JP2011023895A - 画像処理プログラム、画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
カラー画像データの色情報を区別可能にする画像処理プログラムを提供することにある。
【解決手段】
複数色の階調値を有するカラー画像データをモノクロ画像データに変換する画像処理工程をコンピューターに実行させる画像処理プログラムにおいて、画像処理工程は、カラー画像データの各画素について、色毎に異なるディザマトリクスを適用し、カラー画像データの各色の入力階調値を、各色のディザマトリクスに基づいて画素毎のドットデータに変換し、複数色の変換された画素毎のドットデータを合成したモノクロ画像データを出力する変換工程を有し、ディザマトリクスは、ドットデータにより形成されるドット領域が色毎に異なるように構成されている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、カラー画像データをモノクロ画像データに変換する画像処理プログラム、画像処理方法に関する。
カラー画像データをモノクロ(グレースケール)画像データに変換する画像処理は、次のような計算式を用いて、カラー画像データの各画素についてRGB情報をGray値に変換し、Gray値に対してディザマトリクスを用いて二値化する。
Gray=0.3R+0.59G+0.11B
上記の計算式では、カラー画像データの有する明度情報が、Gray値に反映される。
しかしながら、上記の方法では、カラー画像データを白から黒のGray値に置き換えるだけであり、例えば、「R=255、G=0、B=0」、「R=0、G=128、B=0」、「R=0、G=102、B=153」、「R=153、G=0、B=204」のカラー画像データは、同等のGray値となる。そのため、モノクロ画像では元のカラー画像を区別することができない。
特許文献1では、カラー画像が色空間上のグレイ軸近辺、黒赤軸近辺、黒緑軸近辺、黒青軸近辺のどの領域に属するかを判別し、属する領域に応じてドットパターンが異なるディザマトリクスのうちいずれかを選択し、カラー画像データに対応するグレイ値を選択したディザマトリクスに基づいて二値化している。これにより、色領域は異なるが、同等のGray値をもつカラー画像を異なるドットパターンのモノクロ画像で印刷し、当該カラー画像データの色領域を区別可能にすることが記載されている。
特開2001−186359号公報
しかし、特許文献1では、同等のGray値を示す、グレイ軸近辺、黒赤軸近辺、黒緑軸近辺、黒青軸近辺のモノクロ画像データを区別可能ではあるが、4種類のいずれかの領域に包含されてしまうため、カラー画像データの色情報を区別するための階調表現が十分とはいえない。
そこで、本発明は、カラー画像データをモノクロ画像データに変換する画像処理プログラムであって、カラー画像データの色情報を区別可能にする画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の側面によれば、複数色の階調値を有するカラー画像データをモノクロ画像データに変換する画像処理工程をコンピューターに実行させる画像処理プログラムにおいて、前記画像処理工程は、前記カラー画像データの各画素について、色毎に異なるディザマトリクスを適用し、前記カラー画像データの各色の入力階調値を、各色の前記ディザマトリクスに基づいて画素毎のドットデータに変換し、複数色の前記変換された画素毎のドットデータを合成した前記モノクロ画像データを出力する変換工程を有し、前記ディザマトリクスは、前記ドットデータにより形成されるドット領域が前記色毎に異なるように構成されている。
この態様によれば、色領域は異なるが同等の明度を有するカラー画像データであっても、その色領域を区別可能なモノクロ画像データに変換することができる。
上記の第1の側面において好ましい態様によれば、さらに、前記ディザマトリクスは、所定の入力階調値に対応する前記ドット領域の面積の割合が、当該色の明度の寄与率に対応するように構成されている。
この態様によれば、カラー画像データの明度を保持しながら、色領域を区別可能なモノクロ画像データに変換することができる。
上記の第1の側面において好ましい態様によれば、さらに、前記ディザマトリクスは、最大の前記入力階調値に対応する前記ドット領域に対する出力濃度の割合が、当該色の明度の寄与率に対応するように構成されている。
この態様によれば、カラー画像データの明度を保持しながら、色領域を区別可能なモノクロ画像データに変換できる。また、当該モノクロ画像データの出力濃度には、カラー画像データの明度情報が反映される。
上記の第1の側面において好ましい態様によれば、さらに、前記ディザマトリクスは、最大階調値を含む第1の入力階調値領域の除く第2の入力階調値領域の入力階調値に対応する前記ドット領域が前記複数色間で重ならないように構成されている。
この態様によれば、高い閾値を有する画素以外の画素では、ドットを発生させる画素が重複しないため、異なる色のカラー画像に対応するモノクロ画像データのドットパターンがユニークになると共に、ドット面積の大きさまたはドット面積に対応する出力濃度を、入力階調値に対応してリニアに増加させることができる。
上記の第1の側面において好ましい態様によれば、さらに、前記ディザマトリクスは、前記ドット領域が前記複数色間で重ならないように構成されている。
