JP2002344397A - 妨害波探索システムおよび妨害波探索方法 - Google Patents

妨害波探索システムおよび妨害波探索方法

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JP2002344397A
JP2002344397A JP2001151692A JP2001151692A JP2002344397A JP 2002344397 A JP2002344397 A JP 2002344397A JP 2001151692 A JP2001151692 A JP 2001151692A JP 2001151692 A JP2001151692 A JP 2001151692A JP 2002344397 A JP2002344397 A JP 2002344397A
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monitoring
signal
station
measurement
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JP2001151692A
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Hideo Kuniya
秀雄 国谷
Kazuhide Suzuki
和秀 鈴木
Kazuyoshi Kotani
和義 小谷
Yuichi Takano
裕一 高野
Ken Hoshino
謙 星野
Takashi Yamaguchi
太嘉志 山口
Kazutoshi Yamamoto
和利 山本
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NTT Docomo Inc
Tektronix Japan Ltd
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NTT Docomo Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数解析装置の設定を遠隔にて変更するこ
とが可能な、妨害波探索システムおよび妨害波探索方法
を提供する。 【解決手段】妨害電波の監視を行う監視局OSに、予め
妨害電波の含み持つべき信号成分を設定しておく。当該
信号成分を含み持つ電波信号が捕捉された場合に、監視
局OSは、妨害波を捕捉したと判断し、センター局に報
知する。当該報知を受け、センター局からは、捕捉され
た妨害波をさらに詳細に測定すべく、監視局OSの電波
信号測定条件を、遠隔で変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話等で使用
される周波数帯域を掃引して妨害波を検出し、妨害波検
出の際には当該妨害波を詳細に計測すべく、遠隔で測定
器の設定を操作することのできる妨害波探索システムお
よび妨害波探索方法を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CB(市民バンド)無線、アマチ
ュア無線の無線改造機などにより、携帯電話等で使用さ
れる周波数帯において、妨害波が発生することが問題と
なっている。妨害波の発生原因は様々であり、種々のメ
カニズムによって発生する。そのために、監視局におけ
る監視が必要である。その妨害波の監視には、従来より
周波数解析装置を利用した方法があった。
【0003】従来の妨害波監視方法では、まず、周波数
解析装置を監視用端末機に接続し、当該周波数解析装置
を絶えず動作させ、その測定結果を監視用端末機に出力
し、妨害波発生の有無を検知していた。また、妨害波発
生検出の際には、監視局からセンター局に、妨害波の発
生を遠隔報知していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
妨害波探索システムにおいては、妨害波の検出を行い、
そのことを遠隔でセンター局に報知することはできて
も、より詳細に妨害波を計測すべく、遠隔で計測器の設
定を操作することができなかった。したがって、妨害波
の発生を検知しても、より詳細に妨害波の計測を行うた
めには、監視員が監視局まで赴き、手動にて周波数解析
装置の設定を変更する必要があった。
【0005】妨害波は、一過性のものである場合も多
く、常に安定した計測が可能であるわけではない。した
がって、監視員が監視局に着くまでに、妨害波は既に消
失しているという事態も多々発生していた。また、妨害
波発生の度に監視局に監視員を派遣する方法では、妨害
波発生の度に人員コストが発生し、サービス運用上の問
題ともなっていた。
【0006】そこで、本発明は、センター局にて監視局
の妨害波監視を中枢的に制御し、妨害波発生の際には、
より迅速に周波数解析装置の設定を変更し、より詳細に
妨害波を計測するために、周波数解析装置の設定を遠隔
にて変更することが可能な、妨害波探索システムおよび
妨害波探索方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の妨害波探索システムにあっては、妨害電波
を監視する監視局と、前記監視局の監視結果に基づいて
妨害電波の測定条件を変更するセンター局とを備えたも
のであって、前記監視局は、電波信号を測定するととも
に、測定結果が予め定められた範囲内のものであること
を検知して検知信号を生成する周波数解析装置と、前記
センター局との間で無線通信を行う監視局通信装置と、
前記周波数解析装置の測定条件を設定するとともに、前
記周波数解析装置の前記測定結果および前記検知信号を
取得し前記監視局通信装置を用いて前記測定結果および
前記検知信号を送信させる監視用端末機とを備え、前記
センター局は、前記監視局との間で無線通信を行うセン
ター局通信装置と、前記センター局通信装置によって受
信された前記検知信号に基づいて、妨害波が検知された
ことを警報する警報装置と、前記センター局通信装置に
よって受信された前記測定結果を表示するとともに、前
記周波数解析装置の測定条件の変更指示を入力可能であ
り、変更後の測定条件を前記センター局通信装置を介し
て前記監視局に送信させる操作用端末機とを備えること
を特徴とする。
【0008】かかる妨害波探索システムにより、監視局
において妨害波が捕捉された場合に、センター局に迅速
に報知するとともに、センター局より妨害波をより詳細
