JP2011038041A - コーティングムラ防止剤及び洗浄組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】艶ムラ防止性等のコーティング膜の性質全般のムラ防止性を有しながらも、洗浄によってその効果が落ちない洗浄組成物を提供すること。
【解決手段】下記(A)を主たる成分として含有することを特徴とする、コーティングムラ防止剤,又は下記(A)を含有することを特徴とする、洗浄組成物である。
(A)25℃における動粘度が20〜300mm2/sである、側鎖及び/又は主鎖の末端にOR基を有するシリコーン
【選択図】なし

Description

本発明は、コーティングムラ防止剤及びそれを含有する洗浄組成物に関するものであり、より詳しくは、本来必要な洗浄性に加えて、艶や光沢の付与性及び優れたコーティングムラ防止性を有することで、従来以上の優れた美観を達成し、しかも、水滴の転がりも良く撥水性に優れ、洗浄時の起泡性にも富み、更には洗浄後の水洗によってもこれらの性質が落ちにくいという耐水性をも兼ね備えた、コーティングムラ防止剤含有洗浄組成物に関するものである。
自動車の車体等の塗装面を洗浄する方法として、近年、洗浄とワックス掛けを同時に行えるものが開発されている(特許文献1等)。
しかし、この特許文献1では、洗浄効果と撥水効果には優れるものの、塗装面に付与できる艶や光沢には限界があった。
そこで本発明者等は、側鎖又は末端にOH基を有する比較的高粘度(1300〜4000mm2/s)のシリコーン等を光沢剤として用いた、艶出し効果にも優れる洗浄組成物を開発した(特許文献2,[0016]等参照)。
ところがこの特許文献2の洗浄組成物にも、艶や光沢には優れるものの、どうしても艶ムラが生じてしまうという欠点があった。
「艶」とは、純粋に光りの反射だけを捉えた「光沢」と異なり、光を照り返すだけでなく、施与対象が本来有している色彩を、より深く見せる性質(濃色効果)を意味するが、この艶にムラがあることで、艶自身はもとより、光沢の効果も半減してしまうという問題を生じるのである。
この艶ムラを防止するには、艶や光沢の付与剤として、ムラ無く均一に施与できるものを選択するのが好ましく、一般的には、OR基を有するシリコーンよりも、むしろ、極性基が無く伸びが良い、末端もメチル基のシリコーン(側鎖にもOR基無し)等の方が良いと考えられる。
一方、本発明のように、艶ムラ防止効果を有するコーティングムラ防止剤を洗浄組成物に含有させる場合には、水での洗浄工程で、洗浄成分とともにコーティングムラ防止剤が流れてしまわないような耐水性を兼ね備えることが要求され、そのためには、粘度の高いシリコーン等を選択するのが一般的な発想であるが、粘度を上げれば、上述の艶ムラ自体が増えるという本末転倒の事態に陥る可能性が高い。
つまり、そもそも施与対象に強固に定着する「耐水性」と良く伸びて均一に塗布できる「コーティングムラ防止性」というのは、在る意味、相反する性質であって、これを両立すること自体に困難性があるのである。
尚、低粘度の、末端や側鎖にOR基を有するシリコーンを、ガラス(特許文献3)やタイヤ(特許文献4)等の表面処理剤に用いるものも開発されているが、これらはいずれも、水洗を前提としない表面処理剤であって、耐水性についての記載も示唆もない。
特開平8−183949号公報 特開2006−8778号公報 特開2008−150432号公報 特開2008−95018号公報
本発明者は、上記のコーティングムラ防止と耐水性の両立の問題を解決するために鋭意検討した結果、末端がメチル基のシリコーンでは無く、敢えてOR基を含有するシリコーンの、しかも低粘度のものを用いることによって、意外にも、従来の高粘度のOR基含有シリコーンを用いた洗浄組成物より、艶や光沢そのものは多少落ちるものの、艶ムラ防止性等のコーティングムラ防止性に優れる結果、総合評価としてより美しい仕上がりを付与することができ、しかもその艶が、耐水性にも優れていること,更には施与対象の撥水性をも向上し、撥水ムラも無いこと、及び泡立ちを阻害しにくいことを見いだし、本発明に到達したものであって、その目的とするところは、コーティングムラ防止剤,及び、コーティングムラ防止性等の優れた性質を有しながらも、水洗や長期間の経過によってその効果が落ちない洗浄組成物を提供するにある。
上述の目的は、下記第一の発明から第四の発明によって、達成される。
