JP2011025678A - 包装袋用チューブ状フィルムの製造方法及び包装袋 - Google Patents

包装袋用チューブ状フィルムの製造方法及び包装袋 Download PDF

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Abstract

【課題】微細な通気孔が片面のみに断続的に多数穿孔された包装袋用チューブ状フィルムを容易に製造可能な包装袋用チューブ状フィルムの製造方法を提供すること。
【解決手段】長手方向に進行する合成樹脂製扁平チューブ状フィルム20の進行途中に、レーザ照射装置14を設け、レーザ照射装置14によるレーザ光照射位置P1において扁平チューブ状フィルム20の表部20aと裏部20bとを離間させて、表部20a若しくは裏部20bのいずれか一方にのみ、外方からレーザ光を照射することにより、通気孔を断続的に穿孔させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、米、肥料等の包装に用いられる合成樹脂フィルム製の包装袋、及び、包装袋用のチューブ状フィルムの製造方法に関する。
従来から、米、肥料等の包装袋として、合成樹脂製のチューブ状フィルムで形成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。チューブ状フィルムで包装袋を形成すれば、シート状フィルムで形成するよりも安価に包装袋を形成できる。そして、チューブ状フィルムで包装袋を形成する場合、長尺状のチューブ体を一定間隔で短手方向に沿って熱シールするとともに、シール部分近傍を切断して開口部を有した包装袋を形成し、収納物を内部に充填させた後に、開口部を熱シールにより閉塞させて形成することが一般的である。
また、このような包装袋では、収納物を充填させた状態で段積みした際に、下になった包装袋が破損してしまわないように、内部の空気を排出させるための通気孔を設けることが行なわれている。下記特許文献1では、包装袋用のチューブ状フィルムの製造時において、チューブ状フィルムの進行途中に、針で穿孔することにより、包装袋に通気孔を設けていた。この従来の包装袋では、水やほこり、虫、細菌等の侵入を防ぐために、通気孔は、直径0.5mm以下の微細孔として、包装袋の片面のみに、設けられていた。
特許第3816468号公報
しかし、従来の包装袋用チューブ状フィルムの製造方法のように、針を用いて通気孔を穿孔する場合、微細孔を形成するためには、極細の針を用いる必要があることから、針が折れたり曲ったりして、断続的に多数の微細孔を形成することが困難であった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、合成樹脂製の包装袋用のチューブ状フィルムを製造する方法であって、微細な通気孔が片面のみに断続的に多数穿孔された包装袋用チューブ状フィルムを容易に製造可能な包装袋用チューブ状フィルムの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る包装袋用チューブ状フィルムの製造方法は、長手方向に進行する合成樹脂製扁平チューブ状フィルムの進行途中に、レーザ照射装置を設け、
レーザ照射装置によるレーザ光照射位置において扁平チューブ状フィルムの表部と裏部とを離間させて、表部若しくは裏部のいずれか一方にのみ、外方からレーザ光を照射することにより、通気孔を断続的に穿孔させることを特徴とする。
本発明の包装袋用チューブ状フィルムの製造方法では、レーザ光を照射することにより、チューブ状フィルムに通気孔を穿孔していることから、針を使用することなく、微細な通気孔を、安定して、断続的に多数穿孔させることができる。また、本発明の包装袋用チューブ状フィルムの製造方法では、レーザ光照射位置において、扁平チューブ状フィルムの表部と裏部とを離間させた状態で、外方からレーザ光を照射していることから、表部及び裏部においてレーザ照射装置から離れた側に配置される部位にレーザ光が届かず、レーザ照射装置側に配置される表部若しくは裏部のいずれか一方にのみ、確実に、通気孔を穿孔することができる。
したがって、本発明の包装袋用チューブ状フィルムの製造方法では、微細な通気孔が片面のみに断続的に多数穿孔された包装袋用チューブ状フィルムを容易に製造することができる。
また、本発明の包装袋用チューブ状フィルムの製造方法において、扁平チューブ状フィルムを、レーザ光照射位置において、表部と裏部とのうち通気孔を穿孔する方を上方に向けて水平方向に沿って進行させ、レーザ光を扁平チューブ状フィルムの上方から照射させれば、レーザ照射装置とフィルムとの間隔を略一定に保つことができることから、レーザ照射装置からフィルムまでの距離の変化による孔径の変化や孔開け不良が発生し難く、安定して多数の通気孔を穿孔させることができて、好ましい。
さらに、上記包装袋用チューブ状フィルムの製造方法において、扁平チューブ状フィルムの内部にエアを流入させて、表部と裏部とを離間させることが好ましく、このような方法では、表部と裏部との間にはエアのみが介在されることから、フィルムを傷付けることなく通気孔を穿孔させることができる。
