JP2011037170A - 印刷装置の印圧補正方法及び装置 - Google Patents

印刷装置の印圧補正方法及び装置 Download PDF

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研吾 松尾
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芳幸 和田
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Abstract

【課題】 ロール軸方向の印圧のばらつきを抑制する。
【解決手段】 2つのロール押し付け機構7a,7bより両端側に付与する押付力によってブランケットロール5を所要の印圧で印刷用紙12を介して下部ロール10に接触させて印刷処理を行う印刷装置にて、ブランケットロール5のロール本体5aとブランケット材5bとの間に、圧力分布検出センサシート13を介装させて取り付ける。印刷処理中に、圧力分布検出センサシート13で、ブランケットロール5と印刷用紙12を介した下部ロール10との接触面内のロール軸方向の圧力分布を計測し、そのロール軸方向の圧力分布のグラフの近似直線の傾きをゼロとするためにブランケットロール5の両端側に付与する押付力の補正量を求めて、2つのロール押し付け機構7a,7bよりブランケットロール5の両端側へ付与する押付力をリアルタイムに補正させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置における圧胴、版胴、ブランケットロール等の印刷用ロールを、所要の押付対象物に所要の印圧で押し付けるように接触させて印刷処理を行う際に、上記押付側の印刷用ロールの上記押付対象物に対する接触面内での印圧のばらつきを抑えるように印圧を補正するために用いる印刷装置の印圧補正方法及び装置に関するものである。
印刷装置の1つの形式としては、印刷用紙等の印刷対象の表面(印刷面)に、版面を直接接触させて印刷を行う形式のものがあり、このうち、輪転印刷機では、印刷用紙の如き印刷対象の印刷面側に位置する版胴と、非印刷面側に位置する圧胴とによって印刷対象を挟持した状態で、上記版胴と圧胴を共に回転させることで、上記版胴を上記印刷対象の印刷面に密着させて、該版胴に設けてある印刷パターンの上記印刷対象への印刷を実施するようにしてある。
上記輪転印刷機における印刷処理を実施する際、印刷精度を高めるためには、上記版胴を、上記印刷対象を介して圧胴に対し押し付けるように接触させるときの印圧を適切に制御することが重要である。すなわち、印圧分布に差が生じると、せん断力が発生し、このせん断力が印刷ずれの原因となることから、適切な印圧の制御が必要とされる。
又、印刷装置の別の形式のものとしては、版胴又は平板状の版の版面にブランケットロールを接触させて該版面よりブランケットロールの表面に一旦インクを転写(受理)し、次いで、上記ブランケットロールを、平板状の印刷対象、あるいは、該ブランケットロールと圧胴によって挟持した印刷用紙の如き印刷対象の印刷面に押し付けるように接触させることにより、該ブランケットロールの表面のインクを上記印刷対象の印刷面に再転写(印刷)して、印刷を実施するようにしたオフセット印刷装置がある。
かかるオフセット印刷装置においても、前記した輪転印刷機の場合と同様に、印圧分布の差によるせん断力の発生が印刷ずれの原因となることを防いで印刷精度を高めることができるようにするためには、上記ブランケットロールを上記版面に対し押し付けるように接触させて該版面からブランケットロールへの転写(受理)処理を行わせるときの印圧、及び、上記ブランケットロールを上記所要の印刷対象に対し押し付けるように接触させて該ブランケットロールから印刷対象への再転写(印刷)処理を行わせるときの印圧について、それぞれ適切に制御することが必要とされる。
図7は、従来の印刷装置における印圧の制御手法の一例として、グラビア輪転印刷機における印圧を制御する手法の概要を示すもので、回転可能に横置きした版胴aの上側に、圧胴bを平行に配置し、該圧胴bの両端の軸を回転可能に支持する図示しない軸受を、図示しない印刷ユニットのフレームに上下方向に移動可能に保持させると共に、該各軸受の上側にエアシリンダcをそれぞれ取り付けて、該各エアシリンダcにより、上記圧胴bを昇降駆動できるようにし、更に、上記版胴aの両端の軸を回転自在に支持する図示しない軸受を、個別のロードセルdを介してフレーム又はベースプレート等の印刷機械の固定部分eに支持させてなる構成としてある(たとえば、特許文献1参照)。
