JP2011029081A - 有機el装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示品位の良好な有機EL装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 絶縁基板と、前記絶縁基板の上方に配置された有機EL素子と、を備え、前記有機EL素子が配置された第1領域と、前記第1領域の周辺に枠状に形成された第2領域とを有するアレイ基板と、前記アレイ基板の前記第1領域の最上面に接する平坦部と、前記平坦部に対して窪んでおり前記アレイ基板の前記第2領域に向かい合う枠状に形成された溝部と、を有する封止基板と、前記封止基板の前記溝部に配置され、前記アレイ基板と前記封止基板とを貼り合わせるシール部材と、を備えたことを特徴とする有機EL装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス(EL)装置に関する。
近年、自発光型で、高速応答、広視野角、高コントラストの特徴を有し、かつ、更に薄型軽量化が可能な有機エレクトロルミネセンス(EL)素子を用いた表示装置の開発が盛んに行われている。有機EL素子は、水分によって劣化しやすいため、大気に曝されないよう密封する必要がある。
例えば、特許文献1によれば、下部絶縁基板(lower insulating substrate)と、下部絶縁基板の上に形成された有機光発光素子(organic light emitting device)と、1以上の孔(hole)を有する乾燥剤(desiccant)が形成された乾燥剤配置用凹部(desiccant placing recess)を有する上部基板(upper substrate)と、を備えた有機ELディスプレイが開示されている。上部基板は、さらに、シール剤(sealant)に接着されるシール用凹部(sealing recess)を有している。
米国特許第7411345号明細書
本発明の目的は、表示品位の良好な有機EL装置を提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、
絶縁基板と、前記絶縁基板の上方に配置された有機EL素子と、を備え、前記有機EL素子が配置された第1領域と、前記第1領域の周辺に枠状に形成された第2領域とを有するアレイ基板と、前記アレイ基板の前記第1領域の最上面に接する平坦部と、前記平坦部に対して窪んでおり前記アレイ基板の前記第2領域に向かい合う枠状に形成された溝部と、を有する封止基板と、前記封止基板の前記溝部に配置され、前記アレイ基板と前記封止基板とを貼り合わせるシール部材と、を備えたことを特徴とする有機EL装置が提供される。
本発明の第2の態様によれば、
絶縁基板と、前記絶縁基板の上方に配置された有機EL素子と、前記有機EL素子を覆う保護膜と、を備えたアレイ基板と、前記アレイ基板の前記保護膜に接する平坦部と、前記平坦部の周囲に枠状に形成された溝部と、を有する封止基板と、前記封止基板の前記溝部に配置され、前記アレイ基板と前記封止基板とを貼り合わせるシール部材と、を備えたことを特徴とする有機EL装置が提供される。
本発明の第3の態様によれば、
絶縁基板と、前記絶縁基板の上方に配置された有機EL素子と、前記有機EL素子を覆う保護膜と、を備えたアレイ基板と、前記アレイ基板の前記保護膜の上に配置された樹脂層と、前記樹脂層に接する平坦部と、前記平坦部の周囲に枠状に形成された溝部と、を有する封止基板と、前記封止基板の前記溝部に配置され、前記アレイ基板と前記封止基板とを貼り合わせるシール部材と、を備えたことを特徴とする有機EL装置が提供される。
本発明の第4の態様によれば、
絶縁基板と、前記絶縁基板の上方に配置された画素電極、前記画素電極の上に配置された有機層、及び、前記有機層の上に配置された対向電極を有する有機EL素子と、を備えたアレイ基板と、前記アレイ基板の前記対向電極に接する平坦部と、前記平坦部の周囲に枠状に形成された溝部と、を有する封止基板と、前記封止基板の前記溝部に配置され、前記アレイ基板と前記封止基板とを貼り合わせるシール部材と、を備えたことを特徴とする有機EL装置が提供される。
