JP2011023281A - 反射鏡付きランプ及び画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発光部および当該発光部から延設された封止部を有し当該封止部に電極組立体が封止されたランプと、前記発光部から出射された光を反射する反射面および前記封止部が挿入される筒部を有する反射鏡とを有し、前記封止部と筒部とが固着剤によって固着された反射鏡付きランプであって、前記電極組立体における前記封止部から外部に導出している部分に接合される接合部と、前記接合部から延設されており少なくとも一部が前記固着剤中に埋め込まれるアンカー部とを有する補強板を備える構成とする。
【選択図】図1
Description
図15に示す反射鏡付きランプ700は、発光部713および当該発光部713から延設された封止部714を有し当該封止部714に電極組立体712が封止された高圧放電ランプ710と、前記発光部713から出射された光を反射する反射面721および前記封止部714が挿入される筒部723を有する反射鏡720とを備える。電極組立体712の外部電極718は、封止部714に冠着された口金790と電気的に接続されており、当該口金790のボルト部791にリード線740先端の圧着端子744が装着され、ワッシャ792を挟んでナット793で締め付けられることによって、前記外部電極718と前記リード線740とが電気的に接続されている。
これら課題を解決したランプとして、特許文献1には、図16に示す反射鏡付きランプ800が開示されている。反射鏡付きランプ800は、発光部813および当該発光部813から延設された封止部814を有し当該封止部814に電極組立体812が封止された高圧放電ランプ810と、前記発光部813から出射された光を反射する反射面821および前記封止部814が挿入される筒部823を有する反射鏡820とを備える点において、図15に示す反射鏡付きランプ700と同様である。しかしながら、封止部814には口金790が冠着されておらず、電極組立体812の外部電極818における封止部814から導出する部分819は剥き出しになっている。当該導出部分819をリード線840の先端に取り付けた導電性のスリーブ844に溶接することによって、外部電極818と前記リード線840とを電気的に接続している。
[反射鏡付きランプ]
図1は、本実施の形態に係る反射鏡付きランプを示す断面図である。図1に示すように、本実施の形態に係る反射鏡付きランプ100は、高圧放電ランプ110、反射鏡120、補強板130、一対のリード線140a,140b及びコネクタ150を備える。
放電容器111は、発光部113と、当該発光部113の両側から延設された一対の封止部114a,114bとからなる。
発光部113は、内部に放電空間115を有し、当該放電空間115には、例えば、発光物質としての水銀、始動補助用としての希ガス、及び、ハロゲンガスが封入され、ランプ点灯中の水銀蒸気圧が約300[気圧]である。なお、希ガスとしては、例えば、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)のいずれか又はそれらの少なくとも2種の混合ガス等が挙げられる。また、ハロゲンガスとしては、例えば、ヨウ素(I)、臭素(Br)、塩素(Cl)のいずれか又はそれらの少なくとも2種の混合物質などが挙げられる。
第1封止部114a及び第2封止部114bには、それぞれ電極組立体112a,112bが封止されており、前記第1封止部114aのみに金属キャップ160が冠着されている。金属キャップ160は、発光部113から出射された紫外線が第1封止部114aを通過して外部へ漏れるのを防止するための部材である。
第2封止部114bには、トリガー線170の一端部が巻き付けられている。トリガー線170は、ランプ点灯時の始動電圧を下げるための部材であって、放電容器111の外周面に沿って第1封止部114aまで引き廻され、電極組立体112aの外部電極118aに巻き付けられた巻付部分171で前記外部電極118aと電気的に接続されている。
外部電極118a,118bは、例えば、モリブデン製で直径約0.4mmの棒状であって、金属箔117a,117b側が封止部114a,114b内に埋め込まれ、金属箔117a,117bとは反対側が封止部114a,114bから外部に導出されている。なお、外部電極118a,118bの直径は約0.4mmに限定されないが、封止部114a,114bの気密性を高めるためには、0.5mm以下であることが好ましく、この場合は特に外部電極118aが外力により折れ易いため、本発明に係る構成が有効である。
反射鏡120は、例えばダイクロイック反射鏡であって、発光部113から出射された光を反射する凹状の反射面121を有する椀部122と、当該椀部122から延設された筒部123とを有する。高圧放電ランプ110の第1封止部114aを椀部122の反射面121側から筒部123内へと挿入し、反射面121の焦点と高圧放電ランプ110の一対の電極116a,116b間の中央位置とを略一致させた状態で、第1封止部114aと前記筒部123との隙間に固着剤180としてのセメントを充填して、高圧放電ランプ110と反射鏡120とが固着されている。なお、固着剤180は、セメントに限定されず、ランプ用の固着剤として入手可能な市販品を使用して良い。