に測定すべく、監視局の周波数解析装置の妨害波測定条
件を変更できるため、妨害波の発生から消失までの経過
を、より詳細に測定することができるようになる。
【0009】ここで、前記監視局は、電波信号を受信す
る受信アンテナと、前記受信アンテナの温度を測定して
温度信号を生成する温度測定器とを備え、前記監視用端
末機は、前記温度信号を前記周波数解析装置の測定結果
とともに前記監視局通信装置を用いて前記センター局に
送信させ、前記操作用端末機は前記測定結果と前記温度
信号のグラフを同一画面に表示することが望ましい。ア
ンテナの感度は温度によって変化するが、この発明によ
れば、周波数解析装置の測定結果とアンテナの温度が同
一画面に表示されるので、センター局の監視員は、妨害
波の電界強度をアンテナの感度を考慮して評価すること
が可能となる。
【0010】また、本発明の妨害波探索システムにあっ
ては、妨害電波を監視する監視局と、前記監視局の監視
結果に基づいて妨害電波の測定条件を変更するセンター
局とを備えたものであって、前記監視局は、電波信号を
測定するとともに、測定結果が予め定められた範囲内の
ものであることを検知して検知信号を生成する周波数解
析装置と、前記センター局との間で無線通信を行う監視
局通信装置と、前記周波数解析装置の測定条件を設定す
るとともに、前記周波数解析装置の前記測定結果および
前記検知信号を取得し前記監視局通信装置を用いて前記
測定結果および前記検知信号を送信させる監視用端末機
とを備え、前記センター局は、前記監視局との間で無線
通信を行うセンター局通信装置と、前記センター局通信
装置によって受信された前記検知信号に基づいて、妨害
波が検知されたことを報知する報知装置と、前記センタ
ー局通信装置によって受信された妨害波の測定結果に基
づいて、前記周波数解析装置の測定条件を変更する変更
指示を生成して前記センター局通信装置を介して前記監
視局に前記変更指示を送信させる操作用端末機とを備え
ることを特徴とする。
【0011】かかる妨害波探索システムにより、ある所
定の成分に特徴付けられる電波信号が妨害波であるか否
か、監視局において自動的に判断させ、妨害波検出と判
断される場合には、センター局に自動的に報知させるこ
とが可能となる。そして、センター局は妨害波の測定結
果に基づいて、周波数解析装置の測定条件を変更する変
更指示を生成するから、周波数解析装置にあっては、妨
害波が検知されると測定条件が自動的に変更されること
になる。
【0012】ここで、妨害波検出の際には、当該妨害波
の成分の詳細を記録しておき、その記録を妨害波の備え
るべき成分の指定にフィードバックすると、より効率的
に将来発生すべき妨害波に対応することができる。その
ため、妨害波の測定結果を記録しておき、当該測定結果
に基づいて将来発生する妨害波を予測する手段を設けて
おいてもよい。
【0013】また、本発明の妨害波探索方法において
は、周波数解析装置を用いて、電波信号をある測定条件
の下に測定するとともに測定結果が予め定められた範囲
内のものであることを検知して検知信号を生成し、前記
測定結果および検知信号を無線送信し、前記測定結果お
よび検知信号を無線受信し、受信された前記測定結果お
よび検知信号に基づいて、前記周波数解析装置の測定条
件を変更する変更指示を生成し、前記変更指示を無線送
信し、前記変更指示を無線受信し、受信した変更指示に
基づいて前記周波数解析装置の測定条件を変更すること
を特徴とする。
【0014】かかる妨害波探索方法により、監視局およ
びセンター局の有人である無人であるを問わず、電波信
号を受信、解析し、当該電波信号が妨害波である場合
は、より詳細に計測を行うべく、監視局に設置された周
波数解析装置の妨害波測定条件を変更することができる
ようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】[1.本実施形態の構成]以下、
本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明す
る。本実施形態の妨害波探索システムSYSは、電波信
号の測定および妨害波の監視を行う監視局OSと、監視
局OSの電波信号測定結果を通信によって受信するセン
ター局CTRとを備えている。
【0016】[1−1.監視局の構成]図1は、監視局
OSの構成を示すブロック図である。図1に示すよう
に、監視局OSは、アンテナATと、ローテータRT
と、フィルタFLと、アンプAPと、周波数解析装置S
Aと、監視用コントローラCT1と、温度測定器SM
と、通信装置CU1と、報知信号送信装置SNDと、記
憶装置STとを備えている。
【0017】アンテナATは、電波信号を受信するもの
である。図示は省略するが、アンテナATのアンテナマ
ストは、ローテータRTと機械的に接続されている。し
たがって、ローテータRTの回転に伴ってアンテナAT
も回転する。これにより、監視局OSでは、受信する電
波信号の電界強度がどの方向において最大となるかを計
測することができるようになっている。したがって、監
視局OSは、受信した電波信号の発生した方角を測定す
ることが可能である。
【0018】フィルタFLは、入力信号の成分のうち所
定の周波数帯域に属する信号成分のみを出力する。フィ
ルタFLを通過した信号成分は、アンプAPによって増
幅され、周波数解析装置SAに供給される。
【0019】周波数解析装置SAは、捕捉した電波信号
の信号成分、すなわち周波数および電界強度などを測定
する装置であり、例えば、スペクトラム・アナライザ、
FFTアナライザなどが該当する。周波数解析装置SA
は、測定条件を指定する複数の測定モードを備えてい
る。この測定モードは、標準モード、広域高分解モー
ド、高速モードおよびマスクモードの4種類がある。周
波数解析装置SAは4種類のモードを目的に合わせて使
い分けることで、妨害波の検出およびその信号成分の詳
細な解析を可能としている。
【0020】まず、標準モードは、汎用的な信号成分測
定のモードである。標準モードは、監視局OSのエリア
内において、通常時に受信される電波信号の信号成分を
計測して電波信号の傾向を把握するために利用される。
標準モードにおいて記録された信号成分の記録は、平常
時の記録として、障害発生時の信号成分の記録と比較す
るために利用される。
【0021】ここで、標準モードにおける周波数分解能
よりもさらに精度を高くして信号成分の測定を行いたい