本発明によれば、表示品位の良好な有機EL装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施態様における有機EL表示装置の構成を概略的に示す平面図である。 図2は、図1に示した有機EL表示装置の有機EL素子を含む表示パネルのアクティブエリア及び周辺エリアの構造を概略的に示す断面図である。 図3は、本実施形態に適用可能な封止基板200の構造を概略的に示す斜視図である。 図4は、図2に示した表示パネルの製造方法を説明するための図である。 図5は、他の実施形態における表示パネルのアクティブエリア及び周辺エリアの構造を概略的に示す断面図である。 図6は、さらに他の実施形態における表示パネルのアクティブエリア及び周辺エリアの構造を概略的に示す断面図である。
以下、本発明の一態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、有機EL装置の一例として、アクティブマトリクス駆動方式を採用した有機EL表示装置の構成を概略的に示す平面図である。
すなわち、有機EL表示装置は、表示パネル1を備えている。この表示パネル1は、アレイ基板100及び封止基板200を備えている。アレイ基板100は、画像を表示する略矩形状のアクティブエリア(第1領域)102と、このアクティブエリア102の周辺に枠状に形成された周辺エリア(第2領域)104と、を有している。アレイ基板100のアクティブエリア102には、複数の有機EL素子OLEDがマトリクス状に配置されている。
封止基板200は、アレイ基板100のアクティブエリア102において有機EL素子OLEDと向かい合っている。また、この封止基板200は、アレイ基板100の周辺エリア104と向かい合う枠状に形成された溝部GVを有している。なお、ここでの枠状とは、完全な一続きの枠状でなくてもよい。この封止基板200の構造については後に詳述する。
これらのアレイ基板100と封止基板200とは、シール部材300によって貼り合わされている。このシール部材300は、封止基板200の枠状の溝部GVに途切れることなく配置され、枠状に形成されるとともに、アレイ基板100のアクティブエリア102を囲む周辺エリア104に接着されている。このようなシール部材300は、例えば、樹脂材料や、フリットガラスによって形成されている。
図2は、図1に示した有機EL表示装置の有機EL素子OLEDを含む表示パネル1の断面図である。なお、ここに示した有機EL素子OLEDは、封止基板200の側から光を放射するトップエミッションタイプである。
アレイ基板100は、ガラスなどの光透過性を有する絶縁基板101、絶縁基板101の上方に形成されたスイッチングトランジスタSW、有機EL素子OLEDなどを有している。絶縁基板101の上には、第1絶縁膜111が配置されている。このような第1絶縁膜111は、アクティブエリア102の概ね全体に亘って延在している。この第1絶縁膜111は、例えば、シリコン酸化物やシリコン窒化物などの無機化合物によって形成されている。
第1絶縁膜111の上には、スイッチングトランジスタSWの半導体層SCが配置されている。この半導体層SCは、例えばポリシリコンによって形成されている。この半導体層SCには、チャネル領域SCCを挟んでソース領域SCS及びドレイン領域SCDが形成されている。
半導体層SCは、第2絶縁膜112によって被覆されている。また、第2絶縁膜112は、第1絶縁膜111の上にも配置されている。このような第2絶縁膜112は、アクティブエリア102の概ね全体に亘って延在している。この第2絶縁膜112は、例えば、シリコン酸化物やシリコン窒化物などの無機化合物によって形成されている。
第2絶縁膜112の上には、チャネル領域SCCの直上にスイッチングトランジスタSWのゲート電極Gが配置されている。この例では、スイッチングトランジスタSWは、トップゲート型のpチャネル薄膜トランジスタである。ゲート電極Gは、第3絶縁膜113によって被覆されている。また、第3絶縁膜113は、第2絶縁膜112の上にも配置されている。このような第3絶縁膜113は、アクティブエリア102の概ね全体に亘って延在している。この第3絶縁膜113は、例えば、シリコン酸化物やシリコン窒化物などの無機化合物によって形成されている。
