JP2011028063A - 多光子顕微鏡および走査装置 - Google Patents

多光子顕微鏡および走査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】多光子顕微鏡において、より簡単に複数の波長の極短パルス光を使用する。
【解決手段】小型レーザ21a乃至21cは、それぞれ異なる波長に固定された極短パルス光を射出する。走査部25は、小型レーザ21a乃至21cから射出される極短パルス光を標本2上で走査する。プリチャーパ22a乃至22cは、小型レーザ21a乃至21cと走査部25との間において、小型レーザ21a乃至21cに対してそれぞれ1つずつ設けられ、それぞれ、対応する小型レーザ21a乃至21cから射出される極短パルス光の波長に応じて予め調整されている量の負分散を極短パルス光の群速度に発生させることにより、極短パルス光のパルス幅を調整する。本発明は、例えば、多光子顕微鏡に適用できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、多光子顕微鏡および走査装置に関し、特に、複数の波長の極短パルス光を使用可能な多光子顕微鏡および走査装置に関する。
従来、多光子励起を利用した走査型のレーザ顕微鏡である多光子顕微鏡が知られている。多光子顕微鏡では、非常に時間幅の短い(例えば、100フェムト秒の)パルス状のレーザ光である極短パルス光の射出が可能な極短パルスレーザ光源が用いられる。
また、多光子顕微鏡の中には、波長が可変の極短パルスレーザ光源を備え、複数の波長の極短パルス光を使用できるものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−107635号公報
ところで、波長が可変の極短パルスレーザ光源では、極短パルス光の波長を変更すると、内部の光学部材が動き、極短パルス光の射出角度が変化する。また、極短パルス光の波長を変更すると、多光子顕微鏡の光学部材の波長分散により発生する極短パルス光のパルス幅の広がり(いわゆるチャープ)の量が変化する。従って、極短パルス光の群速度に負分散を発生させることにより極短パルス光のパルス幅を調整するプリチャーパの負分散量も変更する必要がある。そして、負分散量を変更すると、プリチャーパからの極短パルス光の射出角度が変化する。そのため、極短パルス光の波長を変更する度に、極短パルス光の向きを調整するために、ミラー部材の向きなどを調整する必要があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、多光子顕微鏡において、より簡単に複数の波長の極短パルス光を使用できるようにするためのものである。
本発明の第1の側面の多光子顕微鏡は、極短パルス光を用いた多光子励起を利用する多光子顕微鏡であって、それぞれ異なる波長に固定された前記極短パルス光を射出する複数の光源と、複数の前記光源から射出される複数の前記極短パルス光を標本上で走査する走査手段と、複数の前記光源と前記走査手段との間において複数の前記光源に対してそれぞれ設けられ、対応する前記光源から射出される前記極短パルス光の波長に応じて予め調整されている量の負分散を前記極短パルス光の群速度に発生させることにより、前記極短パルス光のパルス幅を調整する複数の第1の調整手段とを備える。
本発明の第1の側面においては、それぞれ異なる波長に固定された極短パルス光が射出され、複数の前記極短パルス光が標本上で走査され、前記極短パルス光の波長に応じて予め調整されている量の負分散が前記極短パルス光の群速度に発生し、前記極短パルス光のパルス幅が調整される。
本発明の第2の側面の走査装置は、極短パルス光を用いた多光子励起を利用する顕微鏡に前記極短パルス光を導入し、前記極短パルス光を標本上で走査する走査装置であって、それぞれ異なる波長に固定された前記極短パルス光を射出する複数の光源と、複数の前記光源から射出される複数の前記極短パルス光を前記標本上で走査する走査手段と、複数の前記光源と前記走査手段との間において複数の前記光源に対してそれぞれ設けられ、対応する前記光源から射出される前記極短パルス光の波長に応じて予め調整されている量の負分散を前記極短パルス光の群速度に発生させることにより、前記極短パルス光のパルス幅を調整する複数の調整手段とを備える。
