JP2011033149A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧を供給されて作動特性を運転状態に応じて切り換える可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関に接続される自動変速機において、作動特性の切り換えの判定精度を向上させるようにした自動変速機の制御装置を提供する。
【解決手段】可変バルブタイミング機構に供給される油圧を検出する油圧センサの出力からバルブの作動特性の切り換えに必要な油圧が供給されていると共に、切り換えに必要な時間が経過したか否か判断し(S14,S16)、必要な油圧が給されていると共に、切り換えに必要な時間が経過したと判断された場合、作動特性が切り換えられたと判定してCVT(自動変速機)への制御油圧(プーリ側圧)を切り換えられた作動特性に相応する制御油圧に持ち替える(S18)。
【選択図】図8

Description

この発明は自動変速機の制御装置に関し、より詳しくは油圧を供給されて吸気バルブと排気バルブの少なくともいずれかの作動特性を運転状態に応じて切り換える可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関に接続される自動変速機の制御装置に関する。
上記した可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関にあっては、吸気バルブと排気バルブの少なくともいずれかの作動特性を機関回転数とスロットル開度で規定される低回転領域に適した低速バルブ作動特性と高回転領域に適した高速バルブ作動特性との間で切り換え自在とされると共に、高速バルブ作動特性のときの機関出力トルクは、低速バルブ作動特性のときのそれに比して増加するように構成される。
他方、自動変速機の制御装置においては入力される機関出力トルクを伝達できるように制御油圧を決定する必要がある。従って、下記の特許文献1記載の技術のように、機関の運転状態が機関回転数とスロットル開度で規定される低回転領域にあるか否か判断して作動特性の切り換えを判定することが提案されている。
特開2004−92539号公報
特許文献1記載の技術にあっては機関の運転状態から作動特性の切り換えを判定しているが、可変バルブタイミング機構においては油圧が必ずしも所期通りに供給されているとは限らない。
従って、この発明の目的は上記した不都合を解消し、油圧を供給されて作動特性を運転状態に応じて切り換える可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関に接続される自動変速機において、作動特性の切り換えの判定精度を向上させるようにした自動変速機の制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1にあっては、車両に搭載されると共に、油圧を供給されて吸気バルブと排気バルブの少なくともいずれかの作動特性を運転状態に応じて切り換える可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関に接続され、前記内燃機関の出力を変速する自動変速機の制御装置において、前記可変バルブタイミング機構に供給される油圧を検出する油圧センサと、前記油圧センサの出力から前記作動特性の切り換えに必要な油圧が供給されていると共に、切り換えに必要な時間が経過したか否か判断する油圧判断手段と、前記必要な油圧が供給されていると共に、切り換えに必要な時間が経過したと判断された場合、前記作動特性が切り換えられたと判定して前記自動変速機への制御油圧を切り換えられた作動特性に相応する制御油圧に持ち替える制御油圧持ち替え手段とを備える如く構成した。
請求項2に係る自動変速機の制御装置にあっては、さらに、前記油圧センサが正常か否か判断するセンサ判断手段を備え、前記制御油圧持ち替え手段は、前記油圧センサが正常と判断され、さらに前記必要な油圧が供給されていると共に、切り換えに必要な時間が経過したと判断された場合、前記作動特性が切り換えられたと判定して前記自動変速機への制御油圧を持ち替える如く構成した。
