JP2011041063A - 無線通信モニタリングシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 無線通信を実行するフィールド機器である無線フィールド機器間における無線通信のモニタリングを行なう無線通信モニタリングシステムにおいて、前記無線フィールド機器から取得した無線信号に基づき算出した無線信号レベルまたは通信デューティからなる測定結果をこの無線信号の飛来方向情報とともに送信するモニタリングノードと、前記モニタリングノードからの測定結果と予め記憶している前記測定結果に対応する基準値を比較して、前記無線信号の飛来方向ごとに前記無線フィールド機器間の無線通信の異常を検出するモニタリング管理装置と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
従来の無線通信モニタリングシステムは、ノイズやその他の要因によって無線通信が困難になった場合、その情報を上位システム側に即座に通知することで適切な対処を行うことができるものの、無線ネットワークに通信異常が発生すると、各無線フィールド機器は、モニタリング測定結果を上位ネットワークに存在する管理端末(ホスト1)に確実に通知できなくなるという問題点があった。
無線フィールド機器は(1)の問題を回避するために、ある間隔で自身の状態を上位システムや近隣の無線フィールド機器に通知し、上位システムや近隣ノードは、ある決められた時間に無線フィールド機器から通知がない場合、通信エラーが発生していると見なして無線フィールド機器や無線ネットワークに異常が発生していることを検出することも考えられる。しかしながら、この方法を適用する場合では無線ネットワークが正常な状態にあっても各無線フィールド機器は自身の状態を一定間隔で上位システムに通知する必要があり、これらの無線通信に伴う電力ロスが発生してしまうという問題点があった。
また、消費電力削減のため、無線フィールド機器の状態の通知間隔を長くすると、通信異常の検出が遅れることになってしまう。すなわち、通信障害検出の早さと無線フィールド機器の消費電力とは相反する要件となっている。
具体的には、無線フィールド機器の無線環境モニタリングはたとえば1分に1回だけ通信を行うだけでよく、消費電力削減のために非通信時はスリープ可能な実装になっているにも関わらず、たとえば無線環境モニタリングのために自機の状態情報を5秒に1回送受信する必要がある場合は、無線フィールド機器の消費電力の大半は環境情報の送受に費やされてしまうことで問題である。これはバッテリの運用を考えたとき大きな問題である。
従来技術のようにフィールド制御データを送受信するための無線ネットワークを利用して無線環境モニタリングおよびその通知を行う場合では、無線環境モニタリングおよびその通知をするためのリソース(通信帯域や通信時間など)を割り当てる必要があるところ、使用可能なリソースが限られているようなシステムでは無線環境モニタリングおよびその通知のためのリソース確保が不可能であったり限られたりするという問題点があった。このような状況下では必要十分な無線環境情報を通知することができないという問題点があった。
また逆に、使用する無線方式に十分な通信リソースが確保されているシステムにおいては、リソース確保の面では問題は少ないかもしれないが、従来の無線通信モニタリングシステムのような構成であれば本来は、通信リソースの確保はフィールド制御の通信用に最適化されるべきものであり、通信環境を通知するためのリソース割り当ては本来、通信帯域面、消費電力面などで避けたいものである。
無線通信を実行するフィールド機器である無線フィールド機器間における無線通信のモニタリングを行なう無線通信モニタリングシステムにおいて、
前記無線フィールド機器から取得した無線信号に基づき算出した無線信号レベルまたは通信デューティからなる測定結果をこの無線信号の飛来方向情報とともに送信するモニタリングノードと、
前記モニタリングノードからの測定結果と予め記憶している前記測定結果に対応する基準値を比較して、前記無線信号の飛来方向ごとに前記無線フィールド機器間の無線通信の異常を検出するモニタリング管理装置と、
を備えることを特徴とする無線通信モニタリングシステムである。
前記モニタリング管理装置は、
前記モニタリングノードにより予め測定された前記各無線フィールド機器間の安定運用時の測定結果をこの無線信号の飛来方向とともに記憶する記憶手段と、
この安定運用時における通信の測定結果と前記モニタリングノードにより新たに測定された測定結果とを比較して、前記安定運用時における通信の測定結果と異なる方向からの無線信号が測定されていると当該方向に無線信号の発生源があることを検出する異常検出手段と、を備えることを特徴とする。
前記モニタリング管理装置は、
前記モニタリングノードにより予め測定された前記各無線フィールド機器間の安定運用時の測定結果をこの無線信号の飛来方向とともに記憶する記憶手段と、
