JP2003249979A - 複数の無線通信部を有する情報処理装置におけるrf信号干渉を防止するための通信監視制御 - Google Patents

複数の無線通信部を有する情報処理装置におけるrf信号干渉を防止するための通信監視制御

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JP2003249979A
JP2003249979A JP2003027635A JP2003027635A JP2003249979A JP 2003249979 A JP2003249979 A JP 2003249979A JP 2003027635 A JP2003027635 A JP 2003027635A JP 2003027635 A JP2003027635 A JP 2003027635A JP 2003249979 A JP2003249979 A JP 2003249979A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信機能を有する複数の情報処理装置の
間で通信を行うときにRF信号干渉を簡易な方法で回避
するまたは充分低減することができる無線通信機能付き
情報処理装置を実現する。 【解決手段】 本発明の情報処理装置(10)は、無線
送受信機を有する少なくとも1つの通信部(12、1
3)と、通信部を監視し制御する監視制御機能部(1
1)とを具える。監視制御機能部は、1つの通信部が接
続されるときまたは接続された状態にあるときに、1つ
の通信部の接続に関連する起動されたアプリケーショ
ン、または1つの通信部を介して情報処理装置と通信し
ている別の情報処理装置の機器データに応じて、1つの
通信部の無線送受信機の送信条件を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信機能付き
情報処理装置に関し、特に、内蔵型の無線通信部を有す
るまたは無線通信カードがカードスロットに挿入される
タイプの例えばPCのような情報処理装置に関する。
【0002】
【発明の背景】この数年、様々な周辺機器(デバイス)
と通信する無線通信機能または無線送受信(トランシー
バ)機能を有するノートブック型パーソナルコンピュー
タ(PC)が開発されてきた。その無線通信機能によっ
て、PCとその周辺機器またはPDA等のモバイル機器
の間を接続する通常の接続ケーブルが置き換えられる。
PCと例えばディジタルカメラ、スキャナまたはプリン
タのような周辺機器との間での無線通信は、典型的に
は、ブルートゥース(Bluetooth)規格のような短距離無
線通信規格に従って行われる。ブルートゥース規格は、
エリクソン社(Ericsson)、IBM社、インテル社(Inte
l)、ノキア社(Nokia)および(株)東芝が共同開発した短
距離無線通信規格である。ブルートゥース規格では、I
SM(Industrial, Scientific and Medical)帯と呼ば
れる2.4GHz帯域(2.402〜2.480GH
z)が使用され、パワー・クラス1〜3(1mW、2.
5mW、100mW)が規定されており、そのクラスに
応じて約10m〜約100mの範囲の近距離乃至中距離
通信が可能である。その規格ではGFSK変調および周
波数ホッピング方式が使用される。PCおよび周辺機器
は、それぞれ1つの無線送受信機を持っている。
【0003】一方、例えばPDC(携帯電話、Personal
Digital Cellular)、PHSおよびCDMA等の移動
体通信網のようなまたは例えばIEEE802.11仕
様(規格)に従う使用周波数2.4GHz帯(2.40
〜2.497GHz)のスペクトラム直接拡散方式(D
BPSK変調、DQPSK変調)または周波数ホッピン
グ方式(GFSK変調)で通信を行う無線LANのよう
な様々なネットワーク(無線基地局)を介して、別のP
Cまたは情報処理機器と通信する無線通信機能を有する
PCも存在する。典型的には、そのようなネットワーク
として、ビル内またはオフィス内においては高速データ
伝送に適している無線LANが使用され、屋外において
は移動体通信網を介してPDC、PHSまたはCDMA
モバイル・ユニットを用いてデータ伝送が行われる。通
常のノートブック型PCは、その内部に、上述の無線通
信方式の中の1つに対応する単一の無線送受信機を無線
カードの形で挿入される。
【0004】市坪信一氏の1993年3月26日に公開
された特開平5−75484号公報には、移動無線通信
における基地局と移動局の間での送信電力制御が記載さ
れている。この文献の送信電力制御において、一方の局
は、他方の局から送信されたRF信号の受信電力を検出
し、そのRF信号で搬送され他方の局の送信電力値を受
信および復調して、その受信電力と他方の局の送信電力
値と最低受信電力値とから自局の送信電力値を計算して
自局の送信機電力を制御し、その自局の送信電力値をR
F信号で他方の局に送信する。一方、基地局と移動局が
異なる周波数で通信し、移動局が停止し、かつ送信と受
信の間で伝搬損失が異なる場合には、一方の局がその受
信電力に応じて他方の局に送信電力加減要求値を送信し
返すフィードバック制御が行われる。しかし、この送信
電力制御では、移動局が1つの無線送受信機(トランシ
ーバ)を有するに過ぎず、既知の無線送受信機との間の
既知の種々の通信状態に対しても余分な処理を行って送
信条件を設定する必要があり、変化する通信状態に素早
く対応できない。
【0005】ラファエル・ロム氏の1995年3月31
日に公開された特開平7−87093号公報(1992
年7月13日に出願された米国特許出願シリアル番号9
12,527に対応)には、ワイヤレスLANにおける
送信機電力を制御するプロトコルを実施する方法と装置
が記載されている。この文献の送信機電力制御におい
て、プロトコルの開始において、第1ノードの送信機は
最初に自己の送信機輻射電力レベルをデータパケット中
の特定フィールドで第2ノードの受信機に送信する。第
2ノードの受信機は、その送信機輻射電力レベルを受信
し、受信信号の品質を測定し、計算された提案送信機輻
射電力レベルまたは受信信号品質測定値をフィードバッ
ク信号としてデータパケット中の特定フィールドで第1
ノードの送信機に送信する。第1ノードの送信機は、フ
ィードバック信号を受信し、その提案に従ってまたはそ
の測定値から計算して自己の送信機輻射電力レベルを調
節する。しかし、この送信電力制御では、既知の複数の
無線送受信機の間の既知の種々の通信状態に対しても余
分な処理を行って送信条件を設定する必要があり、変化
する通信状態に素早く対応できない。
【0006】将来、室内の他のPC若しくは複数の周辺
機器と、またはネットワーク(移動体通信網アクセスポ
イント(基地局、AP)または無線LANアクセスポイ
ント)と無線通信するための複数の相異なる無線送受信
機モジュールが、PCの本体に内蔵されたりまたはカー
ドの形で挿入されることもあり、その際、複数の無線送
受信機モジュールは互いに接近して配置されるようにな
るだろう、と発明者は認識した。また、室内で、1つの
組をなすPCとその周辺機器の間の無線通信と、別の組
をなすPCとその周辺機器の間の無線通信とが接近した
位置で同時に行われることもあるだろうと、発明者は認
識した。さらに、そのような複数の無線送受信機モジュ
ールは、ノートブック型PCだけでなくデスクトップ型
PC、ハンドヘルド型PCおよびその他のPCまたは情
報処理装置にも設けられるであろう。将来、複数の無線
送受信機がPCの本体に内蔵されると、その送受信機は
互いにより接近して配置されることになるだろうと、発
明者は認識した。さらに、ブルートゥース規格に従う短
距離無線送受信機を備えたスレーブ周辺機器等の情報処
理装置は、マスタPCからそれぞれの装置に固有の相異
なる距離または場所に配置され使用されるであろうと、
発明者は認識した。
【0007】特に、例えばノートブック型PC等の小形
の情報処理装置において相異なる複数の無線送受信機を
設けて、同時に通信を行うと、少なくとも1つのPC無
線送受信機の送信機からの送信RF信号が、他のPC無
線送受信機の受信機によって受信されるべき別のRF信
号受信に実質的に干渉する(を実質的に妨害する)かも
しれないという問題を生じる。ノートブック型PC等の
小形の情報処理装置は小さな寸法形状(ディメンション
ズ)を有するので、複数の無線送受信機およびそれぞれ
のアンテナをその装置において可能な限り互いに離して
も、チャネル間干渉を充分に減じることができないかも
しれない。また、様々な機器が互いに近くに存在するの
で1つの機器の送信RF信号が他の機器のRF信号受信
に干渉するかもしれない。一方、通信の信頼性を高くす
るためには、機器における受信電力を規格の範囲内でで
きるだけより高くした方がよい。
【0008】本発明の主たる目的は、それぞれ無線通信
機能を有する複数の情報処理装置の間で無線通信を行う
ときにチャネル間干渉または同一チャネル干渉を簡易な
方法で回避するまたは充分低減することができる無線通
信機能付き情報処理装置を実現することである。
【0009】
【発明の概要】発明の1つの特徴(側面)によれば、情
報処理装置は、それぞれ無線送受信機を有する複数の通
信部を具えている。その情報処理装置の監視制御機能部
は、複数の通信部の中の少なくとも1つの通信部が接続
された状態にあるときに、その複数の通信部の中の少な
くとも別の1つの通信部の通信状態を反復的な所定のタ
イミングでモニタして、モニタした通信状態に応じてそ
の接続された状態にある通信部の無線送受信機の送信条
件を調整する。
【0010】発明の別の特徴によれば、情報処理装置
は、それぞれ無線送受信機を有する第1と第2の通信部
を具えている。その情報処理装置の監視制御機能部は、
その第1の通信部が接続された状態にあるときに、その
第1と第2の通信部の通信状態を反復的な所定のタイミ
ングでモニタして、第1と第2の通信部の通信状態と、
第1の通信部の接続に関連する起動されたアプリケーシ
ョン、またはその情報処理装置と通信している別の情報
処理装置の機器データとに応じて、第1の通信部の無線
送受信機の送信条件を調整する。
【0011】発明のさらに別の特徴によれば、情報処理
装置は、無線送受信機を有する少なくとも1つの通信部
を具えている。その情報処理装置の監視制御機能部は、
その1つの通信部が接続されるときまたは接続された状
態にあるときに、その1つの通信部の接続に関連する起
