JP2011028007A - トナーの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トナーの製造方法は、多価カルボン酸と多価アルコールとを縮合して得られたポリエステル樹脂を乳化分散し、ポリエステル樹脂粒子の分散液を調製する工程と、前記ポリエステル樹脂粒子の分散液に、アクリル酸又はメタクリル酸を含有する重合性モノマーを添加してラジカル重合反応させ、得られた重合体とポリエステル樹脂とを含む樹脂粒子の分散液を調製する工程と、前記樹脂粒子の分散液と、着色剤粒子の分散液とを混合し、前記樹脂粒子及び着色剤粒子を凝集してトナー粒子を形成する工程と、を含む。
【選択図】なし
Description
従来、低温定着を可能とするためには、よりシャープメルト性の高い結着樹脂をトナーに用いることが、効果的な方法の1つとして知られている。ポリエステル樹脂はそのような特性を持つ結着樹脂として優れている。
多価カルボン酸と多価アルコールとを縮合して得られたポリエステル樹脂を乳化分散し、ポリエステル樹脂粒子の分散液を調製する工程と、
前記ポリエステル樹脂粒子の分散液に、アクリル酸又はメタクリル酸を含有する重合性モノマーを添加してラジカル重合反応させ、得られた重合体とポリエステル樹脂とを含む樹脂粒子の分散液を調製する工程と、
前記樹脂粒子の分散液と、着色剤粒子の分散液とを混合し、前記樹脂粒子及び着色剤粒子を凝集してトナー粒子を形成する工程と、
を含むトナーの製造方法が提供される。
前記多価カルボン酸は、飽和脂肪族ジカルボン酸又はベンゼンジカルボン酸を含む請求項1に記載のトナーの製造方法が提供される。
〈結着樹脂〉
結着樹脂としてはポリエステル樹脂が用いられる。
ポリエステル樹脂を形成するモノマーとしては、公知の2価以上のアルコール成分と、公知の2価以上のカルボン酸成分とが用いられる。
〈重合性モノマー〉
重合性モノマーとしては、例えばスチレン、アクリル酸、メタクリル酸の他、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル等のメタクリル酸エステル誘導体;アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸エステル誘導体;エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン類;アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、アクリルアミド等のアクリル酸又はメタクリル酸誘導体等のビニル系モノマーが挙げられる。これらのビニル系モノマーは、1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
着色剤としては、カーボンブラック、磁性体、染料、顔料等の公知の着色剤を任意に用いることができる。
黒の着色剤としては、ファーネスブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラックの他、マグネタイト、フェライト等の磁性粉を用いることができる。
必要に応じて、離型剤、荷電制御剤、外添剤等を用いてもよい。
離型剤としては、特に限定されるものではなく、例えばクエン酸トリベヘネートワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、メタロセン触媒を用いたポリプロピレンワックス、カルナウバワックス、合成エステルワックス等が挙げられる。離型剤の添加によりオフセット現象を抑制することができる。
以下、本発明の製造方法について、具体例を挙げる。
(1)水系媒体中にポリエステル樹脂を乳化分散させ、ポリエステル樹脂粒子の分散液を調製する工程。
ポリエステル樹脂を酢酸エチル等の溶剤に溶解し、水系媒体中に分散機を用いて乳化分散させた後、脱溶剤処理をしてもよい。若しくは、溶剤を用いずに120℃以上の温度下で分散させてもよい。
アニオン系界面活性剤としては、例えばオレイン酸ナトリウム等の高級脂肪酸塩類;ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム等のアルキルアリールスルフォン酸塩類;ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩類;ポリエトキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸エステル塩類;モノオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルスルホコハク酸ナトリウム等のアルキルスルホコハク酸エステル塩又はその誘導体類等を挙げることができる。