この態様によれば、各色のドットを発生させる領域が重複しないため、色情報が異なるカラー画像データを異なるドットパターンのユニークなモノクロ画像データに変換できる。
上記の第1の側面において好ましい態様によれば、さらに、前記ディザマトリクスは、前記複数色間において同サイズである。
この態様によれば、ディザマトリクスが同サイズであるため、各ディザマトリクスを対応させた場合に、各色のドットを発生させる画素の領域の形状や配置が異なるように設定し易い。
上記の第1の側面において好ましい態様によれば、さらに、前記ディザマトリクスは、第1の色成分の前記ディザマトリクスは、それ以外の第2の色成分の前記ディザマトリクスの倍数サイズである。
この態様によれば、ディザマトリクスのサイズが異なる場合であっても、各ディザマトリクスを対応させた場合に、各色のドットを発生させる画素の領域の形状や配置が異なるように設定することができる。
本実施の形態における地紋画像形成装置の含むシステムの構成を示す図である。 従来の方法によってモノクロ変換されたカラー画像を表した図である。 シアン用、マゼンダ用ディザマトリクスを表す図である。 イエロー用ディザマトリクス、各色のディザマトリクス対応図を表す図である。 入力階調値に対応するドット面積の関係を表した表図である カラー画像データをモノクロ変換する処理を表すフローチャート図である。 図6のフローチャート図の別の形態を表すフローチャート図である。 本発明によってモノクロ変換されたカラー画像を表した図である。 図8のカラー画像Aのモノクロ画像81を拡大した図である。 図8のカラー画像Bのモノクロ画像82を拡大した図である。 図8のカラー画像Cのモノクロ画像83を拡大した図である。 図8のカラー画像Dのモノクロ画像84を拡大した図である。 シアン用ディザマトリクスとルックアップテーブルを表す図である。 印刷エンジンの出力濃度特性と、入力階調値と出力濃度の関係を表す図である。 第2の実施の形態例のシアン用、マゼンダ用ディザマトリクスを表す図である。 第2の実施の形態例のイエロー用ディザマトリクスと対応図を表す図である。 別の形態のシアン用、マゼンダ用ディザマトリクスを表す図である。 別の形態のイエロー用ディザマトリクスと対応図を表す図である。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
図1は、本実施の形態における画像処理装置を含む印刷システムの構成を示す図である。画像処理装置は、ホストコンピューター10にインストールされているプリンタードライバー14と、各色用のディザマトリクス15、16、17と、プリンター20とで構成される。
各色用のディザマトリクス15、16、17は、カラー画像データの各色の情報を2値化するために使用される。また、各色用のディザマトリクス15、16、17は、プリンターメーカーによって、記録媒体もしくはインターネット等のネットワーク回線を介してユーザーに配布されるプリンタードライバー14に含まれ、プリンタードライバー14をホストコンピューター10にインストールした時に、ホストコンピューター10内の記録媒体に保存される。
ホストコンピューター10は、CPU11とRAM12とアプリケーションプログラム13をさらに有し、アプリケーションプログラム13を実行して文字、イメージ、グラフィックスなどからなる画像データを生成する。
そして、ホストコンピューター10は、ユーザーによる画像データの印刷要求に応答して、プリンタードライバー14を実行して印刷画像データを生成する。具体的には、プリンタードライバー14は、画像データの印刷要求を受けると、プリンター20が解釈可能なプリンター制御言語に基づき印刷画像データを生成し、プリンター20のインターフェイスIFに送信する。
ユーザーによる印刷要求時、画像データをモノクロモードで印刷することが指定された場合、または、プリンター20がカラーモードの印刷機能を有していない場合、プリンタードライバー14は、カラー画像データをモノクロ画像データに変換して、当該モノクロ画像データの印刷画像データを生成する。モノクロ画像データは、単一色の色情報を有する画像データであり、例えば、CMYKのうちの、Kのドットデータのみを有するビットマップデータである。ただし、K以外の単一色の色情報を有するビットマップデータであってもよい。
一方、プリンター20は、画像を生成する印刷エンジン26と、印刷エンジン26の制御を行うコントローラー25とを有する。コントローラー25は、印刷画像データを画素内のドットデータに変換し、印刷エンジン26に出力する。その結果、印刷エンジン26は、画像データを印刷媒体上に印刷する。
図1では、ホストコンピューター10のプリンタードライバー14が、画像データのRGBの色情報をCMYの色情報に変換し、Kの色情報だけを有するモノクロ画像データに変換してプリンター20に送信する形態を表している。しかし、プリンタードライバー14はRGBの色情報を有するカラー画像データをプリンター20に送信し、プリンター20のコントローラー25が当該カラー画像データをモノクロ画像データに変換して印刷するような形態でもよい。
図2は、従来の方法によって、異なるRGBの色情報を有するカラー画像がモノクロ変換されたモノクロ画像を表した図である。カラー画像A21は、「R=255、G=0、B=0」、カラー画像B22は、「R=0、G=128、B=0」、カラー画像C23は、「R=0、G=102、B=153」、カラー画像D24は「R=153、G=0、B=204」の色情報を有する。
