JP2011039097A - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】沈胴時の撮像装置の薄型化を図ることができるとともに、スムースな沈胴動作を可能にすることができるレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒は、第1レンズ群101を保持する第1レンズ保持枠201と、開閉可能に配置され、閉じ状態で第1レンズ群101を保護するバリア22と、該バリア22を開く方向に付勢する第1付勢部材23と、沈胴時に第1付勢部材23の付勢力に抗してバリア22を閉じ方向に駆動し、撮影時に第1付勢部材23の付勢力によってバリア22を開く方向に駆動する駆動部材24と、第2レンズ群102を保持する第2レンズ保持枠203と、沈胴時に第2レンズ保持枠203を被写体側に付勢する第2付勢部材35と、第2レンズ保持枠203が沈胴位置に達した後に、駆動部材25により第1付勢部材23の付勢力に抗してバリア22を閉じ方向に駆動するように該駆動部材25の駆動を制御する制御機構24a,210bと、を備える。
【選択図】図11

Description

本発明は、例えばデジタルカメラ等の撮像装置に搭載されるズーム動作が可能なレンズ鏡筒及び該レンズ鏡筒を備える撮像装置に関する。
近年のデジタルカメラ等の撮像装置では、レンズ鏡筒をカメラ本体に効率よく収納して、収納状態(沈胴状態)におけるカメラの外観形状をより薄型化することが要求されている。
このような観点から、第2レンズ群を保持するレンズ枠と枠体との間にコイルバネを介装したレンズ鏡筒が提案されている(特許文献1)。
この提案では、レンズ鏡筒の沈胴時には、第1レンズ群を保持する筒部材によってレンズ枠をコイルバネの付勢力に抗して押して光軸方向に移動させ、レンズ枠と枠体との間隔を狭くする。また、撮影時には、コイルバネの付勢力によってレンズ枠と枠体とが常に一定の相対位置関係になるようにし、これにより、沈動時のカメラの薄型化が図れるとしている。
特開2006−17928号公報
ところで、沈胴式ズームレンズ鏡筒では、通常、非撮影時に第1レンズ群を保護するため、第1レンズ群の前方にレンズバリア機構が設けられている。レンズバリア機構のバリア羽根は、バネによって閉じる方向に付勢されており、レンズ鏡筒の沈胴位置への移動時には、レンズ鏡筒に対してバネの付勢力による負荷が作用する。
従って、上記特許文献1のように、レンズ鏡筒の沈胴時に、筒部材でレンズ枠をコイルバネの付勢力に抗して光軸方向に移動させると、沈胴時に、レンズ鏡筒に対して、コイルバネの付勢力による負荷とレンズバリア機構のバネの付勢力による負荷とが作用する。
このため、レンズ鏡筒を光軸方向に駆動するモータの負荷トルクが増大し、レンズ鏡筒のスムースな沈胴動作ができなくなる可能性がある。
そこで、本発明は、沈胴時の撮像装置の薄型化を図ることができるとともに、スムースな沈胴動作を可能にすることができるレンズ鏡筒及び撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ鏡筒は、第1レンズ群を保持する第1レンズ保持枠と、開閉可能に配置され、閉じ状態で前記第1レンズ群を保護するバリアと、該バリアを開く方向に付勢する第1付勢部材と、沈胴時に前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記バリアを閉じ方向に駆動し、撮影時に前記第1付勢部材の付勢力によって前記バリアを開く方向に駆動する駆動部材と、第2レンズ群を保持する第2レンズ保持枠と、沈胴時に前記第2レンズ保持枠を被写体側に付勢する第2付勢部材と、前記第2レンズ保持枠が沈胴位置に達した後に、前記駆動部材により前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記バリアを閉じ方向に駆動するように該駆動部材の駆動を制御する制御機構と、を備える。
本発明によれば、レンズ鏡筒の沈胴時の撮像装置の薄型化を図ることができるとともに、レンズ鏡筒のスムースな沈胴動作を可能にすることができる。
本発明の実施形態の一例であるレンズ鏡筒の収納状態(沈胴状態)での断面図である。 レンズ鏡筒のワイド状態での断面図である。 レンズ鏡筒のテレ状態での断面図である。 レンズ鏡筒の分解斜視図である。 CCDホルダと3群鏡筒の組立体の斜視図である。 固定カム筒の内周面の展開図である。 第1移動カム筒の内周面の展開図である。 第1直進ガイド筒の外周面の展開図である。 第1直進ガイド筒の内周面の展開図である。 第2移動カム筒の内周面の展開図である。 1群鏡筒の分解斜視図である。 第1移動カム筒と第1直進ガイド筒との分解斜視図である。 第2移動カム筒と第2直進ガイド筒との分解斜視図である。 (a)及び(c)は駆動ピンと貫通カムとの関係を示す図、(b)及び(d)はフォロワピンとカム溝との関係を示す図である。 バリアスプリングとテーパスプリングによるレンズ鏡筒に対する負荷の発生タイミングを示すタイミングチャート図である。