上記(1)のポリエステル樹脂粒子の分散液に、重合性モノマー、重合開始剤を添加し、ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂と重合性モノマーとの重合体からなる樹脂を含む樹脂粒子の分散液を調製する。このとき、重合体の分子量を調整するため、連鎖移動剤を添加してもよい。重合性モノマーは、ポリエステル樹脂に対し、質量比で10〜50%添加することが好ましい。また、この工程において調整される分散液中の樹脂粒子は、その体積基準のメディアン径が50〜200nmであることが好ましい。
連鎖移動剤としては、一般的に用いられる連鎖移動剤を用いることができる。例えば、2−クロロエタノール、オクチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン等のメルカプタン又はスチレンダイマー等が挙げられる。
機械的エネルギーによって油滴分散を行うが、その分散機としては特に限定されるものではなく、高速回転するローターを備えた攪拌装置クレアミックス(エムテクニック社製)、超音波分散機、機械式ホモジナイザー、キャビトロン、マントンゴーリン、圧力式ホモジナイザー等を用いることができる。
凝集剤としては、例えばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等が挙げられる。これら塩類のアルカリ金属としては、リチウム、カリウム、ナトリウム等が挙げられる。また、これら塩類のアルカリ土類金属としては、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム等が挙げられる。このうち、特に好ましいのはカリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウムである。前記アルカリ金属又はアルカリ土類金属の対イオン(塩を構成する陰イオン)としては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、炭酸イオン、硫酸イオン等が挙げられる。
(6)洗浄処理されたトナー粒子を乾燥処理する工程。
(7)乾燥処理されたトナー粒子に外添剤を添加する工程。
トナーの作製に用いるポリエステル樹脂、着色剤、離型剤、シェル用樹脂の各分散液を調製した。
下記調製において、体積基準のメディアン径は、MICROTRAC UPA 150(HONEYWELL社製)により下記測定条件で測定した。
サンプル屈折率:1.59
サンプル比重 :1.05(球状粒子換算)
溶媒屈折率 :1.33
溶媒粘度 :30℃にて0.797、20℃にて1.002
ゼロ点調整 :測定セルにイオン交換水を入れて調整
攪拌装置、窒素導入管、温度センサ、精留塔を備えた内容量5リットルのフラスコに、下記多価カルボン酸モノマー及び多価アルコールモノマーを仕込んだ。
(多価カルボン酸モノマー)
テレフタル酸 :19.70質量部
イソフタル酸 : 0.61質量部
5−スルホイソフタル酸: 0.31質量部
(多価アルコールモノマー)
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンプロピレンオキサイド2モル付加物:76質量部
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンエチレンオキサイド2モル付加物:24質量部
さらに、生成する水を留去しながら同温度から6時間を要して240℃まで昇温した。240℃でさらに6時間脱水縮合反応を継続し、重合を行わせてポリエステル樹脂を得た。得られたポリエステル樹脂の分子量をHLC−8 120GPC(東ソー社製、スチレン標準物質により換算)により測定したところ、重量平均分子量21000、数平均分子量2800であった。また、示差走査熱量計DSC−50(島津製作所製、昇温速度3℃/分)により熱特性を測定した結果、ガラス転移温度Tgは52℃であった。
上記ポリエステル樹脂分散液C1の調製において、用いた多価カルボン酸モノマーを下記のように変更した他は同様の手順により、ポリエステル樹脂の分散液C2を調製した。
(多価カルボン酸モノマー)
テレフタル酸 :32.00質量部
コハク酸 : 1.35質量部
5−スルホイソフタル酸: 0.34質量部
重合により得られたポリエステル樹脂のガラス転移温度Tgは55℃であった。また、分散液C2中のポリエステル樹脂の体積基準のメディアン径は248nmであった。
n−ドデシル硫酸ナトリウム11.5質量部をイオン交換水160質量部に攪拌、溶解させ、ここへ25質量部のC.I.ピグメントブルー15:3を徐々に添加した。この溶液を、クリアミックスWモーションCLM-0.8(エムテクニック社製)を用いて分散処理し、体積基準のメディアン径が158nmの着色剤分散液を得た。