前述した通り、従来は、カラー画像データをモノクロ画像データに変換する場合、カラー画像データのRGBの色情報を次の計算式に基づいてGray値に変換し、当該Gray値に対してディザマトリクスを適用して二値化していた。
Gray=0.3R+0.59G+0.11B
各色R、G、Bの係数「0.3」、「0.59」、「0.11」は各色の明度の寄与率である。しかしながら、色の異なるカラー画像A〜Dは同等のGray値に変換されるため、そのモノクロ画像21〜24は図2のように似たようなグレー画像になり、その色の違いを区別できない。
このように、モノクロ画像データは、カラー画像データのRGBの色情報に各色の明度の寄与率を乗算して生成される。つまり、モノクロ画像データは、カラー画像データの明度情報に基づいて生成されている。そのため、カラー画像データをモノクロ画像データに変換した場合、明度の異なる複数のカラー画像データについては区別可能であるが、上記のように同等の明度を有する異なる色のカラー画像データについては区別できない。
そこで、本実施の形態では、複数色のカラー画像データについて、色毎に異なる画素の領域にドットを発生させるディザマトリクスを適用してカラー画像データの各色の入力階調値を画素毎のドットデータに変換し、各色の画素毎のドットデータを合成したモノクロ画像データを生成する。これにより、色が異なるカラー画像であって、同等の明度を有するカラー画像を区別可能なモノクロ画像データに変換する。
[第1の実施の形態例]
本実施の形態例では、カラー画像データの各画素についてRGB値をCMY値に変換し、CMYの各色に対して異なるディザマトリクスを適用してKのドットデータを生成する。第1の実施の形態では、CMYの各色のディザマトリクスにおけるドットを発生させる割合を当該色の明度の寄与率に対応させる。本実施の形態例における明度の寄与率は、Gray値を求める計算式にある通り、C(シアン):0.3、M(マゼンダ):0.59、Y(イエロー):0.11とする。ただし、明度の寄与率は、この比率に限定されるものではない。
図3、4は、CMYの各色のディザマトリクスの例を表す図である。各ディザマトリクスは、16×16ドットの閾値マトリクスであり、0〜255の入力階調値を想定している。この閾値マトリクスによれば、入力階調値が対応する画素の閾値よりも大きい場合にその画素にドットが発生する。
図3のシアン用ディザマトリクス31では、当該ディザマトリクスの全ての画素に対応するシアンの入力階調値が最大の255の場合、77の画素にドットが発生するように閾値が設定されている。入力階調値が255の場合、ドットを発生させる画素のディザマトリクス全体(16×16=256)に対する割合は、「77/256=0.30…」であり、このドット面積の割合はシアンの明度の寄与率に対応する。
図3のマゼンダ用ディザマトリクス32では、同様に、当該ディザマトリクスの全ての画素に対応するマゼンダの入力階調値が最大の255の場合、150の画素にドットが発生するように閾値が設定されている。入力階調値が255の場合、ドットを発生させる画素のディザマトリクス全体における割合は、「150/256=0.585…」であり、このドット面積の割合はマゼンダの明度の寄与率に対応する。
図4のイエロー用ディザマトリクス41では、当該ディザマトリクスの全ての画素に対応するイエローの入力階調値が最大の255の場合、29の画素にドットが発生するように閾値が設定されている。入力階調値が255の場合、ドットを発生させる画素のディザマトリクス全体における割合は、「29/256=0.113…」であり、このドット面積の割合はイエローの明度の寄与率に対応する。
図4のディザマトリクス対応図42は、CMYの各色用のディザマトリクスにおけるドットを発生させる画素を重ねたディザマトリクスの図である。このように、ディザマトリクスによって、ドットを発生させる画素の領域の形状や配置が異なる。これにより、カラー画像データの色情報が異なる場合に各色に対してドットが発生する画素の領域が異なり、同等の明度を有するカラー画像データであっても、その色を区別可能なモノクロ画像データに変換できる。また、各色のドットが生成される画素の面積の割合が、明度の寄与率に対応しているので、モノクロ画像にカラー画像の明度を再現させることができる。
また、ディザマトリクス対応図42では、CMYの各色用のディザマトリクスにおけるドットを発生させる画素が重複していない。これにより、各色のドットを発生させる領域が重複しないため、色情報が異なるカラー画像データを異なるドットパターンのユニークなモノクロ画像データに変換できる。
なお、各色のドットを発生させる画素の領域の形状や配置は、図3、4のディザマトリクスに限定されるものではなく、各色のディザマトリクスにおいてドットを発生させる画素の面積が明度の寄与率に対応していればよい。
図5は、16×16ドットの閾値マトリクスにおける入力階調値とドット面積の関係を表す図である。例えば、各色の入力階調値が「C=255、M=255、Y=255」の場合、各色のディザマトリクスにおけるドットを発生させる画素数は「C:77、M:150、Y:29」であることを表している。また、各色の画素数は、当該色の明度の寄与率に対応している。