動されたアプリケーション、またはその情報処理装置と
通信している別の情報処理装置の機器データに応じて、
その1つの通信部の無線送受信機の送信条件を調整す
る。
【0012】発明のさらに別の特徴によれば、情報処理
装置は、無線送受信機を有する少なくとも1つの通信部
を具えている。その情報処理装置の監視制御機能部は、
その1つの通信部が接続された状態にあるときに、その
1つの通信部の通信状態を反復的な所定のタイミングで
モニタして、そのモニタした通信状態と、その1つの通
信部の接続に関連する起動されたアプリケーション、ま
たはその情報処理装置と通信している別の情報処理装置
の機器データとに応じて、その1つの通信部の無線送受
信機の送信条件を調整する。
【0013】本発明のさらに別の特徴によれば、記憶媒
体に格納された(記録媒体に記録された)情報処理装置
用の通信監視制御プログラムは、情報処理装置の複数の
通信部の中の少なくとも1つの通信部が接続された状態
にあるときに、複数の通信部の中の少なくとも別の1つ
の通信部の通信状態を反復的な所定のタイミングでモニ
タするステップと、そのモニタした通信状態に応じてそ
の接続された状態にある通信部の無線送受信機の送信条
件を調整するステップと、を情報処理装置のプロセッサ
に実行させる。
【0014】本発明のさらに別の特徴によれば、記憶媒
体に格納された情報処理装置用の通信監視制御プログラ
ムは、情報処理装置の第1の通信部が接続された状態に
あるときに、情報処理装置の第1と第2の通信部の通信
状態を反復的な所定のタイミングでモニタするステップ
と、第1と第2の通信部の通信状態と、第1の通信部の
接続に関連する起動されたアプリケーション、またはそ
の情報処理装置と通信している別の情報処理装置の機器
データとに応じて、第1の通信部の無線送受信機の送信
条件を調整するステップと、を情報処理装置のプロセッ
サに実行させる。
【0015】本発明のさらに別の特徴によれば、記憶媒
体に格納された情報処理装置用の通信監視制御プログラ
ムは、情報処理装置の1つの通信部が接続されるときま
たは接続された状態にあるときに、その1つの通信部の
接続に関連する起動されたアプリケーション、またはそ
の情報処理装置と通信している別の情報処理装置の機器
データに応じて、その1つの通信部の無線送受信機の送
信条件を調整するステップを情報処理装置のプロセッサ
に実行させる。
【0016】本発明のさらに別の特徴によれば、記憶媒
体に格納された情報処理装置用の通信監視制御プログラ
ムは、情報処理装置の1つの通信部が接続された状態に
あるときに、その1つの通信部の通信状態を反復的な所
定のタイミングでモニタするステップと、そのモニタし
た通信状態と、その1つの通信部の接続に関連する起動
されたアプリケーション、またはその情報処理装置と通
信している別の情報処理装置の機器データとに応じて、
その1つの通信部の無線送受信機の送信条件を調整する
ステップと、を情報処理装置のプロセッサに実行させ
る。
【0017】本発明の情報処理装置および無線通信制御
方法によれば、複数の無線通信機能を有する情報処理装
置において、それぞれ無線通信機能を有する複数の情報
処理装置の間で無線通信を行うときにRF信号干渉を簡
易な方法で回避するまたは充分低減することができる。
【0018】
【発明の好ましい実施形態】図1は、本発明の実施形態
の装置および方法を適用実装(インプレメント)するそ
れぞれ相異なる無線通信機能を有する複数の情報処理装
置の配置の外観を示している。パーソナルコンピュータ
(PC)1は、複数の情報処理装置と通信するための複
数の無線通信機または送受信機(トランシーバ)を、そ
れぞれアンテナ111〜114に結合されたモジュール
の形で内蔵し、またはアンテナを内蔵した無線カード1
01の形で挿入される。PC1は、例えばブルートゥー
ス規格準拠の無線モジュールまたはカードを介して、例
えば同様の無線通信機を有するディジタルカメラ(D
C)5またはファクシミリ装置(FAX)若しくはプリ
ンタ(PR)6のような周辺機器(デバイス)、または
例えば同様の無線通信機を有する電子手帳PDA4また
はPC3のような情報処理機器との間で;無線LANカ
ードまたはモジュールを介して無線LANアクセスポイ
ント(AP)7との間で;または、移動体通信網移動局
(モバイル・ステーション)規格準拠のPDC(携帯電
話、Personal Digital Cellular)、PHSまたはCD
MAモジュールまたはカードを介して移動体通信網アク
セスポイント(AP)8との間で、所定の通信プロトコ
ルに従ってデータ送受信を行う。PC1の例としてノー
トブック型PCを図示したが、PC1はこれに限定され
ることなく、デスクトップ型PC、ハンドヘルド型PC
またはその他の情報処理機器でもよい。また、周辺機器
5および6および情報処理機器3および4も複数の無線
通信機を備えていてもよい。情報処理機器1、3、4、
5および6の無線通信機は、例えば、図2Aに概略的に
示したようなハードウェア構成を持っていればよい。図
2Bは、図2Aのベースバンド部および無線モジュール
を含む無線通信部と、信号処理部(プロセッサ)とにお
ける通常のデータの流れを示している。
【0019】この実施形態において、情報処理機器1〜
7にはインストール時にそれぞれの固有のアドレスが予
め設定される。情報処理機器1〜7は相互無線通信のた
めの無線通信部を有する。また、情報処理機器1、3お
よび4は、移動体通信網アクセスポイント(AP)8と
通信するための無線通信部およびそれぞれの電話番号を
有していてもよい。その情報処理機器における内蔵モジ
ュールまたはカードの形態の近距離無線通信部、無線L
AN通信部および/または移動体通信網移動局(モバイ
ル・ステーション)通信部の無線送受信機の送信電力
は、それぞれの機器の通信監視制御機能による送信機増
幅器利得、減衰器減衰量(減衰度)、アンテナ利得また
は指向性アンテナの向き(方向性)の制御によって、調
整可能である。
【0020】第1の実施形態において、情報処理機器の
近距離無線通信部iは、それぞれのオフィス環境および
設置場所に応じて、例えばブルートゥース規格のパワー
・クラス3に従って、通信すべき他の機器即ち通信相手
である他の機器(通信相手機器)の通信部jに対して、
その最大送信出力電力1mW(通信距離約10m)に等
しいまたはそれより低いそれぞれの機器無線部iの高送
信電力Hi(1つ)またはHi,j(複数)と、その高送信
電力より低いそれぞれの少なくとも1つの低送信電力L
i,j(Li,j<Hi、Hi,j;Li1、Li2、…)とが設定さ
れ得る(iは自己機器の通信部を、jは通信相手機器の
通信部を示す)。情報処理機器1〜6のそれぞれの送信
電力HiまたはHi,jおよびLi,jは、信号処理部(プロ
セッサ)における例えば無線通信監視制御プログラムの
送信電力設定モードにおいて、ユーザが各機器の使用環
境に応じて設定できる設定値である。
【0021】ユーザは、例えば、PC1において設定モ
ード画面を通して、データ送受信に利用可能なアプリケ
ーション・プログラム名または機器データを入力し、送
信電力のデフォルト値(例、最大送信電力1mW)をキ
ーボード操作で修正して入力して、それによって、デー
タ送受信に使用されるアプリケーション・プログラム
(例えばデータ同期プログラム)または通信相手機器の
タイプ若しくは通信タイプ(規格)等の機器データと、
それに対応するPC1通信部iから通信相手機器通信部
jへの送信電力HiまたはHi,jおよびLi,jとの関係を
設定すればよい。それによって、アプリケーション・プ
ログラムまたは通信相手機器の機器データと、送信電力
iおよびLi,jとの関係を示すルックアップ・テーブル
が生成されるようにすればよい。また、ユーザは、周辺
機器5および6および情報処理機器4の各々におけるそ
の通信部iから別の機器の通信部jへの送信電力Hi
たはHi,jおよびLi,jを、それぞれの機器をキーまたは
スイッチを操作して設定してもよいし、またはインスト
ール後にスレーブ周辺機器5および6および情報処理機
器4に対して無線通信によりマスタPC1において遠隔
的に設定するようにしてもよい。但し、PC1はマスタ
/スレーブ(複合)として機能してもよい。例えば、P
C1からPR6までの距離が3mの場合には、最も遠い
通信相手機器の距離と通信の信頼性とを考慮してPC1
の通信部12の高送信電力H12を1mWとし、PC1通
信部12のPR6の通信部62に対する低送信電力L
12,62を0.1mWとし、最も遠い通信相手機器PC3
の距離と通信の信頼性とを考慮してPR6通信部62の
高送信電力H62を0.5mWとし、PR6通信部62
(図10のPR60内)のPC1通信部12に対する低
送信電力L62,12を0.1mWとしてもよい。PC1お
よびPR6の無線通信部は、低送信電力Li,jの場合と
同様に、高送信電力についても通信相手機器との距離に
応じて異なる高レベルH i,jに設定できるようにしても
よい(例えば、H12,62=H62,12=0.5mW)。
【0022】その代替構成として、ユーザは、設定送信
電力HiまたはHi,jおよびLi,jを直接入力する代わり
に、機器通信部iにおいて、設定モード画面を通して機
器通信部iから別の機器の通信部jまでの距離を入力
し、信号処理部が、ユーザによって設定された各機器の
使用環境(例えば、後述の式(1)におけるパラメータ
n)に応じてその距離から対応する送信電力Hiまたは
i,jおよびLi,jを計算して生成し、アプリケーション
・プログラムまたは通信相手機器の機器データと、距離
と、送信電力HiおよびLi,jとの関係を対応付けるルッ
クアップ・テーブルが生成されるようにしてもよい。
【0023】本発明の実施形態において、PC1は、現
時点での通信相手である他の機器(通信相手機器)が1
つの機器、例えばPR6だけである場合には、高送信電
力H 12またはH12,62で送信し、その機器PR6の通信
部62は高送信電力H62またはH62,12でPC1に送信
する。その後PC1が2つ以上の他の機器(例えば、P
R6およびAP7)と同時に通信する必要が生じたとき
に、PC1は、その1つの送信先(PR6)への送信R
F信号13T〜17T(16T)が別の送信元からの受
信RF信号13R〜18Rのいずれか(例えば、17
R)の受信に実質的に干渉し(を実質的に妨害し)ない
ように、そのPC1の送信電力を対応するL12,62に修
