JP2011036100A - 同一負荷パターンを有する装置の省電力駆動装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インバータ19から電力供給されるモータ21で駆動され、同一負荷パターンで繰り返し運転される同一負荷パターン装置23の省電力駆動装置。同一負荷パターン内の複数の区間毎におけるインバータの受電電力量を計算する電力量演算器81と、インバータのパラメタを複数の値に変化させ、各パラメタにおける受電電力量を比較し、受電電力量を最小にするパラメタを選択して、インバータに指令するパラメタ選択・指令器83とを備える。
【選択図】図1
Description
なお、同一負荷パターン装置は、サーボプレス、プレス用ダイクッション、搬送装置、物流装置などの産業用装置を主に想定するが、それらには限定されない。
ここで「損失量」とは、インバータの受電電力とモータ出力との差、すなわち、インバータからモータに到る電気回路(インバータとモータを含む)およびモータ内部の磁気回路において発熱や電磁放射の形で失われる仕事量を意味する。
この損失量を低減する手段として、例えば特許文献1が既に提案されている。また、本発明に関連する技術が、特許文献2と非特許文献1,2に開示されている。
しかし、特許文献1の手段を各種装置、特にサーボプレス、プレス用ダイクッション、搬送装置、物流装置などの産業用装置に適用しようとすると以下の問題がある。
例えば、インバータとモータ間の配線、電磁ノイズ除去用素子(フェライトコアやフィルタ)、モータのロータにおける損失(ロータ内に誘導される電流による損失など)が考慮されていない。
また、産業用装置ではインバータとモータ間の配線が長かったり、電磁ノイズ除去用素子やモータが大型であったりするため、これらの構成要素からの損失量も無視できないことが多い。
この理由は、例えば、次の理由による。
(a)配線作業が現物合わせのため、配線の電気的特性が事前に予測できない。
(b)電磁ノイズ除去用素子が装置設置後に追加されることがある、
(c)モータが故障して交換されることがあるが、モータは一台ごとに特性が異なる。
(d)モータの温度は、装置の起動直後は低く、装置を連続運転していると上昇するが、モータの損失特性は温度によって変化する。
たとえば、サーボプレスやプレス用ダイクッションでは、1サイクル中に、金型が加工対象物と接触しプレス成型を行っている区間と、加工対象物の出し入れのため金型を加工対象物から離して移動させている区間がある。プレス成型を行っている区間では低速だが大トルクが必要であり、金型を移動している区間では低トルクだが高速が必要とされる。このような場合、それぞれの区間でインバータのパラメタを変えることにより、従来の方法よりもさらに損失量を小さくするパラメタを選択できる可能性がある。
前記同一負荷パターン内の複数の区間毎におけるインバータの受電電力量を計算する電力量演算器と、
インバータのパラメタを複数の値に変化させ、各パラメタにおける前記受電電力量を比較し、該受電電力量を最小にするパラメタを選択して、インバータに指令するパラメタ選択・指令器と、を備える、ことを特徴とする同一負荷パターンを有する装置の省電力駆動装置が提供される。
インバータのパラメタを複数の値に変化させ、
前記各パラメタにおける前記同一負荷パターン内の複数の区間毎にインバータの受電電力量を計算し、
各パラメタにおける前記受電電力量を比較し、該受電電力量を最小にするパラメタを選択して、インバータに指令する、ことを特徴とする同一負荷パターンを有する装置の省電力駆動方法が提供される。
そのため、インバータのパラメタが例えば搬送波周波数である場合、あるサイクルでは搬送波周波数f1で、別のサイクルでは搬送波周波数f2で運転し、それぞれのサイクルにおけるインバータの受電電力量の測定値をE1およびE2とすると、損失量はインバータの受電電力量とモータ出力の積算値の差であるから、もしE1<E2であれば搬送波周波数f1のほうが損失量が小さく、もしE1>E2であれば搬送波周波数f2のほうが損失量が小さい。
従って、インバータのパラメタ(例えば搬送波周波数)を変えてサイクルにおけるインバータの受電電力量を測定し比較することにより、損失量をもっとも小さくするパラメタを探しだすことができるので、そのパラメタで装置を運転することにより、損失量を最小化することができる。