<第一の発明>
下記(A)を主たる成分として含有することを特徴とする、コーティングムラ防止剤。
(A)25℃における動粘度が20〜300mm2/sである、側鎖及び/又は主鎖の末端にOR基を有するシリコーン
<第二の発明>
下記(A)を含有することを特徴とする、洗浄組成物。
(A)25℃における動粘度が20〜300mm2/sである、側鎖及び/又は主鎖の末端にOR基を有するシリコーン
<第三の発明>
更に、下記(B)を含有することを特徴とする、第二の発明に記載の洗浄組成物。
(B)シリコーン化合物
<第四の発明>
更に、下記(C)を含有することを特徴とする、第二の発明又は第三の発明に記載の洗浄組成物。
(C)アミノ基含有疎水性化合物
本発明のコーティングムラ防止剤は、艶ムラ防止効果や撥水ムラ防止効果等の、コーティング膜の性質全般のムラの防止効果に優れている。
また、本発明の洗浄組成物は、水洗や、長時間の経過によっても、そのコーティングムラ防止効果が落ちないという優れた利点を有するものである。
[本発明のコーティングムラ防止剤]
本発明のコーティングムラ防止剤は、下記(A)を主たる成分として含有することを特徴とするものである。
(A)25℃における動粘度が20〜300mm2/sである、側鎖及び/又は主鎖の末端にOR基を有するシリコーン
《(A)の定義》
本発明に用いられる「25℃における動粘度が20〜300mm2/sである、側鎖及び/又は主鎖の末端にOR基を有するシリコーン」の中で、コーティングムラ防止効果の点では、主鎖の末端にOR基があるものが好ましく、特に両末端がOR基であるものが好ましい。
OR基のRとは、水素又は炭素数1〜6の炭化水素であるが、水素又は炭素数1〜3の炭化水素が好ましく、特に好ましいのは水素である。
Rが炭化水素の場合、(A)の自己縮合を防止できるが、反応性が高くない(A)の場合には、Rを炭化水素とする必要は無い。
炭化水素としては、飽和(アルキル),不飽和(アルケニル,アルキニル)のものが挙げられ、また、直鎖状の他、分岐鎖状のものも含まれる。
具体的には、メチル,エチル,ビニル(エテニル),アセチル,プロピル,イソプロピル,プロパジエニル,プロピニル,ブチル,イソブチル,t−ブチル,ペンチル,ヘキシル等が挙げられるが、反応性の点からメチルが好ましい。
《(A)の動粘度》
(A)の、25℃における動粘度は、20〜300mm2/sである必要があり、好ましくは、50〜200mm2/s、更に好ましくは、60〜100mm2/sである。
20mm2/s未満では、艶や光沢自体が少ないだけでなく、耐水性が低いために水洗時に流れやすいという欠点があり、300mm2/sを超えると、艶や光沢には優れるものの、艶ムラ防止効果が下がってしまうばかりか、施与対象の撥水性も低下するという欠点があるからである。
《(A)のOR当量》
水酸基含有シリコーンのOR当量は、例えば、300〜50000,好ましくは、1000〜30000である。
《(A)の具体例》
(A)は、具体的には、下記の表1に挙げられるものとして、市場から入手することができるが、これらに限られるものでは無い。
Figure 2011038041
《(A)の含有量》
本発明のコーティングムラ防止剤中における、(A)の含有量は、60〜100質量%が好ましく、更に好ましくは、70〜100質量%,特に好ましくは80〜100質量%である。
本発明のコーティングムラ防止剤には、これら(A)の1種又は2種以上を適宜用いることができる。
《その他の成分》
本発明のコーティングムラ防止剤には、(A)のコーティングムラ防止効果を阻害しない範囲で、各種の溶媒その他の添加剤等を、適宜含有させることができる。
添加剤としては、例えば流動パラフィン,高沸点イソパラフィン等が挙げられる。
《本発明のコーティングムラ防止剤の使用方法》
本発明のコーティングムラ防止剤は、各種の塗装面等に用いる表面処理組成物に含有させて使用することができるが、艶ムラ防止性,撥水ムラ防止性等の、コーティング膜の性質全般におけるムラ防止性の他、耐水性にも優れていること等から、下記の本発明の洗浄組成物等のように、水で洗い流すことを前提とした組成物に含有させることが、コーティングムラ防止剤の効果を十分に活かせるという点で特に好適である。
[本発明の洗浄組成物]
本発明の洗浄組成物は、下記(A)を含有することを特徴とするものである。
