JP2010170949A - 有機el表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パネルの狭額縁化の要求に対応しつつ、絶縁膜の周縁部を保護することが可能な有機EL表示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】絶縁基板と、前記絶縁基板の上に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜の上に配置された有機EL素子と、を備えたアレイ基板と、前記アレイ基板の前記有機EL素子が配置された面と向かい合う封止基板と、前記絶縁膜の周縁部よりも外側に枠状に形成され、前記アレイ基板と前記封止基板とを接合するフリットガラスからなるシール部材と、前記絶縁膜の周縁部の直上に配置された遮光体と、を備えたことを特徴とする有機EL表示装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置に関する。
近年、自発光型で、高速応答、広視野角、高コントラストの特徴を有し、かつ、更に薄型軽量化が可能な有機エレクトロルミネセンス(EL)素子を用いた表示装置の開発が盛んに行われている。
この有機EL素子は、水分や酸素の影響により劣化しやすい薄膜を含んでいる。このため、有機EL素子が大気に曝されないように気密に封止する必要がある。近年では、より気密性を高めるために、有機EL素子が配置されたアレイ基板の周辺に設置したフリットガラスを用いてアレイ基板と封止基板とを接合する技術が提案されている。
例えば、特許文献1によれば、フリットガラスの下部に絶縁膜が位置した場合に、フリットガラスを溶融するためのレーザーの高熱により絶縁膜がダメージを受け、接着強度が低下するといった問題に対して、フリットガラスが形成されるべき領域の絶縁膜を予め除去する技術が開示されている。
しかしながら、フリットガラスに照射されるレーザーのスポット径がフリットガラスの幅より大きい場合、フリットガラスのみならずその周辺にもレーザーが照射される。このため、フリットガラスの周辺に延在した絶縁膜の周縁部は、照射されたレーザーによってダメージを受けるおそれがある。また、レーザーの照射範囲内で絶縁膜が各種回路及び配線を覆っている場合、絶縁膜のみならず各種回路及び配線も照射されたレーザーによってダメージを受けるおそれがある。このため、レーザーから絶縁膜の周縁部を保護する必要がある。
一方、絶縁膜の周縁部がレーザーの照射範囲から外れるように、フリットガラスと絶縁膜との間隔を拡大すると、パネルの狭額縁化の要求に対応できない。
特開2007−200890号公報
本発明の目的は、パネルの狭額縁化の要求に対応しつつ、絶縁膜の周縁部を保護することが可能な有機EL表示装置を提供することにある。
本発明の一態様によれば、絶縁基板と、前記絶縁基板の上に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜の上に配置された有機EL素子と、を備えたアレイ基板と、前記アレイ基板の前記有機EL素子が配置された面と向かい合う封止基板と、前記絶縁膜の周縁部よりも外側に枠状に形成され、前記アレイ基板と前記封止基板とを接合するフリットガラスからなるシール部材と、前記絶縁膜の周縁部の直上に配置された遮光体と、を備えたことを特徴とする有機EL表示装置が提供される。
また、本発明の一態様によれば、絶縁基板と、前記絶縁基板の上に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜の上に配置された有機EL素子と、を備えたアレイ基板と、前記アレイ基板の前記有機EL素子が配置された面と向かい合う封止基板と、前記アレイ基板と前記封止基板とを接合するフリットガラスからなるシール部材と、前記絶縁膜の上方であって、且つ、前記シール部材の幅方向の中心から0.5mm以内の範囲に配置された遮光体と、を備えたことを特徴とする有機EL表示装置が提供される。
さらに、本発明の一態様によれば、絶縁基板と、前記絶縁基板の上に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜の上にマトリクス状に配置された有機EL素子と、を備えたアレイ基板と、前記アレイ基板の前記有機EL素子が配置された面と向かい合う封止基板と、前記アレイ基板と前記封止基板とを接合するフリットガラスからなるシール部材と、前記アレイ基板において最外周に配置された前記有機EL素子から1.5mm以内の範囲の前記絶縁膜の上方に配置された遮光体と、を備えたことを特徴とする有機EL表示装置が提供される。