本発明では、1サイクルの中を複数の区間に分割し、電力量演算器において、それぞれの区間ごとに分けて電力量を演算し、それぞれの区間に対して、パラメタの異なる複数のサイクル間で電力量を比較し、電力量が最小となるパラメタを選択するので、損失量をさらに削減可能である。
(1)予め実験して損失特性のデータを取得する手間・時間なしに、損失の小さくなる搬送波周波数を探し出して損失の小さい運転が可能である。
(2)装置の運転においてモータが力行のみでなく回生も行う場合、さらには回生のみ行うような場合にも適用可能である。
(3)配線の変更やモータの交換や温度変化などの外部状況の変化に対して、装置の運転を継続した状態のまま、自動的に、損失の小さくなる搬送波周波数を探し出して損失の小さい運転を行う構成も可能である。
(4)損失に影響する搬送波周波数以外のパラメタ、たとえばスイッチング波形の電圧変化率dv/dtを自動調整して損失の小さい運転を行うことも可能である。
(5)1サイクルの中を複数の区間毎に電力量が最小となるパラメタを選択するので、損失量をさらに削減できる。
13はコンバータであり、外部電源11から供給される電力を直流に変換して直流バス15に供給する。コンバータ13は、この実施形態ではダイオードブリッジを仮定するが、位相制御により電圧可変なサイリスタブリッジや、パワーMOSFETやIGBTなどの電力制御素子を用いた回生可能なブリッジでもよい。
15は直流バスであり、コンバータ13とインバータ19を電気的に接続する。図中で、上方に示されているのが直流バス15のプラス側(+)、下方に示されているのが直流バス15のマイナス側(−)である。
17はキャパシタであり、直流バス15の電圧を平滑化する。キャパシタ17は、アルミ電解コンデンサが使用されることが多いが、他の種類のコンデンサや電気二重層キャパシタを用いてもよい。
また、インバータ19は、この実施形態では、モータ21の正逆回転、力行・回生が可能な4象限駆動のインバータを仮定するが、機械負荷23(同一負荷パターン装置)の特性および動作によっては、回転方向が一方向のみ、もしくは力行のみが可能なインバータでもよい。
モータ21は、この実施形態では、3相誘導モータないし3相永久磁石同期モータを仮定するが、インバータとの組み合わせでトルク・回転速度が可変であれば、他の形式のモータでもよい。
25はモータエンコーダであり、モータ21の回転位置(角度)を測定する。モータエンコーダ25として、光学式や磁気式のロータリーエンコーダやレゾルバが用いられる。なお、制御器27が速度制御を行う場合には、モータ21の回転速度(角速度)を測定すればよい。この場合、ロータリーエンコーダやレゾルバで測定した回転位置を時間微分してもよいし、タコメータのように回転速度を直接測定してもよい。
制御器27は、この実施形態では、位置制御を仮定するが、速度制御でもよい。制御器内部の演算手法としては、PID制御やI−PD制御などが多く用いられるが、その他の制御手法を用いてもよい。制御性を改善するためのフィードフォワード演算を組み合わせてもよい。制御器27は、DSPやマイコンを用いたプログラマブル装置もしくはアナログ回路もしくはそれらの組み合わせにより実現可能である。
本発明は同一負荷パターンで繰り返し運転される装置(同一負荷パターン装置)を対象としているので、この実施形態において、図2に示すように、モータ回転角度指令値Acはサイクル(繰り返される同一パターン)を有し、サイクルの開始時点と終了時点において、指令値生成器29はサイクル開始信号Csとサイクル終了信号Ceをそれぞれ出力するものとする。図2において、Cは1サイクルを示している。
サイクルとサイクルの間における指令値生成器29の出力は本発明の動作には関係しないが、サイクルとサイクルの間では装置は停止ないし手動で低速運転するケースが多いことを考慮し、単純化のため、以下の説明においてはサイクルとサイクルの間は区間番号として一番低い速度に対応する区間番号(実施例では区間1)を出力するものとする。
なお、制御器27が速度制御を行う場合には、指令値生成器29はモータ回転速度指令値を出力するようにすればよい。
モータ回転角度指令値と区間番号を指令値生成器29で生成する1つの方法として、図3(A)に示すように時刻とモータ回転角度指令値・区間番号との関係をテーブル方式で記憶し、モータ回転角度指令値としては図3(B)に示すようにテーブルで指定された点の間を直線補間し、区間番号としては図3(C)に示すようにテーブルで指定された時刻の間、テーブルで指定された区間番号を出力するように構成することが可能である。