以下、本発明の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態の一例であるレンズ鏡筒の収納状態(沈胴状態)での断面図、図2はレンズ鏡筒のワイド状態での断面図、図3はレンズ鏡筒のテレ状態での断面図、図4はレンズ鏡筒の分解斜視図、図5はCCDホルダと3群鏡筒の組立体の斜視図である。なお、本実施形態では、デジタルカメラ等の撮像装置に搭載されるズームレンズ鏡筒を例に採る。
本実施形態のレンズ鏡筒は、第1レンズ群101を保持する1群鏡筒201と、第2レンズ群102を保持する2群ホルダ202及び絞り・シャッタを有する2群ベース203を備える2群ユニットと、第3レンズ群103を保持する3群鏡筒204とを備える。
1群鏡筒201及び2群ユニットは、変倍系のレンズ群であり、2群ユニットは、撮影時の手振れなどを補正する防振機構を備える。3群鏡筒204は、被写体にピントを合わせるためのフォーカスレンズ群となっている。
また、本実施形態のレンズ鏡筒は、第2移動カム筒209、第2直進ガイド筒210、第1移動カム筒207、第1直進ガイド筒208、固定カム筒205及びCCDホルダ206を備える。
固定カム筒205には、CCDホルダ206がビス等により締結される。CCDホルダ206には、CCDプレート11を介してCCDセンサ104が取り付けられており、CCDセンサ104の被写体側には、光学フィルタ14がCCDマスク12とCCDゴム13の間に挟まれた状態で配置されている。
図5に示すように、CCDホルダ206には、ズーム及びフォーカス時のレンズの初期位置を検出するためのフォトインタラプタ36,37が取り付けられている。また、CCDホルダ206には、ズームモータ212が固定され、ズームモータ212の発生パルスは、フォトインタラプタ38,39によりカウントされる。なお、フォトインタラプタ36,37,38,39の詳細については、後述する。ズームモータ212の回転駆動力は、ギヤ列213を介してギヤ211に伝達される。
CCDホルダ206には、3群鏡筒204が光軸方向に移動可能に支持されている。
すなわち、CCDホルダ206には、撮影光軸と平行に延びるAFガイド軸31が圧入固定されており、回転規制用のサブガイド軸32がCCDホルダ206に一体形成されている。このAFガイド軸31に対して3群鏡筒204に形成したガイド孔204aが摺動可能に嵌合されている。
3群鏡筒204は、AFスプリング33によって光軸方向の被写体側に付勢されており、また、3群鏡筒204の被写体側には、AFモータ34のスクリュー(不図示)に螺合するAFナット(不図示)が設けられている。AFモータ34のスクリューが回転すると、3群鏡筒204がAFナットと一体に光軸方向に進退移動する。
3群鏡筒204には、遮光板204bが一体に形成されており、遮光板204bは、フォトインタラプタ37のスリット部に進退可能な位置に配置されている。また、CCDホルダ206には、図5に示すように、沈胴時に2群ユニットを光軸方向の被写体側に付勢するためのテーパスプリング35が3箇所に配置されている。
図6は、固定カム筒205の内周面の展開図である。
図6に示すように、固定カム筒205の内周面には、カム溝205aが周方向に略等間隔で3箇所形成されているとともに、光軸に平行な直進ガイド溝205bが3箇所形成されている。
図4に示すように、固定カム筒205の内周側には、第1移動カム筒207が配置され、第1移動カム筒207の外周面には、図12に示すように、固定カム筒205のカム溝205aに係合する3本のフォロワピン207aが一体に設けられている。
第1移動カム筒207の外周面には、撮影光軸と平行なギヤ歯を有するギヤ部207gが形成されており、ギヤ部207gにギヤ211の回転が伝達される。これにより、第1移動カム筒207は、フォロワピン207aと固定カム筒205のカム溝205aとのカム係合により回転しながら光軸方向に移動する。
図7は、第1移動カム筒207の内周面の展開図である。
図7に示すように、第1移動カム筒207の内周面には、2群ユニットを光軸方向に移動させるための2群カム溝207bが周方向に略等間隔で3箇所形成されている。
2群カム溝207bのうち、レンズ鏡筒の沈胴領域におけるカム溝207fの光軸方向の図の下側の形状は省かれた形状になっており、これにより、沈胴時のレンズ鏡筒の全長を短くすることを可能にしている。沈胴時の第1移動カム筒207による2群ユニットの保持方法については、後述する。第1移動カム筒207の前端側内周面には、周方向に延びるカム溝207cが周方向に略等間隔で3箇所形成されている。
また、第1移動カム筒207の後端側内周面には、周方向に延びる二条の溝部207d1,207d2、溝部207d3,207d4、溝部207d5,207d6が周方向に略等間隔で形成されている。
溝部207d1,207d2の光軸方向の間隔は、溝部207d3,207d4の光軸方向の間隔より広く、溝部207d3,207d4の光軸方向の間隔は、溝部207d5,207d6の光軸方向の間隔より広く設定されている。