そして、このような包装袋用チューブ状フィルムの製造方法において、レーザ光照射位置の進行方向側の近傍において、扁平チューブ状フィルムを2つのロールで上下から挟むことによって、表部と裏部とを接触させれば、扁平チューブ状フィルムの内部に流入させるエアの量を少なくしても、レーザ光照射位置で表部と裏部とを十分離間させることができ、また、一旦扁平チューブ状フィルムの内部に流入させたエアが抜け難く、エアを流入させる作業の頻度を低減させることができることから、エアの使用量を極力少なくすることができて、好ましい。
また、上記包装袋用チューブ状フィルムの製造方法において、表部と裏部との間に板状部材を介在させることにより、表部と裏部とを離間させ、
扁平チューブフィルムの進行方向を前方としたときに、板状部材の前端より少し前方において、扁平チューブ状フィルムを2つのロールで上下から挟むことによって、表部と裏部とを接触させてもよい。
このような製造方法では、フィルムにおける表部と裏部との間に板状部材が介在されることから、レーザ光照射時の表部と裏部との離隔距離を一定に維持することができる。また、上記製造方法では、板状部材の前端より少し前方となる位置に配置される2つのロールにより、上下から挟んで、表部と裏部とを接触させることから、板状部材がフィルムとともに移動してしまうことをこれら2つのロールによって防止でき、板状部材がレーザ光照射位置から大きくずれるように移動することを、抑制できる。
さらに、上記包装袋用チューブ状フィルムの製造方法において、板状部材として、少なくとも外表面側を合成樹脂により形成したものを使用すれば、フィルムとの間に生じる摩擦が小さく、通気孔穿孔後のフィルムを、板状部材に対して円滑に進行させることができて、好ましい。
さらにまた、上記包装袋用チューブ状フィルムの製造方法において、板状部材として、レーザ光照射位置に対応した位置に、少なくとも上面側を開口させた開口部を配設させた構成のものを使用すれば、板状部材がレーザ光により焼けて損傷することを防止でき、板状部材の耐久性を向上させることができて好ましい。
本発明の第1実施形態に係る包装袋用チューブ状フィルム製造装置の概略図である。 図1の要部拡大図である。 第1実施形態の包装袋用チューブ状フィルム製造装置における要部斜視図である。 第1実施形態の包装袋用チューブ状フィルム製造装置において製造される扁平チューブ状フィルムの部分拡大図である。 第1実施形態の包装袋用チューブ状フィルム製造装置において製造されたフィルムを熱シールするとともに切断して形成した包装袋の斜視図であり、(a)は裏側から、(b)は表側から見た図である。 図5の包装袋を、収納物を充填させた状態で、段積みした状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る包装袋用チューブ状フィルム製造装置の概略図である。 図7の要部拡大図である。 第2実施形態の包装袋用チューブ状フィルム製造装置における要部斜視図である。 第2実施形態の包装袋用チューブ状フィルム製造装置において製造される扁平チューブ状フィルムの部分拡大図である。 第2実施形態の包装袋用チューブ状フィルム製造装置において製造されたフィルムを熱シールするとともに切断して形成した包装袋の斜視図であり、(a)は裏側から、(b)は表側から見た図である。 図11の包装袋を、収納物を充填させた状態で、段積みした状態を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態の包装袋用チューブ状フィルム20(以下、単に「フィルム」と省略する場合もある)の製造方法では、図1に示す包装袋用チューブ状フィルム製造装置1(以下「フィルム製造装置」と省略する)を使用する。フィルム製造装置1は、インフレーション成形によりチューブ状フィルム20を製造するためのものであり、押出機2、ホッパー5、環状ダイ6、空冷リング7、安定板8,8、第1ピンチロール機構部9、ガイドロール10,13、エア供給手段11、レーザ照射装置14、圧接ロール機構部15、第2ピンチロール機構部16、及び、巻取ロール17を、備えて構成されている。
押出機2は、シリンダ2aと、シリンダ2a内に配置されるスクリュー4と、スクリュー4を回転させる駆動部3と、を備えて構成されて、ホッパー5から投入されるフィルム20の原料を、図示しない加熱手段によりシリンダ2a内で加熱溶融させて、スクリュー4により環状ダイ6側へ押し出す構成とされている。フィルム20の原料としては、例えば、ペレット状の熱可塑性合成樹脂を使用することができ、実施形態では、ポリエチレン製ペレットが使用されている。加熱溶融されたフィルム20の原料は、環状ダイ6から略円形に押し出されることとなる。このとき、フィルム20の原料は、図1に示すように、内部にエアA1を吹き込まれて、チューブ状(円筒状)となるように空中に吹き出され、空冷リング7を通過する際に、空冷リング7から吹き出されるエアによって冷却・固化されて、チューブ状フィルム20が形成されることとなる。そして、このチューブ状フィルム20は、安定板8,8にガイドされつつ、第1ピンチロール機構部9に案内され、第1ピンチロール機構部9が有する2つのピンチロール9a,9bによって挟まれて扁平状とされる。
