JP2011024924A - 男性用軽失禁パッド - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 吸収性シート部を男性器に宛がって使用する男性用軽失禁パッドであって、中央シート部と、該中央シート部の相対する両側部に固定されている固定側部を有し、該固定側部を基端として中央シート部上に両側から折り重ね可能に積層配置されている複数の吸収性シート部よりなる両側方シート部とを有することを特徴とする男性用軽失禁パッド。
【選択図】 図1
Description
このような尿パッドは、液透過性トップシートの表面を着用者の肌に接するように宛がって使用することにより、着用者の排泄した尿はトップシートを透過して、吸収体によって吸収・保持されるとともに、防漏性に優れたバックシートによって、尿が外部に漏洩してしまうことが防止されているものであり、様々なケースに対応する多種の製品が提供されている。
本発明は、このような従来品の課題を解決するためになされたものであって、尿漏れにより一度汚れた面を長時間肌に接した状態で着用し続ける必要がなく、装着したままの状態で簡単な操作で清潔な吸収面と置き換えて装着し続けることが可能な男性用軽失禁パッドを提供することを目的とするものである。
中央シート部と、該中央シート部の相対する両側部に固定されている固定側部を有し、該固定側部を基端として中央シート部上に両側から折り重ね可能に積層配置されている複数の吸収性シート部よりなる両側方シート部とを有することを特徴とする男性用軽失禁パッド。
(7)前記矩形状の中央シート部は、前記両側方シート部が折り重ねられる内面が吸収性面であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(12)前記側方シート部は、各吸収性シート部の周縁部に配置されている易剥離性接着部において隣接する吸収性シート部間が剥離可能に仮着されていることを特徴とする(1)〜(11)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
(13)前記易剥離性接着部はヒートシール接着部及び/又はホットメルト接着部であることを特徴とする(12)に記載の男性用軽失禁パッド。
(14)前記易剥離性接着部は、不連続接着部であることを特徴とする(13)に記載の男性用軽失禁パッド。
(15)衣類側外面に、衣類面に剥離可能な接合固定部を有することを特徴とする(1)〜(14)のいずれかに記載の男性用軽失禁パッド。
すなわち、本発明の男性用軽失禁パッドは、その任意の吸収性面を開いて使用し、吸収性面が汚れた場合は該汚れ面を有する吸収性シート部、すなわち、側方シート部を構成している吸収性シート部を、その汚れ面を閉じる方向に倒すだけで、汚れた面を閉じ込めると同時に未使用の吸収性面を開くことが可能であるので、着用者の肌に常に清潔な吸収性面が接している状態に保つことができるし、上記汚れ面と新鮮面の交換操作を装着状態のままで着衣を汚さずに行うことが可能となる。
本発明の男性用軽失禁パッドは、日常生活を営む男性が、軽度の失禁対策用の軽失禁パッドとして好適に用いることができるものであり、具体的には、中央シート部と、該中央シート部の両側部領域に積層状態で一側部が固定されている複数の吸収性シート部を有する両側方シート部とからなり、該一側部が固定された固定側部を基端として両側の側方シート部を形成している個々の吸収性シート部を中央シート部側に折り畳んで両側方シート同士を折り重ねたり、折り重ねた状態から順次開いたりすることによって、個々の吸収性シート部の未使用吸収性面を組み合わせて新しい吸収性面を形成することを可能とする構造を有している。
図1、図2に示す男性用軽失禁パッド1の場合は、中側の吸収性シート部3a,外側の吸収性シート部3bからなる一方の側方シート部3と、中側の吸収性シート部3c、外側の吸収性シート部3dからなる他方の側方シート部3は、一方では外側吸収性シート部3bと中側吸収性シート部3aが、また、他方では外側吸収性シート部3dと中側吸収性シート部3cがそれぞれ積層された状態でそれぞれの一側部において中央シート部2の両側縁部と接合一体化されて固定側部4を形成している。
なお、図2に示すように、男性用軽失禁パッド1は、背面側にずれないように着用者の衣類に固定するための固定用接合部10を有している。
