JP2011023452A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】抵抗値のバラツキが小さく良好な特性を示す抵抗素子を有し、高速に動作可能な半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板11内に形成された素子分離領域12と、第1の活性領域13Aと、第2の活性領域13Bと、第1の活性領域13A上に形成され、第1導電型不純物が導入されたシリコンからなる第1導電型ゲート電極16Aを有する第1導電型MISトランジスタと、第2の活性領域13B上に形成され、第2導電型不純物が導入されたシリコンからなる第2導電型ゲート電極16Bを有する第2導電型MISトランジスタと、素子分離領域12上に形成され、p型不純物が導入されたシリコンからなり、n型ゲート電極16A及びp型ゲート電極16Bよりも抵抗値の大きいp型抵抗体16Dとを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばアナログ抵抗素子などを有する半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、情報通信機器の発達に伴い、システムLSI(Large Scale Integration)等の半導体装置には高い処理能力が要求されているため、トランジスタの動作速度の高速化が図られている。特に、n型MISトランジスタとp型MISトランジスタで構成されるCMIS(Complementary Metal Insulator Semiconductor)トランジスタは、低消費電力であることから広く用いられている。そのCMISトランジスタの高速化は、主として構造の微細化によって進められており、半導体素子を加工するリソグラフィー技術の進歩に支えられてきた。しかしながら、最近では、要求される最小加工寸法がリソグラフィーに用いる光の波長レベル以下になってきており、より一層の微細化加工は困難になりつつある。
そこで、微細化することなく、トランジスタのデバイス性能を向上させる技術が求められている。その技術の1つとして、抵抗体と高駆動トランジスタを1チップ上に混載した上で、レーザーによって不純物を高活性化し、トランジスタの駆動力向上を図るレーザーアニール技術が挙げられる。レーザーアニール技術を用いたトランジスタでは、レーザーアニールを使用しないトランジスタに比べて拡散層抵抗の低減による寄生抵抗の低下が図れ、ゲート電極の空乏化が改善されるため、n型MISトランジスタ及びp型MISトランジスタの電流駆動能力を大きくすることができる。
このレーザーアニールを用いる技術の中で、選択的レーザーアニールが提案されている(例えば、特許文献1参照)。具体的に説明すると、まず半導体基板上に素子分離領域、ゲート絶縁膜、及びゲート電極を形成してから、半導体基板内にイオン注入によりエクステンション領域及びソース・ドレイン領域を形成する。その後、半導体基板上のトランジスタに選択レーザーアニールを行うことで、特性を改善することが可能となる。
ここで、CMISトランジスタ回路には、ポリシリコンにp型不純物が導入されたp抵抗体が用いられている。抵抗体の周囲は絶縁膜で囲まれているためリーク電流が少ない事、グレイン境界に存在する欠陥により高抵抗が得られる事などの利点があるため、幅広くCMISトランジスタ回路に採用されている。そこで、p抵抗体は小面積でも高抵抗を実現するために、シリサイド化しない(非シリサイド)ポリシリコンで構成する場合がある。
特開2008−218726号公報
一方、本願発明者らは、細い線幅からなる非シリサイドp抵抗体がレーザーアニールされると、不純物が活性化されて、抵抗値の制御が難しくなることを独自に見出した。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、シリサイド防止膜の有無に関わらず、抵抗値のバラツキが小さく良好な特性を示す抵抗素子を有し、高速に動作可能な半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一例に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板内に形成された素子分離領域と、前記素子分離領域に取り囲まれた前記半導体基板からなる第1の活性領域と、前記素子分離領域に取り囲まれた前記半導体基板からなる第2の活性領域と、前記第1の活性領域上に形成され、第1導電型不純物が導入されたシリコンからなる第1導電型ゲート電極を有する第1導電型MISトランジスタと、前記第2の活性領域上に形成され、第2導電型不純物が導入されたシリコンからなる第2導電型ゲート電極を有する第2導電型MISトランジスタと、前記素子分離領域上に形成され、第2導電型不純物が導入されたシリコンからなり、前記第1導電型ゲート電極及び前記第2導電型ゲート電極よりも抵抗値の大きい第2導電型抵抗体とを備えている。