第3絶縁膜113の上には、スイッチングトランジスタSWのソース電極S及びドレイン電極Dが配置されている。ソース電極Sは、半導体層SCのソース領域SCSにコンタクトしている。ドレイン電極Dは、半導体層SCのドレイン領域SCDにコンタクトしている。スイッチングトランジスタSWのゲート電極G、ソース電極S、及び、ドレイン電極Dは、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)などの導電材料を用いて形成されている。
これらのソース電極S及びドレイン電極Dは、第4絶縁膜114によって被覆されている。また、第4絶縁膜114は、第3絶縁膜113の上にも配置されている。このような第4絶縁膜114は、アクティブエリア102の全体に亘って延在している。この第4絶縁膜114は、例えば、紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂などの有機化合物や、シリコン窒化物などの無機化合物によって形成されている。
有機EL素子OLEDを構成する画素電極PEは、第4絶縁膜114の上に配置されている。画素電極PEは、スイッチングトランジスタSWのドレイン電極Dに接続されている。この画素電極PEは、この例では陽極に相当する。
この画素電極PEは、反射電極PER及び透過電極PETが積層された2層構造である。反射電極PERは、第4絶縁膜114の上に配置されている。また、透過電極PETは、反射電極PERの上に積層されている。反射電極PERは、例えば、銀(Ag)、アルミニウム(Al)などの光反射性を有する導電材料によって形成されている。透過電極PETは、例えば、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)、インジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの光透過性を有する導電材料によって形成されている。なお、画素電極PEは、上述した2層構造に限らず、3層以上の積層構造であっても良いし、反射電極PER単層であっても良いし、透過電極PET単層であっても良い。トップエミッションタイプの有機EL素子OLEDの場合には、画素電極PEは、少なくとも反射電極PERを有している。
第4絶縁膜114の上には、隔壁PIが配置されている。この隔壁PIは、画素電極PEの周縁に沿って配置されている。また、この隔壁PIは、画素電極PEの一部に重なっている。このような隔壁PIは、例えば、紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂などの有機化合物や、シリコン窒化物などの各種無機化合物などの絶縁材料によって形成されている。
有機EL素子OLEDを構成する有機層ORGは、画素電極PEの上に配置されている。この有機層ORGは、少なくとも発光層を含み、さらに、ホール注入層、ホール輸送層、電子注入層、電子輸送層などを含んでも良い。なお、有機層ORGの材料については、蛍光材料を含んでいても良いし、燐光材料を含んでいても良い。
有機EL素子OLEDを構成する対向電極CEは、有機層ORGの上に配置されている。この対向電極CEは、有機層ORGのみならず隔壁PIも被覆している。この例では、対向電極CEは、陰極に相当する。このような対向電極CEは、アクティブエリア102の全体に亘って延在している。この対向電極CEは、例えば、マグネシウム(Mg)・銀(Ag)などによって形成された半透過層によって構成されている。なお、対向電極CEは、ITOやIZOなどの光透過性を有する導電材料によって形成された透過層を含んでいても良い。
対向電極CEの上には、保護膜115が配置されている。このような保護膜115は、アクティブエリア102の全体に亘って延在している。つまり、保護膜115は、有機EL素子OLEDを覆うとともに、有機EL素子OLEDの周囲に配置された隔壁PIの直上にも延在している。この保護膜115は、光透過性を有し且つ水分が浸透しにくい材料、例えば、シリコン酸化物やシリコン窒化物、シリコン酸窒化物などの無機化合物によって形成されている。つまり、この保護膜115は、有機EL素子OLEDへの水分の浸透を防止する水分バリア膜として機能する。