本発明によれば、パネルの狭額縁化の要求に対応しつつ、絶縁膜の周縁部を保護することが可能な有機EL表示装置を提供することができる。
図1は、本発明の一態様に係る有機EL表示装置の構成を概略的に示す平面図である。 図2は、図1に示した有機EL表示装置の最外周に配置された有機EL素子を含む概略断面図である。 図3は、図2に示した表示パネルの構成を概略的に示す平面図である。 図4は、変形例に係る有機絶縁膜の周縁部及びシール部材を含む概略断面図である。 図5は、レーザーと、有機絶縁膜及びシール部材との位置関係を説明するための概略断面図である。 図6は、他の実施形態に係る有機絶縁膜の周縁部及びシール部材を含む概略断面図である。 図7は、図6に示した表示パネルの構成を概略的に示す平面図である。 図8は、変形例に係る有機絶縁膜の周縁部及びシール部材を含む概略断面図である。 図9は、シール部材を形成する工程の一例を説明するための概略断面図である。 図10は、遮光体を形成する工程の一例を説明するための概略断面図である。 図11は、シール部材の頂部付近を削り落とす工程の一例を説明するための概略断面図である。 図12は、シール部材と絶縁基板とを接合する工程の一例を説明するための概略断面図である。
以下、本発明の一態様について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、有機EL表示装置の構成を概略的に示す平面図である。
すなわち、有機EL表示装置は、表示パネル1を備えている。この表示パネル1は、アレイ基板100及び封止基板200を備えている。アレイ基板100は、画像を表示するアクティブエリア102において、マトリクス状に配置された複数の有機EL素子OLEDを備えている。封止基板200は、アレイ基板100の有機EL素子OLEDと向かい合っている。これらのアレイ基板100と封止基板200とは、アクティブエリア102を囲むように枠状に配置されたシール部材300により接合されている。このシール部材300は、フリットガラスによって形成されている。
≪第1実施形態≫
まず、第1実施形態について説明する。
図2は、図1に示した有機EL表示装置の最外周に配置された有機EL素子を含む断面図である。
アレイ基板100は、ガラスなどの絶縁基板101、絶縁基板101の上に形成されたスイッチングトランジスタSW、有機EL素子OLED、及び配線を有する。絶縁基板101の上には、アンダーコート層111が配置されている。このアンダーコート層111は、例えば、シリコン酸化物によって形成されている。このようなアンダーコート層111は、アクティブエリア102の概ね全体に亘って延在している。
アンダーコート層111の上には、スイッチングトランジスタSWの半導体層SCが配置されている。この半導体層SCは、例えばポリシリコンによって形成されている。この半導体層SCには、チャネル領域SCCを挟んでソース領域SCS及びドレイン領域SCDが形成されている。
半導体層SCは、ゲート絶縁膜112によって被覆されている。また、ゲート絶縁膜112は、アンダーコート層111の上に配置されている。このゲート絶縁膜112は、例えば、シリコン窒化物によって形成されている。このようなゲート絶縁膜112は、アクティブエリア102の概ね全体に亘って延在している。
ゲート絶縁膜112の上には、チャネル領域SCCの直上にスイッチングトランジスタSWのゲート電極Gが配置されている。この例では、スイッチングトランジスタSWは、トップゲート型のpチャネル薄膜トランジスタである。
ゲート電極Gは、パッシベーション膜113によって被覆されている。また、パッシベーション膜113は、ゲート絶縁膜112の上に配置されている。このパッシベーション膜113は、例えば、シリコン窒化物によって形成されている。このようなパッシベーション膜113は、アクティブエリア102の概ね全体に亘って延在している。
パッシベーション膜113の上には、スイッチングトランジスタSWのソース電極S及びドレイン電極Dが配置されている。ソース電極Sは、半導体層SCのソース領域SCSにコンタクトしている。ドレイン電極Dは、半導体層SCのドレイン領域SCDにコンタクトしている。
ソース電極S及びドレイン電極Dは、有機絶縁膜114によって被覆されている。また、有機絶縁膜114は、パッシベーション膜113の上に配置されている。このような有機絶縁膜114は、アクティブエリア102の全体に亘って延在している。
有機EL素子OLEDを構成する画素電極PEは、有機絶縁膜114の上に配置されている。画素電極PEは、スイッチングトランジスタSWのドレイン電極Dに接続されている。この画素電極PEは、この例では陽極に相当する。
