JP2011026895A - 木造軸組における耐震構造 - Google Patents

木造軸組における耐震構造 Download PDF

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Abstract

【課題】柱脚引抜力を緩和することができる木造軸組における耐震構造を提供する。
【解決手段】一対の柱2,2Aと、これら柱2,2Aに接合された上段横架材3及び土台1と、一対の柱2,2A間に設けた耐震壁5,6とを備える。一方の柱2と離れた位置で、上段横架材3,中段横架材4A及び土台1に補助柱11を接合し、この補助柱11の上部と一方の柱2の上部とを小壁14により接合したから、地震などにより上段横架材3に他方の柱2A側から水平力が加わると、補助柱11の下部に圧縮力Xが発生し、この圧縮力Xに応じて、他方の柱2の下部における引抜力が低減される。また、柱2と上段横架材3及び中段横架材4Aを緊結したから、柱2,2Aに作用する引抜力を確実に低減することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、木造軸組における耐震構造に関する。
木造住宅の高倍率耐震壁の柱脚には、大きな引抜力が作用し、このため、強度の高い柱脚金物を用いている。
ところで、耐震補強のために柱間に耐震壁を設ける耐震補強構造が知られており(例えば特許文献1)、この従来例を示す図3を用いて説明する。同図に示すように、耐震補強構造は、土台101に間隔をおいて柱102,102Aを立設し、これら柱102,102Aの上部に上段横架材103を結合し、この上段横架材103の下方で、前記柱102,102Aに中段横架材104を架設し、柱102,102A間の上下に耐震壁105,106を設けてなる。
特開2005−232713号公報
上記耐震補強構造において、例えば柱102,102Aの間隔Wに対して、土台101と上段横架材103の間隔Hが3倍の場合、上段横架材103に左側からの水平荷重Pが加わると、右側の柱102には3Pの圧縮力が加わり、一方、左側の柱102Aには3Pの引張力が加わり、連層耐震壁では、前記引張力により通常の柱脚金物では対応できない柱脚引抜力が加わる場合がある。
そこで、本発明は、上記問題点を考慮してなされたものであり、柱脚引抜力を緩和することができる木造軸組における耐震構造を提供することを目的とする。
本発明の木造軸組における耐震構造は、一対の柱と、これら柱に接合された上段横架材及び下段横架材と、前記一対の柱間に設けた面材とを備えた木造軸組における耐震構造において、前記一対の柱の一方と離れた位置で、前記上段横架材,中段横架材及び下段横架材に補助柱を接合し、この補助柱の上部と前記一対の柱の一方の上部とを補助面材により接合したことを特徴とする。
これにより、地震などにより上段横架材に他方の柱側からの水平力が加わると、補助柱の下部に圧縮力が発生し、この圧縮力に応じて、他方の柱の下部における引抜力が低減され、逆に、上段横架材に一方の柱側からの水平力が加わると、一方の柱の下部における引抜力が低減される。
また、本発明の木造軸組における耐震構造は、前記一対の柱の一方と前記上段横架材及び前記中段横架材を緊結したことを特徴とする。
このように一方の柱と上段横架材,中段横架材の仕口部を緊結することにより、柱に作用する引抜力を確実に低減することができる。
また、本発明の木造軸組における耐震構造は、前記一対の柱の間隔より、前記一対の柱の一方と前記補助柱の間隔が広いことを特徴とする。
一対の柱の間隔に対して一方の柱と補助柱の間隔が広いほど柱に加わる引抜力を小さくできる。
本発明の木造軸組における耐震構造によれば、耐震壁である面材の隣に小壁である補助面材を設けることにより、柱脚引抜力を緩和することができる。
本発明の実施例1を示す耐震構造の正面図である。 本発明の実施例1を示す耐震構造の正面図であり、図1とは逆方向から水平力が加わっている。 従来例の耐震構造の正面図である。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる新規な木造軸組における耐震構造を採用することにより、従来にない木造軸組における耐震構造が得られ、その木造軸組における耐震構造について記述する。
以下、本発明の実施例を、添付図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施例1を示し、同図に示すように、下段横架材である土台1に間隔をおいて柱2,2Aを対向して立設し、これら柱2,2Aの上部に上段横架材3を結合し、この上段横架材3の下方で、前記柱2,2A間に中段横架材4を架設し、柱2,2Aの上下に、構造用合板などからなる高倍率耐震壁5,6を設けている。前記耐震壁5は、柱2,2Aと上段横架材3と中段横架材4の間でこれらに固定されるように設けられ、前記耐震壁5は、柱2,2Aと中段横架材4と土台1との間でこれらに固定されるように設けられている。
前記土台1及び前記上段横架材3は、一方側(図中右側)に延設され、その一方側に補助柱11を前記柱2,2と平行に立設し、この補助柱11の上下に前記土台1及び前記上段横架材3を接合している。また、前記上段横架材3の下方で、一方の前記柱2と前記補助柱11の間に中段横架材4Aを架設し、この中段横架材4Aは、前記中段横架材4と同一高さ位置に設けられている。