かかる構成によれば、上記各エアシリンダcの伸長作動により押付側の印刷用ロールとなる上記圧胴bを下降させて、押付対象物となる上記版胴aに対し印刷用紙(図示せず)を介在させた状態で上方から密着させると共に印圧を加えた状態として印刷処理を行う際には、上記圧胴bより作用する印圧によって下方へ押圧されることとなる上記版胴aの両端の軸より、上記印圧の荷重が、上記図示しない軸受を介して上記各ロードセルdにそれぞれ作用するようになる。よって、上記各ロードセルdでそれぞれ検出される上記印圧の荷重の検出値を監視して、双方のロードセルdで検出される印圧の荷重が均等となるように、上記圧胴bの両端の軸を図示しない軸受を介して下向きに付勢する上記各エアシリンダcの作動を調整することで、上記印刷用ロールとしての圧胴bの外周面の下端部にロール軸方向に沿って形成される上記押付対象物としての版胴aとの線状の接触面(密着面)について、該接触面内の印圧を、圧胴bのロール軸方向に均等化できるとされている。
ところで、近年、金属蒸着膜のエッチング等による微細加工に代えて、導電性ペーストを印刷インクとして用いた印刷技術、たとえば、凹版オフセット印刷技術を用いて基板上に液晶ディスプレイ等の電子回路を印刷して形成する手法が提案されてきている。
上記液晶ディスプレイ等の電子回路を基板に形成する場合は、電極となる線幅として、たとえば、10μm程度と微細なものが要求されることがある。更に、基板上に複数の電子回路を重ね合わせて形成することがあり、この場合は版を代えて電子回路の重ね刷りを行うことになるが、印刷位置がずれると電子回路の全体構成が崩れてしまうことから、精度は対象によって多少異なるが、上記線幅を10μm程度とするような精密な電子回路の場合には、重ね合わせずれを数μmに抑えることが必要とされることもある。
そのため、上記基板上に電子回路を印刷により形成する場合は、紙等に文字や画像を印刷する通常のオフセット印刷に比して高い印刷精度が要求されることから、この場合は、非常に高精度の印圧の制御調整を行うことが必要になる。
なお、印刷装置にて、2つのロール間のロール圧を測定する手法として、上記2つのロール間に、ロール軸方向に直交する方向の印圧又はロール軸方向に平行な方向の印圧を感知できるセンサシートを通すことで、ロール圧の状態を計測するようにする手法は従来提案されている(たとえば、特許文献2、特許文献3参照)。
又、製紙に関連する機械のロール加圧部で用いるロール相互間の圧力分布を計測するための手法としては、ロール外周面に不均一に配置された圧力センサでリアルタイムにロール圧力を検出する手法が従来提案されている(たとえば、特許文献4参照)。
更に、薄いシート状で、且つ二次元の圧力分布を計測することが可能な圧力センサ(圧力検出装置)は従来開発されてきている(たとえば、特許文献5、特許文献6参照)。
特開2003−205600号公報 特開昭60−15534号公報 特開昭60−15535号公報 特許第3230817号公報 特許第3928976号公報 特許第3999729号公報
ところが、上記押付側の印刷用ロールとしての圧胴bの外周面は、製作精度等に起因して完全な円筒面とすることは難しく、該圧胴bの外周面には、軸心方向及び周方向に、回転中心からの回転半径寸法にゆらぎ(不均一性)が生じてしまうというのが実状である。
又、押付対象物としての版胴aの表面である外周面にも、製作精度等に起因して、軸心方向及び周方向に、回転中心からの回転半径寸法にゆらぎ(不均一性)が生じてしまう。
そのために、上記印刷用ロールとしての圧胴bの外周面の下端部にロール軸方向に沿って形成される上記押付対象物としての版胴aとの線状の接触面内では、印圧の分布に多少のばらつきが生じているというのが実状である。
更に、上記押付側の印刷用ロールとしての圧胴bより、上記押付対象物としての版胴aに印圧を作用させるときには、上記圧胴bの両端の軸を図示しない軸受を介して下向きに付勢するようにしてあるため、この印圧の荷重により圧胴bに撓みが生じる虞もあり、この圧胴bの撓みによっても、該圧胴bの版胴aとの線状の接触面内で、印圧のロール軸方向の分布にばらつきが生じる虞がある。
しかし、上記特許文献1に示された印圧の制御手法では、印圧の荷重の検出を、押付側の印刷用ロールとなる上記圧胴bや押付対象物となる上記版胴aの両端の軸の部分に対応する2個所に設けた2つのロードセルdのみで行うようにしてあるため、上記圧胴bの外周面の下端部にロール軸方向に沿って形成される上記版胴aとの線状の接触面内で印圧の分布にばらつきが生じていても、その計測を行うことができない。したがって、たとえ、上記各ロードセルdで検出される印圧の荷重が均等となるように上記圧胴bの両端側の図示しない軸受を下方へ押圧する各エアシリンダcの作動力を調整しても、上記圧胴bと版胴aとの線状の接触面内での印圧のロール軸方向の分布のばらつきは全く補正できていないというのが実状である。
なお、従来の紙等に文字や画像を印刷する一般的な印刷処理を行う際には、要求される印刷精度がそれほど高くなかったため、上記したような圧胴bと版胴aの線状の接触面内における印圧のロール軸方向の分布に多少のばらつきが生じていたとしても、その印圧の分布のばらつきによる印刷精度への影響が特に問題となることはなかったため、更なる印圧の制御調整を図る手法は特に提案されていないというのが実状である。