正する。また、PC1は、他の機器PR6の送信RF信
号(例えば、16R)が、PC1の関与しない別のRF
信号(例えば、PC3とDC5の間の通信)の受信に実
質的に干渉しないように、他の機器PR6の送信電力を
62 ,12に修正させてもよい。
【0024】図3は、本発明の第1の実施形態の各装置
の構成を例示する図である。図3には、第1の情報処理
装置10と第2の情報処理装置20と第3の情報処理装
置30とがブロック図の形式で例示されている。第1の
情報処理装置10は、例えば図1のノートブック型パー
ソナルコンピュータ(PC)1であって、通信監視制御
(supervisory and control)機能を含む信号処理部ま
たはプロセッサ11と、1つの近距離無線通信部12
と、移動体通信(PDC)用の1つの移動局遠距離無線
通信部13とを有する。その信号処理部は、CPU、R
OMおよびRAM等で構成されるPCの通常の情報処理
部である。第2の情報処理装置20は、例えば、図3の
別のPC3、電子手帳等のPDA4または電話回線に接
続されたファクシミリ装置等であってもよく、通信監視
制御機能を含む信号処理部21と少なくとも1つの近距
離無線通信部22とを有する。第3の情報処理装置30
は、例えばPDC、PHSまたはCDMA等のアクセス
ポイント(例えば図1のAP8)であり、多元回線無線
通信部32を有する。近距離無線通信部12、22は、
例えばブルートゥース規格に従って例えばパワークラス
3の最大出力1mWで約10mの距離範囲内の通信を行
う内蔵型無線モジュールである。ここでは、各情報処理
装置の通信監視制御機能部を、通常のPC情報処理をも
併せて行う信号処理部の1つの機能として構成したが、
通常のPC情報処理部とは別個の通信監視制御部として
構成してもよい。第1の情報処理装置としてのノートブ
ック型PC10と、第2の情報処理装置としての電子手
帳PDA20とについて、以下、この実施形態を説明す
る。
【0025】図4A、4Bおよび4C、図5および図6
は、本発明に従う、通信監視制御機能を含む信号処理部
11、21および無線通信部12および22によって実
行される、PC10における全体の通信部の送信状態を
監視し調整(適合化)する手順を説明するための、概略
のブルートゥース規格の通信手順を含むフローチャート
である。まず、図3および図4Aを参照して、第1の情
報処理装置であるPC10が、第2の情報処理装置であ
るPDA20との通信を開始する場合について説明す
る。ステップ301において、PC10の信号処理部1
1は、データ転送のためにPDA20との同期をとるた
めの同期プログラム、即ち、スケジュール、todo
(すべきこと、仕事)、メモ、住所、電話帳等の転送デ
ータをPDAと同期させるためのプログラムを起動す
る。ステップ302において、PC信号処理部11は、
PC10とPDA20の間でデータ転送を行うためのそ
の起動されたアプリケーション・プログラム(即ちデー
タ同期プログラム)の名称、またはそのプログラムの関
係するパラメータ若しくは宛先機器アドレス等から、通
信相手機器がPDAであると判断できる。ステップ30
3において、PC信号処理部11はPDA20に対する
データ・リンク接続開始要求(コネクション・リクエス
ト)をPC通信部12に供給する。
【0026】ステップ304において、PC通信部12
は、信号処理部11の接続開始要求に応答して接続要求
信号を宛先機器アドレス即ちPDA20の通信部22へ
送信する。この時のPC通信部12の送信電力は、好ま
しくは通信部初期状態の高レベルHi若しくはHi,j(以
下、単にHという)(例えば、1mW)になるように設
定し、その際、通信相手機器の通信部を区別しないまた
は決定できない場合は高送信電力Hiで送信すればよ
く、通信相手機器の通信部jが決定できる場合は高送信
電力Hi,jに設定してもよい。その代替構成として、P
DA通信部22に対する前回の接続終了時のレベルHま
たはLi,j(例えば、0.15mW)になるようにそれ
を設定してもよい。次いで、ステップ305において、
その接続要求信号を受信するとPDA通信部22は接続
要求をPDA信号処理部21に供給し、PDA信号処理
部21は接続要求の受領に応答して接続許可をPDA通
信部22に供給し、PDA通信部22は接続許可信号を
PC通信部12へ送信し返す。この時のPDA通信部2
2の送信電力は、PC通信部12と同様の形態でPDA
自身で判断し設定してもよく、その場合にも、(また
は、後述するようなPC監視制御機能によってPDA通
信部22の送信電力レベルを調整する場合にも、)好ま
しくは通信部初期状態の高レベルH(例えば、0.5m
W)になるように設定するが、PC通信部12に対する
前回の接続終了時のレベルHまたはL(例えば、0.1
5mW)になるように設定してもよい。この接続許可信
号の送信により、ハンドシェークに従った2つの通信部
12および22の間のデータ・リンク接続(SCOまた
はACLリンク)が確立される。ステップ306におい
て、PC通信部12は、PDA通信部22から接続許可
信号を受信すると、PC信号処理部11にデータ送信要
求を供給する。次いで、PC信号処理部11とPC通信
部12はステップ307を実行する。
【0027】ステップ307および308はまとめて
(包括的に)表したPC10とPDA20の間のデータ
送受信手順である。ステップ307において、PC信号
処理部11は、スケジュール、todo、メモ、住所、
電話帳等の特定のデータの同期を開始する。次いで、P
C通信部12は、そのような特定のデータをPDA通信
部22へ送信するデータ送信を開始する。それに応答し
て、ステップ308において、PDA通信部22はその
データの受信を開始する。但し、ステップ307におい
て、PC信号処理部11は、その特定データの送信の前
に、通信相手機器20に対してその機器のタイプ(機
種、型式)(PDA)または通信タイプ等の機器データ
を送信するよう要求し、ステップ307において、その
要求に応答して、PDA信号処理部21は、その要求さ
れたその機器データをPC信号処理部11にPDA通信
部22およびPC通信部12を介して送信してもよい。
ステップ307および308において、PC10とPD
A20の間のそのデータ伝送の期間に、2つの通信部1
2および22の間でブルートゥース規格に従ってエラー
・コレクションを含むパケット・タイムスロット転送制
御プロトコルが実行されて通信制御信号も送受信され
る。逆にPDA20からPC10へ送信すべきデータが
ある場合には、PC信号処理部11またはPDA信号処
理部21の要求に応答して、PDA信号処理部21から
PDA通信部22およびPC通信部12を介してPC信
号処理部11にデータを送信することができる。
【0028】ステップ307におけるデータ送受信の期
間に、ステップ309においてPCの通信状態を監視し
送信条件を調整すべきタイミングかどうかが判断され、
そのタイミングになると、手順(procedure)が次の通
信監視および調整のためのステップ310へ進み、ステ
ップ310を実行した後でステップ307に戻る。ステ
ップ310へ進むタイミングは、例えば、最初はステッ
プ307におけるPC通信部12によるデータ送受信の
開始の後に続くタイミングとし、2回目以降は、手順が
前回ステップ310からステップ307に戻った後の所
定遅延時間(例えば2秒)後のタイミングとすればよ
い。その代替的方法として、2回目以降のタイミング
は、周期的に例えば3秒の時間間隔で発生してもよく、
または、ステップ307およびステップ308における
伝送制御手順における所定のタイミング、例えば1つの
パケット送信毎のタイミングまたは所定数のタイムスロ
ット毎のタイミング等でもよい。
【0029】ステップ310において、PC信号処理部
11(通信監視制御機能)は、PC10内の別の無線通
信部13のRF信号の受信に干渉を与えないよう、PC
10の通信部12および13の通信状態を監視して必要
に応じてPC無線通信部12の送信条件を調整する。ス
テップ310の詳細が図4Bに示されている。まず、ス
テップ320において、PC信号処理部11(通信監視
制御機能)は、PC10内の別の通信部13に対する接
続要求が現在存在するかどうか(よって短時間内に接続
確立が見込まれるかどうか)またはその通信部13が現
在接続された状態にあるか(接続中か)を判断する。そ
の接続要求が存在するかまたはそれが接続された状態に
ある場合には、さらにステップ321において、PC信
号処理部11はPC通信部12の送信電力が高レベルH
であるかどうかを判断する。それが高レベルHでない場
合には、手順は、図4Aのステップ307に戻ってデー
タ同期とデータ送受信を続行する。
【0030】図4Bのステップ321においてPC通信
部12の送信電力が高レベルHであると判断された場合
には、次のステップ322において、信号処理部11
は、動作中のアプリケーション・プログラム(名称、パ
ラメータまたはアドレス等)からまたは受信した若しく
は記憶されている通信相手機器の機器タイプ等の機器デ
ータから、通信相手機器PDA20またはそのPDA通
信部22が近距離専用機かどうか(ブルートゥース規格
に従うかどうか)を判断する。それが近距離専用機でな
い(例えば図3のAP30の移動体通信用通信部32)
場合には、手順はステップ307に戻る。それが近距離
専用機である場合には、ステップ324において、PC
通信部13の受信RF信号に対する干渉作用(電波干
渉)を充分減少させるために、信号処理部11は、動作
中のアプリケーション・プログラムからまたはその通信
相手機器の機器データからその機器からPC10までの
距離を決定し、その距離に対応する低い送信電力レベル
L(例えば、0.15mW)を決定する。その距離は、
ユーザによって通信相手機器の通常の使用状態または配
置を考慮して機器毎に予め設定されている。次いで、信
号処理部11は、データを介してまたは制御信号を介し
て、例えば可変減衰器減衰量、送信増幅器利得、アンテ
ナ利得またはアンテナの向き等を調整して送信電力をL
(例えば、0.15mW)に低下させる。その際、信号
処理部11は、前述のようにして設定された、アプリケ
ーション・プログラム(名称、パラメータまたはアドレ
ス)または機器タイプ等の機器データと距離と低送信電
力との関係が対応付けられているルックアップ・テーブ
ルを参照して、動作中のアプリケーション・プログラム
からまたはその通信相手機器の機器データから、対応す