本発明の第2の側面においては、それぞれ異なる波長に固定された極短パルス光が射出され、複数の前記極短パルス光が標本上で走査され、前記極短パルス光の波長に応じて予め調整されている量の負分散が前記極短パルス光の群速度に発生し、前記極短パルス光のパルス幅が調整される。
本発明の第1の側面または第2の側面によれば、多光子顕微鏡において、より簡単に複数の波長の極短パルス光を使用することができる。
本発明を適用した走査型顕微鏡の一実施の形態を示すブロック図である。 プリチャーパの構成の例を示す図である。 プリチャーパの構成の他の例を示す図である。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した走査型顕微鏡の一実施の形態を示すブロック図である。図1の走査型顕微鏡1は、走査装置11と顕微鏡本体12とにより構成される。
走査装置11内には、3つの小型レーザ21a乃至21cが固定されて内蔵されている。小型レーザ21a乃至21cは、例えば、多層膜ミラーにより構成される負分散ミラー、レーザ結晶、過飽和吸収ミラー(SESAM)、SESAMと組み合わせたイットリビウム(Yb)ベースの固体レーザなどにより構成され、ソリトンモードロッキング(ソリトン型モード同期)技術を用いて、共振器長が数cmと短くても、モードロッキング状態を安定して維持することが可能な極短パルスレーザ光源(例えば、特開2009−88136号公報などを参照)により構成される。この極短パルスレーザ光源は、極短パルス光の波長が固定されているため、波長を変更するための可動部を設ける必要がないので、極短パルス光の射出角度が安定していて、さらに上述した技術的特徴により、従来の波長が可変の極短パルスレーザ光源と比較して非常に小さくすることができる。
そして、小型レーザ21a乃至21cは、それぞれ固定された異なる波長の極短パルス光(以下、極短パルス光A乃至Cと称する)を射出する。具体的には、極短パルス光A乃至Cの波長は、標本2の染色に用いる蛍光試薬の特性に対応した値が採用され、例えば、極短パルス光Aの波長としてGFP(Green Fluorescent Protein)用に950nmが採用され、極短パルス光Bの波長としてFITC(Fluorescein Isothiocyanate)用に800nmが採用され、極短パルス光Cの波長としてDAPI(4',6-diamidino-2-phenylindole)用に700nmが採用される。
また、小型レーザ21a乃至21cは、個別にオン/オフを制御することができ、極短パルス光A乃至Cの中から任意のものを選択して使用することが可能である。
なお、以下、小型レーザ21a乃至21cを個々に区別する必要がない場合、単に、小型レーザ21と称する。
小型レーザ21aから射出された極短パルス光Aは、プリチャーパ22aを通過し、ミラー23aによりダイクロイックミラー23bの方向に反射され、ダイクロイックミラー23bを透過し、ダイクロイックミラー23cにより、プリチャーパ22dの方向に反射され、プリチャーパ22dを通過する。また、小型レーザ21bから射出された極短パルス光Bは、プリチャーパ22bを通過し、ダイクロイックミラー23bによりダイクロイックミラー23cの方向に反射され、ダイクロイックミラー23cによりプリチャーパ22dの方向に反射され、プリチャーパ22dを通過する。さらに、小型レーザ21cから射出された極短パルス光Cは、プリチャーパ22cを通過し、ダイクロイックミラー23cを透過し、プリチャーパ22dを通過する。
プリチャーパ22a乃至22dは、極短パルス光A乃至Cの群速度に負分散を発生させることにより、極短パルス光A乃至Cのパルス幅を調整する。すなわち、プリチャーパ22a乃至22dは、走査型顕微鏡1の光学系により発生する極短パルス光A乃至Cのチャープを補正し、各々のパルス幅を所望の大きさに維持する。
ところで、走査型顕微鏡1の光学系により発生するチャープ量は、極短パルス光の波長により異なり、一般的に、波長が短いほど大きくなり、波長が長いほど小さくなる。従って、プリチャーパ22a乃至22dの負分散量は、極短パルス光A乃至Cのパルス幅をそれぞれ所望の大きさに維持するために、極短パルス光A乃至Cの各波長に対して予め最適化されている。