これに対し、たとえば、前記した電子回路を印刷により形成する場合のように、線幅が10μm程度の細線を印刷するような精密印刷を実施する際には、上記圧胴bにおける上記版胴aとの接触面内に生じる印圧のロール軸方向の分布のばらつきによる印刷精度への影響も考慮する必要が生じる場合がある。
印刷用ロールを所要の押付対象物に所要の印圧で押し付けて印刷処理を行う場合であれば、印刷用ロールを版胴とし、押付対象物を圧胴や平板状の印刷対象物やブランケットロールとする場合、及び、印刷用ロールをブランケットロールとし、押付対象物を平板状の版や所要の印刷対象物とする場合等、印刷処理に用いる押付側の印刷用ロールとその押付対象物の種類に関わらず、上記印刷用ロールにおけるロール軸方向に沿って形成される押付対象物との線状の接触面内には、上記圧胴bにおける上記版胴aとの接触面内と同様に、印圧のロール軸方向の分布にばらつきが生じてしまうと考えられる。
ところで、上記特許文献2、特許文献3に示された印刷装置の2つのロール間のロール圧を測定する手法によれば、上記2つのロール間のロール軸方向の圧力の分布を計測することは可能であるが、センサシートを2つのロール間に通す必要上、実際の印刷処理中には計測することができないという問題がある。
しかも、特許文献2、特許文献3には、上記印刷装置の2つのロール間の圧力分布の不均一性を補正するための具体的な手段は何ら示されていない。
上記特許文献4に示された手法によれば、製紙に関連する機械のロール加圧部で用いるロール相互間の圧力分布を、リアルタイムに計測することはできるが、圧力センサの配置の都合上、計測点が少ないという問題があり、したがって、特許文献4に示された手法を、そのまま印刷装置における押付側の印刷用ロールと押付対象物との接触面におけるロール軸方向の圧力分布の計測に適用しても、該接触面に生じるロール軸方向に不均一な圧力分布を精度よく検出することはできない。
しかも、特許文献4にも、ロール相互間のロール軸方向の圧力分布の不均一性を補正する具体的な手段は特に示されていない。
そこで、本発明は、印刷用ロールを所要の押付対象物に所要の印圧で押し付けて印刷処理を行う際に、上記押付側の印刷用ロールにおける上記押付対象物との間にロール軸方向に沿って線状に形成される接触面内での印圧のばらつきが生じる場合には、そのロール軸方向の印圧のばらつきを抑制するようにリアルタイムに印圧を補正することができ、よって、精密印刷を実施するのに有利なものとすることができる印刷装置の印圧補正方法及び装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、回転させる押付側印刷用ロールの両端側にロール押し付け機構よりそれぞれ押付力を付与し、この押付力により該押付側印刷用ロールを押付対象物に所要の印圧で接触させて印刷処理を行うときに、上記押付側印刷用ロールと押付対象物との接触面内における押付側印刷用ロールのロール軸方向の圧力分布を検出し、且つ該検出された接触面内におけるロール軸方向の圧力分布を示すグラフの近似直線の傾きをゼロとするための上記押付側印刷用ロールの両端側の押付力の補正量を求めて、該求められた補正量を基に上記ロール押し付け機構より該押付側印刷用ロールの両端側へ付与する押付力を補正する印刷装置の印圧補正方法とする。
更に、上記構成において、回転する押付側印刷用ロールを押付対象物に所要の印圧で接触させて印刷処理を行うときに、上記押付側印刷用ロールの外周部又は押付対象物の表面部に設けた圧力分布検出センサシートにより、該押付側印刷用ロールと押付対象物との接触面内における押付側印刷用ロールのロール軸方向の圧力分布を計測するようにする。
又、請求項3に対応して、押付側印刷用ロールと、該押付側印刷用ロールの両端側に押し付け力を個別に付与するロール押し付け機構と、押付対象物を備えて、上記各ロール押し付け機構より押付側印刷用ロールの両端側に付与する押付力により該押付側印刷用ロールを所要の印圧を作用させた状態で押付対象物に押し付けて印刷処理を行うようにしてある印刷装置における上記押付側印刷用ロールと押付対象物との接触面内における押付側印刷用ロールのロール軸方向の圧力分布を検出する手段と、該接触面内のロール軸方向の圧力分布を検出する手段の検出結果が入力されるデータ演算装置を備え、且つ該データ演算装置を、上記接触面内のロール軸方向の圧力分布を検出する手段により検出された上記押付側印刷用ロールと押付対象物との接触面内のロール軸方向の圧力分布を示すグラフの近似直線の傾きをゼロとするための上記押付側印刷用ロールの両端側の押付力の補正量を生成する機能を備えてなるものとし、更に、上記押付側印刷用ロールの両端側に押付力を付与する上記各ロール押し付け機構に上記データ演算装置で生成した押付力の補正量に基づいて押付力を補正させるための制御指令を与える制御装置を備えてなる構成を有する印刷装置の印圧補正装置とする。
