JP2011029734A - 固体撮像装置、その駆動方法及びカメラ - Google Patents

固体撮像装置、その駆動方法及びカメラ Download PDF

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Yasuyuki Endo
康行 遠藤
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Abstract

【課題】画素電源電圧を変動させる構成を有さない固体撮像装置において、高輝度黒つぶれの発生を抑制する。
【解決手段】本発明に係る固体撮像装置500は、複数の画素部501と、複数の垂直信号線105と、複数の垂直信号線105に第1電流及び第2電流を選択的に供給する電流源回路502と、電流源回路502に第2電流を供給させることにより、垂直信号線105の電位を基準電圧Vrefにする制御部508と、列ごとに設けられた複数の列回路506とを備える。各列回路506は、リセット電圧Vrstと信号電圧Vsigとの差分に相当する差分信号を保持するFPN除去回路100と、信号電圧Vsigが基準電圧Vrefより小さいか否かを判定する黒つぶれ判定回路301と、信号電圧Vsigが基準電圧Vrefより小さい場合、FPN除去回路100に保持される差分信号をクリップ電圧Vclipに置き換えるクリップ回路302とを備える。
【選択図】図2A

Description

本発明は、固体撮像装置、その駆動方法及びカメラに関し、特に、リセット電圧と信号電圧との差分に相当する差分信号を生成するノイズ除去回路を備える固体撮像装置に関する。
近年、家庭用ビデオカメラ及びデジタルスチルカメラなどの固体撮像装置を用いた撮像機器が広く普及してきた。これらの撮像機器には、固体撮像装置として増幅型のイメージセンサを備えるものがある。
図9は、一般的な固体撮像装置600の構成を示すブロック図である。この固体撮像装置600は、MOSイメージセンサであり、行列状に配列された複数の画素部601を含む撮像領域610と、電流源回路602と、行選択デコーダ503と、列選択デコーダ504と、複数の列回路606を含む列回路部605と、出力回路507と、制御部608と、列毎に設けられた複数の垂直信号線105(列信号線)と、水平共通信号線512とを備える。
制御部608は、電流源回路602と、行選択デコーダ503と、列選択デコーダ504と、列回路部605と、出力回路507とを制御する。
各垂直信号線105は、対応する列に接続された複数の画素部601により出力される画素信号のうち行選択デコーダ503によって選択された行の画素信号を伝達する。
列回路606は、垂直信号線105からの画素信号を保持する。
水平共通信号線512は、複数の列回路606に保持される画素信号のうち、列選択デコーダ504によって選択された列の画素信号を伝達する。水平共通信号線512に出力された画素信号は、出力回路507により増幅され、画像信号として出力される。
一般的に、列回路606は、画素フローティングディフュージョン(FD)のリセット電位のばらつき、及び画素増幅トランジスタの閾値電圧のばらつきにより発生する固定パターンノイズを除去するため、FDをリセットした時の垂直信号線の出力電位と、信号読み出し時の垂直信号線の出力電位との差分を出力信号とする固定パターンノイズ除去回路(FPN除去回路)を備える。
図10は、一般的な固定パターンノイズ除去回路(列回路606)の構成を示す図である。同図に示すように、一般的な固定パターンノイズ除去回路(FPN除去回路)において、垂直信号線105の一端に、容量値がC1のクランプ容量101と、容量値がC2のサンプリング容量102とが互いに直列に接続されている。クランプ容量101とサンプリング容量102との間のノード103は、FPN除去回路の出力ノードであると共に、クランプトランジスタ104を介してクランプ電圧Vclampを供給する基準電源が接続されている。
FPN除去回路は、2つのフェーズを有している。まず第1フェーズにおいて、クランプトランジスタ104をオン状態にしてノード103にクランプ電圧Vclampを印加する。この際に、画素部601ではFDがリセットされ、垂直信号線105の電位VOはFDのリセット電位を増幅したリセット電圧Vrstとなる。従って、クランプ容量101に保持される電荷Q1は、C1×(Vrst−Vclamp)となり、サンプリング容量102に保持される電荷Q2はC2×Vclampとなる。
次に、第2フェーズにおいて、クランプトランジスタ104をオフ状態にする。この際に、画素部601ではフォトダイオード(PD)からFDへ信号電荷が転送される。これにより、垂直信号線105の電位VOは、PDで生じた信号電荷が転送された状態におけるFDの電位を増幅した信号電圧Vsigとなる。よって、ノード103の電位をVshとすると、クランプ容量101に保持される電荷Q1’は、C1×(Vsig−Vsh)となり、サンプリング容量102に保持される電荷Q2’は、C2×Vshとなる。ここで、ノード103における総電荷量は保存されるため、Q1+Q2=Q1’+Q2’となる。つまり、ノード103の電位Vshは、Vclamp−C1(Vrst−Vsig)/(C1+C2)となる。
このように、リセット電圧Vrstと信号電圧Vsigとの差に、FPN除去回路の電圧利得C1/(C1+C2)を乗じた値をクランプ電圧Vclampから差し引いた値がFPN除去回路の出力電圧となる。ここで、リセット電圧Vrstの電圧値がばらついたとしても、(Vrst−Vsig)の振幅の大きさは変動しない。よって、FPN除去回路を用いれば、リセット電圧Vrstのばらつきにより発生する、固定パターンノイズを除去することができる。
しかしながら、このFPN除去回路を用いた場合は、太陽光及びスポット光など、高輝度光が入射した画素の出力が黒く沈んでしまう不具合(高輝度黒つぶれ不具合)が発生するという課題がある。
図11Aは、従来の固体撮像装置600における画素部601及びFPN除去回路(列回路606)の構成を示す図である。また、図11Bは、従来の固体撮像装置600における各種制御信号と、FD、VO及びVshの電位変化とを示すタイミングチャートである。
図11A及び図11Bを用いて、この高輝度光入射時の不具合について説明する。従来の固体撮像装置600は、行列状に配置された複数の画素部601と、列ごとに設けられ、一列の画素部601に共通に接続された垂直信号線105と、垂直信号線105のそれぞれに接続された複数の列回路606とを備えている。
また、各列回路606は、固定パターンノイズ(FPN)除去回路で構成されており、各列回路606から水平共通信号線512へ順次信号が出力される。
画素部(画素回路)601は、行列状に配置されたフォトダイオード(PD)202と、PD202から転送された信号電荷を蓄積するフローティングディフュージョン(FD)204とを有している。
PD202とFD204との間には転送トランジスタ203が設けられる。また、FD204と画素電源線207との間にはリセットトランジスタ201が設けられている。また、転送トランジスタ203のゲート端子は、転送信号TRANSが印加される転送信号線209に接続され、リセットトランジスタ201のゲート端子は、リセット信号RSCELLが印加されるリセット信号線208に接続されている。
また、FD204は、増幅トランジスタ205のゲートと接続されている。また、増幅トランジスタ205は、垂直信号線105と画素電源線207との間に接続される。この増幅トランジスタ205は、垂直信号線105に接続された負荷トランジスタ251と共にソースフォロア回路を形成し、PD202からFD204に転送された信号電荷に応じた信号電圧を垂直信号線105に出力する。
画素部(画素回路)601の駆動方法は、リセット期間と画素信号出力期間とに分けられる。
まず、リセット期間において、リセット信号RSCELLをハイレベルにすることによりリセットトランジスタ201をオンする。これにより、FD204の電圧を画素電源線207の画素電源電圧VDDCELLにリセットする。よって、この画素電源電圧VDDCELLに応じたリセット電圧Vrstが垂直信号線105に出力される。また、制御信号線108の制御信号NCCLをハイレベルにすることによりクランプトランジスタ104をオンする。これにより、ノード103にクランプ電圧Vclampが印加される。
次に、画素信号出力期間において、制御信号NCCLをローレベルにすることによりクランプトランジスタ104をオフした後、転送信号TRANSをハイレベルにすることにより転送トランジスタ203をオンする。これにより、PD202に蓄積された信号電荷がFD204に転送される。よって、この信号電荷に応じた信号電圧Vsigが垂直信号線105に出力される。また、ノード103にクランプ電圧Vclampを基準として、リセット電圧Vrstと信号電圧Vsigとの差分にFPN除去回路の電圧利得C1/(C1+C2)を乗じた差分信号が保持される。
最後に、水平共通信号線512へ当該差分信号を出力するまでの間は、制御信号線107の制御信号NCSHをローレベルにすることによりサンプルホールドトランジスタ106をオフする。これにより、上記差分信号が保持される。
ここで、高輝度光が入射した画素部601では、PD202で生成されたのち蓄積される信号電荷が飽和する。この飽和状態において更にPD202に光が入射すると、過剰な信号電荷が生成される。この過剰な信号電荷がPD202から転送トランジスタ203を超えてFD204にオーバフローしてしまう。そのため、FPN除去動作における画素部601のFD204を所定の電位にリセットした時、又はリセットした直後からFD204の電位は、低下する。これにより、その低下したFD204の電位が増幅された電位(通常のリセット電圧Vrstより低い電位)が垂直信号線105に出力される。
その後、PD202からFD204へ信号電荷の読み出しを行うが、FDの電位は、あるレベルまでしか低下しないため、(Vrst−Vsig)の振幅が低下してしまう。これにより、PD202が飽和しているにも関わらずFPN除去回路のノード103の信号レベルVshは、通常の飽和時の信号レベルよりも低い値となってしまう。その結果、高輝度光が入射した画素部601の出力が黒く沈んでしまう不具合(高輝度黒つぶれ)が発生する。以上が、高輝度光入射時の不具合である。
これに対して、特許文献1には、高輝度光入射時の黒つぶれの発生を抑制する技術が開示されている。
特開2008−199254号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術の固体撮像装置は、画素電源電圧を変動させる構成が前提となっている。つまり、特許文献1記載の従来技術は、この画素電源電圧を変動させる構成を有さない固体撮像装置、例えば、各画素に画素選択トランジスタを備える固体撮像装置には適用できないという課題がある。
