JP2011038916A - 検出装置、表示装置、および物体の近接距離測定方法 - Google Patents

検出装置、表示装置、および物体の近接距離測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被検出物との距離を、コスト増を抑制しつつ精度よく光学的に検出する。
【解決手段】光学異方性を有する光センサアレイ3と、光センサアレイの検出駆動部6と、高さ検出部7とを有する。検出駆動部6は、光センサアレイ3を駆動して被検出物を撮像し受光異方性に基づいて異なる複数の検出画像P1,P2を発生する。高さ検出部7は、複数の検出画像を用いて光センサアレイ3のセンサ受光面から被検出物までの距離(高さ)を検出する。このとき高さ検出部7は、複数の検出画像に含まれる被検出物の影または反射に対応した画像部分に受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて高さを検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、手やスタイラスペン等の被検出物が近接したときに、被検出物を撮像する光センサの受光面から当該被検出物までの距離(高さ)を検出する検出装置と、当該高さ検出の機能をもつ表示装置とに関する。また、本発明は光センサアレイの受光異方性を利用した物体の近接距離測定方法に関する。
人やスタイラスペン等の被検出物の接触または近接を検出する検出装置が知られている。また、表示装置に光センサを配置して、表示面に被検出物が接触または近接したことを検出する接触センサ機能を有する表示装置が知られている。
接触検出の方式としては、光学式、静電容量式、抵抗膜式などがある。このうち光学式と静電容量式は、接触のみならず近接も検出できる。
ところで、表示装置の表示画面を直接触ることにより、機器を操作するボタン等の代わりとする新しいユーザインターフェイス(UI)が開発されている。特に、携帯電話のようなモバイル機器において、表示画面を利用したUIの開発が活発化している。
モバイル機器のように比較的小さな表示画面では、指で操作する際、操作性の観点からある程度の大きさのアイコンが必要となる。ただし、操作性を重視しアイコンを大きくすると、一覧できる情報量が少なくなってしまう。
このような不都合に対処するために、非接触段階(近接段階)で指等を検出し、指等の動きに応じて表示パネルに表示された映像などの表示状態に変化を持たせるという、今までにない情報表示手法も提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の表示装置の接触および近接検出の方式は静電容量式であり、指などの近接距離に応じて表示状態に変化を持たせることができるように構成されている。この目的から大まかな近接距離しか検出できない。つまり、この表示装置の近接検出では、静電容量の変化を周波数の変化に変換し、この周波数の変化を電圧に変換する。電圧が大きいときは静電容量の変化をもたらす指が近く、電圧が小さいと指が遠くにあると判定する。
特開2008−117371号公報
静電容量式の容量変化が小さいとノイズレベルに埋もれてしまう。特に表示装置に接触または近接の検出機能を内蔵した場合、表示のために電位変化する配線が検出電極の近くに配置され、その配線の電位変化が誘導ノイズとなって検出電極に重畳しやすい。また、表示装置内蔵タイプでなくとも、静電容量式による被検出物との距離検出は、検出信号が静電容量変化に基づくものであるため、一般に精度よい検出ができない。
小さい静電容量変化でも検出可能とするため、上記特許文献1では発振器を利用した静電容量型検出器を準備する必要がある。このため、上記特許文献1に記載の表示装置(あるいは検出装置)はコストが高くなるという不利益をともなう。
本発明は、被検出物との距離を、コスト増を抑制しつつ精度よく光学的に検出(あるいは測定)できる検出装置および表示装置を提供するものである。また、本発明は、低コストで高精度な検出を可能とする物体の近接距離測定方法を提供するものである。
本発明に関わる検出装置は、光学異方性を有する光センサアレイと、光センサアレイの検出駆動部と、高さ検出部とを有する。
前記検出駆動部は、前記光センサアレイを駆動して被検出物を撮像し、前記受光異方性に基づいて異なる複数の検出画像を発生する。
前記高さ検出部は、前記複数の検出画像を入力し、入力した複数の検出画像を用いて、前記光センサアレイのセンサ受光面から前記被検出物までの距離(高さ)を検出する。より詳細に、前記高さ検出部は、前記複数の検出画像に含まれる前記被検出物の影または反射に対応した画像部分に前記受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて前記高さを検出する。
光センサアレイ自身が受光異方性を有してもよいし、たとえば、受光異方性付与部により光センサアレイに受光異方性を付与してもよい。前者の場合、例えば、光センサアレイの受光面に対し片側からの光を一部遮り、他方側からの光を余り遮らない庇のようなものを半導体プロセスで一体形成してもよい。
一方、後者の場合の検出装置は、カラーフィルタなどの波長選択のための波長選択フィルタ部、遮光フィルタ、あるいは、レンズアレイなどを受光異方性付与部として有するとよい。
特に波長選択フィルタなどを受光異方性付与部として有する場合、前記検出駆動部が、異なる波長範囲の光による複数回の撮像によって前記複数の検出画像を発生させるようにするとよい。
この場合の前記光センサアレイは、前記受光異方性付与部の透過光を受光する際に異なる向きから入射される光の受光量に波長依存性が生じることで前記受光異方性が付与される複数の光センサを2次元配置したものである。前記検出駆動部は、互いに異なる波長範囲をそれぞれが有する複数の光を時分割で前記被検出物に照射する。また、前記検出駆動部は、被検出物で反射して戻される反射光が前記受光異方性付与部を透過した後に前記複数の光センサで受光するときの各受光時間を前記複数の光の照射に同期して時分割で制御する。この時分割制御によって複数回の撮像が行われ、これにより複数の検出画像が発生され、その画像のずれに基づいて高さが検出される。
本発明に関わる表示装置は、上記した検出装置と同様に、光センサアレイ、検出駆動部および高さ検出部を有する。このほかに表示装置は、光変調部および表示面を有する。光変調部は、入力する映像信号に応じて入射光を変調し、発生した表示画像を前記表示面から表示させる。
本発明に関わる物体の近接距離測定方法は、以下のステップを含む。
(1)受光異方性を有する光センサアレイを駆動して被検出物を撮像し、前記受光異方性に基づいて異なる複数の検出画像を発生するステップ。
(2)前記複数の検出画像に含まれる前記被検出物の影または反射に対応した画像部分に前記受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて、前記光センサアレイのセンサ受光面から前記被検出物までの距離(高さ)を測定するステップ。
本発明に関わる他の、物体の近接距離測定方法は、以下のステップを含む。
(1)受光異方性を有する光センサアレイ内の複数の光センサから、異なる受光異方性に対応する光センサの組み合わせで複数回、被検出物を撮像するステップ。
(2)前記複数回の撮像によって得られる複数の検出画像に含まれる前記被検出物の影または反射に対応した画像部分に前記受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて、光センサアレイのセンサ受光面から前記被検出物までの距離(高さ)を測定するステップ。
本発明では、通常の光学式接触センサと同様に光センサアレイを有するが、これが受光異方性を有するため高さ検出が可能である。よって低コストであり、また、画像間のずれを用いるため静電容量式に比べ高精度である。
以上より、本発明によれば、光学的に被検出物との距離を、コスト増を抑制しつつ精度よく検出(あるいは測定)できる検出装置および表示装置を提供することができる。また、本発明によれば、低コストで高精度な検出を可能とする物体の近接距離測定方法を提供することができる。
第1の実施の形態に関わる検出装置の要部を示す図である。 検出装置の受光面内における領域区分の説明図である。 図2の各領域で異方性付与の方位が異なる光センサの組み合わせ例を示す説明図である。 高さ検出の第1の手法を示す図である。 高さ検出の第1の手法の改善点を説明するための図である。 高さ検出の第2の手法を示す図である。 第2〜第5の実施の形態に関わる表示装置の全体構成を表すブロック図である。 I/Oディスプレイパネルの構成例を示す図である。 画素ユニットに含まれる表示画素部とセンサ部との等価回路図である。 3原色表示のための3つの画素とセンサ読み出しHドライバとの接続関係を示す図である。 第2の実施の形態に関わる表示装置の画素ユニットの平面図と断面図である。 第2の実施の形態に関わる表示装置の表示領域とセンサ領域の配置平面図である。 図11に示す構成の表示面に指先を近接させた場合の光の経路を示す斜視図である。 バックライトの点滅周期を示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態において、発光と、撮像およびデータ書き込みの各スキャンを示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態において撮像データの解析結果を示す図である。 指高さと検出画像のピーク間距離との関係を示すグラフである。 第2の実施の形態の変形例に関わる図である。 第3の実施の形態に関わる表示装置の画素ユニットの平面図と断面図である。 第3の実施の形態に関わる表示装置の表示領域とセンサ領域の配置平面図である。 図19に示す構成の表示面に指先を近接させた場合の光の経路を示す斜視図である。 RBフィルタとRGBフィルタの透過スペクトルを示すグラフである。 RGB光の波長範囲を示すグラフである。 第3の実施の形態において撮像データの解析結果を示す図である。 第3の実施の形態の変形例に関わる図である。 第4の実施の形態に関わる表示装置のレンズとセンサ配置の関係を示す図である。 第5の実施の形態に関わる表示装置の断面図と平面図である。 第6の実施の形態に関わるテレビの斜視図である。 第6の実施の形態に関わるデジタルカメラの斜視図である。 第6の実施の形態に関わるノート型パーソナルコンピュータの斜視図である。 第6の実施の形態に関わるビデオカメラの斜視図である。 第6の実施の形態に関わる携帯電話機の開閉図、平面図、側面図、上面図および下面図である。