接合部131は、略三角形状であって、舌片132a,132b側の端部134に略半円状の切欠部分135が形成されており、図2に示すように、前記端部134を第1封止部114a(正確には金属キャップ160)に当接させた際に、前記接合部131がトリガー線170の巻付部分171と接触しないようになっている。
接合部131は、導出部分119と、例えば溶接により接合されている。なお、接合方法は、例えば、ねじ締め、かしめ、付着など溶接以外の方法であっても良いが、接合強度の強い溶接がより好ましい。
一対の舌片132a,132b間の幅W4は約6.5mmであって、第1封止部114aを挟んで両側に配置できるように、第1封止部114aの外径よりは少し大きくなっている。幅W4は、第1封止部114aの外径に応じて3mm〜8mmであることが好ましい。
各舌片132a,132bが固着剤180によって固定されており、接合部131が導出部分119に接合されており、かつ、各舌片132a,132bと接合部131とが一体(不動の関係)であるため、導出部分119は補強板130を介して固着剤180に対し位置的に固定されている。したがって、リード線140aが引っ張られるなどして外力が加わったときは、導出部分119に伝わるはずだった外力が補強板130を介して固着剤180に伝わる。これにより、導出部分119が折れるのを防止することができる。
補強板130は、鉄−ニッケル(Fe−Ni)合金製であるため、導電性を有する。このように補強板130が導電性を有する場合は、接合部131と導出部分119とを溶接することで補強板130と外部電極118aとを電気的に接続することができる。なお、補強板130は、導電性を有するものに限定されない。
外部電極118aと補強板130との溶接、外部電極118aとスリーブ144aとの溶接、スリーブ144aと補強板130との溶接は、一度に行うことが可能であり、これにより、外部電極118a、補強板130及びスリーブ144aは一体に接合され、かつ、それぞれが電気的に接続される。
外部電極とリード線との接続強度を実験により評価した。実験では、実施例として、上記本実施の形態に係る反射鏡付きランプ、すなわち、外部電極の直径が約0.4mmであり、補強板を備える反射鏡付きランプを用いた。また、比較例1として、外部電極が約0.6mmである点、補強板を備えていない点が実施例と異なる反射鏡付きランプを用いた。さらに、比較例2として、補強板を備えていない点が実施例と異なる反射鏡付きランプ(外部電極は実施例と同じ約0.4mm)を用いた。
実験結果から明らかなように、実施例は、外部電極の直径が0.4mmであるにもかかわらず、外部電極の直径が0.6mmである比較例1と同程度の接続強度を有した。一方、比較例2は、実施例と同様に外部電極の直径が0.4mmであるが、補強板を備えていないため、実施例ほどの接続強度はなかった。このような接続強度の差は、補強板によって外部電極の強度が補強されているか否かの差によるものだと考えられる。
図6は、本実施の形態に係る第1の画像表示装置を示す一部破断斜視図であって、内部の様子がわかるように筐体の天板を取り除いている。図6に示すように、本実施の形態に係る第1の画像表示装置200は、前方に設置したスクリーン(不図示)に向けて画像を投影する投射型のフロントプロジェクタであって、DLP(登録商標)方式を採用している。当該画像表示装置200は、筐体201内に、光源としての反射鏡付きランプ100、DMD(登録商標)や3色のカラーフィルタからなるカラーホイール(いずれも不図示)等を有する光学ユニット202、前記DMD等を駆動制御する制御ユニット203、投射レンズ204、冷却ファンユニット205、及び、商用電源から供給される電力を前記制御ユニット203や前記反射鏡付きランプ100に適した電力に変換して供給する電源ユニット206等が収納された構成を有する。
[変形例]
以上、本発明に係る反射鏡付きランプ及び画像表示装置を実施の形態に基づいて具体的に説明してきたが、本発明に係る反射鏡付きランプ及び画像表示装置は、上記の実施の形態に限定されない。例えば以下のような変形例が考えられる。
上記本実施の形態では、外部電極118aとリード線140aとの接続構造は、外部電極118aと補強板130、外部電極118aとスリーブ144a、及び、補強板130とスリーブ144aがそれぞれ溶接により直接接合された構成であったが、このような構成に限定されず例えば以下のような構成であっても良い。
補強板の形状は、上記実施の形態に係る形状に限定されず、例えば、以下のような形状とすることが考えられる。
図12は、変形例5に係る補強板を示す図である。図12に示すように、変形例5に係る補強板430は、略U字形であって、接合部431と、当該接合部431から延設された一対の舌片432a,432bからなるアンカー部433とを有する。接合部431は、上記実施の形態に係る接合部131と同じ機能を果たし、一対の舌片432a,432bは、上記実施の形態に係る一対の舌片132a,132bと同じ機能を果たす。補強板430は、接合部431が小さく軽量であるため、反射鏡付きランプの低コスト化、軽量化に適している。
