JP2011035601A - 無線通信装置および無線通信装置の制御プログラム - Google Patents

無線通信装置および無線通信装置の制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】互いに異なる複数の無線通信方式により、同一周波数帯で同時に通信が行われる場合の通信干渉を軽減する無線通信装置等を提供すること。
【解決手段】BOX31は、WLAN通信制御回路11、DCL通信制御回路12、CPU16を備える。WLAN通信制御回路11は、WLAN通信を行う。DCL通信制御回路12は、ISM帯内でDCLチャンネルを使用して受信信号RD2を受信し、増幅DCL受信信号DSAのRSSIの値に応じて受信アンプRA2のゲイン値を可変に調整し、ゲイン値が調整された受信アンプRA2を用いてDCL受信信号DSを増幅して無線通信を行う。CPU16は、増幅DCL受信信号DSAのRSSIの値と第1閾値TH1とを比較し、RSSIの値が第1閾値TH1よりも小さい場合に、WLAN通信制御回路11の信号の送信出力を低下させ、受信アンプRA2のゲイン値を上昇させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、同じ周波数帯域を使用する複数の通信手段を備える無線通信装置および無線通信装置の制御プログラムに関する。
従来、無線通信によりデータ通信や通話を行う無線通信装置がある。このような無線通信装置では、データ通信と通話とで通信方式が異なっていても、使用される周波数帯域が重複している場合がある。そして、同じ周波数帯域を使用する無線通信手段を、複数備えている無線通信装置が知られている。
例えば、データ通信を目的とした無線LAN(Wireless Local Area Network、以下、WLANと表記する。)と、通話を目的としたデジタルコードレス電話(Digital Cordless telephone、以下、DCLと表記する。)とは、いずれもISM帯(2.4GHz〜2.483GHz)という同一の周波数帯域を使用する。そして、WLANとDCLとを備える無線通信装置が知られている。
特開2004−254204号公報 特開2004−363728号公報
例えば、WLANとDCLとを備える無線通信装置では、WLANとDCLとで同時期に通信を行うと、WLANから送信された送信信号が、DCLにおいて干渉信号として受信され、無線信号と干渉信号との両方がDCLの増幅器で増幅される場合がある。このとき、DCLで受信される無線信号の受信信号強度が弱い場合(DCLの通信先である子機が遠く離れている場合など)には、DCLにおいて、無線信号の受信信号強度よりも干渉信号の受信信号強度の方が大きくなる。そして、DCLに備えられる増幅器のゲインを高くして無線信号の増幅率を高めようとすると、干渉信号がより大きく増幅されることで増幅器が飽和し、無線信号の波形が歪んでしまう結果、DCLの通信品質が劣化する場合がある。本明細書では、このような不便性を解消することができる技術を提供する。
本目的を達成するために請求項1に記載の無線通信装置は、所定周波数帯域内から使用周波数帯域を選択して無線通信を行う第1通信部と、所定周波数帯域内で所定の周期で変わるチャンネルを使用して無線信号を受信し、受信した無線信号の受信信号強度に応じて増幅器のゲイン値を可変に調整し、ゲイン値が調整された増幅器を用いて無線信号を増幅して無線通信を行う第2通信部と、第2通信部が受信した無線信号の受信信号強度と予め定められる信号強度しきい値とを比較し、受信信号強度が信号強度しきい値よりも小さい場合に、第1通信部の無線信号の送信出力を低下させ、増幅器のゲイン値を上昇させる制御部と、を備えることを特徴とする。
第2通信部では、受信される無線信号の受信信号強度が弱い場合には、増幅器のゲインを高くして無線信号の増幅率を高めることにより、安定した通信品質を保っている。また、第1通信部と第2通信部で同時期に通信を行う場合には、第1通信部から送信された送信信号が、第2通信部において干渉信号として受信され、無線信号と干渉信号との両方が増幅器で増幅される場合がある。
そこで、請求項1に記載の無線通信装置では、第2通信部で受信される無線信号の受信信号強度が信号強度しきい値よりも小さい場合には、無線信号の受信信号強度が弱い場合であると判断され、制御部によって第1通信部の送信出力を低下させる制御が行われる。これにより第2通信部において、干渉信号の受信信号強度を、無線信号の受信信号強度に対して同程度以下の値にすることができる。よって、無線信号および干渉信号を大きなゲイン値を有する増幅器で増幅する場合においても、干渉信号がより大きく増幅されることで増幅器が飽和し、無線信号の波形が歪んでしまう事態を防止することが出来る。よって、電波干渉の影響を軽減できるため、第2通信部の通信品質の劣化を防止することが可能となる。
また、請求項2に記載の無線通信装置は、請求項1に記載の無線通信装置において、制御部は、第2通信部が通信実行状態であり第1通信部が通信停止状態であるときに第1通信部の通信開始指示の入力を受け付けた場合には、増幅器のゲイン値と予め定められる所定ゲイン値とを比較し、増幅器のゲイン値が所定ゲイン値よりも高い旨の比較結果が得られる場合には第1通信部の送信出力を低下させ、送信出力が低下した状態で第1通信部を通信停止状態から通信実行状態に遷移させることを特徴とする。