図3において、男性用軽失禁パッド1は、図1及び図2に示す男性用軽失禁パッド1の両側方シート部3における中側吸収性シート部3a,外側吸収性シート部3bと、中側吸収性シート部3c,外側吸収性シート部3dを有する両側方シート部3,3が、広幅矩形状の支持シート8の一面に吸収体5’と該吸収体を覆う透水性シート5’’からなる吸収体存在領域5が図3の(1)に示すように間隔をおいて配置されている吸収性シートを、図3の(2)に示すように谷折、山折を交互に繰り返すことによって、中心シート部2の両側に形成されている。図3において、図1及び図2における中央シート部2に相当する中央シート部2’の両側に形成されている折り畳み片3b’は3bに、3a’は側方シート部3の中側吸収性シート部3aに相当し、3b’は側方シート部3の外側吸収性シート部3bに相当するが、中側吸収性シート部3a’は、折り畳み片3a1,3a2を中央シート部2’の側縁部に接合部4’において接合一体化した二枚シートから形成されている。
図3では、1枚のシートから男性用軽失禁パッドを形成する例を示したが、複数のシートから構成することも可能である。図4の(1)に示すように、1枚目のシートを谷折りし、中央シート部2と外側吸収性シート部3bを形成した後、2枚目のシートを谷折りした部分の内側に固定することにより中側吸収性シート部3aを形成し、側方シート部3が得られる。図4の(2)では、1枚目のシートを谷折りし、中央シート部2と中側吸収性シート部3aを形成した後、2枚目のシートを谷折りした部分の外側に固定することにより外側吸収性シート部3bを形成し、側方シート部3が得られる。図4の(3)では、中央シート部2、中側吸収性シート部3a、外側吸収性シート部3bをそれぞれ別々の3枚のシートで固定することにより、側方シート部3が得られる。他方の側方シート部3も1枚シートまたは図4の(1)〜(3)を用いて形成することができ、両側方シートは、上記の組み合わせにより得られる。
また、中側シート部3a’の3a1面と,3c’の3c1面に、快適な肌触りを呈する表面材を積層して、失禁時の吸収を主として中央シート部2面にすることにより、担わせることにより該中側シート面を肌触りのよい内面とすることもできる。この場合、尿の吸収機能は中央シート部の吸収性内面が主として果たすこととなるが、表面材を液透過性材料とすれば、失禁時の尿量が多い場合には3a1面と3c1面も吸収能も期待できる。前記快適性の高い表面材の例としては、メッシュシート(不織布、フィルム、布)などを挙げることができる。
図5において、男性用軽失禁パッド1は、内側が吸収性面である中央シート部2の両側に、両面が吸収面である中側吸収性シート部3aと、内側面が吸収性面である外側吸収性シート部3bよりなる一方の側方シート部3と、両面が吸収面である中側吸収性シート部3cと、内側面が吸収性面である外側吸収性シート部3dよりなる他方の側方シート部3よりなる。
男性用軽失禁パッド1は、両側方シート部3,3を開いた状態で着用者に装着される。着用者の肌には、両側方シート部3,3の中側吸収性シート部3aと3cの内側吸収性面と中央シート部2の内側吸収性面が当接して第一回目の失禁尿の吸収面を形成している。
第二回目の使用面を形成する場合、図6には、最初に一方の側方シート部3の中側吸収性シート部3cを中央吸収シート部2上に折り重ねた後、他方の側方シート部3の中側吸収性シート部3aを折り重ねる態様を示したが、最初に中央シート部2面に折り重ねるシートを他方の側方シート部3の中側吸収性シート部3aとすることも無論可能である。
図7において、男性用軽失禁パッド1は、一方の側方シート部3の中側吸収性シート部3cを中央シート部2の内側吸収性面上に折り重ね、その上に他方の側方シート部3の中側吸収性シート部3aを折り重ねて、一方の側方シート部3の外側吸収性シート部3bの内側吸収性面、一方の外側シート部3の中側吸収性シート部3aの外側吸収性面、他方の側方シート部3の外側吸収性シート部3dの内側吸収性面とによって形成される、図7(1)図に示される第一回目の使用面を形成し、第一回目の使用面を使用した後は、中央シート部2の上に折り重ねられている両側方シート部3,3の中側吸収性シート部3aと3cを引き起こして、図7(2)に示されるように、両側方シート部3,3の中側吸収性シート部3aと3cの内側の未使用吸収面と中央シート部2内面の未吸収面を露出させて第二回目の使用面が形成される。
第一回目の使用面を形成する場合、図7には、最初に一方の側方シート部3の中側吸収性シート部3cを中央吸収シート部2上に折り重ねる態様を示したが、最初に中央シート部2面に折り重ねるシートを他方の側方シート部3の中側吸収性シート部3aとすることも無論可能である。
