ましい。このことにより、リボン13を巻き取る際、第2軸部材62が第1軸部材61から引き離されることを防止することができる。
このように本実施の形態によれば、リボン13の巻取方向に沿って切断されたリボン13の一方部分13aが第1軸部材61の第1大径部33に巻き取られ、リボン13の他方部分13bが第2軸部材62の第2大径部35に巻き取られる。この場合、第1軸部材61の第1大径部33の内周面33aに第2軸部材62の軸芯部63が嵌合し、第1係止部64に係合部65が係合している。このことにより、第1軸部材61と第2軸部材62は、互いに連結され、一体に回転している。このため、リボン巻取軸30が全体として剛性をもつことができ、リボン13を幅方向にわたって均一に巻き取って、リボン13が巻き崩れることを防止することができる。
また本実施の形態によれば、第2軸部材62を軸方向に沿って第1軸部材61から引き離すことにより、第1軸部材61から第2軸部材62を容易に分離することができる。このことにより、リボン13の一方部分13aから、リボン13の他方部分13bを第2軸部材62とともに容易に分離することができる。
なお、本実施の形態においては、第2軸部材62の第2大径部35に軸芯部63が一体に形成されている例について述べた。しかしながらこのことに限られることはなく、第1軸部材61の第1大径部33に軸芯部(図示せず)を一体に形成し、第2軸部材62の第2大径部35を円筒状に形成して、この第2大径部35の内周面35a(図6参照)に軸芯部を嵌合させるようにしても良い。
第5の実施の形態
次に、図8により、本発明の第5の実施の形態におけるリボン巻取軸について説明する。
図8に示す第5の実施の形態におけるリボン巻取軸おいて、第1大径部と第2大径部が、全周にわたって形成された薄肉部を介して互いに連結されている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図8において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示すように、リボン巻取軸30は、リボン13の一方部分13aに対応してリボン13の一方部分13aを巻き取る第1大径部33を有する第1軸部材(一方の軸部材)71と、リボン13の他方部分13bに対応してリボン13の他方部分13bを巻き取る第2大径部35を有する第2軸部材(他方の軸部材)72とを備えている。
第1軸部材71の第1大径部33と第2軸部材72の第2大径部35は、全周にわたって形成された薄肉部73を介して互いに連結されている。この薄肉部73は、周方向にミシン目状に形成され、第2軸部材72を第1軸部材71に対して所定の力で捻ることにより破断可能に構成されている。なお、第2軸部材72の端面に、第2軸部材72を捻るための工具等が係合可能な溝部(図示せず)を形成しても良い。この場合、工具等を用いて薄肉部73をより一層容易に破断させることができる。
このように本実施の形態によれば、リボン13の巻取方向に沿って切断されたリボン13の一方部分13aが第1軸部材71の第1大径部33に巻き取られ、リボン13の他方部分13bが第2軸部材72の第2大径部35に巻き取られる。この場合、第1軸部材71の第1大径部33と第2軸部材72の第2大径部35は、全周にわたって形成された薄肉部73を介して互いに連結されている。このことにより、リボン巻取軸30が全体として剛性をもつことができ、リボン13を幅方向にわたって均一に巻き取って、リボン13が巻き崩れることを防止することができる。
また本実施の形態によれば、第2軸部材72を、第1軸部材71に対して捻ることにより薄肉部73を破断させることができる。このことにより、第1軸部材71から第2軸部材72を容易に分離することができる。この場合、リボン13に、カッター刃20により切断されていない部分があっても、第2軸部材72を捻ることにより、リボン13を確実に分離することができる。このため、リボン13の一方部分13aから、リボン13の他方部分13bを第2軸部材32とともに容易に分離することができる。
第6の実施の形態
次に、図9により、本発明の第6の実施の形態におけるリボン巻取軸について説明する。