ドットを発生させる面積は階調値に対してリニアに変動するため、各色の入力階調値が「C=80、M=80、Y=80」、「C=126、M=126、Y=126」の場合も同様に、各ディザマトリクスにおけるドットを発生させる画素の割合が各色の明度の寄与率に対応するように、各色のディザマトリクスの閾値を設定する。また、CMYが異なる入力階調値であっても同様である。
また、図3、4では、閾値マトリクスを例示しているが、閾値マトリクスに限定されるものではなく、例えば、ルックアップテーブルに対応した多値ディザマトリクスを使用してもよい。ルックアップテーブルを使用する例については後述する。また、マトリクスのサイズも、16×16ドットに限定されるものではない。
次に、図3、4の各色用のディザマトリクスを使用して、カラー画像データをモノクロ画像データに変換する処理について説明する。
図6は、カラー画像データをモノクロ画像データに変換する処理を表すフローチャート図である。はじめに、プリンタードライバー14は、カラー画像データの画素のインデックスi、jをそれぞれi=0、j=0に初期化する(S101)。
そして、プリンタードライバー14は、当画素(i、j)のRGB値をCMY値に変換する(S102)。RGB値をCMY値に変換する計算式は以下の通りである。
C=255−R
M=255−G
Y=255−B
次に、プリンタードライバー14は、C(シアン)値がシアン用のディザマトリクスの対応する画素の閾値より大きいか否か判断する(S103)。C値が閾値以下の場合(S103のNO)、プリンタードライバー14は、M(マゼンダ)値がマゼンダ用のディザマトリクスの対応する画素の閾値より大きいか否か判断する(S104)。M値が閾値以下の場合(S104のNI)、プリンタードライバー14は、さらに、Y(イエロー)値がイエロー用のディザマトリクスの対応する画素の閾値より大きいか否か判断する(S105)。
Y値が閾値以下の場合(S105のNO)、プリンタードライバー14は、当画素(i、j)のK(黒)のドットデータをドットOFF(ドットなし)に設定する(S107)。一方、C値が閾値より大きい場合(S103のYES)、M値が閾値より大きい場合(S204のYES)、または、Y値が閾値より大きい場合(S105のYES)は、プリンタードライバー14は当画素(i、j)のK(黒)のドットデータをドットON(ドットあり)に設定する(S106)。
上記の処理が完了すると、プリンタードライバー14は、画素の行方向のインデックスjをインクリメントし(S108)、インデックスjが印刷サイズ幅に達するまで(S109)同じ処理を繰り返す。インデックスjがカラー画像データの印刷サイズ幅に達すると(S109のYES)、プリンタードライバー14は、列方向のインデックスiをインクリメントし、かつ、行方向のインデックスjを0にリセットする(S110)。そして、プリンタードライバー14は、行方向のインデックスjが印刷サイズの高さに達するまで(S111)、同じ処理を繰り返す。
列方向のインデックスiが印刷サイズの高さに達すると(S111のYES)、カラー画像データからモノクロ画像データの変換処理が終了する。このように、処理の対象画素がカラー画像データの印刷サイズの左上位置からラスタスキャン方向に移動し、各画素の単一色のドットデータがドットON、またはOFFに設定される。
このようにして生成されたモノクロ画像データは、例えば、各画素にK(黒)のドットデータを有するモノクロ画像データとなる。プリンタードライバー14は、当該モノクロ画像データを印刷画像データとしてプリンター40に送信する。
図6のフローチャート図では、各画素について、色毎に入力階調値と当該ディザマトリクスの閾値とを比較した結果を単一色のドットデータに格納することによってCMYのドットデータを合成し、その合成結果をモノクロ画像データとして出力している。しかし、例えば、各画素について、色毎に入力階調値と当該ディザマトリクスの閾値とを比較して各色のドットデータを生成し、その後、当該各色のドットデータを合成して、単一色のドットデータを有するモノクロ画像データを生成してもよい。
図7は、図6のフローチャート図に対し、各色のドットデータを生成した後、当該各色のドットデータを合成して、単一色のドットデータを生成する処理を表すフローチャート図である。
図6のフローチャート図と同様に、プリンタードライバー14は、カラー画像データの画素のインデックスi、jを初期化し(S201)、当画素(i、j)の色情報をRGB値からCMY値に変換する(S202)。
次に、プリンタードライバー14は、C(シアン)値がシアン用のディザマトリクスの対応する画素の閾値より大きいかどうか判断する(S203)。C値が閾値より大きい場合(S203のYES)、シアンのドットデータをドットON(ドットあり)に設定する(S206)。C値が閾値以下の場合(S203のNO)、プリンタードライバー14は、M(マゼンダ)値がマゼンダ用のディザマトリクスの対応する画素の閾値より大きいか否か判断し(S204)、M値が閾値より大きい場合(S204のYES)、マゼンダのドットデータをドットON(ドットあり)に設定する(S207)。
同様に、M値が閾値以下の場合(S204のNO)、プリンタードライバー14は、Y(イエロー)値がイエロー用のディザマトリクスの対応する画素の閾値より大きいか否か判断し(S205)、Y値が閾値より大きい場合(S205のYES)、イエローのドットデータをドットON(ドットあり)に設定する(S208)。