この構成によれば、第2導電型抵抗体の抵抗値は第1導電型ゲート電極及び第2導電型ゲート電極よりも大きいので、いわゆるCMOS回路として良好に動作させることができる。
特に、第2導電型抵抗体上にレーザー反射膜が設けられている場合、不純物の活性化をレーザーアニールによって行うことで、第1導電型ゲート電極及び第2導電型ゲート電極の不純物は活性化できるとともに、第2導電型抵抗体中の不純物の活性化が抑えられ、抵抗値のバラツキの小さい半導体装置を提供することが可能となる。
本発明の一例に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板内に素子分離領域と、前記素子分離領域に囲まれた第1の活性領域及び第2の活性領域を形成する工程(a)と、前記第1の活性領域上に第1のゲート絶縁膜及びシリコンからなるn型ゲート電極を、前記第2の活性領域上に第2のゲート絶縁膜及びシリコンからなる第2導電型ゲート電極を、前記素子分離領域上にシリコンからなる第2導電型抵抗体をそれぞれ形成する工程(b)と、前記第2導電型抵抗体を選択的に覆うレーザー反射膜を形成する工程(c)と、前記工程(c)の後に、前記半導体基板にレーザーアニールを行って前記第1導電型ゲート電極及び前記第2導電型ゲート電極中の不純物を活性化する工程(d)とを備えている。
この方法によれば、第2導電型抵抗体上にレーザー反射膜を形成した状態でレーザーアニールを行うため、第1導電型ゲート電極及び第2導電型ゲート電極では抵抗値が低減する。また、第2導電型抵抗体は不純物の活性化が抑えられ、第1導電型ゲート電極および第2導電型ゲート電極の抵抗値を下げつつ第2導電型抵抗体の抵抗値は減少させない。このため、第2導電型抵抗体の抵抗値のバラツキは小さくなっている。
本発明の半導体装置及びその製造方法によれば、バラツキが小さく、且つ、抵抗値の高い抵抗率を有する第2導電型抵抗体を備えているため、高速に動作可能な半導体装置を実現することができる。
本発明の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。 半導体基板上に形成されたシリサイド防止膜の光反射量と、p領域の抵抗値との関係を示す図である。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について、図1を参照しながら説明する。図1(a)〜(f)は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。最初に、本実施形態の半導体装置の製造方法について述べる。
図1(a)に示すように、まず、半導体基板11内に、例えばSTI(Shallow Trench Isolation)法により素子分離領域12を形成する。次に、半導体基板11内の所定の領域にp型不純物及びn型不純物を導入し、素子分離領域12にそれぞれ取り囲まれたp型活性領域13A、及びn型活性領域13B、13Cをそれぞれ形成する。ここで、図1(a)に示すように、本実施形態の半導体装置は、n型MISトランジスタ形成領域A、p型MISトランジスタ形成領域B、C、及びp型抵抗素子形成領域Dを有している。
次に、半導体基板11の全面上に、例えば厚さが2nmでシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜と、厚さが100nmで、ポリシリコンなどからなるゲート電極形成膜とを順次堆積する。次いで、ゲート電極形成膜のうち、n型MISトランジスタ形成領域Aに形成された部分にAs(砒素)などのn型不純物をドーズ量が6×1015cm−2でイオン注入し、p型MISトランジスタ形成領域B、C、及びp型抵抗素子形成領域Dに形成された部分にB(ボロン)などのp型不純物をドーズ量が2×1015cm−2でイオン注入する。その後、ゲート電極形成膜及びゲート絶縁膜をパターニングすることで、n型MISトランジスタ形成領域A上にはゲート絶縁膜15aを挟んでn型ゲート電極16Aを形成し、p型MISトランジスタ形成領域B上、p型MISトランジスタ形成領域C上にはゲート絶縁膜15b、15cを挟んでp型ゲート電極16B、16Cをそれぞれ形成するとともに、p型抵抗素子形成領域D上にはp型抵抗体16Dを形成する。なお、本実施形態では、素子分離領域12上にp型抵抗体16Dを直接形成しているが、ゲート絶縁膜をCVD法などにより形成した場合、素子分離領域12とp型抵抗体16Dとの間にゲート絶縁膜が形成された構成であってもよい。その後、n型ゲート電極16A、p型ゲート電極16B、16C、及びp型抵抗体16Dの側面上にエクステンション領域を形成するためのオフセットスペーサ(図示せず)をそれぞれ形成してもよい。