上記課題に鑑み、本発明は、画素電源電圧を変動させる構成を有さない固体撮像装置において、高輝度黒つぶれの発生を抑制できる固体撮像装置及びその駆動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る固体撮像装置は、行列状に配置され、リセット信号と、入射光の光量に応じた画素信号とを出力する複数の画素と、列ごとに1つ配置され、対応する列に配置された複数の画素により前記リセット信号又は画素信号が出力される複数の垂直信号線と、前記複数の垂直信号線に、第1電流と、前記第1電流と異なる電流値の第2電流とを選択的に供給する電流源回路と、前記画素にリセット信号を出力させ、かつ、前記電流源回路に前記第1電流を供給させることにより、前記垂直信号線の電圧をリセット電圧にし、前記画素に前記画素信号を出力させ、かつ、前記電流源回路に前記第1電流を供給させることにより、前記垂直信号線の電圧を信号電圧にし、前記電流源回路に前記第2電流を供給させることにより、前記垂直信号線の電位を基準電圧にする制御部と、列ごとに1つ設けられ、対応する列の垂直信号線に接続された複数の列回路とを備え、前記各列回路は、前記リセット電圧と前記信号電圧との差分に相当する差分信号を生成し、生成した差分信号を保持するノイズ除去回路と、前記信号電圧が前記基準電圧より小さいか否かを判定する判定回路と、前記判定回路により前記信号電圧が前記基準電圧より小さいと判定された場合、前記ノイズ除去回路に保持される前記差分信号を、予め定められたクリップ電圧に置き換えるクリップ回路とを備える。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置は、信号電圧と基準電圧との比較を行うことにより、高輝度黒つぶれの発生の有無を判定し、高輝度黒つぶれが発生している場合は、ノイズ除去回路が保持する差分信号を、画素が飽和している場合に当該差分信号として出力されるべき電圧値に相当するクリップ電圧に置き換える。これにより、本発明に係る固体撮像装置は、高輝度黒つぶれの発生を抑制できる。
さらに、本発明に係る固体撮像装置は、垂直信号線に供給する電流値を変更することにより、基準電圧を生成する。よって、本発明に係る固体撮像装置は、画素電源電圧を変動させる構成を有する必要がない。このように、本発明は、画素電源電圧を変動させる構成を有さない固体撮像装置において、高輝度黒つぶれの発生を抑制できる固体撮像装置を実現できる。
また、前記各画素は、入射光を信号電荷に変換し、変換した信号電荷を蓄積するフォトダイオードと、フローティングディフュージョンと、前記フォトダイオードと前記フローティングディフュージョンとの間に接続された転送トランジスタと、前記フローティングディフュージョンにゲート端子が接続され、第1電源線と前記垂直信号線との間に接続された増幅トランジスタと、前記フローティングディフュージョンと前記第1電源線との間に接続されたリセットトランジスタと、前記第1電源線と前記垂直信号線との間に、前記増幅トランジスタと直列に接続された画素選択トランジスタとを備えてもよい。
また、前記電流源回路は、前記垂直信号線ごとに1つ設けられ、対応する垂直信号線と第2電源線との間に接続される複数の負荷トランジスタと、前記負荷トランジスタのゲート端子に、異なる電圧を供給することにより、前記各負荷トランジスタが前記対応する垂直信号線に前記第1電流を供給するか、前記第2電流を供給するかを切り換える切り替え部とを備えてもよい。
また、前記電流源回路は、前記垂直信号線ごとに1つ設けられ、対応する垂直信号線と第2電源線との間に接続される複数の第1負荷トランジスタと、前記垂直信号線ごとに1組設けられ、対応する垂直信号線と前記第2電源線との間に直列に接続される第2負荷トランジスタ及びスイッチトランジスタとを備え、前記第1負荷トランジスタと前記第2負荷トランジスタのゲート端子には、同一の電圧値が印加され、前記制御部は、前記スイッチトランジスタのオン及びオフを切り替えることにより、前記電流源回路が前記垂直信号線に前記第1電流を供給するか、前記第2電流を供給するかを切り換えてもよい。
また、前記制御部は、前記電流源回路に前記第2電流を供給させ、かつ、前記画素に前記リセット信号を出力せることにより、前記垂直信号線の電位を前記基準電圧にしてもよい。
また、前記クリップ電圧は、前記画素が飽和している場合に前記差分信号として出力されるべき電圧値に相当してもよい。
また、前記リセット信号は、前記リセットトランジスタがオンされた状態において前記画素により出力される信号であり、前記画素信号は、前記フォトダイオードに蓄積された信号電荷が、前記転送トランジスタを介して前記フローティングディフュージョンに転送された状態において前記画素により出力される信号であってもよい。
また、前記判定回路は、前記垂直信号線の電圧を反転増幅する反転増幅回路を含み、当該反転増幅回路を用いて前記信号電圧が前記基準電圧より小さいか否かを判定し、前記ノイズ除去回路は、前記反転増幅回路により反転増幅された前記リセット電圧と、前記反転増幅回路により反転増幅された前記信号電圧との差分に相当する前記差分信号を生成してもよい。
この構成によれば、本発明に係る固体撮像装置は、反転増幅回路により垂直信号線の信号を増幅することにより、高いS/N比を実現できる。さらに、本発明に係る固体撮像装置は、この反転増幅回路を判定回路の一部として使用することにより、高いS/N比を実現しつつ、回路規模を縮小できる。
また、前記基準電圧の電圧値は、前記信号電圧が正常な動作時に取り得る最小の電圧値以下であってもよい。
また、前記各画素は、光を信号電荷に変換し、変換した信号電荷を蓄積するフォトダイオードと、フローティングディフュージョンと、前記フォトダイオードと前記フローティングディフュージョンとの間に接続された転送トランジスタと、前記フローティングディフュージョンにゲート端子が接続され、第1電源線と前記垂直信号線との間に接続された増幅トランジスタと、前記フローティングディフュージョンと前記第1電源線との間に接続されたリセットトランジスタとを備え、前記固体撮像装置は、さらに、前記第1電源線に供給する電圧を第1電源電圧と第2電源電圧とで切り替える変調回路を備えてもよい。
また、本発明に係るカメラは、前記固体撮像装置を備える。
この構成によれば、本発明に係るカメラは、高輝度の光が入射した場合には、画素が飽和している場合の電圧に相当するクリップ電圧を出力することができる。これにより、本発明に係るカメラは、高輝度黒つぶれの発生を抑制できる。さらに、本発明に係るカメラは、画素電源電圧を変動させる構成を有する必要がないので、当該カメラのサイズを縮小できる。
また、本発明に係る固体撮像装置の駆動方法は、行列状に配置され、リセット信号と、入射光の光量に応じた画素信号とを出力する複数の画素と、列ごとに1つ配置され、対応する列に配置された複数の画素により前記リセット信号又は画素信号が出力される複数の垂直信号線とを備える固体撮像装置の駆動方法であって、前記画素に前記リセット信号を出力させ、かつ、前記垂直信号線に第1電流を供給することにより、当該垂直信号線にリセット電圧を出力するリセット電圧出力ステップと、前記画素に前記画素信号を出力させ、かつ、前記垂直信号線に前記第1電流を供給することにより、当該垂直信号線に信号電圧を出力する信号電圧出力ステップと、前記リセット電圧と前記信号電圧との差分に相当する差分信号を生成し、生成した差分信号を保持するノイズ除去ステップと、前記垂直信号線に前記第1電流と異なる電流値の第2電流を供給することにより、前記垂直信号線に基準電圧を出力する基準電圧出力ステップと、前記信号電圧が前記基準電圧より小さいか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップで前記信号電圧が前記基準電圧より小さいと判定された場合、前記ノイズ除去ステップで保持した前記差分信号を、前記画素が飽和している場合に当該差分信号として出力されるべき電圧値に相当するクリップ電圧に置き換える置き換えステップとを含む。
これによれば、本発明に係る固体撮像装置の駆動方法は、信号電圧と基準電圧との比較を行うことにより、高輝度黒つぶれの発生の有無を判定し、高輝度黒つぶれが発生している場合は、差分信号を、画素が飽和している場合に当該差分信号として出力されるべき電圧値に相当するクリップ電圧に置き換える。これにより、本発明に係る固体撮像装置の駆動方法は、高輝度黒つぶれの発生を抑制できる。
さらに、本発明に係る固体撮像装置の駆動方法は、垂直信号線に供給する電流値を変更することにより、基準電圧を生成する。よって、固体撮像装置は、画素電源電圧を変動させる構成を有する必要がない。このように、本発明は、画素電源電圧を変動させる構成を有さない固体撮像装置において、高輝度黒つぶれの発生を抑制できる固体撮像装置の駆動方法を実現できる。
なお、本発明は、このような固体撮像装置として実現できるだけでなく、固体撮像装置に含まれる特徴的な手段をステップとする固体撮像装置の駆動方法、制御方法、又は黒つぶれ判定方法として実現したり、そのような特徴的なステップの一部又は全てをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
さらに、本発明は、このような固体撮像装置の機能の一部又は全てを実現する半導体集積回路(LSI)として実現したり、このような固体撮像装置を備える撮像装置(カメラ)として実現したり、このような撮像装置を含むカメラシステムとして実現したりできる。
以上より、本発明は、画素電源電圧を変動させる構成を有さない固体撮像装置において、高輝度黒つぶれの発生を抑制できる固体撮像装置及びその駆動方法を提供できる。
本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置の画素部、列回路部及び電流源回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態2に係る固体撮像装置の画素部、列回路部及び電流源回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態2に係る固体撮像装置のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態3に係る固体撮像装置の画素部、列回路部及び電流源回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態3に係る固体撮像装置のタイミングチャートである。 本発明の実施の形態4に係る固体撮像装置の画素部、列回路部及び電流源回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態5に係る固体撮像装置の画素部、列回路部及び電流源回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態6に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 本発明の比較例に係る固体撮像装置の画素部、列回路部及び電流源回路の構成を示す回路図である。 本発明の比較例に係る固体撮像装置のタイミングチャートである。 従来の固体撮像装置の構成を示すブロック図である。 従来の固定パターンノイズ除去回路の構成を示す図である。 従来の固体撮像装置の画素部、列回路部及び電流源回路の構成を示す回路図である。 従来の固体撮像装置のタイミングチャートである。
