JP2011039603A - バックラッシュ算出装置、観察システム及びバックラッシュ算出プログラム - Google Patents

バックラッシュ算出装置、観察システム及びバックラッシュ算出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ヒステリシス特性を有するセンサを用いる場合でも正確なバックラッシュ値を算出する。
【解決手段】バックラッシュ算出装置は、センサプレート323が正転方向D1に移動する際に原点センサ324がセンサプレート323に反応してから反応しなくなるまでのセンサプレート323の移動量を示す値Cに基づいて、原点センサ324の反応状態がOFFからONに切り替わる位置と中心位置との間の距離を示す値xと、原点センサ324の反応状態がONからOFFに切り替わる位置と中心位置との間の距離を示す値yとを算出し、センサプレート323が逆転方向D2に移動する際に原点センサ324がOFFしてからONするまでのセンサプレート323の移動量を示す値zと、算出されたx、yとに基づいて、バックラッシュ値を算出する。
【選択図】図7

Description

本発明は、バックラッシュ値を算出可能なバックラッシュ算出装置、観察システム及びバックラッシュ算出プログラムに関する。
アクチュエータから伝動機構を介して伝達される駆動力により移動部を直線的に移動させて目標位置に位置決めする機器においては、一般的に、アクチュエータの動作量(具体的には、アクチュエータに与える駆動パルス数、又は、アクチュエータの駆動軸に設けられたエンコーダの出力パルス数等)から移動部の位置を測定し、測定した位置(以下、測定位置)に応じてアクチュエータを制御することが行われている。
また、少なくとも一組の歯車を有する伝動機構を介して移動部を移動させる場合には、一組の歯車の回転方向を逆転させた際に、歯車の噛み合わせに遊びがある(すなわち、バックラッシュがある)ことにより駆動力が移動部に伝達されない現象(いわゆる、ロストモーション)が生じる。このようなロストモーションが生じると、移動部の測定位置と実位置(実際の位置)との間に誤差が生じてしまい、正確な位置決めができなくなる。
このため、バックラッシュにより生じる誤差を示すバックラッシュ値を予め取得しておき、アクチュエータの回転方向を逆転させるときにはバックラッシュ値の分だけアクチュエータの回転量を増やすようにバックラッシュ補正を行うことで、位置決め精度を改善する方法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
また、バックラッシュ値を算出する方法としては、移動部(テーブル部)周辺に設けたセンサ(非接触変位計)を用いて、移動部を所定軸上の正方向に移動させた際にセンサが移動部の被検出部分に反応した測定位置と、移動部を当該所定軸上の負方向に移動させる際にセンサがテーブル部の被検出部分に非反応となった測定位置との差分をバックラッシュ値として算出する方法がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−225843号公報
ところで、上記のようなセンサは、センサヒステリシスと呼ばれるヒステリシス特性を有することがある。このような場合には、移動部の被検出部分に対するセンサの反応状態が非反応(以下、OFF)から反応(以下、ON)に切り替わる範囲(以下、ON領域)と、移動部の被検出部分に対するセンサの反応状態がONからOFFに切り替わる範囲(以下、OFF領域)とが異なる。
しかしながら、従来のバックラッシュ算出方法においては、ON領域とOFF領域との違いを考慮せずにバックラッシュ値を算出しているため、当該差分にはセンサヒステリシス分の誤差も含まれてしまい、正確なバックラッシュ値を算出できない問題があった。また、センサヒステリシスは、温度変化に応じて変化し、且つ、センサと被検出部分との間の間隔の変化に応じて変化するため、センサヒステリシス分の誤差を取り除くことは困難である。
近年では、μmオーダでの位置決め精度が要求されているが、不正確なバックラッシュ値に基づくバックラッシュ補正を行ったのでは、そのような要求に応えることができない。
そこで、本発明は、ヒステリシス特性を有するセンサを用いる場合でも正確なバックラッシュ値を算出できるバックラッシュ算出装置、観察システム及びバックラッシュ算出プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。まず、本発明に係るバックラッシュ算出装置の特徴は、アクチュエータ(例えばX軸用アクチュエータ351)から伝動機構(例えばX軸用アーム部320及び歯車部340)を介して伝達される駆動力により一軸(例えばX軸)上で移動する移動部(例えばXYステージ310)に設けられた被検出部分(例えばX軸用センサプレート323)の実位置が所定の位置であることを検出するためのセンサ(例えばX軸用原点センサ324)の出力と、前記アクチュエータの動作量に応じて測定される前記被検出部分の移動距離とに基づいて、前記伝動機構で生じるバックラッシュ分の誤差を示すバックラッシュ値を算出するバックラッシュ算出装置(例えば制御PC100)であって、前記センサが前記被検出部分に反応する範囲(例えばON領域)の中心位置を示す第1の値(例えばP0)と、前記被検出部分に対する前記センサの反応状態が非反応から反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第2の値(例えばa)と、前記反応状態が反応から非反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第3の値(例えばb)とを記憶する記憶部(例えばメモリ150)と、前