そして、扁平にされたチューブ状フィルム(扁平チューブ状フィルム)20は、ガイドロール10,13等の複数のガイドロールに案内されて、長手方向に沿って進行する。なお、図1には、ガイドロール10,13以外のガイドロールは、図示していない。また、実施形態では、チューブ状フィルム20の幅寸法W1(図3参照)は、150〜400mm程度の範囲内に設定されており、チューブ状フィルム20は、20m/分程度の速度で進行することとなる。
実施形態では、ガイドロール10,13間の領域に、チューブ状フィルム20内にエアA2を流入させるための、エア供給手段11が、配置されている。実施形態の場合、エア供給手段11としては、エアガンが使用されている。詳細に説明すれば、実施形態のフィルム製造装置1では、長手方向に沿って進行してくるチューブ状フィルム20の一部に、作業者がカッタ等を用いてエア供給用の開口を設け、この開口から、エアガンを使用して、瞬間的に、フィルム20の内部にエアA2を流入させている。エア供給手段11(エアガン)から供給されるエアA2の量は、後述するレーザ光照射位置P1において、フィルム20の表部20aが裏部20bに対して充分離間されるような量(詳細に説明すれば、レーザ光照射位置P1における表部20aの裏部20bからの離隔距離D1を5mm以上に保持可能な量)とされており、実施形態の場合、10L程度と推測される。
実施形態では、レーザ光照射位置P1において形成される通気孔23は微細であり、チューブ状フィルム20は、通気孔23形成後に、レーザ光照射位置P1の進行方向側の近傍に配置される圧接ロール機構部15の上ロール15aと下ロール15bとに挟まれて、表部20aと裏部20bとを接触させるように再度扁平とされ、その後、巻取ロール17に巻き取られることから、一旦内部に流入したエアA2がチューブ状フィルム20から抜け難く、エア供給手段11(エアガン)を用いたフィルム20内へのエアA2の供給作業は、1500m〜2000m毎に行なえばよい。実際の製造工程では、巻取ロール17により巻き取られたチューブ状フィルム20は、500m程度で一旦切断されるもので、500m単位のフィルム巻取体を、3〜4本生成する毎に、エアガンを用いてエア供給作業を行っている。なお、エア供給手段11としては、エアガンに限るものではなく、所定量のエアを供給可能なものであれば、エアボンベ等も使用可能である。また、エアA2供給用に設けられる開口の部位は、チューブ状フィルム20を、後述するごとく、熱シールさせて切断し、包装袋21を形成する際に、切除されることとなる。
そして、フィルム20は、内部にエアを流入させて表部20aと裏部20bとを離間させた状態で、ガイドロール13に案内されつつ、図2,3に示すように、通気孔23を穿孔される裏部20bを上方に向けるようにして、水平方向に沿って進行することとなる。ガイドロール13は、フィルム20の向きを変更可能な片側のみ(実施形態の場合、裏部20b側)に、配置されていることから、フィルム20は、ガイドロール13により向きを変えられても、内部にエアを流入させた状態を維持されることとなる。なお、実施形態では、フィルム20において、包装袋21(図5参照)を形成した際に包装袋21の表部21aに相当する側を、表部20aとし、包装袋21の裏部21bに相当する側を、裏部20bとしている。包装袋21の表部21aには、通常、図5に示すように、印刷面22が形成され、段積みされる際には、包装袋21は、表部21aを上方に向けて段積みされることとなる(図6参照)。
レーザ照射装置14は、ガイドロール13の進行方向側となるレーザ光照射位置P1に配置されており、図2に示すように、レーザ光を出すレーザ照射部14aを有している。レーザ照射部14aは、水平方向に沿って進行するフィルム20において、短手方向側の一方の縁部20c側の上方に配置されて(図3参照)、上方から縁部20cにレーザ光を照射するように構成されている。このレーザ照射装置14は、レーザ光を照射することによりフィルム20に所望の大きさの微細な通気孔23を穿孔可能なものであれば、汎用のものを使用可能であり、実施形態では、印字に用いられるレーザマーカを転用している。
そして、フィルム20は、上述したごとく、エア供給手段11により内部にエアを流入させて、表部20aを裏部20bに対して離間させた状態で、レーザ光照射位置P1を通過することとなる。実施形態の場合、レーザ光照射位置P1における表部20aと裏部20bとの離隔距離D1(図2参照)は、レーザ照射装置14からレーザ光を照射した際に、レーザ照射部14a側の裏部20bのみにレーザ光が当たって、レーザ照射部14aから離れた側の表部20aにはレーザ光が当たらない距離に、設定されている。この表部20aと裏部20bとの離隔距離D1は、レーザ照射装置14のレーザ照射距離の精度によって適宜定められるものであり、実施形態の場合、5mm以上に設定されている。