第1移動カム筒207の内周側には、第1直進ガイド筒208が第1移動カム筒207に対して回転方向に摺動可能に配置されている(図1)。
図8は、第1直進ガイド筒208の外周面の展開図である。
図8に示すように、第1直進ガイド筒208には、貫通カム208e及び第1直進ガイド溝208fがそれぞれ周方向に略等間隔で3箇所形成されている。また、図7、図8及び図12に示すように、第1直進ガイド筒208の前端部には、第1移動カム筒207のカム溝207cに係合するテーパピン208aが周方向に略等間隔で3箇所形成されている。
第1移動カム筒207のカム溝207cと第1直進ガイド筒208のテーパピン208aが係合することで、第1移動カム筒207と第1直進ガイド筒208との光軸方向及び径方向のがたつきを防止するとともに、耐衝撃性を向上することができる。
また、第1直進ガイド筒208の後端部には、第1移動カム筒207の溝部207d1〜207d6に対応する矩形ピン208b1〜208b6が突設されている。
ここで、図8を参照して、貫通カム208eと第1直進ガイド溝208fとで囲まれる領域をX、貫通カム208eよりも被写体側の領域をYとする。領域Xは、貫通カム208eと第1直進ガイド溝208fによって周囲を切り欠かれている為、Z1部とZ2部のみで支持されており、領域Yと比較して耐衝撃性が低い。
そして、領域Yには、テーパピン208aが配置され、領域Xには、矩形ピン208b1〜208b6が配置されている。矩形ピン208b2,208b4,208b6は、光軸方向に同じ高さで配置されている。矩形ピン208b1,208b3,208b5は、周方向の間隔及び光軸方向の高さも異なるように配置されている。
ここで、矩形ピン208b1〜208b6の幅に対して対応する溝部207d1〜207d6の幅が大きく形成されて、矩形ピン208b1〜208b6と溝部207d1〜207d6との凹凸嵌合部には、すき間が形成されている。
従って、第1移動カム筒207が回転しながら光軸方向に移動する際には、矩形ピン208b1〜208b6は、溝部207d1〜207d6に係合しないようになっている。このため、矩形ピン208b1〜208b6は、落下などの衝撃が加わった際に静圧受け部として機能して耐衝撃性を確保する役割を果たすが、レンズ鏡筒のズーム動作を妨げることはない。
また、第1直進ガイド筒208の外周部には、直進ガイドキー208hが周方向に略等間隔で3箇所形成されている。直進ガイドキー208hが固定カム筒205の直進ガイド溝205bとカム係合することで、第1直進ガイド筒208は光軸方向へ移動の際に回転が規制される(図5、図8、図12)。
すなわち、第1移動カム筒207と第1直進ガイド筒208とは、光軸方向及び径方向にがたつきの少ない状態で結合する。そして、第1移動カム筒207がギヤ列213からの駆動力により回転しながら光軸方向に移動すると、第1直進ガイド筒208も第1移動カム筒207とバヨネット結合しながら光軸方向に直進移動する。
図9は、第1直進ガイド筒208の内周面の展開図である。
第1直進ガイド筒208の内周面には、前記貫通カム208eと形状が同じで周方向に位相が異なるカム溝208c,208dと、光軸に平行な第2直進ガイド溝208gとがそれぞれ周方向に略等間隔で3箇所形成されている。
カム溝208c,208dは、第1直進ガイド溝208fによって沈胴領域で分断され、分断された箇所には、面取りが施されている。第1直進ガイド溝208fは、2群ユニットが光軸方向に移動する際に回転を規制する為のガイド溝である。
ここで、図4に示すように、2群ユニットは、本発明の第2レンズ保持枠の一例に相当する2群ベース203の3本のフォロワピン203aが第1移動カム筒207の2群カム溝207bに係合している。また、3本のフォロワピン203aの根元203bが第1直進ガイド筒208の第1直進ガイド溝208fと係合している。
そして、第1移動カム筒207が回転しながら光軸方向に移動すると、2群ユニットは、カム溝207bに倣って光軸方向に直進移動する。
また、図1及び図4に示すように、第1直進ガイド筒208の内周側には、第2移動カム筒209及び第2直進ガイド筒210が配置されている。
第2移動カム筒209の外周面には、図13に示すように、第1直進ガイド筒208のカム溝208c,208dと係合するフォロワピン209aと、第1直進ガイド筒208の貫通カム208eを貫通する駆動ピン209bとが設けられている。フォロワピン209aは、他の筒のフォロワピンと同様にテーパ形状であるが、駆動ピン209bは、円柱形状をなしている。
また、駆動ピン209bは、第1移動カム筒207の駆動直進溝207eに係合している。駆動ピン209bは、第1移動カム筒207の回転により駆動直進溝207eを介して回転し、第2移動カム筒209は、第1直進ガイド筒208のカム溝208c,208dに倣って、第1移動カム筒207と共に回転しながら光軸方向に移動する。