この画素電極PEは、反射層PER及び透過層PETが積層された2層構造である。つまり、反射層PERは、有機絶縁膜114の上に配置されている。透過層PETは、反射層PERに積層されている。反射層PERは、例えば、銀(Ag)、アルミニウム(Al)などの光反射性を有する導電材料によって形成可能である。透過層PETは、例えば、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)、インジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの光透過性を有する導電材料によって形成可能である。
有機絶縁膜114の上には、隔壁PIが配置されている。この隔壁PIは、画素電極PEの周縁に沿って配置されている。この隔壁PIは、例えば樹脂材料をパターニングすることによって形成可能である。
有機EL素子OLEDを構成する有機層ORGは、画素電極PEの上に配置されている。この有機層ORGは、少なくとも発光層を含み、さらに、ホール注入層、ホール輸送層、電子注入層、電子輸送層などを含んでも良い。
有機EL素子OLEDを構成する対向電極CEは、有機層ORGの上に配置されている。この例では、対向電極CEは、陰極に相当する。この対向電極CEは、有機層ORGのみならず隔壁PIも被覆している。このような対向電極CEは、例えば、マグネシウム・銀などによって形成可能である。
封止基板200は、ガラスなどの絶縁基板201を用いて形成されている。この封止基板200は、アレイ基板100の有機EL素子OLEDが配置された面と向かい合うように配置されている。
シール部材300は、アクティブエリア102よりも外側に配置されている。つまり、このシール部材300は、有機絶縁膜114の周縁部114Sよりも外側に配置されている。
このようなシール部材300は、例えば以下のようにして形成可能である。すなわち、封止基板200を構成する絶縁基板201の上に、スクリーン印刷法によりフリットガラスペーストを塗布する。このとき、塗布したフリットガラスペーストが、例えば幅0.5mmで厚さ5〜30μmになるようなスクリーン版を選定する。そして、フリットガラスペーストを塗布した絶縁基板201を300℃以上の高温で焼成し、フリットガラスペーストを硬化させる。このようにして硬化したフリットガラスがシール部材300に相当する。
このシール部材300は、アレイ基板100を構成する絶縁基板101に接合されている。このようなシール部材300による接合は、例えば以下のようにして行われる。すなわち、シール部材300を備えた封止基板200と、有機EL素子OLEDを備えたアレイ基板100とを、アライメントして重ね合わせる。そして、アレイ基板100に重ねた封止基板200の側からシール部材300に向けて、例えば波長800nmのレーザーを照射し、シール部材300であるフリットガラスを溶融して、アレイ基板100と封止基板200とを接合する。
有機絶縁膜114の周縁部114Sの直上には、遮光体SBが配置されている。ここでの周縁部114Sは、封止された空間内であって、有機絶縁膜114におけるシール部材300に最も近い層に相当する。遮光体SBは、アレイ基板100と封止基板200とを接合する際に照射されたレーザーのうち、シール部材300から逸れて有機絶縁膜114の周縁部114Sに向かうレーザーを遮光する。
この第1施形態においては、遮光体SBは、有機絶縁膜114の周縁部114Sを覆っている。また、この遮光体SBは、反射膜であり、例えば、銀(Ag)、アルミニウム(Al)などの光反射性を有する材料によって形成可能である。このように、遮光体SBが反射膜である場合、遮光体SBの材料としては、波長800nmのレーザーを95%以上の反射率で反射する材料であることが望ましい。なお、遮光体SBとしては、反射膜に限らず、遮光する機能を有する膜であれば良く、例えば耐熱性を有する遮光性の樹脂膜であっても良い。
このような反射膜である遮光体SBは、例えば以下のようにして形成可能である。すなわち、有機絶縁膜114の上に、スパッタリング法などにより例えばアルミニウムを堆積し、例えば1000オングストロームの厚さのアルミニウム薄膜を形成する。そして、このアルミニウム薄膜をフォトリソグラフィー法などによりパターニングして所望の形状の遮光体SBを形成する。
この反射膜である遮光体SBは、画素電極PEの反射層PERと同一材料によって形成可能である。例えば、有機絶縁膜114の上に形成されたアルミニウム薄膜をパターニングする際に遮光体SB及び反射層PERを同時に形成することができる。これにより、遮光体SBを形成する別途の工程が不要である。
図3は、表示パネル1の構成を概略的に示す平面図である。なお、図3では、説明に必要な構成のみを図示している。