更に、上記構成において、押付側印刷用ロールと押付対象物との接触面内における押付側印刷用ロールのロール軸方向の圧力分布を検出する手段を、上記押付側印刷用ロールの外周部又は押付対象物の表面部に設けた圧力分布検出センサシートとした構成とする。
本発明によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)回転させる押付側印刷用ロールの両端側にロール押し付け機構よりそれぞれ押付力を付与し、この押付力により該押付側印刷用ロールを押付対象物に所要の印圧で接触させて印刷処理を行うときに、上記押付側印刷用ロールと押付対象物との接触面内における押付側印刷用ロールのロール軸方向の圧力分布を検出し、且つ該検出された接触面内におけるロール軸方向の圧力分布を示すグラフの近似直線の傾きをゼロとするための上記押付側印刷用ロールの両端側の押付力の補正量を求めて、該求められた補正量を基に上記ロール押し付け機構より該押付側印刷用ロールの両端側へ付与する押付力を補正する印刷装置の印圧補正方法及び装置としてあるので、回転する押付側印刷用ロールを押付対象物に所要の印圧で押し付けて印刷処理を実施する間、該押付側印刷用ロールと押付対象物との接触面内のロール軸方向の圧力分布を、該ロール軸方向の圧力分布のグラフの近似直線の傾きがゼロとなるようにリアルタイムに補正することができる。したがって、上記押付側印刷用ロールの外周面に製作精度等に起因して軸心方向及び周方向に回転中心からの回転半径寸法にゆらぎ(不均一性)が生じていたり、該押付側印刷用ロールに印刷処理時に作用させる印圧による撓みが生じたり、上記押付対象物の表面に製作精度等に起因して不均一性が生じていたとしても、上記押付側印刷用ロールと押付対象物との接触面内での印圧のばらつきを抑制することができる。
(2)よって、電子回路を印刷により形成する場合のように、線幅が10μm程度の細線を印刷するような精密印刷を実施するのに有利なものとすることが可能となる。
(3)回転する押付側印刷用ロールを押付対象物に所要の印圧で接触させて印刷処理を行うときに、上記押付側印刷用ロールの外周部又は押付対象物の表面部に設けた圧力分布検出センサシートにより、該押付側印刷用ロールと押付対象物との接触面内における押付側印刷用ロールのロール軸方向の圧力分布を計測するようにすることにより、押付側印刷用ロールと押付対象物との接触面内における押付側印刷用ロールのロール軸方向の圧力分布を確実に且つ容易に計測できる。よって、上記(1)(2)の効果を有する本発明の印刷装置の印圧補正方法及び装置を容易に実現することが可能になる。
本発明の印刷装置の印圧補正方法及び装置の実施の一形態として、オフセット印刷装置に適用した例を示す概要図である。 図1の印刷装置の印圧補正装置におけるブランケットロールに設けた圧力分布検出センサシートの部分を拡大して示す切断側面図である。 図1の印圧補正方法及び装置を適用する印刷装置としてのオフセット印刷装置を示す概略正面図である。 図1の印圧補正装置におけるデータ演算装置で、印刷用ロールの両端側にジャッキより付与する押付力の補正量を求める手順を示すもので、(イ)はブランケットロールの下部ロールとのロール軸方向に沿う線状の接触面内におけるロール軸方向の圧力分布をグラフ化した図、(ロ)は(イ)のロール軸方向の圧力分布のグラフの近似直線の傾きをゼロとするための印刷用ロールの両端側の圧力値を求めた図である。 図1の印圧補正装置におけるデータ演算装置で生成する各ジャッキの押付力の補正値の例を示すもので、(イ)は一方のジャッキの押付力の補正値の時間変化を示す図、(ロ)は他方のジャッキの押付力の補正値の時間変化を示す図である。 本発明の実施の他の形態を示す概要図である。 従来の印刷装置における印圧の制御手法の一例として、グラビア輪転印刷機における印圧の制御手法の概要を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5(イ)(ロ)は本発明の印刷装置の印圧補正方法及び装置の実施の一形態として、たとえば、図3に示す如きオフセット印刷装置に適用する場合の例を示すもので、以下のようにしてある。
ここで、先ず、図3に示したオフセット印刷装置について概説すると、該オフセット印刷装置は、印刷装置の架台1上の所要個所に、上下方向に延びる左右一対のコラム3と、水平方向に延びて上記各コラム3の上端部同士を連結する梁部材4とからなる門型のフレーム2を設ける。
水平方向に延びる押付側印刷用ロールとしてのブランケットロール5を、その両端の回転軸(図示せず)を介してロール保持フレーム6に回転自在に保持させると共に、該ロール保持フレーム6を、上記門型フレーム2の内側の所要高さ位置に配置して、該門型フレーム2の各コラム3に図示しない上下方向のリニアガイド機構を介して上下方向移動可能に取り付ける。
更に、上記門型フレーム2の梁部材4において、上記ブランケットロール5の軸心方向両端部と対応するロール保持フレーム6の長手方向両端部の上方となる個所に、ロール押し付け機構としてのジャッキ7a,7bを、下向きにそれぞれ設置すると共に、該各ジャッキ7a,7bの作動ロッドの下端部を、上記ロール保持フレーム6の長手方向両端部の上側にそれぞれ連結する。