記被検出部分が前記一軸上で所定方向(例えば正転方向D1)に移動する際に前記センサが前記被検出部分に反応してから反応しなくなるまでの前記被検出部分の移動量を示す第4の値(例えばC)と、前記記憶部に記憶されている前記第1、第2及び第3の値とに基づいて、現時点での前記反応状態が非反応から反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第5の値(例えばx)と、現時点での前記反応状態が反応から非反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第6の値(例えばy)とを算出する第1の算出部(例えば算出部141)と、前記被検出部分が前記一軸上で前記所定方向の反対方向(例えば逆転方向D2)に移動する際に前記センサが前記被検出部分に反応しなくなってから反応するまでの前記被検出部分の移動量を示す第7の値(例えばz)と、算出された前記第5及び第6の値とに基づいて、前記バックラッシュ値を算出する第2の算出部(例えば算出部141)とを備えることを要旨とする。
このような特徴によれば、記憶部に記憶されている第2の値はON領域を反映しており、記憶部に記憶されている第3の値はOFF領域を反映している。すなわち、センサヒステリシス(ON領域及びOFF領域の違い)が考慮されている。
ただし、第2の値及び第3の値では、使用環境の変化(温度変化や、センサと被検出部分との間の間隔の変化)によるセンサヒステリシスの変化が反映されていない。このため、第1の算出部が、現時点でのON領域を反映した第5の値と、現時点でのOFF領域を反映した第6の値とを算出することで、センサヒステリシスの変化に対応可能にしている。
そして、第2の算出部が、現時点でのON/OFF領域を反映した第5の値及び第6の値を用いて、バックラッシュ分の誤差を含む第7の値からバックラッシュ値を算出することで、正確なバックラッシュ値を算出できる。
本発明に係る観察システムの特徴は、上記の特徴に係るバックラッシュ算出装置によって算出された前記バックラッシュ値を記憶するメモリ(メモリ150)と、前記アクチュエータを制御する制御ユニット(例えば制御ユニット200)と、前記アクチュエータと前記移動部と前記被検出部分と前記センサとを有し、観察対象物(例えば観察対象物31)を観察するための観察装置(例えば観察装置300)とを備え、前記移動部は、前記観察対象物が設置されるステージ部であり、前記所定の位置とは、前記ステージ部の移動基準となる原点位置であり、前記観察装置は、前記ステージ部を前記原点位置に復帰させる原点復帰動作を定期的に実行し、前記第2の算出部は、前記観察装置が前記原点復帰動作を行う度に前記バックラッシュ値を算出し、前記制御ユニットは、前記ステージ部を目標位置に移動させる位置決め動作において、前記ステージ部の移動方向が前記所定方向から前記反対方向に切り替わるときに、前記算出部によって算出された前記バックラッシュ値に応じて前記アクチュエータの回転量を調整することを要旨とする。
このような特徴によれば、定期的に行われる原点復帰動作の度にバックラッシュ値を算出することで、センサヒステリシスが変動しても、当該変動に対応可能になる。そして、位置決め動作においては、原点復帰動作時に算出されたバックラッシュ値を用いてバックラッシュ補正を行うことで、μmオーダでの位置決め精度を実現できる。
本発明の特徴は、上記の特徴に係る観察システムにおいて、前記被検出部分は、前記被検出部分が前記所定方向へ移動するときに前記反応状態を非反応から反応に切り替えるための第1の端部(例えば端部323a1)と、前記被検出部分が前記所定方向へ移動するときに前記反応状態を反応から非反応に切り替え、前記被検出部分が前記反対方向へ移動するときに前記反応状態を非反応から反応に切り替えるための第2の端部(例えば端部323a2)とを有することを要旨とする。
このように被検出部分を構成することで、上記の特徴に係るバックラッシュ算出装置のバックラッシュ値算出処理に寄与することができる。
上記の特徴において、前記被検出部分は、前記第1の端部と前記第2の端部との間に位置し、前記センサが反応する領域(例えば先端部分323a)と、前記第2の端部に隣接し、所定の大きさを有する開口部(例えば開口部323b)とを有する。
このように被検出部分を構成することで、上記の特徴に係るバックラッシュ算出装置のバックラッシュ値算出処理に寄与することができる。
本発明に係るバックラッシュ算出プログラムの特徴は、アクチュエータから伝動機構を介して伝達される駆動力により一軸上で移動する移動部に設けられた被検出部分の実位置が所定の位置であることを検出するためのセンサの出力と、前記アクチュエータの動作量に応じて測定される前記被検出部分の移動距離とに基づいて、前記伝動機構で生じるバックラッシュ分の誤差を示すバックラッシュ値を算出するバックラッシュ算出装置に、前記センサが前記被検出部分に反応する範囲の中心位置を示す第1の値と、前記被検出部分に対する前記センサの反応状態が非反応から反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第2の値と、前記反応状態が反応から非反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第3の値とを記憶部から取得する手順(ステップS307)と、前記被検出部分が前記一軸上で所定方向に移動する際に前記センサが前記被検出部分に反応してから反応しなくなるまでの前記被検出部分の移動量を示す第4の値と、記憶されている前記第1、第2及び第3の値とに基づいて、現時点での前記反応状態が非反応から反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第5の値と、現時点での前記反応状態が反応から非反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第6の値とを算出する手順(ステップS307)と、前記被検出部分が前記一軸上で前記所定方向の反対方向に移動する際に前記センサが前記被検出部分に反応しなくなってから反応するまでの前記被検出部分の移動量を示す第7の値と、算出された前記第5及び第6の値とに基づいて、前記バックラッシュ値を算出する手順(ステップS310)とを実行させることを要旨とする。