本発明の実施形態を、表示装置としては主に液晶表示装置を例として図面を参照して説明する。
以下、次の順で説明を行う。
1.第1の実施の形態:発明を実施する形態の概要(検出装置の例)。
2.第2の実施の形態:色ごとの光を時分割で照射して撮像を時分割で行うフィールドシーケンシャル方式の液晶表示装置への本発明の適用。
3.第3の実施の形態:本発明が適用された、遮光フィルタを用いた空間分割方式の液晶表示装置。
4.第4の実施の形態:有機EL表示装置への本発明の適用。
5.第5の実施の形態:レンズアレイを用いて受光異方性を持たせる表示装置例。
6.第5の実施の形態:電子機器への本発明の適用例。
<1.第1の実施の形態>
[検出装置の構成]
図1(A)および図1(B)に、本発明の実施の形態に関わる検出装置の要部を示す。
図1(A)に図解される検出装置1は、基板2、光センサアレイ3、受光異方性付与部4、保護層5を少なくとも有する。保護層5の最表面が、被検出物(指やスタイラスペン等)が接近する検出面5Aである。
ここで光センサアレイ3は、図1(B)に示すように、光センサPSをマトリクス状に配置したものである。光センサPSは半導体プロセスを用いて基板に形成されるフォトディテクタとその制御のためのセンサ回路を含む。光センサPSの等価回路の詳細は後述の実施の形態で述べる。
基板2は半導体基板でもよく、その場合は、基板2に直接、光センサPSを構成するフォトディテクタやセンサ回路が半導体プロセスを用いて形成される。また、基板2は絶縁物からなる基板でもよい。その場合にTFT(薄膜トランジスタ)の形成プロセスを用いて絶縁基板上に薄膜半導体層が形成され、フォトディテクタやセンサ回路が薄膜半導体層に形成される。さらに半導体基板に絶縁層を形成し、その上に薄膜半導体層を形成する形態も採用できる。
いずれの場合でも光センサのアレイに対して、多層配線構造によって行(水平)方向や列(垂直)方向に光センサの相互接続配線が形成される。
図示例の検出装置は、相互接続配線として、水平方向に光センサPSを接続し垂直方向に分離するN本の走査線SCNと、垂直方向に光センサPSを相互接続し水平方向に分離するM本のセンサ線SLを有する。
このように形成された光センサアレイ3は、それ自体に受光異方性を有する場合と、図示例のように受光異方性付与部4を光センサアレイ3の受光面側に配置することで光センサアレイ3に受光異方性を付与する場合がある。
ここで“受光異方性”とは、異なる向きで光センサPSに入る光(被検出物側からの光)に対して受光感度があたかも違うようにした受光時の性質をいう。つまり、ある角度で入射した光についてはセンサ出力が高く、他の角度で入射した光についてはセンサ出力が低くなる性質を受光異方性と呼ぶ。
光センサアレイ3自身が受光異方性をもつ場合として、受光異方性を光センサPSのフォトディテクタの半導体物性で持たせてもよい。また、これができない場合は、光センサPSの受光面側に半導体プロセス等で片側遮光のための庇状の部位を形成し、ある角度の光に対しては遮光性が強く、他の角度の光については遮光性を弱めることで光センサアレイ3自身に受光異方性をもたせてもよい。その場合、図1(A)の受光異方性付与部4は不要となる。
受光異方性付与部4としては、上記庇状の部位と同様な作用を光センサアレイ3に与える遮光フィルタ、あるいは、異なる角度の光に対して波長選択性を持たせるカラーフィルタを用いるとよい。遮光フィルタやカラーフィルタの詳細な形態や作用は後述する表示装置の実施の形態で述べる。
また、本実施の形態で後述するように、被検出物からの光の向きを主に2方向に分けるレンズをアレイ状に配置したレンズアレイを、受光異方性付与部4として用いることができる。このようなレンズとしては、半円筒状のシリンドリカルレンズがある。
図1(B)に示すように、N本の走査線SCNに垂直駆動回路(V.DRV)6Vが接続され、M本のセンサ線SLに水平駆動回路(H.DRV)6Hが接続されている。また、センサ読み出しHドライバ6SRHに高さ検出部(H.DET)7が接続されている。
センサ読み出しVドライバ6SRVとセンサ読み出しHドライバ6SRHで検出駆動部6を構成する。検出駆動部6は、光センサアレイ3を駆動して被検出物を撮像し、受光異方性に基づいて異なる複数の検出画像を発生する回路である。検出駆動部6にCPUなどの制御回路を概念的に含んでもよい。
複数の検出画像は、それぞれ光センサPSからのセンサ出力の集合であり、アナログ画像でもデジタル画像でもよい。複数の検出画像の各々は、M本のセンサ線SLからパラレルに排出されるセンサ出力をセンサ読み出しHドライバ6SRH内で必要に応じてデジタル信号に変換して蓄積することで発生した、高さ検出部7に与えられる画像データである。
高さ検出部7は、不図示のCPU等の制御回路を概念的に含んでもよい。高さ検出部7は、内蔵の、または、外部の制御回路の制御を受けて、複数の検出画像から、光センサアレイ3のセンサ受光面から被検出物までの距離(高さ)を検出する回路である。
高さ検出部7自身がCPUの場合もあり、その場合、高さ検出部7の上記機能はCPUが実行するプログラムの手順として実現される。また、高さ検出部7は必要に応じて処理のための画像メモリを含むように構成してもよい。
検出装置1は、検出のための光を外光とする影検出型の検出装置でもよいし、検出装置1で自発光する光を被検出物で反射させる反射検出型の検出装置でもよい。
影検出型の場合、検出面5Aから外光を取り込み、その外光の強度分布を光センサアレイ3でセンシングする。検出面5Aに接触または近接する被検出物がある場合、光センサアレイ3に入射される外光の強度分布に被検出物に対応した暗い画像部分が含まれる。高さ検出部7は、異なる受光異方性で取り込んだ複数の検出画像から、この物体の影に相当する暗い画像部分の位置ずれの大きさを求め、その位置ずれの大きさから高さを検出する。
反射検出型の場合、図1(A)の構成にさらに、光照射部を追加する必要がある。
光照射部は、例えば基板2の光センサアレイ3と反対側の裏面側に配置される。光照射部の光源は任意であるが、低消費電力化や小型化のためには、例えば、少なくとも1つのLED光源とLED光を面状光に変換する導光板とを含んで構成される。導光板の裏面には光センサアレイ3への照度を上げるために反射シートが設けられる。
反射検出では、このようにして発生した光照射部からの面状光が、ガラス等の透明材料からなる基板2を透過して、さらに光センサアレイ3、受光異方性付与部4および保護層5を透過して検出面5Aから外部に出射される。出射した光(検出光)は被検出物で反射され、その反射光が検出面5Aから検出装置1の内部に戻される。
反射光は受光異方性付与部4を通るときに受光異方性付与のための受光角度依存性を持ち光センサアレイ3に入射される。
光センサアレイ3内の各光センサPSは、受光異方性に基づく複数、最低でも2つの異なる検出画像を発生する。光センサアレイ3が複数の異なる検出画像を発生する原理は、受光異方性付与部4の構成に依存する。
詳細は後述するが、受光異方性付与部4が一方向の一方側から斜めに入射される光と他方側から斜めに入射される光に異方性を持たせる遮光フィルタの場合がある。この場合、この異なる2つの光を選択的に光センサアレイ3に導くように、光センサPSごとに対応する遮光フィルタのパターンが決められている。
一例を挙げると、水平、垂直方向で1つ置きの第1光センサに対しては、例えば水平方向で右からの光が透過され、左からの光がほぼ遮光される。反対に、水平、垂直方向で残る1つ置きの第2光センサに対しては水平方向で左からの光が透過され、右からの光がほぼ遮光される。
この例では光センサアレイ3で離散的な第1光センサ群から第1の検出画像が得られ、他の離散的な第2光センサ群から第2の検出画像が得られる。
反射光の斜めの光成分は被検出物が近いと、その入射角度が小さい(垂直に近い)。一方、この斜めの光成分は被検出物が検出面5Aから遠ざかるにしたがって入射角度が大きくなる。このため、同じ被写体である被検出物を撮像することにより得られた上記第1および第2の検出画像は、その被写体(被検出物)に対応する画像部分のずれが、被写体が遠いほど大きくずれる性質がある。
このことを利用して高さ検出部7は、被検出物の画像部分のずれの大きさから高さ(センサ受光面から被検出物までの距離)を正確に検出することができる。
遮光フィルタに代表されるように、異方性を空間的にもたせる方式を、以下、空間分割方式と呼ぶ。