上記ロール保持フレーム6における左右方向の一端部には、ロール回転駆動機構としての駆動モータ8を取り付け、その出力側に、上記ロール保持フレーム6の左右方向の一端部に保持させた上記ブランケットロール5の一方の回転軸を連結する。上記ロール保持フレーム6における左右方向の他端部には、エンコーダ9を取り付けて、上記ロール保持フレーム6の左右方向の他端部に保持させた上記ブランケットロール5の他方の回転軸を接続する。これにより、上記駆動モータ8により上記ブランケットロール5を回転駆動できるようにすると共に、回転する該ブランケットロール5の周方向のある個所を基準とする角度姿勢を、上記エンコーダ9により計測できるようにする。
上記ブランケットロール5の直下位置には、押付対象物として、たとえば、圧胴の如き下部ロール10を平行に配置して、その軸心方向両端部の回転軸(図示せず)を、上記架台1上に設けたブラケット11に回転自在に支持させる。これにより、上記各ジャッキ7a,7bを収縮作動させた状態では、上記ロール保持フレーム6と一体に上記ブランケットロール5を、上記下部ロール10より所要寸法上方に離反する位置まで上昇させることで、上記ブランケットロール5と上記下部ロール10との間に通して配置する印刷対象としての印刷用紙12を、上記ブランケットロール5より離反させることができるようにしてあり、よって、該印刷用紙12に対する印刷処理を停止させることができるようにしてある。
一方、上記各ジャッキ7a,7bを伸長作動させると、上記ロール保持フレーム6と一体に上記ブランケットロール5を、上記下部ロール10の上側に、上記印刷対象としての印刷用紙12を介在させた状態で接する位置まで下降させることができるようにしてあり、この状態から、上記各ジャッキ7a,7bの伸長作動を更に行わせることで、該各ジャッキ7a,7bの伸長作動力により上記ロール保持フレーム6を介し上記ブランケットロール5に下向きの押し付け力を作用させ、該押し付け力により下向きに付勢される上記ブランケットロール5を、上記印刷用紙12を介在させた状態で下部ロール10へ押し付けて印圧を発生させることができるようにしてあり、よって、該印刷用紙12に対する印刷処理を実施できるようにしてある。なお、図3では図示する便宜上、上記印刷用紙の厚みを拡大して示してある。
更に、図示してないが、オフセット印刷装置を構成する必要上、上記ブランケットロール5の外周の所要個所に、該ブランケットロール5に接触可能な版胴と、該版胴にインキングするためのインキング装置を備えてなる構成として、該インキング装置により印刷パターンに適正にインキングされた版胴が上記ブランケットロール5と接した状態で該ブランケットロール5の回転方向に沿って同期して回転することで、版胴の印刷パターンに充填されたインクを上記ブランケットロール5へ一旦転写(受理)し、しかる後、該ブランケットロール5より、上記したようにブランケットロール5と下部ロール10との間に通す印刷対象としての印刷用紙12に再転写(印刷する)ことで、上記版胴の印刷パターンを、印刷用紙にオフセット印刷することができるようにしてあるものとする。
上記構成としてあるオフセット印刷装置に適用する本発明の印圧補正装置は、図1及び図2に示す如き構成としてある。
すなわち、上記ブランケットロール5におけるロール本体5aと、その表面に取り付けるブランケット材5bとの間に、圧力分布検出センサシート13を介装して設ける。
更に、上記圧力分布検出センサシート13の検出信号を数値化するためのデータ数値化装置14と、該データ数値化装置14より入力されるデータを基に各ジャッキ7a,7bの押付力について個別の補正値Δf1(N),Δf2(N)を生成するデータ演算装置15と、該データ演算装置15で生成される各補正値Δf1(N),Δf2(N)に基づいて、上記ブランケットロール5を下部ロール10へ押し付けて印圧を作用させるためにブランケットロール5の両端側に押付力を付与するロール押し付け機構としての上記各ジャッキ7a,7bへそれぞれの押付力を補正するための制御指令17a,17bを与えるジャッキ制御装置16とを備えた構成とする。なお、図1では、図示する便宜上、図3に示した架台1、門型フレーム2、ブランケットロール5を保持するロール保持フレーム6、及び、下部ロール10を保持するブラケット11の記載を省略してある。