る送信電力レベルLi,j(例えば、0.1mW、0.1
5mW、0.3mW、…)を決定すればよい。
【0031】一方、ステップ320において別のPC通
信部12に対する接続要求が存在しないまたはそれが接
続されていない場合は、ステップ325において、送信
電力が低レベルL(またはL1、L2…またはLn)か
どうか、または高レベルH未満(<H)かどうかが判断
される。それが低レベルLの場合には、PC信号処理部
11は、PC通信部12による通信の信頼性を高める
(例えばデータ・エラー・レートを低くする)ために、
ステップ326においてPC信号処理部11はPC通信
部12に送信電力を高レベルHに戻すよう要求する。低
送信電力の場合と同様に、通信相手機器に応じて高送信
電力Hi,j(例えば、1mW、0.7mW、0.5m
W)を決定してもよい。ステップ324の後、手順はス
テップ307に戻る。それに応答して、PC通信部12
は、例えば可変減衰器減衰量、送信増幅器利得、アンテ
ナ利得またはアンテナの向き等を調整して送信電力を高
レベルH(例えば、1mW)に戻す。次いで、手順はス
テップ307に戻る。ステップ325において送信電力
が低レベルでない場合には、手順はステップ307に戻
る。
【0032】通信監視制御のための図4Aのステップ3
09およびステップ310(即ち図4Bのテップ320
〜326、および後で説明する部分的代替構成の図4
C)は、ステップ307のデータ送受信と並行して(同
時に)行われても、またはそのデータ送受信の送受信手
順に割込む形で行われてもよい。通信監視制御のための
ステップ309および310(即ちステップ320〜3
16)は、ステップ307および308におけるデータ
送受信終了(切断、ディスコネクション)とともに呼び
出されなくなる。
【0033】PC信号処理部11は図4Bのステップ3
20ではPC10内の別の通信部13の接続に関する状
態を判断したが、その代替構成の図4Cでは通信部13
の受信信号品質を判断する。この代替構成においては、
PC信号処理部11(通信監視制御機能)は、その前に
図4Aのステップ307の期間に、その通信部13の送
受信機の受信RF信号の状態である受信信号品質(例え
ば、通信部13の受信信号のデータ・エラー・レート、
または通信部13によって送信(応答)されるACK/
NAKの発生頻度)を予め収集(モニタ)しておく。ス
テップ309の後、図4Cのステップ330において別
の通信部13が現在接続された状態にあるかどうかを判
断し、それが接続されていない場合は図4Bのステップ
325へと進み、一方、それが接続された状態にある場
合は、さらにステップ331においてその受信信号品質
が許容レベル以上か(許容できるか)どうかを判断す
る。それが許容レベル未満の(許容できない)場合には
図4Bのステップ321へと進む。一方、PC通信部1
3の受信信号品質が許容レベル以上の(許容できる)場
合には、通信部13へのRF信号干渉が実質的にないこ
とを意味するので、ステップ307に戻る。
【0034】次に、図5を参照して、逆にPDA20の
方からPC10との通信を開始する場合について説明す
る。まず、ステップ421において、PDA20の信号
処理部21はPC10に対する接続要求をPDA通信部
22に供給し、次いでPDA通信部22は接続要求信号
をPC10に送信する。ステップ422において、PC
通信部12はその接続要求信号を受信すると接続要求を
PC信号処理部11に供給し、その接続要求の受領に応
答して、PC信号処理部11は、接続許可をPC通信部
12に供給しPC通信部12を介して接続許可信号をP
DA20に送信し返す。これにより、ハンドシェークに
従ったPDA20とPC10の間の接続が確立される。
ステップ423において、PDA通信部22は接続許可
信号を受信すると、PDA信号処理部21に接続許可を
供給する。ステップ424において、PDA信号処理部
21は、その接続許可の受領に応答して、PC10に対
するデータ送信要求をPDA通信部22に供給し、次い
でPDA通信部22はデータ送信要求信号をPC10に
送信する。ステップ425において、PC通信部12は
データ送信要求信号を受信すると、PC信号処理部11
にデータ送信要求を供給する。ステップ426におい
て、PC10の信号処理部11は、データ送信要求の受
領に応答して、前述したのと同様の形態で、データ転送
のためにPDA20と同期をとるための同期プログラム
を起動する。ステップ427において、PC信号処理部
11は、前述したのと同様の形態で、PC10とPDA
20の間でデータ転送を行うためのその起動されたアプ
リケーション・プログラムから、通信相手機器がPDA
であると判断してもよい。その後、PC10およびPD
A20の手順は、図4Aのステップ307〜310(図
4Bのステップ320〜327または部分的に図4Cの
ステップ330〜331)を実行する。この場合、PC
信号処理部10は、上述の宛先アドレスの代わりにPD
A20からの接続要求信号の発信元アドレスを用いるこ
とができ、それによって通信相手機器を判断してもよ
い。
【0035】PDA信号処理部21(通信監視制御機
能)はPC信号処理部11と同じ形態で自己の通信部2
2の送信電力を調整してもよいが、PC10が、PDA
20に命令してその送信条件を調整させてもよい。次
に、PC10がPDA20にその送信条件を調整させる
場合について、図6を参照して説明する。図4Bのステ
ップ322において通信相手機器PDA20またはその
通信部22が近距離専用機であると判断した場合には、
PC信号処理部11は、ステップ324を実行するとと
もに、図6のステップ531においてPDA20に送信
電力を低レベルLj, iに低下させるよう通信部12を介
して要求する。ステップ532において、通信部22を
介したその要求の受領に応答して、PDA信号処理部2
1はPDA通信部22の送信電力を低レベルLj,i(例
えば、0.15mW)に低下させる。その後、手順は図
4Aのステップ307に戻る。また、図4Bのステップ
325において送信電力が低レベルLと判断された場合
には、ステップ326を実行するとともに、図6のステ
ップ533においてPDA20に送信電力を高レベルH
(例えば、0.5mW)に戻すよう通信部12を介して
要求する。ステップ534において、その要求に応答し
て、PDA信号処理部21はその通信部22の送信電力
を高レベルHに上昇させる。その後、手順は図4Aのス
テップ307に戻る。
【0036】上述のように、図4Bのステップ324ま
たは326において、PC信号処理部11は通信部12
に対して、送信電力をそれぞれ所定レベルLまたはHに
変化させるよう命令する。図7(A)および図7(B)
は、送信電力を変化させるために可変減衰器減衰量(減
衰度)を調整する場合の、PC信号処理部11、通信部
12内のベースバンド信号部61、無線(RF)部6
2、およびアンテナに結合された可変減衰器63の間の
接続関係を示している。図7(A)の構成では、信号処
理部11がベースバンド信号部61に対して、可変減衰
器63の減衰量を調整するよう命令し、ベースバンド信
号部61が制御信号66を介して可変減衰器63の減衰
量を調整する。図7(B)の構成では、信号処理部11
が可変減衰器制御信号67を供給して可変減衰器63の
減衰量を直接調整する。図7(C)の構成では、信号処
理部11がベースバンド信号部61を介して、無線部6
2にその送信機増幅器64の利得を調整するよう命令
し、無線部62は制御信号68を介してその送信機増幅
器64の利得を調整する。図7(D)の構成では、アン
テナ調整用モータ65に制御信号69を供給して図1の
アンテナ114の利得(長さ)を直接調整する。アンテ
ナを長くすると利得が増大し、短くすると利得が減少す
る。
【0037】上述の実施形態では、RF信号干渉を減少
させるために、送信電力を直接的に所定レベルHまたは
Lに変化させたが、信号処理部11は、通信部12に、
データまたは制御信号を介して、通信部12に対して、
例えば、図1に示したようなほぼ水平面内で回転する水
平ロッドを有するアンテナ112の向き(方向性)を図
7(D)に示したようにモータを用いて調整させてもよ
い。図7(D)において、信号処理部11がアンテナ調
整制御信号69を供給してアンテナ112を直接調整す
る。PC通信部12の送受信機のアンテナから放射され
たRF信号が、既知の配置を有する同じPCの他のPC
通信部13の送受信機のアンテナによって受信される量
を減らすまたは受信されにくくなるような方向にアンテ
ナの向き(方向)を変化させる。アンテナの指向性が予
め分かっており、例えば、角度0度では利得が0dBで
あり、角度90度では利得が−5dBであったとする。
例えば、アンテナが或る方向に向いているとき、通信相
手機器の通信部が受信した受信電力が−65dBmであ
り、通信相手機器通信部の最小受信感度が−70dBm
であったとすると、送信側は、PC内の別の通信部に対
するRF信号干渉を減らす方向にそのアンテナを90度
まで回転させて送信電力を最大5dBだけ低下させても
よいことになる。また、アンテナの指向性が分からない
場合は、アンテナの向きを例えば10度ステップで回転
させ、通信相手機器にその送信信号の受信電力を送信
(フィードバック)させて、最適および許容角度範囲を
決定してもよい。
【0038】図8は、本発明の第2の実施形態の各装置
の構成を示す図である。図8において、図3における構
成要素と同様の構成要素には同じ参照番号が付されてい
る。図8には、第1の情報処理装置10と第2の情報処
理装置40と第3の情報処理装置50とがブロック図の
形式で示されている。第1の情報処理装置10は、例え
ば図1のノートブック型PC1であって、通信監視制御
機能を有する信号処理部11と、1つの近距離無線通信
部12と、カード・タイプの1つの無線LAN通信部1
4とを有する。第2の情報処理装置40は、例えば図1
の周辺機器ディジタルカメラ(DC)5であってもよ
く、通信監視制御機能を有する信号処理部41と少なく
とも1つの近距離無線通信部42とを有する。第3の情
報処理装置50は、例えば図1の無線LAN AP7で
あり、通信監視制御機能を有する信号処理部51と多チ
ャネル無線LAN通信部52とを有する。無線LAN
は、例えばIEEE802.11仕様に従うスペクトラ
ム直接拡散方式、DBPSKまたはDQPSK変調を採
用しているものでもよい。
【0039】以下、マスタとしてのノートブック型PC