以下、本発明に係る固体撮像装置の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置500は、信号電圧と基準電圧との比較を行うことにより、高輝度黒つぶれの発生の有無を判定する。また、固体撮像装置500は、高輝度黒つぶれが発生している場合は、画素部501が飽和している場合の出力電圧に相当するクリップ電圧Vclipを出力する。これにより、固体撮像装置500は、高輝度黒つぶれの発生を抑制できる。
さらに、固体撮像装置500は、垂直信号線105に供給する電流値を変更することにより、上記基準電圧を生成する。これにより、固体撮像装置500は、画素電源電圧VDDCELLを変動させる構成を有さない固体撮像装置において、高輝度黒つぶれの発生を抑制できる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置500の構成を示すブロック図である。なお、図9と同様の要素には同一の符号を付している。
図1に示す固体撮像装置500は、撮像領域510と、電流源回路502と、行選択デコーダ503と、列選択デコーダ504と、列回路部505と、出力回路507と、制御部508と、複数の垂直信号線105(列信号線)と、水平共通信号線512とを備える。
撮像領域510は、行列状に配置された複数の画素部501(画素)を備える。
各画素部501は、リセット信号と、入射光の光量に応じた画素信号とを出力する。
行選択デコーダ503は、行ごとに複数の画素部501を選択する。
各垂直信号線105は、列ごとに設けられ、一列の画素部501に共通に接続される。また、各垂直信号線105には、対応する列の画素部501により、リセット信号又は画素信号が出力される。
電流源回路502は、複数の垂直信号線105に、第1電流と、当該第1電流と異なる電流値の第2電流とを選択的に供給する。この第2電流は、第1電流より電流値が大きい。
列回路部505は、列ごとに1つ設けられた複数の列回路506を備える。各列回路506は、対応する列の垂直信号線105に接続される。複数の列回路506は、水平共通信号線512へ順次信号を出力する。
列選択デコーダ504は、列回路506から水平共通信号線512への信号の出力を制御する。
出力回路507は、水平共通信号線512に出力された信号を増幅することにより画像信号を生成し、生成した画像信号を出力端子に出力する。
制御部508は、電流源回路502と、行選択デコーダ503と、列選択デコーダ504と、列回路部505と、出力回路507とを制御する。
具体的には、制御部508は、画素部501にリセット信号を出力させ、かつ、電流源回路502に第1電流を供給させることにより、垂直信号線105の電圧をリセット電圧Vrstにする。また、制御部508は、画素部501に画素信号を出力させ、かつ、電流源回路502に第1電流を供給させることにより、垂直信号線105の電圧を信号電圧Vsigにする。また、制御部508は、電流源回路502に第2電流を供給させ、かつ、画素部501にリセット信号を出力せることにより、垂直信号線105の電位を基準電圧Vrefにする。
ここで、リセット電圧Vrstの電圧値は、信号電圧Vsigが正常な動作時に取り得る最大の電圧値である。また、基準電圧Vrefの電圧値は、信号電圧Vsigが正常な動作時に取り得る最小の電圧値以下である。
次に、画素部501、電流源回路502及び列回路506の詳細な構成を説明する。
図2Aは、本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置500の画素部501、電流源回路502及び列回路506の回路図である。
図2Aに示すように、画素部501(画素回路)は、リセットトランジスタ201と、フォトダイオード(PD)202と、転送トランジスタ203と、フローティングディフュージョン(FD)204と、増幅トランジスタ205と、画素選択トランジスタ206とを備える。
リセットトランジスタ201は、FD204と画素電源線207(第1電源線)との間に接続されている。このリセットトランジスタ201のゲート端子は、リセット信号RSCELLが印加されるリセット信号線208に接続されている。画素電源線207には、画素電源電圧VDDCELLが印加される。
PD202は、入射光を信号電荷に光電変換し、光電変換した信号電荷を蓄積する。
転送トランジスタ203は、PD202とFD204との間に接続されている。この転送トランジスタ203のゲート端子は、転送信号TRANSが印加される転送信号線209に接続されている。
FD204は、PD202から転送された信号電荷を蓄積する。このFD204は、増幅トランジスタ205のゲート端子に接続されている。
増幅トランジスタ205は、垂直信号線105と画素電源線207との間に接続され、フローティングディフュージョン204の電圧を読み出すために用いられる。
画素選択トランジスタ206は、垂直信号線105と画素電源線207との間に、増幅トランジスタ205と直列に接続され、FD204の電圧を行選択して出力するために用いられる。この画素選択トランジスタ206のゲート端子は、選択信号SELECTが印加される選択信号線210に接続されている。
以上の構成により、画素部501は、画素選択トランジスタ206が選択された時(オン状態の時)、FD204の電位に応じた信号を垂直信号線105に出力する。具体的には、画素部501は、リセットトランジスタ201がオンされた状態においてリセット信号を垂直信号線105に出力する。つまり、画素部501は、FD204の電位が画素電源電圧VDDCELLの場合に、リセット信号を出力する。また、画素部501は、PD202に蓄積された信号電荷が、転送トランジスタ203を介してFD204に転送された状態において画素信号を垂直信号線105に出力する。
また、増幅トランジスタ205は、垂直信号線105に接続された負荷トランジスタ251と共にソースフォロア回路を形成する。つまり、画素部501が出力するリセット信号及び画素信号は、FD204の電位に応じた電圧信号である。
列回路506は、FPN(固定パターンノイズ)除去回路100と、黒つぶれ判定回路301と、クリップ回路302とを備える。
FPN除去回路100は、本発明のノイズ除去回路に相当し、リセット電圧Vrstと信号電圧Vsigとの差分に相当する差分信号を生成し、生成した差分信号を保持する。
このFPN除去回路100は、クランプ容量101と、サンプリング容量102と、クランプトランジスタ104と、サンプルホールドトランジスタ106とを備える。
クランプ容量101は、一端が垂直信号線105に接続されており、他端がサンプルホールドトランジスタ106の一端に接続されている。また、クランプ容量101の容量値はC1であるとする。
サンプリング容量102は、一端がサンプルホールドトランジスタ106の他端(ノード103)に接続されており、他端が接地されている。
つまり、クランプ容量101とサンプルホールドトランジスタ106とは、垂直信号線105とから接地に至る経路上に、直列に配置されている。
クランプトランジスタ104は、一端がノード103に接続されており、多端が一定のクランプ電圧Vclampを供給する基準電源に接続されている。このクランプトランジスタ104のゲート端子は、制御信号NCCLが印加される制御信号線108に接続されている。
サンプルホールドトランジスタ106のゲート端子は、制御信号NCSHが印加される制御信号線107に接続されている。
黒つぶれ判定回路301は、垂直信号線105に接続されている。この黒つぶれ判定回路301は、本発明の判定回路に相当し、信号電圧Vsigと基準電圧Vrefとを比較し、信号電圧Vsigが基準電圧Vrefより小さいか否かを判定することにより、高輝度黒つぶれが発生しているか否かを判定する。具体的には、黒つぶれ判定回路301は、信号電圧Vsigが基準電圧Vref以下の場合、高輝度黒つぶれが発生していると判定し、信号電圧Vsigが基準電圧Vrefより大きい場合、高輝度黒つぶれが発生していないと判定する。
また、黒つぶれ判定回路301は、判定結果を示す判定結果信号318をクリップ回路302に出力する。
この黒つぶれ判定回路301は、クランプ容量310と、コンパレータ311と、リセットトランジスタ312とを含む。
クランプ容量310は、一端が垂直信号線105に接続されており、他端がコンパレータ311の入力端子に接続されている。
リセットトランジスタ312は、コンパレータ311の入力端子と出力端子との間に接続されている。このリセットトランジスタ312のゲート端子は、クランプ信号CMPCLが印加されるクランプ信号線316に接続されている。
クリップ回路302は、黒つぶれ判定回路301により出力される判定結果信号318に応じてサンプリング容量102にクリップ電圧Vclipを出力する。具体的には、クリップ回路302は、黒つぶれ判定回路301により高輝度黒つぶれが発生していると判定された場合、FPN除去回路100が保持する差分信号(ノード103の電位Vsh)をクリップ電圧Vclipに置き換える。
このクリップ回路302は、オフトランジスタ313と、判定トランジスタ314と、クリップトランジスタ315とを備える。
オフトランジスタ313は、一端が電源電圧が印加されている電源電圧線に接続されており、他端がクリップトランジスタのゲート端子に接続されている。このオフトランジスタ313のゲート端子は、判定信号JUDGEが印加される判定信号線317に接続されている。
判定トランジスタ314は、一端がコンパレータ311の出力端子に接続されており、他端がクリップトランジスタのゲート端子に接続されている。この判定トランジスタ314のゲート端子は、判定信号線317に接続されている。
クリップトランジスタ315の一端には、一定電圧であるクリップ電圧Vclipが印加され、他端にはノード103が接続されている。ここで、クリップ電圧Vclipは、画素部501(PD202)が飽和しており、かつ正常に読み出しが行われた場合(高輝度黒つぶれ不具合が発生していない場合)にノード103の電位Vshとして出力されるべき電圧値に相当する。
また、黒つぶれ判定回路301及びクリップ回路302は、垂直信号線105ごとに設けられている。
電流源回路502は、列ごとに設けられた負荷トランジスタ251と、切り替え部511とを備えている。
負荷トランジスタ251は、対応する垂直信号線105と接地電位が印加されている接地電位線(第2電源線)との間に接続されている。この負荷トランジスタ251は、画素選択トランジスタ206を介して増幅トランジスタ205と共にソースフォロア回路を構成する。
切り替え部511は、負荷トランジスタ251のゲート端子に、異なる電圧を供給することにより、負荷トランジスタ251が、対応する垂直信号線105に第1電流を供給するか、第2電流を供給するかを切り換える。具体的には、切り替え部511は、負荷トランジスタ251のゲート電位を電位VLG電位と電位VLG+ΔVLGとに切り替える。
この切り替え部511は、スイッチトランジスタ252及びスイッチトランジスタ254と、切り替えを制御するための切り替え用インバータ253とを備えている。
