JP2011040201A - 同軸コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】半田付け時の同軸コネクタの浮き上がりを防ぐとともに、同軸コネクタの電磁シールド機能の低下を防ぐ。
【解決手段】中心コンタクト3をハウジング7で保持する。ハウジング7の外周面をシェル本体51で覆う。プリント基板21のスルーホール21aに挿入される脚部52をシェル本体51に連結する。シェル5をプリント基板21の表面から浮かせてすき間Gをつくるとともに、そのすき間Gに露出する中心コンタクト3の外周面を包囲する金属スリーブ9をシェル5に設ける。
【選択図】図2
【解決手段】中心コンタクト3をハウジング7で保持する。ハウジング7の外周面をシェル本体51で覆う。プリント基板21のスルーホール21aに挿入される脚部52をシェル本体51に連結する。シェル5をプリント基板21の表面から浮かせてすき間Gをつくるとともに、そのすき間Gに露出する中心コンタクト3の外周面を包囲する金属スリーブ9をシェル5に設ける。
【選択図】図2
Description
この発明は同軸コネクタに関する。
従来、コネクタ本体と4本足の外部導体と中心導体とを備えた同軸コネクタが知られている(下記特許文献1参照)。4本足の外部導体はコネクタ本体の一端部に連なる。中心導体はコネクタ本体と4本足の外部導体との中央に位置する。外部導体、中心導体はプリント基板のスルーホールに取り付けられる。
外部導体、中心導体をプリント基板のスルーホールに半田付けするとき、半田が毛細管現象によりプリント基板の表面とコネクタ本体の下面とのすき間に入り込み、コネクタ本体がプリント基板の表面から浮き上がるおそれがある。
上記同軸コネクタを含む電子部品の浮上がりを解決する従来技術として、下記特許文献2に記載されたプリント配線板がある。
このプリント配線板の表面には凹部が形成されている。凹部はスルーホールの周囲に位置する。
電子部品のリードをプリント配線板のスルーホールに半田付けするとき、スルーホールから流出した半田が凹部に留まり、電子部品の浮上がりが阻止される。
したがって、特開2005−5539号公報に開示されたプリント基板に特開2005−327895号公報に開示されたプリント配線板の発明を適用すれば、特開2005−5539号公報に開示された同軸コネクタの浮上がりを阻止することができると認められる。
しかし、中心導体の一部の外周面がプリント配線板の凹部の空間に露出することになり、その中心導体の一部から電磁波が漏れたり、中心部材が外部からのノイズを拾ったりするおそれがある。
この発明は上述の事情に鑑みなされたもので、その課題は半田付け時の同軸コネクタの浮き上がりを防ぐとともに、同軸コネクタの電磁シールド機能の低下を防ぐことである。
前述の課題を解決するため請求項1の発明は、基板に実装される同軸コネクタにおいて、中心コンタクトと、この中心コンタクトを保持するハウジングと、このハウジングの外周面を覆うシェル本体と、このシェル本体に設けられ、前記基板のスルーホールに挿入される脚部とを有するシェルと、前記シェルを前記基板の表面から浮かせてすき間をつくるとともに、そのすき間に露出する前記中心コンタクトの外周面を包囲する金属スリーブとを備えていることを特徴とする。
金属スリーブによってすき間が形成されるので、毛細管現象による同軸コネクタの浮き上がりが阻止される。また、すき間に露出する中心コンタクトの外周面は金属スリーブによって包囲されるので、中心コンタクトから電磁波が漏れたり、中心コンタクトが外部からのノイズを拾ったりするのを防ぐことができる。
請求項2の発明は、請求項1記載の同軸コネクタにおいて、前記金属スリーブと前記シェルとが一体に形成されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の同軸コネクタにおいて、前記脚部が連結部を介して前記シェル本体に設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、半田付け時の同軸コネクタの浮き上がりを防ぐとともに、同軸コネクタの電磁シールド機能の低下を防ぐことができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2、図3に示すように、この発明の第1実施形態の同軸コネクタ1は中心コンタクト3とシェル5とハウジング7と金属スリーブ9とを備える。同軸コネクタ1はプリント基板(基板)21に実装されている。
中心コンタクト3はほぼピン状であり、接触部31と固定部32と端子部33とを有する。