請求項1に係る自動変速機の制御装置にあっては、可変バルブタイミング機構に供給される油圧を検出する油圧センサの出力からバルブの作動特性の切り換えに必要な油圧が供給されていると共に、切り換えに必要な時間が経過したか否か判断し、必要な油圧が供給されていると共に、切り換えに必要な時間が経過したと判断された場合、作動特性が切り換えられたと判定して自動変速機への制御油圧を切り換えられた作動特性に相応する制御油圧に持ち替える如く構成したので、可変バルブタイミング機構において油圧が所期通りに供給されていないような場合などに誤判定することがないので、作動特性の切り換えの判定精度を向上させることができる。
それにより、内燃機関が油圧ポンプを必要以上に駆動するのを回避できて燃費性能を向上できると共に、自動変速機がベルト式の無段変速機であるときはプーリに過大な側圧を与えることがないことからベルトの耐久性を向上できる。また自動変速機が有段変速機であるときは、変速クラッチを急激に係合させることによる変速ショックを回避することができる。
請求項2に係る自動変速機の制御装置にあっては、さらに、油圧センサが正常か否か判断し、油圧センサが正常と判断され、さらに必要な油圧が供給されていると共に、切り換えに必要な時間が経過したと判断された場合、作動特性が切り換えられたと判定して自動変速機への制御油圧を持ち替える如く構成したので、作動特性の切り換えの判定精度を一層向上させることができる。
この発明の実施例に係る、内燃機関の出力を変速する自動変速機の制御装置を全体的に示す概略図である。 図1に示す自動変速機などの油圧回路を模式的に示す油圧回路図である。 図1に示す内燃機関の可変バルブタイミング機構の構造を示す、カムシャフト付近の断面図である。 図3に示す可変バルブタイミング機構による吸気バルブのバルブタイミングとバルブリフトを示す説明図である。 図3に示す可変バルブタイミング機構の作動特性の切り換えの基準となる運転状態(低回転領域と高回転領域)を示す説明図である。 図3に示す可変バルブタイミング機構の作動特性の切り換えによる機関出力トルクの変化を示す説明図である。 図3に示す可変バルブタイミング機構の作動特性の切り換えによるPH圧(ライン圧。制御油圧)の変化を示す説明図である。 図1に示す装置の動作を示すフロー・チャートである。
以下、添付図面に即してこの発明に係る自動変速機の制御装置を実施するための形態を説明する。
図1は、この発明の実施例に係る自動変速機の制御装置を全体的に示す概略図である。
図1において、符号10は内燃機関(以下「エンジン」という)を示す。エンジン10は、車両(駆動輪Wなどで部分的に示す)12に搭載される。
エンジン10において、吸気系に配置されたスロットルバルブ(図示せず)は車両12の運転席に配置されるアクセルペダル(図示せず)との機械的な接続が絶たれ、電動モータなどのアクチュエータ(図示せず)からなるDBW(Drive By Wire)機構14に接続されて駆動される。
スロットルバルブで調量された吸気はインテークマニホルド(図示せず)を通って流れ、各気筒の吸気ポート付近でインジェクタ(燃料噴射弁)16から噴射された燃料と混合して混合気を形成し、吸気バルブ(図示せず)が開弁されたとき、当該気筒の燃焼室(図示せず)に流入する。燃焼室において混合気は点火されて燃焼し、ピストン(図示せず)を駆動してクランクシャフト(図示せず)を回転させた後、排気となってエンジン10の外部に放出される。
エンジン10のクランクシャフトはドライブプレート20に固定される。ドライブプレート20はフライホイールマスも兼ねるトルクコンバータ22のポンプ・インペラ22aに接続される一方、それに対向配置されて流体(作動油)を収受するタービン・ランナ22bはメインシャフト(ミッション入力軸)MSに接続される。符号22cはロックアップクラッチを示す。
トルクコンバータ22の下流には、前後進切換機構24を介して無段変速機(自動変速機。Continuous Variable Transmission。以下「CVT」という)26が接続される。
CVT26は、メインシャフトMS上に配置されるドライブプーリ26aと、メインシャフトMSに平行なカウンタシャフトCS上に配置されたドリブンプーリ26bと、その間に掛け回される金属製のベルト26cからなる。