詳述すると、上記圧力分布検出センサシート13は、薄いシート状としてあり、ブランケットロール5のロール本体5aの外周面に、外周側に配するブランケット材5bと積層した状態で取り付けるようにしてある。且つ該圧力分布検出センサシート13は、上記ブランケットロール5のロール軸方向と周方向について二次元の圧力分布を計測できる形式の圧力センサとしてある。なお、圧力分布検出センサシート13としては、上記したように二次元の圧力分布を計測できる形式のものを用いることが好ましいが、少なくとも上記ブランケットロール5のロール軸方向に沿う圧力分布が検出可能で、ブランケットロール5の外周面の下端部を印刷用紙12を介して下部ロール10に所要の印圧を作用させた状態で押し付けるようにして接触させるときに、ロール軸方向に沿って線状に形成される接触面内でのロール軸方向の圧力分布を検出できるようにしてあれば、いかなる形式の圧力分布検出センサシート13を用いるようにしてもよい。これにより、上記ブランケットロール5が、その両端側に上記各ジャッキ7a,7bより付与される押付力により印刷用紙12を介して下部ロール10に所要の印圧で押し付けられるときには、該ブランケットロール5の外周面の下端部にロール軸方向に沿って線状に形成される上記印刷用紙12を介した下部ロール10との接触面内について、表面部に配された上記ブランケット材5bを径方向につぶすように作用する力(圧力)のロール軸方向の分布を、該ブランケット材5bの内側に設けた上記圧力分布検出センサシート13で検出して出力できるようにしてある。
上記データ数値化装置14は、上記ブランケットロール5を印刷用紙12を介して下部ロール10に所要の印圧を作用させた状態で押し付けるときに、上記圧力分布検出センサシート13より上記ブランケットロール5の外周面の下端部に形成される印刷用紙12を介した下部ロール10との接触面内のロール軸方向の圧力分布の検出信号が入力されると、この検出信号を数値化(デジタルデータ化)して、データ演算装置15に出力できるようにしてある。
上記データ演算装置15は、上記データ数値化装置14より、上記ブランケットロール5の外周面の下端部にロール軸方向に線状に形成される印刷用紙12を介した下部ロール10との接触面内のロール軸方向の圧力分布の検出信号が数値化された状態で入力されると、上記ブランケットロール5の印刷用紙12を介した下部ロール10との接触面内におけるロール軸方向の圧力分布を、図4(イ)に曲線Aで示すようにグラフ化すると共に、該グラフ化されたロール軸方向の圧力分布を示す曲線Aの近似直線Bを最小二乗法等により設定し、次いで、図4(ロ)に示すように、上記設定された近似直線Bの傾きがゼロとなるような左右両端の圧力値をそれぞれ求め、この近似直線Bの傾きをゼロとする操作の前後の左右両端の各圧力値の差(図4(ロ)におけるΔp1,Δp2)から、係数kをかけて、上記各ジャッキ7aと7bの押付力の補正値Δf1(Δf1=k×Δp1)(N)とΔf2(Δf2=k×Δp2)(N)を個別に生成してジャッキ制御装置16へ出力する機能を備えるようにしてあり、この各ジャッキ7aと7bの押付力の補正値Δf1(N)とΔf2(N)を生成する処理を、所要の短い時間間隔、あるいは、上記ブランケットロール5の所要の回転角度ピッチごとに順次繰り返して行うようにしてある。図5(イ)(ロ)は、上記一方のジャッキ7aの押付力の補正値Δf1(N)及び他方のジャッキ7bの押付力の補正値Δf2(N)の時間経過に伴う変化の例をそれぞれ示す図である。
上記ジャッキ制御装置16は、印刷処理を行うために各ジャッキ7a,7bの伸長作動により上記ブランケットロール5を印刷用紙12を介して下部ロール10に押し付けるように接触させて印圧を発生させるときに、上記のようにしてデータ演算装置15より上記各ジャッキ7aと7bの押付力の補正値Δf1(N)とΔf2(N)が入力されると、この補正値Δf1(N)とΔf2(N)に基づいて、上記各ジャッキ7a,7bに対し、ブランケットロール5の両端側にそれぞれ作用させる押付力を補正する制御指令17a,17bを与えるようにしてある。
以上の構成としてある本発明の印刷装置の印圧補正装置を備えたオフセット印刷装置を使用する場合は、図示しないインキング装置によりインキングされた図示しない版胴より、印刷パターンに充填されたインクを、上記ブランケットロール5へ転写(受理)する。
次いで、上記ブランケットロール5を、駆動モータ8により回転させた状態で、該ブランケットロール5の両端側にそれぞれ対応する各ジャッキ7a,7bより付与される押付力により、印刷対象となる印刷用紙12を介して下部ロール10に所要の印圧で接触させると、上記ブランケットロール5より上記印刷用紙12へのインクの再転写(印刷)が行われることで、上記図示しない版胴の印刷パターンが、上記印刷用紙12にオフセット印刷されるようになる。
上記ブランケットロール5から印刷用紙への再転写(印刷)が行われるときには、上記圧力分布検出センサシート13により、ブランケットロール5の外周面の下端部にロール軸方向に線状に形成される印刷用紙12を介した下部ロール10との接触面内におけるロール軸方向の圧力分布が連続的に検出され、この圧力分布検出センサシート13による検出信号がデータ数値化装置を経て数値化された状態で入力されるデータ演算装置15では、図4(イ)に示したように、上記接触面内におけるロール軸方向の圧力分布のグラフ化と、そのグラフの近似直線Bが求められ、更に、図4(ロ)に示すように、該近似直線Bの傾きをゼロにするための各ジャッキ7aと7bより上記ブランケットロール5の両端側へ作用させる押付力の補正値Δf1(N)とΔf2(N)がそれぞれ生成されるようになる。