具体的には、プリチャーパ22dは、小型レーザ21a乃至21cに対して1つ設けられており、極短パルス光A乃至Cの群速度におおまかな負分散を発生させる。一方、プリチャーパ22a乃至22cは、小型レーザ21a乃至21cに対してそれぞれ1つずつ設けられており、それぞれ対応する小型レーザ21から射出される極短パルス光の波長に応じて予め負分散量が調整されている。すなわち、プリチャーパ22aは極短パルス光Aに対して負分散量が最適化されており、プリチャーパ22bは極短パルス光Bに対して負分散量が最適化されており、プリチャーパ22cは極短パルス光Cに対して負分散量が最適化されている。従って、極短パルス光A乃至Cは、プリチャーパ22dによりおおまかなチャープ量の補正が行われ、さらにプリチャーパ22a乃至22cにより、各々の波長に正確に対応したチャープ量の補正が行われる。
なお、以下、プリチャーパ22a乃至22dを個々に区別する必要がない場合、単に、プリチャーパ22と称する。
ここで、図2および図3を参照して、プリチャーパ22として用いることが可能なプリチャーパの構成の例について説明する。
図2のプリチャーパ101は、負分散ミラー111aおよび負分散ミラー111bの2枚のミラーにより極短パルス光の群速度に負分散を発生させ、チャープの補正を行うプリチャーパである。具体的には、小型レーザ102から射出され、プリチャーパ101に入射した極短パルス光は、負分散ミラー111aおよび負分散ミラー111bにより反射され、反射される毎に負分散が群速度に対して与えられる。そして、極短パルス光は、負分散ミラー111aと負分散ミラー111bの間を所定の回数だけ往来してから、外部に射出される。従って、プリチャーパ101は、負分散ミラー111aおよび負分散ミラー111bにより極短パルス光が反射される回数を調整することにより、極短パルス光のチャープを補正するための負分散量を調整することができる。
図3のプリチャーパ151は、負分散ファイバ162により極短パルス光の群速度に負分散を発生させ、チャープの補正を行うプリチャーパである。具体的には、小型レーザ152から射出され、プリチャーパ151に入射した極短パルス光は、カプラ161aを介して、負分散ファイバ162に導入される。小型レーザ152から射出される極短パルス光の射出角度は安定しているので、負分散ファイバ162に導入される極短パルス光の光量も安定している。そして、極短パルス光は、負分散ファイバ162を通過することにより、その距離に応じた負分散が群速度に対して与えられ、カプラ161bを介して外部に射出される。従って、プリチャーパ151は、負分散ファイバ162の距離を調整することにより、極短パルス光のチャープを補正するための負分散量を調整することができる。なお、負分散ファイバを用いたプリチャーパの詳細については、例えば、特開2004−246111号公報などに開示されている。
なお、プリチャーパ22は、上述した構成に限定されるものではなく、任意の構成のものを使用することが可能である。例えば、プリチャーパ101およびプリチャーパ151以外にも、プリズム、回折格子、音響光学式位相制御フィルタなどを用いたプリチャーパを、プリチャーパ22として採用することが可能である。
なお、極短パルス光A乃至Cの波長はそれぞれ固定されており、各プリチャーパ22の負分散量は、極短パルス光A乃至Cの各波長に対して予め最適化されている。従って、各プリチャーパ22は、負分散量を調整するための可動部を設ける必要がなく、その構成に関わらず小型化することが可能である。
また、プリチャーパ22dにより、極短パルス光A乃至Cのチャープ量の大部分をおおまかに補正し、プリチャーパ22a乃至22cにより、極短パルス光A乃至Cの波長の違いにより生じるチャープ量の差に応じた補正を行うことにより、プリチャーパ22dを設けずに、プリチャーパ22a乃至22cのみにより極短パルス光A乃至Cのチャープを個別に補正する場合と比較して、プリチャーパ全体の大きさを小型化することができる。
図1の説明に戻り、プリチャーパ22dを通過した極短パルス光A乃至Cは、ダイクロイックミラー24により、例えば、ガルバノスキャナにより構成される走査部25の方向に反射され、走査部25に入射する。そして、極短パルス光A乃至Cは、走査部25により偏向され、走査レンズ26を透過し、走査装置11から射出され、顕微鏡本体12に入射する。走査レンズ26を透過した極短パルス光A乃至Cは、一旦結像した後、顕微鏡本体12の鏡筒レンズ41によりコリメートされ、ダイクロイックミラー42を透過し、対物レンズ43により標本2の観察面において集光される。このとき、走査部25は、図示せぬコントローラの制御の基に、極短パルス光の走査範囲や走査速度を制御しながら、標本2の観察面において極短パルス光を走査する。