ドライブプーリ26aは、メインシャフトMSに相対回転自在で軸方向移動不能に配置された固定プーリ半体26a1と、メインシャフトMSに相対回転不能で固定プーリ半体26a1に対して軸方向に相対移動可能に配置された可動プーリ半体26a2とからなる。
ドリブンプーリ26bは、カウンタシャフト(ミッション出力軸)CSに相対回転不能で軸方向移動不能に固定された固定プーリ半体26b1と、カウンタシャフトCSに相対回転不能で固定プーリ半体26b1に対して軸方向に相対移動可に配置された可動プーリ半体26b2からなる。
ベルト26cは2束のリングとそのリングに保持される多数の、例えば400個程度のエレメント(後で図5に示す)から構成され、エレメントが順次押されることでドライブプーリ26aからドリブンプーリ26bにトルクが伝達される。
前後進切換機構24は、メインシャフトMSに固定されるリングギヤ24aと、CVT26のドライブプーリ26aの固定プーリ半体26a1に固定されるサンギヤ24bと、その間に配置されるピニオンギヤキャリア24cと、リングギヤ24aとサンギヤ24bを締結可能な前進(フォワード)クラッチ24dと、ピニオンギヤキャリア24cを変速機ケース(図示せず)に固定可能な後進(リバース)ブレーキクラッチ24eとからなる。
カウンタシャフトCSにはセカンダリドライブギヤ30が固定され、セカンダリドライブギヤ30はセカンダリシャフトSSに固定されたセカンダリドリブンギヤ32と噛合する。セカンダリシャフトSSにはファイナルドライブギヤ34が固定され、ファイナルドライブギヤ34は、ディファレンシャル機構Dのファイナルドリブンギヤ36に噛合される。
上記の構成により、カウンタシャフトCSの回転はギヤ30,32を介してセカンダリシャフトSSに伝えられ、セカンダリシャフトSSの回転はギヤ34,36を介してディファレンシャルDに伝えられ、そこで振り分けられて左右の駆動輪(タイヤ。右側のみ示す)Wに伝えられる。駆動輪Wの付近にはディスクブレーキ40が配置される。
図2はCVT26などの油圧回路を模式的に示す油圧回路図である。
図示の如く、油圧回路(符号42で示す)には油圧ポンプ42aが設けられる。油圧ポンプ42aはベーンポンプからなり、エンジン10によって駆動され、リザーバ42bに貯留された作動油を汲み上げてPH制御バルブ(PH REG VLV)42cに圧送する。
PH制御バルブ42cの出力(PH圧(ライン圧))は、一方では油路42dから第1、第2のレギュレータバルブ(DR REG VLV, DN REG VLV)42e,42fを介してCVT26のドライブプーリ26aの可動プーリ半体26a2のピストン室(DR)26a21とドリブンプーリ26bの可動プーリ半体26b2のピストン室(DN)26b21に接続されると共に、他方では油路42gを介してCRバルブ(CR VLV)42hに接続される。
CRバルブ42hはPH圧を減圧してCR圧(制御圧)を生成し、油路42iから第1、第2、第3の(電磁)リニアソレノイドバルブ42j,42k,42l(LS-DR, LS-DN, LS-CPC)に供給する。第1、第2のリニアソレノイドバルブ42j,42kはそのソレノイドの励磁に応じて決定される出力圧を第1、第2のレギュレータバルブ42e,42fに作用させ、油路42dから送られるPH圧の作動油を可動プーリ半体26a2,26b2のピストン室26a21,26b21に供給し、それに応じたプーリ側圧を発生させる。
従って、図1に示す構成においては、可動プーリ半体26a2,26b2を軸方向に移動させるプーリ側圧が発生させられてドライブプーリ26aとドリブンプーリ26bのプーリ幅が変化し、ベルト26cの巻掛け半径が変化する。このように、プーリ側圧(制御油圧)を調整することで、エンジン10の出力を駆動輪Wに伝達する変速比を無段階に変化させることができる。
CRバルブ42hの出力(CR圧)はCRシフトバルブ(CR SFT VLV)42nにも接続され、そこからマニュアルバルブ(MAN VLV)42oを介して前後進切換機構24の前進クラッチ24dのピストン室(FWD)24d1と後進ブレーキクラッチ24eのピストン室(RVS)24e1に接続される。
前進クラッチ24dと後進ブレーキクラッチ24eの動作は、車両12の運転席に設けられた、例えばP,R,N,D,S,Lのレンジ(ポジション)を備えるセレクトレバー44を運転者が操作して選択することで決定される。即ち、運転者によってセレクトレバー44のいずれかのレンジが選択されたとき、その選択動作は油圧回路42のマニュアルバルブ42oに伝えられる。