よって、ジャッキ制御装置16に、上記データ演算装置15で生成された各ジャッキ7aと7bの押付力の補正値Δf1(N)とΔf2(N)が入力されると、該ジャッキ制御装置16より、各ジャッキ7aと7bに、上記補正値Δf1(N)とΔf2(N)に基づいて押付力を補正するよう制御指令17a,17bが与えられて、該各ジャッキ7aと7bより上記ブランケットロール5の両端側へそれぞれ付与する押付力が補正されるようになることで、上記ブランケットロール5の外周面の下端部にロール軸方向に沿って線状に形成される上記印刷用紙12を介した下部ロール10との接触面内の圧力分布は、ロール軸方向の圧力分布のグラフの近似直線B(図4(イ)(ロ)参照)の傾きがゼロとなるように直ちに補正(制御)されるようになる。
このように、本発明の印刷装置の印圧補正方法及び装置によれば、ブランケットロール5の外周面に製作精度等に起因して軸心方向及び周方向に回転中心からの回転半径寸法にゆらぎ(不均一性)が生じていたり、ブランケットロール5に印刷処理時に作用させる印圧による撓みが生じたり、下部ロール10の外周面に製作精度等に起因して軸心方向及び周方向に回転中心からの回転半径寸法にゆらぎ(不均一性)が生じていたとしても、上記ブランケットロール5を印刷対象としての印刷用紙12を介し下部ロール10に所要の印圧を作用させた状態で接触させるときに、該ブランケットロール5の外周面の下端部にロール軸方向に沿って線状に形成される上記印刷用紙12を介した下部ロール10との接触面内におけるロール軸方向の圧力分布のグラフの近似直線B(図4(イ)(ロ)参照)に傾きが生じると、直ちにその傾きがゼロとなるように各ジャッキ7a,7bよりブランケットロール5の両端側へ付与している押付力を補正することができるため、該接触面内での印圧のばらつきを抑制するように印圧をリアルタイムに補正することができる。
よって、上記輪転印刷機を、電子回路を印刷により形成する場合のように、線幅が10μm程度の細線を印刷するような精密印刷を実施するのに有利なものとすることが可能となる。
上記実施の形態においては、印刷用ロールとしてのブランケットロール5と、該ブランケットロール5を所要の印圧を作用させた状態で印刷用紙12を介して接触させる押付対象物として下部ロール10との接触面内におけるロール軸方向の圧力分布を検出するための圧力分布検出センサシート13を、上記ブランケットロール5におけるロール本体5aとブランケット材5bとの間に介装させて設けるものとして示したが、上記ブランケットロール5と印刷用紙12を介して接触させる下部ロール10との接触面内のロール軸方向の圧力分布を検出できれば、下部ロール10の外周面に上記圧力分布検出センサシート13を取り付けるようにしてもよい。
又、本発明の印刷装置の印圧補正方法及び装置を、図6に示すように、ロール押し付け機構としてのジャッキ7a,7b(図1参照)によりロール軸方向の両端側に押付力が付与される押付側の印刷用ロールとしての版胴18を、印刷対象となる印刷用紙12を介して押付対象物としての圧胴19に所要の印圧を作用させた状態で接触させる形式の印刷装置に適用してもよい。この場合は、圧力分布検出センサシート13を上記圧胴19の外周面に取り付ける構成とすればよい。その他の構成は図1乃至図5(イ)(ロ)に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
かかる構成によれば、上記版胴18と印刷用紙12を介して接触させる圧胴とのロール軸方向に沿って形成される接触面内におけるロール軸方向の圧力分布を、上記圧胴19の外周面に取り付けた上記圧力分布検出センサシート13により検出することができる。
よって、この場合にも、図1乃至図5の実施の形態と同様に、上記版胴18と印刷用紙12を介して接触させる上記圧胴19との接触面内におけるロール軸方向の圧力分布のグラフの近似直線B(図4(イ)(ロ)参照)に傾きが生じると、直ちにその傾きがゼロとなるように各ジャッキ7a,7bより上記版胴の18の両端側へ付与される押付力が補正されることで、該接触面内での印圧のばらつきを抑制するよう印圧をリアルタイムに補正できることから、図1乃至図5(イ)(ロ)の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、押付側印刷用ロールと、該押付側印刷用ロールの両端側に押し付け力を個別に付与するロール押し付け機構と、押付対象物を備えて、上記各ロール押し付け機構より押付側印刷用ロールの両端側に付与する押付力により該押付側印刷用ロールを所要の印圧を作用させた状態で押付対象物に押し付けて印刷処理を行うようにしてある印刷装置であれば、押付側印刷用ロールを版胴として、その下方に配置した押付対象物となるブランケットロールに直接接触させる構成や、押付対象物として平板状の印刷対象に直接接触させる構成に適用してもよい。又、押付側印刷用ロールを圧胴として、その下方に配置した押付対象物となる版胴やブランケットロールに印刷用紙等の印刷対象を介して上方より接触させる構成に適用してもよい。更に、オフセット印刷装置にて、押付側印刷用ロールをブランケットロールとして、その下方に配置した押付対象物となる版胴に上方より直接接触させる場合、押付対象物となる平板状の版や印刷対象に上方より直接接触させる場合に適用してもよい。