受光異方性付与部4がカラーフィルタの場合も、高さ検出原理自体は、上記の場合と同様である。ただし、カラーフィルタの場合、異方性の与え方が上記遮光フィルタの場合と異なる。
受光異方性付与部4としてのカラーフィルタは、詳細は後述するが、その光センサPSに対応する部分に、遮光部と、異方性を与えたい方向の両側に異なる光透過特性のカラーフィルタ部とを有する。
この場合、検出装置1は反射検出型に限られ、しかも、その光出射部が異なる色の少なくとも2色の光を独立に発光する構成が必要である。この複数(例えば2つ)の光を1つの光センサPSで受光する場合は、光の発光を時分割で行い、さらに光センサPSの受光時間の制御も、光の発光に同期した時分割で行う。これにより異なる色の光による撮像が複数回(例えば2回)実行されることになり、各撮像から異なる検出画像が得られる。
この場合のカラーフィルタに代表されるように、異方性を時間的に制御してもたせる方式を、以下、時分割方式と呼ぶ。
一方、複数の色に対応して受光感度の中心波長が異なる複数種類の光センサPSを近接配置し、その複数種類の光センサPSを1組として、この組をマトリクス状に配置して光センサアレイ3を形成することもできる。この場合、1回の撮像でも、光センサPSの種類(受光感度特性の違い)ごとに検出画像を出力させることで、被検出物に対応する画像部分の位置が高さに応じてずれる複数の画像を得ることができる。
ただし、カラーフィルタのフィルタ部分との対応関係で、ある色の光成分に対しては被検出物が近いほど、その色を受光する光センサの受光量が多くなる。そのため、他の色の光成分に対しては被検出物が遠いほど、その色を受光する光センサの受光量が多くなるように、複数の種類の光センサ配置を決める必要がある。
この場合は、複数種類の光センサPSで異方性を持たせる意味では空間分割方式の一つである。つまり、カラーフィルタを受光異方性付与部4として用いる場合は、時分割方式のほかに空間分割方式の採用も可能である。
以下、この方式を、遮光フィルタによる空間分割方式と区別する意味で、カラーフィルタと光センサ特性との組み合わせによる空間分割方式と呼ぶ。
図2に、受光異方性付与部4(遮光フィルタまたはカラーフィルタ)における異方性方位の観点から分けた、検出装置1(検出パネル)の検出面5Aの領域区分を示す。図2は、検出パネルの検出面内全体を9つの面内領域に分けて示すものである。また、図2では、3×3の矩形領域上側と左側に、検出面5Aから離れる向きをz方向としたときに、被検出物のz方向の検出可能領域を示している(三角形の中は検出可能領域)。
図3は、上記3×3の各矩形領域での高さ検出に用いる具体的なセンサの組み合わせ例を示すものである。この例では、例えば図3(B)に示すように、遮光フィルタ(遮光部)と光センサPSとの相対的な位置関係から異方性付与方向を4方に持つもの4つを1ユニットとする。そして、このユニットが検出装置(検出パネル)の面内の行方向および列方向に繰り返し配置されているとする。この遮光部と光センサPSとの相対的な位置関係が異なるものを符号“4D,4L,4R,4U”で示す。それぞれは光センサPSの遮光部で3方が囲まれているが、その遮光部で囲まれていない残りの1方の向きに受光異方性が付与されている。以下、異方性の付与方位を表す名称として、下異方性付与部4D、左異方性付与部4L、右異方性付与部4R、上異方性付与部4Uを用いる。
なお、ここでは遮光部と光センサPSの関係で受光異方性が付与されている例を示すが、カラーフィルタの場合、遮光部と同様に3方で特定の色成分が遮断または減衰されることで残りの1方に受光異方性を付与することができる。
図3で符号“1C”により示す中央の四角領域は、どの方向からの光でも十分な光量が得られるため、4つの遮光部と光センサPSの組み合わせのうち任意の2つ以上を、どのように組み合わせてもよい。
これに対し、図3で符号“1R”と“1L”で示す右側と左側の領域は、例えば丸印で囲む下方と上方に異方性が付与された、下異方性付与部4Dと上異方性付与部4Uを用いて、それぞれ得られる2つの画像から高さx方向の位置検出を行うとよい。これらの左右の領域は、左右からの入射光量は均等でないが、上下からの入射光量はほぼ均等なため、上下の異方性を利用することが望ましいからである。
また、図3で符号“1U”と“1D”で示す上側と下側の領域は、例えば丸印で囲む右方と左方に異方性が付与された、左異方性付与部4Lと右異方性付与部4Rを用いて、それぞれ得られる2つの画像から高さz方向の位置検出を行うとよい。これらの上下の領域は、上下からの入射光量は均等でないが、左右からの入射光量はほぼ均等なため、左右の異方性を利用することが望ましいからである。
これに対し、図3に示す4つのコーナー部分の領域は、それぞれの位置によって用いるとよい異方性付与部の組み合わせが異なる。
符号“1CN_1”により示す左上のコーナー部分の領域では、上方と左方からの入射光量が限定的になるため、下異方性付与部4Dと右異方性付与部4Rを用いるとよい。同様な理由から、符号“1CN_2”により示す右上のコーナー部分の領域では下異方性付与部4Dと右異方性付与部4Rを用いる。また、符号“1CN_3”により示す左下のコーナー部分の領域では右異方性付与部4Rと上異方性付与部4Uを用いる。さらに、符号“1CN_4”により示す右下のコーナー部分の領域では左異方性付与部4Lと上異方性付与部4Uを用いる。
このように、検出面5Aの位置に応じて適切な異方性付与部の組み合わせを選択することによって、それぞれから得られる2つの画像から高さz方向の位置検出を行うことができる。つまり、図3の丸印で囲むような異方性付与部の選択を行うと、それぞれから得られる2つの画像にはx方向またはy方向に画像の位置ずれが生じる。図1の高さ検出部7は、この位置ずれの大きさに基づいて被検出物の高さ(z方向)の位置検出を行う。
なお、図3に示す“遮光部”をカラーフィルタによる特定色の遮光または透過で代替させる場合、時分割と空間分割を組み合わせた画像取得が可能である。
カラーフィルタの場合、右異方性付与部4R、左異方性付与部4L、下異方性付与部4D、上異方性付与部4Uの任意の2つ(図3の領域に応じて適切な丸印の2つ)に異なる波長範囲を選択する、つまり色選択性をもたせた2つのカラーフィルタ部が配置される。
[高さ検出手法]
つぎに、高さ検出部7が2つの検出画像で行う高さ検出の手法を、2例説明する。なお、以下の説明では、右異方性付与部4Rと左異方性付与部4Lとの組み合わせを一例とするが、上述したように検出場所に応じて、下異方性付与部4Dと上異方性付与部4Uとの組み合わせでもよい。また、コーナー部等、場所によっては上下の一方と、左右の一方とで異方性付与部を任意に組み合わせることもできる。
第1の手法では、図1(B)の検出駆動部6から出力される2つの検出画像を用い、その各々に含まれる被検出物に対応する画像部分のセンサ出力分布のピーク位置に基づいて高さ検出を行う。
図4(A2)および図4(B2)は、第1の手法の説明図である。
図4(A2)および図4(B2)において、その横軸が異方性付与方向(例えばx方向)の位置を示し、また、被検出物に対応する画像部分を発生したセンサ出力(受光量)が、横軸から縦方向に離れるほど大きいことを表している。つまり、この縦軸は検出画像のラインプロファイルを表している。図4(A1)と図4(B1)は、それぞれ図4(A2)と図4(B2)の検出画像のラインプロファイルが得られるときの被検出物SDの基準面(例えば検出面5Aまたは受光面)からの距離の相違を模式的に示している。
図4(B1)および図4(B2)に示すように、右異方性付与部4R(図2参照)を透過した光を受光した右異方性センサからは、第1検出画像のラインプロファイル(以下、第1検出画像P1)が得られ、そのピークのx方向アドレスは相対的に小さい。これに対し、左異方性付与部4L(図2参照)を透過した光を受光した左異方性センサからは、第2検出画像ラインプロファイル(以下、第2検出画像P2)が得られ、そのピークのx方向アドレスは相対的に大きい。この第1および第2検出画像のピーク間のx座標の差分は、被検出物SDの基準面からの位置の大きさに応じて変化する。
被検出物SDが比較的小さい場合、各出力分布のピークは一意に決まるため、第1検出画像P1のピーク座標x1と第2検出画像P2のピーク座標x2とが確定できる。高さ検出部7は、このピーク座標の差(x2−x1)を算出し、その大きさから被検出物SDの高さを求める。
図5に被検出物SDの大きさによる検出画像プロファイルの相違を示す。
図5(A)のように被検出物SDが小さい場合に対して、図5(B)に被検出物SDが大きい場合を示す。
図4を用いて説明した上記第1の手法は、指先のように小さな対象物の場合はうまくいくが、大きな対象物の際は、ピーク検出法では正確にセンサ受光面から対象物までの距離(高さ)を求めることができない。なぜなら、大きな対象物(被検出物SD)の場合、第1検出画像P1と第2検出画像P2の各ラインプロファイルはピーク付近がフラットになる場合があり、その場合のピーク検出の精度によっては検出ピークに大きな幅が生じるからである。そのため、その検出ピーク幅のどのポイントを差分演算の対象にするかによって位置ずれ量も誤差を含むことになり、結果として、高さ検出の精度が悪いことがある。
図6(A)と図6(B)に、第2の手法を示す。
第2の手法は第1の手法の欠点を持たない手法であり、図6(A)に被検出物が小さい場合のセンサ出力分布例を、図6(B)に被検出物が大きい場合のセンサ出力分布例を、それぞれ示す。