10とスレーブとしてのディジタルカメラ(DC)40
の間で通信を行う場合の例で実施形態を説明する。図9
Aは、本発明に従う、図8の信号処理部11および41
および無線通信部12および42によって実行される、
送信電力等の送信条件を調整する手順を説明するための
概略の通信手順のフローチャートである。PC10が、
DC40との通信を開始してDC40のディジタル画像
データを取込むための手順を実行する。ステップ701
において、PC10の信号処理部11は、DC40から
そのディジタル画像データをPC10に転送するための
プログラムを起動する。ステップ703において、PC
信号処理部11はDC40に対するデータ・リンク接続
要求をPC通信部12へ供給する。ステップ704にお
いて、PC通信部12は、PC信号処理部11の接続要
求に応答して接続要求信号をDC40の通信部42に送
信する。この時のPC通信部12の送信電力は、好まし
くは通信部初期状態の高レベルH(例えば、1mW)に
なるように設定するが、DC通信部42に対する前回の
接続終了時のレベルHまたはLi,j(例えば、0.2m
W)になるように設定してもよい。次いで、ステップ7
05において、その要求信号を受信すると、DC通信部
42は接続要求をDC信号処理部41に供給し、接続要
求の受領に応答して、DC信号処理部41はDC通信部
42を介して接続許可信号をPC通信部12に送信し返
す。これにより、2つのPC通信部12およびDC通信
部42の間の接続が確立される。ステップ706におい
て、PC通信部12は、DC通信部42から接続許可信
号を受信し、PC信号処理部11に接続許可を供給す
る。
【0040】ステップ707および708はまとめて表
したPC10とDC40の間のデータ送受信手順であ
る。ステップ707において、PC信号処理部11は、
接続許可の受領に応答して、DC40に対するデータ送
信要求をPC通信部12およびDC通信部42を介して
DC信号処理部41に送信する。ステップ708におい
て、DC信号処理部41は、DC通信部42を介してデ
ィジタル画像データをPC10へ送信するデータ送信を
開始する。ステップ707において、通信部12はその
画像データの受信を開始する。但し、ステップ707に
おいて、PC信号処理部11は、その画像データ送信要
求の前に、DC40に対してその機器のタイプ等の機器
データを送信するよう要求してもよい。その場合、ステ
ップ708において、その要求に応答して、DC40
は、その要求されたその機器データをPC10に送信す
る。ステップ708および707において、PC10と
DC40の間のそのデータ伝送の期間に、2つの通信部
12および42の間でブルートゥース規格に従ってエラ
ー・コレクションを含むパケット・タイムスロット転送
制御プロトコルが実行されて通信制御信号が送受信され
る。
【0041】ステップ707におけるデータ送受信の期
間に、ステップ709においてPCの通信状態を監視し
送信条件を調整すべきタイミングかどうかが判断され、
そのタイミングになると、手順が次の通信監視および送
信調整のためのステップ720へ進み、ステップ72
1、724、725または726を出た後でステップ7
07に戻る。ステップ720へ進むそのタイミングは、
図4Aのステップ309からステップ310へ進むタイ
ミングについて説明したのと同様である。
【0042】次いで、ステップ720およびステップ7
21において、信号処理部11は、PC内の別の無線L
AN通信部14のRF信号の受信に干渉を与えないよう
送信条件を調整するための判断を行う。まず、ステップ
720において、PC信号処理部11は、PC10内の
別のPC通信部14に対する接続要求が現在存在するか
どうか、またはその通信部14は現在接続された状態に
あるかを判断する。その接続要求があるかまたはそれが
接続された状態にある場合には、さらにステップ721
において、PC信号処理部11はPC通信部12の送信
電力が高レベルHであるかどうかを判断する。それが高
レベルHでない場合には、手順はステップ707に戻っ
て次のデータ伝送手順を続行する。
【0043】PC10は、DC40を含めた他の各情報
処理装置の機器データと、それらの通信開始時の初期の
送信電力Hと、それれらの最小受信電力Lminとの関係
を示すルックアップ・テーブルを予め持っている。それ
は、前述のルックアップ・テーブルと同様の形態で設定
されればよい。ここでは、PC通信部12からDC通信
部42へおよびDC通信部42からPC通信部12への
送受信条件がいずれの方向にも同じであると仮定する。
PC通信部12の送信電力が高レベルHである場合に
は、ステップ722および723において、DC通信部
42から送信されたRF信号のPC通信部12における
受信電力強度と、PC信号処理部11において既知の装
置であるDC通信部42の既知の送信電力Hとから装置
間の距離を決定し、RF信号干渉を減少させるためにそ
の距離と通信相手機器の最小受信電力LminとからPC
通信部12の送信電力Lを決定する。そのために、ステ
ップ721において現在の送信電力が高レベルHである
場合には、ステップ722において、PC信号処理部1
1は、PC通信部12において検出されたDC通信部4
2からの受信RF信号の受信状態として受信電力強度P
rを読取る。ステップ723において、信号処理部11
は、次の受信電力と距離の関係式(1)に従ってその受
信電力強度からDC40までの距離dを計算し、その求
めた距離dに対応する最適な送信電力Lを決定する。
【0044】 Pr=(Pt・Gt・Gr・λ2)/(4πd)n (1) この式を変形すると、距離dは次の式(2)のように表
される。
【0045】 d=((Pt・Gt・Gr・λ2)/Pr)1/n/4π (2) ここで、Gtは送信アンテナ利得、Grは受信アンテナ
利得、λは波長、Ptは通信相手機器の初期の送信電力
を表し、送信電力は個々の機器によって決まっていてP
C10において記憶されており、PC信号処理部11に
よって起動されたアプリケーション・プログラムまたは
通信相手機器アドレスによって、または受信した若しく
は記憶されている通信相手機器の機器タイプ等の機器デ
ータに従って、通信相手機器の送信電力が決定できる。
nは乗数で、自由空間ではn=2であるが、オフィス環
境では通常n=2〜3であり、特定のオフィス環境に応
じて可変に設定される(以下ではn=2と仮定する)。
【0046】例えばDC通信部42の最小受信電力が−
60dBm、GtおよびGr=0dBi、λ=0.12
5m(2.4GHz帯)とすると、距離が10mの場合
はPC通信部12の送信電力をPt=0dBmとする必
要がある。例えば、d=3mの場合はPC通信部12の
送信電力はPt=−10dBでよい。このようにPC通
信部12の送信電力を低下させると別のPC通信部14
のRF信号の受信への干渉を抑制することができる。
【0047】上述のように受信RF信号状態として受信
電力を用いる(ステップ722および723)代わり
に、PC信号処理部11は、図9Cのステップ732お
よび733に示されているように、そのPC通信部12
における、DC通信部42から既知の送信電力で送信さ
れたRF信号の通信品質または受信信号品質、例えば受
信データ・エラー・レート、またはPC通信部12から
DC40に送信されるACK/NACKまたはデータ再
送要求の発生状況(例えば、頻度)、を検出し、その受
信信号品質とその許容レベルとからPC通信部12にお
ける可能な低送信電力Lを計算してPC通信部12の送
信電力をその低送信電力Lに低下させてもよい。
【0048】図9Aに戻って説明すると、PC通信部1
4に対するRF信号干渉を減少させるために、ステップ
724において、信号処理部11は、図7を参照して説
明したように、データ信号を介してまたは制御信号を介
して送信電力を所定レベルLに低下させる。通信部12
は、例えば可変減衰器減衰量、送信増幅器利得、アンテ
ナ利得またはアンテナの向き等の送信条件を調整して送
信出力電力を所定レベルLに低下させる。ステップ72
4を出た後、手順はステップ707に戻る。
【0049】一方、PC内の別の無線通信部14に対す
る接続要求が存在しないまたはそれが接続されていない
場合は(ステップ720)、ステップ725および72
6において、PC信号処理部11は、PC通信部12に
よる通信の信頼性を高めるために通信部12の送信状態
を判断し、必要に応じて送信条件を調整する。ステップ
720において別のPC通信部14への接続要求信号が
存在せず通信部14が接続された状態にない場合には、
ステップ725において、現在の送信電力が低レベルL
かどうか(またはH未満(<H)かどうか)が判断され
る。それが低レベルLの場合には、ステップ726にお
いて信号処理部11は通信部12に送信電力を高レベル
Hに戻すよう要求する。それに応答して、通信部12
は、例えば可変減衰器減衰量、送信増幅器利得、アンテ
ナ利得またはアンテナの向き等を調整して送信電力を高
レベルHに戻す。その後、手順はステップ707に戻
る。ステップ725において、送信電力が低レベルでな
い場合には手順はそのままステップ707に戻る。
【0050】通信監視制御のためのステップ709〜7
26(および部分的代替構成の図9Bおよび/または9
Cまたは9D)は、図4Aについて説明したのと同様
に、ステップ707のデータ送受信と並行して(同時
に)行われても、またそのデータ送受信の送受信手順に
割込む形で行われてもよい。通信監視制御のためのステ
ップ720〜726は、ステップ707および708に
おけるデータ送受信終了とともに呼び出されなくなる。
【0051】図9Aのステップ707において、PC信
号処理部11は、その画像データ送信要求の前に、PC
通信部12を介してDC信号処理部41に、上述の機器
データの代わりにPC通信部12からの送信RF信号の
DC通信部42において検出された受信状態または受信
信号品質に関するデータ(例えば、受信電力または受信
データ・エラー・レート)をPC信号処理部11へ送信
するよう要求してもよい。その場合、ステップ708に
おいて、その要求に応答して、DC信号処理部41は、
その受信RF信号状態に関するデータをDC通信部42
を介してPC信号処理部11に送信し返す(フィードバ
ックする)。図9Aのステップ722および723に代
替する図9Dを参照すると、送信電力を下げる場合(ス
テップ721)、PC信号処理部11は、ステップ74
2において、フィードバックされたPC通信部の送信信