接触部31は相手側同軸コネクタ(図示せず)の中心コンタクトに接触する。固定部32は接触部31に連なる。固定部32の外周面には周方向に沿って突起部32aが形成されている(図3参照)。端子部33は固定部32に連なる。端子部33にはフランジ部33aが形成されている。
シェル5はシェル本体51と4つの脚部52と連結部53とを有する。シェル本体51と4つの脚部52と連結部53とは金属で一体に形成されている。
シェル本体51は円筒状であり、ハウジング7の外周面を覆う。シェル本体51と中心コンタクト3とは同軸である。シェル本体51の内周面には段差面51aが形成されている。
4つの脚部52は角柱状であり、プリント基板21のスルーホール21aに挿入され、半田付けされる。脚部52の一部はスルーホール21aから突出する。
連結部53はほぼ環状であり、シェル本体51と4つの脚部52とを連結する。
ハウジング7はほぼ円柱状であり、中心コンタクト3を保持する。ハウジング7は大径孔71と小径孔72とを有する。大径孔71はハウジング7の上部に形成され、ハウジング7の上端面で開口している。大径孔71の中心軸はハウジング7の中心軸に一致している。小径孔72の一端は大径孔71に通じ、小径孔72の他端はハウジング7の下面で開口している。小径孔72の中心軸はハウジング7の中心軸に一致している。
ハウジング7の下部の外周面にはフランジ部73が形成されている。ハウジング7はシェル5の下方からシェル本体51に圧入される。
金属スリーブ9は円筒状である。金属スリーブ9の上部はシェル5のシェル本体51内に圧入され、シェル5に導通する。
同軸コネクタ1の組立手順の一例について説明する。
まず、ハウジング7をシェル5のシェル本体51に圧入する。このとき、ハウジング7のフランジ部73がシェル本体51の段差面51aに突き当たる。
次に、中心コンタクト3をハウジング7の小径孔72に圧入する。このとき、中心コンタクト3のフランジ部33aがハウジング7の下面に突き当たる。
最後に、金属スリーブ9の上部をシェル5のシェル本体51内に圧入する。このとき、金属スリーブ9の上端がハウジング7のフランジ部73に突き当たり、金属スリーブ9の下部はシェル本体51から下方へ突出する。
以上の手順により、同軸コネクタ1の組立が完了する。
次に、同軸コネクタ1をプリント基板21に実装する手順の一例について説明する。
同軸コネクタ1をプリント基板21に実装するには、まず、同軸コネクタ1の4つの脚部52をそれぞれプリント基板21のスルーホール21aに挿入する。このとき、金属スリーブ9の下端がプリント基板21に接触するので、シェル5の連結部53やシェル本体51とプリント基板21との間に大きなすき間(毛細管現象が生じない大きさのすき間)Gが形成されるとともに、そのすき間Gに露出する中心コンタクト3の端子部33の外周面が金属スリーブ9の下部に包囲される。
その後、プリント基板21をリフロー炉内に入れ、脚部52をスルーホール21aに半田付けする。このとき、金属スリーブ9によってシェル5の連結部53やシェル本体51とプリント基板21との間に大きなすき間Gが形成されているので、そのすき間Gに半田が入り込まない。
この実施形態によれば、金属スリーブ9によってシェル5の連結部53とプリント基板21との間に大きなすき間が形成されるので、リフロー半田付けのときにすき間Gに溶融した半田が入り込むことがなく、同軸コネクタ1がプリント基板21から浮き上がって傾く現象を防止することができる。
また、金属スリーブ9によってシェル5の連結部53とプリント基板21との間に形成されたすき間Gに露出する中心コンタクト3の端子部33の一部は金属スリーブ9によって包囲されるので、電磁波の漏れや外部からのノイズの侵入を抑制することができる。
なお、リフロー半田付けを行う際に、金属スリーブ9をプリント基板21に半田付けしてもよい。
次に、この発明の第2実施形態の同軸コネクタを図4、図5に基づいて説明する。第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。
第1実施形態の同軸コネクタ1では、シェル5と金属スリーブ9とは別体であるが、図4、図5に示すように、第2実施形態の同軸コネクタ201では、シェル205のシェル本体251と金属スリーブ209とが一体に形成されている。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、同軸コネクタ201の組立を容易に行うことができる。
次に、この発明の第3実施形態の同軸コネクタを図6、図7、図8に基づいて説明する。第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。