インバータの構成・動作例の詳細は例えば、非特許文献1に示されている。また、可変な搬送波周波数によりPWM変調を行う方法の例は、特許文献2に示されている。なお特許文献2では、搬送波はキャリアと呼ばれている。
搬送波発振器49は、2つの値M1,M2の間でカウントアップ・ダウンを繰り返すアップダウンカウンタを電子回路やDSPやマイコンのプログラムで構成して三角搬送波を発振し、搬送波周波数指令値Fに応じてM1,M2の値を適切に変えることにより発振周波数を変える構成が可能であるが、アナログ電子回路による発振回路など他の方法で構成してもよい。
電圧測定器61で測定される時刻tにおける直流バス15のマイナス側に対するプラス側の電圧をV(t)と記す。また電流測定器63で測定される時刻tにおける直流バスのプラス側を図中で左から右へ流れる電流をI(t)と記す。電流測定値が負の値の場合、電流が図中で右から左へ流れることを示す。
電力量演算器81は、DSPやマイコンを用いたプログラマブル装置もしくはアナログ電子回路もしくはそれらの組み合わせにより実現可能である。
電力量演算器81は、以下のような演算を行う。
時刻tにおける電力P(t)は電圧と電流の積であり、式(1)であらわされる。ここで、P(t)が正の値であれば電力が図中の左から右へ、P(t)が負の値であれば電力が図中の右から左へ流れることを示す。
P(t)=V(t)×I(t)・・・(1)
A1(t): 区間1で1、それ以外で0
A2(t): 区間2で1、それ以外で0
A3(t): 区間3で1、それ以外で0
たとえば、区間番号が図4(B)の一番上のグラフに示すように変化する場合、A1(t)、A2(t)、A3(t)はそれぞれ図4(B)の上から2番目、3番目、4番目のグラフに示すように変化する信号である。
なお、実施例では区間数が3であるが、区間数がNの場合、それぞれの区間に対する電力量はW1,…,WN、信号はA1(t),…,AN(t)とする。
この図において、82aは区間判別、82bは乗算、82cは積分をしめしている。82cはサイクル開始信号Csが入力されると積分を開始し、サイクル終了信号Ceが入力されると積分を終了する。
電力量演算器81の内部を、たとえば図4に示すように構成することにより、W1、W2、W3を演算することができる。
以上の説明のように、電流測定値と電力に負の値も許容することにより、1サイクル中で力行と回生が混在している場合にも本発明は適用可能となる。すなわち、電力の正、負が、それぞれ力行、回生に相当する。
パラメタ選択・指令器83により、損失を小さくするパラメタを探索・決定するための手順は以下のようになる。
パラメタ選択・指令器83は、1サイクル毎に異なる搬送波周波数指令値Fを出力する。サイクル終了時点において、電力量演算器81から各サイクル内の複数の区間毎の電力量が出力されるので、パラメタ選択・指令器83の内部に記憶しておく。パラメタ選択・指令器83は、記憶した1サイクル内の複数の区間毎の電力量について、同じ区間に対する異なるサイクルどうしの電力量を比較し、もっとも電力量が小さくなる搬送波周波数指令値Fを、その区間に対する以降の搬送波周波数指令値Fとして出力する。
(1)サイクル1(C1)における区間1、サイクル2(C2)における区間1、サイクル3(C3)における区間1、…の電力量を比較する。
(2)サイクル1(C1)における区間2、サイクル2(C2)における区間2、サイクル3(C3)における区間2、…の電力量を比較する。
(3)サイクル1(C1)における区間3、サイクル2(C2)における区間3、サイクル3(C3)における区間3、…の電力量を比較する。
(1)区間1に対しては、W1−1、W2−1、W3−1、W4−1を比較する。W1−1がもっとも小さかったとすると、区間1に対してはW1−1に対応する搬送波周波数指令値F1がもっとも損失を小さくする搬送波周波数指令値ということがわかる。そこで、パラメタ選択・指令器83は、以降、区間1においては搬送波周波数指令値としてF1を出力し続ける。
(2)区間2に対しては、W1−2、W2−2、W3−2、W4−2を比較する。W3−2がもっとも小さかったとすると、区間2に対してはW3−2に対応する搬送波周波数指令値F3がもっとも損失を小さくする搬送波周波数指令値ということがわかる。そこで、パラメタ選択・指令器83は、以降、区間2においては搬送波周波数指令値としてF3を出力し続ける。
(3)区間3に対しては、W1−3、W2−3、W3−3、W4−3を比較する。W4−3がもっとも小さかったとすると、区間3に対してはW4−3に対応する搬送波周波数指令値F4がもっとも損失を小さくする搬送波周波数指令値ということがわかる。そこで、パラメタ選択・指令器83は、以降、区間3においては搬送波周波数指令値としてF4を出力し続ける。