号状態としてまたは通信相手機器の受信RF信号状態と
してのDC通信部42の受信電力を読取り、ステップ7
43においてそのDC通信部42の受信電力とPC通信
部12の送信電力とからDC40までの距離dをz前述
の式(2)に従って計算し、距離dに対応する最適な送
信電力Lを決定してもよい。その代替構成として、PC
信号処理部11は、ステップ742において、フィード
バックされた受信信号品質としてのDC通信部42の受
信データ・エラー・レートを読取り、ステップ743に
おいてその受信データ・エラー・レートとその許容レベ
ルとから現在のPC通信部12のPC通信部12の送信
電力の可能な低下幅を計算してその送信電力をその分だ
け低下させてもよい。
【0052】さらにその代替構成として、再び図9Dを
参照して説明すると、PC信号処理部11は、ステップ
742において読出されたフィードバックされたDC通
信部42の受信データ・エラー・レートが許容限度内で
ある間は、ステップ743において、PC通信部12の
送信電力を徐々に低下させ、DC通信部42の受信デー
タ・エラー・レートが許容限度を越えて悪化した時点で
PC通信部12の送信電力をその直前の送信電力Lに調
整するようにしてもよい(破線矢印のように反復され
る)。また、PC信号処理部11は、上述の受信信号品
質を表すものとして、ステップ707におけるDC通信
部42から受信したACK/NACKまたはデータ再送
要求の受信状況(例えば、頻度)を図9Dにおいて用い
てもよい。
【0053】PC信号処理部11は図9Aのステップ7
20ではPC10内の別の通信部14の接続に関する状
態を判断したが、その代替構成として、図9Bでは通信
部14の受信信号品質を判断する。この代替構成におい
ては、PC信号処理部11(通信監視制御機能)は、そ
の前に図9Aのステップ707の期間に、その通信部1
4の送受信機の受信RF信号の状態である受信信号品質
(例えば、通信部14の受信信号のデータ・エラー・レ
ート、または通信部14によって送信(応答)されるA
CK/NAKの発生頻度)を予め収集(モニタ)してお
く。さらにステップ709の後、図9Bに示されている
ように(図4Cの場合と同様に)、ステップ730にお
いて別の通信部14が現在接続された状態にあるかどう
かを判断し、それが接続された状態にない場合はステッ
プ725へ進み、一方、別のPC通信部14が接続され
た状態にあれば、ステップ731においてその受信信号
品質が許容レベル以上か(許容できるか)どうかを判断
する。それが許容レベル未満の(許容できない)場合に
はステップ721に進む。一方、PC通信部14の受信
信号品質が許容レベル以上の(許容できる)場合には、
通信部14へのRF信号干渉が実質的にないことを意味
するので、ステップ707に戻る。
【0054】図3の情報処理装置20の信号処理部21
および無線通信部22も、さらに、図8の情報処理装置
40の信号処理装置41および無線通信部42も、図4
Aのステップ308におけるデータ受信開始後、そのデ
ータ送受信と並行して、図4A〜4Cおよび図9A〜9
Dを参照して説明した情報処理装置10の場合と同様の
形態で(図4Aのステップ310即ち図4Bのステップ
320〜316または図9A〜9Dのステップ720〜
726、ステップ730〜743に従って)無線通信部
22の送信電力等の送信条件を調整し、その後ステップ
308に戻るようにしてもよい。
【0055】図8における情報処理装置10の信号処理
部11および無線LAN通信部14と情報処理装置50
の信号処理部51および無線LAN通信部52も、図3
および図8における情報処理装置10の信号処理部11
および通信部12と情報処理装置20および40の信号
処理部21および41および通信部22および42と同
様の形態で(図4Aおよび図4B、および図8に従っ
て)動作してもよい。
【0056】上述の図3および図8の実施形態におい
て、情報処理機器10、20、40および50の通信部
12、13、14、22、42および52の中の任意の
ものが、ブルートゥース規格に従う無線通信部であって
も、無線LAN AP通信部であってもよい。図10
は、第1の情報処理装置10の無線通信部12および1
5、第2の情報処理装置20の無線通信部22および第
3の情報処理装置60(例えば図1のPR6)の無線通
信部62が全てブルートゥース規格に従い、それぞれの
信号処理部11、21および61によってそれぞれの通
信監視制御機能を実行する場合を示している。さらに別
の代替構成として、図8の実施形態における第2または
第3の情報処理装置40または50は移動体通信網のA
Pであってもよい(その場合、対応する第1の通信部1
2または14は移動体通信用の移動局通信部となる)。
【0057】図3の実施形態では、接続状態がモニタさ
れる別のPC無線通信部13を移動体通信網移動局通信
部として説明したが、モニタされるPC無線通信部13
は、図8の無線LAN通信部14であっても、図10の
ブルートゥース規格に従う無線通信部15であってもよ
い。また、図8の実施形態では、接続状態がモニタされ
る別のPC無線通信部14を無線LAN通信部として説
明したが、モニタされるPC無線通信部14は、図3の
移動体通信網移動局通信部13であっても、図10のブ
ルートゥース規格に従う無線通信部15であってもよ
い。
【0058】上述の実施形態では、情報処理装置の近距
離無線通信部11、15および21の送信条件を調整す
る場合について説明したが、移動体通信網移動局および
無線LAN用の無線通信部12および13の送信条件
も、第1の無線通信部11の場合と同様の形態で監視制
御することができる。
【0059】上述の説明では、送信条件を調整する無線
通信部および接続状態がモニタされる別の無線通信部
は、いずれも、ブルートゥース規格、無線LAN規格ま
たは移動体通信網移動局規格のどれでもよいものとして
説明したが、RF信号干渉を受けやすい方の無線通信部
だけをモニタしRF信号干渉を与えやすい方の無線通信
部の無線送受信機の送信条件だけを調整するようにして
もよい。
【0060】以上説明した実施形態は典型例として挙げ
たに過ぎず、その変形およびバリエーションは当業者に
とって明らかであり、当業者であれば本発明の原理およ
び請求の範囲に記載した発明の範囲を逸脱することなく
上述の実施形態の種々の変形を行えることは明らかであ
る。
【0061】(付記1) それぞれ無線送受信機を有す
る複数の通信部と、前記通信部を監視し制御する監視制
御機能部とを具える情報処理装置であって、前記監視制
御機能部は、前記複数の通信部の中の少なくとも1つの
通信部が接続された状態にあるときに、前記複数の通信
部の中の少なくとも別の1つの通信部の通信状態を反復
的な所定のタイミングでモニタして、前記モニタした通
信状態に応じて前記接続された状態にある通信部の無線
送受信機の送信条件を調整するものである、情報処理装
置。 (付記2) 前記監視制御機能部は、前記別の通信部に
対する接続要求が存在するときまたは前記別の通信部が
接続された状態にあるときに、前記接続された状態にあ
る通信部の無線送受信機からの送信RF信号が前記別の
通信部の無線送受信機のRF信号受信に実質的に干渉し
ないように、前記接続された状態にある通信部の無線送
受信機の送信電力を低レベルにするものである、付記1
に記載の装置。 (付記3) 前記監視制御機能部は、前記別の通信部の
無線送受信機の受信信号品質が許容レベルより低いとき
に、前記接続された状態にある通信部の無線送受信機か
らの送信RF信号が前記別の通信部の無線送受信機のR
F信号受信に実質的に干渉しないように、前記接続され
た状態にある通信部の無線送受信機の送信電力を低レベ
ルにするものである、付記1に記載の装置。 (付記4) 前記監視制御機能部は、前記別の通信部の
現在のまたは短時間内に見込まれる接続に関する状態を
前記反復的な所定のタイミングでモニタするものであ
る、付記1に記載の装置。 (付記5) 前記監視制御機能部は、前記別の通信部の
送受信機の受信信号品質を前記反復的な所定のタイミン
グでモニタするものである、付記1に記載の装置。 (付記6) 前記監視制御機能部は、前記接続された状
態にある通信部の無線送受信機の送信条件を調整すると
きに、前記接続された状態にある通信部を介して前記情
報処理装置と通信している別の情報処理装置に、この別
の情報処理装置の通信部の無線送受信機の送信条件を調
整させるものである、付記1に記載の装置。 (付記7) 前記監視制御機能部はさらに前記接続され
た状態にある通信部の無線送受信機の受信電力をモニタ
し、前記接続された状態にある通信部の無線送受信機の
送信条件は、さらに、前記接続された状態にある通信部
の無線送受信機の受信電力と、この通信部を介してデー
タを転送するために起動されたアプリケーション、また
は前記情報処理装置と通信している別の情報処理装置の
機器データとに応じて、調整されるものである、付記1
に記載の装置。 (付記8) 前記監視制御機能部はさらに前記接続され
た状態にある通信部の無線送受信機の受信信号品質をモ
ニタし、前記接続された状態にある通信部の無線送受信
機の送信条件は、さらに、前記接続された状態にある通
信部の無線送受信機の受信信号品質に応じて調整される
ものである、付記1に記載の装置。 (付記9) 前記接続された状態にある通信部の無線送
受信機の送信条件は、さらに、前記接続された状態にあ
る通信部と通信している別の情報処理装置の通信部の受
信RF信号状態に応じて調整されるものである、付記1
に記載の装置。 (付記10) 前記複数の通信部は内蔵されたまたは着
脱可能なモジュールである、付記1に記載の装置。 (付記11) 前記複数の通信部がブルートゥース規
格、無線LAN規格または移動体通信網移動局規格に準
拠するものである、付記1に記載の装置。 (付記12) それぞれ無線送受信機を有する第1と第
2の通信部と、前記第1と第2の通信部を監視し制御す
る監視制御機能部とを具える情報処理装置であって、前
記監視制御機能部は、前記第1の通信部が接続された状
態にあるときに、前記第1と第2の通信部の通信状態を
反復的な所定のタイミングでモニタして、前記モニタし
た第1と第2の通信部の通信状態と、前記第1の通信部
の接続に関連する起動されたアプリケーション、または
前記第1の通信部を介して前記情報処理装置と通信して
いる別の情報処理装置の機器データとに応じて、前記第
1の通信部の無線送受信機の送信条件を調整するもので