極短パルス光が標本2に照射されると、標本2からは多光子励起による蛍光が発現し、この蛍光は、観察光となって、ダイレクトディテクタ44またはピンホールディテクタ27により検出される。
具体的には、ダイレクトディテクタ44により観察光を検出する場合、標本2からの観察光は、対物レンズ43によりコリメートされ、ダイクロイックミラー42により、ダイレクトディテクタ44の方向に反射され、ダイレクトディテクタ44に入射する。ダイレクトディテクタ44は、例えば、バリアフィルタ、PMT(photo multiplier tube:光電子増倍管)などにより構成され、PMTは、バリアフィルタを透過した観察光を受光し、その光量に応じた電圧の検出信号を図示せぬコントローラに供給する。なお、標本2に照射される極短パルス光は、上述したように走査部25により走査されるので、ダイレクトディテクタ44は、標本2の観察面にわたる観察光を検出する。そして、図示せぬコントローラは、ダイレクトディテクタ44からの電気信号に基づいて、標本2の観察画像を生成する。
一方、ピンホールディテクタ27により観察光を検出する場合、標本2からの観察光は、対物レンズ43によりコリメートされ、ダイクロイックミラー42を透過し、鏡筒レンズ41により一旦集光された後、走査レンズ26によりコリメートされ、走査部25に入射する。そして、観察光は、走査部25によりデスキャンされ、ダイクロイックミラー24を透過し、ピンホールディテクタ27に入射する。ピンホールディテクタ27は、例えば、集光レンズ、ピンホール、PMTなどにより構成され、観察光は、集光レンズにより集光され、対物レンズ43の焦点位置とほぼ共役な位置に設けられたピンホールを通過し、PMTに入射する。PMTは、受光した観察光の光量に応じた電圧の検出信号を図示せぬコントローラに供給する。なお、標本2に照射される極短パルス光は、上述したように走査部25により走査されるので、ピンホールディテクタ27は、標本2の観察面にわたる観察光を検出する。そして、図示せぬコントローラは、ピンホールディテクタ27からの電気信号に基づいて、標本2の観察画像を生成する。
このように、走査型顕微鏡1は、多光子顕微鏡および共焦点顕微鏡の両方として使用することができる。
ところで、一般的に、パルス光がガラス媒質中を伝播すると、ガラスによる波長分散によりチャープが発生し、パルス幅が広がる。そのため、極短パルス光のパルス幅を維持するためには、極短パルス光の伝送に光ファイバを用いることはできない。従って、従来の多光子顕微鏡では、極短パルス光の光路を固定し、安定して顕微鏡本体に導入するために、例えば、極短パルスレーザ光源、走査装置、および顕微鏡本体を、光学定盤に固定して使用する必要があった。
そのため、システムが大型化し、システムの移動が容易に行えない上に、設置場所に広い空間が必要とされた。また、極短パルス光の光路が長くなるため、例えば、極短パルス光の導入に用いるミラー部材が温度変化により変形し、光路に僅かなズレが生じても、極短パルス光を顕微鏡本体に正常に導入できなくなり、ユーザが、ミラー部材の向きを調整しなければならない場合があった。
一方、走査型顕微鏡1では、小型レーザ21a乃至21cおよびプリチャーパ22a乃至22dを小型化でき、小型レーザ21a乃至21c、プリチャーパ22a乃至22d、ミラー23a、ダイクロイックミラー23b,23c,24、走査部25、走査レンズ26、および、ピンホールディテクタ27を走査装置11に全て内蔵し、1つのユニットとすることが可能である。
従って、システムを小型化でき、システムの移動が容易になり、設置場所の自由度が増す。また、極短パルス光の光路を短くすることができ、極短パルス光の導入に用いるミラー部材(ダイクロイックミラー24など)が温度変化により変形しても、光路のズレを小さく抑えることができるため、ミラー部材の向きを調整しなくても、極短パルス光を顕微鏡本体12に安定して導入することが可能になる。
また、各小型レーザ21から射出される極短パルス光A乃至Cの波長は固定されており、波長調整用の可動部を設ける必要がない。同様に、各プリチャーパ22も、それぞれ極短パルス光A乃至Cの波長に合わせて最適化されており、調整不要のため、調整用の可動部を設ける必要がない。従って、従来の多光子顕微鏡のように、極短パルス光の波長を変更する度に、極短パルス光の向きを調整する必要がなく、より簡単に複数の波長の極短パルス光を使用することが可能になる。