そして、レーザ光照射位置P1において、レーザ照射装置14のレーザ照射部14aから、レーザ光がフィルム20に照射されれば、フィルム20の裏部20bにおける縁部20c側に、微細な通気孔23が、穿孔される。実施形態では、図3に示すように、レーザ照射部14aから、フィルム20の幅方向(短手方向)に沿って並行して二条のレーザ光が照射されるので、裏部20bには、フィルム20の幅方向(短手方向)側で並んで2つの通気孔23が穿孔される。一方、表部20aは、レーザ光が届かないので、レーザ光により穿孔されることはない。また、実施形態では、フィルム20を20m/分程度の速度で進行させつつ、所定の時間間隔で、レーザ光の照射を繰り返しており、フィルム20の長手方向に沿って、所定の間隔を設けつつ、断続的に、多数の通気孔23が穿孔されることとなる。
実施形態では、各通気孔23の開口径は、0.2mm程度に設定されている。また、図4に示すように、フィルム20の端縁20dから通気孔23までの距離L1は5mmに、フィルム20の幅方向(短手方向)側で隣り合う通気孔23間の距離L2は3mmに、フィルム20の長手方向側で隣り合う通気孔23間の距離L3は6mmに、設定されている。
圧接ロール機構部15は、レーザ照射装置14の進行方向側(図1,2における右方側)の近傍に配置されるもので、第1ピンチロール機構部9,第2ピンチロール機構部16のピンチロール9a,9b,16a,16bよりも小径の上ロール15aと下ロール15bとを備えている。この圧接ロール機構部15は、内部にエアを流入させて離間しているフィルム20の表部20aと裏部20bとを、上ロール15aと下ロール15bとの間に挟んで、相互に接触させるように圧接させるためのものである。
そして、裏部20bの一方の縁部20c側に通気孔23を形成されたフィルム20は、図2,3に示すように、圧接ロール機構部15の上ロール15aと下ロール15bとにより挟まれて、離間していた表部20aと裏部20bとを接触させるように、扁平状とされて、第2ピンチロール機構部16に送られることとなる。そして、フィルム20は、第2ピンチロール機構部16のピンチロール16a,16b間に挟まれて、進行方向を垂直方向に変えられることとなり、第2ピンチロール機構部16の進行方向側(図1における上方側)に配置される図示しない巻取機に送り込まれて、巻取ロール17に、巻き取られることとなる。
第1実施形態のフィルム製造装置1により製造されたチューブ状フィルム20は、図示しない汎用の印刷機と、図示しない汎用の熱融着切断機と、により、袋状に加工されることとなる。印刷機は、フィルム20の少なくとも表部20aに、印刷面22を形成するためのものであり、熱融着切断機は、フィルム20を熱シールするためのヒータと、フィルム20を切断するためのカッタと、を有している。実施形態の場合、巻取ロール17に巻き取られたフィルム20は、印刷機に送り込まれ、印刷面22を形成された後に、熱融着切断機に送り込まれ、所定間隔で、幅方向に沿って熱シールされるとともに、熱シール部位近傍で切断されて、図5に示すように、長手方向の一端側を開口させた包装袋21に形成されることとなる。なお、フィルム20から包装袋21を形成する方法は、他の方法に拠るものであってもよい。
包装袋21は、図5に示すように、裏部21bにおいて短手方向の一方の縁部21c側に、通気孔23を、2列にわたって長手方向に沿って断続的に多数配設させた構成とされ、印刷面22の形成される表部21aには、通気孔を配設させないように、構成されている。この包装袋21は、長手方向の一端側(図5における下端側)に、熱シールにより形成されたシール部24を有し、他端側に、開口部25を備えている。
この包装袋21に、米や肥料等の収納物を充填させて、開口部25を熱シールにより閉塞させれば、収納物を包装した状態となる。このように内部に収納物を充填させた包装袋21を、図6に示すように段積みすると、下に位置する包装袋21は、上に載っている包装袋21から圧迫されることとなるが、包装袋21内の空気が通気孔23から迅速に排出されるため、包装袋21が破損してしまう虞れが少ない。実施形態の包装袋21では、水やほこり、虫、細菌等の侵入を防ぐために、各通気孔23は微細に穿孔されているが、包装袋21に多数形成されていることから、内部の空気を迅速に排出させることができる。さらに、この通気孔23は、包装袋21の縁部21c近傍に形成されており、収納物を内部に充填させた状態では、縁部21cは、下の包装袋21や地面から浮き上がった状態となって、下の包装袋21や地面に塞がれ難いことから、2個以上重ねて段積みした状態でも、最下段に配置される包装袋21内の空気を迅速に排出させることができる。
そして、第1実施形態のチューブ状フィルム20の製造方法では、レーザ光を照射することにより、チューブ状フィルム20に通気孔23を穿孔していることから、針を使用することなく、微細な通気孔23を、安定して、断続的に多数穿孔させることができる。また、第1実施形態のチューブ状フィルム20の製造方法では、レーザ光照射位置P1において、チューブ状フィルム20の表部20aと裏部20bとを離間させた状態で、外方からレーザ光を照射していることから、表部20a及び裏部20bにおいてレーザ照射装置14(レーザ照射部14a)から離れた側に配置される部位(実施形態の場合、表部20a)にレーザ光が届かず、レーザ照射装置14(レーザ照射部14a)側に配置される裏部20bにのみ、確実に、通気孔23を穿孔することができる。