次に、n型ゲート電極16Aをマスクにして、p型活性領域13AにAsなどのn型不純物をイオン注入してn型エクステンション領域18Aを形成する。同様にして、p型ゲート電極16B、16Cをマスクにして、n型活性領域13B、13CにBFなどのp型不純物をイオン注入して、p型エクステンション領域18B、18Cをそれぞれ形成する。
続いて、n型ゲート電極16A、p型ゲート電極16B、16C、及びp型抵抗体16Dの側面上に、断面形状がL字状の酸化シリコン膜17と、酸化シリコン膜17上に形成された窒化シリコン膜とからなる2層構造を有するサイドウォール20A、20B、20C、20Dをそれぞれ形成する。その後、n型MISトランジスタ形成領域Aでは、n型ゲート電極16A及びサイドウォール20Aをマスクとしてp型活性領域13AにP及びAsなどのn型不純物を注入し、n型ソース・ドレイン領域21Aを形成する。同様にして、p型MISトランジスタ形成領域B、Cにおいて、n型活性領域13B、13CにBなどのp型不純物をそれぞれ注入し、p型ソース・ドレイン領域21B、21Cをそれぞれ形成する。なお、n型ソース・ドレイン領域21A、n型エクステンション領域18A、p型ソース・ドレイン領域21B、21C、及びp型エクステンション領域18B、18Cを形成する際には、p型抵抗体16Dに不純物が入らないようにp型抵抗体16D上にマスクを設けておく。
次に、図1(b)に示すように、半導体基板11の全面上に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法またはスパッタ法などを用いて、例えば厚さが10nm以上50nm以下の範囲で酸化物からなるレーザー反射膜24を形成する。ここで、レーザー反射膜24は、例えばAl、TiAlO、TiSiO、またはAlSiOなどの酸化物で構成され、p型活性領域13Aおよびp型抵抗体においてレーザーの光を反射する膜である。
次に、図1(c)に示すように、p型抵抗素子形成領域D上に形成された部分を残して、レーザー反射膜24を選択的に除去する。ここで、レーザー反射膜24は、例えばリソグラフィ法及びドライエッチング技術を用いることにより除去される。なお、レーザー反射膜24を設ける場合、シリコン酸化膜からなる下地絶縁膜の上にレーザー反射膜24を積層すると、選択比が確保されるため好ましい。
続いて、LSA(Laser Spike Anneal)により、半導体基板11を例えば1000度以上1170度以下の範囲で熱処理する。LSAは例えば、波長が10.6μmの赤外線を用いるが、他の波長レーザーの場合、レーザー反射膜24の厚さや構成を波長に合わせて変更することで同様の効果が得られる。また、この時、上述の工程で形成した各エクステンション領域、及び、各ソース・ドレイン領域に注入された不純物が活性化される。さらに、本工程では、レーザー反射膜24によりレーザーの光を反射するため、p型抵抗体16Dは不純物は活性化されない。また、n型ゲート電極16Aにおいても、n型MISトランジスタAのチャネル領域または、p型ゲート電極16B、16Cはレーザーの光を受け不純物が活性化される。
なお、図示はしていないが、1チップの中にLSAしないp型抵抗体16Dが他にもある場合、その領域にはレーザー反射膜24を残すこともある。
次に、図1(d)に示すように、レーザー反射膜24を除去する。なお、図1(c)に示す工程と同様にして、レーザー反射膜24は、例えばドライエッチングまたはウェットエッチングにより除去する。また、この時、レーザー反射膜24を除去しないで後のシリサイド形成工程におけるシリサイド防止膜として使用してもよい。
次に、図1(e)に示すように、半導体基板11の全面上に、例えば膜厚が10nmで酸化シリコンなどからなるシリサイド防止膜25を堆積する。その後、p型抵抗素子形成領域D上に形成された部分を残して、シリサイド防止膜25を選択的に除去する。次いで、半導体基板11の全面上に例えば膜厚が10nmでNiからなる金属膜26を堆積する。
続いて、図1(f)に示すように、半導体基板11に熱処理を行うことで、n型MISトランジスタ形成領域Aでは、n型ソース・ドレイン領域21A上、並びに、n型ゲート電極16A上に、ニッケルシリサイドからなる金属シリサイド膜27が形成される。同様にして、p型MISトランジスタ形成領域B、Cでは、p型ソース・ドレイン領域21B上、並びに、p型ゲート電極16B上、16C上に、金属シリサイド膜27が形成される。一方、シリサイド防止膜25が形成されたp型抵抗素子形成領域Dでは、金属シリサイド膜27は形成されない。次に、前述の工程でシリサイド化されずに残存した金属膜26と、シリサイド防止膜25とをそれぞれ除去する。以降、所定の工程を経て、本実施形態の半導体装置を製造することができる。