場合や、複数の周波数帯域を同時に測定したい場合に
は、広域高分解モードを利用する。広域高分解モードを
設定された周波数解析装置SAは、周波数帯域ごとの中
心周波数、測定周波数帯域、およびリファレンス・レベ
ルを順次変更しつつ、順番に測定を行い、複数周波数帯
域において受信する電波信号の成分を測定する。
【0022】しかし、標準モードや広域高分解モードで
は、短時間に変移する電波信号は十分に測定することが
できない場合がある。そのような場合には、周波数解析
装置SAを高速モードに設定する。高速モードに設定さ
れた周波数解析装置SAは、所定の周波数帯域を繰り返
し掃引し、短時間に変移する電波信号を捕捉する。
【0023】くわえて、高速モードでは掃引時間が短い
ため、アンテナATを回転させながら高速モードで測定
を行うと、所望の電波信号の電界強度が一番大きい方角
を測定することができる。したがって、高速モードは、
基地局OSから観た場合の妨害波の発生方向を推定する
場合にも利用することができる。
【0024】上記標準モード、広域高分解モード、およ
び高速モードにより、妨害波の特徴が判明した場合に
は、その特徴をもつ妨害波の検出をさらに確実に行える
ようにすればよい。その場合に、マスクモードを利用す
る。マスクとは、妨害波としてみなすべき電波信号の周
波数および電界強度の範囲を示す設定を指す。マスクモ
ードでは、マスクを予め周波数解析装置SAに設定し、
その範囲内の信号成分をもつ電波信号を捕捉した場合
に、周波数解析装置SAが、監視用コントローラCT1
にトリガ信号TGを出力する。
【0025】図2は、マスクモードの設定の一例を示す
説明図である。図2に示すように、マスク設定には、検
出したい電波信号の周波数および電界強度を設定する。
図2の例では、マスクとしてf1〜f2までの周波数帯
において、電界強度がe1〜e2の範囲を設定してい
る。このマスクの範囲に周波数および電界強度が含まれ
る電波信号を捕捉すると、周波数解析装置SAは、その
電波信号を妨害波とみなす。
【0026】周波数解析装置SAの、上述の各モードに
よる電波信号の測定結果は、波形信号WVとして、監視
用コントローラCT1に出力されている。監視用コント
ローラCT1は、通信装置CU1を介してセンター局C
TRと通信を行う機能を持ち、周波数解析装置SAより
供給される波形信号WVを、センター局CTRに所定の
間隔で送信する。また、監視用コントローラCT1は、
周波数解析装置SAからトリガ信号TGを受け取った場
合には、報知信号EMを生成し、報知信号EMを報知信
号送信装置SNDに出力する。
【0027】報知信号EMは、妨害波検出の報知を受け
る監視員が必要とする情報を簡単にまとめたものであ
り、ページャなどの携帯用通信機器に、文字として情報
を表示することができるフォーマットを採っている。報
知信号EMにより送信される情報には、例えば、妨害波
発生の日時、妨害波の周波数および電界強度などが含ま
れる。
【0028】監視用コントローラCT1からは、例え
ば、周波数解析装置SAの各測定モード、測定における
中心周波数、掃引すべき周波数帯、およびリファレンス
・レベルなどの、周波数解析装置SAによる電波信号測
定条件を、変更することができるようになっている。し
たがって、監視用コントローラCT1を操作すること
で、周波数解析装置SAの電波信号測定条件は、自在に
変更することができる。また、監視用コントローラCT
1は、ローテータRTを制御することが可能であるた
め、監視用コントローラCT1を操作することで、アン
テナATの水平角は、360°自在に変更することが可
能である。
【0029】そして、監視用コントローラCT1は、設
定ファイルCFを記憶している。この設定ファイルCF
には、測定すべき周波数帯および中心周波数、測定時の
周波数分解能、リファレンス・レベル、測定モード、ア
ンテナ水平角およびマスク設定などが記述されており、
監視用コントローラCT1は、この設定ファイルCFを
参照することで、自動的に電波信号の計測をおこなって
いる。つまり、監視局OSは、無人で電波信号の測定を
行い、妨害波の検出ができる構成となっているのであ
る。
【0030】さらに、この監視用コントローラCT1の
制御下における電波信号の測定結果は、妨害波検出の有
無に関わらず、記憶装置STに、データログLGとして
記録されている。記憶装置STは、例えば、ハードディ
スクドライブ(HDD)、フロッピー(登録商標)・デ
ィスク・ドライブ(FDD)、光磁気(MO)ディスク
ドライブなどからなる記憶装置である。データログLG
は、例えばCSVフォーマットなどに整形されており、
データログLGを解析することで、妨害波の傾向をいつ
でも分析することができるようになっている。したがっ
て、データログLGを解析した結果を設定ファイルCF
に反映させることもでき、将来の妨害波発生に対して、
効果的に対処することができるようになっている。
【0031】上記をまとめると、監視局OSでは、監視
用コントローラCT1が自動で周波数解析装置SAを制
御し、電波信号の測定を行い、妨害波検出の際にはセン
ター局CTRに報知し、電波信号測定の結果は、後日分
析可能なフォーマットで記録している、ということであ
る。すなわち、監視局OSは、無人で妨害波の監視をお
こなっており、センター局CTRの監視員の労力を優れ
て低減させつつ、確実に妨害波の捕捉を行い、その記録
を残しておける構成となっているのである。
【0032】それだけではなく、監視用コントローラC
T1は、通信装置CU1を介して、遠隔地と通信を行う
ことが可能である。つまり、設定ファイルCFの変更を
含めた監視用コントローラCT1の動作は、監視用コン
トローラCT1に接続することができれば、すべて遠隔
地から制御することが可能であり、妨害波発生時の電波
信号測定条件の変更は、柔軟に行えるようになってい
る。
【0033】[1−2.センター局の構成]監視局OS
において妨害波が捕捉された場合には、センター局CT
Rから、監視局OSに備えられた周波数解析装置SAの
電波信号測定条件を、遠隔で変更することができる。
【0034】図3はセンター局CTRの構成を示すブロ
ック図である。図3に示すように、センター局CTR
は、遠隔制御用コントローラCT2と、通信装置CU2
と、報知信号受信装置RSVと、モニタMTと、プリン
タPTとを備えている。
【0035】遠隔制御用コントローラCT2は、監視局