アレイ基板100に備えられた有機絶縁膜114の周縁部114Sは、遮光体SBによって覆われている。この遮光体SBは、周縁部114Sの全体を覆っており、枠状に形成されている。
シール部材300は、周縁部114Sよりも外側に配置され、枠状に形成されている。シール部材300の幅Wは例えば0.5mmである。
このような構成によれば、有機絶縁膜114のシール部材300に近接した周縁部114Sは、遮光体SBによって覆われている。このため、アレイ基板100と封止基板200とを接合する際にシール部材300に向けて照射されたレーザーの照射範囲が有機絶縁膜114の周縁部114Sに及んだとしても、遮光体SBによってレーザーが遮光される。遮光体SBが反射膜である場合、有機絶縁膜114に向けて照射されたレーザーは、反射される。このため、有機絶縁膜114の周縁部114Sにレーザーが照射されることは無い。したがって、レーザーから有機絶縁膜114の周縁部114Sを保護することが可能となる。
また、レーザーの照射範囲内で有機絶縁膜114の周縁部114Sが各種回路及び配線を覆っている場合であっても、遮光体SBによってレーザーが遮光されるため、各種回路及び配線にもレーザーが照射されることは無い。したがって、レーザーから各種回路及び配線を保護することが可能となる。
さらに、シール部材300に向けて照射されたレーザーにより有機絶縁膜114がダメージを受けないようにシール部材300と有機絶縁膜114との間隔を拡大する必要がない。このため、表示パネル1の狭額縁化の要求に対応することができる。
また、アレイ基板100において、有機絶縁膜114の周縁部114Sが遮光体SBによって覆われているため、封止基板200との接合の際のアライメント時に、遮光体SBをアライメントマークとして利用可能である。
次に、第1施形態の変形例について説明する。
図4は、有機絶縁膜114の周縁部114S及びシール部材300を含む概略断面図である。
この変形例では、上述した第1実施形態と比較して、遮光体SBがシール部材300と絶縁基板101との間に延在している点で相違する。すなわち、遮光体SBは、有機絶縁膜114の周縁部114Sを覆うとともに、有機絶縁膜114で覆われていない絶縁基板101の表面101Aを覆っている。封止基板200に備えられたシール部材300は、遮光体SBに接合されている。つまり、シール部材300は、遮光体SBと封止基板200の絶縁基板101との間に配置されている。
このような変形例においても、上述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
次に、シール部材300に向けて照射されるレーザーのスポット径と、遮光体SBの配置位置との関係について説明する。
図5は、レーザーLと、有機絶縁膜114及びシール部材300との位置関係を説明するための概略断面図である。なお、図5では、説明に必要な構成のみを図示している。また、図5において、最外周に配置された有機EL素子OLEDは発光して表示に寄与する素子であっても良いし、発光しないダミー素子であっても良い。
ここでは、封止基板200の絶縁基板201上でのシール部材300の幅Wが0.5mm、シール部材300の配置位置精度が±0.1mm、封止基板200側から照射されるレーザーLの照射位置精度が±0.1mmで、バラツキが正規分布である場合について検討する。レーザーLがシール部材300に必ず照射されるようにレーザーLのスポット径Dを選択するには、レーザーLの照射位置精度及びシール部材300の配置位置精度の二乗平均に、シール部材300の幅Wを足したもの、すなわち0.64mmが最低限必要なレーザーLのスポット径Dとなる。
シール部材300が設計通りの位置に配置され、且つレーザーLが設計通りの位置に照射されていた場合、スポット径Dとシール部材300の幅Wとの差、すなわち幅0.14mmの範囲でレーザーLがシール部材300に照射されずアレイ基板100に向けて照射される。
上述したような発明者の知見に基づき、シール部材300の幅方向の中心Oからシール部材300の幅Wの1/2の長さに相当する0.25mmに、スポット径Dとシール部材300の幅Wとの差に相当する0.14mmを加算した0.39mmの範囲にはレーザーLが照射される可能性が高い。さらに、シール部材300の配置位置精度が±0.1mm、レーザーLの照射位置精度が±0.1mmであることを考慮すると、シール部材300の幅方向の中心Oから0.5mm以内の範囲R1にはレーザーLが照射される可能性が高い。このため、範囲R1の有機絶縁膜114は、遮光体SBによって覆われることが望ましい。この範囲R1の有機絶縁膜114を遮光体SBによって覆うことにより、レーザーLから有機絶縁膜114を保護することができる。