前記飛来方向ごとに前記安定運用時の測定結果に基づき算出された最大値または最小値により異常検出の基準値を設定し、この安定運用時の測定結果による基準値と前記モニタリングノードにより新たに測定された測定結果とを比較して、飛来方向ごとに前記無線フィールド機器間の無線通信の異常を検出する異常検出手段を備えることを特徴とする。
前記モニタリングノードは、
指向性アンテナと、
前記指向性アンテナの角度および回転角度を制御するアンテナ制御手段と、
前記アンテナ制御手段を制御して前記指向性アンテナを回転させて前記各無線フィールド機器間の通信を測定する無線環境モニタリング手段と、
前記無線環境モニタリング手段による測定結果を前記モニタリング管理装置に送信する通信手段と、を備えることを特徴とする。
前記モニタリングノードの無線環境モニタリング手段は、
前記各無線フィールド機器間の通信が安定運用時において、前記アンテナ制御手段を制御して前記指向性アンテナを回転させて前記各無線フィールド機器間の通信を予め測定することを特徴とする。
前記モニタリング管理装置の異常検出手段は、
前記モニタリングノードが測定した測定結果の最大値が前記対応する閾値よりも大きい場合、または、最小値が前記対応する閾値よりも小さい場合には前記無線フィールド機器間の無線通信の異常を検出することを特徴とする。
図1は、本発明に係る無線通信モニタリングシステムの一例を示す構成ブロック図であり、図4等と共通する部分には同一の符号を付けて適宜説明を省略する。図4との相違点は、無線フィールド機器から取得した無線信号に基づき算出した無線信号レベルまたは通信デューティからなる測定結果をこの無線信号の飛来方向情報とともに送信するモニタリングノードを備える点、このモニタリングノードからの測定結果と予め記憶している測定結果に対応する基準値を比較して、無線信号の飛来方向ごとに無線フィールド機器間の無線通信の異常を検出するモニタリング管理装置とを備える点で相違する。
具体的には、モニタリング管理装置5では、無線モニタリング開始から時間が経過して無線信号レベルが上がっている場合、当初予期していない無線信号を発生するデバイスが現れたか、移動物などの影響により電波伝搬環境が変化したことが把握できる。また無線信号レベルが下がっている場合は、環境の変化だけでなく無線フィールド機器が何らかの理由により電波を出さなくなった、あるいは、出力が弱くなった等について把握できる。
モニタリング管理装置5は、無線モニタリング中にモニタリングの測定結果である通信デューティが急に上がった場合は何らかの通信異常が発生している可能性があるものと把握できる。すなわち、無線フィールド機器の異常だけでなく、予期していない無線デバイスの存在を発見すること、移動体などによる意図しない無線通信路の遮断や悪意を持った通信妨害を即座に検出すること、が可能となる。
また無線環境モニタリング手段は、安定運用時に取得できた測定結果を異常と判断するための閾値として記憶手段に記憶するものでもよい。そして無線環境モニタリング手段は、たとえば飛来方向ごとに(3)の動作によって得られた測定結果と記憶手段に記憶されている異常と判断するために用いられる無線信号レベルの最大値や最小値、平均値に対応する各閾値、および/または、異常と判断するために用いられる通信デューティの閾値とを比較して無線信号の飛来方向ごとに無線フィールド機器間の無線通信の異常を判定する。モニタリングノードは、異常が検出されると当該飛来方向からの無線信号の測定結果に基づき異常が検出された旨を示すアラームをモニタリング管理装置5に送信する。そして、モニタリング管理装置5はアラームに基づいて無線環境の状態や異常を検出した旨について表示する、または、オペレータに通知する。
・無線方式に依存しないため未知のノイズ源による通信障害が発見できる
・特定の帯域の信号レベルを取得できれば良いので、特定のプロトコルや通信方式を実装する必要がなく安価にモニタリングノードを製作・配置することが可能になる。
なお、本発明に係る無線通信モニタリングシステムでは、モニタリングノードが、指向性アンテナと、指向性アンテナの角度および回転角度を制御するアンテナ制御手段と、アンテナ制御手段を制御して指向性アンテナを回転させて各無線フィールド機器間の通信を測定する無線環境モニタリング手段と、無線環境モニタリング手段による測定結果をモニタリング管理装置に送信する通信手段を備えるものとしているが、特にこれに限定するものではなく、それぞれ角度が異なる向きに向いている複数の指向性アンテナを備えるものであってもよい。これにより、アンテナを回転制御しなくても無線信号の飛来方向ごとに無線フィールド機器間の無線通信の異常を検出することできるので、無線環境のモニタリングによる無線フィールド機器間の通信に与える影響を低減できる。