増幅器のゲイン値が所定ゲイン値よりも高い旨の比較結果が得られる場合には、第2通信部の増幅器が飽和しやすい場合であると判断され、制御部によって第1通信部の送信出力を低下させる制御が行われる。これにより、第2通信部が通信実行状態とされている場合に、第1通信部の通信が開始され干渉信号が発生する場合においても、干渉信号の影響を軽減できるため、第2通信部の通信品質の劣化を防止することが可能となる。
また、請求項3に記載の無線通信装置は、請求項1または2に記載の無線通信装置において、制御部は、第1通信部が通信実行状態であり第2通信部が通信停止状態であるときに第2通信部の通信開始指示の入力を受け付けた場合には、第1通信部の送信出力を低下させ、送信出力が低下した状態で第2通信部を通信停止状態から通信実行状態に遷移させ、第2通信部における受信信号強度を測定し、測定した受信信号強度が信号強度しきい値よりも大きい旨の比較結果が得られる場合には第1通信部の送信出力を上昇させることを特徴とする。
第2通信部における受信信号強度を測定するには、第2通信部を動作させる必要がある。そこで、請求項3に記載の無線通信装置では、第2通信部よりも先に第1通信部が通信実行状態とされているときは、第1通信部の送信出力を低下させて干渉信号の影響を軽減させた上で、第2通信部を通信実行状態にする。そして、第2通信部での通信実行後に第2通信部における受信信号強度を測定し、測定した受信信号強度が信号強度しきい値よりも大きい旨の比較結果が得られる場合には、第2通信部の増幅器が飽和しにくい場合であると判断され、第1通信部の送信出力を上昇させる制御が行われる。これにより、第2通信部における受信信号強度に応じて、第1通信部の送信出力を最適化することができるため、干渉信号の影響の軽減と、第1通信部の通信品質の維持とを両立することができる。
また、請求項4に記載の無線通信装置は、請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載の無線通信装置において、制御部は、第2通信部が通信実行状態である期間中において、第2通信部の受信信号強度と信号強度しきい値とを比較し、受信信号強度が信号強度しきい値よりも高い状態から低い状態へ遷移したことを検出することに応じて、第1通信部の送信出力を低下させると共に、増幅器のゲイン値を上昇させることを特徴とする。
制御部によって、第2通信部の受信信号強度が常時監視される。そして、受信信号強度が信号強度しきい値よりも高い状態から低い状態へ遷移した場合には、受信信号強度が強い状態から弱い状態へ切り替わった場合であり、通信品質が劣化するおそれがある場合であると判断される。よってこの場合には、制御部によって、第1通信部の送信出力が低下されると共に、増幅器のゲイン値が上昇される。これにより、干渉信号の影響を軽減できるため、第2通信部の通信品質の劣化を防止することが可能となる。
また、請求項5に記載の無線通信装置は、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の無線通信装置において、第1通信部は、所定周波数帯域内における電波の放射能力の周波数特性が互いに異なる複数のアンテナを備え、制御部は、第1通信部の送信出力を低下させる場合には、第1通信部で使用されるアンテナとして、第1通信部の使用周波数帯域での放射能力が低いアンテナを選択し、第1通信部の送信出力を低下させない場合には、第1通信部で使用されるアンテナとして、ダイバーシチ制御により複数のアンテナのうちの何れかのアンテナを選択することを特徴とする。
第1通信部から送信される電波の送信出力を低下させる場合には、第1通信部の使用周波数帯域での放射能力が低いアンテナを用いて通信を行うことにより、送信出力を低下させることができる。よって、電波干渉の影響を軽減することが可能となる。また、第1通信部の送信出力を低下させない場合には、第1通信部で使用されるアンテナをダイバーシチ制御により選択することで、第1通信部の送信出力を最適化することができる。これにより、干渉電波の影響の軽減と、第1通信部の通信品質の維持とを両立することができる。
また、請求項6に記載の無線通信装置は、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の無線通信装置において、第1通信部は、無線信号の送信出力を制御可能な送信出力制御手段を備え、送信出力制御手段は、受信信号強度が信号強度しきい値よりも小さい場合に無線信号の送信出力を低下させる制御を行うことを特徴とする。
受信信号強度が信号強度しきい値よりも小さい場合には、無線信号の受信信号強度が弱いと判断され、第2通信部での電波干渉の影響を抑える必要がある場合であると判断される。この場合、送信出力制御手段により、第1通信部の無線信号の送信出力を低下させる制御を行うことで、第2通信部において受信される干渉信号の強度を低下させることができる。よって、第2通信部における電波干渉の影響を軽減することが可能となる。
また、請求項7に記載の無線通信装置の制御プログラムは、所定周波数帯域内から使用周波数帯域を選択して無線通信を行う第1通信手段と、所定周波数帯域内で所定の周期で変わるチャンネルを使用して無線信号を受信し、受信した無線信号の受信信号強度に応じて増幅器のゲイン値を可変に調整し、ゲイン値が調整された増幅器を用いて無線信号を増幅して無線通信を行う第2通信手段と、受信信号強度を予め定められる信号強度しきい値と比較し、受信信号強度が信号強度しきい値よりも小さい場合に、第1通信部の送信出力を低下させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