例えばD,S,Lレンジ、即ち、前進走行レンジが選択されると、それに応じてマニュアルバルブ42oのスプールが移動し、後進ブレーキクラッチ24eのピストン室24e1から作動油(油圧)が排出される一方、前進クラッチ24dのピストン室24d1に作動油が供給されて前進クラッチ24dが締結される。前進クラッチ24dが締結されると、全ギヤがメインシャフトMSと一体に回転し、ドライブプーリ26aはメインシャフトMSと同方向(車両12が前進する方向に相当する方向)に駆動される。
他方、Rレンジ(後進走行レンジ)が選択されると、前進クラッチ24dのピストン室24d1から作動油が排出される一方、後進ブレーキクラッチ24eのピストン室24e1に作動油が供給されて締結される。その結果、ピニオンギヤキャリア24cが変速機ケースに固定され、サンギヤ24bはリングギヤ24aと逆方向に駆動され、ドライブプーリ26aはメインシャフトMSとは逆方向(車両12が後進する方向に相当する方向)に駆動される。
また、PあるいはNレンジが選択されると、両方のピストン室から作動油が排出されて前進クラッチ24dと後進ブレーキクラッチ24eが共に開放され、前後進切換機構24を介しての動力伝達が断たれ、エンジン10とCVT26のドライブプーリ26aとの間の動力伝達が遮断される。
また、PH制御バルブ42cの出力は、油路42pを介してTCレギュレータバルブ(TC REG VLV)42qに送られ、TCレギュレータバルブ42qの出力はLCコントロールバルブ(LC CTL VLV)42rを介してLCシフトバルブ(LC SFT VLV)42sに接続される。LCシフトバルブ42sの出力は一方ではトルクコンバータ22のロックアップクラッチ22cのピストン室22c1に接続されると共に、他方ではその背面側の室22c2に接続される。
CRシフトバルブ42nとLCシフトバルブ42sは第1、第2(電磁)オン・オフソレノイド(SOL-A, SOL-B)42u,42vに接続され、その励磁・非励磁によって前進クラッチ24dへの油路の切替えとロックアップクラッチ22cの締結(オン)・開放(オフ)が制御される。
ロックアップクラッチ22cにあっては、LCシフトバルブ42sを介して作動油がピストン室22c1に供給される一方、背面側の室22c2から排出されると、ロックアップクラッチ22cが係合(締結。オン)され、背面側の室22c2に供給されると共に、ピストン室22c1から排出されると、解放(非締結。オフ)される。ロックアップクラッチ22cのスリップ量、即ち、係合と解放の間でスリップさせられるときの係合容量は、ピストン室22c1と背面側の室22c2に供給される作動油の量(油圧)によって決定される。
先に述べた第3のリニアソレノイドバルブ42lは油路42wとLCコントロールバルブ42rを介してLCシフトバルブ42sに接続され、さらに油路42xを介してCRシフトバルブ42nに接続される。即ち、前進クラッチ24dと、ロックアップクラッチ22cの係合容量(滑り量)は、第3のリニアソレノイドバルブ42lのソレノイドの励磁・非励磁によって調整(制御)される。
図1の説明に戻ると、エンジン10のカムシャフト(図示せず)付近などの適宜位置にはクランク角センサ50が設けられ、ピストンのTDC付近の位置と所定クランク角度位置ごとにパルス信号を出力する。吸気系においてスロットルバルブの下流の適宜位置には吸気圧力センサ52が設けられ、吸気圧力(エンジン負荷)PBAに比例した信号を出力する。
DBW機構14のアクチュエータにはスロットル開度センサ54が設けられ、アクチュエータの回転量を通じてスロットル開度THに比例した信号を出力すると共に、アクセルペダル付近にはアクセル開度センサ56が設けられ、運転者のアクセルペダル操作量に相当するアクセル開度APに比例する信号を出力する。
さらに、エンジン10の冷却水通路(図示せず)の付近には水温センサ60が設けられ、エンジン冷却水温TW、換言すればエンジン10の温度に応じた出力を生じると共に、吸気系には吸気温センサ62が設けられ、エンジン10に吸入される吸気温(外気温)TAに応じた出力を生じる。