ある、情報処理装置。 (付記13) 前記監視制御機能部は、前記第2の通信
部に対する接続要求が存在するときまたは前記第2の通
信部が接続された状態にあるときに、前記第1の通信部
の無線送受信機からの送信RF信号が前記第2の通信部
の無線送受信機のRF信号受信に実質的に干渉しないよ
うに、前記第1の通信部の無線送受信機の送信電力を低
レベルにするものである、付記12に記載の装置。 (付記14) 前記監視制御機能部は、前記第2の通信
部の無線送受信機の受信信号品質が許容レベルより低い
ときに、前記第1の通信部の無線送受信機からの送信R
F信号が前記第2の通信部の無線送受信機のRF信号受
信に実質的に干渉しないように、前記第1の通信部の無
線送受信機の送信電力を低レベルにするものである、付
記12に記載の装置。 (付記15) 前記機器データは、前記別の情報処理装
置の通信部の無線送受信機から前記第1の通信部の無線
送受信機にRF信号で送信されて前記第1の通信部から
前記監視制御機能部に供給されたものである、付記12
に記載の装置。 (付記16) 前記監視制御機能は、前記第2の通信部
が接続された状態にあるときに、前記第1と第2の通信
部の通信状態を反復的な所定のタイミングでモニタし
て、前記第1と第2の通信部の通信状態と、前記第2の
通信部の接続に関連する起動されたアプリケーション、
または別の情報処理装置の機器データとに応じて、前記
第2の通信部の無線送受信機の送信条件を調整するもの
である、付記12に記載の装置。 (付記17) 前記第1の通信部の通信状態が、前記第
1の通信部の無線送受信機の送信電力および/または受
信RF信号状態である、付記12に記載の装置。 (付記18) 前記第1の通信部の通信状態が、前記第
1の通信部の無線送受信機からの送信信号の前記別の情
報処理装置の通信部の無線送受信機における受信RF信
号状態である、付記12に記載の装置。 (付記19) 前記監視制御機能は、前記第1の通信部
の無線送受信機の送信条件を調整するときに、前記別の
情報処理装置に、この別の情報処理装置の通信部の無線
送受信機の送信条件を調整させるものである、付記12
に記載の装置。 (付記20) 前記第2の通信部の無線送受信機からの
送信RF信号が前記第1の通信部の無線送受信機のRF
信号受信に干渉するよりも、前記第1の通信部の無線送
受信機からの送信RF信号の方が前記第2の通信部の無
線送受信機のRF信号受信により強く干渉する傾向にあ
るものである、付記12に記載の装置。 (付記21) 前記第1と第2の通信部は内蔵されたま
たは着脱可能なモジュールである、付記12に記載の装
置。 (付記22) 前記第1の通信部がブルートゥース規格
または無線LAN規格に準拠するものであり、前記第2
の通信部が移動体通信網移動局規格、無線LAN規格ま
たはブルートゥース規格に準拠するものである、付記1
2に記載の装置。 (付記23) 無線送受信機を有する少なくとも1つの
通信部と、前記通信部を監視し制御する監視制御機能部
とを具える情報処理装置であって、前記監視制御機能部
は、前記1つの通信部が接続されるときまたは接続され
た状態にあるときに、前記1つの通信部の接続に関連す
る起動されたアプリケーション、または前記1つの通信
部を介して前記情報処理装置と通信している別の情報処
理装置の機器データに応じて、前記1つの通信部の無線
送受信機の送信条件を調整するものである、情報処理装
置。 (付記24) 前記監視制御機能部は、前記1つの通信
部の無線送受信機の送信条件を調整するときに、前記別
の情報処理装置に、この別の情報処理装置の通信部の無
線送受信機の送信条件を調整させるものである、付記2
3に記載の装置。 (付記25) 無線送受信機を有する少なくとも1つの
通信部と、前記通信部を監視し制御する監視制御機能部
とを具える情報処理装置であって、前記監視制御機能部
は、前記1つの通信部が接続された状態にあるときに、
前記1つの通信部の通信状態を反復的な所定のタイミン
グでモニタして、前記モニタした通信状態と、前記1つ
の通信部の接続に関連する起動されたアプリケーショ
ン、または前記1つの通信部を介して前記情報処理装置
と通信している別の情報処理装置の機器データとに応じ
て、前記1つの通信部の無線送受信機の送信条件を調整
するものである、情報処理装置。 (付記26) 前記1つの通信部の通信状態が、前記1
つの通信部の無線送受信機の送信電力および/または受
信RF信号状態である、付記25に記載の装置。 (付記27) 前記監視制御機能部は、前記1つの通信
部の無線送受信機の送信条件を調整するときに、前記別
の情報処理装置に、この別の情報処理装置の通信部の無
線送受信機の送信条件を調整させるものである、付記2
5に記載の装置。 (付記28) 前記1つの通信部の通信状態が、前記1
つの通信部の無線送受信機からの送信信号の前記別の情
報処理装置の通信部の無線送受信機における受信RF信
号状態である、付記25に記載の装置。 (付記29) 前記機器データは、前記別の情報処理装
置の通信部の無線送受信機から前記1つの通信部の無線
送受信機にRF信号で送信されて前記1つの通信部から
前記監視制御機能に供給されたものである、付記25に
記載の装置。 (付記30) 前記通信部がブルートゥース規格または
無線LAN規格に準拠するものでる、付記25に記載の
装置。 (付記31) 前記通信部が内蔵されたまたは着脱可能
なモジュールである、付記25に記載の装置。 (付記32) 前記送信条件が送信電力、送信増幅利
得、減衰器減衰量、アンテナ利得またはアンテナの向き
である、付記25に記載の装置。 (付記33) 記憶媒体に格納された情報処理装置用の
通信監視制御プログラムであって;前記情報処理装置
は、それぞれ無線送受信機を有する複数の通信部と、プ
ロセッサとを具えるものであり;前記プロセッサに、前
記複数の通信部の中の少なくとも1つの通信部が接続さ
れた状態にあるときに、前記複数の通信部の中の少なく
とも別の1つの通信部の通信状態を反復的な所定のタイ
ミングでモニタするステップと、前記モニタした通信状
態に応じて前記接続された状態にある通信部の無線送受
信機の送信条件を調整するステップと、を実行させる、
プログラム。 (付記34) 前記調整するステップは、前記別の通信
部に対する接続要求が存在するときまたは前記別の通信
部が接続された状態にあるときに、前記接続された状態
にある通信部の無線送受信機からの送信RF信号が前記
別の通信部の無線送受信機のRF信号受信に実質的に干
渉しないように、前記接続された状態にある通信部の無
線送受信機の送信電力を低レベルにすることを含むもの
である、付記33に記載のプログラム。 (付記35) 前記調整するステップは、前記別の通信
部の無線送受信機の受信信号品質が許容レベルより低い
ときに、前記接続された状態にある通信部の無線送受信
機からの送信RF信号が前記別の通信部の無線送受信機
のRF信号受信に実質的に干渉しないように、前記接続
された状態にある通信部の無線送受信機の送信電力を低
レベルすることを含むものである、付記33に記載のプ
ログラム。 (付記36) 前記モニタするステップは、前記別の通
信部の現在のまたは短時間内に見込まれる接続に関する
状態を前記反復的な所定のタイミングでモニタすること
を含むものである、付記33に記載のプログラム。 (付記37) 前記モニタするステップは、前記別の通
信部の送受信機の受信信号品質を前記反復的な所定のタ
イミングでモニタするものである、付記33に記載のプ
ログラム。 (付記38) 前記プロセッサに、前記接続された状態
にある通信部の無線送受信機の送信条件を調整するとき
に、前記接続された状態にある通信部を介して前記情報
処理装置と通信している別の情報処理装置に、この別の
情報処理装置の通信部の無線送受信機の送信条件を調整
させるステップをさらに実行させるものである、付記3
3に記載のプログラム。 (付記39) 前記調整するステップは、前記接続され
た状態にある通信部の無線送受信機の送信条件を、さら
に、前記接続された状態にある通信部と通信している別
の情報処理装置の通信部の無線送受信機の受信信号品質
に応じて、調整するものである、付記33に記載のプロ
グラム。 (付記40) 前記モニタするステップは、さらに前記
接続された状態にある通信部の無線送受信機の受信電力
をモニタし;前記調整するステップは、前記接続された
状態にある通信部の無線送受信機の送信条件を、さら
に、前記接続された状態にある通信部の無線送受信機の
受信電力と、この通信部を介してデータを転送するため
に起動されたアプリケーションまたは前記情報処理装置
と通信している別の情報処理装置の機器データとに応じ
て、調整するものである、付記33に記載のプログラ
ム。 (付記41) 前記モニタするステップは、さらに前記
接続された状態にある通信部の無線送受信機の受信信号
品質をモニタし;前記調整するステップは、前記接続さ
れた状態にある通信部の無線送受信機の送信条件を、さ
らに、前記接続された状態にある通信部の無線送受信機
の受信信号品質に応じて調整するものである、付記33
に記載のプログラム。 (付記42) 記憶媒体に格納された情報処理装置用の
通信監視制御プログラムであって;前記情報処理装置
は、それぞれ無線送受信機を有する第1と第2の通信部
と、プロセッサとを具えるものであり;前記プロセッサ
に、前記第1の通信部が接続された状態にあるときに、
前記第1と第2の通信部の通信状態を反復的な所定のタ
イミングでモニタするステップと、前記第1と第2の通
信部の通信状態と、前記第1の通信部の接続に関連する
起動されたアプリケーション、または前記情報処理装置
と通信している別の情報処理装置の機器データとに応じ
て、前記第1の通信部の無線送受信機の送信条件を調整
するステップと、を実行させるものである、プログラ
ム。 (付記43) 前記調整するステップは、前記第2の通
信部に対する接続要求が存在するときまたは前記第2の
通信部が接続された状態にあるときに、前記第1の通信
部の無線送受信機からの送信RF信号が前記第2の通信
部の無線送受信機のRF信号受信に実質的に干渉しない
ように、前記第1の通信部の無線送受信機の送信電力を
低レベルにすることを含むものである、付記42に記載
のプログラム。 (付記44) 前記調整するステップは、前記第2の通
信部の無線送受信機の受信信号品質が許容レベルより低
いときに、前記第1の通信部の無線送受信機からの送信