(1)インバータからモータへ到る配線へのノイズフィルタの追加、モータの交換、機械負荷の改造など、損失に影響を与えるハードウェア的な変更が行われた直後にパラメタの探索・決定を行う。たとえば、パラメタ選択・指令器83に押しボタン(図示せず)を接続し、ハードウェア的な変更が行われたら人間が押しボタンを押す。パラメタ選択・指令器は押しボタンが押された後、最初に行われるサイクル(本例では最初の4サイクル)においてパラメタ(本例では搬送波周波数指令値)の探索・決定を行い、以降、それぞれの区間に対して決定された搬送波周波数指令値を出力し続ける。
この第2実施形態は、パラメタとして、搬送波周波数に加えスイッチング波形の電圧変化率dv/dtを用いる例である。
以下、図1の第1実施形態との相違のみ示す。
第1実施形態と同様に、パラメタ選択・指令器83aが出力する搬送波周波数指令値Fと電圧変化率の指令値Gを変化させて1サイクル内の複数の区間毎の電力量を記憶し、同じ区間に対する電力量を異なるサイクル間で比較し、もっとも電力量が小さくなる搬送波周波数指令値Fと電圧変化率の指令値Gを、その区間に対する以降の搬送波周波数指令値Fと電圧変化率の指令値Gとして出力する。
この実施形態では、電圧変化率の指令値Gも変化させることにより、第1実施形態よりもさらに損失を小さくすることが可能となる。
損失を小さくする複数のパラメタ(搬送波周波数指令値Fと電圧変化率の指令値G)を探索・決定する方法としてはたとえば以下の方法がある。
(1)区間1に対して:W1−1〜W12−1を比較し、最も値が小さいW4−1に対応する搬送波周波数指令値F2、電圧変化率G1を選択する。
(2)区間2に対して:W1−2〜W12−2を比較し、最も値が小さいW8−2に対応する搬送波周波数指令値F3、電圧変化率G2を選択する。
(3)区間3に対して:W1−3〜W12−3を比較し、最も値が小さいW11−3に対応する搬送波周波数指令値F4、電圧変化率G2を選択する。
以降、パラメタ選択・指令器83aは、サイクル12終了以降(すなわち、図中のサイクルC13以降)、区間1、区間2、区間3のそれぞれに対し、選択した搬送波周波数指令値と、選択した電圧変化率を出力し続ける。すなわち、区間1においては搬送波周波数指令値としてF2、電圧変化率としてG1を出力する。区間2においては搬送波周波数指令値としてF3、電圧変化率としてG2を出力する。区間3においては搬送波周波数指令値としてF4、電圧変化率としてG2を出力する。
この例は、インバータとモータが複数台で、それぞれが独立の動きをする場合である。たとえば、搬送装置でx軸、y軸、z軸を有しており、それぞれを独立の軌跡で動かして3次元空間内の任意の位置へ移動させるような場合である。
第2実施形態でインバータとモータを複数台とした場合の例を示すが、電圧変化率の指令値Gを省略すれば第1実施形態でインバータとモータを複数台とした場合に相当する。図はインバータとモータが3台の場合を示すが、2台もしくは4台以上の場合も同様である。図において、インバータ19A、19B、19Cの内部の構成は第2実施形態と同じなので、インバータ内部の構成は図示を省略する。
19A、19B、19C インバータ
21A、21B、21C モータ
23A、23B、23C 機械負荷
25A、25B、25C モータエンコーダ
27A、27B、27C 制御器
29A、29B、29C 指令値生成器
61A、61B、61C 電圧測定器
63A、63B、63C 電流測定器
81A、81B、81C 電力量演算器
83aA、83aB、83aC パラメタ選択・指令器
この例は、インバータとモータが複数台で、すべてが同じ動きをする場合である。たとえば、モータのサイズが制限されるため、一体の機械負荷を複数台のモータで分担して駆動するような場合である。
第2実施形態でインバータとモータを複数台とした場合の例を示すが、電圧変化率の指令値Gを省略すれば第1実施形態でインバータとモータを複数台とした場合に相当する。図はインバータとモータが3台の場合を示すが、2台もしくは4台以上の場合も同様である。図において、インバータ内部の構成は第2実施形態と同じなので、インバータ内部の構成は図示を省略する。
19A、19B、19C インバータ
21A、21B、21C モータ
23A、23B、23C 機械負荷
25A、25B、25C モータエンコーダ
27A、27B、27C 制御器