第2の手法では、第1検出画像P1と第2検出画像P2に共通なある閾値THを用いて、各検出画像データを2値化し、2値化情報に基づいて高さ検出を行う。この2値化情報を図6には2つの丸印で示す。第1検出画像P1を変換して得られた第1識別画像PI1と、第2検出画像P2を変換して得られた第2識別画像PI2とは、それぞれ被検出物に対応した検出画像部分に相当する。よって、図6(A)に比べ図6(B)で識別画像の大きさが大きくなっている。この識別画像の大きさ(径)は閾値THのとりかたに依存するが、この大きさ自体は高さ検出に影響しない。
高さ検出では、高さ検出部7が得られた第1識別画像PI1と第2識別画像PI2のそれぞれに対し、そのx方向の重心位置を求める。重心位置の求め方は、例えばx方向の両端のアドレスを平均する方法が採用できる。
このようにして求めた2つの重心位置は、検出面5Aに対する被検出物の位置が同じである限り、その大きさによらず一定となる。具体的に図6(A)で求めた第1識別画像PI1の重心位置と図6(B)で求めた第2識別画像PI2の重心位置はx軸上で一致する。また、閾値THが変化しても重心位置は変化しない(対称分布の場合)。一方、指が傾いて近接している場合など非対象分布となる場合もあるが、同じ閾値THなら重心位置に大きな差はない。
なお、第2の手法では、被検出物が遠くにある場合などでは分布のピークが低下し、これが閾値THを下回ることもある。その場合、閾値THを変更しなければならない不都合を第2の手法はかかえている。
よって、例えば分布ピークが小さい場合や小さい被検出物の検出では第1の手法を用い、分布ピークが大きい場合や大きい被検出物の検出では第2の手法を用いることとして、両手法を切り替えるか併用することもできる。
以上の高さ検出を可能とする本実施の形態に関わる検出装置1は、光学式検出であり、かつ画像処理演算による高さ検出であるため、センサ出力にノイズが重畳されていても差分演算時にキャンセルされる。このため高い精度で高さ検出が可能である。また、受光異方性付与部4が必要となる場合があるものの、発振器等を用いてセンサ出力変換を行うための大掛かりな回路が不要であるためコスト的にも有利である。
第2の手法では、2値化情報をそのまま用いて、被検出物の大きさを検出することもできる。なお、被検出物の大きさを面状に検出したい場合は、図2に示す第1異方性付与方向での大きさ検出と、第2異方性付与方向での大きさ検出が必要となる。
<2.第2の実施の形態>
第2の実施の形態に関わる表示装置は、ユーザとのインタラクティブな情報の入出力が可能な表示パネル(I/Oディスプレイパネル)として実現してもよい。あるいは、I/Oディスプレイパネルとその外部のICをモジュール実装した表示モジュール、さらには、アプリケーションプログラムの実行部まで備えた、例えばテレビジョン受像機、モニタ装置などとして、当該実施の形態に関わる表示装置を実現してもよい。
以下、アプリケーションプログラムの実行部まで備えた表示装置を例として、第2の実施の形態の詳細を説明する。
[表示装置の全体構成]
図7は、表示装置の全体構成を表すブロック図である。
図7に図解する表示装置10は、I/Oディスプレイパネル10Pと、バックライト20と、表示ドライブ回路1100と、受光ドライブ回路1200と、画像処理部1300と、アプリケーションプログラム実行部1400とを有する。
I/Oディスプレイパネル10Pは、複数の画素が全面に渡ってマトリクス状に配置された液晶パネル(LCD(Liquid Crystal Display))からなり、線順次動作をしながら表示データに基づく所定の図形や文字などの画像を表示する機能(表示機能)を有する。また、I/Oディスプレイパネル10Pは、後述するように、I/Oディスプレイパネル10Pの表示面11に接触または近接する物体を撮像する機能(撮像機能)を有する。
バックライト20は、例えば3原色の各色を発光する複数の発光ダイオード(LED)が配置されてなるI/Oディスプレイパネル10Pの光源である。バックライト20は、後述するように、表示ドライブ回路1100の制御によって、I/Oディスプレイパネル10Pの動作タイミングに同期した所定のタイミングで高速に各色のLEDをオンまたはオフする動作を行う。
表示ドライブ回路1100は、I/Oディスプレイパネル10Pにおいて表示データに基づく画像が表示されるように、I/Oディスプレイパネル10Pの駆動を行う(線順次動作の駆動を行う)回路である。
受光ドライブ回路1200は、I/Oディスプレイパネル10Pにおいて受光データが得られるように、指先などの被検出物を撮像し、撮像画像を複数の検出画像として出力する回路である。
上記表示ドライブ回路1100が線順次で画素駆動を行って液晶層(光変調層)を駆動するのに対し、受光ドライブ回路1200は光センサアレイを線順次で駆動する回路である。なお、光センサからの受光データは、例えばフレーム単位でフレームメモリ(FM)に蓄積され、撮像画像(複数の検出画像)として画像処理部1300へ出力される。
画像処理部1300は、受光ドライブ回路1200から出力される撮像画像(検出画像)に基づいて所定の画像処理(演算処理)を行う。これにより、画像処理部1300は、I/Oディスプレイパネル10Pに接触または近接する物体に関する情報(位置座標データ、物体の形状や大きさに関するデータなど)を検出し、取得する。なお、この検知する処理の特にz方向の距離(高さ)検出処理については、第1の実施の形態で図4〜図6を用いて既に説明したため、ここでの説明は省略する。
アプリケーションプログラム実行部1400は、画像処理部1300による検知結果に基づいて所定のアプリケーションソフトウエアに応じた処理を実行する回路である。
アプリケーションソフトウエアに応じた処理には、表示ボタンを高さ検出結果に応じて大きくし、あるいは小さくする処理、ボタンそのものを変更する処理などが例示できる。
また、本発明の適用により高精度な高さ検出ができる。このため、高さ範囲を数段階に区分して、どの区分に指先などの被検出物が存在するかに応じて、アプリケーションソフトウエアに、単なるボタン切り替えなどの2値情報以上の情報量をもつ多値情報を入力することもできる。よって、動作の程度、例えばゲームなどのアクションの程度などを指先の高さで制御するアプリケーションソフトウエアの操作への適用も可能である。
なお、簡単な例では、指先などの被検出物の位置座標(高さを含む)を表示データに含むようにし、I/Oディスプレイパネル10P上に表示させる処理も例示できる。
ボタン表示や位置データなどを含み、アプリケーションプログラム実行部1400で発生する表示データは、表示ドライブ回路1100へ供給される。
[表示パネル全体構成]
図8は、I/Oディスプレイパネル10Pの構成例を示す図である。
図8に図解するI/Oディスプレイパネル10Pは、表示領域DRおよびセンサ領域SRを含む表示部10P1と、表示Hドライバ(DH.DRV)2200と、表示Vドライバ(DV.DRV)2300を有する。また、I/Oディスプレイパネル10Pは、センサ読み出しHドライバ(SRH.DRV)6SRHと、センサ読み出しVドライバ(SV.DRV)6SRVとを有する。
表示領域DRおよびセンサ領域SRは、バックライト20からの光を変調して表示光を出射するとともに、その表示面11に接触または近接する物体を撮像する領域である。このために表示領域DRおよびセンサ領域SRには、光変調層を含む液晶素子と受光素子(光センサPS)とがそれぞれマトリクス状に配置されている。
表示Hドライバ2200および表示Vドライバ2300は、表示ドライブ回路1100(図7)から供給される表示駆動用の表示信号および制御クロック(CLK)に基づいて、表示部10P1内の各画素の液晶素子を線順次駆動する回路である。
センサ読み出しVドライバ6SRVおよびセンサ読み出しHドライバ6SRHは、センサエリア2100内の各画素の受光素子(光センサPS)を線順次駆動し、センサ出力信号を取得する回路である。
第2の実施の形態に関わる表示装置10における検出駆動部は、撮像を制御するセンサ読み出しVドライバ6SRVおよびセンサ読み出しHドライバ6SRHのほかに、図7の表示ドライブ回路1100を含む。これにより検出駆動部は、バックライト20を撮像に同期して制御する機能を有する。
[画素ユニットの回路構成]
画素ユニットとは、3色または4色等の色配列の基本をなす画素の組であり、画素ユニットを規則的に配列することにより表示領域DRおよびセンサ領域SRが形成されている。
図9は、画素ユニットに含まれる表示画素部とセンサ部との等価回路図である。センサ部は、通常、画素ユニットの境界で表示画素部間に設けられた遮光領域を利用して配置される。よって、以下、表示画素部の配置領域を“表示領域DR”と呼び、センサ部を“遮光領域”または“センサ領域”と呼ぶ。遮光領域とセンサ領域は同一符号“SR”で表記する。表示領域DRとセンサ領域(遮光領域)SRは、図8の表示部10P1に繰り返し、規則的に配置される。
表示領域DRには、水平方向に延在する表示走査線DSCNと垂直方向に延在する表示信号線DSLとの交点付近に、薄膜トランジスタ(TFT)などからなるアクセストランジスタATが配置されている。アクセストランジスタATがFETからなる場合、そのゲートが表示走査線DSCNに接続され、そのドレインが表示信号線DSLに接続されている。アクセストランジスタATのソースは画素ごとの画素電極PEに接続されている。画素電極PEが隣接する液晶層(光変調層)37を駆動する電極であり、通常、透明電極材料から形成されている。