RF信号が前記第2の通信部の無線送受信機のRF信号
受信に実質的に干渉しないように、前記第1の通信部の
無線送受信機の送信電力を低レベルにすることを含むも
のである、付記42に記載のプログラム。 (付記45) 前記機器データは、前記別の情報処理装
置の通信部の無線送受信機から前記第1の通信部の無線
送受信機にRF信号で送信されて前記第1の通信部から
前記プロセッサに供給されたものである、付記42に記
載のプログラム。 (付記46) 前記プロセッサに、前記第2の通信部が
接続された状態にあるときに、前記第1と第2の通信部
の通信状態を反復的な所定のタイミングでモニタするス
テップと、前記第1と第2の通信部の通信状態と、前記
第2の通信部の接続に関連する起動されたアプリケーシ
ョンまたは前記別の情報処理装置の機器データとに応じ
て前記第2の通信部の無線送受信機の送信条件を調整す
るステップと、をさらに実行させるものである、付記4
2に記載のプログラム。 (付記47) 前記第1の通信部の通信状態が、前記第
1の通信部の無線送受信機の送信電力および/または受
信RF信号状態である、付記42に記載のプログラム。 (付記48) 前記第1の通信部の通信状態が、前記第
1の通信部の無線送受信機からの送信信号の前記別の情
報処理装置の通信部の無線送受信機における受信RF信
号状態である、付記42に記載のプログラム。 (付記49) 前記プロセッサに、前記第1の通信部の
無線送受信機の送信条件を調整するときに、前記別の情
報処理装置に、前記第1の通信部と通信している前記別
の情報処理装置の通信部の無線送受信機の送信条件を調
整させるステップをさらに実行させるものである、付記
42に記載のプログラム。 (付記50) 前記第1の通信部はブルートゥース規格
または無線LAN規格に従って通信手順を実行し、前記
第2の通信部は移動体通信網移動局規格、無線LAN規
格またはブルートゥース規格に従って通信手順を実行す
るものである、付記40に記載のプログラム。 (付記51) 記憶媒体に格納された情報処理装置用の
通信監視制御プログラムであって;前記情報処理装置
は、無線送受信機を有する少なくとも1つの通信部と、
プロセッサとを具えるものであり;前記プロセッサに、
前記1つの通信部が接続されるときまたは接続された状
態にあるときに、前記1つの通信部の接続に関連する起
動されたアプリケーション、または前記1つの通信部を
介して前記情報処理装置と通信している別の情報処理装
置の機器データに応じて、前記1つの通信部の無線送受
信機の送信条件を調整するステップを実行させるもので
ある、プログラム。 (付記52) 前記プロセッサに、前記1つの通信部の
無線送受信機の送信条件を調整するときに、前記別の情
報処理装置に、この別の情報処理装置の通信部の無線送
受信機の送信条件を調整させるステップをさらに実行さ
せるものである、付記49に記載のプログラム。 (付記53) 記憶媒体に格納された情報処理装置用の
通信監視制御プログラムであって;前記情報処理装置
は、無線送受信機を有する少なくとも1つの通信部と、
プロセッサとを具えるものであり;前記プロセッサに、
前記1つの通信部が接続された状態にあるときに、前記
1つの通信部の通信状態を反復的な所定のタイミングで
モニタするステップと、前記モニタした通信状態と、前
記1つの通信部の接続に関連する起動されたアプリケー
ション、または前記情報処理装置と通信している別の情
報処理装置の機器データとに応じて、前記1つの通信部
の無線送受信機の送信条件を調整するステップと、を実
行させるものである、プログラム。 (付記54) 前記1つの通信部の通信状態が、前記1
つの通信部の無線送受信機の送信電力および/または受
信RF信号状態である、付記51に記載のプログラム。 (付記55) 前記プロセッサに、前記1つの通信部の
無線送受信機の送信条件を調整するときに、前記別の情
報処理装置に、この別の情報処理装置の通信部の無線送
受信機の送信条件を調整させるステップをさらに実行さ
せるものである、付記54に記載のプログラム (付記56) 前記1つの通信部の通信状態が、前記1
つの通信部の無線送受信機からの送信信号の前記別の情
報処理装置における受信RF信号状態である、付記54
に記載のプログラム。 (付記57) 前記機器データが前記別の情報処理装置
の通信部の無線送受信機から前記1つの通信部の無線送
受信機にRF信号で送信されて前記1つの通信部から前
記監視制御機能に供給されたものである、付記54に記
載のプログラム。 (付記58) 前記通信部はブルートゥース規格または
無線LAN規格に従って通信手順を実行するものであ
る、付記54に記載のプログラム。 (付記59) 前記送信条件が送信電力、送信増幅利
得、減衰器減衰量、アンテナ利得またはアンテナの向き
である、付記54に記載のプログラム。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態におけるそれぞれ
相異なる無線通信機能を有する複数の情報処理装置の配
置の外観を示している。
【図2A】図2Aは、無線通信部の構成を示すブロック
図である。
【図2B】図2Bは、無線通信機能を有するPCにおけ
る信号処理部と無線通信部の通常の接続関係を示してい
る。
【図3】図3は、本発明の第1の実施形態の回路ブロッ
ク図である。
【図4A】図4Aは、本発明の第1の実施形態における
PCとPDAの間の通信手順を表すフローチャートを示
している。
【図4B】図4Bは、図4Aのフローチャートにおける
ステップ310の詳細なフローチャートを示している。
【図4C】図4Cは、図4Bのフローチャートにおける
ステップ320の代替構成のステップ330および33
1を示している。
【図5】図5は、第1の実施形態において、PDAから
送信手順を開始する場合の付加的フローチャートを示し
ている。
【図6】図6は、第1の実施形態において、PDAの通
信部の送信条件を調整する別の付加的フローチャートを
示している。
【図7】図7(A)〜7(D)は、信号処理部によって
送信電力およびアンテナを調整する場合の信号の流れを
示している。
【図8】図8は、本発明の別の実施形態における機能ブ
ロック図である。
【図9A】図9Aは、本発明の別の実施形態におけるP
CとPDAの間の通信手順を表すフローチャートを示し
ている。
【図9B】図9Bは、図9Aのフローチャートにおける
ステップ720の代替構成のステップ730および73
1を示している。
【図9C】図9Cおよび9Dは、それぞれ図9Aのフロ
ーチャートにおけるステップ722および723の代替
構成の部分フロー図を示している。
【図10】図10は、本発明のさらに別の実施形態にお
ける機能ブロック図である。
【符号の説明】
10 第1の情報処理装置(PC) 11 信号処理部 12 近距離無線通信部 13 無線通信部 20 第2の情報処理装置(PDA) 21 信号処理部 22 近距離無線通信部 30 第3の情報処理装置(AP) 32 無線通信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K033 AA07 DA17 DB16 EA06 5K035 AA02 BB03 DD01 EE04 MM04 MM06 5K067 AA03 BB04 CC10 DD43 DD46 EE03 EE35 FF07 GG08 HH22 HH23 KK02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線送受信機を有する少なくとも1つの
    通信部と、前記通信部を監視し制御する監視制御機能部
    とを具える情報処理装置であって、 前記監視制御機能部は、前記1つの通信部が接続される
    ときまたは接続された状態にあるときに、前記1つの通
    信部の接続に関連する起動されたアプリケーション、ま
    たは前記1つの通信部を介して前記情報処理装置と通信
    している別の情報処理装置の機器データに応じて、前記
    1つの通信部の無線送受信機の送信条件を調整するもの
    である、情報処理装置。
  2. 【請求項2】 無線送受信機を有する少なくとも1つの
    通信部と、前記通信部を監視し制御する監視制御機能部
    とを具える情報処理装置であって、 前記監視制御機能部は、前記1つの通信部が接続された
    状態にあるときに、前記1つの通信部の通信状態を反復
    的な所定のタイミングでモニタして、前記モニタした通
    信状態と、前記1つの通信部の接続に関連する起動され
    たアプリケーション、または前記1つの通信部を介して
    前記情報処理装置と通信している別の情報処理装置の機
    器データとに応じて、前記1つの通信部の無線送受信機
    の送信条件を調整するものである、情報処理装置。
  3. 【請求項3】 情報処理装置用の通信監視制御プログラ
    ムを格納した記憶媒体であって;前記情報処理装置は、
    無線送受信機を有する少なくとも1つの通信部と、プロ
    セッサとを具えるものであり;前記通信監視制御プログ
    ラムは、前記プロセッサに、 前記1つの通信部が接続されるときまたは接続された状
    態にあるときに、前記1つの通信部の接続に関連する起
    動されたアプリケーション、または前記1つの通信部を
    介して前記情報処理装置と通信している別の情報処理装
    置の機器データに応じて、前記1つの通信部の無線送受
    信機の送信条件を調整するステップを実行させるもので
    ある、記憶媒体。
  4. 【請求項4】 情報処理装置用の通信監視制御プログラ
    ムを格納した記憶媒体であって;前記情報処理装置は、
    無線送受信機を有する少なくとも1つの通信部と、プロ
    セッサとを具えるものであり;前記通信監視制御プログ
    ラムは、前記プロセッサに、 前記1つの通信部が接続された状態にあるときに、前記
    1つの通信部の通信状態を反復的な所定のタイミングで
    モニタするステップと、 前記モニタした通信状態と、前記1つの通信部の接続に
    関連する起動されたアプリケーション、または前記情報
    処理装置と通信している別の情報処理装置の機器データ
    とに応じて、前記1つの通信部の無線送受信機の送信条
    件を調整するステップと、を実行させるものである、記
    憶媒体。
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