JP2011031643A - 鉄道架線設備の状態監視システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鉄道架線設備を撮像するカメラ3及び正常時の鉄道架線設備のデータを搭載している先行列車と、正常時の鉄道架線設備のデータを搭載している後行列車と、先行列車のカメラで撮像された画像を取り込み、この画像を処理するデータ処理部14と、画像処理後、データを蓄積するデータ蓄積部15と、画像処理されたデータと正常時の鉄道架線設備のデータとを比較し、異常の有無を検知された鉄道架線設備の異常検知箇所の詳細な調査を行うか否かを判断し、より詳細な調査が必要であると判定された場合、後行列車へ前記鉄道架線設備の異常検知箇所の詳細な調査指令を送信する無線送受信装置18とを備え、調査指令に基づいて異常検知箇所の詳細な調査を後行列車において行い、鉄道架線設備の異常発生箇所を確定するようにした。
【選択図】図2
Description
本発明は、上記状況に鑑みて、車上において画像処理を行い、通信技術によって他列車との連携を図ることにより、鉄道架線設備に発生した異常箇所を確実に確定することができる鉄道架線設備の状態監視システムを提供することを目的とする。
〔1〕鉄道架線設備の状態監視システムにおいて、鉄道架線設備を撮像するカメラ及び正常時の鉄道架線設備のデータを搭載している先行列車と、前記鉄道架線設備を撮像するカメラ及び正常時の鉄道架線設備のデータを搭載している後行列車と、前記先行列車のカメラで撮像された鉄道架線設備の画像を取り込み、画像を処理する画像処理手段と、この画像処理手段による画像処理後、データを蓄積するデータ蓄積手段と、前記画像処理されたデータと前記正常時の鉄道架線設備のデータとを比較し、異常の有無を検知するデータ比較手段と、このデータ比較手段によって検知された鉄道架線設備の異常検知箇所の詳細な調査を行うか否かを判断する判定手段と、この判定手段により詳細な調査が必要であると判定された場合、前記後行列車へ前記鉄道架線設備の異常検知箇所の詳細な調査指令を送信する無線送受信手段とを備え、前記調査指令に基づいて前記鉄道架線設備の異常検知箇所の詳細な調査を前記後行列車において行い、前記鉄道架線設備の異常発生箇所を確定するようにしたことを特徴とする。
また、架線設備の異常発生位置や部位情報を後行列車で確定した場合には、各保守担当部署へ異常箇所データを自動配信して、架線設備の異常発生位置や部位の復旧に資することができる。
図1は本発明の実施例を示す鉄道架線設備の状態監視システムのカメラによるデータ取得状況を示す模式図、図2はその鉄道架線設備の状態監視システムのブロック図である。
図1において、1は線路、2は先行列車(知能列車ともいう)であり、この先行列車2はカメラ画像を処理して架線設備の異常を検出し、それを後行列車(知能列車ともいう)19へ通信するための制御処理装置10を備えている。3はこの列車2に搭載されるカメラ、4はパンタグラフ、5は支持柱、6は架線設備である。制御処理装置10は、図2に示すように、入力インタフェース11、中央処理装置12、データ記憶部13、データ処理部14、データ蓄積部15、データ比較部16、判定部17、無線送受信装置18を備えている。19は後行列車(知能列車)であり、先行列車2と同様、架線設備を撮像するカメラ及び正常時の架線設備のデータを搭載している。20は架線設備の異常位置や部位などの異常箇所データが後行列車19から配信される保守担当部署である。
図3において、21は鉄柱、22はき電線、23はき電分岐線、24はトロリ線、25はちょう架線、26はハンガ、27は曲線引金具、28は高圧配電線である。
図4にはちょう架線25のハンガ26からトロリ線24が外れている鉄道架線設備の異常事例を示している。
図5は本発明の実施例を示す鉄道架線設備の状態監視システムの動作フローチャートである。
(2)ステップS1にて取り込まれた画像データを、架線設備6の部位ごとに異常が判別可能な状態にデータ処理部14で画像処理する(ステップS2)。
(3)ステップS2で画像処理したデータをデータ蓄積部15に蓄積する(ステップS3)。
(5)ステップS4の比較の結果を踏まえて、詳細な調査の必要性があるか否かを判定部17にて判断する(ステップS5)。
(7)後行列車19は架線設備6の異常検知箇所の詳細な調査指令を無線送受信装置(図示なし)で受信して、その調査指令に従って異常検知箇所の詳細な調査を行う(ステップS7)。
(9)ステップS8において架線設備6に異常が確認されたら、後行列車19の無線送受信装置で各保守担当部署20へ異常箇所データを自動配信する(ステップS9)。このデータを踏まえて、異常架線設備の復旧を行う。
このように構成することにより、従来のように検測車を用いることなく、先行知能列車と後行知能列車との無線送受信技術を用いた連携によって、鉄道架線設備の異常を早期に確定し、その復旧を行うことができる。
2 先行列車(知能列車)
3 カメラ
4 パンタグラフ
5 支持柱
6 架線設備
10 制御処理装置
11 入力インタフェース
12 中央処理装置
13 データ記憶部
14 データ処理部
15 データ蓄積部
16 データ比較部
17 判定部
18 無線送受信装置
19 後行列車(知能列車)
20 保守担当部署
21 鉄柱
22 き電線
23 き電分岐線
24 トロリ線
25 ちょう架線
26 ハンガ
27 曲線引金具
28 高圧配電線
Claims (2)
- (a)鉄道架線設備を撮像するカメラ及び正常時の鉄道架線設備のデータを搭載している先行列車と、
(b)前記鉄道架線設備を撮像するカメラ及び正常時の鉄道架線設備のデータを搭載している後行列車と、
(c)前記先行列車のカメラで撮像された鉄道架線設備の画像を取り込み、該画像を処理する画像処理手段と、
(d)該画像処理手段による画像処理後、データを蓄積するデータ蓄積手段と、
(e)前記画像処理されたデータと前記正常時の鉄道架線設備のデータとを比較し、異常の有無を検知するデータ比較手段と、
(f)該データ比較手段によって検知された鉄道架線設備の異常検知箇所の詳細な調査を行うか否かを判断する判定手段と、
(g)該判定手段により詳細な調査が必要であると判定された場合、前記後行列車へ前記鉄道架線設備の異常箇所の詳細な調査指令を送信する無線送受信手段とを備え、
(h)前記調査指令に基づいて前記鉄道架線設備の異常検知箇所の詳細な調査を前記後行列車において行い、前記鉄道架線設備の異常発生箇所を確定するようにしたことを特徴とする鉄道架線設備の状態監視システム。 - 請求項1記載の鉄道架線設備の状態監視システムにおいて、前記架線設備の異常発生箇所が確定された場合には、前記後行列車から各保守担当部署へ異常箇所データを自動配信することを特徴とする鉄道架線設備の状態監視システム。
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