表示信号線DSLと直交する方向(水平方向)に延在する共通電位線に、液晶層を挟んで画素電極PEと対向する対向電極FEが設けられている。対向電極FEは通常、画素間に共通に設けられ、透明電極材料から形成されている。
このような構成の表示領域DRの各画素は、表示走査線DSCNを介して供給される表示走査信号に基づいてアクセストランジスタATがオンまたはオフする。アクセストランジスタATがオンすると、このときに表示信号線DSLに供給されている表示信号に応じた画素電圧が画素電極PEに画素電圧が印加され、これにより表示状態が設定される。
表示領域DRに隣接するセンサ領域(遮光領域)SRには、例えばフォトダイオードなどからなる光センサPSが配置され、逆バイアスのため、そのカソード側に電源電圧VDDが供給されるようになっている。光センサPSのアノード側に、リセットスイッチRSTSWとキャパシタCが接続されている。
光センサPSのアノードは、キャパシタCの大きさで蓄積容量が決まり、その蓄積電荷がリセットスイッチRSTSWによって接地電位に放電(リセット)されるようになっている。リセットスイッチRSTSWをオンからオフの状態にしてから、つぎにオンするまでの時間が電荷蓄積時間、つまり撮像時間に相当する。
また、光センサPSのアノードと、垂直方向に延在するセンサ線SLとの間に、バッファアンプBAMPおよび読み出しスイッチRSWが直列接続されている。
蓄積電荷は読み出しスイッチRSWがオンとなるタイミングで、バッファアンプBAMPを介してセンサ線SLに供給され、図9に示す画素ユニットの基本構成3100の外部へ出力される。また、リセットスイッチRSTSWのオンとオフの動作は、リセット線RSTLにより供給されるリセット信号により制御され、読み出しスイッチRSWのオンとオフの動作は、リード制御線RCLにより供給されるリード制御信号により制御される。リセット線RSTLとリード制御線RCLによりセンサ走査信号線SSCNを構成する。
図10に、3原色表示のための3つの画素とセンサ読み出しHドライバ6SRHとの接続関係を示す。
図10では、赤(R)表示時の画素(R画素)を含む画素ユニットの基本構成10PRと、緑(G)表示時の画素(G画素)を含む画素ユニットの基本構成10PGと、青(B)表示時の画素(B画素)を含む画素ユニット10PBとが表示部10P1内に並んで示されている。なお、画素の色は他の実施の形態ではカラーフィルタの色配列で規定されるが、本実施の形態では、フィールドシーケンシャル方式であるためLED光源の色で規定される。よって、図10に示す3つの画素ユニットの基本構成10PR,10PG,10PBは、時系列に表示色が変化する同一画素ユニットを示すものである。
各画素ユニットの基本構成における光センサPSに接続されたキャパシタ(不図示)や寄生容量に蓄積された電荷は、バッファアンプBAMPで増幅される。増幅後の電荷は、読み出しスイッチRSWがオンになるタイミングで、センサ線SLを介してセンサ読み出しHドライバ6SRHへ供給される。
なお、センサ線SLに定電流源IGが接続され、センサ読み出しHドライバ6SRHで感度良く受光量に対応した信号が検出されるようになっている。
[画素ユニットの平面および断面の構造]
図11(A)に画素ユニットの平面(受光異方性付与部4(図1(A)参照)の領域区分)を示す。また、図11(B)に、画素ユニットの断面を図11(A)と対応して示す。
図11(B)に図解する(液晶)表示装置10は、表示面11(図の最上層側の面)と反対側の背面(図の最下層側の面)側にバックライト20が配置されている。
(液晶)表示装置10は、2枚のガラス基板が貼り合わされ、その間や外面側に種々の機能層を有して、バックライト20と表示面11との間に配置された表示部10P1が配置されている。ここでいう表示部10P1は、図7のI/Oディスプレイパネル10Pの有効表示領域に対応する。
バックライト20は、詳細は図示しないが、導光板、LED等の光源、光源駆動部、反射シート、プリズムシートなどを一体に組み立てた画像ディスプレイ専用の照明装置である。
表示部10P1は、上記2枚のガラス基板として、バックライト20側のTFT基板30と、表示面11側の対向基板31とを有する。
TFT基板30の表示面11側の主面には、絶縁膜32A、配線層32B、平坦化膜32Cからなる受光層32が形成されている。また、TFT基板30の他方の主面(裏面)には、第1偏光板40が貼られている。
受光層32内の絶縁膜32A内に光センサPSのフォトダイオードPDが形成されている。フォトダイオードPDの上面(表示面11側の面)がセンサ受光面である。
フォトダイオードPDの上方を開口部とする配線層32Bには、図9のセンサ線SL、リセット線RSTL、リード制御線RCLおよび電源線等となる多数の配線が形成されている。
平坦化膜32Cは、配線による段差を平坦化するように配線を覆って形成されている。
受光層32上(表示面11側)に、対向電極FE(共通電極ともいう)、絶縁膜33A、画素電極PEを含む表示電極層33が形成されている。
対向電極FEおよび画素電極PEは透明電極材料からなり、対向電極FEは画素間共通の大きさで配置され、画素電極PEは画素ごとに分離されている。特に画素電極PEは垂直方向に長いスリットを多数有する。
画素電極PEの表面および下地の絶縁膜33Aを覆って、第1配向膜34が形成されている。
対向基板31の一方の面(裏面側)に、受光異方性付与部としてのカラーフィルタ35と、その平坦化膜35Aと、第2配向膜36とが形成されている。
TFT基板30は、スペーサ(不図示)を介して内部空間を形成するように対向基板31と貼り合わされている。このとき、受光層32や表示電極層33および第1配向膜34を形成したTFT基板30の面と、カラーフィルタ35や第2配向膜36を形成した対向基板31の面とが、対向するように両基板が貼り合わされる。
スペーサが形成されていない箇所から、2枚の基板間の内部空間に液晶が注入されている。その後、液晶の注入箇所が閉じられると、液晶がTFT基板30、対向基板31およびスペーサ内に液晶が封入され、これにより液晶層37が形成されている。液晶層37は、第1配向膜34と第2配向膜36に接しているため、それら配向膜のラビングの向きで液晶分子の配向方向が決められる。
このように形成された液晶層37に対し、画素ごとの画素電極PEと、画素間で共通な対向電極FEとが、層厚方向に隣接配置される。この2種類の電極は、液晶層37に電圧を印加するための電極である。液晶層37を挟んで2つの電極が配置される場合(縦方向の駆動モード)と、TFT基板30側に2つの電極が2層配置される場合(横方向の駆動モード)とがある。図11(B)は後者の横方向の駆動モードの場合を示す。
この場合、画素電極PEと対向電極FEは絶縁分離されているが、下層側の対向電極FEは、上層側で液晶層37に接する画素電極PEのパターンの間から液晶に電気的な作用を与える。このため、横方向の駆動モードでは電界の向きが横方向となる。これに対し、2つの電極が液晶層37を、その厚さ方向から挟んで配置される場合は、電界の向きが縦方向(厚さ方向)となる。
いずれの駆動モード仕様で電極が配置されている場合でも、2つの電極によって液晶層37に対し電圧をマトリクスに駆動可能である。このため、液晶層37は、その透過を光学的に変調する機能層(光変調層)として機能する。液晶層37は、この印加電圧の大きさに応じて階調表示を行う。
他の光学機能層として、バックライト20とTFT基板30との間に配置されている第1偏光板40と対をなす第2偏光板50が、対向基板31の表示面11側の面に貼られている。
第2偏光板50の表示面11側は不図示の保護層に覆われ、その最表面が、外部から画像を視認する表示面11となっている。
第2の実施の形態では、フィールドシーケンシャル方式を採用していることと関連して、カラーフィルタ35の表示領域DR部分には色選択性をもたない。なぜなら、色の選択はバックライト20がR,G,Bの各色のLEDを順次点滅させることで行われるからである。
一方、カラーフィルタ35のセンサ領域(遮光領域)SRには、いわゆるブラックマトリクスとしても機能する遮光部60が配置され、その水平方向両側に2つのカラーフィルタ部61Rと61Bが配置されている。カラーフィルタ部61Rは主に赤(R)の色成分を透過し、その他の色成分をカットする赤色透過フィルタである。カラーフィルタ部61Bは主に青(B)の色成分を透過し、その他の色成分をカットする青色透過フィルタである。
このようなカラーフィルタ35の構成により、遮光部60の作用によって光センサPSに正面からくる光は、フォトダイオードPDに入射しない。一方、指等からの反射光はバックライト20がR発光時には赤(R)の反射光のみが存在するため、フォトダイオードPDの右側のみから光Lrが入射する。バックライト20がB発光時には青(B)の反射光のみが存在するため、フォトダイオードPDの左側のみから光Lbが入射する。
図12に、表示領域DRとセンサ領域(遮光領域)SRの、表示部10P1における配置平面図を示す。図13は、図12に示す領域構成の表示面に指先を近接させた場合の光の経路を示す斜視図である。
図12に示すように、表示部10P1の列方向(垂直方向)に延びるラインとしてセンサ領域(遮光領域)SRが形成され、その間に表示領域DRが配置される。図12で太い破線で示す四角の領域が画素ユニットであり、画素の所定数個に対応する。RGB3色表示の場合の画素ユニットは3画素とブラックマトリクスに対応した面積を有するが、フィールドシーケンシャル方式では色表示の色数と画素ユニットの画素数は必ずしも対応していなくてもよい。