続いて、本実施形態の半導体装置の構成について図1(f)を用いて簡単に説明する。なお、本実施形態の半導体装置において、各不純物の種類や、各膜の材料及び製造方法などは、上述の製造方法で述べたものと同様であるため、ここでは省略する。
図1(f)に示すように、本実施形態の半導体装置は、半導体基板11内に形成された素子分離領域12と、素子分離領域12に取り囲まれたp型活性領域13A、及びn型活性領域13B、13Cと、n型MISトランジスタと、p型MISトランジスタ(第1のp型MISトランジスタ及び第2のp型MISトランジスタ)と、素子分離領域12上に形成されたp型抵抗体16Dとを備えている。
ここで、n型MISトランジスタは、p型活性領域13A上に形成されたゲート絶縁膜15aと、ゲート絶縁膜15a上に形成されたn型ゲート電極16Aと、p型活性領域13Aのうちn型ゲート電極16Aの両側方に位置する領域に形成されたn型ソース・ドレイン領域21A及びn型エクステンション領域18Aと、n型ゲート電極16Aの側面上に形成されたサイドウォール20Aと、n型ゲート電極16A上及びn型ソース・ドレイン領域21A上に形成された金属シリサイド膜27とを有している。
また、p型MISトランジスタ(第1のp型MISトランジスタ)は、n型活性領域13B上に形成されたゲート絶縁膜15bと、ゲート絶縁膜15b上に形成されたp型ゲート電極16Bと、n型活性領域13Bのうちp型ゲート電極16Bの両側方に位置する領域に形成されたp型ソース・ドレイン領域21B及びp型エクステンション領域18Bと、p型ゲート電極16Bの側面上に形成されたサイドウォール20Bと、p型ゲート電極16B上及びp型ソース・ドレイン領域21B上に形成された金属シリサイド膜27とを有している。
p型MISトランジスタ(第2のp型MISトランジスタ)は、n型活性領域13C上に形成されたゲート絶縁膜15cと、ゲート絶縁膜15c上に形成されたp型ゲート電極16Cと、n型活性領域13Cのうちp型ゲート電極16Cの両側方に位置する領域に形成されたp型ソース・ドレイン領域21C及びp型エクステンション領域18Cと、p型ゲート電極16Cの側面上に形成されたサイドウォール20Cと、p型ゲート電極16C上及びp型ソース・ドレイン領域21C上に形成された金属シリサイド膜27とを有している。p型抵抗体16Dの抵抗値は、n型ゲート電極16A、p型ゲート電極16B、16Cよりも高くなっている。なお、ここでいう抵抗値とは、シート抵抗を意味するものとする。
次に、本実施形態で説明した製造方法の効果を説明する。
図2は、半導体基板上に形成されたシリサイド防止膜(レーザー反射膜)の光反射量と、p領域の抵抗値との関係を示す図である。なお、縦軸に示すp領域の抵抗値は、最大値を1として規格化しており、最大値に対する割合を表している。また、p領域の抵抗値は、半導体基板上に堆積するシリサイド防止膜の膜質を変えてレーザーアニールした時のシリサイド化されていないp領域の抵抗値を示している。なお、シリサイド防止膜の光反射がp領域に及ぼす影響のみを判断するために、p領域上に酸化シリコン膜を形成した状態でレーザーアニールを行った。
図2に示す結果から、半導体基板上に形成されたシリサイド防止膜による光反射量が減少するにつれ、p領域の抵抗値が増加することが分かる。これにより、シリサイド防止膜の光反射量が多いほど、不純物の活性率が低下していることが分かる。以上のことから、半導体基板上に形成されたシリサイド防止膜の領域や膜厚に依存してp領域の抵抗値が変動すると言える。
以上説明したように、本実施形態の製造方法では、図1(c)に示す工程で、p型抵抗素子形成領域D上にレーザー反射膜24を設けてLSAを行っている。この方法によれば、従来の半導体装置の製造方法とは異なり、p型抵抗体16Dではレーザー反射膜24によりレーザー光が反射され、p型抵抗体16D内へのレーザー光の入射が防がれている。このため、p型抵抗体16Dに含まれるp型不純物の活性化率が大きく変化することがなく、活性化率のバラツキの小さい抵抗素子を得ることができる。従って、p型抵抗体16Dの抵抗率のバラツキも小さくなるため、本実施形態の半導体装置の製造方法では、アナログ抵抗素子など、高精度な動作が要求される抵抗素子を比較的容易に作製することが可能となる。また、本実施形態では、p型抵抗体16Dを用いて説明したが、p型抵抗体16Dの代わりもn型抵抗体であってもよく、同様な効果を得ることができる。なお、不純物の活性化率とは、導入された不純物原子に対する活性化された原子の個数の割合を意味する。不純物の活性化率は、広がり抵抗測定などで実測することができる。