OSより送信されてくる波形信号WVを逐次受信し、モ
ニタMTに表示する。モニタMTは、遠隔制御用コント
ローラCT2に接続された表示装置である。また、波形
信号WVを所定フォーマットに変換することにより、プ
リンタPTによって印刷することも可能である。
【0036】また、遠隔制御用コントローラCT2に
は、監視局OSに備えられた周波数解析装置SAの電波
信号測定の設定を変更するための遠隔制御プログラムP
Gがインストールされており、通信装置CU2を介し
て、監視局OSと通信を行い、周波数解析装置SAの測
定条件を変更することが可能となっている。
【0037】図4は、モニタMTに表示される監視画面
の一例を示す説明図である。図4に示すように、モニタ
MTには、設定情報ウインドウCWと、信号波形ウイン
ドウWWと、アンテナ温度ウインドウTWが表示され
る。これらのウインドウによって、監視局OSにおいて
捕捉された電波信号がどのような特徴をもつものである
か、センター局CTRより一見して分かるようになって
いる。
【0038】まず、設定情報ウインドウCWには、測定
開始日時および測定終了日時、測定モード、マスク設
定、およびアンテナ水平角情報が表示される。この設定
情報ウインドウCWによって、監視局OSでは、現在ど
のような測定条件で電波信号を捕捉しているか、どのよ
うなモードによって測定が行われているのか、という情
報を簡単に識別することができるようになっている。
【0039】この設定情報ウインドウCWを介して、監
視局OSに備えられた周波数解析装置SAの測定条件を
変更することができる。例えば、監視局OSより妨害波
検出の報知を受けた場合には、設定情報ウインドウCW
を介して、監視局OSのマスク設定およびアンテナ水平
角設定などの設定を変更することができるようになって
いる。そして、「設定変更」ボタンを押下することによ
り、設定情報ウインドウCWにおいて行われた変更を実
行するよう、監視用コントローラCT1に要求を送信す
ることができる。また、設定情報ウインドウCWには、
周波数解析装置SAによる電波信号の測定を中断する中
断要求を監視用コントローラCT1に送信するために用
いる「測定中断」ボタンも備えられている。
【0040】次に、信号波形ウインドウWWには、監視
局OSが測定した電波信号に基づいたスペクトログラム
が表示される。グラフのx軸には電波信号の周波数が対
応し、y軸には電波信号の電界強度が対応し、z軸には
電波信号を捕捉した時刻が対応している。信号波形ウイ
ンドウWWのグラフエリアにスペクトログラムが表示さ
れるため、監視局OSにおいて捕捉された電波信号の成
分がどのような特徴をもつものであるのか、監視員は容
易に識別できる。
【0041】さらに、信号波形ウインドウWWは、マー
カ機能を備えている。監視員がグラフエリアの任意の位
置をマウス(図示せず)によりクリックすることで、当
該位置が示す電波信号の測定時刻、周波数、電界強度
が、ポインタ近辺に文字として表示されるようになって
いる。したがって、マスクが設定されていない場合で
も、監視員はグラフにおける所望の部分の周波数および
電界強度について、詳細情報を簡単に知ることができ
る。
【0042】また、アンテナ温度ウインドウTWには、
アンテナATの2箇所の温度の時間による推移を示すグ
ラフが表示されている。アンテナ温度ウインドウTWに
表示されるグラフは、x軸が測定時刻に対応し、y軸が
アンテナATの温度に対応している。監視員は、このア
ンテナ温度ウインドウTWに表示されるグラフと、上記
の信号波形ウインドウWWに表示されるスペクトログラ
ムとを比較することが可能となり、妨害波の情報をより
監視員に分かりやすく示すことができる。
【0043】監視局OSが、マスクによって妨害波とし
て設定されている範囲の周波数および電界強度を持つ電
波信号を捕捉した場合、報知信号EMが送信されてくる
こととなる。その報知信号EMを受信し、センター局C
TRに駐在している監視員に妨害波の検出を光や音とい
った手段により報知するのが、報知信号受信装置RSV
である。なお、報知信号受信装置RSVとしては、例え
ばページャなどを用いてもよい。
【0044】[2.本実施形態の動作] [2−1.一般的な測定動作]図5は、妨害波探索シス
テムSYSのデータログLG収集の動作を示すシーケン
スチャートである。これは、データログLGの収集な
ど、マスク設定を必要としない場合の動作である。
【0045】まず、監視用コントローラCT1が、設定
ファイルCFを参照し、電波信号測定開始の時刻になっ
たと判断すると、周波数解析装置SAに、電波信号の測
定を開始するよう指令する。すると、周波数解析装置S
Aは電波信号の測定を開始し、波形信号WVを監視用コ
ントローラCT1に供給する(ステップS101〜S1
02)。
【0046】図5には示していないが、ここで、監視用
コントローラCT1は、温度測定装置SMにも、アンテ
ナATの温度を測定するよう指令し、温度測定装置SM
は、温度信号TPを、監視用コントローラCT1に供給
する。以下、温度測定装置SMの動作は周波数解析装置
SAの動作と同様で、温度信号TPの供給タイミングも
波形信号WVの供給タイミングと同様であるため、説明
を省略する。
【0047】監視用コントローラCT1は、遠隔制御用
コントローラCT2に、波形信号WVの送信開始を通知
する開始信号STを送信する。この開始信号STを受信
した遠隔制御用コントローラCT2は、応答信号ACK
を監視用コントローラCT1に送信する(ステップS1
03〜S104)。当該応答信号ACKを受信すると、
監視用コントローラCT1は、記憶装置STにデータロ
グLGを記録すると共に、波形信号WVを、遠隔制御用
コントローラCT2に向けて送信する(ステップS10
5〜S106)。
【0048】監視用コントローラCT1より波形信号W
Vを受信した遠隔制御用コントローラCT2は、波形信
号WVに所定の処理を施し、モニタMTの信号波形ウイ
ンドウWWにスペクトログラム表示する。ここで、遠隔
制御用コントローラCT2では、所定間隔で送信されて
くる波形信号WVを受信するたびに、応答信号ACK
を、監視用コントローラCT1にむけて送信する(ステ
ップS107)。
【0049】ステップS105〜S107の処理を繰り
返すうち、設定ファイルCFに設定された測定終了時刻
になったことを監視用コントローラCT1が識別すると
(ステップS108においてYes)、監視用コントロ