図9に示す第6の実施の形態におけるリボン巻取軸において、一方の軸部材の他方の軸部材側の端面に、他方の軸部材側に突出する複数の係止部が設けられ、他方の軸部材の一方の軸部材側の端面に、一方の軸部材の各係止部に嵌合する凹状の係合部が設けられている点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図9において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図9に示すように、リボン巻取軸30は、リボン13の一方部分13aに対応してリボン13の一方部分13aを巻き取る円筒状の第1大径部33を有する第1軸部材(一方の軸部材)81と、リボン13の他方部分13bに対応してリボン13の他方部分13bを巻き取る円筒状の第2大径部35を有する第2軸部材(他方の軸部材)82とを備えている。
第1軸部材81の第2軸部材82側の端面81aに、第2軸部材82側に突出する複数(例えば、3つ)のボス(係止部)83が設けられている。各ボス83は、リボン巻取軸30の中心軸線30aに平行に延びる円柱形状を有している。また、第2軸部材82の第1軸部材81側の端面82aに、第1軸部材81の各ボス83に嵌合する凹状の係合穴(係合部)84が設けられている。各係合穴84は、リボン巻取軸30の中心軸線30aに平行に延び、ボス83の外径に対応する内径を有している。これらボス83および係合穴84が係合することにより、第1軸部材81と第2軸部材82とが相互に回転することを防止し、一体に回転するようになっている。
このように本実施の形態によれば、リボン13の巻取方向に沿って切断されたリボン13の一方部分13aが第1軸部材81の第1大径部33に巻き取られ、リボン13の他方部分13bが第2軸部材82の第2大径部35に巻き取られる。この場合、第1軸部材81の各ボス83が第2軸部材82の係合穴84に嵌合している。このことにより、第1軸部材81と第2軸部材82は、互いに連結され、一体に回転している。このため、リボン巻取軸30が全体として剛性をもつことができ、リボン13を幅方向にわたって均一に巻き取って、リボン13が巻き崩れることを防止することができる。
また本実施の形態によれば、第2軸部材82を軸方向に沿って第1軸部材81から引き離すことにより、第1軸部材81から第2軸部材82を容易に分離することができる。このことにより、リボン13の一方部分13aから、リボン13の他方部分13bを第2軸部材82とともに容易に分離することができる。
なお、本実施の形態においては、第1軸部材81の端面81aにボス83が設けられ、第2軸部材82の端面82aに係合穴84が設けられている例について述べた。しかしながらこのことに限られることはなく、第2軸部材82の端面82aにボス83を設けるとともに、第1軸部材81の端面81aに係合穴84を設けても良い。また、これらのボス83および係合穴84の個数は、3つに限られることはなく、2つ以上であれば任意の個数とすることができる。
第7の実施の形態
次に、図10乃至図12により、本発明の第7の実施の形態におけるリボン巻取軸について説明する。
図10乃至図12に示す第7の実施の形態におけるリボン巻取軸において、他方の軸部材は、小径の内側円筒体と、この内側円筒体との間に空間を形成する大径の外側円筒体と、内側円筒体と外側円筒体を連結するとともに端面を形成するリング状端板とを有し、リング状端板に、大穴部と、大穴部から円周方向に延びるスリットが設けられ、一方の軸部材の係止部は、その先端に、大穴部に挿入され、かつスリットにより係止される係止突起を有する点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図10乃至図12において、図1乃至図4に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図10および図11に示すように、リボン巻取軸30は、リボン13の一方部分13aに対応してリボン13の一方部分13aを巻き取る円筒状の第1大径部33を有する第1軸部材(一方の軸部材)91と、リボン13の他方部分13bに対応してリボン13の他方部分13bを巻き取る円筒状の第2大径部35を有する第2軸部材(他方の軸部材)92とを備えている。