上述したように、第1直進ガイド筒208の内周面に形成されているカム溝208c,208dは二つに分断されているが、第2移動カム筒209のフォロワピン209aと係合するのは、撮影領域のカム溝208dである。沈胴領域のカム溝208cは、第2移動カム筒209のフォロワピン209aの形状よりも大きく形成されており、カム溝として機能しない。
また、第1直進ガイド筒208に形成されている貫通カム208eは、沈胴領域から撮影領域(ワイド位置)に移る手前で徐変されており、第2移動カム筒209の駆動ピン209bと係合するのは沈胴領域のみである。撮影領域では、貫通カム208eの幅は徐変されて、駆動ピン209bよりも大きくなり、駆動ピン209bと係合しなくなる。
すなわち、沈胴領域では、第2移動カム筒209の駆動ピン209bが第1直進ガイド筒208の貫通カム208eと係合状態にあり、撮影領域では、第2移動カム筒209のフォロワピン209aが第1直進ガイド筒208のカム溝208dと係合状態にある。
図10は、第2移動カム筒209の内周面の展開図である。
第2移動カム筒209の内周面には、1群鏡筒201を光軸方向に移動させるためのカム溝209c,209dが周方向の略等間隔で3箇所形成されている。カム溝209c,209dは、光軸方向に互いに離間配置されている。
第2移動カム筒209の内側には、第2直進ガイド筒210が第2移動カム筒209に対して回転方向に摺動可能に配置されている。
第2移動カム筒209の内周面に形成される摺動部と第2直進ガイド筒210の外周面に形成される摺動部とによって、径方向にがたつきが生じることなく、相対的に回転移動が可能となっている。
また、第2移動カム筒209の内周面に形成される摺動部の上側の面と、第2直進ガイド筒210の外周面に形成される摺動部の下側の面とでバヨネット結合される。これにより、第2移動カム筒209が回転しながら光軸方向に移動すると、第2直進ガイド筒210も第2移動カム筒209と共に光軸方向に移動する。
このとき、第2直進ガイド筒210の外周部に形成された直進ガイドキー210eが第1直進ガイド筒208の内周面に形成された第2直進ガイド溝208gと係合することで、第2直進ガイド筒210は、光軸方向に移動する際に回転が規制される。
従って、第1移動カム筒207の回転移動によって第2移動カム筒209が回転移動を開始すると、第2直進ガイド筒210は、第2移動カム筒209とバヨネット結合して、光軸方向に直進移動を始める。
第2直進ガイド筒210の外周部には、1群鏡筒201が光軸方向に移動する際に直進ガイドする為のガイド溝210aが周方向に略等間隔で3箇所形成されている。また、第2直進ガイド筒210には、遮光板210f(図13)が一体に形成されており、遮光板210fは、ズーム用のフォトインタラプタ36のスリット部に進退可能な位置に配置されている。
ここで、遮光板210fは、レンズ鏡筒の沈胴時には、フォトインタラプタ36のスリット部に進入し、レンズ鏡筒の繰り出し時には、フォトインタラプタ36のスリット部から光軸方向に退避する。
第2移動カム筒209の内周側には、図1及び図4に示すように、本発明の第1レンズ保持枠の一例に相当する1群鏡筒201が配置される。1群鏡筒201には、図11に示すように、光軸方向に位置が異なり、周方向に位相が同じである2種類の形状の異なるフォロワピン201a,201bが周方向に略等間隔で3箇所形成されている。フォロワピン201aはフォロワピン201bより被写体側に配置されている。
フォロワピン201aは、1群鏡筒201と一体に形成され、第2移動カム筒209のカム溝209cに係合し、フォロワピン201bは、金属ピン等で形成され、1群鏡筒201に対して圧入固定されて、第2移動カム筒209のカム溝209dに対応する。第2移動カム筒209のカム溝209dは、フォロワピン201bの形状よりも溝幅が広く、カム溝として機能しないようになっている。
すなわち、フォロワピン201a,201bのうち、フォロワピン201aがカム溝209cと係合することで、光軸方向のがたつきを防止し、フォロワピン201bは、落下などの衝撃時の耐衝撃性を高める役割を果たす。
また、1群鏡筒201の内周面には、第2直進ガイド筒210の外周部に形成された直進ガイド溝210aに係合する係合部(不図示)形成されており、該係合部は、1群鏡筒201が光軸方向を移動する際にガイドとしての役割を果たす。
そして、第2移動カム筒209が回転しながら光軸方向に移動する際に、1群鏡筒201は、カム溝209cを介して回転することなく光軸方向に直進移動する。
次に、図11を参照して、1群鏡筒201に取り付けられるレンズバリア機構について説明する。
図11に示すように、1群鏡筒201の前端部には、非撮影時に撮影開口を閉じて撮影光学系を保護するためのレンズバリア機構が設けられている。