プリンタードライバー14は、印刷サイズ分の画素の処理が終わるまで、上記の処理を繰り返し行う(S209〜S212)。印刷サイズ分の画素の処理が終わると(S212のYES)、各色のドットデータを合成する(S213)。具体的には、プリンタードライバー14は、印刷サイズ分の各画素について、いずれかの色のドットデータがドットONの場合、K(単一色)のドットデータをドットONに設定する。
図8は、本実施の形態によって異なるRGBの色情報を有するカラー画像をモノクロ画像で出力した図である。カラー画像A〜Dのモノクロ画像81〜84は、図2のカラー画像A〜Dのモノクロ画像21〜24に対応する。図2の従来の方法によってモノクロ変換されたカラー画像A〜Dのモノクロ画像21〜24は、同等の明度を有するため各色を区別できなかった。しかし、図8のカラー画像A〜Dのモノクロ画像81〜84では、同等の明度を有するにも関わらず、そのドットパターンが異なるため各色を区別可能である。この実施の形態によると、例えば、カラーで配色されたグラフや地図等をモノクロモードで印刷する場合、その配色の違いを容易に区別することができる。
図9〜12は、図8のカラー画像A〜Dのモノクロ画像81〜84を拡大した図である。
図9のカラー画像Aのモノクロ画像拡大図91は、図8のカラー画像Aのモノクロ画像81における1つのディザマトリクスに対応する領域を拡大した図である。カラー画像Aの色情報「R=255、G=0、B=0」をCMY値に変換すると、「C=0、M=255、Y=255」となる。シアンの階調値は0であるため、図3のシアン用のディザマトリクス31においてドットは生成されない。一方、マゼンダ、イエローの階調値は255であるため、図3のマゼンダ用のディザマトリクス32、図4のイエロー用ディザマトリクスにおける254以下の閾値を有する画素にドットが生成される。
その結果、図4のディザマトリクス対応図における「M」と「Y」の画素にドットが生成され、「R=255、G=0、B=0」の色情報を有するカラー画像は、図9のカラー画像Aのモノクロ画像拡大図91のような画像に変換される。このモノクロ画像が繰り返し配置されると、カラー画像Aのモノクロ画像81のような画像となる。
図10のカラー画像Bのモノクロ画像拡大図101も、同様に、図8のカラー画像Bのモノクロ画像82における1つのディザマトリクスに対応する領域を拡大した図である。カラー画像Bの色情報「R=0、G=128、B=0」をCMY値に変換すると、「C=255、M=127、Y=255」となる。CMYの各値を各色のディザマトリクスに対応させると、シアン、イエローは、各ディザマトリクスにおける254以下の閾値を有する画素にドットが生成され、マゼンダは、マゼンダ用ディザマトリクスにおける126以下の閾値を有する画素にドットが生成される。その結果、「R=0、G=128、B=0」の色情報を有するカラー画像は、図10のカラー画像Bのモノクロ画像拡大図101のようなモノクロ画像に変換される。
同様に、「R=0、G=102、B=152」の色情報を有するカラー画像Cは、図11のカラー画像Cのモノクロ画像拡大図111のようなモノクロ画像に変換され、「R=153、G=0、B=204」の色情報を有するカラー画像Dは、図12のカラー画像Dのモノクロ画像拡大図121のようなモノクロ画像に変換される。
このように、ドットを発生させる画素の領域が各色で異なるディザマトリクスを、カラー画像データの各色の入力階調値に対応させて各色のドットデータを生成し、各色のドットデータを合成してモノクロ画像データとすることにより、同等の明度を有するカラー画像データであっても、その明度を保持しながらその色を区別可能なモノクロ画像データに変換することができる。
また、上記の実施の形態例では、閾値マトリクスを使用する例を示したが、次に、ルックアップテーブルを使用する例について述べる。この場合、ディザマトリクスの各画素は、ルックアップテーブルのインデックス値を有する。
図13はルックアップテーブルを使用する場合の、シアン用ディザマトリクスのインデックステーブル131とルックアップテーブル132の例である。プリンタードライバー14は、各画素に対応するインデックステーブルの画素を参照し、当該画素が有するルックアップテーブル132のインデックス値を取得する。そして、プリンタードライバー14は当該インデックス値のルックアップテーブル132を参照し、シアンの入力階調値に対応する出力階調値を取得する。
図13のシアン用ディザマトリクス131におけるインデックス値「1」を有する画素に対応するシアンの入力階調値が0である場合、まず、ルックアップテーブル132のインデックス値「1」の行を参照する。ルックアップテーブル「1」によると、入力階調値は0に対応する出力階調値は0であるため、当画素のドットデータはドットOFFに設定される。また、同画素に対応する入力階調値が1の場合、ルックアップテーブル「1」によると出力階調値は255であり、当画素のドットデータはドットONに設定される。一方、インデックス値「78」を有する画素では、入力階調値が255であっても、ドットは発生しない。
多値ディザ法によるディザマトリクスにおいても、図3、4の閾値マトリクスと同様に、所定の入力階調値に対応するドットを発生させる画素または面積の割合が当該色の明度の寄与率に対応するように、インデックステーブルおよびルックアップテーブルを設定する。図13では、シアン用のディザマトリクス131のみ例示しているが、マゼンダ用のディザマトリクス、イエロー用のディザマトリクスも同様である。