ーラCT1は、測定終了を周波数解析装置SAに指令す
る(ステップS109)。その指令によって、周波数解
析装置SAは、電波信号の測定を終了し、監視用コント
ローラCT1に測定終了信号を出力する(ステップS1
10)。
【0050】波形信号WVの供給が停止すると、監視用
コントローラCT1は、信号送信終了を通知する終了信
号EDを、遠隔制御用コントローラCT2に向けて送信
する(ステップS111)。その信号を受信した遠隔制
御用コントローラCT2は、応答信号ACKを、監視用
コントローラCT1に向けて送信する(ステップS11
2)。
【0051】ステップS112において遠隔制御用コン
トローラCT2の送信した応答信号ACKを受信する
と、監視用コントローラCT1は、記憶装置STに記録
したデータログLGを、遠隔制御用コントローラCT2
に向けて転送し(ステップS113)、処理は終了す
る。
【0052】なお、遠隔制御用コントローラCT2か
ら、監視局OSの電波信号測定を中断することも可能で
ある。センター局CTRの操作員が、マウス(図示せ
ず)を操作し、設定情報ウインドウCWに表示された
「測定中断」ボタンにカーソル(図示せず)を位置させ
てクリック操作を行うことにより、いつでも測定終了の
要求が監視局OSに向けて送信される。監視用コントロ
ーラCT1は、測定終了要求を受信すると、周波数解析
装置SAの電波信号測定を終了させる。
【0053】上述の動作によって、監視局OSの周辺で
特に通信障害が発生していない場合に収集したデータロ
グLGは平常時の電波信号の記録となり、通信障害発生
時の電波信号の記録と照合する資料として利用すること
ができる。
【0054】また、通信障害が発生した際には、収集し
たデータログLGを、例えば、表計算ソフトやデータベ
ースソフトなどを利用した多次元分析にかけるなどし
て、発生した通信障害と、捕捉された電波信号の有する
成分との関連を発見することができ、通信障害への対策
を取ることができるようになる。
【0055】妨害波は予期せぬ状況で発生する場合もあ
るが、従来の妨害波探索システムによれば、単発的で一
過性の妨害波のデータを取りすごしてしまうことも多々
あった。しかしながら、本実施形態の妨害波探索システ
ムSYSを利用すれば、データログLGを有効活用する
ことができ、その解析結果は、障害耐性の高いシステム
構築にフィードバックすることが可能である。
【0056】[2−2.妨害波監視用の測定動作]妨害
波の発生原因の仮定、予測、および特定などが可能な場
合、妨害波探索システムSYSにマスクを設定しておけ
ば、想定される電波信号が捕捉された際に、監視局OS
からセンター局CTRに報知させることができる。
【0057】図6は、妨害波探索システムSYSの妨害
波検出時の動作を示すシーケンスチャートである。
【0058】まず、マスク設定された成分を持つ電波信
号を検出した場合、周波数解析装置SAは、トリガ信号
TGを、監視用コントローラCT1に出力する。する
と、監視用コントローラCT1は、報知信号EMを生成
し、当該報知信号EMを、報知信号送信装置SNDを介
して、センター局CTRに送信する(ステップS201
〜S203)。
【0059】センター局CTRの報知信号受信装置RS
Vは、報知信号EMを受信すると、妨害波受信の警報を
発する。この結果、センター局CTRの監視員は、監視
局OSにおける妨害波の発生を認識することができる。
【0060】ここで、手動によって妨害波の測定条件に
変更が加えられ、設定条件変更の要求が監視局OSに向
けて送信されると(ステップS204〜S205)、監
視用コントローラCT1は、当該要求の通りに、周波数
解析装置SAの電波信号測定条件を変更し、新しい測定
条件で収集した波形信号WVを、センター局CTRに向
けて送信する(ステップS206〜S208)。
【0061】上記ステップS204〜S208の流れ
は、具体的には以下のようになる。例えば、マスクとし
て1.2GHz〜1.8GHzの周波数帯および50d
Bm以上の電界強度が設定されている場合において、周
波数が1.3GHzで電界強度が80dBmの電波信号
が受信されたとする。すると、周波数解析装置SAはそ
の電波信号を妨害波と判断し、監視用コントローラCT
1に、トリガ信号TGを出力する。
【0062】すると、監視用コントローラCT1は、報
知信号送信装置SNDを介して、報知信号EMを、セン
ター局CTRに送信する。報知信号EMを受けて、セン
ター局CTRの報知信号受信装置RSVは、光や音など
の手段で、センター局CTRの監視員に、監視局OSに
おいて妨害波が検出された旨の警報を発する。また、報
知信号EMがページャ等の携帯用電子機器に送信された
場合には、当該携帯用電子機器には、妨害波発生の詳細
情報が表示されるため、監視員は、妨害波発生の詳細に
ついて、即座に知ることができる。
【0063】ここで、センター局CTRの監視員は、モ
ニタMTに表示された信号波形ウインドウWWによっ
て、当該妨害波の特徴を確認することができる。そし
て、監視員がより詳細に妨害波の特徴を識別したいので
あれば、マウス(図示せず)を操作し、モニタMTに表
示されるカーソル(図示せず)を信号波形ウインドウW
Wの所望の位置を移動させ、クリック操作を行うことに
よって、監視局OSにおいて捕捉された妨害波の成分に
ついて、より詳細な情報を得ることもできる。
【0064】信号波形ウインドウWWにおいて、妨害波
の概況および詳細を把握すると、センター局CTRの監
視員は、当該妨害波をより詳細に計測するために、設定
情報ウインドウCWにおいて、監視局OSの妨害波測定
条件を変更することができる。この場合に変更しうる条
件としては、例えば、中心周波数、周波数分解能、およ
びリファレンス・レベルなどが挙げられる。
【0065】ここで、監視員は、例えば、次のような変
更を行うであろう。まず、周波数が1.3GHzの妨害
波が検出されているため、測定の中心周波数を1.3G
Hzに設定し、測定範囲を1.2GHz〜1.4GHz
とした後、測定モードを高速モードに変更する。また、
妨害波の電界強度が80dBmであるため、リファレン
ス・レベルを70dBm程度として設定する。
【0066】上述の設定変更を行った後、センター局C
TRの監視員は、設定情報ウインドウCWの「設定変
更」ボタンにカーソル(図示せず)を位置させてクリッ
ク操作を行うことにより、監視局OSの監視用コントロ