極性を切り替え用インバータ253は、入力端子が、切り替え信号SWが印加される切り替え信号線255に接続されており、出力端子がスイッチトランジスタ252のゲート端子に接続されている。
スイッチトランジスタ252の一端には電位VLGが供給されており、他端は負荷トランジスタ251のゲート端子に接続されている。
スイッチトランジスタ254の一端には電位VLG+ΔVLGが供給されており、他端は負荷トランジスタ251のゲート端子に接続されている。このスイッチトランジスタ252のゲート端子には、切り替え信号線255が接続されている。
以上の構成により、切り替え信号SWに応じて、スイッチトランジスタ252とスイッチトランジスタ254とのうち一方のみがオンする。よって、負荷トランジスタ251のゲート電位は、電位VLGと電位VLG+ΔVLGとで切り替えられる。これにより、負荷トランジスタ251のドレイン電流値を切り替えることができる。
また、制御部508は、クランプ信号CMPCLを生成することにより黒つぶれ判定回路301を制御し、判定信号JUDGEを生成することによりクリップ回路302を制御し、制御信号NCSH及びNCCLを生成することによりFPN除去回路100を制御する。また、制御部508は、行選択デコーダ503を介して、切り替え信号SWを生成することにより電流源回路502を制御し、行選択デコーダ503を介して、リセット信号RSCELL、転送信号TRANS及び選択信号SELECTを生成することにより画素部501を制御する。
また、リセット信号RSCELLは、画素部501のFD204を画素電源電圧VDDCELLにリセットするための信号である。転送信号TRANSは、画素部501のPD202からFD204に信号電荷を転送するための信号である。選択信号SELECTは、画素部501を選択し、選択した画素部501から増幅トランジスタ205を介して信号電圧を垂直信号線105へ出力するための信号である。切り替え信号SWは、負荷トランジスタ251のドレイン電流を可変するための信号である。制御信号NCSHは、画素部501からの出力信号をFPN除去回路100のサンプリング容量102に保持するための信号である。制御信号NCCLは、FPN除去回路100のサンプリング容量102をクランプ電圧Vclampにリセットするための信号である。クランプ信号CMPCLは、黒つぶれ判定回路301をリセットするための信号である。判定信号JUDGEは、高輝度光による黒つぶれ不具合が発生しているか否かの判定を行わせるための信号である。
なお、これらの信号は、複数の列回路506、複数の負荷トランジスタ251、同一行に配置された複数の画素部501で共通に用いられる。言い換えると、これらの信号を供給するための配線である制御信号線107、制御信号線108、画素電源線207、リセット信号線208、転送信号線209、選択信号線210、切り替え信号線255、クランプ信号線316及び判定信号線317は、複数の列回路506、複数の負荷トランジスタ251、同一行に配置された複数の画素部501で共通に接続されている。
なお、図2Aでは、クランプトランジスタ104、サンプルホールドトランジスタ106、リセットトランジスタ201、転送トランジスタ203、増幅トランジスタ205、画素選択トランジスタ206、負荷トランジスタ251、スイッチトランジスタ252、スイッチトランジスタ254、リセットトランジスタ312及び判定トランジスタ314がnチャネル型MOSトランジスタであり、オフトランジスタ313及びクリップトランジスタ315がpチャネル型MOSトランジスタである例を示しているが、同じ機能を有する構成であればトランジスタの導電型を変更してもよい。
次に、本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置500の駆動方法について説明する。
図2Bは、固体撮像装置500を駆動するための各種信号の電位変化と、FD204と垂直信号線105とノード103の電位変化とを示すタイミングチャートである。また、FD204と垂直信号線105とノード103との電位は、それぞれFD、VO、Vshで示されている。
図2Bに示すように、まず、期間t0〜t1において、制御部508は、リセット信号RSCELLをハイレベルにすることにより画素部501内のリセットトランジスタ201をオン状態にする。これにより、FD204の電位が画素電源電圧VDDCELLにリセットされる。また、期間t0〜t2において、制御部508は、制御信号NCCLをハイレベルにすることによりFPN除去回路100内のクランプトランジスタ104をオン状態にする。これにより、時刻t2時点で、垂直信号線105を介して読み出されたFD204の電圧がFPN除去回路100のクランプ電圧Vclampに置き換られる。
その後、時刻t3の時点で、制御部508は、転送信号TRANSをハイレベルにすることにより、画素部501内の転送トランジスタ203をオン状態にする。これにより、PD202に蓄積された信号電荷がFD204に転送される。
次に、時刻t4の時点で、制御部508は、制御信号NCSHをローレベルにすることによりFPN除去回路100内のサンプルホールドトランジスタ106をオフ状態にする。これにより、FPN除去回路100内のノード103に、クランプ電圧VclampからPD202の信号電荷分の電圧振幅Vpdを引いた電圧(差分信号)が保持される。つまり、ノード103の電位Vshは、Vclamp−Vpd×C1/(C1+C2)となる。ここで、Vpd=Vrst−Vsigである。
このように、画素部501から出力された電圧信号をFPN除去回路100内のサンプリング容量102にサンプリングした後、期間t5〜t6において、制御部508は、クランプ信号CMPCLをハイレベルにすることにより垂直信号線105に接続されている黒つぶれ判定回路301のスイッチであるリセットトランジスタ312をオン状態にする。これにより、時刻t6の時点での垂直信号線105の電圧が黒つぶれ判定回路301の比較電圧に設定される。
次に、時刻t7の時点で、制御部508は、リセット信号RSCELLをハイレベルにすることにより再度画素部501内のリセットトランジスタ201をオン状態にする。これにより、FD204の電位を画素電源電圧VDDCELLにリセットする。
また、時刻t7より前では、切り替え信号SWはローレベルであるので、スイッチトランジスタ252がオンし、かつ、スイッチトランジスタ254がオフしている。よって、負荷トランジスタ251のゲート電位は、電位VLGとなっている。これにより、電流源回路502は、垂直信号線105に第1電流を供給している。
一方、時刻t7において、制御部508は、切り替え信号SWをハイレベルにすることで、スイッチトランジスタ252がオフし、かつ、スイッチトランジスタ254がオンする。これにより、負荷トランジスタ251のゲート電位が電位VLG+ΔVLGに変更される。よって、負荷トランジスタ251のドレイン電流が増加する。つまり、電流源回路502は、垂直信号線105に第2電流を供給する。これにより、垂直信号線105の電位が基準電圧Vrefまで下がる。
その後、時刻t9の時点において判定信号JUDGEをハイレベルにすることにより、時刻t6時点での垂直信号線105の電圧である比較電圧と、時刻t9時点での垂直信号線105の電圧である基準電圧Vrefとの比較動作を行う。
このとき、図2Bに示すように、正常画素(高輝度黒つぶれが発生していない画素)では、時刻t6の時点の比較電圧(信号電圧Vsig)は、時刻t9の時点の基準電圧Vrefより高くなる。よって、黒つぶれ判定回路301はハイレベルの判定結果信号318を出力する。これにより、クリップトランジスタ315はオフ状態となるので、時刻t9時点でのノード103の電位Vsh(差分信号)は、Vclamp−Vpd×C1/(C1+C2)となる。
一方、高輝度黒つぶれが発生している画素では、時刻t6の時点の比較電圧(信号電圧Verr)は、時刻t9の時点の基準電圧Vrefより同じ又は低くなる。よって、黒つぶれ判定回路301はローレベルの判定結果信号318を出力する。これにより、クリップトランジスタ315がオン状態となるので、時刻t9の時点でのノード103の電位Vsh(差分信号)はクリップ電圧Vclipとなる。
ここで、負荷トランジスタ251のドレイン電流を増加させるための電位ΔVLGは、下記式(1)〜式(3)を用いることにより、ΔVfdから最適化できる。ここで電位ΔVfdは、変調させたいFD204の電位を示す。
ΔVLG=Gsf×ΔVfd/sqrt(b/a)・・・(1)
a=(1/2)×(W1/L1)×μeff1×Cox1・・・(2)
b=(1/2)×(W2/L2)×μeff2×Cox2・・・(3)
なお、上記式(1)〜式(3)において、Gsfは、増幅トランジスタ205と負荷トランジスタ251とにより構成される画素ソースフォロア回路のゲインであり、W1、L1、μeff1及びCox1は、それぞれ増幅トランジスタ205のチャネル幅、チャネル長、移動度及び酸化膜容量であり、W2、L2、μeff2及びCox2は、負荷トランジスタ251のチャネル幅、チャネル長、移動度及び酸化膜容量である。例えば、μeff1=μeff2であり、Cox1=Cox2である。
以上のように、本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置500は、各画素部501の信号電圧Vsigと、FD204の電位を画素電源電圧VDDCELLにリセットした時の垂直信号線105の電圧であるリセット電圧Vrstとの差分を用いることにより、各画素部501のトランジスタの特性ばらつきの影響を低減できる。これにより、固体撮像装置500は、トランジスタの特性ばらつきに対してマージンを設定する必要がなくなる。
さらに、本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置500は、第1電流を供給するとともに画素部501から信号を読み出した時の垂直信号線105の比較電圧と、第2電流を供給するとともにFD204をリセット電圧(画素電源電圧VDDCELL)にした時の垂直信号線105の基準電圧Vrefとの比較を行うことにより、高輝度黒つぶれの発生の有無を判定できる。
さらに、固体撮像装置500は、高輝度黒つぶれが発生している場合は、サンプリング容量102にPD202が飽和している場合の電圧に相当するクリップ電圧Vclipを出力する。これにより、固体撮像装置500は、高輝度黒つぶれの発生時に、ノード103の信号レベルVshが、通常の飽和時の信号レベルよりも低い値となってしまう不具合の発生を抑えることができる。
さらに、本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置500は、負荷トランジスタ251の電流を増加させて垂直信号線105の電圧を下げることによって、垂直信号線105に基準電圧Vrefを生成する。よって、固体撮像装置500は、画素電源電圧VDDCELLを変動させる構成を有さない固体撮像装置において、高輝度黒つぶれの発生を抑制できる。