なお、上述した第1絶縁膜111、第2絶縁膜112、第3絶縁膜113、第4絶縁膜114、保護膜115などは、アクティブエリア102のみならず、周辺エリア104にも延在していても良いが、図2に示した例では、これらの膜は周辺エリア104に延在しておらず、周辺エリア104では、絶縁基板101が露出している。
封止基板200は、ガラスなどの光透過性を有する絶縁基板である。この封止基板200は、上述した通り、アレイ基板100の周辺エリア104に向かい合う溝部GVを有している。また、この封止基板200は、アレイ基板100のアクティブエリア102の最上面に接する平坦部210を有している。図2に示した例では、封止基板200の平坦部210は、アレイ基板100のアクティブエリア102の最上面に配置された保護膜115に接している。
平坦部210は、封止基板200のうち、保護膜115に接する内面200Aにほとんど凹凸がない部分に相当する。この平坦部210は、略均一な厚さTに形成されている。なお、アクティブエリア102の最上面つまり保護膜115の表面には、隔壁PIの有無などに起因した凹凸が形成されている場合がある。このため、平坦部210の全体が保護膜115に接しているとは限らない。図2に示した例のように、平坦部210は、隔壁PIの直上では保護膜115に接している一方で、画素電極PEの直上では保護膜115と平坦部210との間に隙間が形成されている場合もある。なお、保護膜115と平坦部210との間に形成された隙間には、樹脂材料などの光透過性を有する材料が充填されても良い。
溝部GVは、平坦部210に対して窪んでいる。つまり、この溝部GVの底部GAは、内面200Aよりもアレイ基板100から離間する方向に形成されている。この溝部GVの深さ(つまり内面200Aから底部GAまでの距離)Dは、略均一に形成されている。なお、アレイ基板100の周辺エリア104に向かい合う封止基板200において、溝部GV以外の部分については、平坦部210と同等の厚さTに形成されており、溝部GVの内側の内面200Aと溝部GVの外側の内面200Aの位置が一致している。
シール部材300は、封止基板200の溝部GVに配置されるとともに、溝部GVに向かい合うアレイ基板100の周辺エリア104において絶縁基板101に接着されている。つまり、シール部材300は、溝部GVの底部GAと絶縁基板101の上面101Aとの間に配置されている。このシール部材300は、樹脂材料や、フリットガラスのいずれであっても良い。
図2に示した例では、封止基板200において溝部GVの周辺の内面200Aは、アレイ基板100の絶縁基板101から離間しているが、絶縁基板101から封止基板200までの間隔、つまり、第1絶縁膜111、第2絶縁膜112、第3絶縁膜113、第4絶縁膜114、隔壁PI、有機EL素子OLED、保護膜115などの厚さの総和が数μm程度である場合には、アレイ基板100に接している場合もありうる。
寸法の一例として、封止基板200の厚さTが0.7mmであり、溝部GVの深さDが15μmであり、アレイ基板100のアクティブエリア102において絶縁基板101の上面101Aから保護膜115の封止基板200と接する表面までの距離が3μmであり、シール部材300の厚さ、つまり、絶縁基板101の上面101Aから溝部GVの底部GAまでの距離が18μmである。
図2では、説明に必要な主要部を拡大して示しており、封止基板200の厚さTや溝部GVの深さD、絶縁基板101の上面101Aから封止基板200の内面200Aまでの距離などのスケールは正確ではない。
図3は、本実施形態に適用可能な封止基板200の構造を概略的に示す斜視図である。封止基板200において、平坦部210は、略矩形状に形成されている。溝部GVは、平坦部210を囲む矩形枠状に形成されている。この封止基板200の内面200Aについては、平坦部210での内面200Aと、溝部GVの外側での内面200Aとは同一平面を成すように形成されている。