図8の場合も、第一回目の使用面を形成する場合、最初に中央シート部2面に折り重ねるシートを他方の側方シート部3の中側吸収性シート部3cとすることは無論可能である。
また、図12に示すように、男性用軽失禁パッド1における両側方シート部3,3は、該側方シート部3,3を構成している外側吸収性シート部と内側吸収性シート部間、及び/又は、内側吸収性シート部同士間を易剥離性接合部7によって剥離可能に接合(仮着)しておくことも可能である。このような仮着によって一体化されている状態からシート部分を順次剥離して、各図に示す第一回目の使用面〜第三回目の使用面等を形成すると、装着時における着用者の動作によって使用中のシートが移動して未使用シート面が露出して、汚染される事態が発生することを抑制する作用が期待される。
〔吸収性シート〕
本発明の男性用軽失禁パッドは、着用者の排泄した尿を吸収し保持する機能を担う部材として吸収性シートを備えている。この吸収性シートは、複数のシートが吸収体を挟持した状態で積層されたものであり、たとえば、図3に示されるように、吸収体5’を支持シート8と透水性(液透過性)シート5’’の間に挟持して接合一体化したものが好ましい。
透水性シートは、吸収性シートの内側面、すなわち、着用者の肌に接する側の面に配置されるシートである。
この透水性シートは、排泄された尿を吸収性シート内の吸収体側に速やかに通過させるものであり、透水性シートを有することによって、配設された尿が失禁パッド外に漏れ出すことなく、速やかに吸収体に到達して吸収保持される。透水性シートは、尿透過性を有するシートであれば、シートの材質については特に制限はなく、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。
透水性シートの更に好適な例としては、液透過性の不織布を挙げることができる。このような液透過性の不織布を用いることによって、肌触りが良好で、吸液後においても表面さらさら感を有する男性用軽失禁パッドを構成することができる。
支持シートは、吸収体を外側から覆って配置され、前記内側から覆って配置される透水性シートと共に吸収体を支持するシートであり、軽失禁パッドの前記外側吸収性シートの場合は、着用者の着衣に面する側に配置されるシートである。支持シートは、吸収体に吸収された尿を吸収性シートの外部に漏らさないように、尿が透過しない液不透過性シートや、加圧下では透過可能であるが、通常の装着状態では尿が透過しにくい液低透過性シートによって構成されていることが好ましい。
これらの不織布は、疎水性合成繊維を集積してボンディングしたものであるため、尿をはじくことはあるが、圧力を加えると尿が通過してしまうことがある。但し、本発明の男性用軽失禁パッドを、日常生活を営む男性が軽度の失禁対策用の軽失禁パッドとして利用する場合には、失禁時における尿の量が少ないため、このような液低透過性シートであっても、外面シートとして十分使用することが可能である。これにより、上述したポリエチレンフィルムを用いた場合よりも更に通気性を向上させることができ、軽失禁パッドを着用した際の快適性を更に向上させることができる。
吸収体としては、一般的な吸収性製品に使用されている吸収体を用いることができる。例えば、吸収体を構成する吸収材としては、木材パルプを綿状に粉砕したフラッフパルプと高吸水性樹脂(以下、「SAP」ということがある)を好適例として挙げることができる。
必要に応じて、上記吸収材をラップするために、吸水紙や親水化処理した不織布を更に有していてもよい。即ち、上記吸水紙や親水化処理した不織布によってフラッフパルプとSAPとを含む吸収材を包んでなる吸収体とすることができる。
本発明の男性用軽失禁パッドは、外側吸収性シートの外面側に、着用者の下着の内側に軽失禁パッドを固定するための接着部を更に有するものであってもよい。この固定用接着部(たとえば、図2の符号10)は、衣類やおむつに男性用軽失禁パッドを着脱可能に接着させて固定するためのものである。このような接着部を配置することによって、装着後、男性用軽失禁パッドの位置がズレてしまうことを防止することができる。接着部としては、両面粘着テープ、メカニカルファスナー等を挙げることができる。
接着部の大きさや配置する位置については、男性用軽失禁パッドを衣類やおむつ等の内面に固定することができ、男性用軽失禁パッドの位置ズレを防止することができる程度の結合力が得られるものであれば特に制限はない。