このような特徴によれば、ヒステリシス特性を有するセンサを用いる場合でも正確なバックラッシュ値を算出できるバックラッシュ算出プログラムが提供される。
本発明の特徴によれば、ヒステリシス特性を有するセンサを用いる場合でも正確なバックラッシュ値を算出できるバックラッシュ算出装置、観察システム及びバックラッシュ算出プログラムを提供できる。
本発明の実施形態に係る観察システムの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る観察システムの概略動作を示すフロー図である。 本発明の実施形態に係る観察装置の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るXYステージを駆動する駆動系の構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るX軸用センサプレート及びX軸用原点センサの詳細構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る観察システムの機能ブロック構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るバックラッシュ値算出処理中のX軸用センサプレートの動作を示す図である。 本発明の実施形態に係るバックラッシュ値算出処理を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る零点算出動作のフロー図である。 本発明の実施形態に係るタイムラプス観察動作のフロー図である。 本発明の実施形態の比較例を説明するための図である。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。具体的には、(1)観察システムの概要、(2)観察システムの構成、(3)バックラッシュ値算出処理、(4)観察システムの動作、(5)実施形態の効果、(6)その他の実施形態について説明する。
以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
(1)観察システムの概要
図1は、本実施形態に係る観察システム1の概略構成を示す図である。
本実施形態では、観察システム1は、細胞等を培養しつつ定期的に撮像できる。このような定期的な撮像(例えば1時間毎の撮像)による観察は、「タイムラプス観察」と呼ばれる。
図1に示すように、観察システム1は、制御PC100、制御ユニット200及び観察装置300を有する。制御PC100と制御ユニット200とはケーブル10を介して接続され、制御ユニット200と観察装置300とはケーブル20を介して接続される。
制御PC100は、操作者からの操作を受け付け、各種の動作指令を制御ユニット200に送信する。制御PC100は、観察装置300の動作に関する情報を制御ユニット200から受信する。本実施形態において制御PC100はバックラッシュ算出装置を構成する。
制御ユニット200は、制御PC100から受信する動作指令と、観察装置300からフィードバックされる情報とに応じて観察装置300を制御する。
観察装置300は、観察対象物31としての細胞等の生育状態を観察するために、細胞等の観察対象物31を撮像し、撮像により得られた画像データを制御ユニット200に送信する。制御PC100は、制御ユニット200を介して画像データ受信し、受信した画像データを保存したり、表示したりする。
観察装置300は、温度及び湿度が一定に保たれたインキュベータ400内の棚401上に設置される。観察装置300は、観察対象物31を撮像するための撮像光学系380を有する。観察装置300は、撮像光学系380の光軸Zに直交する方向に沿って移動するXYステージ310を有する。XYステージ310上には、観察対象物31を含んだ容器30が設置される。
なお、図1の例ではインキュベータ400の棚401が1つのみであるが、観察装置300の側方や上方にも棚401をさらに設けてもよい。また、インキュベータ400内に複数台の観察装置300を設置してもよい。
図2は、観察システム1の概略動作を示すフロー図である。
ステップS11において、制御PC100の専用ソフトウェアが起動し、制御ユニット200及び観察装置300の電源がオンし、観察システム1が起動する。ステップS12において、自動イニシャル動作が行われる。具体的には、観察装置300のフォーカス機構、ズーム機構、及びXYステージ310が初期化される。
そして、XYステージ310上に容器30が設置され(ステップS13)、撮像が開始される(ステップS14)。その際、制御PC100のディスプレイ上には、撮像中の画像が表示される。
ステップS15において、制御PC100に対する操作者の操作に応じて、容器30の観察対象物31を探索する探索操作が開始される。操作者は、制御PC100の矢印キーを操作することでXYステージ310を移動させ(ステップS16)、観察対象物31を確認する(ステップS17)。なお、容器30内には複数の観察対象物31が存在することがある。