表示部10P1の表示面に指先を近接させると、右方向から斜めに入射される赤成分の光Lrがカラーフィルタ部61Rを透過してPD受光面に届くが、同じ向きのその他の色成分はカラーフィルタ部61Rで吸収される。同様に、左方向から斜めに入射される青成分の光Lbがカラーフィルタ部61Bを透過してPD受光面に届くが、同じ向きのその他の色成分はカラーフィルタ部61Bで吸収される。
この赤成分の光Lrを受光したときにフォトダイオードPDから出力されるセンサ出力の集合から、例えば第1検出画像P1(図4〜図6参照)が構成される。また、青成分の光Lbを受光したときにフォトダイオードPDから出力されるセンサ出力の集合から、例えば第2検出画像P2(図4〜図6参照)が構成される。
[表示装置の動作(物体の近接距離測定手法を含む)]
つぎに、第1検出画像P1および第2検出画像P2を取得する手順、ならびに、高さ検出の手順を含む表示装置10の動作について、詳細に説明する。
まず、この表示装置10の基本動作、すなわち画像の表示動作および物体の撮像動作について説明する。ここでは図7の構成を前提とするため、検出後の高さ情報がアプリケーションソフトウエアで用いられる仕方の例まで含めて説明する。
図7の表示装置10では、アプリケーションプログラム実行部1400から供給される表示データに基づいて、表示ドライブ回路1200において表示用の駆動信号が生成される。この駆動信号により、I/Oディスプレイパネル10Pに対して線順次表示駆動がなされ、画像が表示される。
また、このときバックライト20も表示ドライブ回路1100によって駆動され、I/Oディスプレイパネル10Pと同期した点灯と消灯の動作がなされる。
ここで、図14を参照して、バックライト20のオンまたはオフの動作とI/Oディスプレイパネル10Pの表示状態との関係について説明する。
まず、例えば1/60秒のフレーム周期で画像表示がなされている場合、各1/3フレーム期間の前半期間(1/360秒間)にバックライト20が消灯し(オフ状態となり)、表示が行われない。一方、各検出装置1/3フレーム期間の後半期間には、バックライト20が点灯し(オン状態となり)、各画素に表示信号が供給され、そのフレーム期間の画像が表示されるようになっている。
このような1/3フレーム期間(1/120秒間)がR,G,Bの各色で3回繰り返すことで1フレームの画像表示がなされる。
このように、各1/3フレーム期間の前半期間は、I/Oディスプレイパネル10Pから表示光が出射されない無光期間である一方、各1/3フレーム期間の後半期間は、I/Oディスプレイパネル10Pから表示光が出射される有光期間となっている。
ここで、I/Oディスプレイパネル10Pに接触または近接する物体(例えば、指先など)がある場合、受光ドライブ回路1200による線順次受光駆動により、このI/Oディスプレイパネル10Pにおける各画素の受光素子においてその物体が撮像される。撮像の結果、各受光素子からの受光信号が受光ドライブ回路1200へ供給される。受光ドライブ回路1200では、1フレーム分の画素の受光信号が蓄積され、撮像画像として画像処理部1300へ出力される。
そして画像処理部1300では、この撮像画像に基づいて、以下説明する所定の画像処理(演算処理)を行い、I/Oディスプレイパネル10Pに接触または近接する物体に関する情報(位置座標データ、物体の形状や大きさに関するデータなど)が検出される。
図15(A)から図15(B3)に、さらに詳細なタイミングチャートを示す。
図15(A)に、書き込み動作期間とスキャン動作を模式的に示す。図15(B1)にR発光期間を、図15(B2)にG発光期間を、図15(B3)にB発光期間を、それぞれ示す。
図15(B1)〜図15(B3)は、図14と同様に、非発光期間(バックライトオフ)と発光期間(バックライトオン)が短い周期(1/360秒)で繰り返されることを表している。
1フレーム期間における最初のバックライトオフの期間T1はR書き込み期間であり、表示走査線DSCN(図9)を表示Vドライバ2300(図8)が制御することで、R表示信号がアクセストランジスタATを介して画素電極PEに設定される。次の期間T2でバックライトがオンすることによりR発光表示が行われる。
この動作は、期間T3とT4、期間T5とT6の組み合わせで、G発光表示とB発光表示でも、同様に繰り返される。
本実施の形態では、光センサによる撮像の動作が、バックライトオンに対応する期間T2,T4,T6のうち、R発光時とB発光時に対応する期間T2とT6で行われる。この各期間T2またはT4においては、図9のリセット線RSTLを線順次でスキャンするリセットスキャンと、リード制御線RCLを線順次でスキャンするリードスキャンが遅延して行われる。各スキャンの1画面分の時間は期間T2またはT6の半分の時間だけ行われ、リセットスキャンの一画面分のスキャンが終わると同時にリードスキャンが開始される。このリセットスキャンとリードスキャンのディレイ時間が電荷蓄積時間(撮像時間)である。電荷の蓄積(撮像)と排出(リード)の動作が一定のディレイ時間をもちながら1画面分実行されると、複数のセンサ線SLからは、センサ出力が時系列で図10のセンサ読み出しHドライバ6SRHに読み出される。
センサ読み出しHドライバ6SRHが行う第1検出画像P1と第2検出画像P2の認識と、その位置ずれから高さを求める具体的な手法は、第1の実施の形態で図4と図6を用いて説明したため、ここでは割愛する。
図16に撮像データの解析結果を示す。図16(A1)と図16(B1)がR発光時撮像データの立体表示と平面表示を示す図である。図16(A2)と図16(B2)がR発光時撮像データの立体表示と平面表示を示す図である。
指の位置は撮像データの中央に位置し、各撮像データのピーク位置は指のある位置からそれぞれ左右にずれていることが分かる。R発光時のピーク位置座標を(x1,y1)、B発光時のピーク位置座標を(x2,y1)とする。
図17に、横軸に指高さ(被検出物−受光面距離)、縦軸にx方向のピーク間距離|x1−x2|をとったグラフを示す。
ピーク間距離|x1−x2|は指高さdに対して単調増加している。このことから、ある指高さで検知使用とした際、ピーク間距離の閾値を切ることにより、ある高さに被検出物が来ているかどうか判定することができる。
例えば、指高さd=10[mm]で検知したいとき、
ピーク間距離|x1−x2|>16の場合に「指あり」、
ピーク間距離|x1−x2|≦16の場合に「指なし」
とすれば、非接触で被検出物の有無を判定することができる。
また、指高さd自身を正確に求めることができるため、その高さ情報を様々なアプリケーションソフトウエアの操作に応用することができる。
以上の指高さdの検出、それを用いた被検出物の有無判定、位置判定は、図7の画像処理部1300で行う。アプリケーションソフトウエアの操作への応用はアプリケーションプログラム実行部1400が、画像処理部1300からの検知結果に基づいて行い、必要に応じて応用結果を表示データにフィードバックさせる。
本実施の形態では、センサ受光面から被検出物までの距離(高さ)を正確に検出することができる。
また、光センサPS(図11(B)の受光層32)および受光異方性付与部4(図11(B)のカラーフィルタ35)は、表示装置10と同一のプロセスで作成できる。このため、本実施の形態の表示装置10は、静電容量タイプなどで必要であった外付け部材が不要となり、コストを削減することができる。
さらに、時分割方式を採用することにより、非常に分解能が高い撮像データを得ることができ、受光面から被検出物までの距離を高精度で演算することができる。
第2の実施の形態では、以下の変形が可能である。
図11〜図12に示す例では、センサ受光面の真上を遮光する構造としたが、例えば図18(B)〜図18(C)のように、センサ受光面よりも遮光部60が小さくなっても、光センサPSの受光異方性が保たれれば採用することができる。逆に、遮光部60をセンサ受光面よりも大きくしても、光センサPSの受光異方性が保たれれば採用することができる。
また、センサ受光面を遮光する遮光部は必ずしも対向基板31側に作成する必要はない。TFT基板30側に遮光部に作成してもよい。ただし、センサ受光面と遮光部との間には斜め光を受光するためのセパレーションが必要となる。
検出光は、可視光、非可視光(紫外線、赤外線)を問わない。ただし、表示画像に依存しないシステムという意味では、検出光に非可視光を採用することが望ましい。検出光が非可視光の場合、少なくとも撮像期間は点灯する非可視光を発光するLEDをバックライト20に追加するか、当該LEDを含む別のバックライトを設ける必要がある。
さらに、液晶モードは、TN、VA、IPS、FFS、ECBなど問わない。
<3.第3の実施の形態>
本実施の形態は、空間分割方式を採用した(液晶)表示装置に関し、図19〜図21に例示される。
ここで図19は第2の実施の形態に関わる図11に対応し、図20は図12に、図21は図13に、それぞれ対応する。以下、図19〜図21が、図11〜図13と異なる点を説明し、同一符号を付した構成の説明を省略する。また、図7〜図10、ならびに、第1の実施の形態で述べた検出手法の基本は本実施の形態でも適用される。
図19は、水平方向に隣接する2つの画素ユニットの断面図と平面図である。
第3の実施の形態では、第2の実施の形態と同様、TFT基板30に受光層32と表示電極層33を同一プロセスで形成し、また、対向基板31にカラーフィルタ15を形成する。受光層32にはフォトダイオードPDがアレイ状に配置され、これにより光センサアレイ3(図1参照)が形成される。