通信システム1の一例を示す外観図である。 第1実施形態に係る通信システム1の動作の具体例を示すフロー図である。 第2実施形態に係る通信システム1の動作の具体例を示すフロー図である。 WLAN及びDCLによって使用される周波数帯域及び周波数チャンネルの説明図である。 アンテナ選択テーブルTB1の一例である。 RSSIと受信アンプRA2のゲイン値との関係を示すグラフである。 干渉信号の低下制御の説明図である。 WLAN用アンテナの固定制御の一例を示す図である。
図1に、本願に係る第1実施形態として例示される通信システム1のブロック図を示す。通信システム1は、回線制御装置(以下「BOX」と称す)31と、アクセスポイント(以下「AP」と称す)51と、多機能周辺装置(以下「MFP」と称す)10と、音声通話を行う子機2とを備える。
BOX31は、電話回線網100を使用した通信の制御を行う通信装置である。また、BOX31は、無線LAN(以下、WLAN(Wireless Local Area Network)と称する)機能と、デジタルコードレス電話(以下、DCL(Digital CordLess)と称する)機能を備える。尚、WLAN方式の例としては、例えばIEEE802.11a/b/gの規格で定められる通信方式が挙げられる。AP51は、WLAN方式の無線通信200によりBOX31との間でデータ通信が可能に構成された、既知の中継装置である。MFP10は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能などを備える。MFP10は、AP51を介して、BOX31とMFP10との間でデータ通信が可能に構成されている。子機2は、BOX31とDCLによる無線通信201を行うことにより、音声通話を行う装置である。
ここで、図4(A)を参照して、WLAN及びDCLによって使用される周波数帯域及び周波数チャンネルについて説明する。図4(A)に示されるように、WLAN、DCLの各通信方式は、いずれも2.4GHzから2.5GHzまでの周波数帯域(ISM帯)を使用する。そして、各通信方式において、ISM帯を複数に分割したチャンネルが設定されている。以下では、各通信方式におけるチャンネルを区別するために、WLANで使用されるチャンネルをWLANチャンネル、DCLで使用されるチャンネルをDCLチャンネルとする。
WLANでは、ISM帯が13個のWLANチャンネルCH1〜CH13に分けられている。WLANは、13個のWLANチャンネルのうち1つのWLANチャンネルを継続して使用しながら、その1つのWLANチャンネルに対して送信データを直接スペクトラム拡散する直接拡散方式により、無線通信を行う。
一方、DCLでは、ISM帯が89個のDCLチャンネルdch1〜dch89に分けられている。DCLは、ホッピング周期と呼ばれる所定の周期(例えば、1/100秒)毎に、89個あるDCLチャンネルのうち、予め選択された例えば45個のDCLチャンネルの間で、使用するDCLチャンネルを変更(ホッピング)する周波数ホッピング方式により、無線通信を行う。また、DCLとWLANとで同時期に無線通信を行う場合には、通常は、選択されたWLANチャンネルの周波数を避けた帯域で、DCLの周波数ホッピングが行われる。
上記のように、WLANおよびDCLが混在して使用される環境では、同一の周波数帯域が使用されるので、DCLのデータ受信時にWLANのデータ送信が重なると、電波干渉が発生する。そして、DCLのデータ通信では、音声通話が途切れることがないように、リアルタイム性が必要とされるため、電波干渉の影響を抑える必要がある。
BOX31は、WLAN通信制御回路11、DCL通信制御回路12、音声処理LSI14、NCU15、CPU16、ROM33、RAM34、フラッシュメモリ35、操作キー18、および表示パネル19を備える。これらの構成要素は、入出力ポート20を介して互いに通信可能に接続されている。
DCL通信制御回路12について説明する。DCL通信制御回路12は、ベースバンド処理部BP2、送信アンプTA2、受信アンプRA2、バンドパスフィルタBF2、受信信号強度測定部RS2、スイッチSW2、DCL用アンテナDANT1およびDANT2を備える。ベースバンド処理部BP2は入出力ポート20に接続される。送信アンプTA2には、ベースバンド処理部BP2から出力される送信信号TD2およびアンプ活性化信号TEN2が入力される。送信アンプTA2からは、増幅された増幅送信信号TDA2が出力される。受信アンプRA2には、ベースバンド処理部BP2から出力されるアンプ活性化信号REN2およびゲイン調整信号RGA2と、スイッチSW2から出力される受信信号RD2とが入力される。受信信号RD2には、後述するDCL受信信号DSおよびWLAN干渉信号WSが含まれている。受信アンプRA2からは、増幅された増幅受信信号RDA2が出力される。増幅受信信号RDA2には、後述する増幅DCL受信信号DSAおよび増幅WLAN干渉信号WSAが含まれている。バンドパスフィルタBF2は、入力される増幅受信信号RDA2から増幅DCL受信信号DSAを取り出して、受信信号強度測定部RS2へ出力する。
受信信号強度測定部RS2は、増幅DCL受信信号DSAのRSSI(Received Signal Strength Indicator)を取得し、ベースバンド処理部BP2に出力する。RSSIは、増幅DCL受信信号DSAの信号の強度を示す信号である。例えば、子機2とBOX31との距離が近い場合には、増幅DCL受信信号DSAの信号強度が強いため、RSSIの値が高くなる。また例えば、子機2とBOX31との距離が遠い場合には、増幅DCL受信信号DSAの信号強度が弱いため、RSSIの値が低くなる。