本発明に係るランプは所謂ダブルエンド型の高圧放電ランプに限定されず、例えば所謂シングルエンド型の高圧放電ランプであっても良い。
図14は、変形例7に係る反射鏡付きランプを示す断面図である。図14に示すように、変形例7に係る反射鏡付きランプ600は、所謂シングルエンド型の高圧放電ランプ610と反射鏡620とを備え、実施の形態と同様に、高圧放電ランプ610が反射鏡620の筒部623に固着剤680を介して保持されている。
補強板630は、外部電極618a,618bの導出部分が溶接により接合されている接合部631と、当該接合部631から延設された一対の舌片632a,632bを有し、それら舌片632a,632bの舌端が固着剤680に埋め込まれた状態で当該固着剤680により固定されている。補強板630の接合部631には、一対のリード線640a,640bのニッケル線642a,642bの先端に取り付けられた導電性のスリーブ644a,644bがそれぞれ溶接により接合されており、それらリード線640a,640bと外部電極618a,618bとがそれぞれ電気的に接続されている。
以上のように、本発明に係るランプは、シングルエンド型の高圧放電ランプ610を備えた反射鏡付きランプ600にも適用することができる。なお、本発明に係るランプは、高圧放電ランプに限定されない。
本発明に係る反射鏡付きランプにおいて、リード線及びスリーブは不可欠ではなく、それらリード線及びスリーブを備えていない構成であっても良い。
また、リード線は備えているがスリーブは備えておらず、リード線がスリーブを介さずに外部電極と電気的に接続されている構成であっても良い。その場合、外部電極とリード線との接続強度を確保するために、前記リード線が補強板に溶接等により接合されていることが好ましい。さらに、補強板が導電性を有し、当該補強板を介して外部電極とリード線とが電気的に接続されていることが好ましい。なお、補強板を介して外部電極とリード線とが電気的に接続されている場合は、必ずしも前記外部電極とリード線とが直接電気的に接続されている必要はない。
110,610 ランプ
112a,112b,612a,612b 電極組立体
113,613 発光部
114a,114b,614 封止部
119 導出部分
120,620 反射鏡
121 反射面
123,623 筒部
130,430,530,630 補強板
131a,131b,631a,631b 接合部
132a,132b,632a,632b 舌片
133,633 アンカー部
140a,140b 640a,649b リード線
144a,144b,644a,644b スリーブ
180,680 固着剤
200,300 画像表示装置
Claims (8)
- 発光部および当該発光部から延設された封止部を有し当該封止部に電極組立体が封止されたランプと、前記発光部から出射された光を反射する反射面および前記封止部が挿入される筒部を有する反射鏡とを有し、前記封止部と筒部とが固着剤によって固着された反射鏡付きランプであって、
前記電極組立体における前記封止部から外部に導出している部分に接合される接合部と、前記接合部から延設されており少なくとも一部が前記固着剤中に埋め込まれるアンカー部とを有する補強板を備えることを特徴とする反射鏡付きランプ。 - 前記アンカー部は、前記接合部から延設された一対の舌片からなり、それら舌片は、前記封止部を挟んだ状態で配置され各舌端が前記固着剤に埋め込まれていることを特徴とする請求項1記載の反射鏡付きランプ。
- 前記接合部と前記電極組立体の導出部分とが溶接により接合されていることを特徴とする請求項1又は2記載の反射鏡付きランプ。
- さらに、前記電極組立体に電流を供給するためのリード線を備え、当該リード線の一端部には導電性を有する接続端子が取り付けられており、前記リード線と前記導出部分とが前記接続端子を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の反射鏡付きランプ。
- 前記接続端子が前記補強板に接合されていることを特徴とする請求項4に記載の反射鏡付きランプ。
- 前記補強板は導電性を有し、前記導出部分と前記接続端子とが前記補強板を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の反射鏡付きランプ。
- さらに、前記電極組立体に電流を供給するためのリード線を備え、前記補強板は導電性を有し、前記導出部分と前記リード線とが前記補強板を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の反射鏡付きランプ。
- 請求項1から7のいずれかに記載の反射鏡付きランプを備えることを特徴とする画像表示装置。
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JP2002260432A (ja) * | 2001-03-06 | 2002-09-13 | Ushio Inc | 反射鏡付きランプ |
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