レンズバリア機構は、第1レンズ群101を保護するバリア羽根22と、バリア羽根22を開閉方向に駆動するバリアムーブリング24と、バリア羽根22及びバリアムーブリング24を回転方向に付勢するバリアスプリング23とを備える。バリア羽根22の被写体側には、撮影開口が形成されて、バリア羽根22を覆うバリアカバー21が設けられている。
バリアスプリング23は、引張りコイルバネであり、バリア羽根22の掛止部22aとバリアムーブリング24の不図示の掛止部とに掛止され、バリア羽根22を開く方向に付勢する。バリア羽根22は、開閉可能に配置され、孔部22bがバリアカバー21の不図示の軸部に回動可能に支持されている。
レンズ鏡筒の沈胴時は、1群鏡筒201と第2直進ガイド筒210とは近接配置され、バリアムーブリング24から像面側に延びる延設片24aが第2直進ガイド筒210に形成された切欠き状の受け部210b(図13参照)に当接している。このため、バリアムーブリング24は、バリアスプリング23の付勢力によって回転することは出来ない。
この状態では、バリアムーブリング24の作動部24bはバリア羽根22の被作動部22cに当接せず、バリア羽根22は、バリアスプリング23の付勢力に抗して閉じる方向に回動し、バリアカバー21の撮影開口が閉じられる。
ここで、本実施形態では、バリアムーブリング24が本発明の駆動部材の一例に相当し、バリアムーブリング24から像面側に延びる延設片24aと、第2直進ガイド筒210に形成された切欠き状の受け部210bとが本発明の制御機構の一例に相当する。
一方、レンズ鏡筒の撮影時には、1群鏡筒201と第2直進ガイド筒210とは相対的に離れた位置に配置される。
この状態では、バリアムーブリング24の延設片24aが第2直進ガイド筒210の受け部210bから離れて、バリアスプリング23の付勢力が開放される。これにより、バリアスプリング23の付勢力によりバリアムーブリング24が回転して、バリアムーブリング24の作動部24bがバリア羽根22の被作動部22cに当接し、バリア羽根22が開く方向に回動してバリアカバー21の撮影開口が開かれる。
次に、レンズ鏡筒における全体的な繰り出し動作及び収納動作について説明する。
図1は、レンズ鏡筒の収納状態(沈胴状態)での断面図である。このとき、1群鏡筒201のフォロワピン201aが第2移動カム筒209のカム溝209cに係合している。
また、2群ユニットは、テーパスプリング35によって光軸方向を被写体側に付勢され、第1移動カム筒207に設けられたカム溝207fの光軸方向の図7の上側の面に押し付けられた状態で保持されている。
更に、1群鏡筒201に取り付けられているレンズバリア機構のバリアカバー21の撮影開口は、バリア羽根22により閉じられている。
レンズ鏡筒が収納状態から撮影状態に移行するために、ズームモータ212の駆動力をギヤ列213を介してギヤ211に伝達する。これにより、第1移動カム筒207は、フォロワピン207aと固定カム筒205の内周面に形成されたカム溝205aとの係合によって回転しながら光軸方向に移動して繰り出される。
このとき、第1直進ガイド筒208は、テーパピン208aと第1移動カム筒207のカム溝207cとがバヨネット結合されて、光軸方向及び径方向にがたつきのない状態で支持される。
そして、第1直進ガイド筒208は、固定カム筒205により回転が規制された状態で、第1移動カム筒207と同じ軌跡で直進移動する。
第1移動カム筒207が光軸方向に繰り出すと、第1直進ガイド筒208の第1直進ガイド溝208fにより直進案内される2群ユニットは、2群ベース203のフォロワピン203aと第1移動カム筒207のカム溝207bの係合により光軸方向に直進移動する。これにより、レンズ鏡筒は、図2に示すように、撮影状態(ワイド状態)に保持される。
第1移動カム筒207の回転により、2群ユニットが2群カム溝207b内に入り込んで光軸方向に直進移動を開始すると、2群ユニットは、テーパスプリング35の付勢力から開放されて、2群カム溝207bに沿って移動する。
また、第1移動カム筒207の繰り出し動作により、第2移動カム筒209は、駆動ピン209bと第1直進ガイド筒208の貫通カム208eとの係合によって回転しながら光軸方向に繰り出されて沈胴領域を移動する。
沈胴位置における第1移動カム筒207の駆動溝207eに対する第2移動カム筒209の駆動ピン209bの位置は、図7の位置209b1であり、このとき、3つの駆動ピン209bは全て駆動溝207eと係合している。
沈胴領域においては、図14(b)に示すように、第2移動カム筒209のフォロワピン209aと第1直進ガイド筒208のカム溝208cとは係合していない状態である。駆動ピン209bは、図14(a)に示すように、光軸方向には貫通カム208eと係合しているが、径方向には規制されていないため、第1直進ガイド筒208と第2移動カム筒209との間には径方向にがたつきが生じる。
この場合、沈胴領域は、撮影不可領域であるので、第1直進ガイド筒208と第2移動カム筒209との間に多少のがたつきがあっても問題はなく、径方向にがたつきを持たせることで、沈胴領域から撮影領域に移動する際の鏡筒の駆動負荷を減らすことができる。