(A)25℃における動粘度が20〜300mm2/sである、側鎖及び/又は主鎖の末端にOR基を有するシリコーン
(A)の定義,粘度,具体例等については、コーティングムラ防止剤において用いたものと同じであり、本発明の洗浄組成物においても、これら(A)の1種又は2種以上を適宜用いることができる。
る。
《(A)の含有量》
本発明の洗浄組成物における、(A)の含有量は、洗浄組成物を総量として、例えば0.01〜10質量%となる程度が好ましく、より好ましくは、0.05〜5質量%,更に好ましくは、0.1〜2質量%である。
0.01質量%以上で、コーティングムラ防止効果が特に優れ、10質量%以下で、より洗浄性に優れているほか、泡立ちも、より優れているからである。
《(B)シリコーン化合物》
本発明の洗浄組成物には、更に(B)を含有させることが好ましい。
《(B)の定義》
(B)のシリコーン化合物は、(A)のシリコーンや,後述の(C)のアミノ変性シリコーンを除いたシリコーンであれば、特に限定されないが、例えば、ジメチルシリコーン,メチルフェニルシリコーン,シリコーンレジン等が用いられる。
このシリコーン化合物によって、撥水性や艶を補完することができる。
また、(B)としては、シリコーンオイルなどの直鎖ポリマーだけでなく、シリコーンレジン等の、3次元架橋ポリマーを用いることが望ましい。
直鎖ポリマーとは、例えば、分子の末端形成因子となるM単位(1官能性単位)や、直鎖構成因子となるD単位(2官能性単位)を含有するもの)である。
3次元架橋ポリマーとは、例えば、網目構成因子となるT単位(3官能性単位)やQ単位(4官能性単位)を含有するものである。
《(B)の動粘度》
(B)は固体又は液体である。(B)が液体の場合、25℃における動粘度は、例えば、10〜10000mm2/sであることが好ましい。シリコーン化合物の動粘度が、10mm2/s以上で、より撥水性に優れ、10000mm2/s以下で、乳化性に特に優れ、またレベリング性(均一塗布性,コーティングムラ防止性)に、より優れるからである。
《(B)の具体例》
(B)は、具体的には、下記の表2に挙げられるものとして、市場から入手することができるが、これらに限られるものでは無い。
Figure 2011038041
これらシリコーン化合物は、単独で用いてもよく、また、2種以上併用してもよい。
併用の例としては、低粘度の直鎖ポリマー(50〜1000mm2/s)とシリコーンレジンとの併用等が、撥水性向上のため好ましい。
《(B)の含有量》
また、シリコーン化合物は、水性エマルション等の形態で、本発明に用いるが、その水性エマルションの含有量は、洗浄組成物を総量として、0.15〜35質量%程度が好ましく、正味のシリコーン化合物の含有量としては、洗浄組成物を総量とする固形分換算で、0.05〜10質量%が好ましく、更に好ましくは、0.1〜4質量%である。
0.05質量%以上で、施与対象の撥水性が、より向上し、また、10質量%以下で、洗浄組成物の洗浄性が特に良好となるからである。
《(B)を含有させる方法》
なお、シリコーン化合物は、例えば、(B)以外の原料を含有するエマルションに、予め調製した(B)を含有する別のエマルションを配合する等の方法で、含有させることができる。
(B)を含有するエマルションは、(B)に、後述の界面活性剤の一部を、適宜の割合で混合し、攪拌しながら、この混合物に徐々に水を加える等して、調製することができる。
《(C)アミノ基含有疎水性化合物》
本発明の洗浄組成物には、上記のほか、更に(C)を含有させることが好ましい。
本発明に用いられるアミノ基含有疎水性化合物とは、分子内にアミノ基を有し、かつ、全体として疎水性を有する化合物である。
このアミノ基は、(A)の「側鎖及び/又は主鎖の末端にOR基を有するシリコーン」の、OR基と反応させることで、水に流されやすい(A)と塗装面等を、より強力に接着させる、バインダーの役割を果たす。
具体的には、アミノ変性シリコーンや、炭素数8以上のアルキルアミン類等が挙げられるが、塗装面への定着性が高いという点では、アミノ変性シリコーンが好ましい。
本発明において用いられるアミノ変性シリコーンは、ジメチルポリシロキサンなどのオルガノポリシロキサンの側鎖及び/又は末端に、アミノ基(例えば、−NH2、−RNHR´NH2(RおよびR´はアルキレン基を示す。)等)が導入されている反応性シリコーンである。
