JP2011023222A - 照明装置およびプロジェクター - Google Patents

照明装置およびプロジェクター Download PDF

Info

Publication number
JP2011023222A
JP2011023222A JP2009167540A JP2009167540A JP2011023222A JP 2011023222 A JP2011023222 A JP 2011023222A JP 2009167540 A JP2009167540 A JP 2009167540A JP 2009167540 A JP2009167540 A JP 2009167540A JP 2011023222 A JP2011023222 A JP 2011023222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arc tube
light
flow path
sub
lighting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2009167540A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Shimizu
鉄雄 清水
Kunihiko Takagi
邦彦 高城
Kaname Hase
要 長谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2009167540A priority Critical patent/JP2011023222A/ja
Publication of JP2011023222A publication Critical patent/JP2011023222A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)
  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

【課題】より明るい光を射出可能であるとともに、冷却構造の簡素化、装置のコンパクト化、および騒音の抑制に寄与することのできる照明装置を提供すること。
【解決手段】本発明の照明装置2は、照明光軸Lを挟んで配置された第1発光管11aおよび第2発光管11bと、第1発光管と第2発光管との間に配置されて、第1発光管の周囲のうちの一部を覆い、第1発光管から射出した光を反射させる第1副反射部14aと、第1発光管から射出した光と、第1副反射部で反射した光とを反射させる第1主反射部12aと、第1発光管と第2発光管との間に配置されて、第2発光管の周囲のうちの一部を覆い、第2発光管から射出した光を反射させる第2副反射部14bと、第2発光管から射出した光と、第2副反射部で反射した光とを反射させる第2主反射部12bと、第1発光管と第2発光管の間に流路18を形成する流路構造体13と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、照明装置およびプロジェクター、特にリフレクターを有する照明装置の技術に関する。
プロジェクターの光源として使用されるランプ、例えば超高圧水銀ランプ等の放電ランプには、発光管から射出した光を反射させるリフレクター(反射鏡)が用いられている。また、より明るい画像を得るために、このようなランプを複数備えて構成した照明装置が提案されている。例えば、複数のランプから射出された光をミラーで反射させて、1つのロッドインテグレータに入射させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−20537号公報
プロジェクターに用いられるランプは、供給された電気エネルギーの多くが熱となり高温となることから、冷却風などによってランプを冷却する冷却装置が必要となる。上記従来の技術によれば、複数のランプそれぞれに対して冷却装置を設ける必要があり、照明装置の大型化や、製造コストの増大を招くという問題が生じる。また、それぞれの冷却装置から駆動音が発生すれば、騒音が大きくなってしまうという問題も生じる。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、より明るい光を射出可能であるとともに、冷却構造の簡素化、装置のコンパクト化、および騒音の抑制に寄与することのできる照明装置、およびその照明装置を有するプロジェクターを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、照明光軸を挟んで配置されて光を射出する第1発光管および第2発光管と、第1発光管と第2発光管との間に配置されて、第1発光管の周囲のうちの一部を覆い、第1発光管から射出した光を反射させる第1副反射部と、第1発光管から射出した光と、第1副反射部で反射した光とを反射させる第1主反射部と、第1発光管と第2発光管との間に配置されて、第2発光管の周囲のうちの一部を覆い、第2発光管から射出した光を反射させる第2副反射部と、第2発光管から射出した光と、第2副反射部で反射した光とを反射させる第2主反射部と、第1発光管と第2発光管との間に流体の通過可能な流路が形成された流路構造体と、を有する。
第1発光管と第2発光管の2つの発光管を備えることで、照明装置の高輝度化を図ることができる。また、2つの発光管が照明光軸を挟んで配置され、その間に流体の通過可能な流路が形成されるので、流路に流体を流すことで、対流や輻射によって2つの発光管を同時に冷却することができる。また、2つの副反射部の間に流路を形成すればよいので、冷却構造の簡素化および装置のコンパクト化を図ることができる。また、流路が2つの発光管の間に集約されれば、流体を通過させるのに必要となる装置、例えば送風ファンの数を減らすことができ、騒音の抑制を図ることもできる。