ここで、第1移動カム筒207の駆動溝207eは、図7に示すように、第1移動カム筒の溝部207d1,207d3,207d5によって切り欠かれており、沈胴状態から第2移動カム筒209が繰り出していくと、この切り欠きを通過することになる。
しかし、溝部207d1,207d3,207d5は、3箇所共に光軸方向の高さが異なるように形成され、1箇所駆動溝207eが切り欠かれた領域においても他の2箇所の駆動溝207eと駆動ピン209とは常に係合している為、ズーム動作に影響はない。
また、図7に示すように、位置209b2,209b3は、それぞれワイド状態、テレ状態における第2移動カム筒209の駆動ピン209bの位置であるが、撮影領域においては、駆動ピン209bと駆動溝207eとは常に3箇所全てが係合している。このため、更にスムースなズーム動作が可能となる。
第2移動カム筒209が回転しながら光軸方向に移動すると、ワイド位置の手前で第1直進ガイド筒208のカム溝208c,208dが第1直進ガイド溝208fによって分断されている為、フォロワピン209aがカム溝208cから一旦抜ける。第2移動カム筒209がさらに光軸方向に移動すると、フォロワピン209aは再びカム溝208dに入り込む。
カム溝208c,208dが分断されている領域において、貫通カム208eは、徐変して幅が広くなり、図14(c)に示すように、駆動ピン209bと係合しなくなる。逆に、フォロワピン209aとカム溝208dとは、図14(d)に示すように、係合し、第2移動カム筒209は、撮影領域(ワイド位置)に保持される(図2)。
また、カム溝208c,208dの分断された箇所には、面取りが施されているため、フォロワピン209aは、カム溝208dに入り込むときでも引っ掛かることなくスムースなズーム動作が可能となる。
フォロワピン209aは、テーパピンであるため、フォロワピン209aとカム溝208dが係合した撮影状態において、第2移動カム筒209は、第1直進ガイド筒208に対して光軸方向及び径方向においてがたつくことなく保持される。
第2直進ガイド筒210は、第2移動カム筒209とバヨネット結合され、かつ第1直進ガイド筒208に形成されている第2直進ガイド溝208gによって回転が規制されている。この為、第2移動カム筒209が回転しながら光軸方向に移動すると、第2直進ガイド筒210は、第2移動カム筒209と共に光軸方向を直進移動してワイド位置に保持される。
また、第2移動カム筒209が光軸方向に繰り出すと、第2直進ガイド筒210の直進ガイド溝210aを介して直進案内された1群鏡筒201は、フォロワピン201aと第2移動カム筒209のカム溝209cの係合によって光軸方向に直進移動する。
1群鏡筒201は、光軸方向に移動を開始すると、第2移動カム筒209のカム軌跡によって、第2直進ガイド筒210に対して相対的に離れていく。
1群鏡筒201と第2直進ガイド筒210とが離れることによって沈胴時に受け部210bに当接していた延設片24aが該受け部210bから離れ、バリアスプリング23の付勢力が開放される。この付勢力により、バリアムーブリング24が回転してバリア羽根22が開き、1群鏡筒201が更に光軸方向を移動することでワイド位置に保持される(図2)。
すなわち、CCDセンサ104に対する第1レンズ群101の繰り出し位置は、第1直進ガイド筒208の前方移動量と第2移動カム筒209の前方移動量と第2移動カム筒209のカム繰り出し量との合算値として決まる。
また、CCDセンサ104に対する第2レンズ群102の繰り出し位置は、第1移動カム筒107の前方移動量と第1移動カム筒107のカム繰り出し量との合算値として決まる。
撮影領域であるワイド状態から、さらにズームモータ212を駆動すると、前述したように、第1レンズ群101を保持する1群鏡筒201及び第2レンズ群102を保持する2群ユニットが光軸上を移動し、図3に示すテレ状態になる。
更に、第1直進ガイド筒208の精度カムであるカム溝208dは、図8及び図9に示すように、領域Yに形成されている。このカム溝208dの裏には、テーパピン208aが配置されている為、第2移動カム筒209は第1移動カム筒207に対して、倒れの少ない関係になっている。
すなわち、第2移動カム筒209に係合する1群鏡筒201の第1レンズ群101と、第1移動カム筒207に係合する2群ユニットの第2レンズ群102も、互いの倒れを少なくすることが可能となる。
また、ワイド位置からテレ位置までの撮影領域では、被写体距離に応じてAFモータ34を駆動することにより、第3レンズ群103を保持する3群鏡筒204が光軸方向へ移動し、フォーカシングがなされる。
電源をオフしてズームモータ212を逆方向に回転させると、レンズ鏡筒は繰り出し時とは逆の収納動作を行い、沈胴位置まで移動される。この収納位置への移動の途中で、第2移動カム筒209のフォロワピン209aはカム溝208dから抜け、再びカム溝208cに入り込んで沈胴状態となる。