アミノ基の導入位置により、側鎖型,両末端型,片末端型,側鎖両末端型などに分類されるが、本発明においては、いずれをも用いることができ、その目的および用途によって、適宜選択される。
アミノ変性シリコーンは、下記表3に示すようなものとして、市場から入手することができるが、これらに限られるものでは無い。
Figure 2011038041
発明に用いられるアミノ変性シリコーンの25℃における動粘度は、例えば、10〜10000mm2/sが好ましく、更に好ましくは、20〜1500mm2/sである。
本発明に用いられるアミノ変性シリコーンのアミン当量は、例えば、100〜10000程度が好ましく、より好ましくは200〜2000である。
本発明において用いられる炭素数8以上のアルキルアミンは、炭素数が8以上のアルキル基を有する、第1級,第2級,又は第3級アミンであれば、特に制限されない。
具体的には、例えば、ステアリルアミン,ラウリルアミン,ジメチルステアリルアミン等が挙げられる。
これらアミノ基含有疎水性化合物は、単独で用いてもよく、また、2種以上併用してもよい。
《(C)の含有量》
本発明の洗浄組成物における、(C)の含有量は、洗浄組成物を総量として、例えば0.005〜5質量%程度が好ましく、より好ましくは、0.01〜2質量%,更に好ましくは、0.02〜1質量%,特に好ましくは、0.1〜0.5質量%である。
0.005質量%以上で、(A)の、洗浄対象物への定着性が向上し、塗装面に十分な艶・光沢を付与することができ、5質量%以下で、洗浄組成物が、洗浄対象物に均一に塗布でき、艶ムラも防止できるからである。
本発明の洗浄組成物においては、(A):(C)の含有比率が、(A):(C)(質量比)=1:10〜20:1であることが好ましく、更に好ましくは、1:5〜10:1,特に好ましくは、1:2〜5:1である。
(A)が1:10以上である程、艶ムラ防止性に優れ、20:1以下である程、施与対象に対する定着性(耐水性)に優れるからである。
《溶媒》
本発明の洗浄組成物には、水を溶媒として使用するが、アルコール等を含んでいても良い。
《その他の成分》
本発明の洗浄組成物は、この他、本発明の目的を損なわない範囲で、界面活性剤その他の洗浄成分の他、洗浄組成物に一般に用いられる成分を含有させることができる。
洗浄成分として用いられる界面活性剤としては、非イオン系界面活性剤,カチオン系界面活性剤,アニオン系界面活性剤,両性界面活性剤,シリコーン系界面活性剤,フッ素系界面活性剤等が挙げられ、これらのうち、非イオン系界面活性剤が、好ましいものとして挙げられる。
AとBとCの乳化力が良好だからである。
非イオン系界面活性剤としては、例えば、下記のものが挙げられる。
アルキルアミンオキサイド
アルキルグルコシド
グリセリン脂肪酸エステル
ショ糖エステル
ソルビタン脂肪酸エステル
ポリオキシエチレンアルキルエーテル
アルカノールアマイド
ポリオキシエチレンアルキルエステル
これらのうち、塗装面等の洗浄性においてはアルキルグルコシドが,A,B,Cの乳化性向上のためにはポリオキシエチレンアルキルエーテルが、それぞれ好ましいものとして挙げられる。
また、本発明において用いられる非イオン系界面活性剤のHLBは、より安定なエマルションを製造するため、例えば、8〜18が好ましく、更に好ましくは、10〜16である。
また、アルキルグルコシドやポリオキシエチレンアルキルエーテルは、市場からの入手も可能であり、例えば、下記表4に記載したもの等が挙げられるが、これらに限られるものでは無い。
Figure 2011038041
これら界面活性剤は、単独で用いてもよく、また、2種以上併用してもよい。
本発明の洗浄組成物における、界面活性剤の含有量は、本発明の洗浄組成物を総量として、例えば0.1〜20質量%が好ましく、更に好ましくは、0.5〜15質量%である。
0.1質量%以上で、洗浄性および泡立ちが特に良好となり、また、20質量%以下で、(A)による艶および光沢が十分に発現するからである。
その他、洗浄組成物に一般に用いられる成分の具体例としては、例えば、粘剤,粘度調整剤,油剤,樹脂,色素,顔料等の着色剤,香料,防腐剤,防錆剤,抗菌剤,酸化防止剤,紫外線吸収剤,キレート剤,パール化剤,中和剤,pH調整剤等の成分等が挙げられる。
《本発明の洗浄組成物の製造方法》