また、レーザー反射膜24はレーザー光を全反射するため、p型抵抗体16D内の不純物の活性化率は、レーザー反射膜24が形成されない、例えばp型ゲート電極16C内の不純物の活性化率よりも小さくなる。その結果、p型抵抗体16Dの抵抗値(抵抗率)は、p型ゲート電極16B、16Cの抵抗値(抵抗率)よりも高くなる。従って、抵抗率の高い抵抗素子を有する半導体装置を実現することができる。また、例えば図1(c)に示していないが、1チップの中で1チップの中にレーザー反射膜24で覆われていないp型抵抗体を同時に設けておいてもよい。それにより、レーザー反射膜24で覆われていないp型抵抗体はレーザーアニールによってp型抵抗体の抵抗値は低くなり、1チップ中にp型抵抗体の抵抗値が高い素子と低い素子を混載することができる。
一方、図1(c)に示す工程で、n型MISトランジスタ及びp型MISトランジスタのソース・ドレイン領域では、レーザー光によって高い効率で活性化されるので、ソース・ドレイン領域の抵抗値を低減することができる。
なお、本実施形態の半導体装置の製造方法では、図1(f)に示す工程で、n型ゲート電極16A上、p型ゲート電極16B、16C上に金属シリサイド膜27を形成することで、これらのゲート電極とコンタクトとの接触抵抗が低減されるため、半導体装置の駆動能力をさらに向上できる。
本発明の半導体装置及びその製造方法は、例えばシステムLSIなどの半導体装置の高駆動力化に有用である。
11 半導体基板
12 素子分離領域
13A p型活性領域
13B、13C n型活性領域
15a、15b、15c ゲート絶縁膜
16A n型ゲート電極
16B、16C p型ゲート電極
16D p型抵抗体
17 酸化シリコン膜
18A n型エクステンション領域
18B、18C p型エクステンション領域
20A、20B、20C、20D サイドウォール
21A n型ソース・ドレイン領域
21B、21C p型ソース・ドレイン領域
24 レーザー反射膜
25 シリサイド防止膜
26 金属膜
27 金属シリサイド膜

Claims (17)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板内に形成された素子分離領域と、
    前記素子分離領域に取り囲まれた前記半導体基板からなる第1の活性領域と、
    前記素子分離領域に取り囲まれた前記半導体基板からなる第2の活性領域と、
    前記第1の活性領域上に形成され、第1導電型不純物が導入されたシリコンからなる第1導電型ゲート電極を有する第1導電型MISトランジスタと、
    前記第2の活性領域上に形成され、第2導電型不純物が導入されたシリコンからなる第2導電型ゲート電極を有する第2導電型MISトランジスタと、
    前記素子分離領域上に形成され、第2導電型不純物が導入されたシリコンからなり、前記第1導電型ゲート電極及び前記第2導電型ゲート電極よりも抵抗値の大きい第2導電型抵抗体とを備えている半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2導電型抵抗体での不純物の活性化率は前記第2導電型ゲート電極での不純物の活性化率よりも低いことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または2に記載の半導体装置において、
    前記第2導電型抵抗体の上に形成されたレーザー反射膜をさらに備えていることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3に記載の半導体装置において、
    前記レーザー反射膜は、光を全反射することを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
    前記第2導電型ゲート電極上には金属シリサイド膜が形成され、前記第2導電型抵抗体上には前記金属シリサイド膜が形成されていないことを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
    前記第1導電型MISトランジスタは、前記第1導電型ゲート電極の側面上に形成された第1のサイドウォールと、前記第1の活性領域のうち前記第1導電型ゲート電極の両側方に位置する領域に形成された第1導電型ソース・ドレイン領域とをさらに有し、
    前記第2導電型MISトランジスタは、前記第2導電型ゲート電極の側面上に形成された第2のサイドウォールと、前記第2の活性領域のうち前記第2導電型ゲート電極の両側方に位置する領域に形成された第2導電型ソース・ドレイン領域とをさらに有していることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
    前記第1導電型は、n型であり、
    前記第2導電型は、p型であることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1〜6のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
    前記第1導電型は、p型であり、
    前記第2導電型は、n型であることを特徴とする半導体装置。