また、カム溝208cの分断された箇所には、面取りが施されているため、フォロワピン209aは、カム溝208cに入り込むときでも引っ掛かることなくスムースな沈胴動作が可能となる。
沈胴動作が行われると、第1移動カム筒207も逆の回転動作を行い、2群ユニットが繰り込んで、テーパスプリング35の付勢力が再び作用する。そして、2群ユニットは、2群カム溝207bから抜けて、カム溝207fの光軸方向の図7の上側の面に押し付けられた状態で沈胴が完了する。
1群鏡筒201も同様に、第2移動カム筒209の回転によって沈胴していき、バリアムーブリング24の延設片24aが第2直進ガイド筒210の受け部210bに当接し、バリアスプリング23の付勢力に抗してバリア羽根22が閉じて、沈胴動作が完了する。
ところで、レンズ鏡筒の沈胴時は、レンズ鏡筒に対して、バリアスプリング23による回転方向の付勢力による負荷とテーパスプリング35による光軸方向外方への付勢力による負荷が作用する。
図15に、レンズ鏡筒が沈胴するまでに、レンズ鏡筒に対して回転方向に作用するバリアスプリング23の付勢力による負荷とテーパスプリング35の付勢力による負荷のタイミングチャートを示す。
図15において、縦軸はレンズ鏡筒に対して回転方向に作用する負荷の大きさ、横軸はレンズ鏡筒の回転角度を示す。また、図15の横軸のP,Q,R,Sは、図6,図7,図9及び図10の展開図にもそれぞれ対応する位置を表示している。
レンズ鏡筒の沈胴動作が開始されて、レンズ鏡筒がP地点まで沈胴すると、テーパスプリング35が圧縮されて2群ユニットを被写体側に付勢する。このとき、図7に示すように、2群カム溝207bは、光軸方向に対して所定の角度で傾斜して延びている為、テーパスプリング35の光軸方向の付勢力が、レンズ鏡筒を回転移動方向に付勢する負荷に変換される。この状態では、バリアスプリング23の付勢力によるレンズ鏡筒に対する負荷は作用していない。
レンズ鏡筒がQ地点に近づくにつれて、テーパスプリング35の付勢力による負荷は次第に大きくなっていき、Q地点に到達した時点で2群ユニットに対するテーパスプリング35の付勢力による負荷は最大となる。
このとき、2群ユニットは、第1移動カム筒207の2群カム溝207bから抜けて、カム溝207fの光軸方向の図7の上側の面に押し付けられた状態になる。すなわち、2群ユニットに対するテーパスプリング35の付勢力による回転方向の負荷は作用しなくなる。また、この状態では、2群ユニットは沈胴位置に到達しており、Q地点においてもバリアスプリング23による付勢力による負荷は作用していない。
さらにレンズ鏡筒の沈胴動作が進むが、Q地点からR地点まではテーパスプリング35及びバリアスプリング23の付勢力によるレンズ鏡筒に対する回転方向への負荷は作用しない。
レンズ鏡筒の沈胴動作がR地点まで進むと、バリアムーブリング24の延設片24aが第2直進ガイド筒210の受け部210bに当接し、バリア羽根22がバリアスプリング23の付勢力に抗して閉じる方向に回動を始める。この状態では、バリアスプリング23の付勢力により第2直進ガイド筒210に回転方向の負荷が作用する。
レンズ鏡筒がS地点に到達するまでは、バリアスプリング23の付勢力によるレンズ鏡筒への負荷は徐々に大きくなる。そして、レンズ鏡筒がS地点まで沈胴すると、バリア羽根22が完全に閉じ、バリアスプリング23の付勢力によりレンズ鏡筒に作用する回転方向の負荷も一定となる。
レンズ鏡筒がS地点まで移動する際、2群ユニットは既に沈胴位置にあり、上述したように、バリアスプリング23による付勢力による回転方向の負荷は作用していない。そして、その後、レンズ鏡筒の沈胴動作が終了する。
次に、本実施形態のレンズ鏡筒におけるズーム動作の駆動制御例について説明する。
電源が投入されると、制御部(不図示)は、レンズ鏡筒が沈胴位置にあるかどうかを判定する。ここでは、制御部は、第2直進ガイド筒210に設けた遮光板210fがCCDホルダ206に固定されたフォトインタラプタ36のスリットから退避した際にフォトインタラプタ36か出力される信号を検出しない場合は、レンズ鏡筒が沈胴位置にあると判定する。
そして、制御部は、レンズ鏡筒が沈胴位置にある場合は、ズームモータ212を駆動して、ズーム動作を開始する。これにより、ズームモータ212の駆動力がモータ軸に取り付けられている不図示のギヤからギヤ列213及びギヤ211を介して第1移動カム筒207に伝達されて、第1移動カム筒207が回転する。
次に、制御部は、第1レンズ群101がズームリセット位置まで移動したかどうかを判定する。ここでの判定は、第2直進ガイド筒210に設けられた遮光板210fがCCDホルダ206に固定されたフォトインタラプタ36のスリットから退避したかどうかで行う。
即ち、制御部は、遮光板210fがフォトインタラプタ36のスリットから退避した場合にフォトインタラプタ36から出力される信号を検出し、該検出信号を基に、第1レンズ101群がズームリセット位置まで移動したと判定する。