そして、本発明の洗浄組成物の製造は、上述の各種成分を適宜混合する等、公知の方法に従って行うことができ、例えばエマルションのような形態で提供される。
《本発明の洗浄組成物の適用方法》
本発明の洗浄組成物を、施与対象に施与する方法には、特に制限が無く、一般的な方法を用いることができ、例えば、コーティングムラ防止剤を含浸させたスポンジを用いて対象物を擦る方法等が挙げられる。
《本発明の洗浄組成物を適用する施与対象》
本発明の洗浄組成物を適用する「施与対象」としては、屋内用屋外用を問わず、洗浄が必要となる物で、洗浄後に艶や光沢を要するものであれば、特に制限されるものでは無いが、特に、自動車,シャッター,物置等の、家庭用,産業用の各種塗装面等に有用である。
尚、実施例に先立ち、本発明の性能を確認するための試験方法等を以下に記載する。
1)艶確認試験
1995年式トヨタ自動車製クラウンマジェスタ黒色車を用意し、用意した自動車のボンネットをマスキングテープで分割した。
この自動車ボンネットの各面に水を塗布し、表面が完全に濡れた状態にして、各実施例および比較例で得られた洗浄組成物5gを、15cm×15cmのウレタンスポンジに含浸させ、そのスポンジでボンネット各面を均一な力で擦った。その後、水洗し、水滴をタオルでふき取って、目視にて、洗浄後の艶について、下記の基準に従って評価した。
艶に深みがある・・・・・・・・・・・・・・:○
艶がある・・・・・・・・・・・・・・・・・:△
殆ど艶がない・・・・・・・・・・・・・・・:×
2)光沢確認試験
JIS K2396で規定される塗装板に、サンドペーパーで細かいキズをつけた。
塗装版の光沢を、光沢度計にて測定した測定値で60まで低下させ、各実施例および比較例で得られた洗浄組成物2gを、10cm×10cmのウレタンスポンジに含浸させ、そのスポンジで塗装板を均一な力で擦った。その後、水洗し、水滴をタオルでふき取って、光沢度計にて、下記の基準に従って、洗浄後の光沢について評価した。
光沢84以上・・・・・・・・・・・・・・:○
光沢70以上84未満・・・・・・・・・・:△
光沢70未満・・・・・・・・・・・・・・:×
3)艶ムラ防止効果確認試験
1995年式トヨタ自動車製クラウンマジェスタ黒色車を用意し、用意した自動車のボンネットをマスキングテープで分割した。
この自動車ボンネットの各面に水を塗布し、表面が完全に濡れた状態にして、各実施例および比較例で得られた洗浄組成物5gを、15cm×15cmのウレタンスポンジに含浸させ、そのスポンジでボンネット各面を均一な力で擦った。その後、水洗し、水滴をタオルでふき取って、目視にて、下記の基準に従って、洗浄後の艶ムラについて評価した。
艶ムラがない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・:○
艶ムラが僅かにあるが、タオルで容易にふき取れる・・・:△
艶ムラがあり、タオルで容易にふき取れない・・・・・・:×
4)外観総合評価
艶,光沢,及び艶ムラを指標に、下記の基準に従って、目視による総合評価を行った。
艶ムラが無く、艶や光沢の効果が十分発揮され、美観に優れている・・・・○
艶ムラが多少あり、艶や光沢の効果が十分発揮されず、美観にやや劣る・・△
艶や光沢はあっても、艶ムラのために全体としての美観が劣る・・・・・・×
5)耐水性試験
上記艶ムラ防止効果確認試験で洗浄した1995年式トヨタ自動車製クラウンマジェスタに24時間シャワリングを行い、下記の基準に従って、耐水性を評価した。
艶の深みを維持している・・・・・・・・・・:○
やや艶が低下している・・・・・・・・・・・:△
殆ど艶がなくなっている・・・・・・・・・・:×
6)撥水性
上記艶ムラ防止効果確認試験で洗浄した1995年式トヨタ自動車製クラウンマジェスタにシャワリングを行い、下記の基準に従って、撥水性を評価した。
水滴が細かい球状になって、良く撥水している・・・:○
撥水しているが、水滴が大きい・・・・・・・・・・:△
水滴が変形している・・・・・・・・・・・・・・・:×
7)起泡性
1995年式トヨタ自動車製クラウンマジェスタ黒色車を用意し、用意した自動車のボンネットをマスキングテープで分割した。
この自動車ボンネットの各面に水を塗布し、表面が完全に濡れた状態にして、各実施例および比較例で得られた洗浄組成物5gを、15cm×15cmのウレタンスポンジに含浸させ、そのスポンジでボンネット各面を均一な力で擦った。目視にて、下記の基準に従って、洗浄時の起泡性について評価した。