ステップS18において、制御PC100は、観察装置300から制御ユニット200を介して画像データを取得し、取得した画像データを保存する。また、操作者が観察対象物31の座標(XY座標)を設定すると、制御PC100は、設定された座標を保存する。
その後は、目的別に操作内容が分かれる。具体的には、観察の終了(ステップS19)と、目視による観察継続(ステップS20)と、タイムラプス観察(ステップS21)とに分かれる。タイムラプス観察を行うときには、1つの以上の座標が制御PC100に設定及び保存される。なお、タイムラプス観察についての設定を行う際には、画像取得時間や倍率等も設定される。
(2)観察システムの構成
次に、観察システム1の構成について、(2.1)観察装置の詳細構成、(2.2)観察システムの機能ブロック構成の順に説明する。
(2.1)観察装置の詳細構成
図3は、観察装置300の外観を示す斜視図である。図4は、XYステージ310を駆動する駆動系の構成を示す斜視図である。
図3に示すように、観察装置300は、XYステージ310の上方に配置される照明部350と、XYステージ310の下方に配置される撮像部360とを有する。
図4に示すように、観察装置300は、XYステージ310をX軸に沿って移動させるためのX軸用アーム部320と、XYステージ310をY軸に沿って移動させるためのY軸用アーム部330と、X軸用アーム部320を駆動する駆動力を発生させるX軸用アクチュエータ351と、Y軸用アーム部330を駆動する駆動力を発生させるY軸用アクチュエータ352とを有する。X軸用アーム部320とY軸用アーム部330とは連結部390により連結される。
本実施形態では、X軸用アクチュエータ351及びY軸用アクチュエータ352としてパルスモータを使用する。パルスモータは、1つのモータパルスが入力される毎に所定角度回転し、入力されるモータパルス数により回転量が定まる。制御PC100は、X軸用アクチュエータ351及びY軸用アクチュエータ352に入力されるモータパルス数に応じてXYステージ310の位置を測定できる。以下においては、モータパルス数に応じて測定されるXYステージ310の位置を「測定位置」と称する。
X軸用アクチュエータ351からの駆動力は歯車部340を介してX軸用アーム部320に伝達される。X軸用アーム部320は、歯車部340を介して伝達された駆動力によりXYステージ310をX軸に沿って移動させる。本実施形態において歯車部340及びX軸用アーム部320は伝動機構を構成する。
歯車部340は、X軸用アクチュエータ351の回転軸351aに固定された歯車341と、スプラインシャフト343を保持するスプラインホルダ344に設けられた歯車342とを有し、歯車341と歯車342とが噛み合っている。X軸用アクチュエータ351の回転(具体的には、回転軸351aの回転)によりスプラインシャフト343が回転する。
X軸用アーム部320においては、プーリ322aとプーリ322aとにX軸用タイミングベルト322が掛け渡されており、X軸用タイミングベルト322の回転によりスライド部325がリニアガイド321に沿ってスライドする。スライド部325には、X軸用センサプレート323が固定されている。連結部390には、X軸における原点位置に対応する位置にX軸用原点センサ324が固定されている。X軸用センサプレート323は、XYステージ310の移動に伴い移動する。本実施形態においてX軸用センサプレート323は被検出部分を構成する。
Y軸用アクチュエータ352の回転軸352aにはプーリ332aが固定され、プーリ332aとプーリ332bとにY軸用タイミングベルト332が掛け渡されている。Y軸用タイミングベルト332の回転により連結部390がリニアガイド331に沿ってスライドする。連結部390には、Y軸用センサプレート333が固定されている。Y軸における原点位置に対応する位置にY軸用原点センサ334が固定されている。本実施形態では、X軸用原点センサ324及びY軸用原点センサ334として静電容量センサを用いるものとし、センサヒステリシスを有しているものとする。
図5は、X軸用センサプレート323及びX軸用原点センサ324の詳細構成を示す図である。なお、Y軸用センサプレート333及びY軸用原点センサ334は、X軸用センサプレート323及びX軸用原点センサ324とそれぞれ同様に構成されているため、以下においては、主にX軸用センサプレート323及びX軸用原点センサ324に関して説明する。
図5(a)はX軸用センサプレート323及びX軸用原点センサ324を上方から観た図であり、図5(b)はX軸用センサプレート323及びX軸用原点センサ324を側方から観た図である。X軸用原点センサ324内にはセンサ素子324aが配置されている。
X軸用センサプレート323はX軸に沿って配置される1枚の板である。X軸用センサプレート323は、先端部分323a、開口部323b、及び主部分323cを有する。先端部分323a及び主部分323cはX軸用原点センサ324が反応する領域であり、開口部323bはX軸用原点センサ324が反応しない領域である。
開口部323bの大きさは、X軸用原点センサ324をOFF状態にさせるのに十分な大きさである。本実施形態では開口部323bは四角形の形状であるが、円形や切り込み等であってもよい。X軸方向における先端部分323aの長さL1は規定値(すなわち、制御PC100にとって既知の値)である。制御PC100や制御ユニット200は当該規定値を予め記憶している。このため、電源投入時に開口部323bがX軸用原点センサ324のON領域に位置していても、XYステージ310をX軸上である程度移動させ、X軸用原点センサ324がON状態で規定値の長さに相当するパルス数がカウントされたときには、開口部323bがX軸用原点センサ324のON領域に位置していたことを特定できる。