接着部保護テープの材質については特に制限はなく、接着部の種類に応じて適宜選択することができ、接着部に対して剥離可能に接着されるものであればよい。
本発明の男性用軽失禁パッドは、たとえば、図2に示す側方シート部の固定側部4が縦方向になるように装着することが男性器への装着感の観点から好ましいが、該固定側部4が横方向になるように装着することもできる。
また、本発明の男性用軽失禁パッドは、両側方シート部における吸収性シート部の使用時の開き面となる面が吸収性面であればよく、使用面となることが予定されていない面は吸収性面であることが必須ではない。しかし、使用済み面を未使用面に交換する際に、非吸収性面を使用面としてしまうことに対する不安感を解消する観点から、少なくとも側方シート部を構成する吸収性シート部に関しては、全ての面を吸収性面としてもよい。
2,2’:中央シート部
3:側方シート部
3a,3a’,3c,3c’:中側吸収性シート部
3b,3d:外側吸収性シート部
3a1,3a2,3c1,3c2:折り畳み片
4:固定側部
5:吸収体存在領域
5’:吸収体
5’’:透水性シート
6:吸収体不存在領域
7:易剥離性接合部
8:支持シート
10:接合固定部
Claims (11)
- 吸収性シート部を男性器に宛がって使用する男性用軽失禁パッドであって、中央シート部と、該中央シート部の相対する両側部に固定されている固定側部を有し、該固定側部を基端として中央シート部上に両側から折り重ね可能に積層配置されている複数の吸収性シート部よりなる両側方シート部とを有することを特徴とする男性用軽失禁パッド。
- 前記両側方シート部は、それぞれ2枚以上の吸収性シート部よりなることを特徴とする請求項1に記載の男性用軽失禁パッド。
- 前記両側方シート部における吸収性シート部は、前記中央シート部上に折り重ねられた状態において、該中央シート部の幅より狭い幅を有するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の男性用軽失禁パッド。
- 前記両側方シート部における吸収性シート部は、少なくとも着用者の肌に接する状態とされる面が吸収性面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに1項に記載の男性用軽失禁パッド。
- 前記両側方シート部における吸収性シート部は、最外側吸収性シート部が片面吸収性シート部であり、中側吸収性シート部が両面吸収性シート部であることを特徴と請求項1〜4のいずれかに1項に記載の男性用軽失禁パッド。
- 前記矩形状の中央シート部は、前記両側方シート部が折り重ねられる内面が吸収性面であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに1項に記載の男性用軽失禁パッド。
- 前記両側方シート部における各吸収性シート部は、支持シートの片面又は両面に吸収体と該吸収体を覆う透水性シートを積層して形成されている吸収性面を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに1項に記載の男性用軽失禁パッド。
- 前記両側方シート部における各吸収性シート部の吸収性面は、各吸収性シート部の中央領域が吸収体存在領域であり、該吸収性領域を囲んで吸収性シート部全周にわたる帯状の吸収体不存在領域が形成されている面であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに1項に記載の男性用軽失禁パッド。
- 前記側方シート部は、各吸収性シート部の周縁部に配置されている易剥離性接着部において隣接する吸収性シート部間が剥離可能に仮着されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の男性用軽失禁パッド。
- 前記易剥離性接着部はヒートシール接着部及び/又はホットメルト接着部であることを特徴とする請求項9に記載の男性用軽失禁パッド。
- 前記中央シート部と両側方シート部の少なくとも一部の衣類側外面に、衣類面に剥離可能に接合する接合固定部を有することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の男性用軽失禁パッド。
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