このうち第1軸部材91は、図11に示すように、内周面33aを形成する小径の内側円筒体95と、この内側円筒体95との間に空間98を形成する大径の外側円筒体96と、内側円筒体95と外側円筒体96を連結するとともに端面91aを形成する一対のリング状端板97とを有している。ここで、内側円筒体95および外側円筒体96は、略同心円状に配置されるとともに、リボン巻取軸30の中心軸線30aに平行に形成されている。また、リング状端板97は、この中心軸線30aに直交して設けられている。このようにして、内側円筒体95と外側円筒体96とリング状端板97とにより、後述する係止部94の係止突起94bが移動可能な空間98が形成される。なお、本実施の形態においては、各キー溝40は、第1大径部33の内周面33a、すなわち内側円筒体95にスリット状に形成されている。
第1軸部材91の第2軸部材92側の端面91aに、複数(例えば、2つ)の係合部93が設けられている。各係合部93は、大穴部93aと、この大穴部93aの内径寸法よりも小さな幅寸法を有し、大穴部93aから円周方向(図10における反時計回り方向)に延びるスリット93bとを有している。
第2軸部材92の第1軸部材91側の端面92aに、第1軸部材91側に突出し、第1軸部材91の各係合部93に係合する係止部94が設けられている。各係止部94は、スリット93bの幅寸法に対応する直径寸法を有し、スリット93b内を摺動自在な円柱状の係止部本体94aと、この係止部本体94aの先端に設けられ、大穴部93aに挿入され、かつスリットにより係止される係止突起94bとを有している。すなわち、係止突起94bは、スリット93bの幅寸法よりも大きな外径を有し、大穴部93aに挿入自在(貫通自在)な円板状に形成されている。また、係止部本体94aは、第1軸部材91のリング状端板97の厚さに対応する長さを有している。このようにして、係止部本体94aがスリット93b内を摺動する際、係止突起94bは空間98内を移動可能に構成されている。
本実施の形態において第1軸部材91に第2軸部材92を取り付ける場合、まず、係止部94の係止突起94bを、係合部93の大穴部93aに貫通させる。次に、係止部94の係止部本体94aを係合部93のスリット93bに摺動させるように、第1軸部材91に対して第2軸部材92を図10における反時計回り方向に回動させる。このことにより、係止部本体94aがスリット93bの反時計回り方向側の端部に当接する。この場合、係止部94の係止突起94bは、第1軸部材91のリング状端板97の裏面に当接しながら空間98内を移動する。
その後、リボン巻取軸30が図10における時計回り方向に回転駆動される場合、係止部94の係止部本体94aは、係合部93のスリット93bの反時計回り方向側の端部に押圧される。このことにより、第1軸部材91と第2軸部材92とを確実に連結して、第1軸部材91と第2軸部材92とが相互に回転することを防止して、一体に回転させることができる。また、係止部94の係止突起94bは、係合部93のスリット93bを貫通することなく、第1軸部材91のリング状端板97の裏面に当接している。このことにより、第2軸部材92が第1軸部材91から引き離されることを防止することができる。
このように本実施の形態によれば、リボン13の巻取方向に沿って切断されたリボン13の一方部分13aが第1軸部材91の第1大径部33に巻き取られ、リボン13の他方部分13bが第2軸部材92の第2大径部35に巻き取られる。この場合、係止部94の係止部本体94aが、スリット93bのリボン巻取軸30の回転駆動方向とは反対側の端部に押圧されるとともに、係止部94の係止突起94bが、リング状端板97の裏面に当接している。このことにより、第1軸部材91と第2軸部材92を、互いに連結して、一体に回転することができるとともに、第2軸部材92が第1軸部材91から引き離されることを防止することができる。このため、リボン巻取軸30が全体として剛性をもつことができ、リボン13を幅方向にわたって均一に巻き取って、リボン13が巻き崩れることを防止することができる。