ーラCT1に測定条件変更の要求を送信する。すると、
監視局OSにおいては、新しい条件で妨害波の計測が開
始され、その結果、妨害波の成分を詳細に示す波形信号
WVが、センター局CTRに送信されることとなる。
【0067】なお、上述の設定変更が自動で行われるよ
うに、遠隔監視用コントローラCT2に、妨害波検出の
際の測定条件変更要求を送信するプログラムを記憶させ
ておき、そのプログラムが、報知信号EMをトリガとし
て実行されるようにしてもよい。この場合でも、ステッ
プS204〜S208までの手順は変わらない。
【0068】ステップS208において送信された波形
信号WVを受信すると、遠隔制御用コントローラCT2
は、応答信号ACKを、監視用コントローラCT1に向
けて送信する(ステップS209においてYes〜ステ
ップS210)。
【0069】また、ステップS209において、測定条
件を再度変更する場合には、上述のステップS204〜
S208の動作が繰り返される。
【0070】上述のように、センター局CTRから、監
視局OSの電波信号捕捉の条件について設定変更を行う
ことで、妨害波発生の際に迅速な対応を取ることが可能
となり、短時間に変移する妨害波についても十分なデー
タを収集することができるようになる。また、監視局O
Sまで監視員が赴き、周波数解析装置SAの測定条件の
設定を変更する必要がないことで、システム運用に必要
な人員コストを大幅に削減することができるようにな
る。
【0071】<変形例>また、本発明の妨害波探索シス
テムは、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加
え得ることは勿論である。例えば、本発明の妨害波探索
システムは、上述の実施形態の態様に限られるものでは
なく、例えば、以下の各種の変形が可能である。 (1)上述の説明においては、監視局OSの設定条件の
変更は、センター局CTRより手動で行う態様であった
が、妨害波検出の際にとるべき手順を予め設定変更ファ
イルに記述して遠隔制御用コントローラCT2に記憶さ
せておき、妨害波検出の際に、遠隔制御用コントローラ
CT2が、測定条件変更要求を、自動で基地局OSに向
けて送信する態様であってもよい。
【0072】例えば、マスクとして、1.3GHz〜
2.3GHzの周波数帯および65dBm以上の電界強
度が設定されているとする。この場合、周波数が1.4
GHzで電界強度が90dBmの電波信号が捕捉される
と、当該電波信号は妨害波とみなされることとなる。
【0073】ここで、捕捉された妨害波をより詳細に測
定するために、例えば、捕捉された妨害波の周波数に中
心周波数を合わせ、測定周波数範囲を中心周波数±0.
2GHzとし、リファレンス・レベルを妨害波の電界強
度から30dBm低い電界強度に合わせて測定を行う、
と記述した設定変更ファイルを、遠隔制御用コントロー
ラCT2に記憶させておく。
【0074】そして、遠隔制御用コントローラCT2
を、報知信号EMの受信をトリガとして、基地局OS
に、設定変更ファイルに記述された変更内容に基づいた
妨害波測定条件の変更要求を送信するよう動作させる
と、妨害波検出の際には、当該妨害波を自動で詳細に測
定できるようになる。
【0075】なお、上記の設定変更ファイルに複数の設
定変更パターンを記述しておき、選択可能とする態様で
あっても構わない。また、上記の設定変更ファイルが、
監視用コントローラCT1に記憶される態様であっても
構わない。
【0076】さらに、上述のように予め変更すべき設定
条件を導き出すにあたり、データログLGをもちいた解
析を利用する態様をとることが好ましい。
【0077】(2)上述の説明においては、一つの監視
局OSをセンター局CTRが遠隔制御する態様について
説明を行ったが、妨害波探索システムSYSに、監視局
OSが複数備えられる態様であってもよい。この場合に
は、妨害波の発生位置を推定させるべく、妨害波探索シ
ステムSYSを動作させることもできる。
【0078】複数の監視局OS1〜OSnを備える妨害
波探索システムSYSにおいては、ある監視局OSj
(j=1〜n)が妨害波を検出した場合は、他の監視局
OSk(k=1〜n、k≠j)と協働して妨害波の発生
位置を推定することができる。以下に、妨害波探索シス
テムSYSが、妨害波発生位置を推定する動作について
説明する。監視局OS1〜OSnそれぞれの構成および
動作は、上述の監視局OSと同様である。
【0079】図7は、ある監視局OSj、他の監視局O
Sk、およびセンター局CTRの妨害波検出時の動作を
示すシーケンスチャートである。
【0080】まず、監視局OSjにおいて妨害波が検出
されると、監視局OSjは、センター局CTRに報知信
号EMを送信したのち、ローテータRTを制御してアン
テナATを回転させ、妨害波の測定を開始する(ステッ
プS301〜S303)。ここでは、アンテナATの回
転を伴う測定であるため、周波数解析装置SAは、高速
モードにて測定を行っている。
【0081】監視局OSjから報知信号EMを受信した
センター局CTRは、監視局OSjの近傍に位置する監
視局OSkに、妨害波の測定を行うよう指令する(ステ
ップS304)。その指令を受けた監視局OSkは、ア
ンテナATを回転させ、妨害波の測定を開始する(ステ
ップS305〜S306)。
【0082】そして、監視局OSjおよびOSkはそれ
ぞれ、波形信号WVをセンター局CTRに向けて送信す
る(ステップS307およびS308)。監視局OSj
およびOSkより受信する2つの波形信号WVを元に、
遠隔制御用コントローラCT2は、妨害波の発生位置を
推定することができる。
【0083】アンテナATを回転させて妨害波の電界強
度を測定すると、ある基地局OSからみて、どの方向で
妨害波の電界強度が一番大きくなるかを知ることができ
る。妨害波の電界強度が一番大きい方向とは、妨害波の
発生方向を意味する。そこで、2つの監視局OSjおよ
びOSkからアンテナATを回転させて妨害波の電界強
度を測定し、それぞれの監視局OSから妨害波の電界強
度が一番大きくなる方向に直線を延長させると、二つの
直線の交差する位置がわかる。そして、その位置を妨害
波の発生位置であると推定することができる。
【0084】妨害波の発生位置を推定すると(ステップ
S309においてYes)、センター局の遠隔制御用コ
ントローラCT2は、基地局OSjに妨害波の位置を通