さらに、固体撮像装置500は、列毎に設けられた黒つぶれ判定回路301を備える。これにより、周波数特性の改善を図ることができるので、時間応答性を向上できる。よって、固体撮像装置500は、迅速な処理により黒つぶれを抑制できる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では各画素部501が画素選択トランジスタ206を備える固体撮像装置500について説明した。本発明の実施の形態2では、各画素部501が画素選択トランジスタ206を備えない場合について説明する。
図3Aは、本発明の実施の形態2に係る固体撮像装置500Aにおける画素部501A、電流源回路502及び列回路506の詳細を示した回路図である。なお、実施の形態2に係る固体撮像装置500Aは、図2Aに示す実施の形態1に係る固体撮像装置500に対して、画素部501Aの構成が異なる。なお、図1に示す基本構成など、画素部501A以外の部分については、実施の形態1と同様であるので、以下では画素部501Aの特徴を主に説明する。
また、固体撮像装置500Aは、固体撮像装置500の構成に加えて、さらに、非選択電位を設定するための変調回路509を備える点が異なっている。
変調回路509は、画素部501AのFD204の電位を制御するため、画素電源線207に供給する画素電源電圧VDDCELLを選択電位(ハイ電位)と非選択電位(ロー電位)とで切り替える機能を有する。この変調回路509は、選択する行の画素電源線207に選択電位を供給し、それ以外の行(選択しない行)の画素電源線207に非選択電位を供給する。言い換えると、変調回路509は、リセット期間、画素信号出力期間及び比較期間に画素電源電圧VDDCELLを選択電位にし、比較期間の後に画素電源電圧VDDCELLを非選択電位にする。
画素電源線207に選択電位が供給されている場合、増幅トランジスタ205のドレイン端子及びゲート端子(FD204)に電圧が供給されるので、画素部501Aは、画素信号又はリセット信号を垂直信号線105に出力する。一方、画素電源線207に非選択電位が供給されている場合、増幅トランジスタ205のゲート端子(FD204)がロー電位になるので、画素部501は、垂直信号線105への信号出力を行わない。
図3Bは、本発明の実施の形態2に係る固体撮像装置500Aのタイミングチャートである。
また、図3Bに示すタイミングチャートでは、画素電源線207の画素電源電圧VDDCELLを変調させることを追加した点が異なっている。また、時刻t0〜時刻t10までは図2Bに示すタイミングチャートと同じであり説明を省略して、異なる点を中心に説明する。
まず、時刻t0〜時刻t10まで、変調回路509は、画素電源線207に選択電位を供給する。また、前述のように、固体撮像装置500Aは、高輝度黒つぶれを判定した時刻t10の時点の前後の期間t7〜t11にリセットトランジスタ201をオン状態にするとともに、時刻t11の時点で画素電源電圧VDDCELLを非選択電位にする。これにより、FD204の電圧がロー電位になる。よって、画素部501Aの信号出力が遮断される。
以上より、本発明の実施の形態2に係る固体撮像装置500Aは、上述した実施の形態1に係る固体撮像装置500と同様に、高輝度黒つぶれの発生を抑制できる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3では、上述した実施の形態1に係る固体撮像装置500の変形例である固体撮像装置500Bについて説明する。
図4Aは、本発明の実施の形態3に係る固体撮像装置500Bにおける画素部501、電流源回路502及び列回路506Aの詳細を示した回路図である。なお、実施の形態3に係る固体撮像装置500Bは、図2Aに示す実施の形態1に係る固体撮像装置500に対して、列回路506Aが、黒つぶれ判定回路301の代わりにカラムアンプ回路303を備える点が異なる。なお、図1に示す基本構成など、列回路506A以外の部分については実施の形態1と同様であるので、以下では列回路506Aの特徴を主に説明する。
図4Aに示すように、列回路506Aは、カラムアンプ回路303を備える。このカラムアンプ回路303は、垂直信号線105に接続され、画素部501から出力された信号を増幅することにより、出力信号のS/N比を向上させる。さらに、カラムアンプ回路303は、実施の形態1の黒つぶれ判定回路301と同様の機能を有し、本発明の判定回路に相当する。
このカラムアンプ回路303は、カラムアンプ用クランプ容量323と、反転増幅回路320と、リセットトランジスタ312と、フィードバック容量321と、スイッチトランジスタ322とを備える。
カラムアンプ用クランプ容量323は、一端が垂直信号線105に接続される。
反転増幅回路320は、垂直信号線105の電位VOを増幅率Aで反転増幅する。反転増幅回路320は、入力端子がカラムアンプ用クランプ容量323の他端に接続され、出力端子がクランプ容量101の一端に接続されている。
リセットトランジスタ312は、反転増幅回路320の入力端子と出力端子との間に接続されている。このリセットトランジスタ312のゲート端子は、クランプ信号CMPCLが印加されるクランプ信号線316に接続されている。
スイッチトランジスタ322及びフィードバック容量321は、反転増幅回路320の入力端子と出力端子との間に接続され、互いに直列に接続される。また、スイッチトランジスタ322のゲート端子は、制御信号NCSHが印加される制御信号線107に接続されている。
以上の構成により、カラムアンプ回路303は、反転増幅回路320を用いて信号電圧Vsigが基準電圧Vrefより小さいか否かを判定する。
また、カラムアンプ回路303の出力端子は、クランプ容量101の一端に接続されている。よって、FPN除去回路100は、反転増幅回路320により反転増幅されたリセット電圧Vrstと、反転増幅回路320により反転増幅された信号電圧Vsigとの差分に相当する差分信号を生成する。
また、カラムアンプ回路303の出力端子は、クリップ回路302に接続されている。なお、クリップ回路302の構成は、実施の形態1と同じである。
また、カラムアンプ用クランプ容量323とクランプ容量101とサンプルホールドトランジスタ106とは、垂直信号線105から接地に至る経路上で直列に配置されている。
以下、実施の形態3に係る固体撮像装置500Bの駆動方法について説明する。
図4Bは、固体撮像装置500Bを駆動するための各種信号の電位変化、FD204の電位(FD)及び垂直信号線105の電位(VO)とノード103の電位(Vsh)変化を示すタイミングチャートである。
図4Bに示すように、まず、期間t0〜t1においては、実施の形態1と同様に、制御部508は、リセット信号RSCELLをハイレベルにすることにより画素部501内のリセットトランジスタ201をオン状態にする。これにより、FD204の電位が画素電源電圧VDDCELLにリセットされる。また、期間t0〜t2において、制御部508は、制御信号CMPCLをハイレベルにすることによりカラムアンプ回路303内のリセットトランジスタ312をオン状態にし、制御信号NCCLをハイレベルにすることによりFPN除去回路100内のクランプトランジスタ104をオン状態にする。これにより、時刻t2時点で、カラムアンプ回路303が閉ループ構成になることにより当該カラムアンプ回路303がリセットされ、垂直信号線105を介して読み出されたFD204の電圧がFPN除去回路100のクランプ電圧Vclampに置き換えられる。
次に、時刻t3の時点で、制御部508は、転送信号TRANSをハイレベルにすることにより、画素部501内の転送トランジスタ203をオン状態にする。これにより、PD202に蓄積された電荷がFD204に転送される。次に、時刻t4の時点で、制御部508は、制御信号NCSHをローレベルにすることによりFPN除去回路100内のサンプルホールドトランジスタ106をオフ状態にする。これにより、FPN除去回路100内のノード103に、クランプ電圧Vclampに、PD202の信号電荷分の電圧振幅Vpdをカラムアンプ回路303の増幅率であるA倍で増幅した信号A×Vpdを足した電圧が保持される。つまり、ノード103の電位Vsh(差分信号)は、Vclamp+C1/(C1+C2)×A×Vpdとなる。
また、時刻t4の時点で画素部501から出力された信号をFPN除去回路100内のサンプリング容量102にサンプリングするとともに、制御信号NCCLがローレベルになることにより、スイッチトランジスタ322がオフ状態となる。これにより、閉ループで構成されていたカラムアンプ回路303が開ループ構成になる。よって、カラムアンプ回路303は、高ゲインの比較回路として機能する。
その後、期間t5〜t6において、制御部508は、カラムアンプ回路303(比較回路)をリセットすることで、時刻t6の時点での垂直信号線105の電圧を比較回路の比較電圧にしている。
次に、時刻t7(図4Bの例では時刻t7〜t10時刻)の期間に、制御部508は、リセット信号RSCELLをハイレベルにすることによりリセットトランジスタ201のゲートをオン状態にする。さらに、制御部508は、切り替え信号SWをハイレベルにすることで、スイッチトランジスタ252がオフし、かつ、スイッチトランジスタ254がオンする。これにより、負荷トランジスタ251のゲート電位が電位VLGから電位VLG+ΔVLGに変更される。よって、負荷トランジスタ251のドレイン電流が増加する。これにより、垂直信号線105の電位が比較回路の基準電圧Vrefまで下がる。
その後、時刻t9の時点において、制御部508は、判定信号JUDGEをハイレベルにすることにより、時刻t6時点での垂直信号線105の電圧である比較電圧と、時刻t9時点での垂直信号線105の電圧である基準電圧Vrefとの比較動作を行う。
この時、正常画素(高輝度黒つぶれが発生していない画素)では、時刻t6の時点の比較電圧(信号電圧Vsig)は、時刻t9の時点の基準電圧Vrefより垂直信号線105の電圧が高くなる。よって、カラムアンプ回路303はハイレベルの判定結果信号318を出力する。これにより、クリップトランジスタ315はオフ状態となるので、時刻t9でのノード103の電位Vsh(差分信号)は(Vclamp+C1/(C1+C2)×A×Vpd)となる。
これに対し、高輝度黒つぶれが発生している画素では、時刻t6の時点の比較電圧(信号電圧Verr)は、時刻t9の時点の基準電圧Vrefより等しい又は低くなる。よって、カラムアンプ回路303はローレベルの判定結果信号318を出力する。これにより、クリップトランジスタ315がオン状態となるので、ノード103の電位Vshはクリップ電圧Vclipとなる。
なお、図4Bでは、黒つぶれ判定回路としてカラムアンプ回路303を用いる例を示しているが、同様の機能を有する回路であればカラムアンプ回路以外の回路を用いてもよい。
以上のように、本発明の実施の形態3に係る固体撮像装置500Bは、各画素部501の信号電圧Vsigと、FD204の電位を画素電源電圧VDDCELLにリセットした時の垂直信号線105の電圧であるリセット電圧Vrstとの差分を用いることにより、各画素部501のトランジスタの特性ばらつきの影響を低減できる。これにより、固体撮像装置500Bは、トランジスタの特性ばらつきに対してマージンを設定する必要がなくなる。