空間分割方式では2種類の光センサPSを有する。
この光センサの種類とは、カラーフィルタ15の光透過特性が異なるとの意味である。つまり、カラーフィルタ15の光透過特性が異なることでフォトダイオードPDに受光異方性をもたせることから、この意味で光センサアレイを空間的に分離している。
具体的に、水平方向に隣接する2つの光センサにおいて、各フォトダイオードPDの受光面の真上は双方とも遮光部60により遮光する。ただし、一方の光センサPSのセンサ領域を、遮光部60の右側を赤外光成分IR等の特定の波長成分に対する開口部とし、逆に、他方の光センサPSのセンサ領域を、遮光部60の左側が特定の波長成分に対する開口部とするカラーフィルタ15の構造としている。
この右側開口のセンサ領域を右異方性センサ領域SRRと呼び、左側開口のセンサ領域を左異方性センサ領域SRLと呼ぶ。
そして、図20に示すように、右異方性センサ領域SRRと左異方性センサ領域SRLをそれぞれ含む画素ユニット(太い破線の四角領域)を、表示面から視て市松状にマトリクス配置している。
配置方法については市松状に限定せずに、ストライプ状配置としてもよい。
第2の実施の形態では、検出光に可視光を使用した場合、表示画像が黒表示の場合に被検出物からの反射光がないため、検知できないという不都合がある。
そこで第3の実施の形態では、検出光に赤外線(波長λ=850[nm])の赤外光IRを用いることにより、表示画像に依存しないシステムを採用した。ただし、可視光でも同様のシステムを組むことは可能である。
検出光を赤外光IRとした場合、右異方性センサ領域SRRおよび左異方性センサ領域SRLの開口部と表現した部分を、IR選択透過特性を持たせたIR透過部62とする必要がある。
IR透過部62を形成する手法は種々あるが、ここでは図19に示すように、赤(R)のカラーフィルタ部に赤(R)の透過フィルタ層を重ねた2層重ね構造により、これを実現している。
図22(A)に、RとBの2層重ね構造を有するフィルタ(RBフィルタ)の透過スペクトルを示す。
図23(A)〜図23(C)の各色の波長範囲を参照すると、図22(A)のRBフィルタは、可視光を遮断する一方、赤外線(波長λ=850[nm])を良好に透過することが分かる。これにより表示画像に依存しないシステムを組むことができる。
IR透過部62をRとGとBの3層重ね構造のフィルタ(RGBフィルタ)とすることもできる。
図22(B)にその透過スペクトルを示す。
このスペクトルから可視光遮断効果がRBフィルタより高いことがわかり、その分、検出精度を向上させることが可能となる。
図24に、右異方性センサ領域SRRの透過IR光を受光する右異方性センサの撮像データと、左異方性センサ領域SRLの透過IR光を受光する左異方性センサの撮像データを示す。
指の位置は撮像データの中央に位置し、各撮像データのピーク位置は指のある位置からそれぞれ左右にずれていることが分かる。右異方性センサから出力される撮像データのピーク位置座標を(X1,Y1)、左異方性センサから出力される撮像データのピーク位置を(X2,Y1)とする。
そのピーク位置のx座標差分|X1−X2|を計算することにより、図16と同様のグラフを得ることができる。
第1および第2の実施の形態と同様な指高さで検知使用とした際、ピーク間距離の閾値を基準として、ある高さに被検出物が存在するか否かを判定することができる。また、第2の実施の形態と同様に、高さ情報を含む位置情報をアプリケーションソフトの操作へ応用することができる。
なお、第3の実施の形態では、時分割のLED点滅とそれに同期したスキャン動作の制御は行わないで、1フィールドで表示スキャンと撮像スキャンを並行して行うとよい。そのため、バックライト20は例えば白色LEDとIR光のLEDを光源とするように変更し、あるいは、白色光源とIR光源を2つのバックライトで分離して用いるとよい。
また、図19に示すように画素ユニットはRGBの3色混合の場合は3画素分とセンサ領域との合計の面積とし、4色混合の場合はさらに1画素分大きい面積とする。
第3の実施の形態では、第2の実施の形態と同様に、被検出物の高さを正確に検出することができ、また、静電容量タイプなどで必要であった外付け部材が不要となり、コストを削減することができるという利益を得られる。
さらに空間分割方式を採用することにより、特殊な3色LEDバックライトを使う必要がないため、低コストで実現可能であり、1画面の表示クロック周波数も時分割より低くてすむ。
第3の実施の形態では、以下の変形が可能である。
図19〜図21に示す例では、センサ受光面の真上を遮光する構造としたが、例えば図25(B)〜図25(D)のように、センサ受光面をより完全に覆うようにしてもよいし、一部または全部を覆わないようにしてもよい。ただし、これらの変形例では、光センサPSの受光異方性が保たれることを条件とする。
また、第2の実施の形態と同様に、センサ受光面を遮光する遮光部は必ずしも対向基板31側に作成する必要はない。さらに、液晶モードは、TN、VA、IPS、FFS、ECBなど問わない。
特に空間分割型の場合で可視光で検出することを前提とするならば、反射型液晶表示装置に本発明を応用して被検出物の影を撮像するものでもよい。その場合、IR光源などの特別な光源を含むバックライト20が不要となる。
<4.第4の実施の形態>
[レンズアレイによる受光異方性]
つぎに、レンズアレイによる受光異方性の付与について図面を参照して説明する。この第4の実施の形態は、空間分割方式の一種であり第3の実施の形態のカラーフィルタ15にIR透過部62を設ける代わりに採用できる構成を示すものである。
図26の例では、例えば第2偏光板50の上にシリンドリカルレンズのアレイを形成する。シリンドリカルレンズは半円筒状の断面を有することから、右から斜めに入射する光を効率よく左側配置の右センサに集光できる。同様に、左から斜めに入射する光を効率よく右側配置の左センサに集光できる。
第4の実施の形態では、フォトダイオードPDを対で近接配置し、左右の斜めの光を受光できるようにすることで受光異方性をもたせる。よって、本実施の形態では、受光異方性付与部4としてのレンズアレイと、光センサアレイ3としての対でフォトダイオードPDをもつ光センサアレイとの協働によって受光異方性が発生している。
例えば右センサ(PD)で得た画像を第1検出画像P1とし、左センサ(PD)で得た画像を第2検出画像P2として、そのピークや重心の差分から高さ検出が可能となる。
なお、表示装置10ではコストの面や表示装置10の薄型化の面で遮光フィルタやカラーフィルタで受光異方性付与部4を実現することが望ましい。とくにカラーフィルタは、画素の色配列のために本発明が非適用の表示装置10にも有するものであり、本発明の適用時に、その既存のカラーフィルタに受光異方性付与のための改良を加えるだけでよい。そのため、表示装置10への本発明の適用に際し、コスト抑制の面からカラーフィルタで受光異方性付与部4を実現するが最も望ましい。
<5.第5の実施の形態>
本発明が適用可能な表示装置は、液晶表示以外の表示方法、例えば有機EL、無機EL、電子ペーパーなどの方式は問わない。
図27に、一例として有機ELに適用した際のレイアウト図を示す。
有機EL表示装置70は、基板71の積層構造内に、R,G,Bの光をそれぞれ自発光する有機EL膜を備える。
この有機EL膜に赤外光成分IRを発光する、または、多く含む発光特性の有機積層膜72IRを形成しておき、これをIR光源とする。
本実施の形態では第3の実施の形態と同様なカラーフィルタ15によりフォトダイオードPDに受光異方性を持たせることが可能である。
なお、ここでは赤外光IRを用いる空間分割方式で記載したが、IR光源がなくてもよいし、また、時分割方式でも実現可能である。
<6.第6の実施の形態>
以上説明した本実施形態に係る表示装置は、図28〜図32に示す様々な電子機器、例えば、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置、ビデオカメラなど、電子機器に入力された映像信号、若しくは、電子機器内で生成した映像信号を、画像若しくは映像として表示するあらゆる分野の電子機器の表示装置に適用することが可能である。以下に、本実施形態が適用される電子機器の一例について説明する。
図28は、本発明が適用されるテレビを示す斜視図である。
本適用例に係るテレビは、フロントパネル120やフィルターガラス130等から構成される映像表示画面部110を含む。映像表示画面部110として第2〜第5の本実施形態に係る表示装置を用いることができる。
図29は、本発明が適用されるデジタルカメラを示す斜視図であり、(A)は表側から見た斜視図、(B)は裏側から見た斜視図である。
本適用例に係るデジタルカメラは、フラッシュ用の発光部111、表示部112、メニュースイッチ113、シャッターボタン114等を含む。表示部112として第2〜第5の実施形態に係る表示装置を用いることができる。
図30は、本発明が適用されるノート型パーソナルコンピュータを示す斜視図である。
本適用例に係るノート型パーソナルコンピュータは、本体121に、文字等を入力するとき操作されるキーボード122、画像を表示する表示部123等を含む。表示部123として第2〜第5の実施形態に係る表示装置を用いることができる。
図31は、本発明が適用されるビデオカメラを示す斜視図である。