また本実施の形態によれば、第2軸部材92を第1軸部材91から分離する場合、まず、係止部94の係止部本体94aを係合部93のスリット93bに摺動させるように、第1軸部材91に対して第2軸部材92をリボン巻取軸30の回転方向(図10における時計回り方向)に回動させる。その後、係止部94の係止突起94bを係合部93の大穴部93aを貫通させるように第2軸部材92を第1軸部材91から引き離す。このことにより、第1軸部材91から第2軸部材92を容易に分離することができる。このため、リボン13の一方部分13aから、リボン13の他方部分13bを第2軸部材92とともに容易に分離することができる。
なお、本実施の形態においては、第1軸部材91の端面91aに係合部93が設けられ、第2軸部材92の端面92aに係止部94が設けられている例について述べた。しかしながらこのことに限られることはなく、第2軸部材92の端面92aに係合部93を設けるとともに、第1軸部材91の端面91aに係止部94を設けても良い。また、これらの係合部93および係止部94の個数は、2つに限られることはなく、3つ以上設けても良い。
また、本実施の形態においては、図12に示すように、係合部93のスリット93bの反時計回り方向側の端部近傍に、係止部94の係止部本体94aを係止するストッパ93cを設けても良い。このストッパ93cは、係止部94の係止部本体94aが通過する際には、所望の力が与えられることにより通過可能となるとともに、リボン巻取軸30が回転駆動されている場合には、係止部本体94aが通過することができない程度の形状および弾力性を有していることが好ましい。このことにより、第1軸部材91と第2軸部材92を、確実に連結して、一体に回転させることができる。また、この場合、リボン巻取軸30の回転駆動方向が図10における反時計回り方向であっても、第1軸部材91と第2軸部材92を、確実に連結して、一体に回転させることができる。
また、この図12に示すストッパを設ける場合には、スリット93bを大穴部93aからリボン巻取軸30の回転駆動方向側(時計回り方向側)に延びるように形成して、ストッパ93cを、スリット93bの時計回り方向側の端部近傍に設けても良い(図示せず)。この場合においても、係止部本体94aを、係合部93のスリット93bの時計回り方向側の端部に係止させることができ、リボン巻取軸30の回転駆動方向に関わらず、第1軸部材91と第2軸部材92とを確実に連結することができる。
また、本実施の形態においては、係合部93の大穴部93aが円形状に形成されるとともに、係止部94の係止突起94bが円板状に形成されている例について述べた。しかしながらこのことに限られることはなく、大穴部93aおよび係止突起94bは、大穴部93aに係止突起94bが挿入自在であれば、任意の形状とすることができる。
1 印刷装置
2 サーマルヘッド
3 転写媒体
10 リボンカセット
11 カセット本体
12 リボン繰出軸
13 リボン
13a 一方部分
13b 他方部分
14 接合テープ
15 熱転写部
16、17、18、19 ガイドローラ
20 カッター刃
30 リボン巻取軸
30a 中心軸線
31 第1軸部材
32 第2軸部材
33 第1大径部
33a 内周面
34 小径部
34a 外周面
35 第2大径部
35a 内周面
36 係止部
37 係合部
38 第1切断線
39 第2切断線
40 キー溝
41 おねじ部
42 めねじ部
51 第1軸部材
52 第2軸部材
53 第1係止部
54 第2係止部
55 軸芯部材
55a 外周面
56 係合部
61 第1軸部材
62 第2軸部材
63 軸芯部
63a 外周面
64 第1係止部
65 係合部
71 第1軸部材
72 第2軸部材
73 薄肉部
81 第1軸部材
81a 端面
82 第2軸部材
82a 端面
83 ボス
84 係合穴
91 第1軸部材
91a 端面
92 第2軸部材
92a 端面
93 係合部
93a 大穴部
93b スリット
93c ストッパ
94 係止部
94a 係止部本体
94b 係止突起
95 内側円筒体
96 外側円筒体
97 リング状端板
98 空間

Claims (11)

  1. リボンの巻取方向に沿って一方部分と他方部分とに切断されたリボンを巻き取るリボン巻取軸において、
    リボンの一方部分に対応してリボンの一方部分を巻き取る第1大径部と、リボンの他方部分に対応するとともにリボンの他方部分に当接することがない小径部とを有する一方の軸部材と、
    一方の軸部材の小径部の外周面に嵌合され、リボンの他方部分に対応してリボンの他方部分を巻き取る円筒状の第2大径部を有する他方の軸部材と、を備えたことを特徴とするリボン巻取軸。