したがって、第1実施形態のチューブ状フィルム20の製造方法では、微細な通気孔23が片面のみに断続的に多数穿孔された包装袋用のチューブ状フィルム20を容易に製造することができる。
また、第1実施形態のチューブ状フィルム20のの製造方法では、チューブ状フィルム20を、レーザ光照射位置P1において、通気孔23を穿孔する裏部20bを上方に向けて水平方向に沿って進行させ、レーザ光をチューブ状フィルム20の上方から照射させていることから、レーザ照射装置14のレーザ照射部14aとフィルム20との間隔を略一定に保つことが可能となって、レーザ照射装置14からフィルム20までの距離の変化による孔径の変化や孔開け不良が発生し難く、安定して多数の通気孔23を穿孔させることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、鉛直方向に沿って進行させるフィルムに、側方からレーザ光を照射させて、通気孔を穿孔させてもよい。
さらに、第1実施形態のチューブ状フィルム20の製造方法では、通気孔23の穿孔時に、チューブ状フィルム20の内部にエアA2を流入させて、表部20aと裏部20bとを離間させていることから、表部20aと裏部20bとの間にはエアA2のみが介在されることとなり、フィルム20を傷付けることなく通気孔を穿孔させることができる。なお、このような点を考慮しなければ、後述する第2実施形態の方法により、チューブ状フィルム20Aを製造してもよい。
さらにまた、第1実施形態のチューブ状フィルム20の製造方法では、レーザ光照射位置P1の進行方向側の近傍に、圧接ロール機構部15を配置させ、フィルム20をこの圧接ロール機構部15の上ロール15aと下ロール15bとで上下から挟むことによって、表部20aと裏部20bとを接触させている。そのため、フィルム20の内部に流入させるエアの量を少なくしても、レーザ光照射位置P1で表部20aと裏部20bとを十分離間させることができ、また、フィルム20の内部に流入させたエアが抜け難く、エアを流入させる作業の頻度を低減させることができる。その結果、エアの使用量を極力少なくすることができる。勿論このような点を考慮しなければ、レーザ光照射位置の近傍に圧接ロール機構部を配設させない構成としてもよい。
次に、第2実施形態のチューブ状フィルム20Aの製造方法について説明をする。第2実施形態のチューブ状フィルム20Aの製造において使用されるフィルム製造装置1Aは、第1実施形態で使用されるフィルム製造装置1と同様に、インフレーション成形によりチューブ状フィルム20Aを製造するためのものであり、図7に示すように、エア供給手段11を備えず、レーザ光照射位置P2において、フィルム20Aの表部20aと裏部20bとの間に介在される板状部材28を備える構成とされ、また、レーザ光の照射本数と照射タイミングとを異ならせたレーザ照射装置14Aを使用している以外は、前述のフィルム製造装置1と同一の構成であり、同一の部材には、同一の図符号を付して詳細な説明を省略する。なお、第2実施形態においても、製造されるフィルム20の幅寸法W2は、フィルム20の幅寸法W1と同様に、150〜400mm程度の範囲内に設定されている(図9参照)。
板状部材28は、図8,9に示すように、レーザ光照射位置P2において、フィルム20Aの表部20aと裏部20bとを離間させるように、表部20aと裏部20bとの間に介在されている。すなわち、板状部材28は、レーザ光照射位置P2において、フィルム20A内に配置されている。この板状部材28は、テフロン(登録商標)等のフッ素樹脂製からなるもので、外形形状を、フィルム20Aにおける幅方向側を幅広とした略長方形板状とされている。詳細に説明すれば、板状部材28は、フィルム20A内に略隙間なく配置可能に、長手方向側の幅寸法W3(フィルム20における幅方向側の幅寸法、図9参照)を、フィルム20Aの幅寸法W2より若干小さく設定され(実施形態の場合、フィルム20の幅寸法W1より20mm程度小さい)、かつ、厚さ寸法T(図8参照)を、5〜10mmの範囲内に設定されている。すなわち、実施形態では、レーザ光照射位置P2において、表部20aと裏部20bとは、板状部材28の厚さ分、離間されている。この板状部材28の厚さ寸法Tは、表部20aと裏部20bとの離隔距離D2(図8参照)を規定するものであり、レーザ照射装置14Aからレーザ光を照射した際に、レーザ照射部14a側の裏部20bのみにレーザ光が当たって、レーザ照射部14aから離れた側の表部20aにはレーザ光が当たらない距離に、設定されている。
また、板状部材28には、少なくとも上面側を開口させた開口部28aが、形成されている。実施形態の場合、開口部28aは、厚さ方向(レーザ光の照射方向であって、実施形態の場合上下方向)に貫通するように、形成されている(図8参照)。この開口部28aは、開口径をレーザ光の照射範囲より大きく設定されて、レーザ光の照射時に板状部材28が焼けて損傷を受けることを防止するために、レーザ光照射位置P2に対応して、形成されるものである。実施形態では、開口部28aは、図9に示すように、板状部材28の略全域にわたって多数形成されている。