また、別の観点から、シール部材300は、封止基板200の端部200Eから300±50μmのマージンMを持って配置される。このため、マージンM(300±50μm)、シール部材300の幅W(0.5mm)、及び、スポット径Dとシール部材300の幅Wとの差(0.14mm)を考慮すると、封止基板200の端部200Eから1.0mm以内の範囲R2の有機絶縁膜114は、遮光体SBによって覆われることが望ましい。この範囲R2の有機絶縁膜114を遮光体SBによって覆うことにより、レーザーLから有機絶縁膜114を保護することができる。
≪第2実施形態≫
次に、第2実施形態について説明する。
図6は、有機絶縁膜114の周縁部114S及びシール部材300を含む概略断面図である。
この第2実施形態では、上述した第1実施形態と比較して、遮光体SBが封止基板200に配置された点で相違する。すなわち、遮光体SBは、封止基板200を構成する絶縁基板201の上に配置されている。この遮光体SBは、有機絶縁膜114の周縁部114Sの直上に配置された第1遮光体SB1と、第1遮光体SB1から離間し封止基板200の端部200E側に配置された第2遮光体SB2と、を有している。なお、第2遮光体SB2は、省略しても良い。この第2実施形態では、この遮光体SBの材料としては、第1実施形態と同様の材料が適用可能である。
このような遮光体SBは、例えば以下のようにして形成可能である。すなわち、絶縁基板201の上に、スパッタリング法などにより例えばアルミニウムを堆積し、アルミニウム薄膜を形成する。このアルミニウム薄膜をフォトリソグラフィー法などによりパターニングして所望の形状の遮光体SBを形成する。
シール部材300は、第1遮光体SB1と第2遮光体SB2との間に配置されている。図6に示した例では、シール部材300は、第1遮光体SB1及び第2遮光体SB2のそれぞれの一部に重なっているが、一方の遮光体の一部にのみ重なっていても良いし、第1遮光体SB1及び第2遮光体SB2の両者に重なることなく両者の間に配置されても良い。
このようなシール部材300は、例えば以下のようにして形成可能である。すなわち、封止基板200を構成する絶縁基板201の上に、遮光体SBを形成した後、スクリーン印刷法によりフリットガラスペーストを塗布する。そして、フリットガラスペーストを塗布した絶縁基板201を300℃以上の高温で焼成し、フリットガラスペーストを硬化させる。このようにして硬化したフリットガラスがシール部材300に相当する。
このシール部材300は、アレイ基板100を構成する絶縁基板101に接合されるとともに封止基板200を構成する絶縁基板201に接合されている。
図7は、表示パネル1の構成を概略的に示す平面図である。なお、図7では、説明に必要な構成のみを図示している。
アレイ基板100と封止基板200とを接合するシール部材300は、枠状に形成されている。第1遮光体SB1は、アレイ基板100に備えられた有機絶縁膜114の周縁部114Sの直上に配置されている。つまり、この第1遮光体SB1は、シール部材300の内側に沿って枠状に形成されている。第2遮光体SB2は、第1遮光体SB1から離間し、第1遮光体SB1よりも外側に配置されている。つまり、第2遮光体SB2は、シール部材300の外側に沿って枠状に形成されている。第1遮光体SB1と第2遮光体SB2との間には、シール部材300が配置されるスリット状の開口APが形成されている。
このような構成によれば、有機絶縁膜114のシール部材300に近接した周縁部114Sの直上は、遮光体SBによって遮光されている。このため、アレイ基板100と封止基板200とを接合する際にシール部材300に向けて照射されたレーザーの照射範囲が有機絶縁膜114の周縁部114Sに及んだとしても、遮光体SBによってレーザーが遮光される。このため、第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、封止基板200において、絶縁基板201に遮光体SBを形成した場合、絶縁基板201の上にフリットガラスペーストを塗布する際に、遮光体SBをアライメントマークとして利用可能である。
次に、第2施形態の変形例について説明する。
図8は、有機絶縁膜114の周縁部114S及びシール部材300を含む概略断面図である。
この変形例では、上述した第2実施形態と比較して、遮光体SBがシール部材300の表面を覆っている点で相違する。すなわち、シール部材300は、封止基板200を構成する絶縁基板201の上に配置されている。遮光体SBは、シール部材300の表面を覆うとともにシール部材300の周辺の絶縁基板201を覆っている。このシール部材300は、アレイ基板100の絶縁基板101に接合されている。有機絶縁膜114の周縁部114Sの直上には、遮光体SBが配置されている。