知し、より詳細な測定条件で妨害波を測定すべく要求す
る(ステップS310)。そして、遠隔制御用コントロ
ーラCT2は、基地局OSkには通常の測定動作に復帰
するよう要求する。その要求を受けた基地局OSkは、
アンテナATの指向を復帰させ、通常の測定に移行する
(ステップS311〜S313)。
【0085】基地局OSjの監視用コントローラCT1
は、ステップS310における要求を受け、より詳細な
条件によって妨害波の測定を開始する(ステップS31
4〜S315)。当該測定の結果生成される波形信号W
Vは、データログLGとして記憶装置STに記録される
と共に、基地局jよりセンター局CTRに所定の間隔で
送信される。また、センター局CTRからは、波形信号
WV受信の度に、応答信号ACKが基地局jに向けて送
信される(ステップS316〜S318)。
【0086】以後、ステップS319〜S322までの
動作は、上述したステップS108〜S113の動作と
同様であるため、説明を省略する。
【0087】なお、上述の変形例2の説明においては、
監視局OSjおよびOSkの2つとセンター局CTRと
の連携動作について説明したが、監視局OSが3つ以上
の複数であっても勿論よい。また、上記では、捕捉した
妨害波の発生位置推定の後、当該妨害波の測定を監視局
OSjのみが行う態様をとって説明したが、妨害波の計
測まで複数の基地局OSが協働して行う態様をとっても
よい。
【0088】(3)上述した実施形態では、温度測定器
SMを用いて受信アンテナATの温度を測定し、その測
定結果をセンター局CTRに送信して、モニタMTの画
面上に温度変化を示すグラフを表示していた。しかし、
本発明はこれに限られるものではなく、温度測定結果に
基づいて電波測定結果を補正するようにしても良い。
【0089】この場合、監視局コントローラCT1に温
度と補正値との対応を記憶した補正テーブルを設ける。
そして監視用コントローラCT1は、温度信号TPに基
づいて補正テーブルを検索して補正値を得て、この補正
値に基づいて波形信号WVを補正すれば良い。くわえ
て、上述したマスクモードの機能を監視用コントローラ
CT1に持たせ、補正後の波形信号WVに基づいて妨害
波の有無を検知するようにしても良い。
【0090】受信アンテナATの感度は温度によって変
化するため、日中と夜間では変化する。しかし、この変
形例によれば、波形信号WVを補正するから、受信アン
テナATの環境温度が変化しても、一定の電界強度の範
囲内にある電波を妨害波として正確に検知することが可
能となる。
【0091】(4)本実施形態においては、データログ
LGが、記憶装置STに直接記録される構成としたが、
システム負荷の軽減のために、データログLGを一時的
に周波数解析装置SAに記録しておき、測定終了の後に
記憶装置STに転送してもよい。この場合、データログ
LGには、ディスク容量の節約および転送時間の短縮化
のために、ファイル圧縮をかけることができる。データ
ログLGの圧縮作業は、電波信号測定の後に行うことが
好ましい。
【0092】(5)また、データログLGを記録する際
に、記憶装置STに十分な記憶領域が残されていない場
合には、警告画面をセンター局CTRのモニタMTに表
示するようにしてもよい。そうすることで、警告画面が
モニタMTに表示された場合には、センター局CTRか
ら監視局OSjの監視用コントローラと通信を行い、記
憶領域STに記録されたファイルを操作するなど、記憶
領域の不足に対する対策をとることができる。したがっ
て、電波信号の記録を逸する事態を防止することができ
る。
【0093】(6)本実施形態においては、周波数解析
装置SAの電波信号測定条件を変更するために、遠隔制
御プログラムPGを利用する態様を例にとって説明をお
こなったが、遠隔制御用コントローラCT2から監視用
コントローラCT1にTelnet接続する方法でも構
わない。要は、遠隔制御用コントローラCT2から周波
数解析装置SAの電波信号成分を測定する条件を変更で
きれば、どのような態様であってもよい。
【0094】(7)本実施形態においては、データログ
LGをCSVフォーマットによって記録する態様で説明
を行ったが、データログLGはカンマ区切りではない別
のフォーマットで記録されてもよい。要は、周波数解析
装置SAによって測定された電波信号の記録が、妨害波
の解析に利用できるように保存されているならば、どの
ような態様であってもよい。
【0095】(8)本実施形態においては、周波数解析
装置SAによって測定された電波信号のログを表計算ソ
フトおよびデータベースソフトを利用して分析する態様
で説明を行ったが、データログLGの分析には、例えば
数式処理ソフトなどを利用してもよい。要は、周波数解
析装置SAによって測定された電波信号の記録をもと
に、妨害波の傾向を把握する解析を行うことができるな
らば、どのような態様をとってもよい。
【0096】(9)上述した実施形態においては、セン
ター局CTRの遠隔制御用コントローラCT2に記憶装
置STを接続し、そこに妨害波の測定結果を記録するよ
うにしてもよい。また、過去の測定結果から妨害波の発
生を予測し、その予測結果に基づいてマスクの設定を変
更するプログラムを遠隔制御用コントローラCT2に実
行させてもよい。
【0097】例えば、電波信号計測の時間帯と妨害波の
周波数との関係を対応付けるデータベースを、遠隔制御
用コントローラCT2に接続した記憶装置STに構築
し、計測を行う時間に基づいて、最も妨害波が発生しや
すい範囲にマスクを設定するようにしてもよい。
【0098】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の妨害波
探索システムによれば、妨害波の計測条件を遠隔にて設
定することができるようになり、短時間に変移する妨害
波のデータも十分に収集することができるようになる。
さらに、複数の監視局をセンター局にて一元管理するこ
とができるため、システム運用のための人員コストは大
幅に削減され、より効率的である。従って、本発明の妨
害波探索システムは、優れた利便性を提供するのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 監視局OSの構成を示すブロック図である。
【図2】 マスクモードの設定の一例を示す説明図であ
る。
【図3】 センター局CTRの構成を示すブロック図で
ある。
【図4】 モニタMTに表示される監視画面の一例を示