フィルム20Aの進行方向を前方として、板状部材28の前端28bより少し前方となる位置には、上ロール15aと下ロール15bとを有した圧接ロール機構部15が、配置されている(図8,9参照)。この圧接ロール機構部15は、前述のフィルム製造装置1Aに使用される圧接ロール機構部15と同一の構成であり、離間しているフィルム20Aの表部20aと裏部20bとを、上ロール15aと下ロール15bとの間に挟んで、相互に接触させるように圧接させ、かつ、板状部材28のフィルム20Aに伴う移動を防止するためのものである。なお、実施形態では、板状部材28は、テフロン(登録商標)等のフッ素樹脂から形成していることから、フィルム20Aに対して滑りやすく、フィルム20Aとともに移動して上ロール15aと下ロール15bとの間に挟まってしまう虞れも少なくて、フィルム20Aのみを円滑に移動させることができる。
そして、レーザ光照射位置P2において、レーザ照射装置14Aのレーザ照射部14aから、レーザ光がフィルム20Aに照射されれば、フィルム20Aの裏部20bにおける縁部20c側に、微細な通気孔23Aが、穿孔される。実施形態では、図9に示すように、レーザ照射部14aから、フィルム20Aの幅方向(短手方向)に沿って並行して三条のレーザ光が照射されるので、裏部20bには、フィルム20Aの幅方向(短手方向)側で並んで3つの通気孔23Aが穿孔される。一方、表部20aは、レーザ光が届かないので、レーザ光により穿孔されることはない。また、実施形態においても、フィルム20Aを20m/分程度の速度で進行させつつ、所定の時間間隔で、レーザ光の照射を繰り返しており、フィルム20Aの長手方向に沿って、所定の間隔を設けつつ、断続的に、多数の通気孔23Aが穿孔されることとなる。
第2実施形態では、各通気孔23Aの開口径は、0.3mm程度に設定されている。また、図10に示すように、フィルム20Aの端縁20dから通気孔23Aまでの距離L4は15mmに、フィルム20Aの幅方向(短手方向)側で隣り合う通気孔23A間の距離L5は5mmに、フィルム20Aの長手方向側で隣り合う通気孔23A間の距離L6は15mmに、設定されている。
そして、フィルム製造装置1Aにより製造されたフィルム20Aからは、前述と同様に、汎用の印刷機と熱融着切断機とを用いて、表部21aに印刷面22を有した包装袋21Aが、形成されることとなる。包装袋21Aは、図11に示すように、裏部21bにおいて短手方向の一方の縁部21c側に、通気孔23Aを、3列にわたって長手方向に沿って断続的に多数配設させた構成とされ、印刷面22の形成される表部21aには、通気孔を配設させないように、構成されている。この包装袋21Aは、長手方向の一端側(図11における下端側)に、熱シールにより形成されたシール部24を有し、他端側に、開口部25を備えている。
上記のように製造した包装袋21Aに、米や肥料等の収納物を充填させて、開口部25を熱シールにより閉塞させれば、収納物を包装した状態となる。このように内部に収納物を充填させた包装袋21Aを、図12に示すように段積みすると、下に位置する包装袋21Aは、上に載っている包装袋21から圧迫されることとなるが、包装袋21A内の空気が通気孔23から迅速に排出されるため、包装袋21Aが破損してしまう虞れが少ない。実施形態の包装袋21Aでは、水やほこり、虫、細菌等の侵入を防ぐために、各通気孔23Aは微細に穿孔されているが、包装袋21Aに多数形成されていることから、内部の空気を迅速に排出させることができる。さらに、この通気孔23Aは、包装袋21Aの縁部21c近傍に形成されており、収納物を内部に充填させた状態では、縁部21cは、下の包装袋21Aや地面から浮き上がった状態となって、下の包装袋21Aや地面に塞がれ難いことから、2個以上重ねて段積みした状態でも、最下段に配置される包装袋21A内の空気を迅速に排出させることができる。
そして、第2実施形態のチューブ状フィルム20Aの製造方法においても、レーザ光を照射することにより、チューブ状フィルム20Aに通気孔23Aを穿孔していることから、針を使用することなく、微細な通気孔23Aを、安定して、断続的に多数穿孔させることができる。また、第2実施形態の包装袋21Aの製造方法においても、レーザ光照射位置P2において、チューブ状フィルム20Aの表部20aと裏部20bとを離間させた状態で、外方からレーザ光を照射していることから、表部20a及び裏部20bにおいてレーザ照射装置14A(レーザ照射部14a)から離れた側に配置される部位(実施形態の場合、表部20a)にレーザ光が届かず、レーザ照射装置14A(レーザ照射部14a)側に配置される裏部20bにのみ、確実に、通気孔23Aを穿孔することができる。
したがって、第2実施形態のチューブ状フィルム20Aの製造方法においても、微細な通気孔23Aが片面のみに断続的に多数穿孔されたチューブ状フィルム20Aを容易に製造することができる。