先端部分323aは、端部323a1(第1の端部)及び端部323a2(第2の端部)を有する。端部323a1は、X軸用センサプレート323が正転方向D1(第1の方向)へ移動するときにX軸用原点センサ324を非反応状態から反応状態に切り替え、X軸用センサプレート323が逆転方向D2(第2の方向)へ移動するときにX軸用原点センサ324を反応状態から非反応状態に切り替えるための部分である。端部323a2は、X軸用センサプレート323が正転方向D1へ移動するときにX軸用原点センサ324を反応状態から非反応状態に切り替え、X軸用センサプレート323が逆転方向D2へ移動するときにX軸用原点センサ324を非反応状態から反応状態に切り替えるための部分である。
(2.2)観察システムの機能ブロック構成
図6は、観察システム1の機能ブロック構成を示すブロック図である。
図6に示すように、制御PC100は、ディスプレイ110、キーボード120、マウス130、制御部140、メモリ150、通信部160、及び出力部170を有する。
ディスプレイ110は画像を表示する。キーボード120及びマウス130は操作者からの操作を受け付ける。制御部140は例えばCPUにより構成され、各種の制御を行う。メモリ150は、制御部140における制御に用いられる各種の情報を記憶する。制御部140は、バックラッシュ値を算出し、バックラッシュ補正を行う算出部141(第1の算出部及び第2の算出部)を有する。メモリ150は、算出部141が算出したバックラッシュ値を記憶する。通信部160は、制御ユニット200との通信を行う。出力部170は、ディスプレイ110に画像データ等を出力する。
制御ユニット200は、HUB210、モータ制御部220、照明制御部230、及び電源回路240を有する。HUB210は、モータ制御部220、照明制御部230及び電源回路240による制御PC100との通信を可能にするためのものである。モータ制御部220は、観察装置300内のモータ(アクチュエータ)を制御する。照明制御部230は、観察装置300の照明部350を制御する。電源回路240は、観察装置300に電力を供給する。
観察装置300は、XYステージ310、X軸用アクチュエータ351、Y軸用アクチュエータ352、X軸用原点センサ324、Y軸用原点センサ334、及び顕微鏡部370を有する。顕微鏡部370は、XYステージ310上に設置された容器30内の観察対象物31を位相差観察するためのものであり、観察対象物31に光を照射する照明部350と、観察対象物31を撮像する撮像部360と、撮像光学系380のズーム制御を行うズーム部362と、撮像光学系380のフォーカス制御を行うフォーカス部363とを有する。
X軸用原点センサ324及びY軸用原点センサ334は、XYステージ310の原点位置への復帰動作に使用される。X軸用原点センサ324及びY軸用原点センサ334は、バックラッシュ値の算出にも使用される。
(3)バックラッシュ値算出処理
次に、図7及び図8を用いて、バックラッシュ値算出処理について説明する。図7は、バックラッシュ値算出処理中のX軸用センサプレート323の動作を示す図である。図8(図8(b)〜(d))は、当該動作中に、算出部141が行う算出処理を説明するための図である。
図8(a)に示すように、バックラッシュ値算出処理に先立ち、バックラッシュが生じない状態で、常温にて、XYステージ310を正転方向D1へ移動させた際にX軸用原点センサ324がON状態になる位置(以下、ON位置)及びOFF状態になる位置(以下、OFF位置)と、X軸用原点センサ324のON領域の中心位置である零点P0(第1の値)とを測定し、メモリ150に記憶させておくものとする。ここで、ON位置及びOFF位置は零点P0を基準としたモータパルスのカウント数として表される。なお、メモリ150が、既知のON位置P1に関する値”a”(第2の値)と、既知のOFF位置P4に関する”b”(第3の値)とを記憶しているものとする。
図7(a)に示すように、制御部140は、XYステージ310を正転方向D1へ移動させる。具体的には、制御部140は、XYステージ310を正転方向D1へ移動させるための動作指令を制御ユニット200に送信する。制御ユニット200のモータ制御部220は、XYステージ310を正転方向D1へ移動させる。なお、XYステージ310の初期位置が原点位置よりも正転方向D1側である場合には、逆転方向D2側へXYステージ310を移動させ、その後、XYステージ310を正転方向D1へ移動させる。
図7(b)及び図7(c)に示すように、X軸用原点センサ324がON状態になると、制御部140は、さらにXYステージ310を正転方向D1へ移動させる。算出部141は、X軸用原点センサ324がON状態になったときにパルスカウントを開始し、X軸用原点センサ324がOFF状態になるまでのモータパルスの数をカウントする。すなわち、図8(b)に示すように、X軸用原点センサ324がON状態になったときのXYステージ310(X軸用センサプレート323)の位置P1’から、X軸用原点センサ324がOFF状態になったときのXYステージ310(X軸用センサプレート323)の位置P4’までのモータパルスの数(以下、移動距離C)をカウントする。移動距離Cは、第4の値に相当する。
算出部141は、カウントした移動距離Cと、メモリ150に記憶されているON位置P1(値“a”)及びOFF位置P4(値“b”)とから、実測値の(現時点の)ON位置P1’と零点P0との間のカウント数によって表される距離(以下、xとする)と、零点P0と実測値の(現時点の)OFF位置P4’との間のカウント数によって表される距離(以下、yとする)とを算出する。ここで、値“a”は、既知のON位置P1と零点P0との間の距離を示し、値”b”は、既知のOFF位置P4と零点P0との間の距離との間の距離を示す。