す説明図である。
【図5】 妨害波探索システムSYSのデータログLG
収集の動作を示すシーケンスチャートである。
【図6】 妨害波探索システムSYSの妨害波検出時の
動作を示すシーケンスチャートである。
【図7】 ある監視局OSj、他の監視局OSk、およ
びセンター局CTRの妨害波検出時の動作を示すシーケ
ンスチャートである。
【符号の説明】
SYS…妨害波探索システム、OS…監視局、CTR…
センター局、AT…アンテナ、SM…温度測定器、SA
…周波数解析装置、CU1…通信装置、CU2…通信装
置、EM…報知信号、SND…報知信号送信装置、RS
V…報知信号受信装置、CT1…監視用コントローラ、
CT2…遠隔制御用コントローラ、WW…信号波形ウイ
ンドウ、TW…アンテナ温度ウインドウ、LG…データ
ログ。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 和秀 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 小谷 和義 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 高野 裕一 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 星野 謙 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (72)発明者 山口 太嘉志 東京都品川区北品川五丁目9番31号 ソニ ー・テクトロニクス株式会社内 (72)発明者 山本 和利 東京都品川区北品川五丁目9番31号 ソニ ー・テクトロニクス株式会社内 Fターム(参考) 5K042 AA08 CA02 DA01 DA04 DA19 DA36 EA01 FA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 妨害電波を監視する監視局と、前記監視
    局の監視結果に基づいて妨害電波の測定条件を変更する
    センター局とを備えた妨害波探索システムであって、 前記監視局は、 電波信号を測定するとともに、測定結果が予め定められ
    た範囲内のものであることを検知して検知信号を生成す
    る周波数解析装置と、 前記センター局との間で無線通信を行う監視局通信装置
    と、 前記周波数解析装置の測定条件を設定するとともに、前
    記周波数解析装置の前記測定結果および前記検知信号を
    取得し前記監視局通信装置を用いて前記測定結果および
    前記検知信号を送信させる監視用端末機とを備え、 前記センター局は、 前記監視局との間で無線通信を行うセンター局通信装置
    と、 前記センター局通信装置によって受信された前記検知信
    号に基づいて、妨害波が検知されたことを警報する警報
    装置と、 前記センター局通信装置によって受信された前記測定結
    果を表示するとともに、前記周波数解析装置の測定条件
    の変更指示を入力可能であり、変更後の測定条件を前記
    センター局通信装置を介して前記監視局に送信させる操
    作用端末機とを備えることを特徴とする妨害波探索シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記監視局は、 電波信号を受信する受信アンテナと、 前記受信アンテナの温度を測定して温度信号を生成する
    温度測定器とを備え、 前記監視用端末機は、前記温度信号を前記周波数解析装
    置の測定結果とともに前記監視局通信装置を用いて前記
    センター局に送信させ、 前記操作用端末機は、前記測定結果と前記温度信号のグ
    ラフを同一画面に表示することを特徴とする請求項1に
    記載の妨害波探索システム。
  3. 【請求項3】 妨害電波を監視する監視局と、前記監視
    局の監視結果に基づいて妨害電波の測定条件を変更する
    センター局とを備えた妨害波探索システムであって、 前記監視局は、 電波信号を測定するとともに、測定結果が予め定められ
    た範囲内のものであることを検知して検知信号を生成す
    る周波数解析装置と、 前記センター局との間で無線通信を行う監視局通信装置
    と、 前記周波数解析装置の測定条件を設定するとともに、前
    記周波数解析装置の前記測定結果および前記検知信号を
    取得し前記監視局通信装置を用いて前記測定結果および
    前記検知信号を送信させる監視用端末機とを備え、 前記センター局は、 前記監視局との間で無線通信を行うセンター局通信装置
    と、 前記センター局通信装置によって受信された前記検知信
    号に基づいて、妨害波が検知されたことを報知する報知
    装置と、 前記センター局通信装置によって受信された妨害波の測
    定結果に基づいて、前記周波数解析装置の測定条件を変
    更する変更指示を生成して前記センター局通信装置を介
    して前記監視局に前記変更指示を送信させる操作用端末
    機とを備えることを特徴とする妨害波探索システム。
  4. 【請求項4】 前記操作用端末機は、 前記妨害波の測定結果を記憶するとともに、過去の測定
    結果から妨害波の発生を予測する手段と、 予測結果に基づいて、前記周波数解析装置が前記検知信
    号を生成する条件を設定するための設定信号を生成する
    手段と、 前記設定信号を前記センター局通信装置を介して前記監
    視局に送信させる手段とを備えることを特徴とする請求
    項3に記載の妨害波探索システム。
  5. 【請求項5】 妨害波を探索する妨害波探索方法におい
    て、 周波数解析装置を用いて、電波信号をある測定条件の下
    に測定するとともに測定結果が予め定められた範囲内の
    ものであることを検知して検知信号を生成し、 前記測定結果および検知信号を無線送信し、 前記測定結果および検知信号を無線受信し、 受信された前記測定結果および検知信号に基づいて、前
    記周波数解析装置の測定条件を変更する変更指示を生成
    し、 前記変更指示を無線送信し、 前記変更指示を無線受信し、 受信した変更指示に基づいて前記周波数解析装置の測定
    条件を変更することを特徴とする妨害波探索方法。
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