上記したクランク角センサ50などの出力は、エンジンコントローラ64に送られる。エンジンコントローラ64はCPU,ROM,RAM,I/Oなどからなるマイクロコンピュータと波形整形回路などを備える。エンジンコントローラ64は、クランク角センサ50の出力パルス間隔の時間を測定してエンジン回転数NEを検出すると共に、検出されたエンジン回転数NEとその他のセンサ出力に基づいて目標スロットル開度を決定してDBW機構14の動作を制御すると共に、燃料噴射量を決定してインジェクタ16を駆動する。
メインシャフトMSの付近の適宜位置にはNTセンサ(回転数センサ)66が設けられ、タービン・ランナ22bの回転数に相当する、メインシャフトMSの回転数を示すパルス信号を出力する。
CVT26のドライブプーリ26aの付近の適宜位置にはNDRセンサ(回転数センサ)70が設けられてドライブプーリ26aの所定角度ごとにパルス信号を出力する。
セカンダリシャフトSSのセカンダリドリブンギヤ32の付近にはVELセンサ(回転数センサ)72が設けられ、セカンダリドリブンギヤ32の回転数を通じてCVT26の出力回転数あるいは車速Vを示すパルス信号を出力する。前記したセレクトレバー44の付近にはセレクトレバーセンサ74が設けられ、運転者によって選択されたR,N,Dなどのレンジに応じた信号を出力する。
また、油圧回路42において、リザーバ42bには油温センサ76が配置されて作動油の温度(油温)に応じた出力を生じると共に、ドリブンプーリ26bの可動プーリ半体26b2のピストン室26b21に接続される油路には油圧センサ78が配置されてピストン室26b21に供給される作動油の圧力(油圧)に応じた出力を生じる。
上記したNTセンサ66などの出力は、シフトコントローラ80に送られる。シフトコントローラ80もエンジンコントローラ64と同様にCPU,ROM,RAM,I/Oなどからなるマイクロコンピュータと波形整形回路などを備えると共に、エンジンコントローラ64と通信自在に構成される。
シフトコントローラ80において、NTセンサ66とNDRセンサ70の出力は波形整形回路に入力され、CPUはその出力から回転数を検出する。VELセンサ72の出力は、波形整形回路に入力される。CPUは波形整形回路の出力をカウントしてCVT26の出力回転数と車速を検出する。
シフトコントローラ80はそれら検出値に基づき、CVT26の供給油圧を決定して油圧回路42の電磁ソレノイドバルブ42jなどを励磁・非励磁してCVT26の動作を制御すると共に、トルクコンバータ22のロックアップクラッチ22cと前進クラッチ24dと後進ブレーキクラッチ24eの締結・開放を制御する。
エンジン10は可変バルブタイミング機構84を備える。可変バルブタイミング機構84は、吸気バルブと排気バルブの少なくともいずれか、より具体的には吸気バルブの作動特性を運転状態に応じて切り換える。
図3を参照して可変バルブタイミング機構84について説明すると、エンジン10は一対の吸気バルブ86a(86b)を備え、吸気バルブ86a(86b)は、エンジン10の回転に同期して1/2の回転比で駆動されるカムシャフト90に一体的に設けられる第1低速用カム90aと第2低速用カム90bと高速用カム90cと、カムシャフト90に平行して設けられるロッカシャフト92に枢支される第1、第2、第3ロッカアーム94a,94b,94cによって開閉される。
第1、第2、第3ロッカアーム94a,94b,94cの内部には2個のピストンが移動自在に収容される。油圧回路42において油圧ポンプ42aでリザーバ42bから汲み上げられた作動油は油路96を介してロッカシャフト92に送られ、その内部に穿設された内孔92aを通ってピストンに至り、ピストンに油圧を供給する。
第1、第2、第3ロッカアーム94a,94b,94cは、ピストンが油圧を供給されないときは個々に動作し、吸気バルブ86aは第1低速用カム90a、吸気バルブ86bは第2低速用カム90bで開閉される一方、ピストンが油圧を供給されるときは連結されて一体的に動作し、吸気バルブ86a,86bは高速カム90cで開閉される。
油路96には電磁ソレノイドバルブ100が設けられ、電磁ソレノイドバルブ100は励磁されるとき、油路96をピストンに接続して作動油をピストンに供給する。
図4は吸気バルブのバルブタイミングとバルブリフトを示す説明図である。図示の如く、油圧の供給の有無によって吸気バルブ86の作動特性であるバルブタイミングとバルブリフトは相違する。