上述した第1、2、4実施形態において、電圧測定器と電流測定器で直流バスの電圧と電流を測定する代わりに、図10に示すように、外部電源11とコンバータ13の間で3相交流の各相の電圧(中性点に対し)と電流を測定して電力量演算器への入力とし、各相の電圧と電流の積を3相にわたって加算して電力を求め時間積分して1サイクルの電力量としてもよい。すなわち、各相に対する電圧測定値をV1(t)、V2(t)、V3(t)とし、電流測定値をI1(t)、I2(t)、I3(t)とすれば、P(t)は式(1)のかわりに式(5)で表現される。
この式(5)を式(2)、式(3)、式(4)のそれぞれに代入した式を電力量演算器で計算すればよい。
図11は、区間の分割例を示す図である。
本願において、1サイクル内を運転条件が大きく異なる複数の区間に分ける手段として、たとえば以下の手段がある。
A.負荷パターン(モータ回転角度指令値やモータ回転速度指令値)が与えられた場合、人間が判断して1サイクル内を区間に分割しそれぞれの区間における区間番号を決める。特に、負荷パターンそのものも人間が決める場合、負荷パターンを決めると同時に区間分割も決めることが合理的である。
B.負荷パターン(モータ回転角度指令値やモータ回転速度指令値)が与えられた場合、速度や加速度の値にもとづいて自動的に区間に分ける。
モータエンコーダのかわりに、機械負荷の位置・速度を直接検知するロータリーエンコーダやリニアエンコーダを用いてもよい。
外部電源とコンバータの組み合わせの代わりに、直流電源(直流発電機、燃料電池、バッテリーなど)から直接直流バスに電力供給してもよい。
三相誘導ないし同期モータでセンサレスベクトル制御する例を示したが、三相誘導モータで回転速度検出センサを用いるベクトル制御もしくは三相同期モータで回転角度検出センサを用いるベクトル制御でもよい。
外部電源は非接触給電装置でもよい。非接触給電装置がコンバータを含んでいてもよい。
17 キャパシタ、19、19A、19B、19C インバータ、
21、21A、21B、21C モータ、
23、23A、23B、23C 機械負荷(同一負荷パターン装置)、
25、25A、25B、25C モータエンコーダ、
27、27A、27B、27C 制御器、
29、29A、29B、29C 指令値生成器、
41 電力制御部、43 モータ電流測定器、
45 指令演算器、47 PWM変調器、49 搬送波発振器、
51、51a ゲート駆動回路、
61、61A、61B、61C 電圧測定器、
63、63A、63B、63C 電流測定器、
81、81A、81B、81C 電力量演算器、
83、83a、83aA、83aB、83aC パラメタ選択・指令器
Claims (5)
- インバータから電力供給されるモータで駆動され、同一負荷パターンを有する装置の省電力駆動装置であって、
前記同一負荷パターン内の複数の区間毎におけるインバータの受電電力量を計算する電力量演算器と、
インバータのパラメタを複数の値に変化させ、各パラメタにおける前記受電電力量を比較し、該受電電力量を最小にするパラメタを選択して、インバータに指令するパラメタ選択・指令器と、を備える、ことを特徴とする同一負荷パターンを有する装置の省電力駆動装置。 - 前記負荷パターンのサイクル開始信号とサイクル終了信号、及び負荷パターン内の前記各区間を示す区間番号を出力する指令値生成器を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の省電力駆動装置。
- 前記インバータのパラメタは、搬送波周波数及び/又はスイッチング波形の電圧変化率である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の省電力駆動装置。
- インバータから電力供給されるモータで駆動され、同一負荷パターンを有する装置の省電力駆動方法であって、
インバータのパラメタを複数の値に変化させ、
前記各パラメタにおける前記同一負荷パターン内の複数の区間毎にインバータの受電電力量を計算し、
各パラメタにおける前記受電電力量を比較し、該受電電力量を最小にするパラメタを選択して、インバータに指令する、ことを特徴とする同一負荷パターンを有する装置の省電力駆動方法。 - 前記複数の区間は、負荷パターンにおけるモータの速度、可速度、又はトルクが異なるように設定する、ことを特徴とする請求項4に記載の省電力駆動方法。
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