算出部141は、次の式(1)及び(2)に従ってx及びyを算出する。
x=C×a/(a+b) …(1)
y=C−x …(2)
ここでxは第5の値に相当し、yは第6の値に相当する。算出部141は、算出したx及びyと、メモリ150に記憶されているa及びbとから、次の式(3)に従って比例関係を判定する。
b/a=y/x …(3)
式(3)が成り立てば、算出した距離x及び距離yと、メモリ150に記憶されている”a”及び”b”とが比例関係にあると判定する。算出したx及びyはメモリ150に記憶される。
ここで、一致ではなく比例関係を判定するのは、図8(d)に示すようなON・OFF領域の温度変化を考慮するためである。比例関係にないと判定された場合には、再度図7(a)の動作を繰り返し、改善しない場合には異常終了する。異常終了するときにはその旨をディスプレイ110上に表示させる。
図7(d)に示すように、制御部140は、XYステージ310を逆転方向D2へ移動させるための動作指令を制御ユニット200に送信する。制御ユニット200のモータ制御部220は、XYステージ310を逆転方向D2へ移動させる。
X軸用原点センサ324がON状態になると、算出部141は、X軸用原点センサ324がON状態になったときのXYステージ310(X軸用センサプレート323)の測定位置P2(図8(c)参照)を算出する。具体的には、算出部141は、X軸用原点センサ324がOFF状態になったときのXYステージ310(X軸用センサプレート323)の位置P4’から、X軸用原点センサ324がON状態になったときのXYステージ310(X軸用センサプレート323)の位置P2までのモータパルスの数(以下、移動距離zとする)をカウントする。移動距離zは、第7の値に相当する。
図8(c)に示すように、算出部141は、カウントした移動距離zと、メモリ150に記憶されているx及びyとから、次の式(4)に従って、バックラッシュ値を算出する。
バックラッシュ値=(y−z)−x …(4)
ここで、(y−z)とは、図8(c)に示す位置P2を表し、xとは、図8(c)に示す位置P3を表している。
算出部141は、算出したバックラッシュ値をメモリ150に格納し、位置決め動作において、X軸用アクチュエータ351を逆転させるときには、本来の回転量よりもバックラッシュ値の分だけ回転量を増加させるバックラッシュ補正を行う。
(4)観察システムの動作
次に、観察システムの動作について、(4.1)零点及びON/OFF位置算出フロー、(4.2)観察動作フローの順に説明する。
(4.1)零点及びON/OFF位置算出フロー
図9は、零点P0及びON/OFF位置を算出する動作のフロー図である。本フローは、例えば観察装置300による観察開始前に実行される。
ステップS101において、スプラインシャフト343にX軸用アクチュエータ351を直結する。このようにすることで、歯車部340等で生じるバックラッシュを無視できるようになる。
ステップS102において、観察装置300の電源を投入し、正転方向D1への原点復帰動作を開始する。
ステップS103において、制御部140は、XYステージ310(X軸用センサプレート323)をX軸用原点センサ324がON状態になるまで移動させる。X軸用原点センサ324がON状態になると、算出部141は、モータパルスのカウントを開始する(ステップS103)。
ステップS105において、制御部140は、XYステージ310(X軸用センサプレート323)をX軸用原点センサ324がOFF状態になるまで移動させ、算出部141は、モータパルスをカウントする。X軸用原点センサ324がOFF状態になると、算出部141は、X軸用原点センサ324がON状態からOFF状態になるまでのモータパルスのカウント数をメモリ150に記憶させる。
ステップS106及びS107において、制御部140は、X軸用センサプレート323を逆転方向D2へX軸用原点センサ324がON状態になるまで移動させ、算出部141は、X軸用原点センサ324がOFF状態からON状態になるまでのモータパルスをカウントする。
ステップS108において、算出部141は、メモリ150に記憶されている、X軸用原点センサ324がON状態からOFF状態になるまでのモータパルスのカウント数と、X軸用原点センサ324がOFF状態からON状態になるまでのモータパルスのカウント数との差分を算出し、算出した差分を1/2することで零点P0を算出する。算出部141は、零点P0をメモリ150に格納する。さらに、算出部141は、零点P0を基準とした、X軸用原点センサ324のON位置P1を示す値aと、零点P0を基準とした、OFF位置P4を示す値bとをメモリ150に格納する。
なお、図8(d)に示すように、温度変化等でX軸用センサプレート323とX軸用原点センサ324との間の間隔が変わることで、センサヒステリシスも変わることになるが、零点P0は変化しない。
(4.2)観察動作フロー
図10は、観察動作フローのフロー図である。ここでは、タイムラプス観察を行う際のフローについて説明する。
ステップS301において、制御PC100の専用ソフトウェアが起動し、制御ユニット200及び観察装置300の電源がオンし、観察システム1が起動する。
ステップS302において、観察装置300は、原点復帰動作を開始する。その際、制御部140は、X軸用原点センサ324のON/OFF判定を行う(ステップS303)。制御部140は、X軸用原点センサ324がON状態であればOFFするまで逆転方向D2へXYステージ310を移動させ、その後、ONするまで正転方向D1へXYステージ310を移動させる。一方、制御部140は、X軸用原点センサ324がOFF状態であればONするまで正転方向D1へXYステージ310を移動させる。