スイッチSW2には、DCL用アンテナDANT1およびDANT2が切り替え可能に接続される。スイッチSW2は、ベースバンド処理部BP2から入力されるアンテナ選択信号ASW2に応じて、DCL用アンテナDANT1とDANT2の一方を選択する。そして、DCL用アンテナDANT1とDANT2のうち選択されたアンテナと、子機2のアンテナとの間で、無線通信201が行われる。無線通信201では、音声信号がデジタル化して通信される。無線通信201の通信方式としては、周波数ホッピング方式が使用される。
DCL通信制御回路12に備えられる受信アンプRA2について、詳細に説明する。受信アンプRA2は、DCL用アンテナDANT1またはDANT2で受信された受信信号RD2を増幅する機能を有する。また、受信アンプRA2は、CPU16から出力されるゲイン調整信号RGA2に応じて、ゲイン値を高ゲイン状態と低ゲイン状態とで切り替える機能を有する。
図6を用いて、受信アンプRA2のゲイン調整機能を説明する。図6は、RSSIの値と受信アンプRA2のゲイン値との関係を示すグラフである。RSSIの値には、第1閾値TH1および第2閾値TH2が予め設定されている。子機2とBOX31との距離が近く、アンテナ入力レベルが十分に高い場合には、受信アンプRA2は低ゲイン状態とされるため、図6に示す低ゲイン動作カーブLGとなる。そして、子機2とBOX31との距離が遠くなることに応じて、アンテナ入力レベルが低下し、RSSIの値も低下する。そして、RSSIの値が第1閾値TH1を下回ると、低ゲイン状態から高ゲイン状態へ切り替える旨のゲイン調整信号RGA2が、CPU16から出力される。よって、受信アンプRA2は高ゲイン状態へ切り替えられ、高ゲイン動作カーブHGとなる(図6、矢印Y1)。
また、受信アンプRA2が高ゲイン状態のときに、子機2とBOX31との距離が近くなると、アンテナ入力レベルが上昇し、RSSIの値も上昇する。そして、RSSIの値が第2閾値TH2を上回ると、高ゲイン状態から低ゲイン状態へ切り替える旨のゲイン調整信号RGA2が、CPU16から出力される。よって、受信アンプRA2は低ゲイン状態へ切り替えられ、低ゲイン動作カーブLGとなる(図6、矢印Y2)。このように、受信アンプRA2のゲイン切り替えにおいて、第1閾値TH1および第2閾値TH2によるヒステリシスを持たせることで、受信アンプRA2のノイズ耐性と安定性を強化することができる。
WLAN通信制御回路11について説明する。WLAN通信制御回路11は、ベースバンド処理部BP1、送信アンプTA1、受信アンプRA1、バンドパスフィルタBF1、スイッチSW1、WLAN用アンテナANT1およびANT2を備える。送信アンプTA1には、ベースバンド処理部BP1から出力される送信信号TD1およびアンプ活性化信号TEN1が入力される。送信アンプTA1からは、増幅された増幅送信信号TDA1が出力される。受信アンプRA1には、ベースバンド処理部BP1から出力されるアンプ活性化信号REN1と、スイッチSW2から出力される受信信号RD1とが入力される。受信アンプRA1からは、増幅された増幅受信信号RDA1が出力される。バンドパスフィルタBF1は、入力される増幅受信信号RDA1から増幅WLAN受信信号WSRを取り出して、ベースバンド処理部BP1へ出力する。
スイッチSW1には、WLAN用アンテナANT1およびANT2が切り替え可能に接続される。WLAN用アンテナANT1およびANT2は、それぞれ異なる周波数特性を持ったアンテナである。スイッチSW1は、ベースバンド処理部BP1から入力されるアンテナ選択信号ASW1に応じて、WLAN用アンテナANT1およびANT2の一方を選択する。WLAN用アンテナANT1およびANT2のうち選択されたアンテナと、AP51との間で、無線通信200が行われる。無線通信200の通信方式としては、直接拡散方式が使用される。なお、WLAN通信制御回路11のその他の構成は、前述したDCL通信制御回路12の構成と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
WLAN用アンテナANT1およびANT2の設定を、図4(B)を用いて説明する。図4(B)は、WLAN用アンテナANT1およびANT2からの放射電力の周波数特性を示したものである。従来のWLAN用アンテナANT0は、図中点線で示すように、ISM帯の全域で一定の放射電力を有する特性となっている。一方、WLAN通信制御回路11に備えられるWLAN用アンテナANT1は、ISM帯の低域側で放射電力が高く、周波数が高くなるにつれて放射電力が低くなる特性を有する。また、WLAN用アンテナANT2は、ISM帯の高域側で放射電力が高く、周波数が低くなるにつれて放射電力が低くなる特性を有する。
また、アンテナ選択テーブルTB1について、図5を用いて説明する。アンテナ選択テーブルTB1は、WLAN用アンテナANT1およびANT2と、WLAN通信制御回路11で使用されるWLANチャンネルとの相関を示すテーブルである。アンテナ選択テーブルTB1では、低域側チャンネル(WLANチャンネルCH1〜CH6)に対して、低域側での放射電力が低いWLAN用アンテナANT2が割り当てられる。また、高域側チャンネル(WLANチャンネルCH7〜CH13)に対して、高域側での放射電力が低いWLAN用アンテナANT1が割り当てられる。これにより、アンテナ選択テーブルTB1に基づいて選択したWLAN用アンテナを用いることにより、WLAN通信制御回路11から出力される信号の送信出力を低下させることが可能となる。