また、上段横架材3と一方の柱2の仕口部12を接合金具(図示せず)などを用いて緊結し、一方の柱2と両中段横架材4,4Aの仕口部13を接合金具(図示せず)などを用いて緊結する。
前記柱2,2Aの間隔W1より一方の柱2と補助柱11との間隔W2が広く(W1<W2)、この例では間隔W2は間隔W1の2倍である。また、土台1に対する中段横架材4,4Aの高さH2より、中段横架材4,4Aに対する上段横架材3の高さH1が低く(H2>H1)、高さH2は高さH1の2倍である。尚、間隔W1と高さH1とは同一である(W1=H1)。
上記の構造で、前記一方の柱2と補助柱11と上段横架材3と中段横架材4Aの間でこれらに構造用合板などからなる小壁14を固定して設けている。
上記のような木造軸組における耐震構造においては、上述した柱2,2A、補助柱11、上段横架材3及び土台1などの配置の場合では、図1に示すように、上段横架材3に左側からの水平荷重Pが加わると、小壁14に取り付けた補助柱11に作用する突き上げ力(圧縮力)Xに比して、耐震壁5,6の他側(図中左側)の柱2Aに加わる引抜力が2Xだけ減じられ、その引抜力は3P−2Xとなり、耐震壁5,6の一側(図中右側)の柱2に加わる圧縮力が3Xだけ減じられ、その圧縮力は3P−3Xとなる。したがって、柱2Aの下部の引抜力が2Xだけ低減される。
また、図2に示すように、逆に上段横架材3に右側からの水平荷重Pが加わると、小壁14に取り付けた補助柱11に作用する引張力Xに比して、耐震壁5,6の他側の柱2Aに加わる圧縮力が2Xだけ減じられ、その圧縮力は3P−2Xとなり、耐震壁5,6の一側の柱2に加わる引抜力が3Xだけ減じられ、その引抜力は3P−3Xとなる。したがって、柱2の下部の引抜力が3Xだけ低減される。
このように本実施例では、一対の柱2,2Aと、これら柱2,2Aに接合された上段横架材3及び下段横架材たる土台1と、一対の柱2,2A間に設けた面材たる耐震壁5,6とを備えた木造軸組における耐震構造において、一対の柱2,2Aの一方である柱2と離れた位置で、上段横架材3,中段横架材4A及び土台1に補助柱11を接合し、この補助柱11の上部と一対の柱2,2Aの一方の柱2の上部とを補助面材たる小壁14により接合したから、地震などにより上段横架材3に他方の柱2A側から水平力Pが加わると、補助柱11の下部に圧縮力Xが発生し、この圧縮力Xに応じて、他方の柱2Aの下部における引抜力が低減され、逆に、上段横架材3に一方の柱2側から水平力Pが加わると、一方の柱2の下部における引抜力が低減される。
また、このように本実施例では、一対の柱2,2Aの一方である柱2と上段横架材3及び中段横架材4Aを緊結したから、柱2,2Aに作用する引抜力を確実に低減することができる。
また、このように本実施例では、一対の柱2,2Aの間隔W1より、一対の柱2,2Aの一方の柱2と補助柱11の間隔W2が広いから、他側から水平力Pが加わった場合、補助柱11に作用する突き上げ力(圧縮力)Xに間隔W1:間隔W2の比率を掛けた値だけ、柱2Aに加わる引抜力が小さくなり、間隔W1に対して間隔W2が大きいほど柱2Aに加わる引抜力を小さくできる。逆に、一側から水平力Pが加わった場合も、間隔W1に対して間隔W2が大きいほど柱2に加わる引抜力を小さくできる。
また、実施例上の効果として、前記柱2,2A間に中段横架材4を架設し、一方の柱2と補助柱11の間に中段横架材4Aを架設し、一方の柱2と両中段横架材4,4Aの仕口部13を接合金具(図示せず)などを用いて緊結したから、柱2,2Aに作用する引抜力を確実に低減することができる。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、上下の耐震壁5,6を別体としたが、一体物としてもよい。
1 土台(下段横架材)
2,2A 柱
3 上段横架材
4 中段横架材
4A 中段横架材
5 耐震壁(面材)
6 耐震壁(面材)
11 補助柱
12 仕口部
13 仕口部
14 小壁(補助面材)

Claims (3)

  1. 一対の柱と、これら柱に接合された上段横架材及び下段横架材と、前記一対の柱間に設けた面材とを備えた木造軸組における耐震構造において、前記一対の柱の一方と離れた位置で、前記上段横架材,中段横架材及び下段横架材に補助柱を接合し、この補助柱の上部と前記一対の柱の一方の上部とを補助面材により接合したことを特徴とする木造軸組における耐震構造。
  2. 前記一対の柱の一方と前記上段横架材及び前記中段横架材を緊結したことを特徴とする請求項1記載の木造軸組における耐震構造。
  3. 前記一対の柱の間隔より、前記一対の柱の一方と前記補助柱の間隔が広いことを特徴とする請求項1又は2記載の木造軸組における耐震構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPH06158753A (ja) * 1992-11-19 1994-06-07 Yoshio Kaneko 一体パネル構造耐力壁
JP2002256621A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Traverse:Kk 木質建築構法

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