下記成分を混合した溶液を95℃に加熱し、ウルトラタラックスT50(IKA社製)により十分分散処理を行った。その後、圧力吐出型ゴーリンホモジナイザーによりさらに分散処理し、体積基準のメディアン径が240nm、固形分量20質量%の離型剤分散液を得た。
クエン酸トリベヘネートワックス(融点83.2℃):60質量部
イオン性界面活性剤(商品名;ネオゲンRK、第一工業製薬社製):5質量部
イオン交換水:240質量部
攪拌装置、温度センサ、冷却管、窒素導入装置を取り付けた反応容器に、水600質量部を仕込み、窒素気流下230rpmの攪拌速度で攪拌しながら、内温を70℃に昇温した。そこへ下記モノマーを添加した。
スチレン :119質量部
n−ブチルアクリレート: 33質量部
メタクリル酸 : 8質量部
n−オクチルメルカプタン: 4.5質量部
下記表1に示すようにポリエステル樹脂分散液C1、C2を用いて、実施例に係るトナー1〜6、比較例に係るトナー7を作製した。
表1は、トナー1〜7の作製に用いたポリエステル樹脂C1、C2、重合性モノマーの混合液1〜3、ラジカル重合により得られた樹脂分散液1〜6の組合せを示している。
i)樹脂分散液1の調製
ポリエステル樹脂分散液C1を1450質量部と、離型剤分散液650質量部と、イオン交換水1250質量部とを混合し、この混合液に重合開始剤を添加した。重合開始剤は、過硫酸カリウム10.3質量部をイオン交換水210質量部に溶解させた溶液である。
(重合性モノマー混合液1)
スチレン :265.8質量部
n−ブチルアクリレート :140.9質量部
メタクリル酸 : 28.3質量部
n−オクチルメルカプタン: 8.2質量部
温度計、冷却管、窒素導入装置、攪拌装置を設けたセパラブルフラスコに、コア用樹脂として樹脂分散液1を400質量部(固形分換算)、イオン交換水を1500質量部、着色剤分散液を165質量部投入した。系内の温度を30℃に保った状態で、25質量%の水酸化ナトリウムを添加し、pH10に調整した。
凝集反応を開始後、定期的にサンプリングを行って、凝集によって形成されたトナー粒子の体積基準におけるメディアン径を測定した。ここでは、測定に粒度分布測定装置コールターマルチサイザー3(ベックマン・コールター社製)を用いた。メディアン径が5.8μmに達したところで、シェル材としてシェル用樹脂分散液200質量部を添加した。
次に、温度を60℃に保ち、1時間攪拌を継続した後、エチレンジアミンテトラカルボン酸を20.1質量部添加した。この時点でトナー粒子の円形度は0.951であった。さらに、温度を65℃として4時間攪拌し、トナー粒子の円形度が0.976に達したところで、6℃/分の条件で30℃まで冷却して、反応を完結させた。
得られたトナー粒子の分散液をバスケット型遠心分離機MARK III型(松本機械製作社製、型式番号60×40)により固液分離し、トナーのウェットケーキを形成した。さらに、濾液の電気伝導度の値が15μS/cm以下になるまで、トナーの洗浄と固液分離を繰り返した。
洗浄処理されたトナーのウェットケーキを、気流式乾燥機フラッシュジェットドライヤー(セイシン企業社製)に移し、水分量が0.5質量%になるまで乾燥処理した。なお、乾燥処理は40℃、20%RHの気流を吹き付けて行った。乾燥誤、トナーを24℃に放冷した。
乾燥処理されたトナー100質量部に対し、疎水性シリカ1.0質量部をヘンシェルミキサーにより混合した。回転翼の周速を24m/sとし、20分間混合した後、400MESHの篩を通過させ、トナー1を得た。
i)樹脂分散液2の調製
上記樹脂分散液1の調製において、用いた重合性モノマーの混合液1を下記の混合液2に変更した他は同様の手順により、樹脂分散液2を調製した。樹脂分散液2中の樹脂の重量平均分子量は20400であった。
(重合性モノマー混合液1)
スチレン :295.8質量部
n−ブチルアクリレート :130.5質量部
アクリル酸 : 8.7質量部
n−オクチルメルカプタン : 8.1質量部
上記トナー1の作製において、用いた樹脂分散液1を樹脂分散液2に変更した他は同様の手順により、トナー粒子の形成、洗浄処理、乾燥処理、外添処理を行って、トナー2を作製した。
i) 樹脂分散液3の調製
上記樹脂分散液1の調製において、用いた重合性モノマーの混合液1を下記の混合液3に変更した他は同様の手順により、樹脂分散液3を調製した。樹脂分散液3中の樹脂の重量平均分子量は21000であった。
(重合性モノマー混合液3)
スチレン :98.6質量部
n−ブチルアクリレート :43.5質量部
アクリル酸 : 2.9質量部
n−オクチルメルカプタン : 2.7質量部
上記トナー1の作製において、用いた樹脂分散液1を樹脂分散液3に変更した他は同様の手順により、トナー粒子の形成、洗浄処理、乾燥処理、外添処理を行って、トナー3を作製した。
i) 樹脂分散液4の調製