CPU16は、WLAN通信制御回路11、DCL通信制御回路12、ROM33、RAM34、フラッシュメモリ35、音声処理LSI14、NCU15、操作キー18、および表示パネル19に関する各種の制御を行う。
ROM33は書換不能な不揮発性のメモリであり、BOX31で実行される制御プログラムなどが格納されている。フラッシュメモリ35は、書換可能な不揮発性のメモリである。ROM33やフラッシュメモリ35には、アンテナ選択テーブルTB1(図5)、第1閾値TH1および第2閾値TH2(図6)、所定ゲイン値などが格納される。RAM34は、書換可能な揮発性のメモリである。
NCU15は、電話回線網100との音声信号の送受信を制御する。NCU15は、音声処理LSI14によりデータ処理される。操作キー18は、BOX31の各機能を実行するためのキーである。また、表示パネル19は、BOX31の各種機能情報を表示する。
第1実施形態に係る通信システム1の動作の具体例を、図2のフローを用いて説明する。第1実施形態では、例として、DCL通信制御回路12が通信実行状態でありWLAN通信制御回路11が通信停止状態であるときに、WLANの通信が開始される場合(すなわち、DCL通話中にWLANを使用開始する場合)の動作を説明する。また、例として、WLANにおいてWLANチャンネルCH3が用いられる場合を説明する。
S11において、CPU16は、WLANにおいて使用されるWLANチャンネルを確認する。第1実施形態の例では、WLANチャンネルCH3が使用されることが確認される。
S13において、CPU16は、DCL通信制御回路12の受信アンプRA2が、高ゲイン状態とされているか否かを判断する。当該判断は、受信アンプRA2の現在のゲイン値と、予め定められる所定ゲイン値とを比較することで行われる。受信アンプRA2の現在のゲイン値が、予め定められる所定ゲイン値よりも高い旨の比較結果が得られる場合には、高ゲイン状態であると判断され(S13:YES)、S15へ進む。なお、受信アンプRA2が高ゲイン状態に設定されている場合とは、子機2とBOX31との距離が遠い場合など、アンテナ入力レベルが低い場合である。
S15において、CPU16は、干渉信号の低下制御を行う。具体的には、WLAN通信制御回路11で使用するWLAN用アンテナを、WLANチャンネルに応じて選択し固定使用するという、固定制御を行う。固定制御では、図5に示すアンテナ選択テーブルTB1を用いて、WLANチャンネルの周波数に応じたアンテナが選択される。そして、CPU16は、固定制御により選択されたアンテナを使用する旨のアンテナ選択信号ASW2を、WLAN通信制御回路11へ出力する。
S17において、CPU16は、固定制御により選択されたアンテナを使用してWLAN通信制御回路11を動作開始させ、WLAN通信を開始する。これにより、干渉信号の低下制御が完了する。
第1実施形態の説明例では、アンテナ選択テーブルTB1(図5)より、WLANチャンネルCH3に対応するWLAN用アンテナANT2が選択される。よって、図8に示すように、WLANチャンネルCH3の周波数帯域での放射能力が低いWLAN用アンテナANT2を用いて通信を行うことになるため、WLAN通信制御回路11から出力される信号の送信出力を低下させることができる。
S33に進むと、CPU16は、DCL通話が終了したか否かを判断する。DCL通話が終了していないと判断される場合(S33:NO)には、S33へ戻ることで、DCL通話の終了についての監視が続行される。一方、DCL通話が終了したと判断される場合(S33:YES)には、S35へ進む。
S35において、CPU16は、干渉信号の低下制御を終了する。具体的には、WLAN用アンテナANT1およびANT2を選択する制御を、固定制御からダイバーシチ制御に変更する。ここで、ダイバーシチ制御とは、電波状況の優劣によって、WLAN用アンテナANT1とANT2の何れを使用するかを決定する制御である。これにより、DCL通話処理が終了する。
またS13において、CPU16によって、受信アンプRA2が低ゲイン状態にされていると判断される場合(S13:NO)には、干渉信号の低下制御が不要であると判断され、S21へ進む。なお、受信アンプRA2が低ゲイン状態に設定される場合とは、子機2とBOX31との距離が近い場合など、アンテナ入力レベルが高い場合である。S21では、CPU16は、WLAN用アンテナANT1およびANT2を選択する制御として、ダイバーシチ制御を行う。そして、CPU16は、ダイバーシチ制御により選択されたアンテナを使用する旨のアンテナ選択信号ASW2を、WLAN通信制御回路11へ出力する。そしてS23へ進み、CPU16は、ダイバーシチ制御により選択されたアンテナを使用してWLAN通信を開始する。
これにより、受信アンプRA2が低ゲイン状態にされている状態で、WLANの通信を開始する場合には、ダイバーシチ制御によりWLAN通信制御回路11で使用されるアンテナを選択することで、WLAN通信制御回路11の送信出力を最適化することができる。よって、DCL通信制御回路12における干渉電波の影響の軽減と、WLAN通信制御回路11における通信品質の維持とを、両立することができる。
S25において、CPU16は、受信信号強度測定部RS2で測定されたRSSIが、第1閾値TH1より大きいか否かを判断する。RSSIが第1閾値TH1より大きいと判断される場合(S25:YES)には、増幅DCL受信信号DSAの信号強度が十分高く、受信アンプRA2が低ゲイン状態で足りる場合である。よって受信アンプRA2のゲインを切り替えることなく、S27へ進む。