また、第2実施形態のチューブ状フィルム20Aの製造方法においても、チューブ状フィルム20Aを、レーザ光照射位置P2において、通気孔23を穿孔する裏部20bを上方に向けて水平方向に沿って進行させ、レーザ光をチューブ状フィルム20Aの上方から照射させていることから、レーザ照射装置14Aのレーザ照射部14aとフィルム20Aとの間隔を略一定に保つことが可能となって、レーザ照射装置14Aからフィルム20Aまでの距離の変化による孔径の変化や孔開け不良が発生し難く、安定して多数の通気孔23Aを穿孔させることができる。
さらに、第2実施形態のチューブ状フィルム20Aの製造方法では、レーザ光照射位置P2において、フィルム20Aにおける表部20aと裏部20bとの間に板状部材28が介在されることから、レーザ光照射時の表部20aと裏部20bとの離隔距離を一定に維持することができる。また、第2実施形態の包装袋21Aの製造方法では、板状部材28の前端28bより少し前方となる位置に配置される圧接ロール機構部15の上ロール15aと下ロール15bとにより、上下から挟んで、表部20aと裏部20bとを接触させることから、板状部材28がフィルム20Aとともに移動してしまうことをこれら2つの上ロール15aと下ロール15bとによって防止でき、板状部材28がレーザ光照射位置P2から大きくずれるように移動することを、抑制できる。
さらにまた、第2実施形態のチューブ状フィルム20Aの製造方法では、板状部材28が、合成樹脂製であることから、フィルム20Aとの間に生じる摩擦が小さく、通気孔23A穿孔後のフィルム20Aを、板状部材28に対して円滑に進行させることができる。特に、実施形態では、板状部材28が、テフロン(登録商標)等のフッ素樹脂から形成されていることから、フィルム20Aに対して滑りやすい。勿論、板状部材は、フッ素樹脂以外の合成樹脂から形成してもよい。なお、実施形態では、板状部材の全体を合成樹脂から形成しているが、たとえば金属製の板材の外表面側に合成樹脂層を設けるようにして、外表面側のみを合成樹脂製としてもよい。さらには、上記点を考慮しなければ、板状部材を金属材料等、合成樹脂以外の材料から形成してもよい。
さらにまた、第2実施形態のチューブ状フィルム20Aの製造方法では、板状部材28におけるレーザ光照射位置P2に対応した位置に、上下方向(板状部材28の厚さ方向)で貫通された開口部28aが形成されていることから、板状部材28がレーザ光により焼けて損傷することを防止でき、板状部材28の耐久性を向上させることができる。なお、実施形態では、開口部28aは、上下方向に貫通した貫通穴状とされているが、開口部の形状はこれに限られるものではなく、上面側(レーザ照射装置側)を部分的に凹ませるような凹状(有底状)としてもよい。開口部を有底としていても、開口部の底面までレーザ光が届かなければ、板状部材は焼けないからである。また、実施形態では、板状部材28の略全域にわたって多数の開口部28aが形成されているが、開口部28aは、レーザ光照射位置P2に対応した位置に配置可能なものを1個だけ形成してもよい。しかしながら、実施形態のごとく、略全域にわたって、貫通穴状の開口部28aを多数配設させている板状部材28を使用すれば、フィルム20Aの製造時においてセットする際に向き等を考慮しなくともよい。
そして、第1,第2実施形態の製造方法で製造されたチューブ状フィルム20,20Aにより形成された包装袋21,21Aは、通気孔23,23Aを裏部21bに配置させて、印刷面22を有するとともに段積み時に上側に向けられる表部21aに、配置させていないことから、通常、表部21aに形成される印刷面22の外観を損なわず、また、段積み時に、上方から水やほこり、虫、細菌等が侵入することを防止できる。また、通気孔23,23Aは、包装袋21,21Aにおける短手方向側の一方の縁部21c側において、複数列(実施形態の場合、2列若しくは3列)にわたって断続的に多数形成されていることから、微細な開口形状であっても、段積み時に、包装袋21,21A内の空気を迅速に排出させることができて、下に配置される包装袋21,21Aの破損を生じさせ難い。なお、通気孔は、包装袋の短手方向の両縁側に形成してもよいが、このような場合、レーザ照射装置が2台必要となることから、製造コストを低減させて安価に製造する点を考慮すれば、一方の縁部側のみに配設させることが好ましい。
そして、実施形態のチューブ状フィルム20,20Aにより形成された包装袋21,21Aでは、通気孔23,23Aの開口径は、0.2mmと0.3mmとに設定されているが、通気孔の開口径は、0.1mm〜0.5mmの範囲内に設定することが、好ましい。開口径が0.1mm未満では、小さすぎて包装袋内の空気の迅速な排出効果が得難く、逆に、0.5mmを超えれば、水や虫等の侵入の虞れが生じるためである。また、各フィルム20,20Aにおいて、端縁20dから隣接する通気孔23,23Aまでの距離L1,L4は、5mmと15mmとに設定されているが、この端縁から通気孔までの距離は、20mmを超えない範囲内に設定することが好ましい。20mmを超えれば、収納物を内部に充填させた状態の包装袋を段積みした際に、通気孔が下の包装袋21Aや地面と重なって、下の包装袋21Aや地面に塞がれる場合があるためである。