また、図13のシアン用ディザマトリクス131において、インデックス値「2」を有する画素に対応するシアンの入力階調値3の場合、対応する出力階調値は48となる。このように、出力階調値が1〜254の場合、出力階調値は当画素内におけるドット面積を表し、例えば、画素内におけるレーザ駆動パルスのパルス幅に対応する。
出力階調値が多値の場合も同様に、ドットを発生させる画素の領域の面積の割合が各色の明度の寄与率に対応するように、インデックステーブルおよびルックアップテーブルを設定する。これにより、各色においてより多くの階調が表現可能になるため、より多くの階調が表現可能なモノクロ画像データに変換できる。
さらに、本実施の形態例では、色情報をRGB値からCMY値に変換し、CMY用の各ディザマトリクスを対応させて各色のドットデータを生成し合成しているが、CMY値に変換せずに、RGB用の各ディザマトリクスを用意して、CMYの各色のドットデータを生成し合成してもよい。
[第2の実施の形態例]
第1の実施の形態では、カラー画像データの各画素に適用する色毎に異なるディザマトリクスにおいて、ドットを発生させる画素の面積の割合が当該色の明度の寄与率に対応するようにディザマトリクスを設定した。それに対し、第2の実施の形態例では、ドットを発生させる画素によって得られる出力濃度が当該色の明度の寄与率に対応するようにディザマトリクスを設定する。明度の寄与率は、第1の実施の形態例と同様に、C(シアン):0.3、M(マゼンダ):0.59、Y(イエロー):0.11とする。
紙媒体に印刷された画像データの出力濃度は、印刷するプリンターの印刷エンジンの特性の影響を受ける。例えば、同じドット面積の画像データを、プリンターAとプリンターBとで印刷した場合、印刷された画像データの出力濃度は必ずしも同じではない。また、プリンターAをとってみても、ドットを発生させる画素の面積と出力濃度の関係は必ずしもリニアではない。そのため、適切な出力濃度を得るためには、印刷エンジンの特性に基づいてドット面積を増減させ、出力濃度を調整する必要がある。
一方で、明度は出力濃度に対応する。そのため、プリンターの印刷エンジンの特性の影響を受けて出力濃度が変化することにより、各色のディザマトリクスにおいてドットを発生させる画素の面積の割合を当該色の明度の寄与率に対応させたとしても、モノクロ変換して印刷されたモノクロ画像の出力濃度(明度)は、変換前のカラー画像データの明度と必ずしも一致しない。
そこで、第2の実施の形態では、各色のドットを発生させる画素の面積に対応する出力濃度の割合が、当該色の明度の寄与率に対応するようにディザマトリクスを設定する。
図14のドット面積と出力濃度の関係図141は、あるプリンターの印刷エンジンの特性を表し、ドット面積(横軸)に対応して得られる出力濃度(縦軸)の関係を表している。曲線146は当該プリンターの特性を表す曲線であり、直線147は紙白濃度(0.1)と最大出力濃度(1.5)とを結んだリニアな直線である。特性を表す曲線146とリニアな直線147を比較すると、このプリンターでは、ドット面積が小さい場合は十分な出力濃度が得られず、ドット面積が大きい場合の出力濃度は、想定した出力濃度より高くなることがわかる。
図14の入力階調値と出力濃度の関係図142は、CMYKの各色の入力階調値(横軸)に対応する出力濃度(縦軸)を表す図である。前提として、紙白出力濃度を0.1(Dw)とし、Kの階調値が255の場合(黒ベタ)に対応する最大出力濃度を1.5(Dbk)としている。明度は出力濃度に対応するため、各色の最大出力濃度は、当該黒ベタの最大出力濃度を各色の明度の寄与率に対応させることにより算出される。具体的な計算式は次の通りである。
<シアンの最大出力濃度>
0.3×(Dbk−Dw)+Dw=0.3×(1.5−0.1)+0.1=0.52
<マゼンダの最大出力濃度>
0.59×(Dbk−Dw)+Dw=0.59×(1.5−0.1)+0.1=0.926
<イエローの最大出力濃度>
0.11×(Dbk−Dw)+Dw=0.11×(1.5−0.1)+0.1=0.254
上記の計算式では、最大出力濃度(Dbk)と紙白出力濃度(Dw)の差分に、各色の明度の寄与率を乗算し、当該乗算値に紙白出力濃度(Dw)を加算している。これにより、各色の最大出力濃度が算出される。
入力階調値と出力濃度の関係図142は、明度の寄与率に基づいて算出された各色の最大出力濃度を元に、各階調値に対応する出力濃度を表している。この図から、例えば、マゼンダの最大出力濃度は、シアン、イエローの最大出力濃度よりも高く、出力階調値126に対応する出力濃度であっても、シアンやイエローの最大出力濃度より高いことがわかる。シアンとイエローの出力濃度は、最大でも0.5程度である。
次に、各色の明度の寄与率に対応した出力濃度に基づいて、プリンターの特性を考慮し、当該各色用のディザマトリクスのドット面積を調整する。
ドット面積と出力濃度の関係図141に戻り、例えば、イエローの最大出力濃度0.254では、プリンター特性を表す曲線146はリニアな直線147を下回っているため、この出力濃度を得るためにはドット面積を増加させる必要があることがわかる。そのため、イエロー用のディザマトリクスにおけるドットを発生させる画素を増加させる。