さらに、本発明の実施の形態3に係る固体撮像装置500Bは、第1電流を供給するとともに画素部501から信号を読み出した時の垂直信号線105の比較電圧と、第2電流を供給するとともにFD204をリセット電圧(画素電源電圧VDDCELL)にした時の垂直信号線105の基準電圧Vrefとの比較を行うことにより、高輝度黒つぶれの発生の有無を判定できる。
さらに、固体撮像装置500Bは、高輝度黒つぶれが発生している場合は、サンプリング容量102にPD202が飽和している場合の電圧に相当するクリップ電圧Vclipを出力する。これにより、固体撮像装置500Bは、高輝度黒つぶれの発生時に、ノード103の信号レベルVshが、通常の飽和時の信号レベルよりも低い値となってしまう不具合の発生を抑えることができる。
さらに、本発明の実施の形態3に係る固体撮像装置500Bは、負荷トランジスタ251の電流を増加させて垂直信号線105の電圧を下げることによって、垂直信号線105に基準電圧Vrefを生成する。よって、固体撮像装置500は、画素電源電圧VDDCELLを変動させる構成を有さない固体撮像装置において、高輝度黒つぶれの発生を抑制できる。
さらに、固体撮像装置500Bは、列毎に設けられたカラムアンプ回路303を備える。これにより、周波数特性の改善を図ることができるので、時間応答性を向上できる。よって、固体撮像装置500Bは、迅速な処理により黒つぶれを抑制できる。
また、高いS/N比を実現するなどの目的でカラムアンプ回路303を搭載する場合があるが、固体撮像装置500Bでは、カラムアンプ回路303を黒つぶれ判定回路(比較回路)として使用できるため、高いS/N比を実現しつつ、回路規模を縮小することが可能になる。
なお、ここでは、上述した実施の形態1に係る固体撮像装置500に対して、列回路506Aの構成を変更した例を述べたが、上述した実施の形態2に係る固体撮像装置500Aに対して同様の変更を適用してもよい。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4では、画素部501の変形例について説明する。
図5は、本発明の実施の形態4に係る固体撮像装置500Cにおける画素部501B及び電流源回路502の回路図である。なお、実施の形態4に係る固体撮像装置500Cは、図2Aに示す実施の形態1に係る固体撮像装置500に対して、画素部501Bの構成が異なる。なお、図1に示す基本構成など、画素部501B以外の部分については実施の形態1と同様であるので、以下では画素部501Bの特徴を主に説明する。
図5に示すように、画素部501Bは、リセットトランジスタ201と、PD202A及びPD202Bと、転送トランジスタ203A及び203Bと、FD204と、増幅トランジスタ205と、画素選択トランジスタ206とを備える。
本発明の実施の形態4に係る固体撮像装置500Cは、複数のフォトダイオード(PD202AとPD202B)と、転送トランジスタ(転送トランジスタ203Aと203B)とを共有する、所謂「多画素1セル」構造を有する。
具体的には、PD202A及びPD202Bは、入射した光を信号電荷に光電変換し、光電変換した信号電荷を蓄積する。
転送トランジスタ203Aは、PD202AとFD204との間に接続されている。この転送トランジスタ203Aのゲート端子は、転送信号TRANS1が印加される転送信号線209Aに接続されている。
転送トランジスタ203Bは、PD202BとFD204との間に接続されている。この転送トランジスタ203Bのゲート端子は、転送信号TRANS2が印加される転送信号線209Bに接続されている。
転送信号TRANS1は、PD202AからFD204に信号電荷を転送するための信号であり、転送信号TRANS2は、PD202BからFD204に信号電荷を転送するための信号である。
このように、複数のフォトダイオード(PD202AとPD202B)と転送トランジスタ(転送トランジスタ203と208)とを共有する場合でも、上述した実施の形態1に係る固体撮像装置500と同様の効果を得ることができる。
なお、ここでは、上述した実施の形態1に係る固体撮像装置500に対して、多画素1セル構造を適用した例を述べたが、上述した実施の形態2に係る固体撮像装置500A、実施の形態3に係る固体撮像装置500B、又はそれらの変形例に対して同様の変更を適用してもよい。
また、ここでは、2画素1セル構造を例に説明したが、1セルに含まれるフォトダイオードの数は、3以上であってもよい。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5では、電流源回路502の変形例について説明する。
図6は、本発明の実施の形態5に係る固体撮像装置500Dにおける画素部501及び電流源回路502Aの回路図である。なお、実施の形態5に係る固体撮像装置500Dは、図2Aに示す実施の形態1に係る固体撮像装置500に対して、電流源回路502Aの構成が異なる。なお、図1に示す基本構成など、電流源回路502A以外の部分については、実施の形態1と同様であるので、以下では電流源回路502Aの特徴を主に説明する。
また、固体撮像装置500Dでは、図6に示す電流源回路502Aの回路構成が列ごとに設けられている。
図6に示すように、電流源回路502Aは、負荷トランジスタ251と、電流可変トランジスタ271と、電流可変負荷トランジスタ261とを備えている。
上述した実施の形態1に係る電流源回路502は、負荷トランジスタ251のゲート電位を変更することにより、垂直信号線105に供給する電流値を変更していた。一方、図6に示すように、電流源回路502Aは、負荷トランジスタ251と電流可変負荷トランジスタ261とを並列接続することによる電流加算を用いて、垂直信号線105に供給する電流値を変更する。
具体的には、負荷トランジスタ251は、対応する列の垂直信号線105と接地電位線との間に接続されている。この負荷トランジスタ251は、画素選択トランジスタ206を介して増幅トランジスタ205と共にソースフォロア回路を構成する。また、負荷トランジスタ251のゲート端子には、電位VLGが印加される。
電流可変負荷トランジスタ261と電流可変トランジスタ271とは直列に接続されている。また、直列に接続された電流可変負荷トランジスタ261と電流可変トランジスタ271との組が、対応する列の垂直信号線105と接地電位線との間に接続されている。つまり、当該組は、負荷トランジスタ251と並列に接続されている。
また、電流可変負荷トランジスタ261のゲート端子には、負荷トランジスタ251のゲート端子に印加される電位と同じ電位VLGが印加されている。また、電流可変負荷トランジスタ261の駆動能力(チャネル幅W/チャネル長L)は、負荷トランジスタ251の駆動能力のM倍である。例えば、電流可変負荷トランジスタ261は、並列にM個接続された負荷トランジスタ251と同じサイズ(駆動能力)のトランジスタを含む。
また、電流可変トランジスタ271のゲート端子は、切り替え信号SWが印加される切り替え信号線255に接続されている。
また、制御部508は、この電流可変トランジスタ271のオン及びオフを切り替えることにより、電流源回路502Aが垂直信号線105に第1電流を供給するか、第2電流を供給するかを切り換える。
以下に、実施の形態5に係る固体撮像装置500Dの駆動方法について説明する。
なお、固体撮像装置500Dのタイミングチャートは、例えば、図2Bと同様である。
図2Bに示すように、まず、期間t0〜t1においては、実施の形態1と同様に、制御部508は、画素部501内のリセットトランジスタ201をオン状態にすることで、FD204の電位を画素電源電圧VDDCELLにリセットする。次に、時刻t3の時点で、制御部508は、画素部501内の転送トランジスタ203をオン状態にすることにより、PD202に蓄積した電荷をFD204に転送する。
その後、期間t5〜t6において、制御部508は、黒つぶれ判定回路301をリセットすることで、時刻t6の時点での垂直信号線105の電圧を黒つぶれ判定回路301の比較電圧に設定する。
次に、制御部508は、期間t7〜t10においてリセットトランジスタ201をオン状態にする。
また、時刻t7より前では、切り替え信号SWはローレベルであるので、電流可変トランジスタ271がオフしている。よって、負荷トランジスタ251のみが、垂直信号線105に電流を供給する。
一方、時刻t7において、切り替え信号SWをハイレベルにすることにより、電流可変トランジスタ271をオン状態にする。これにより、負荷トランジスタ251と電流可変負荷トランジスタ261とにより、垂直信号線105に電流が供給される。よって、垂直信号線105に流れる電流が増加する。これにより、垂直信号線105の電位VOが、基準電圧Vrefまで低下する。
その後、時刻t9の時点において、制御部508は、判定信号JUDGEをハイレベルにすることにより、時刻t6時点での垂直信号線105の電圧である比較電圧と、時刻t9時点での垂直信号線105の電圧である基準電圧Vrefとの比較動作を行う。
この時、正常画素(高輝度黒つぶれが発生していない画素)では、時刻t6の時点の比較電圧(信号電圧Vsig)は、時刻t9の時点の基準電圧Vrefより垂直信号線105の電圧が高くなる。よって、カラムアンプ回路303はハイレベルの判定結果信号318を出力する。これにより、クリップトランジスタ315はオフ状態となるので、時刻t9でのノード103の電位Vsh(差分信号)は(Vclamp+C1/(C1+C2)×A×Vpd)となる。
これに対し、高輝度黒つぶれが発生している画素では、時刻t6の時点の比較電圧(信号電圧Verr)は、時刻t9の時点の基準電圧Vrefより等しい又は低くなる。よって、カラムアンプ回路303はローレベルの判定結果信号318を出力する。これにより、クリップトランジスタ315がオン状態となるので、ノード103の電位Vshはクリップ電圧Vclipとなる。
以上のように、本発明の実施の形態5に係る固体撮像装置500Dは、各画素部501の信号電圧Vsigと、FD204の電位を画素電源電圧VDDCELLにリセットした時の垂直信号線105の電圧であるリセット電圧Vrstとの差分を用いることにより、各画素部501のトランジスタの特性ばらつきの影響を低減できる。これにより、固体撮像装置500Dは、トランジスタの特性ばらつきに対してマージンを設定する必要がなくなる。
さらに、本発明の実施の形態5に係る固体撮像装置500Dは、第1電流を供給するとともに画素部501から信号を読み出した時の垂直信号線105の比較電圧と、第2電流を供給するとともにFD204をリセット電圧(画素電源電圧VDDCELL)にした時の垂直信号線105の基準電圧Vrefとの比較を行うことにより、高輝度黒つぶれの発生の有無を判定できる。