ここで、本発明の実施の形態の変形例について説明する。
例えば、上述したように、プリチャーパ22dを設けずに、プリチャーパ22a乃至22cにより極短パルス光A乃至Cのチャープを個別に補正するようにしてもよい。
また、例えば、プリチャーパ22a乃至22cのうち1つを設けずに、極短パルス光A乃至Cのうちの1つのチャープをプリチャーパ22dのみにより補正するようにしてもよい。例えば、プリチャーパ22cを設けずに、プリチャーパ22dを極短パルス光Cに対して最適化し、極短パルス光Cのチャープをプリチャーパ22dのみにより補正するようにしてもよい。なお、この場合、プリチャーパ22dで補正しきれない極短パルス光Aのチャープをプリチャーパ22aにより補正し、プリチャーパ22dで補正しきれない極短パルス光Bのチャープをプリチャーパ22bにより補正するようにすればよい。
さらに、小型レーザ21とプリチャーパ22の組み合わせの数は、上述した3組に限定されるものではなく、1組、2組、または、4組以上設けるようにすることも可能である。
また、小型レーザ21からプリチャーパ22dまでを光源装置として、走査装置11とは別のユニットとして設けるようにしてもよい。さらに、この場合、プリチャーパ22dとして、負分散ファイバ162を用いたプリチャーパ151を用いると、走査装置に対して、負分散ファイバ162の長さの分だけ自由な位置に、光源装置を設置することもできる。
さらに、従来の波長が可変の極短パルスレーザ光源と、極短パルス光の波長に応じて負分散量の調整が可能なプリチャーパを備える多光子顕微鏡に、走査装置11、または、上述した小型レーザ21からプリチャーパ22dまでを内蔵する光源装置を組み合わせて使用できるようにしてもよい。これにより、従来の多光子顕微鏡において、一度に使用できる極短パルス光の数を容易に増やすことができ、例えば、複数の極短パルス光を励起光と刺激光とに使い分けることが可能になる。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 走査型顕微鏡, 2 標本, 11 走査装置, 12 顕微鏡本体, 21a乃至21c 小型レーザ, 22a乃至22d プリチャーパ, 23a ミラー, 23b,23c,24 ダイクロイックミラー, 25 走査部, 26 走査レンズ, 27 ピンホールディテクタ, 41 鏡筒レンズ, 42 ダイクロイックミラー, 43 対物レンズ, 44 ダイレクトディテクタ, 101 プリチャーパ, 111a,111b 負分散ミラー, 151 プリチャーパ, 162 負分散ファイバ

Claims (4)

  1. 極短パルス光を用いた多光子励起を利用する多光子顕微鏡において、
    それぞれ異なる波長に固定された前記極短パルス光を射出する複数の光源と、
    複数の前記光源から射出される複数の前記極短パルス光を標本上で走査する走査手段と、
    複数の前記光源と前記走査手段との間において複数の前記光源に対してそれぞれ設けられ、対応する前記光源から射出される前記極短パルス光の波長に応じて予め調整されている量の負分散を前記極短パルス光の群速度に発生させることにより、前記極短パルス光のパルス幅を調整する複数の第1の調整手段と
    を備える多光子顕微鏡。
  2. 複数の前記光源に対して1つ設けられ、複数の前記極短パルス光の群速度に負分散を発生させる第2の調整手段を
    さらに備える請求項1に記載の多光子顕微鏡。
  3. 複数の前記光源、前記走査手段、および、複数の前記第1の調整手段が1つのユニット内に設けられている
    請求項1に記載の多光子顕微鏡。
  4. 極短パルス光を用いた多光子励起を利用する顕微鏡に前記極短パルス光を導入し、前記極短パルス光を標本上で走査する走査装置において、
    それぞれ異なる波長に固定された前記極短パルス光を射出する複数の光源と、
    複数の前記光源から射出される複数の前記極短パルス光を前記標本上で走査する走査手段と、
    複数の前記光源と前記走査手段との間において複数の前記光源に対してそれぞれ設けられ、対応する前記光源から射出される前記極短パルス光の波長に応じて予め調整されている量の負分散を前記極短パルス光の群速度に発生させることにより、前記極短パルス光のパルス幅を調整する複数の調整手段と
    を備える走査装置。
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