更には、押付側印刷用ロールと、該押付側印刷用ロールを所要の印圧で押し付ける押付対象物との配置は必ずしも上下方向の配置でなくてもよい。
上記において、圧力分布検出センサシート13は、版の表面以外であれば、押付側印刷用ロールと押付対象物のいずれに設けるようにしてもよい。
印刷対象は印刷用紙以外のものであってもよい。
上記押付側印刷用ロールと押付対象物との組み合わせや、印刷対象に応じて、印刷装置としては、図3に示した構成以外のいかなる形式としてあってもよい。
押付側印刷用ロールを所要の印圧で押付対象物に押し付けるために該押付側印刷用ロールの両端側に押付力を付与するロール押し付け機構としては、ジャッキ7a,7b以外のいかなる形式のロール押し付け機構を採用してもよい。
又、ロール回転駆動機構としては、一例として、ブランケットロール5の軸に連結した駆動モータ8を示したが、押付側印刷用ロールを直接あるいは間接的に回転駆動できるようにしてあれば、いかなる形式のロール回転駆動機構を採用してもよい。
ロール保持フレーム6は、図3に示した以外の任意の構成のものを採用してもよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
5 ブランケットロール(押付側印刷用ロール)
5a ロール本体
5b ブランケット材
7a,7b ジャッキ(ロール押し付け機構)
10 下部ロール(押付対象物)
12 印刷用紙(印刷対象)
13 圧力分布検出センサシート
14 データ数値化装置
15 データ演算装置
16 ジャッキ制御装置(制御装置)
17a,17b 制御指令
18 版胴(押付側印刷用ロール)
19 圧胴(押付対象物)

Claims (4)

  1. 回転させる押付側印刷用ロールの両端側にロール押し付け機構よりそれぞれ押付力を付与し、この押付力により該押付側印刷用ロールを押付対象物に所要の印圧で接触させて印刷処理を行うときに、上記押付側印刷用ロールと押付対象物との接触面内における押付側印刷用ロールのロール軸方向の圧力分布を検出し、且つ該検出された接触面内におけるロール軸方向の圧力分布を示すグラフの近似直線の傾きをゼロとするための上記押付側印刷用ロールの両端側の押付力の補正量を求めて、該求められた補正量を基に上記ロール押し付け機構より該押付側印刷用ロールの両端側へ付与する押付力を補正することを特徴とする印刷装置の印圧補正方法。
  2. 回転する押付側印刷用ロールを押付対象物に所要の印圧で接触させて印刷処理を行うときに、上記押付側印刷用ロールの外周部又は押付対象物の表面部に設けた圧力分布検出センサシートにより、該押付側印刷用ロールと押付対象物との接触面内における押付側印刷用ロールのロール軸方向の圧力分布を計測するようにする請求項1記載の印刷装置の印圧補正方法。
  3. 押付側印刷用ロールと、該押付側印刷用ロールの両端側に押し付け力を個別に付与するロール押し付け機構と、押付対象物を備えて、上記各ロール押し付け機構より押付側印刷用ロールの両端側に付与する押付力により該押付側印刷用ロールを所要の印圧を作用させた状態で押付対象物に押し付けて印刷処理を行うようにしてある印刷装置における上記押付側印刷用ロールと押付対象物との接触面内における押付側印刷用ロールのロール軸方向の圧力分布を検出する手段と、該接触面内のロール軸方向の圧力分布を検出する手段の検出結果が入力されるデータ演算装置を備え、且つ該データ演算装置を、上記接触面内のロール軸方向の圧力分布を検出する手段により検出された上記押付側印刷用ロールと押付対象物との接触面内のロール軸方向の圧力分布を示すグラフの近似直線の傾きをゼロとするための上記押付側印刷用ロールの両端側の押付力の補正量を生成する機能を備えてなるものとし、更に、上記押付側印刷用ロールの両端側に押付力を付与する上記各ロール押し付け機構に上記データ演算装置で生成した押付力の補正量に基づいて押付力を補正させるための制御指令を与える制御装置を備えてなる構成を有することを特徴とする印刷装置の印圧補正装置。
  4. 押付側印刷用ロールと押付対象物との接触面内における押付側印刷用ロールのロール軸方向の圧力分布を検出する手段を、上記押付側印刷用ロールの外周部又は押付対象物の表面部に設けた圧力分布検出センサシートとした請求項3記載の印刷装置の印圧補正装置。
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