次に、図2に示した表示パネル1の製造方法について図4を参照しながら説明する。ここでは、シール部材300として、樹脂材料を適用した場合について説明する。
図4の(a)で示すように、封止基板200として、厚さTが0.7mmのガラス基板を準備し、フォトリソグラフィプロセス及びフッ酸によるエッチング法によって深さDが15μmの溝部GVを形成する。このような封止基板200において、溝部GVの内側が平坦部210となる。
そして、図4の(b)で示すように、封止基板200の溝部GVに、シール部材300として、1周途切れることのないよう紫外線硬化性エポキシ樹脂を塗布する。
そして、図4の(c)で示すように、シール部材300が塗布された封止基板200と、別途作成したアレイ基板100とを、内部を減圧できるチャンバ(図示せず)に挿入し、チャンバの内部を減圧状態にした後に、双方に形成したアライメントマークを合わせて、アレイ基板100と封止基板200とを密着させる。このとき、シール部材300は、アレイ基板100の周辺エリア104において絶縁基板101に接着される。また、封止基板200の平坦部210は、アクティブエリア102に最上面に接している。
なお、アレイ基板100は、絶縁基板101の上に、アクティブエリア102として第1絶縁膜111、第2絶縁膜112、第3絶縁膜113、第4絶縁膜114、有機EL素子OLED、スイッチングトランジスタSW、隔壁PI、保護膜115などを形成して作成されるが、図4の(c)ではこれらを省略している。
その後、図4の(d)で示すように、シール部材300に向けて紫外線を照射してエポキシ樹脂を硬化させる。エポキシ樹脂が充分硬化した後に、チャンバを大気圧に戻し、貼り合わせられたアレイ基板100及び封止基板200を取り出す。その後、必要な大きさに切断して表示パネル1を得て、有機EL表示装置として必要な部品、例えば駆動回路を内蔵したICチップなどが実装される。
アレイ基板100のアクティブエリア102と封止基板200とが離間した状態で貼り合わせられた表示パネル1においては、封止基板200がその自重などによって撓んだ際に、アレイ基板100のアクティブエリア102の最上面と封止基板200とのギャップは、表示パネル1の中央部付近よりも表示パネル1の周辺部で大きくなる。このため、封止基板200の側から光を放射するトップエミッションタイプの有機EL素子OLEDを備えた表示パネル1を封止基板200の側から観察した際に、封止基板200の側から入射した外光が表示パネル1の内部で反射し、干渉縞が視認されるため、表示品位の劣化の原因となる。
これに対して、本実施形態によれば、封止基板200の平坦部210がアレイ基板100のアクティブエリア102の最上面に接しているため、部分的にギャップの異なる不所望な隙間が形成されなくなる。このため、トップエミッションタイプの有機EL素子OLEDを備えた表示パネル1を封止基板200の側から観察した際に、干渉縞が視認されることがなく、良好な表示品位を得ることができる。
また、本実施形態によれば、シール部材300は、封止基板200の溝部GVに配置されている。このため、封止基板200の平坦部210がアレイ基板100のアクティブエリア102の最上面に接した状態で、アレイ基板100と封止基板200とを貼り合わせるのに十分な量のシール部材300を配置することが可能となる。また、シール部材300が溝部GVに過剰に配置されたとしても、溝部GVの外側への広がりが規制されるため、シール部材300がアクティブエリア102の側にはみ出しにくくなる。
上述した本実施形態においては、シール部材300として樹脂材料を適用した場合について説明したが、シール部材300としてフリットガラスを適用した場合には、フリットガラスは、樹脂材料と比較して硬く、アレイ基板100と封止基板200とを貼り合わせた際に潰れにくい。このため、シール部材300を配置するための溝部GVを設けなかった場合、封止基板200とアレイ基板100との間に、アレイ基板100の絶縁基板101の上面101Aからアクティブエリア102の最上面までの距離よりも厚いシール部材300を設置すると、アレイ基板100と封止基板200との間に、干渉縞の発生原因となる隙間が形成されてしまう。したがって、本実施形態のように、シール部材300を配置するための溝部GVを設けることにより、たとえ潰れにくいシール部材300を厚く設置した場合であっても、封止基板200の平坦部210とアレイ基板100のアクティブエリア102の最上面とが接し、干渉縞の発生原因となる隙間が形成されないため、良好な表示品位が得られる。