上記樹脂分散液1の調製において、用いたポリエステル樹脂分散液C1をポリエステル樹脂分散液C2に変更した他は同様の手順により、樹脂分散液4を調製した。樹脂分散液4中の樹脂の重量平均分子量は20700であった。
上記トナー1の作製において、用いた樹脂分散液1を樹脂分散液4に変更した他は同様の手順により、トナー粒子の形成、洗浄処理、乾燥処理、外添処理を行って、トナー4を作製した。
i) 樹脂分散液5の調製
上記樹脂分散液4の調製において、用いた重合性モノマーの混合液1を重合性モノマー混合液2に変更した他は同様の手順により、樹脂分散液5を調製した。樹脂分散液5中の樹脂の重量平均分子量は18900であった。
上記トナー1の作製において、用いた樹脂分散液1を樹脂分散液5に変更した他は同様の手順により、トナー粒子の形成、洗浄処理、乾燥処理、外添処理を行って、トナー5を作製した。
i) 樹脂分散液6の調製
上記樹脂分散液4の調製において、用いた重合性モノマーの混合液1を重合性モノマー混合液3に変更した他は同様の手順により、樹脂分散液6を調製した。樹脂分散液6中の樹脂の重量平均分子量は19300であった。
上記トナー1の作製において、用いた樹脂分散液1を樹脂分散液6に変更した他は同様の手順により、トナー粒子の形成、洗浄処理、乾燥処理、外添処理を行って、トナー6を作製した。
上記トナー1の作製において、樹脂分散液1を400質量部用いたところを、ポリエステル樹脂分散液C1を400質量部用いるように変更した他は同様の手順により、トナー7を作製した。
作製されたトナー1〜7のそれぞれに、シリコーン樹脂を被覆した体積平均粒径が60nmのフェライトキャリアを混合し、各トナーの現像剤を調製した。各現像剤におけるトナーの濃度が6質量%となるように混合した。
各トナー1〜7の現像剤を、市販の複合機bizhub 920(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)に搭載した。複合機の外環境が常温常湿(温度20℃、湿度50%RH)の環境下において、下記評価実験を行った。
秤量350gの印刷用紙を用いてテスト用のベタ塗り画像(画像濃度1.3)を印刷した。1枚印刷する毎に、定着装置の加熱部材の表面温度が80〜150℃の範囲において5℃ずつ変化するよう表面温度を変更して、トナー画像の定着処理を行った。異なる表面温度による定着処理を経てそれぞれ得られた印刷用紙上のトナー画像の定着強度を、下記メンディングテープ剥離法により測定した。
i)印刷用紙上のトナー画像部分の絶対反射濃度D0を測定した。絶対反射濃度の測定は、反射濃度計RD-918(マクベス社製)を用いる。その後、トナー画像部分を折り目として印刷用紙を二つ折りする。
ii)二つ折りにした印刷用紙を開き、折り目部分となったトナー画像部分に、メンディングテープno.810-3-12(住友3M社製)を軽く貼り付ける。
iii)1kPaの圧力によりメンディングテープの上を4往復擦る。
iv)180℃の角度、2Nの力でメンディングテープを剥がす。
v)剥離後のトナー画像部分の絶対反射濃度D1を測定する。
vi)下記式により定着強度を算出する。
定着強度(%)=D1/D0×100
ハーフトーンのベタ塗り画像(画像濃度0.3)と文字画像とを含むテスト用の画像を印刷用紙1000枚分印刷した。印刷用紙上のトナー画像をルーペで観察して、ベタ塗り画像部分と文字画像部分における転写抜けによる白ポチ(小さな白紙部分)の発生を、下記のように評価した。
○:1000枚の印刷末期に、ベタ塗り画像に若干の白ポチの発生が認められたが、目視では問題の無いレベルだった。
△:1000枚の印刷中期に、ベタ塗り画像に白ポチの発生が認められたが、最後まで目視では問題の無いレベルだった。
×:1000枚の印刷開始から印刷終了まで、ベタ塗り画像、文字画像ともに目視により白ポチが確認された。
上記表1は、各トナー1〜7の評価結果を示している。
表1に示すように、実施例に係るトナー1〜6は全て低温定着性と転写抜けの低減が両立できている。一方、比較例に係るトナー7は低温定着性は実現できているが、転写抜けが発生してしまっている。
Claims (2)
- 多価カルボン酸と多価アルコールとを縮合して得られたポリエステル樹脂を乳化分散し、ポリエステル樹脂粒子の分散液を調製する工程と、
前記ポリエステル樹脂粒子の分散液に、アクリル酸又はメタクリル酸を含有する重合性モノマーを添加してラジカル重合反応させ、得られた重合体とポリエステル樹脂とを含む樹脂粒子の分散液を調製する工程と、
前記樹脂粒子の分散液と、着色剤粒子の分散液とを混合し、前記樹脂粒子及び着色剤粒子を凝集してトナー粒子を形成する工程と、
を含むトナーの製造方法。 - 前記多価カルボン酸は、飽和脂肪族ジカルボン酸又はベンゼンジカルボン酸を含む請求項1に記載のトナーの製造方法。
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