また、マゼンダの最大出力濃度0.926では、プリンター特性を表す曲線146はリニアな直線147を上回っているため、この出力濃度を得るためにはドット面積を減らす必要があることがわかる。一方、マゼンダの入力階調値が80の場合の出力濃度は、入力階調値と出力濃度の関係図142によると0.4〜0.5であり、この出力濃度を得るにためには、ドット面積を増加させる必要がある。そのため、マゼンダ用のディザマトリクスでは、入力階調値が低い場合はドットを発生させる画素を増加させ、入力階調値が高い場合にはドットを発生させる画素を減らす。即ち、ディザマトリクスにおける低い閾値を有する画素を増加させ、高い閾値を有する画素を減らす。
このように、プリンターの特性に基づいて各ディザマトリクスのドット面積を調整することによって、各ディザマトリクスのドット面積に対する出力濃度が明度の寄与率に対応する。これにより、当該ディザマトリクスによってモノクロ変換されたカラー画像の明度が、当該プリンターによって印刷されたモノクロ画像に反映される。
図15、16は、出力濃度の色の割合を、当該色の明度の寄与率に対応させる場合のCMYの各色のディザマトリクスの例を表す図である。各ディザマトリクスは、図14のドット面積と出力濃度の関係141の特性に基づいてそのドット面積が調整されている。
シアンの出力濃度は最大でも0.52であり、ドット面積と出力濃度の関係141によるとドット面積を増加させる必要があるため、シアン用ディザマトリクス151ではドットを発生させる領域を増加させている。最大階調値が入力された場合に発生させる画素数は、第1の実施の形態例のシアン用ディザマトリクス(図3の131)では77であったのに対し、図15のシアン用ディザマトリクスでは89に増加している。
マゼンダ用ディザマトリクス152では、前述の通り、低い閾値を有する画素を増加させ、高い閾値を有する画素数を減少させている。そのため、最大階調値が入力された場合に発生させる画素数は、第1の実施の形態例のマゼンダ用ディザマトリクス(図3の132)では150であったのに対し、図15のマゼンダ用ディザマトリクスでは146に減少している。
イエロー用ディザマトリクス161では、シアンと同様にドットを発生させる領域を増加させている。最大階調値が入力された場合に発生させる画素数は、第1の実施の形態例のイエロー用ディザマトリクス(図4の141)では29であったのに対し、図16のイエロー用ディザマトリクスでは41に増加している。
また、上記の例では、最大階調値以外の階調値(例えば、階調値80の場合)でも適切な出力濃度が得られるように各ディザマトリクスのドット面積を調整しているが、少なくとも最大階調値について適切な出力濃度が得られるように、各ディザマトリクスのドット面積を設定するだけでもよい。
図16のディザマトリクス対応図162は、CMYの各色のディザマトリクスにおけるドットを発生させる画素を重ねたディザマトリクスの図である。ディザマトリクス対応図162においても、CMYの各色のディザマトリクスにおいてドットを発生させる画素の領域が大部分で異なっている。これにより、同等の明度を有するカラー画像データであっても、その色を区別可能にモノクロ画像データに変換することができる。
また、CMYの各色のディザマトリクスにおけるドットを発生させる画素が重複していなかった第1の実施の形態例(図4のディザマトリクス対応図42)に対し、ディザマトリクス対応図162では、ドットを発生させる画素が一部重複している(「M/C」「Y/M」)。これは、プリンターの印刷エンジンの特性に基づいてドット面積を調整した際に、ドットを発生させる画素の増加量が減少量を超えたためである。
各ディザマトリクスにおけるドットを発生させる画素が一部重なる場合、少なくとも一部のディザマトリクスではドットを発生させる画素を増加させることができる。そのため、当該ディザマトリクスではより多くの階調表現が可能になり、カラー画像データの有する明度をより正確に表現することができる。
一方、ドットを発生させる画素が一部重複する場合、ドット面積の大きさまたはドット面積に対応する出力濃度が、入力階調値に対応してリニアに増加しなくなってしまうことがある。そこで、重複する画素は、高い閾値を有する画素にすることが望ましい。そもそも高い階調値のモノクロ画像データは各画像の違いを区別し難い特性を有するため、画像データの見え方に及ぶ影響が少ないためである。高い閾値を有する画素にドットが生成されるのは、入力階調値が高い場合であり、ドット面積も大きい。ドット面積が大きいモノクロ画像データは、そもそもその画像の違いを区別し難い。
これにより、高い閾値を有する画素以外の画素では、ドットを発生させる画素が重複しないため、異なる色のカラー画像に対応するモノクロ画像データのドットパターンがユニークになると共に、ドット面積の大きさまたはドット面積に対応する出力濃度を、入力階調値に対応してリニアに増加させることができる。
カラー画像データの各画素に対して各色のディザマトリクスを適用して、カラー画像データをモノクロ画像データに変換する処理については、第1の実施の形態と同様である。
このようにして、ドットを発生させる面積に対応する出力濃度が当該色の明度の寄与率に対応するようにディザマトリクスを設定することにより、同等の明度を有するカラー画像データであってもその色を区別可能なモノクロ画像データに変換できると共に、当該モノクロ画像データの出力濃度にカラー画像データの明度情報が反映される。これは、特に、モノクロ画像データが紙等の印刷媒体に印刷される場合に有効である。