本適用例に係るビデオカメラは、本体部131、前方を向いた側面に被写体撮影用のレンズ132、撮影時のスタート/ストップスイッチ133、表示部134等を含む。表示部134として本実施形態に係る表示装置を用いることができる。
図32は、本発明が適用される携帯端末装置、例えば携帯電話機を示す図であり、(A)は開いた状態での正面図、(B)はその側面図、(C)は閉じた状態での正面図、(D)は左側面図、(E)は右側面図、(F)は上面図、(G)は下面図である。
本適用例に係る携帯電話機は、上側筐体141、下側筐体142、連結部(ここではヒンジ部)143、ディスプレイ144、サブディスプレイ145、ピクチャーライト146、カメラ147等を含む。ディスプレイ144やサブディスプレイ145として第2〜第5の本実施形態に係る表示装置を用いることができる。
1…検出装置、1R等…検出面内領域、3…光センサアレイ、4…受光異方性付与部、6…検出駆動部、10…表示装置、10P…I/Oディスプレイパネル、11…表示面、15…カラーフィルタ、20…バックライト、37…液晶層、60…遮光部、61R,61B…カラーフィルタ部、62…IR透過部、PS…光センサ、PD…フォトダイオード、SD…被検出物、P1…第1検出画像、P2…第2検出画像

Claims (16)

  1. 受光異方性を有する光センサアレイと、
    前記光センサアレイを駆動して被検出物を撮像し、前記受光異方性に基づいて異なる複数の検出画像を発生する検出駆動部と、
    前記複数の検出画像を入力し、入力した複数の検出画像に含まれる前記被検出物の影または反射に対応した画像部分に前記受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて、前記光センサアレイのセンサ受光面から前記被検出物までの距離(高さ)を検出する高さ検出部と、
    を有する検出装置。
  2. 前記光センサアレイの前記被検出物が接近する側に、前記光センサアレイの隣接する複数の光センサの組内で異なる受光異方性を付与する受光異方性付与部を有する
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記光センサアレイは、前記受光異方性付与部の透過光を受光する際に異なる向きから入射される光の受光量に波長依存性が生じることで前記受光異方性が付与される複数の光センサを2次元配置したものであり、
    前記検出駆動部は、互いに異なる波長範囲をそれぞれが有する複数の光を時分割で前記被検出物に照射し、当該被検出物で反射して戻される反射光が前記受光異方性付与部を透過した後に前記複数の光センサで受光するときの各受光時間を前記複数の光の照射に同期して時分割で制御することで異なる波長範囲の光による複数回の撮像を行い、当該複数回の撮像によって前記複数の検出画像を発生させる
    請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記受光異方性付与部は、1つの前記光センサの受光面に対向する部分が、遮光部と、当該遮光部の一方向の両側で異なる波長範囲を透過する1対の波長選択フィルタ部とを有し、前記一方向の一方側から斜めに入る光と他方側から斜めに入る光に波長選択性を持たせることで前記光センサに受光異方性を付与する
    請求項3に記載の検出装置。
  5. 前記受光異方性付与部は、前記隣接する複数の光センサに対し各センサ受光面の一部または全部を前記被検出物が接近する側で遮光するパターンを光センサごとに有し、当該パターンの配置と形状の少なくとも一方が前記複数の光センサに対し異なる遮光フィルタであり、
    前記光センサアレイは、前記遮光フィルタの前記パターンが及ぼす遮光の程度の違いによって前記受光異方性が異なる複数の光センサ配列が規定され、
    前記検出駆動部は、前記光センサアレイを駆動して、前記複数の光センサ配列から互いに異なる前記複数の検出画像を発生する
    請求項2に記載の検出装置。
  6. 光照射部をさらに有し、
    前記受光異方性付与部は、前記光センサアレイの光入射側に配置されたレンズアレイであり、
    前記光照射部が異なる向きの成分をもつ光を照射したときに、前記被検出物で反射された反射光を入射角に応じて主として受光する光センサが前記組内で異なるように前記レンズアレイの1つのレンズに対して前記複数の光センサが配置されることによって、前記受光異方性が異なる複数の光センサ配列が前記光センサアレイに規定され、
    前記検出駆動部は、前記光センサアレイを駆動して、前記複数の光センサ配列から互いに異なる前記複数の検出画像を発生する
    請求項2に記載の検出装置。
  7. 前記高さ検出部は、前記複数の検出画像の各々において前記被検出物に対応した前記画像部分を識別し、当該識別した画像部分の受光量のピーク位置を前記複数の検出画像の各々で求め、当該複数の検出画像における前記受光量のピーク位置の差から演算により前記高さを求める
    請求項1に記載の検出装置。
  8. 前記高さ検出部は、前記複数の検出画像の各々に対し検出画像に含まれる各センサ出力を閾値との大小関係で2値化し、得られた2値化情報から前記被検出物に対応した画像部分を識別し、当該画像部分の各重心位置を算出し、求めた重心位置の差から演算により前記高さを求める
    請求項1に記載の検出装置。
  9. 入力する映像信号に応じて入射光を変調し、発生した表示画像を出力する光変調部と、
    前記光変調部からの前記表示画像を表示する表示面と、
    受光異方性を有する光センサアレイと、
    前記光センサアレイを駆動して前記表示面に接触または近接する被検出物を撮像し、前記受光異方性に基づいて異なる複数の検出画像を発生する検出駆動部と、
    前記複数の検出画像を入力し、入力した複数の検出画像に含まれる前記被検出物の影または反射に対応した画像部分に前記受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて、前記光センサアレイのセンサ受光面から前記被検出物までの距離(高さ)を検出する高さ検出部と、
    を有する表示装置。
  10. 前記検出駆動部は、前記光変調部が前記表示画像を出力していない期間に、前記被検出物の撮像による前記複数の検出画像の発生を行う
    請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記検出駆動部は、前記光変調部が変調する可視光と異なる非可視光を前記被検出物に照射することで前記被検出物の撮像による前記複数の検出画像の発生を行う
    請求項9に記載の表示装置。
  12. 前記光センサアレイと前記表示面との間に前記光変調部が配置され、
    前記光変調部と前記表示面との間に、前記光変調部の前記光センサに対向する部分ごとに透過光の波長範囲を制限するカラーフィルタが配置され、
    光センサの受光面と対向して前記カラーフィルタの遮光部が配置され、当該遮光部に隣接するカラーフィルタ部分の透過光の波長範囲が、各光センサに対しセンサ配置面内の少なくとも一方の方向で異なることによって前記光センサアレイに前記受光異方性をもたせている
    請求項9に記載の表示装置。
  13. 前記検出駆動部は、互いに異なる波長範囲をそれぞれが有する複数の光を時分割で前記被検出物に照射し、当該被検出物に反射して戻される反射光が前記カラーフィルタを透過した後に前記複数の光センサで受光するときの各受光時間を前記複数の光の照射に同期して時分割で制御することで異なる波長範囲の光による複数回の撮像を行い、当該複数回の撮像によって前記複数の検出画像を発生させる
    請求項11に記載の表示装置。
  14. 受光異方性を有する光センサアレイを駆動して被検出物を撮像し、前記受光異方性に基づいて異なる複数の検出画像を発生するステップと、
    前記複数の検出画像を入力し、入力した複数の検出画像に含まれる前記被検出物の影または反射に対応した画像部分に前記受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて、前記光センサアレイのセンサ受光面から前記被検出物までの距離(高さ)を測定するステップと、
    を含む物体の近接距離測定方法。
  15. 受光異方性を有する光センサアレイ内の複数の光センサから、異なる受光異方性に対応する光センサの組み合わせで複数回、被検出物を撮像するステップと、
    前記複数回の撮像によって得られる複数の検出画像を入力し、入力した複数の検出画像に含まれる前記被検出物の影または反射に対応した画像部分に前記受光異方性の違いにより生じた位置ずれの大きさに基づいて、光センサアレイのセンサ受光面から前記被検出物までの距離(高さ)を測定するステップと、
    を含む物体の近接距離測定方法。
  16. 前記光センサアレイ内の複数の光センサの各々は、異なる向きから入射される光の受光量に波長依存性を付与することで前記受光異方性をもたせた光センサであり、
    前記被検出物を撮像するステップでは、前記被検出物に対し、互いに異なる波長範囲をそれぞれが有する複数の光を時分割で照射し、対応する波長範囲の光が前記被検出物に照射されたときに、反射して戻される反射光を対応する受光感度ピークの光センサが受光可能に、前記複数の光センサの受光時間を前記複数の光の照射に同期して時分割で制御する
    請求項15に記載の物体の近接距離測定方法。
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