  9. 半導体基板内に素子分離領域と、前記素子分離領域に囲まれた第1の活性領域及び第2の活性領域を形成する工程(a)と、
    前記第1の活性領域上に第1のゲート絶縁膜及びシリコンからなる第1導電型ゲート電極を、前記第2の活性領域上に第2のゲート絶縁膜及びシリコンからなる第2導電型ゲート電極を、前記素子分離領域上にシリコンからなる第2導電型抵抗体をそれぞれ形成する工程(b)と、
    前記第2導電型抵抗体を選択的に覆うレーザー反射膜を形成する工程(c)と、
    前記工程(c)の後に、前記半導体基板にレーザーアニールを行って前記第1導電型ゲート電極及び前記第2導電型ゲート電極中の不純物を活性化する工程(d)とを備えている半導体装置の製造方法。
  10. 請求項9に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(d)の後、前記レーザー反射膜を除去する工程(e)をさらに備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 請求項9または10に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(c)では、前記半導体基板上の全面に前記レーザー反射膜を形成した後、前記レーザー反射膜のうち前記第2導電型ゲート電極上及び前記第1導電型ゲート電極上に形成された部分を除去することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 請求項9〜11のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(d)により、前記第1導電型ゲート電極及び前記第2導電型ゲート電極の抵抗値は前記第2導電型抵抗体の抵抗値よりも低くなることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 請求項9〜12のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(b)の後、前記工程(c)の前に、前記第1の活性領域のうち前記第1導電型ゲート電極の両側方に位置する領域に第1導電型エクステンション領域を形成するとともに、前記第2の活性領域のうち前記第2導電型ゲート電極の両側方に位置する領域に第2導電型エクステンション領域を形成する工程をさらに備え、
    前記工程(d)では、前記第1導電型エクステンション領域及び前記第2導電型エクステンション領域中の不純物が活性化することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 請求項9〜13のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(b)の後、前記工程(c)の前に、前記第1導電型ゲート電極の側面上に第1のサイドウォールを形成するとともに、前記第2導電型ゲート電極の側面上に第2のサイドウォールを形成する工程(e)と、
    前記工程(e)の後、前記工程(c)の前に、前記第1の活性領域のうち前記第1導電型ゲート電極の両側方に位置する領域に第1導電型ソース・ドレイン領域を形成し、前記第2の活性領域のうち前記第2導電型ゲート電極の両側方に位置する領域に第2導電型ソース・ドレイン領域を形成する工程(f)とをさらに備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 請求項9に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記工程(d)の後、前記第1導電型ゲート電極上及び前記第2導電型ゲート電極上に金属シリサイド膜を形成する工程(g)をさらに備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 請求項15に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2導電型抵抗体上には前記金属シリサイド膜が形成されておらず、
    前記工程(g)では、前記第2導電型抵抗体上の前記レーザー反射膜が前記金属シリサイド膜の形成を防ぐことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 請求項9〜16のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法において、
    前記レーザー反射膜は、Al、TiAlO、TiSiO、AlSiOのうちいずれか1つで構成されていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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