上述した例では、各色のディザマトリクスは同サイズだが、各色のディザマトリクスのサイズは同じでなくともよい。
図17、18は、各色のディザマトリクスが同サイズではない場合におけるディザマトリクスの例である。図17のシアン用ディザマトリクス171、マゼンダ用ディザマトリクス172は、16×16ドットのディザマトリクスである。それに対し、図18のイエロー用ディザマトリクス181は、8×8ドットのディザマトリクスである。このように、一部のマトリクスのサイズを変更してもよい。ただし、一部のマトリクスの倍数サイズが他のマトリクスのサイズと一致する必要がある。
図18のディザマトリクス対応図182は、CMYの各色用のディザマトリクスにおけるドットを発生させる画素を重ねたディザマトリクスの図である。このように、ディザマトリクスのサイズが異なっていても、各色のディザマトリクスを、ドットを発生させる画素の領域の形状や配置が異なるように設定することができる。これにより、カラー画像データの色情報が異なる場合にドットが発生する画素の領域も異なり、同等の明度を有するカラー画像データであっても、区別可能なモノクロ画像データに変換できる。
また、一部のマトリクスのサイズを小さくすることができることにより、ディザマトリクスを格納するメモリを節約することができる。
10:ホストコンピューター、11:CPU、12:RAM、13:アプリケーションプログラム、14:プリンタードライバー、15:シアン用ディザマトリクス、16:マゼンダ用ディザマトリクス、17:イエロー用ディザマトリクス、20:プリンター、25:コントローラー、26:印刷エンジン

Claims (10)

  1. 複数色の階調値を有するカラー画像データをモノクロ画像データに変換する画像処理工程をコンピューターに実行させる画像処理プログラムにおいて、
    前記画像処理工程は、
    前記カラー画像データの各画素について、色毎に異なるディザマトリクスを適用し、前記カラー画像データの各色の入力階調値を、各色の前記ディザマトリクスに基づいて画素毎のドットデータに変換し、複数色の前記変換された画素毎のドットデータを合成した前記モノクロ画像データを出力する変換工程を有し、
    前記ディザマトリクスは、前記ドットデータにより形成されるドット領域が前記色毎に異なるように構成されていることを特徴とするコンピューター読み取り可能な画像処理プログラム。
  2. 請求項1において、
    前記ディザマトリクスは、所定の入力階調値に対応する前記ドット領域の面積の割合が、当該色の明度の寄与率に対応するように構成されていることを特徴とする画像処理プログラム。
  3. 請求項1において、
    前記ディザマトリクスは、最大の前記入力階調値に対応する前記ドット領域に対する出力濃度の割合が、当該色の明度の寄与率に対応するように構成されていることを特徴とする画像処理プログラム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記ディザマトリクスは、最大階調値を含む第1の入力階調値領域を除く第2の入力階調値領域の入力階調値に対応する前記ドット領域が前記複数色間で重ならないように構成されていることを特徴とする画像処理プログラム。
  5. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記ディザマトリクスは、前記ドット領域が前記複数色間で重ならないように構成されていることを特徴とする画像処理プログラム。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記ディザマトリクスは、前記複数色間において同サイズであることを特徴とする画像処理プログラム。
  7. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記ディザマトリクスは、第1の色成分の前記ディザマトリクスは、それ以外の第2の色成分の前記ディザマトリクスの倍数サイズであることを特徴とする画像処理プログラム。
  8. 複数色の階調値を有するカラー画像データをモノクロ画像データに変換する画像処理方法であって、
    前記カラー画像データの各画素について、色毎に異なるディザマトリクスを適用し、前記カラー画像データの各色の入力階調値を、各色の前記ディザマトリクスに基づいて画素毎のドットデータに変換し、複数色の前記変換された画素毎のドットデータを合成した前記モノクロ画像データを出力する変換工程を有し、
    前記ディザマトリクスは、前記ドットデータにより形成されるドット領域が前記色毎に異なるように構成されていることを特徴とする画像処理方法。
  9. 請求項8において、
    前記ディザマトリクスは、所定の入力階調値に対応する前記ドット領域の面積の割合が、当該色の明度の寄与率に対応するように構成されていることを特徴とする画像処理方法。
  10. 請求項8において、
    前記ディザマトリクスは、最大の前記入力階調値に対応する前記ドット領域に対する出力濃度の割合が、当該色の明度の寄与率に対応するように構成されていることを特徴とする画像処理方法。
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