  2. 一方の軸部材の小径部の外周面に、係止部が設けられ、他方の軸部材の第2大径部の内周面に、係止部に係合する係合部が設けられ、一方の軸部材と他方の軸部材との相互の回転を防止することを特徴とする請求項1に記載のリボン巻取軸。
  3. 一方の軸部材の小径部の外周面に、おねじ部が形成され、他方の軸部材の第2大径部の内周面に、おねじ部に螺合するめねじ部が形成され、一方の軸部材と他方の軸部材とが互いに螺着されていることを特徴とする請求項1に記載のリボン巻取軸。
  4. リボンの巻取方向に沿って一方部分と他方部分とに切断されたリボンを巻き取るリボン巻取軸において、
    リボンの一方部分に対応してリボンの一方部分を巻き取る円筒状の第1大径部を有し、この第1大径部の内周面に第1係止部が形成された一方の軸部材と、
    リボンの他方部分に対応してリボンの他方部分を巻き取る円筒状の第2大径部を有し、この第2大径部の内周面に第2係止部が形成された他方の軸部材と、
    一方の軸部材の第1大径部の内周面および他方の軸部材の第2大径部の内周面に嵌合し、外周面に第1大径部の第1係止部および第2大径部の第2係止部に係合する係合部が設けられた軸芯部材と、を備えたことを特徴とするリボン巻取軸。
  5. リボンの巻取方向に沿って一方部分と他方部分とに切断されたリボンを巻き取るリボン巻取軸において、
    リボンの一方部分に対応してリボンの一方部分を巻き取る円筒状の第1大径部を有し、この第1大径部の内周面に第1係止部が形成された一方の軸部材と、
    リボンの他方部分に対応してリボンの他方部分を巻き取る第2大径部と、この第2大径部に一体に形成され、一方の軸部材の第1大径部の内周面に嵌合し、外周面に第1大径部の第1係止部に係合する係合部が設けられた軸芯部とを有する他方の軸部材と、を備えたことを特徴とするリボン巻取軸。
  6. リボンの巻取方向に沿って一方部分と他方部分とに切断されたリボンを巻き取るリボン巻取軸において、
    リボンの一方部分に対応してリボンの一方部分を巻き取る第1大径部を有する一方の軸部材と、
    リボンの他方部分に対応してリボンの他方部分を巻き取る第2大径部を有する他方の軸部材と、を備え、
    第1大径部と第2大径部は、全周にわたって形成された薄肉部を介して連結されていることを特徴とするリボン巻取軸。
  7. リボンの巻取方向に沿って一方部分と他方部分とに切断されたリボンを巻き取るリボン巻取軸において、
    リボンの一方部分に対応してリボンの一方部分を巻き取る第1大径部を有する一方の軸部材と、
    リボンの他方部分に対応してリボンの他方部分を巻き取る第2大径部を有する他方の軸部材と、を備え、
    一方の軸部材の他方の軸部材側の端面に、他方の軸部材側に突出する複数の係止部が設けられ、
    他方の軸部材の一方の軸部材側の端面に、一方の軸部材の各係止部に嵌合する凹状の係合部が設けられていることを特徴とするリボン巻取軸。
  8. 他方の軸部材は、小径の内側円筒体と、この内側円筒体との間に空間を形成する大径の外側円筒体と、内側円筒体と外側円筒体を連結するとともに端面を形成するリング状端板とを有し、
    リング状端板に、大穴部と、大穴部から円周方向に延びるスリットが設けられ、
    一方の軸部材の係止部は、その先端に、大穴部に挿入され、かつスリットにより係止される係止突起を有することを特徴とする請求項7に記載のリボン巻取軸。
  9. 各スリットに、係止部を係止するストッパが設けられていることを特徴とする請求項8に記載のリボン巻取軸。
  10. リボンを繰り出すリボン繰出軸と、リボンを巻き取るリボン巻取軸と、リボンをリボンの巻取方向に沿って一方部分と他方部分とに切断するカッター刃とを備え、
    リボン巻取軸は、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のリボン巻取軸からなることを特徴とするリボンカセット。
  11. 請求項10に記載のリボンカセットを備えたことを特徴とする印刷装置。
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