さらに、本実施形態によれば、シール部材300として樹脂材料を適用した場合であっても、アクティブエリア102の有機EL素子OLEDは、水分バリア膜として機能する保護膜115によって覆われているため、たとえシール部材300である樹脂材料から水分が浸透したとしても、有機EL素子OLEDの水分による劣化を防止することが可能となる。
次に、他の実施形態について図5を参照して説明する。
この図5に示した例の表示パネル1は、図2に示した表示パネル1と比較して保護膜115と封止基板200の平坦部210との間に樹脂層120が配置された点で相違している。なお、他の構成については、図2に示した例と同一であるため、同一の参照符号を付して詳細な説明は省略する。
すなわち、アレイ基板100は、アクティブエリア102において、絶縁基板101の上に順に積層された第1絶縁膜111、第2絶縁膜112、第3絶縁膜113、第4絶縁膜に加え、スイッチングトランジスタSW、トップエミッションタイプの有機EL素子OLED、有機EL素子OLEDの周囲に配置された隔壁PIなどを備えている。有機EL素子OLEDは、保護膜115によって覆われている。
樹脂層120は、アレイ基板100の保護膜115の上に配置されている。この樹脂層120は、アレイ基板100のアクティブエリア102に対応して配置され、周辺エリア104には延在していない。この樹脂層120は、アクリル系樹脂などの光透過性を有する樹脂材料によって形成されている。封止基板200の平坦部210は、樹脂層120に接している。
封止基板200の溝部GVには、シール部材300が配置されている。このシール部材300は、アレイ基板100の周辺エリア104において、絶縁基板101の上面101Aに接着されている。このようなシール部材300は、樹脂材料や、フリットガラスのいずれであっても良い。
なお、この図5では、説明に必要な主要部を拡大して示しており、封止基板200の厚さTや溝部GVの深さD、絶縁基板101の上面101Aから封止基板200の内面200Aまでの距離などのスケールは正確ではない。
このような図5に示した例においても、図2に示した例と同様の効果が得られる。
次に、さらに他の実施形態について図6を参照して説明する。
この図6に示した例の表示パネル1は、図2に示した表示パネル1と比較して保護膜115を省略し、アレイ基板100のアクティブエリア102の最上面が対向電極CEである点で相違している。なお、他の構成については、図2に示した例と同一であるため、同一の参照符号を付して詳細な説明は省略する。
すなわち、アレイ基板100は、アクティブエリア102において、絶縁基板101の上に順に積層された第1絶縁膜111、第2絶縁膜112、第3絶縁膜113、第4絶縁膜に加え、スイッチングトランジスタSW、トップエミッションタイプの有機EL素子OLED、有機EL素子OLEDの周囲に配置された隔壁PIなどを備えている。
封止基板200の平坦部210は、アレイ基板100のアクティブエリア102の最上面である対向電極CEに接している。封止基板200の溝部GVには、シール部材300が配置されている。このシール部材300は、アレイ基板100の周辺エリア104において、絶縁基板101の上面101Aに接着されている。
図6に示した例のように、平坦部210は、隔壁PIの直上では保護膜115に接している一方で、画素電極PEの直上では保護膜115と平坦部210との間に隙間が形成されている場合もある。なお、保護膜115と平坦部210との間に形成された隙間には、樹脂材料などの光透過性を有する材料が充填されても良い。
図6に示した例では、水分バリア膜として機能する保護膜115が省略されているため、シール部材300としては、樹脂材料と比較して水分が浸透しにくいフリットガラスが好適である。