エンジンコントローラ64はエンジン10の運転状態に応じて電磁ソレノイドバルブ100の励磁を指示して高速バルブ作動特性(HあるいはHiVT)を指令するVT指令値、あるいは消磁を指示して低速バルブ作動特性(LあるいはLoVT)を指令するVT指令値を出力する。
より具体的には、エンジンコントローラ64は、エンジン回転数NEとスロットル開度THに応じて図5に示すような低回転領域と高回転領域のいずれにあるか判断し、低回転領域にあるときはそれに適した低速バルブ作動特性(LあるいはLoVT)を選択する一方、高回転領域にあるときはそれに適した高速バルブ作動特性(HあるいはHiVT)を選択してVT指令値を出力する(切り換える)。
油路96において電磁ソレノイドバルブ100の下流には油圧センサ102が設けられ、油路96のその位置の油圧に応じた出力を生じる。油圧センサ102の出力はシフトコントローラ80に送られる。
図6に示す如く、低速バルブ作動特性Lに比して高速バルブ作動特性Hではエンジン10の出力トルクが増加することから、シフトコントローラ80は、後述する如く、判定された作動特性に応じて図7に示すようにPH圧(ライン圧。制御油圧)をPHLとPHHの間で持ち替える。
尚、可変バルブタイミング機構84およびその動作の詳細は特許文献1に記載されるので、説明は以上に止める。また、この明細書でバルブの「作動特性の切り換え」とは、特許文献1と同様、吸気バルブと排気バルブの少なくともいずれかの開閉時期と開放期間およびバルブリフト量の双方あるいは一方を切り換えることを意味し、一つの気筒内の複数のバルブの一方の開放期間を実質的に零にして閉弁状態とすることも含む。
シフトコントローラ80は、上記した作動特性の切り換えを判定し、それに応じてCVT26の側圧を持ち替える。
図8はシフトコントローラ80のその動作を示すフロー・チャートである。図示のプログラムはシフトコントローラ80によって所定時間ごとに実行される。
以下説明すると、S10において出力されているVT指令値の内容を判断し、低速バルブ作動特性LoVTを指令する指令値と判断されるときは以降の処理をスキップする。尚、図8フロー・チャートは低速バルブ作動特性LoVTが選択されている(切り換えられている)状態を前提とする。
一方、高速バルブ作動特性HiVTを指令する指令値と判断されるときはS12に進み、油圧センサ102が故障か否か判断する。例えば油圧センサ102の出力が異常な値を示す、規定時間以上変化しない場合など、油圧センサ102が故障と判断される。
S12で油圧センサ102が故障と判断されるときは以降の処理をスキップすると共に、正常と判断されるときはS14に進み、油圧センサ102から検出される油圧が所定値を超えるか否か判断する。
ここで「所定値」は可変バルブタイミング機構84において作動特性の切り換えに必要な油圧、より具体的にはピストンを移動させて第1、第2、第3ロッカアーム94a,94b,94cを連結させるに必要な油圧を意味する。従ってS14の判断は、作動特性の切り換えに必要な油圧が供給されているか否か判断することに相当する。
S14で否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときはS16に進み、所定時間が経過したか否か判断する。「所定時間」は、切り換えに必要な油圧の立上り遅れに起因する、作動特性の切り換えに必要な時間を意味する。
S16で否定されるときは以降の処理をスキップすると共に、肯定されるときは作動特性の切り換えに必要な油圧が供給されていると共に、作動特性の切り換えに必要な時間が経過したと判断し、従って作動特性が切り換えられたと判定してS18に進み、CVT26のプーリ側圧(制御油圧)を持ち替える。
即ち、プーリ側圧を、それまでの作動特性(低速バルブ作動特性LoVT)に相応する制御油圧(図7に示すライン圧PLL)から、切り換えられた作動特性(高速バルブ作動特性HiVT)に相応する制御油圧(図7に示すライン圧PLH)に持ち替える。