これに対して本発明にて示す無線通信モニタリングシステムを無線フィールド機器の設置に先立って導入することで、無線フィールド機器の設置環境の事前調査を行うことができる点で有効である。たとえば、近隣に設置されている無線デバイスから受ける影響や、時間的な変動、定期的に発生するイベント(たとえば、工場で言えば生産設備の稼動スケジュールや物資の搬入スケジュール)における無線環境への影響を事前に調査し、無線フィールド機器の設定(たとえばノイズの多いチャネルの回避設定)などに反映することができる。
また、事前の環境調査のために設置した無線通信モニタリングシステムは、無線フィールド機器によるフィールド制御システムの本運用時にもそのまま利用することができる。
2 アクセスポイント
31〜35 無線フィールド機器
41〜45 モニタリングノード
5 モニタリング管理装置
41a 指向性アンテナ
41b アンテナ制御手段
41c 無線環境モニタリング手段
41d 通信手段
41e 無線通信手段
Claims (6)
- 無線通信を実行するフィールド機器である無線フィールド機器間における無線通信のモニタリングを行なう無線通信モニタリングシステムにおいて、
前記無線フィールド機器から取得した無線信号に基づき算出した無線信号レベルまたは通信デューティからなる測定結果をこの無線信号の飛来方向情報とともに送信するモニタリングノードと、
前記モニタリングノードからの測定結果と予め記憶している前記測定結果に対応する基準値を比較して、前記無線信号の飛来方向ごとに前記無線フィールド機器間の無線通信の異常を検出するモニタリング管理装置と、
を備えることを特徴とする無線通信モニタリングシステム。 - 前記モニタリング管理装置は、
前記モニタリングノードにより予め測定された前記各無線フィールド機器間の安定運用時の測定結果をこの無線信号の飛来方向とともに記憶する記憶手段と、
この安定運用時における通信の測定結果と前記モニタリングノードにより新たに測定された測定結果とを比較して、前記安定運用時における通信の測定結果と異なる方向からの無線信号が測定されていると当該方向に無線信号の発生源があることを検出する異常検出手段と、を備えることを特徴とする
請求項1記載の無線通信モニタリングシステム。 - 前記モニタリング管理装置は、
前記モニタリングノードにより予め測定された前記各無線フィールド機器間の安定運用時の測定結果をこの無線信号の飛来方向とともに記憶する記憶手段と、
前記飛来方向ごとに前記安定運用時の測定結果に基づき算出された最大値または最小値により異常検出の基準値を設定し、この安定運用時の測定結果による基準値と前記モニタリングノードにより新たに測定された測定結果とを比較して、飛来方向ごとに前記無線フィールド機器間の無線通信の異常を検出する異常検出手段を備えることを特徴とする
請求項1または2記載の無線通信モニタリングシステム。 - 前記モニタリングノードは、
指向性アンテナと、
前記指向性アンテナの角度および回転角度を制御するアンテナ制御手段と、
前記アンテナ制御手段を制御して前記指向性アンテナを回転させて前記各無線フィールド機器間の通信を測定する無線環境モニタリング手段と、
前記無線環境モニタリング手段による測定結果を前記モニタリング管理装置に送信する通信手段と、を備えることを特徴とする
請求項1〜3いずれかに記載の無線通信モニタリングシステム。 - 前記モニタリングノードの無線環境モニタリング手段は、
前記各無線フィールド機器間の通信が安定運用時において、前記アンテナ制御手段を制御して前記指向性アンテナを回転させて前記各無線フィールド機器間の通信を予め測定することを特徴とする
請求項2〜4いずれかに記載の無線通信モニタリングシステム。 - 前記モニタリング管理装置の異常検出手段は、
前記モニタリングノードが測定した測定結果の最大値が前記対応する閾値よりも大きい場合、または、最小値が前記対応する閾値よりも小さい場合には前記無線フィールド機器間の無線通信の異常を検出することを特徴とする
請求項2〜5いずれかに記載の無線通信モニタリングシステム。
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Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JP2001244983A (ja) * | 2000-03-01 | 2001-09-07 | Atr Adaptive Communications Res Lab | 無線ネットワークのためのルーチング方法及びルータ装置 |
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2009
- 2009-08-12 JP JP2009187406A patent/JP5278241B2/ja active Active
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