第1実施形態の同軸コネクタ1では、中心コンタクト3、ハウジング7及びシェル5のシェル本体51は直線的な形状であるが、図6、図7、図8に示すように、第3実施形態の同軸コネクタ301の中心コンタクト(端子部33だけ図示する)、ハウジング307及びシェル305のシェル本体351はL字形の形状である。
第3実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、同軸コネクタ301に相手側コネクタ(図示せず)をプリント基板(図示せず)の実装面とほぼ平行に嵌合・離脱させることができる。
次に、この発明の第4実施形態の同軸コネクタを図9、図10、図11に基づいて説明する。第1実施形態と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、第1実施形態との主な相違部分についてだけ説明する。
第1実施形態の同軸コネクタ1では、シェル5のシェル本体51と脚部52と連結部53とは一体に形成されているが、第4実施形態の同軸コネクタでは、図9、図10、図11に示すように、シェル405の連結部453と脚部52とは一体に形成され、シェル405のシェル本体451は連結部453とは別体である。また、シェル本体451と金属スリーブ409とは金属で一体に形成されている。シェル本体451が連結部453の圧入孔453aに圧入されることによってシェル本体451は連結部453に固定される。このとき金属スリーブ409の下部は圧入孔453aから下方へ突出している。
第4実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
なお、上述の実施形態では、金属スリーブ9,209,409の下部はシェル本体51,251,351,451の下方に位置しているが、金属スリーブ9,209,409の位置はこれに限られず、金属スリーブ9,209,409がシェル5,205,305,405に導通し、すき間Gに露出する中心コンタクト3の一部を包囲すれば、金属スリーブ9,209,409の位置は特に限定されない。
また、上述の実施形態では、脚部52を連結部53,453を介してシェル本体51,251,351,451に設けたが、脚部を連結部を介さず、シェル本体に直接設けてもよい(図示せず)。
1,201,301,401 同軸コネクタ
3 中心コンタクト
5,205,305,405 シェル
51,251,351,451 シェル本体
52 脚部
7,307 ハウジング
9,209,409 金属スリーブ
21 プリント基板(基板)
21a スルーホール
3 中心コンタクト
5,205,305,405 シェル
51,251,351,451 シェル本体
52 脚部
7,307 ハウジング
9,209,409 金属スリーブ
21 プリント基板(基板)
21a スルーホール
Claims (3)
- 基板に実装される同軸コネクタにおいて、
中心コンタクトと、
この中心コンタクトを保持するハウジングと、
このハウジングの外周面を覆うシェル本体と、このシェル本体に設けられ、前記基板のスルーホールに挿入される脚部とを有するシェルと、
前記シェルを前記基板の表面から浮かせてすき間をつくるとともに、そのすき間に露出する前記中心コンタクトの外周面を包囲する金属スリーブと
を備えていることを特徴とする同軸コネクタ。 - 前記金属スリーブと前記シェルとが一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載の同軸コネクタ。
- 前記脚部が連結部を介して前記シェル本体に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の同軸コネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009184599A JP2011040201A (ja) | 2009-08-07 | 2009-08-07 | 同軸コネクタ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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---|---|---|---|---|
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-
2009
- 2009-08-07 JP JP2009184599A patent/JP2011040201A/ja active Pending
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
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