上記の如く、この実施例にあっては、車両12に搭載されると共に、油圧を供給されて吸気バルブ86と排気バルブの少なくともいずれかの作動特性を運転状態に応じて切り換える可変バルブタイミング機構84を備えたエンジン(内燃機関)10に接続され、前記エンジン10の出力を変速するCVT(自動変速機)26の制御装置において、前記可変バルブタイミング機構84に供給される油圧を検出する油圧センサ102と、前記油圧センサ102の出力から前記作動特性の切り換えに必要な油圧が供給されていると共に、切り換えに必要な時間が経過したか否か判断する油圧判断手段(シフトコントローラ80,S14,S16)と、前記必要な油圧が供給されていると共に、切り換えに必要な時間が経過したと判断された場合、前記作動特性が切り換えられたと判定して前記CVT(自動変速機)26への制御油圧(プーリ側圧)を切り換えられた作動特性に相応する制御油圧に持ち替える制御油圧持ち替え手段(シフトコントローラ80,S18)とを備える如く構成したので、可変バルブタイミング機構84において油圧が所期通りに供給されていないような場合などに誤判定することがないので、作動特性の切り換えの判定精度を向上させることができる。
それにより、エンジン10が油圧ポンプ42aを必要以上に駆動するのを回避できて燃費性能を向上できると共に、ベルト式のCVT26においてプーリ26a,26bに過大な側圧を与えることがないことからベルト26cの耐久性を向上できる。また、自動変速機が有段変速機であるときは変速クラッチを急激に係合させることによる変速ショックを回避することができる。
さらに、前記油圧センサが正常か否か判断するセンサ判断手段(シフトコントローラ80,S12)を備え、前記制御油圧持ち替え手段は、前記油圧センサ102が正常と判断され、さらに前記必要な油圧が供給されていると共に、切り換えに必要な時間が経過したと判断された場合、前記作動特性が切り換えられたと判定して前記CVT26への制御油圧を持ち替える如く構成したので、作動特性の切り換えの判定精度を一層向上させることができる。
尚、上記において可変バルブタイミング機構の構成および動作は図示のものに限られるものではなく、どのようなものであっても良い。
10 内燃機関(エンジン)、12 車両、22 トルクコンバータ、24 前後進切換機構、24a リングギヤ、24b サンギヤ、24c ピニオンギヤキャリア、24d 前進クラッチ、24e 後進ブレーキクラッチ、26 自動変速機(CVT)、26a ドライブプーリ、26b ドリブンプーリ、26c ベルト、42 油圧回路、44 セレクトレバー、64 エンジンコントローラ、66 NTセンサ、70 NDRセンサ、72 VELセンサ、80 シフトコントローラ、84 可変バルブタイミング機構、86 吸気バルブ、90 カムシャフト、92 ロッカシャフト、94 ロッカアーム、96 油路、100 電磁ソレノイドバルブ、102 油圧センサ、MS メインシャフト、CS カウンタシャフト、SS セカンダリシャフト、D ディファレンシャル、W 駆動輪(タイヤ)

Claims (2)

  1. 車両に搭載されると共に、油圧を供給されて吸気バルブと排気バルブの少なくともいずれかの作動特性を運転状態に応じて切り換える可変バルブタイミング機構を備えた内燃機関に接続され、前記内燃機関の出力を変速する自動変速機の制御装置において、前記可変バルブタイミング機構に供給される油圧を検出する油圧センサと、前記油圧センサの出力から前記作動特性の切り換えに必要な油圧が供給されていると共に、切り換えに必要な時間が経過したか否か判断する油圧判断手段と、前記必要な油圧が供給されていると共に、切り換えに必要な時間が経過したと判断された場合、前記作動特性が切り換えられたと判定して前記自動変速機への制御油圧を切り換えられた作動特性に相応する制御油圧に持ち替える制御油圧持ち替え手段とを備えることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. さらに、前記油圧センサが正常か否か判断するセンサ判断手段を備え、前記制御油圧持ち替え手段は、前記油圧センサが正常と判断され、さらに前記必要な油圧が供給されていると共に、切り換えに必要な時間が経過したと判断された場合、前記作動特性が切り換えられたと判定して前記自動変速機への制御油圧を持ち替えることを特徴とする請求項1記載の自動変速機の制御装置。
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