S27において、CPU16は、DCL通話が終了したか否かを判断する。DCL通話が終了していないと判断される場合(S27:NO)には、S25へ戻ることで、RSSIの監視を続行する。一方、DCL通話が終了していると判断される場合(S27:YES)には、DCL通話処理を終了する。
また、S25において、RSSIが第1閾値TH1より小さいと判断される場合(S25:NO)には、増幅DCL受信信号DSAの信号強度が高い状態から低い状態へ切り替わったことが検出された場合である。増幅DCL受信信号DSAの信号強度が低くなると、DCL通信の通話品質が劣化するおそれがあるため、S29へ進み、CPU16は、干渉信号の低下制御を開始する。具体的には、S29において、WLAN通信制御回路11で使用するWLAN用アンテナを固定制御する。また、S31において、DCL通信制御回路12の受信アンプRA2を、低ゲイン状態から高ゲイン状態へ切り替える。なお、S29の内容は、S15と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。そして、干渉信号の低下制御が完了すると、S33へ進む。なお、S33以降の動作は、前述した動作と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
第1実施形態で行われる干渉信号の低下制御の効果について、図7を用いて説明する。BOX31において、WLANの信号送信動作とDCLの信号受信動作とが同時期に行われると、DCL用アンテナDANT1またはDANT2において、子機2から送信された信号がDCL受信信号DSとして受信されると共に、WLAN用アンテナANT1またはANT2から送信されたWLAN送信信号がWLAN干渉信号WSとして受信される場合がある。この場合、DCL通信制御回路12の受信アンプRA2によって、DCL受信信号DSおよびWLAN干渉信号WSの両方が増幅され、増幅DCL受信信号DSAおよび増幅WLAN干渉信号WSAが生成される。また、BOX31には、WLAN用アンテナANT1およびANT2と、DCL用アンテナDANT1およびDANT2とが備えられることから、両アンテナの距離が近づいた状態とされる。よって、DCL用アンテナDANT1およびDANT2におけるWLAN干渉信号WSの信号強度は強くなるため、WLAN干渉信号WSの信号波形の振幅値は大きくなる。
図7(A)に示すように、子機2とBOX31との距離が近い場合には、DCL通信制御回路12において、DCL受信信号DSの信号強度が強くなり、DCL受信信号DSの信号波形の振幅値AD1は大きくなる。すると、DCL受信信号DSの信号波形の振幅値AD1と、WLAN干渉信号WSの信号波形の振幅値AW1とは同程度となる。よって、WLAN干渉信号WSがより大きく増幅されることで受信アンプRA2が飽和し、増幅WLAN干渉信号WSAおよび増幅DCL受信信号DSAの波形が歪んでしまう事態が発生することはない。
一方、図7(B)に示すように、子機2とBOX31との距離が遠い場合には、DCL通信制御回路12において、DCL受信信号DSの信号強度が弱くなり、DCL受信信号DSの信号波形の振幅値AD2は小さくなる。この場合、DCL受信信号DSの信号波形の振幅値AD2に対して、WLAN干渉信号WSの信号波形の振幅値AW2の方が大きくなる。よって、WLAN干渉信号WSの振幅値AW2が、DCL受信信号DSの振幅値AD2に対して、同程度以下の値にならなくなる。また、DCL受信信号DSの受信信号強度が弱いため、受信アンプRA2のゲインが高ゲイン状態とされる。すると、DCL受信信号DSおよびWLAN干渉信号WSを高ゲイン状態の受信アンプRA2で増幅するため、WLAN干渉信号WSがDCL受信信号DSよりも大きく増幅されることで受信アンプRA2が飽和し、増幅WLAN干渉信号WSAの波形が歪む結果、増幅DCL受信信号DSAの信号波形に悪影響を及ぼす。また、受信アンプRA2が飽和して動作不安定となることで、増幅DCL受信信号DSAの信号波形が変形してしまうため、DCLの通話品質が劣化する。
そこで、第1実施形態に係るBOX31では、干渉信号の低下制御を行う必要があると判断される場合には、CPU16によってWLAN通信制御回路11の送信出力を低下させる制御が行われる。ここで、干渉信号の低下制御を行う必要がある場合の例としては、S13で説明したように、受信アンプRA2が高ゲインにされている状態で、WLANの通信を開始する場合が挙げられる。また、S25で説明したように、DCL通信制御回路12で受信されるDCL受信信号DSの信号強度が強い状態から弱い状態へ遷移した場合が挙げられる。
これにより、WLAN干渉信号WSの信号強度を低下させることができる。よって、図7(C)に示すように、WLAN干渉信号WSの信号波形の振幅値AW3を、DCL受信信号DSの信号波形の振幅値AD3に対して、同程度以下の値にすることができる。すると、DCL受信信号DSおよびWLAN干渉信号WSを高ゲイン状態の受信アンプRA2で増幅する場合においても、WLAN干渉信号WSがDCL受信信号DSよりも大きく増幅されることで受信アンプRA2が飽和してしまう事態を防止することが出来る。よって、WLAN干渉信号WSの影響により増幅DCL受信信号DSAの信号波形が変形してしまうことを防止できるため、DCLの通話品質を良好に維持することが可能となる。そして、BOX31の1つの筐体の中にWLANとDCLを共存させる場合においても、電波干渉の影響を低減することができるため、WLANとDCLを同時に使用することが可能となる。