ステップS304において、制御部140は、X軸用原点センサ324がON状態からOFF状態に切り替わるまで正転方向D1へXYステージ310を移動させる。そして、制御部140は、X軸用原点センサ324がON状態での移動量がX軸用センサプレート323の先端部分323aの長さL1を超えたか否かを判定する。
超えない場合には、ステップS307において制御部140は、零点P0を基準に左右のON/OFF位置(すなわち、“x”及び“y”)を算出し、事前のON/OFF位置(すなわち、“a”及び“b”)と比較して、比例関係を判定する。算出した左右のON/OFF位置と事前のON/OFF位置とが大きく異なる場合、異常終了する(ステップS308)。算出した左右のON/OFF位置と事前のON/OFF位置と比例関係にある場合には、制御部140の算出部141は、図8で示した方法及び式(4)の計算式でバックラッシュ値を算出する(ステップS310)。
ステップS312において、制御部140は、X軸用原点センサ324がOFF状態になるまで逆転方向D2へXYステージ310を移動させ、その後、正転方向D1へXYステージ310を移動させて、原点位置で待機させる。
ステップS314において、制御部140の算出部141は、算出したバックラッシュ値を用いたバックラッシュ補正を行う。
なお、ステップS306、ステップS309、ステップS311、ステップS313のモータパルスカウントの処理は、測定位置の計算のために行われる処理である。
本フローのように、観察装置400は、XYステージ310を原点位置に復帰させる原点復帰動作を定期的に実行し、算出部141は、観察装置400が原点復帰動作を行う度にバックラッシュ値を算出し、位置決め動作において、算出したバックラッシュ値を用いたバックラッシュ補正を行う。
(5)実施形態の効果
次に、比較例を挙げて、本実施形態によって得られる効果を説明する。図11は、本実施形態の比較例を説明するための図である。比較例においては、X軸用原点センサ324を用いて、X軸用センサプレートが正転方向D1へ移動するときにX軸用原点センサ324がONした測定位置と、X軸用センサプレートが逆転方向D2へ移動するときにX軸用原点センサ324がOFFとなった測定位置との差分をバックラッシュ値として算出している。このような方法では、バックラッシュ値にセンサヒステリシス分の誤差が含まれることになる。また、比較例では、温度変化でセンサヒステリシスが変動することについて考慮されていない。
一方、本実施形態では、算出部141は、式(4)に従って、零点P0を基準に位置P1’に対して対称な位置P3と位置P2との差分をバックラッシュ値として算出する。位置P1’に対して対称な位置P3は、位置P2’の理想的な位置、すなわち、バックラッシュが生じていないと仮定した場合には位置P2’と等しい位置である。
本実施形態では、このような性質に着目し、零点P0を基準に位置P1’に対して対称な位置P3と位置P2との差分をバックラッシュ値として算出することで、センサヒステリシス分の誤差を含まない正確なバックラッシュ値を算出できる。したがって、ヒステリシス特性を有するX軸用原点センサ324を用いる場合でも正確なバックラッシュ値を算出できる。
本実施形態では、定期的に行われる原点復帰動作の度にバックラッシュ値を算出することで、温度変化等でセンサヒステリシスが変動しても、当該変動に対応可能になる。そして、位置決め動作においては、原点復帰動作時に正確に算出されたバックラッシュ値を用いてバックラッシュ補正を行うことで、μmオーダでの位置決め精度を実現できる。
(6)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、主にX軸側でのバックラッシュ値算出の例を説明したが、Y軸側でのバックラッシュ値算出にも本発明を適用できることは勿論である。
また、上述した実施形態では、バックラッシュ値算出を行う主体が制御PC100であったが、バックラッシュ値算出を行う主体は制御ユニット200又は観察装置300であってもよい。
さらに、上述した実施形態では、本発明を観察システム1に適用する一例を説明したが、ヒステリシス特性を有するセンサを用い、バックラッシュが生じる機器が使用されるシステムであれば、観察システム1に限らず、あらゆるシステムに適用できる。
なお、上述した実施形態に係る各種の処理をコンピュータプログラムとして実装し、バックラッシュ算出装置として機能するコンピュータに当該コンピュータプログラムを実行させることができる。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
1…観察システム、10,20…ケーブル、30…容器、31…観察対象物、100…制御PC、110…ディスプレイ、120…キーボード、130…マウス、140…制御部、141…算出部、150…メモリ、160…通信部、170…出力部、200…制御ユニット、210…HUB、220…モータ制御部、230…照明制御部、240…電源回路、300…観察装置、310…XYステージ、320…X軸用アーム部、321…リニアガイド、322…X軸用タイミングベルト、322a…プーリ、323…X軸用センサプレート、323a…先端部分、323a1,323a2…端部、323b…開口部、323c…主部分、324…X軸用原点センサ、324a…センサ素子、325…スライド部、330…Y軸用アーム部、331…リニアガイド、332…Y軸用タイミングベルト、332a,332b…プーリ、333…Y軸用センサプレート、334…Y軸用原点センサ、340…歯車部、341,342…歯車、343…スプラインシャフト、344…スプラインホルダ、350…照明部、351…X軸用アクチュエータ、351a…回転軸、352…Y軸用アクチュエータ、352a…回転軸、360…撮像部、362…ズーム部、363…フォーカス部、370…顕微鏡部、380…撮像光学系、390…連結部、400…インキュベータ、400…観察装置、401…棚