このようなフリットガラスは、例えば以下のようにしてシール部材300として適用される。すなわち、封止基板200の溝部GVにペースト状に加工したフリットガラスを塗布し、約400℃のオーブンで溶融固化させる。その後、フリットガラスが塗布された封止基板200とアレイ基板100とをチャンバ内に挿入し、双方に形成したアライメントマークを合わせて、封止基板200のフリットガラスをアレイ基板100の周辺エリア104に密着させる。チャンバの内部を約90kPa以下に減圧した状態で、フリットガラスに向けてレーザー光などを照射してフリットガラスを部分的に加熱溶融させ、アレイ基板100と封止基板200とを貼り合わせる。その後、チャンバの内部を大気圧に戻して貼り合わせられたアレイ基板100及び封止基板200を取り出し、必要な大きさに切断して表示パネル1を得て、有機EL表示装置として必要な部品、例えば駆動回路を内蔵したICチップなどが実装される。
なお、この図6も図5と同様に、説明に必要な主要部を拡大して示しており、封止基板200の厚さTや溝部GVの深さD、絶縁基板101の上面101Aから封止基板200の内面200Aまでの距離などのスケールは正確ではない。
このような図6に示した例においても、図2に示した例と同様の効果が得られる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本実施形態は、有機EL装置として、有機EL表示装置について説明したが、有機EL照明や有機ELプリンターヘッドなどにも利用可能である。
1…表示パネル
100…アレイ基板 102…アクティブエリア 104…周辺エリア
200…封止基板 210…平坦部 GV…溝部
300…シール部材
OLED…有機EL素子
PE…画素電極(PER…反射電極 PET…透過電極)
CE…対向電極
ORG…有機層
115…保護膜
120…樹脂層

Claims (5)

  1. 絶縁基板と、前記絶縁基板の上方に配置された有機EL素子と、を備え、前記有機EL素子が配置された第1領域と、前記第1領域の周辺に枠状に形成された第2領域とを有するアレイ基板と、
    前記アレイ基板の前記第1領域の最上面に接する平坦部と、前記平坦部に対して窪んでおり前記アレイ基板の前記第2領域に向かい合う枠状に形成された溝部と、を有する封止基板と、
    前記封止基板の前記溝部に配置され、前記アレイ基板と前記封止基板とを貼り合わせるシール部材と、
    を備えたことを特徴とする有機EL装置。
  2. 絶縁基板と、前記絶縁基板の上方に配置された有機EL素子と、前記有機EL素子を覆う保護膜と、を備えたアレイ基板と、
    前記アレイ基板の前記保護膜に接する平坦部と、前記平坦部の周囲に枠状に形成された溝部と、を有する封止基板と、
    前記封止基板の前記溝部に配置され、前記アレイ基板と前記封止基板とを貼り合わせるシール部材と、
    を備えたことを特徴とする有機EL装置。
  3. 絶縁基板と、前記絶縁基板の上方に配置された有機EL素子と、前記有機EL素子を覆う保護膜と、を備えたアレイ基板と、
    前記アレイ基板の前記保護膜の上に配置された樹脂層と、
    前記樹脂層に接する平坦部と、前記平坦部の周囲に枠状に形成された溝部と、を有する封止基板と、
    前記封止基板の前記溝部に配置され、前記アレイ基板と前記封止基板とを貼り合わせるシール部材と、
    を備えたことを特徴とする有機EL装置。
  4. 絶縁基板と、前記絶縁基板の上方に配置された画素電極、前記画素電極の上に配置された有機層、及び、前記有機層の上に配置された対向電極を有する有機EL素子と、を備えたアレイ基板と、
    前記アレイ基板の前記対向電極に接する平坦部と、前記平坦部の周囲に枠状に形成された溝部と、を有する封止基板と、
    前記封止基板の前記溝部に配置され、前記アレイ基板と前記封止基板とを貼り合わせるシール部材と、
    を備えたことを特徴とする有機EL装置。
  5. 前記シール部材は、樹脂材料またはフリットガラスによって形成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の有機EL装置。
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