第2実施形態に係る通信システム1の動作の具体例を、図3のフローを用いて説明する。第2実施形態では、例として、WLAN通信制御回路11が通信実行状態でありDCL通信制御回路12が通信停止状態であるときに、DCL通信制御回路12の通信が開始される場合(すなわち、WLAN通信中にDCL通話を開始する場合)の動作を説明する。また、例として、WLANにおいてWLANチャンネルCH3が用いられる場合を説明する。なお、通信システム1の構成は第1実施形態と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
S51において、CPU16は、WLANにおいて使用されるWLANチャンネルを確認する。第2実施形態の例では、WLANチャンネルCH3が使用されることが確認される。
S53において、CPU16は、干渉信号の低下制御を開始する。具体的には、WLAN通信制御回路11で使用するWLAN用アンテナを、WLANチャンネルに応じて選択し固定使用するという、固定制御を行う。第2実施形態の例では、アンテナ選択テーブルTB1(図5)より、WLANチャンネルCH3に対応するWLAN用アンテナANT2が選択される。よって、図8に示すように、WLAN通信制御回路11から出力される干渉信号の送信出力を低下させることができる。
S55において、CPU16は、DCL通信制御回路12を動作開始させ、DCL通話を開始する。S57において、CPU16は、受信信号強度測定部RS2で測定されたRSSIが、第1閾値TH1より大きいか否かを判断する。RSSIが第1閾値TH1より大きいと判断される場合(S57:YES)には、増幅DCL受信信号DSAの信号強度が十分強い場合であり、干渉信号の低下制御が不要であると判断される。よってS61へ進み、CPU16は、WLANアンテナ選択の制御を、固定制御からダイバーシチ制御に切り替える。そしてS25(図2)へ進む。なお、S25以降の動作は、前述した動作と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
一方、S25において、RSSIが第1閾値TH1より小さいと判断される場合(S57:NO)には、増幅DCL受信信号DSAの信号強度が弱い場合であり、干渉信号の低下制御が必要であると判断される。よってS59へ進み、CPU16は、受信アンプRA2を高ゲイン状態にすることで、干渉信号の低下制御が完了する。そしてS33(図2)へ進む。なお、S33以降の動作は、前述した動作と同様であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
第2実施形態で行われる干渉信号の低下制御の効果について説明する。第2実施形態の例では、WLAN通信中にDCL通話が開始されるため、DCL通話の開始時点においては増幅DCL受信信号DSAのRSSIの値が不明である。すると、干渉信号の低下制御の要否が不明な状態で、DCL通信制御回路12を動作させる必要がある。そこで、DCLの通話品質を確実に維持するために、S53において干渉信号の低下制御を一旦開始した上で、S55においてDCL通信制御回路12を通信実行状態にする。そして、DCL通信制御回路12での通信開始後に、S57において増幅DCL受信信号DSAのRSSIを測定し、干渉信号の低下制御の要否を改めて判断する。
測定したRSSIの値が第1閾値TH1よりも大きい旨の比較結果が得られる場合には、DCL通信制御回路12の受信アンプRA2が飽和しにくい場合であり、干渉信号の低下制御が不要な場合であると判断される。よってS61へ進み、WLANアンテナ選択の制御を、固定制御からダイバーシチ制御に切り替えることで、干渉信号の低下制御が終了される。一方、測定したRSSIの値が第1閾値TH1よりも小さい旨の比較結果が得られる場合には、DCL通信制御回路12の受信アンプRA2が飽和しやすい場合であり、干渉信号の低下制御が必要な場合であると判断される。よってS59へ進み、受信アンプRA2を高ゲイン状態にすることで、干渉信号の低下制御が完了する。
これにより、WLAN通信中にDCL通話が開始される場合においても、RSSIの値に応じて、WLAN通信制御回路11から送信される信号の送信出力を最適化することができる。よって、DCL通信制御回路12における干渉信号の影響の軽減と、WLAN通信制御回路11の通信品質の維持とを両立することができる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
本実施形態では、WLAN通信制御回路11から出力される信号の送信出力を制御する方法として、使用するWLAN用アンテナを切り替える方法を説明したが、この形態に限られない。WLAN通信制御回路11において、アンテナに入力される増幅送信信号TDA1の強度を制御することで、送信出力を制御するとしてもよい。この場合、例えば、ゲイン値を調整するゲイン調整信号TGA1がCPU16から出力され、送信アンプTA1に入力されるとしてもよい。そしてCPU16は、干渉信号の低下制御を行う必要があると判断することに応じて、送信アンプTA1のゲイン値を低下させる旨のゲイン調整信号TGA1を出力するとしてもよい。これによっても、電波干渉の影響を低減することができるため、DCLの通話品質を良好に維持することが可能となる。