きめ細かい泡が立つ・・・・・・:○
泡立つがきめが粗い・・・・・・:△
ほとんど泡立たない・・・・・・:×
[実施例1〜6,比較例3]
下記表5の組成に従って、実施例,及び比較例の、各洗浄組成物(水性エマルション)を製造した。
また、これらを、上記試験例に供した結果を、表5に示す。
尚、下記実施例及び比較例で用いる(B)シリコーン化合物を、下記の「製造例1」の水性エマルションとして準備した。
製造例1(シリコーン化合物エマルションの調製)
(1)KF-9021エマルションの調製
下記の成分および割合において、KF-9021およびノイゲンTDS-70を混合し、ホモミキサーで攪拌しながら、水を徐々に加えて、KF-9021エマルションを得た。
KF-9021(シリコーンレジン/環状シリコーン) 1.00重量部
ノイゲンTDS-70(ポリオキシエチレンアルキルエーテル) 0.20重量部
水 2.80重量部
(2)KF-96A-350csエマルションの調製
また、別途、下記の成分および割合において、KF-96A-350csおよびノイゲンTDS-70を混合し、ホモミキサーで攪拌しながら、水を徐々に加えて、KF-96A-350csエマルションを得た。
KF-96A-350cs(シリコーンオイル) 1.50重量部
ノイゲンTDS-70(ポリオキシエチレンアルキルエーテル) 0.15重量部
水 2.35重量部
(3)製造例1のシリコーン化合物エマルションの調製
上記(1)のKF-9021エマルションと(2)のKF-96A-350csエマルションを、混合することによって、2種の(B)シリコーン化合物を有する、シリコーン化合物エマルションを得た。
Figure 2011038041
上記実施例及び比較例の試験結果から分かる通り、本発明のコーティングムラ防止剤を含有する洗浄組成物は、艶や光沢も標準以上であるだけでなく、艶ムラ防止性に優れている結果、外観総合評価において優れており、更に耐水性,撥水性も有していることが分かった。
尚、本発明のこのコーティングムラ防止剤を含有する洗浄組成物には、撥水性のムラも無く、コーティング膜の性質全般におけるムラが防止されていた。
また、これらの洗浄組成物は、本来の目的である洗浄性も十分有していた。
これに対して、OR基は含有するものの、動粘度が300mm2/s/25℃を超えるシリコーンを用いたもの(比較例1)は、艶や光沢には優れているものの、艶ムラが生じ、外観総合評価は、実施例に劣るものであり、また耐水性や、撥水性、起泡性もやや劣っていた。
また、末端がOR基のシリコーンに代えて、動粘度は20〜300mm2/s/25℃の範囲であるが、末端がメチル基のシリコーンを用いた比較例2では、艶や光沢自体も弱く、艶ムラ防止効果にも劣るため、外観総合評価はかなり低く、耐水性に劣り、水によって、流れてしまった。しかも撥水性、起泡性に劣っていた。
末端がメチル基のシリコーンで、しかも動粘度が300mm2/s/25℃をはるかに超えているシリコーンを用いた比較例3では、艶や光沢は良く、耐水性にも優れるが、艶ムラ防止効果が殆ど無く、外観総合評価としては低いものであり、また、撥水性自体もかなり劣るものであった。
本発明のコーティングムラ防止剤及びそれを用いた洗浄組成物は、優れた艶ムラ防止効果及び撥水性,撥水ムラ防止性を有し、耐水性も有しているため、ムラの無い艶・光沢,撥水性と、耐水性を両立し得る洗浄組成物として利用可能である。

Claims (4)

  1. 下記(A)を主たる成分として含有することを特徴とする、コーティングムラ防止剤。
    (A)25℃における動粘度が20〜300mm2/sである、側鎖及び/又は主鎖の末端にOR基を有するシリコーン
  2. 下記(A)を含有することを特徴とする、洗浄組成物。
    (A)25℃における動粘度が20〜300mm2/sである、側鎖及び/又は主鎖の末端にOR基を有するシリコーン
  3. 更に、下記(B)を含有することを特徴とする、請求項2記載の洗浄組成物。
    (B)シリコーン化合物
  4. 更に、下記(C)を含有することを特徴とする、請求項2又は3記載の洗浄組成物。
    (C)アミノ基含有疎水性化合物
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