また、制御部は、所定時間内にフォトインタラプタ36のスリットから遮光板210fが退避したことを示す信号が検出されない場合は、第1レンズ群101がズームリセット位置まで移動していないと判定してエラー処理を行う。
ところで、ズームモータ212のモータ軸に取り付けられている不図示のギヤには3枚の羽根が一体形成されており、この羽根が2つのフォトインタラプタ38,39のスリットを通過する。
制御部は、羽根の通過を2つのフォトインタラプタが検知した際に出力する信号をパルス変換して、そのパルスをカウントすることにより、ズームモータ212の回転数を検出している。
このとき、レンズ鏡筒のワイド位置、テレ位置などのズーム停止位置におけるズームモータ212の回転数がレンズ鏡筒のズームリセット位置を基準として、あらかじめメモリに保存されている。
上記のことから、レンズ鏡筒がズームリセット位置まで駆動されていると判定されたらズームカウントをリセットし、ワイド位置までレンズ鏡筒が移動する。レンズ鏡筒がワイド位置に移動した後、3群鏡筒204がフォーカスリセット位置まで繰り出すべく移動を開始する。
3群鏡筒204が移動を開始すると、3群鏡筒204の遮光板204bがフォーカス用フォトインタラプタ37のスリット部から退避する。その結果、フォーカス用フォトインタラプタ37の出力信号が切り替わり、制御部により、3群鏡筒204がフォーカスリセット位置まで繰り出されたと判断され、移動が完了する。
この際に、制御部は、3群鏡筒204が所定の時間内にフォーカスリセット位置に到達できたかどうかを判断する。
そして、制御部は、所定時間内にフォーカス用フォトインタラプタ37の信号が切り替わらない場合には、何らかのトラブルが発生したと判断し、エラー処理を行う。制御部により、3群鏡筒204が所定時間内にフォーカスリセット位置まで到達していると判定された場合は、3群鏡筒204がワイド待機位置に到達して撮影準備を完了する。
ここで、一連のズーム動作において、第1レンズ群101と第2直進ガイド筒210との間には1群鏡筒201のみを介しており、第2直進ガイド筒210にズームリセット位置を検出する遮光板210fを設けている。これにより、筒の多い構成においても安定した光学性能を保つことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態では、レンズ鏡筒に対して、バリアスプリング23の付勢力による負荷とテーパスプリング35の付勢力による負荷とが同時に作用しないようにしている。これにより、沈胴時のデジタルカメラの薄型化を図ることができるとともに、レンズ鏡筒を光軸方向に駆動するモータの負荷トルクの増大を回避して、レンズ鏡筒のスムースな沈胴動作を可能にすることができる。
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、第1付勢部材としてバリアスプリング23を例示し、第2付勢部材としてテーパスプリング35を例示したが、これに限定されず、他の付勢部材を用いてもよい。
22 バリア羽根
23 バリアスプリング
24 バリアムーブリング
35 テーパスプリング
101 第1レンズ群
201 1群鏡筒
203 2群ベース
207b 2群カム溝

Claims (3)

  1. 第1レンズ群を保持する第1レンズ保持枠と、開閉可能に配置され、閉じ状態で前記第1レンズ群を保護するバリアと、該バリアを開く方向に付勢する第1付勢部材と、沈胴時に前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記バリアを閉じ方向に駆動し、撮影時に前記第1付勢部材の付勢力によって前記バリアを開く方向に駆動する駆動部材と、第2レンズ群を保持する第2レンズ保持枠と、沈胴時に前記第2レンズ保持枠を被写体側に付勢する第2付勢部材と、前記第2レンズ保持枠が沈胴位置に達した後に、前記駆動部材により前記第1付勢部材の付勢力に抗して前記バリアを閉じ方向に駆動するように該駆動部材の駆動を制御する制御機構と、を備えることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記制御機構は、駆動部材から像面側に延びる延設片と、前記第1レンズ保持枠が光軸方向に移動する際に直進ガイドする直進ガイド筒に設けられ、前記第2レンズ保持枠が沈胴位置に達した後に、前記延設片が前記第1付勢部材の付勢力に抗して当接して前記駆動部材による前記バリアの閉じ方向への駆動を可能にする受け部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. レンズ鏡筒を備える撮像装置であって、前記レンズ鏡筒として、請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒が用いられる、ことを特徴とする撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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