さらに、固体撮像装置500Dは、高輝度黒つぶれが発生している場合は、サンプリング容量102にPD202が飽和している場合の電圧に相当するクリップ電圧Vclipを出力する。これにより、固体撮像装置500Dは、高輝度黒つぶれの発生時に、ノード103の信号レベルVshが、通常の飽和時の信号レベルよりも低い値となってしまう不具合の発生を抑えることができる。
さらに、本発明の実施の形態5に係る固体撮像装置500Dは、電流源回路502Aが供給する電流を増加させて垂直信号線105の電圧を下げることによって、垂直信号線105に基準電圧Vrefを生成する。よって、固体撮像装置500Dは、画素電源電圧VDDCELLを変動させる構成を有さない固体撮像装置において、高輝度黒つぶれの発生を抑制できる。
さらに、固体撮像装置500Dは、列毎に設けられた黒つぶれ判定回路301を備える。これにより、周波数特性の改善を図ることができるので、時間応答性を向上できる。よって、固体撮像装置500は、迅速な処理により黒つぶれを抑制できる。
なお、ここでは、上述した実施の形態1に係る固体撮像装置500に対して、電流源回路502Aの構成を変更した例を述べたが、上述した実施の形態2〜4に係る固体撮像装置500A、500B及び500C、又はそれらの変形例に対して同様の変更を適用してもよい。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6では、上述した実施の形態1に係る固体撮像装置500を備える撮像装置910(カメラ)について説明する。
図7は、本発明の実施の形態6に係る撮像装置910の構成を示すブロック図である。
撮像装置910は、デジタルスチルカメラ又はデジタルビデオカメラ等のカメラである。図7に示すように、この撮像装置910は、外光を集光する光学部材995(レンズ)及び光学系996と、上述した本発明の実施の形態1に係る固体撮像装置500と、固体撮像装置500内の回路の動作タイミングを制御するタイミング制御部993と、画像信号処理部994とを備えている。
なお、固体撮像装置500、タイミング制御部993及び画像信号処理部994は、個別に1チップ化されてもよいし、2以上を含むように1チップ化されてもよい。例えば、固体撮像装置500と画像信号処理部994とは、同一半導体チップ上に形成され、タイミング制御部993は1つの半導体チップ上に形成される。
固体撮像装置500は、光学部材995を通って入射した光を画像信号に変換して出力する。
画像信号処理部994は、固体撮像装置500から出力された画像信号を処理し、表示装置などの外部機器に処理した信号を出力する。
固体撮像装置500は、上述したように、入射した光を電圧信号に変換する撮像領域510と、撮像領域510から出力された信号を処理する列回路部505と、撮像領域510からの信号を受けて、撮像領域510に高輝度光が入射したか否かを判定する黒つぶれ判定回路301(列回路部505に含まれる)と、列回路部505から出力された信号を画像信号として出力する出力回路507とを備えている。
また、固体撮像装置500内の各回路は、実施の形態1に係る固体撮像装置500内の各回路と同一であり、黒つぶれ判定回路301が列回路部505の内部に設けられている例を示している。また、図7では、画像信号処理部994が固体撮像装置500と別個に設けられている例を示しているが、固体撮像装置500内に画像信号処理部994が設けられていてもよい。
また、撮像装置910は、固体撮像装置500の代わりに、実施の形態2〜5に係る固体撮像装置500A、500B、500C及び500D、又はそれらの変形例を備えてもよい。
画像信号処理部994は、出力回路507からの画像信号を受ける相関二重サンプリング回路(CDS)551と、OBC(Opticl Black Clamp)552と、AGC(Auto Gain Control)553と、ADC(Analog Digital Converter)554と、DSP(Digital Signal Processor)555とを備えている。また、画像信号処理部994は、タイミング制御部993との間で信号の受け渡しを行う。すなわち、タイミング制御部993は、固体撮像装置500及び画像信号処理部994との間で信号の受け渡し(移動)を行う。
以上より、本発明の実施の形態6に係る撮像装置910は、高輝度の光が撮像領域510に入射したことを黒つぶれ判定回路301が検出し、画素部501が飽和している場合の電圧に相当する電圧を出力することができる。このため、撮像装置910は、高輝度黒つぶれの発生を効果的に抑えることができる。
また、撮像装置910は、画素電源電圧VDDCELLを変更するための変調回路509を備えなくてもよいので、当該撮像装置910のサイズを縮小できる。
さらに、撮像装置910では、固体撮像装置500と画像信号処理部994とが、共通のタイミング制御部993と信号の受け渡しを行うことにより、当該撮像装置910のサイズの縮小を図ることができる。
なお、本発明は、上記撮像装置910を含むカメラシステムとして実現してもよい。
(比較例)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態の比較例である固体撮像装置700について説明する。
図8Aは、固体撮像装置700における画素部501A、電流源回路602及び列回路506の回路図である。
図8Aに示すように、固体撮像装置700は、画素部501Aと、電流源回路602と、列回路506と、変調回路509とを備えている。なお、電流源回路602以外の構成は、図3Aに示す実施の形態2に係る固体撮像装置500Aと同様である。また、電流源回路602の構成は、図11Aに示す従来の固体撮像装置600と同様である。
なお、上述した説明と同じ点は説明を省略して、異なる点を中心に説明する。
この固体撮像装置700では、画素電源電圧VDDCELLを非選択電位に切り替えることで、上述した基準電圧Vrefを生成する。
変調回路509は、画素部501のFD204を制御するため、画素電源電圧VDDCELLを選択電位と非選択電位とに切替える機能を有している。この変調回路509は、リセット期間及び画素信号出力期間に画素電源電圧VDDCELLを選択電位にし、比較期間に画素電源電圧VDDCELLを非選択電位にする。
図8Bは、固体撮像装置700のタイミングチャートである。
まず前述のように、時刻t4の時点で画素部501Aから出力されたリセット電圧Vrstと信号電圧Vsigとの差分に相当する差分信号をFPN除去回路内のサンプリング容量102にサンプリングする。
次に、期間t5〜t6において、制御部508は、垂直信号線105に接続されている黒つぶれ判定回路301のリセットトランジスタ312をオン状態にすることで、時刻t6の時点でのFD204の電圧をコンパレータ311の比較電圧に設定する。
次に、固体撮像装置700は、時刻t7の時点で画素電源電圧VDDCELLを非選択電位にするとともに、リセットトランジスタ201をオン状態にすることでFD204の電位を非選択電位にする。
その後、時刻t8の時点において、固体撮像装置700は、時刻t6時点でのFD204の比較電圧(すなわち、時刻t6時点での垂直信号線105の電圧)と、時刻t8時点でのFD204の電圧(すなわち、時刻t8時点での垂直信号線105の電圧)との比較動作を行う。
この時、正常画素(高輝度黒つぶれが発生していない画素)では、時刻t6の時点の比較電圧(信号電圧Vsig)は、時刻t9の時点の基準電圧Vrefより高くなる。よって、黒つぶれ判定回路301はハイレベルの判定結果信号318を出力する。これにより、クリップトランジスタ315はオフ状態となるので、時刻t9時点でのノード103の電位Vshは、Vclamp−Vpd×C1/(C1+C2)となる。
一方、高輝度黒つぶれが発生している画素では、時刻t6の時点の比較電圧(信号電圧Verr)は、時刻t9の時点の基準電圧Vrefより同じ又は低くなる。よって、黒つぶれ判定回路301はローレベルの判定結果信号318を出力する。これにより、クリップトランジスタ315がオン状態となるので、時刻t9の時点でのノード103の電位Vshはクリップ電圧Vclipとなる。
このように、固体撮像装置700は、黒つぶれ判定回路301とクリップ回路302とを備えることにより、リセット電圧Vrstと信号電圧Vsigとの差分に相当する差分信号をノード103に保持した後、画素信号読み出し時のFD204の電位に相当する信号電圧Vsigと、非選択電位に相当する基準電圧Vrefとを比較する。これにより、黒つぶれ判定回路301は、(画素信号読み出し時のFD204の電位≦非選択電位)の時に高輝度黒つぶれが発生していると判断できる。そして、高輝度黒つぶれが発生している場合には、クリップ回路302がノード103にクリップ電圧Vclipを書き込む。これにより、固体撮像装置700は、高輝度光入射時の黒つぶれの発生を抑制できる。
しかしながら、図8Aに示す固体撮像装置700は、画素電源電圧VDDCELLを非選択電位に切り替えることで、基準電圧Vrefを生成している。つまり、固体撮像装置700は、画素電源電圧VDDCELLを変更する変調回路509を備える必要がある。つまり、図2Aに示すような画素選択トランジスタ206を備えた画素構成では、非選択電位が得られないために、この構成を適用することができないという課題を有する。
または、新たに比較用の電位発生回路を設けることで、上記構成を適用できるが、この場合には、回路面積が増加するという問題が生じる。
一方で、上述した本発明の実施の形態1〜5に係る固体撮像装置500、500A、500B、500C及び500Dでは、電流源回路502が垂直信号線105に供給する電流値を切り替えることにより、基準電圧Vrefを生成しているので、変調回路509を備える必要がない。
このように、本発明は、画素電源電圧を変動させる構成を有さない固体撮像装置において、高輝度黒つぶれの発生を抑制できる固体撮像装置及びその駆動方法を実現できる。
また、上記実施の形態1〜6に係る固体撮像装置500、500A、500B、500C、500D及び撮像装置910に含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
また、上記実施の形態1〜6に係る固体撮像装置500、500A、500B、500C、500D及び撮像装置910の機能の一部を、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
さらに、本発明は上記プログラムであってもよいし、上記プログラムが記録された記録媒体であってもよい。また、上記プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。
また、上記実施の形態1〜6に係る、固体撮像装置500、500A、500B、500C、500D及び撮像装置910、及びその変形例の機能のうち少なくとも一部を組み合わせてもよい。