このような遮光体SBおよびシール部材300は、たとえば以下のようにして形成可能である。
図9に示すように、絶縁基板201の上に、スクリーン印刷法によりフリットガラスペーストを塗布した後、300℃以上の高温で焼成し、フリットガラスペーストを硬化させ、シール部材300が形成される。
その後、図10に示すように、絶縁基板201のシール部材300を形成した面に、スパッタリング法などにより例えばアルミニウムを堆積してアルミニウム薄膜を形成した後、このアルミニウム薄膜をフォトリソグラフィー法などによりパターニングして所望の形状の遮光体SBを形成する。このとき、遮光体SBは、シール部材300及びその周辺の絶縁基板201を覆っている。
その後、図11に示すように、シール部材300の絶縁基板201側を底部とし、シール部材300の絶縁基板201から離れた側を頂部としたとき、遮光体SBによって覆われたシール部材300の頂部付近を遮光体SBとともに削り落とし、平坦化させる。
その後、図12に示すように、シール部材300の平坦化した面300Sをアレイ基板100を構成する絶縁基板101に密着させ、封止基板200側からレーザーLを照射してシール部材300と絶縁基板101とを接合する。このとき、有機絶縁膜114の周縁部114Sでは、直上の遮光体SBによってレーザーLが遮光される。このため、周縁部114SにレーザーLが到達することはない。
このような変形例においても、上述した第2実施形態と同様の効果が得られる。
加えて、この変形例では、シール部材300を絶縁基板101に接合する前に、シール部材300の絶縁基板101と密着する面300Sが平坦化されるため、シール部材300を形成した際の表面の凹凸つまり絶縁基板201からの高さのばらつきを低減できる。
また、この変形例では、絶縁基板201のシール部材300を形成した面に薄膜を形成し、この薄膜をパターニングすることによって遮光体SBを形成するため、遮光体SBとシール部材300との位置合わせが不要となり、位置合わせのためのマージンが不要である。また、シール部材300と絶縁基板201との間に遮光体SBが介在しないため、シール部材300の全幅にわたってレーザーを照射することができる。
このような第2実施形態においても、シール部材300に向けて照射されるレーザーのスポット径と、遮光体SBの配置位置との関係については、第1実施形態と同様である。
以上説明したように、パネルの狭額縁化の要求に対応しつつ、絶縁膜の周縁部を保護することが可能な有機EL表示装置を提供することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…表示パネル
100…アレイ基板 200…封止基板 300…シール部材
101…絶縁基板
114…有機絶縁膜 114S…周縁部
OLED…有機EL素子
PE…画素電極(PER…反射層) CE…対向電極 ORG…有機層
SB…遮光体(SB1…第1遮光体 SB2…第2遮光体 AP…開口)

Claims (5)

  1. 絶縁基板と、前記絶縁基板の上に配置された絶縁膜と、前記絶縁膜の上に配置された有機EL素子と、を備えたアレイ基板と、
    前記アレイ基板の前記有機EL素子が配置された面と向かい合う封止基板と、
    前記絶縁膜の周縁部よりも外側に枠状に形成され、前記アレイ基板と前記封止基板とを接合するフリットガラスからなるシール部材と、
    前記絶縁膜の周縁部の直上に配置された遮光体と、
    を備えたことを特徴とする有機EL表示装置。
  2. 前記遮光体は、前記シール部材の幅方向の中心から0.5mm以内の範囲、または、前記封止基板の端部から1.0mm以内の範囲に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置。
  3. 前記遮光体は、前記絶縁膜の周縁部を覆うことを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置。
  4. 前記有機EL素子は、前記絶縁膜の上に配置され前記遮光体と同一材料によって形成された反射層を含む画素電極と、前記画素電極の上に配置された有機層と、前記有機層の上に配置された対向電極と、を備えたことを特徴とする請求項3に記載の有機EL表示装置。
  5. 前記遮光体は、前記封止基板に配置されたことを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置。
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