なお、フィルム20,20Aの幅方向(短手方向)側で隣り合う通気孔23,23A間の距離L2,L5や、フィルム20,20Aの長手方向側で隣り合う通気孔23,23A間の距離L3,L6は、レーザ照射装置14,14Aの仕様等に応じて適宜設定可能であるが、幅方向側の離隔距離を3mm〜10mmの範囲内、長手方向側の離隔距離を5mm〜15mmの範囲内に設定することが好ましい。これらの離隔距離は、通気孔の列数や開口径に応じて、適宜変更可能である。本実施形態では、第2実施形態の包装袋21Aに形成される通気孔23Aが、3列にわたって形成されるのに比較して、第1実施形態の包装袋21に形成される通気孔23は、2列にわたって形成され、また、第1実施形態の包装袋21では、通気孔23自体の開口径も、通気孔23Aの開口径より小さく設定されている。そのため、第1実施形態の包装袋21(フィルム20)では、幅方向側における通気孔23,23間の距離L2と、長手方向側における通気孔23,23間の距離L3と、を、ともに、第2実施形態の包装袋21A(フィルム20A)における幅方向側の通気孔23A,23Aの距離L5及び長手方向側における通気孔23A,23A間の距離L6より小さく設定されて、包装袋21当たりの通気孔23の数を多くしている。
また、第1実施形態のチューブ状フィルム20から形成される包装袋21では、端縁20dから最も内側に配置される通気孔23までの距離が、第2実施形態のチューブ状フィルム20Aから形成される包装袋21Aにおける端縁20dから最も内側に配置される通気孔23Aまでの距離より小さいことから、裏部20bに印刷面を設ける場合に、通気孔が印刷領域と被るように配置されることを抑制でき、裏面に形成される印刷面の外観を損なうことを抑制できる。ちなみに、通気孔を印刷面に被らないように配置させるためには、端縁から内側に配置される通気孔までの距離を12mm以内に設定することが望ましい(第1実施形態のチューブ状フィルム20から形成される包装袋21では、8mmに設定されている)。
1,1A…包装袋用チューブ状フィルム製造装置、
11…エア供給手段、
14,14A…レーザ照射装置、
15…圧接ロール機構部、
15a…上ロール、
15b…下ロール、
20,20A…チューブ状フィルム、
20a…表部、
20b…裏部、
20c…縁部、
21,21A…包装袋、
21a…表部、
21b…裏部、
21c…縁部、
23,23A…通気孔、
28…板状部材、
28a…開口部、
28b…前端、
P1,P2…レーザ光照射位置。

Claims (8)

  1. 長手方向に進行する合成樹脂製扁平チューブ状フィルムの進行途中に、レーザ照射装置を設け、
    該レーザ照射装置によるレーザ光照射位置において前記扁平チューブ状フィルムの表部と裏部とを離間させて、前記表部若しくは前記裏部のいずれか一方にのみ、外方からレーザ光を照射することにより、通気孔を断続的に穿孔させることを特徴とする包装袋用チューブ状フィルムの製造方法。
  2. 前記扁平チューブ状フィルムを、前記レーザ光照射位置において、前記表部と前記裏部とのうち前記通気孔を穿孔する方を上方に向けて水平方向に沿って進行させ、レーザ光を前記扁平チューブ状フィルムの上方から照射することを特徴とする請求項1に記載の包装袋用チューブ状フィルムの製造方法。
  3. 前記扁平チューブ状フィルムの内部にエアを流入させて、前記表部と前記裏部とを離間させることを特徴とする請求項2に記載の包装袋用チューブ状フィルムの製造方法。
  4. 前記レーザ光照射位置の進行方向側の近傍において、前記扁平チューブ状フィルムを2つのロールで上下から挟むことによって、前記表部と前記裏部とを接触させることを特徴とする請求項3に記載の包装袋用チューブ状フィルムの製造方法。
  5. 前記表部と前記裏部との間に板状部材を介在させることにより、前記表部と前記裏部とを離間させ、
    前記扁平チューブフィルムの進行方向を前方としたときに、前記板状部材の前端より少し前方において、前記扁平チューブ状フィルムを2つのロールで上下から挟むことによって、前記表部と前記裏部とを接触させることを特徴とする請求項2に記載の包装袋用チューブ状フィルムの製造方法。
  6. 前記板状部材は、少なくとも外表面側を合成樹脂により形成されていることを特徴とする請求項5に記載の包装袋用チューブ状フィルムの製造方法。
  7. 前記板状部材が、前記レーザ光照射位置に対応した位置に、少なくとも上面側を開口させた開口部を、配設させていることを特徴とする請求項5又は6に記載の包装袋用チューブ状フィルムの製造方法。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の包装袋用チューブ状フィルムの製造方法により製造された包装袋用チューブ状フィルムから形成される包装袋であって、
    前記通気孔が、直径0.1mm〜0.5mmの範囲内に設定されるとともに、前記裏部における一方の側部側にのみ、複数列形成されていることを特徴とする包装袋。
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