Claims (5)

  1. アクチュエータから伝動機構を介して伝達される駆動力により一軸上で移動する移動部に設けられた被検出部分の実位置が所定の位置であることを検出するためのセンサの出力と、前記アクチュエータの動作量に応じて測定される前記被検出部分の移動距離とに基づいて、前記伝動機構で生じるバックラッシュ分の誤差を示すバックラッシュ値を算出するバックラッシュ算出装置であって、
    前記センサが前記被検出部分に反応する範囲の中心位置を示す第1の値と、前記被検出部分に対する前記センサの反応状態が非反応から反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第2の値と、前記反応状態が反応から非反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第3の値とを記憶する記憶部と、
    前記被検出部分が前記一軸上で所定方向に移動する際に前記センサが前記被検出部分に反応してから反応しなくなるまでの前記被検出部分の移動量を示す第4の値と、前記記憶部に記憶されている前記第1、第2及び第3の値とに基づいて、現時点での前記反応状態が非反応から反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第5の値と、現時点での前記反応状態が反応から非反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第6の値とを算出する第1の算出部と、
    前記被検出部分が前記一軸上で前記所定方向の反対方向に移動する際に前記センサが前記被検出部分に反応しなくなってから反応するまでの前記被検出部分の移動量を示す第7の値と、算出された前記第5及び第6の値とに基づいて、前記バックラッシュ値を算出する第2の算出部と
    を備えるバックラッシュ算出装置。
  2. 請求項1に記載のバックラッシュ算出装置によって算出された前記バックラッシュ値を記憶するメモリと、
    前記アクチュエータを制御する制御ユニットと、
    前記アクチュエータと前記移動部と前記被検出部分と前記センサとを有し、観察対象物を観察するための観察装置と
    を備え、
    前記移動部は、前記観察対象物が設置されるステージ部であり、
    前記所定の位置とは、前記ステージ部の移動基準となる原点位置であり、
    前記観察装置は、前記ステージ部を前記原点位置に復帰させる原点復帰動作を定期的に実行し、
    前記第2の算出部は、前記観察装置が前記原点復帰動作を行う度に前記バックラッシュ値を算出し、
    前記制御ユニットは、前記ステージ部を目標位置に移動させる位置決め動作において、前記ステージ部の移動方向が前記所定方向から前記反対方向に切り替わるときに、前記第2の算出部によって算出された前記バックラッシュ値に応じて前記アクチュエータの動作量を調整する観察システム。
  3. 前記被検出部分は、
    前記被検出部分が前記所定方向へ移動するときに前記反応状態を非反応から反応に切り替えるための第1の端部と、
    前記被検出部分が前記所定方向へ移動するときに前記反応状態を反応から非反応に切り替え、前記被検出部分が前記反対方向へ移動するときに前記反応状態を非反応から反応に切り替えるための第2の端部と
    を有する請求項2に記載の観察システム。
  4. 前記被検出部分は、
    前記第1の端部と前記第2の端部との間に位置し、前記センサが反応する領域と、
    前記第2の端部に隣接し、所定の大きさを有する開口部と
    を有する請求項3に記載の観察システム。
  5. アクチュエータから伝動機構を介して伝達される駆動力により一軸上で移動する移動部に設けられた被検出部分の実位置が所定の位置であることを検出するためのセンサの出力と、前記アクチュエータの動作量に応じて測定される前記被検出部分の移動距離とに基づいて、前記伝動機構で生じるバックラッシュ分の誤差を示すバックラッシュ値を算出するバックラッシュ算出装置に、
    前記センサが前記被検出部分に反応する範囲の中心位置を示す第1の値と、前記被検出部分に対する前記センサの反応状態が非反応から反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第2の値と、前記反応状態が反応から非反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第3の値とを記憶部から取得する手順と、
    前記被検出部分が前記一軸上で所定方向に移動する際に前記センサが前記被検出部分に反応してから反応しなくなるまでの前記被検出部分の移動量を示す第4の値と、記憶されている前記第1、第2及び第3の値とに基づいて、現時点での前記反応状態が非反応から反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第5の値と、現時点での前記反応状態が反応から非反応に切り替わる位置と前記中心位置との間の距離を示す第6の値とを算出する手順と、
    前記被検出部分が前記一軸上で前記所定方向の反対方向に移動する際に前記センサが前記被検出部分に反応しなくなってから反応するまでの前記被検出部分の移動量を示す第7の値と、算出された前記第5及び第6の値とに基づいて、前記バックラッシュ値を算出する手順と
    を実行させるバックラッシュ算出プログラム。
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