また、上記で用いた数字は、すべて本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。さらに、ハイ/ローにより表される論理レベル又はオン/オフにより表されるスイッチング状態は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、例示された論理レベル又はスイッチング状態の異なる組み合わせにより、同等な結果を得ることも可能である。また、トランジスタ等のn型及びp型等は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、これらを反転させることで、同等の結果を得ることも可能である。また、構成要素間の接続関係は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
更に、本発明の主旨を逸脱しない限り、本実施の形態に対して当業者が思いつく範囲内の変更を施した各種変形例も本発明に含まれる。
本発明は、固体撮像装置に適用できる。また、本発明は、固体撮像装置を備えるデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ及び携帯電話機器等に適用できる。
100 FPN除去回路
101 クランプ容量
102 サンプリング容量
103 ノード
104 クランプトランジスタ
105 垂直信号線
106 サンプルホールドトランジスタ
107、108 制御信号線
201 リセットトランジスタ
202、202A、202B フォトダイオード(PD)
203、203A、203B 転送トランジスタ
204 フローティングディフュージョン(FD)
205 増幅トランジスタ
206 画素選択トランジスタ
207 画素電源線
208 リセット信号線
209、209A、209B 転送信号線
210 選択信号線
251 負荷トランジスタ
252 スイッチトランジスタ
253 切り替え用インバータ
254 スイッチトランジスタ
255 切り替え信号線
261 電流可変負荷トランジスタ
271 電流可変トランジスタ
301 黒つぶれ判定回路
302 クリップ回路
303 カラムアンプ回路
310 クランプ容量
311 コンパレータ
312 リセットトランジスタ
313 オフトランジスタ
314 判定トランジスタ
315 クリップトランジスタ
316 クランプ信号線
317 判定信号線
320 反転増幅回路
321 フィードバック容量
322 スイッチトランジスタ
323 カラムアンプ用クランプ容量
500、500A、500B、500C、500D、600、700 固体撮像装置
501、501A、501B、601 画素部
502、502A、602 電流源回路
503 行選択デコーダ
504 列選択デコーダ
505、605 列回路部
506、506A、606 列回路
507 出力回路
508、608 制御部
509 変調回路
510、610 撮像領域
511 切り替え部
512 水平共通信号線
551 相関二重サンプリング回路(CDS)
552 OBC(Opticl Black Clamp)
553 AGC(Auto Gain Control)
554 ADC(Analog Digital Converter)
555 DSP(Digital Signal Processor)
910 撮像装置
993 タイミング制御部
994 画像信号処理部
995 光学部材
996 光学系
CMPCL クランプ信号
JUDGE 判定信号
NCCL、NCSH 制御信号
RSCELL リセット信号
SELECT 選択信号
SW 切り替え信号
TRANS、TRANS1、TRANS2 転送信号
Vclamp クランプ電圧
Vclip クリップ電圧
VDDCELL 画素電源電圧
Verr、Vsig 信号電圧
VLG、VO、Vsh 電位
Vrst リセット電圧

Claims (12)

  1. 行列状に配置され、リセット信号と、入射光の光量に応じた画素信号とを出力する複数の画素と、
    列ごとに1つ配置され、対応する列に配置された複数の画素により前記リセット信号又は画素信号が出力される複数の垂直信号線と、
    前記複数の垂直信号線に、第1電流と、前記第1電流と異なる電流値の第2電流とを選択的に供給する電流源回路と、
    前記画素にリセット信号を出力させ、かつ、前記電流源回路に前記第1電流を供給させることにより、前記垂直信号線の電圧をリセット電圧にし、前記画素に前記画素信号を出力させ、かつ、前記電流源回路に前記第1電流を供給させることにより、前記垂直信号線の電圧を信号電圧にし、前記電流源回路に前記第2電流を供給させることにより、前記垂直信号線の電位を基準電圧にする制御部と、
    列ごとに1つ設けられ、対応する列の垂直信号線に接続された複数の列回路とを備え、
    前記各列回路は、
    前記リセット電圧と前記信号電圧との差分に相当する差分信号を生成し、生成した差分信号を保持するノイズ除去回路と、
    前記信号電圧が前記基準電圧より小さいか否かを判定する判定回路と、
    前記判定回路により前記信号電圧が前記基準電圧より小さいと判定された場合、前記ノイズ除去回路に保持される前記差分信号を、予め定められたクリップ電圧に置き換えるクリップ回路とを備える
    固体撮像装置。
  2. 前記各画素は、
    入射光を信号電荷に変換し、変換した信号電荷を蓄積するフォトダイオードと、
    フローティングディフュージョンと、
    前記フォトダイオードと前記フローティングディフュージョンとの間に接続された転送トランジスタと、
    前記フローティングディフュージョンにゲート端子が接続され、第1電源線と前記垂直信号線との間に接続された増幅トランジスタと、
    前記フローティングディフュージョンと前記第1電源線との間に接続されたリセットトランジスタと、
    前記第1電源線と前記垂直信号線との間に、前記増幅トランジスタと直列に接続された画素選択トランジスタとを備える
    請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記電流源回路は、
    前記垂直信号線ごとに1つ設けられ、対応する垂直信号線と第2電源線との間に接続される複数の負荷トランジスタと、
    前記負荷トランジスタのゲート端子に、異なる電圧を供給することにより、前記各負荷トランジスタが前記対応する垂直信号線に前記第1電流を供給するか、前記第2電流を供給するかを切り換える切り替え部とを備える
    請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  4. 前記電流源回路は、
    前記垂直信号線ごとに1つ設けられ、対応する垂直信号線と第2電源線との間に接続される複数の第1負荷トランジスタと、
    前記垂直信号線ごとに1組設けられ、対応する垂直信号線と前記第2電源線との間に直列に接続される第2負荷トランジスタ及びスイッチトランジスタとを備え、
    前記第1負荷トランジスタと前記第2負荷トランジスタのゲート端子には、同一の電圧値が印加され、
    前記制御部は、前記スイッチトランジスタのオン及びオフを切り替えることにより、前記電流源回路が前記垂直信号線に前記第1電流を供給するか、前記第2電流を供給するかを切り換える
    請求項1又は2記載の固体撮像装置。
  5. 前記制御部は、前記電流源回路に前記第2電流を供給させ、かつ、前記画素に前記リセット信号を出力せることにより、前記垂直信号線の電位を前記基準電圧にする
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  6. 前記クリップ電圧は、前記画素が飽和している場合に前記差分信号として出力されるべき電圧値に相当する
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記リセット信号は、前記リセットトランジスタがオンされた状態において前記画素により出力される信号であり、
    前記画素信号は、前記フォトダイオードに蓄積された信号電荷が、前記転送トランジスタを介して前記フローティングディフュージョンに転送された状態において前記画素により出力される信号である
    請求項2記載の固体撮像装置。
  8. 前記判定回路は、前記垂直信号線の電圧を反転増幅する反転増幅回路を含み、当該反転増幅回路を用いて前記信号電圧が前記基準電圧より小さいか否かを判定し、
    前記ノイズ除去回路は、前記反転増幅回路により反転増幅された前記リセット電圧と、前記反転増幅回路により反転増幅された前記信号電圧との差分に相当する前記差分信号を生成する
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  9. 前記基準電圧の電圧値は、前記信号電圧が正常な動作時に取り得る最小の電圧値以下である
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  10. 前記各画素は、
    光を信号電荷に変換し、変換した信号電荷を蓄積するフォトダイオードと、
    フローティングディフュージョンと、
    前記フォトダイオードと前記フローティングディフュージョンとの間に接続された転送トランジスタと、
    前記フローティングディフュージョンにゲート端子が接続され、第1電源線と前記垂直信号線との間に接続された増幅トランジスタと、
    前記フローティングディフュージョンと前記第1電源線との間に接続されたリセットトランジスタとを備え、
    前記固体撮像装置は、さらに、
    前記第1電源線に供給する電圧を第1電源電圧と第2電源電圧とで切り替える変調回路を備える
    請求項1記載の固体撮像装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の固体撮像装置を備える
    カメラ。
  12. 行列状に配置され、リセット信号と、入射光の光量に応じた画素信号とを出力する複数の画素と、
    列ごとに1つ配置され、対応する列に配置された複数の画素により前記リセット信号又は画素信号が出力される複数の垂直信号線とを備える固体撮像装置の駆動方法であって、
    前記画素に前記リセット信号を出力させ、かつ、前記垂直信号線に第1電流を供給することにより、当該垂直信号線にリセット電圧を出力するリセット電圧出力ステップと、
    前記画素に前記画素信号を出力させ、かつ、前記垂直信号線に前記第1電流を供給することにより、当該垂直信号線に信号電圧を出力する信号電圧出力ステップと、
    前記リセット電圧と前記信号電圧との差分に相当する差分信号を生成し、生成した差分信号を保持するノイズ除去ステップと、
    前記垂直信号線に前記第1電流と異なる電流値の第2電流を供給することにより、前記垂直信号線に基準電圧を出力する基準電圧出力ステップと、
    前記信号電圧が前記基準電圧より小さいか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで前記信号電圧が前記基準電圧より小さいと判定された場合、前記ノイズ除去ステップで保持した前記差分信号を、前記画素が飽和している場合に当該差分信号として出力されるべき電圧値に相当するクリップ電圧に置き換える置き換えステップとを含む
    固体撮像装置の駆動方法。
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