また、本実施形態では、WLAN通信制御回路11は、異なる周波数特性を有するWLAN用アンテナANT1およびANT2を2本備えるとしたが、この形態に限られない。3つ以上のWLAN用アンテナを備える構成においても、実施形態に記載の処理は同様に行うことができる。
なお、ISM帯は所定周波数帯域内の一例、WLANチャンネルは使用周波数帯域の一例、WLAN通信制御回路11は第1通信部の一例、受信アンプRA2は増幅器の一例、DCL通信制御回路12は第2通信部の一例、第1閾値TH1は信号強度しきい値の一例、CPU16は制御部の一例、BOX31は無線通信装置の一例、送信アンプTA1は送信出力制御手段の一例、である。
1 通信システム
2 子機
10 MFP
11 WLAN通信制御回路
12 DCL通信制御回路
16 CPU
31 BOX
51 AP
ANT1およびANT2 WLAN用アンテナ
DANT1およびDANT2 DCL用アンテナ
RA2 受信アンプ
TA1 送信アンプ

Claims (7)

  1. 所定周波数帯域内から使用周波数帯域を選択して無線通信を行う第1通信部と、
    前記所定周波数帯域内で所定の周期で変わるチャンネルを使用して無線信号を受信し、受信した前記無線信号の受信信号強度に応じて増幅器のゲイン値を可変に調整し、前記ゲイン値が調整された前記増幅器を用いて前記無線信号を増幅して無線通信を行う第2通信部と、
    前記第2通信部が受信した前記無線信号の前記受信信号強度と予め定められる信号強度しきい値とを比較し、前記受信信号強度が前記信号強度しきい値よりも小さい場合に、前記第1通信部の前記無線信号の送信出力を低下させ、前記増幅器の前記ゲイン値を上昇させる制御部と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第2通信部が通信実行状態であり前記第1通信部が通信停止状態であるときに前記第1通信部の通信開始指示の入力を受け付けた場合には、
    前記増幅器の前記ゲイン値と予め定められる所定ゲイン値とを比較し、
    前記増幅器の前記ゲイン値が前記所定ゲイン値よりも高い旨の比較結果が得られる場合には前記第1通信部の送信出力を低下させ、
    前記送信出力が低下した状態で前記第1通信部を前記通信停止状態から前記通信実行状態に遷移させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1通信部が通信実行状態であり前記第2通信部が通信停止状態であるときに前記第2通信部の通信開始指示の入力を受け付けた場合には、
    前記第1通信部の送信出力を低下させ、
    前記送信出力が低下した状態で前記第2通信部を前記通信停止状態から前記通信実行状態に遷移させ、
    前記第2通信部における前記受信信号強度を測定し、測定した前記受信信号強度が前記信号強度しきい値よりも大きい旨の比較結果が得られる場合には前記第1通信部の送信出力を上昇させる
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第2通信部が通信実行状態である期間中において、前記第2通信部の前記受信信号強度と前記信号強度しきい値とを比較し、
    前記受信信号強度が前記信号強度しきい値よりも高い状態から低い状態へ遷移したことを検出することに応じて、前記第1通信部の送信出力を低下させると共に、前記増幅器の前記ゲイン値を上昇させる
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の無線通信装置。
  5. 前記第1通信部は、
    前記所定周波数帯域内における電波の放射能力の周波数特性が互いに異なる複数のアンテナを備え、
    前記制御部は、
    前記第1通信部の送信出力を低下させる場合には、前記第1通信部で使用される前記アンテナとして、前記第1通信部の前記使用周波数帯域での前記放射能力が低い前記アンテナを選択し、
    前記第1通信部の送信出力を低下させない場合には、前記第1通信部で使用される前記アンテナとして、ダイバーシチ制御により複数の前記アンテナのうちの何れかのアンテナを選択する
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の無線通信装置。
  6. 前記第1通信部は、
    無線信号の前記送信出力を制御可能な送信出力制御手段を備え、
    前記送信出力制御手段は、
    前記受信信号強度が前記信号強度しきい値よりも小さい場合に前記無線信号の前記送信出力を低下させる制御を行う
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の無線通信装置。
  7. 所定周波数帯域内から使用周波数帯域を選択して無線通信を行う第1通信手段と、
    前記所定周波数帯域内で所定の周期で変わるチャンネルを使用して無線信号を受信し、受信した前記無線信号の受信信号強度に応じて増幅器のゲイン値を可変に調整し、前記ゲイン値が調整された前記増幅器を用いて前記無線信号を増幅して無線通信を行う第2通信手段と、
    前記受信信号強度を予め定められる信号強度しきい値と比較し、前記受信信号強度が前記信号強度しきい値よりも小さい場合に、前記第1通信部の送信出力を低下させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置の制御プログラム。
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