また、本発明の好ましい態様としては、副反射部は、流路構造体に一体に形成されていることが望ましい。副反射部が流路構造体に一体に形成されているので、部品点数の削減、およびコスト抑制を図ることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、流路は、第1発光管または第2発光管の少なくとも一方の近傍に形成された開口と連通していることが望ましい。開口からの流体の吹出しや吸込みにより、発光管と副反射部との間の空気を流動させることができ、発光管を効果的に冷却することができる。特に、開口から流体を吹出させた場合には、流体を発光管に直接吹き付けることができ、より一層効果的な冷却を実現することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、流路は、照明光軸よりも第1発光管側に形成された流路と、照明光軸よりも第2発光管側に形成された流路と、の複数の流路で構成されていることが望ましい。第1発光管側の流路を流れる流体に第1発光管の冷却を担当させ、第2発光管側の流路を流れる流体に第2発光管の冷却を担当させることができる。また、それぞれの流路に流す流体の量を調節することで、それぞれの発光管の状態に応じた適切な温度制御が可能となる。例えば、副反射部に上側を覆われている発光管のほうが、温度が上昇しやすいので、その発光管側に形成された流路に多くの流体を通過させて、より冷却することで適切な温度制御を行うことができる。
また、本発明の好ましい態様としては、第1発光管と第2発光管とは、照明光軸に対して略対称となるように配置されていることが望ましい。第1発光管と第2発光管とが照明光軸に対して略対称に配置されているので、強度分布の対称性に優れた照明光を得ることができる。
また、本発明のプロジェクターは、上記照明装置と、照明装置の流路に流体を通過させる流体駆動部と、照明装置から射出した光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、を有する。上記照明装置を用いることで、冷却構造の簡素化、プロジェクターのコンパクト化、騒音の抑制を図ることができる。
また、本発明の好ましい態様としては、照明装置の姿勢を検知する姿勢検知部と、姿勢検知部が検知した照明装置の姿勢に基づいて、流路に流れる流体の量を調整すべく流体駆動部を制御する制御部と、をさらに有することが望ましい。照明装置の姿勢に応じて柳亭の量を調整するので、例えば、温度が上昇しやすい状態となっている発光管側をより冷却できるように流体の流量を調整して、より適切な温度制御を行うことができる。
本発明の実施例1に係る照明装置を備えるプロジェクターの概略構成を示す図。 図1に示す照明装置の外観斜視図。 図1に示す照明装置の断面図。 流路構造体の斜視図。 発光管の光エネルギー出光特性図。 本発明の実施例2に係る照明装置を備えるプロジェクターの概略構成を示す図。 図6に示す照明装置の断面図。 本発明の実施例3に係る照明装置を備えるプロジェクターの概略構成を示す図。 図8に示す照明装置の断面図。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る照明装置を備えるプロジェクターの概略構成を示す図である。プロジェクター1は、不図示のスクリーンへ光を投写し、スクリーンで反射する光を観察することで画像を鑑賞するフロント投写型のプロジェクターである。プロジェクター1は、照明装置2、送風ファン(流体駆動部)6、光学エンジン8を有して大略構成される。なお、本願の実施例の説明において、照明装置2から光学エンジン8に向かう軸をZ軸とする。Z軸と直交し互いに垂直に交わる軸をX軸及びY軸とする。また、Z軸の矢印方向側を前側とし、その逆方向側を後側という。また、Y軸の矢印方向側を上側または上方といい、その逆方向側を下側または下方という。
図2は、照明装置2の概略構成を示す外観斜視図である。図3は、照明装置2の断面図である。照明装置2は、第1光源部9、第2光源部10、流路構造体13を有して構成される。照明装置2は、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光を含む光を射出する。
第1光源部9および第2光源部10は、それぞれが発光管11、主反射鏡12を備える。発光管11は、例えば、超高圧水銀ランプである。発光管11の内部は、例えば石英部材を用いて封止されている。発光部15は、発光管11のうち第1封止部16及び第2封止部17に挟まれた球状部分であって、光を射出する。発光部15の内部には、一対の電極が配置される放電空間が形成されている。第1封止部16は、発光管11のうち、発光部15に対して前側に設けられた円筒形状の部分である。第2封止部17は、発光管11のうち、発光部15に対して後側に設けられた円筒形状の部分である。なお、第1光源部9が備える発光管11を第1発光管11aといい、第2光源部10が備える発光管11を第2発光管11bという。
第1光源部9と第2光源部10とは、照明装置2の照明光軸Lを挟んで対称となるように、上下に並べて配置される。また、第1発光管11aと第2発光管11bも、照明装置2の照明光軸Lを挟んで対称となるように配置されている。なお、照明光軸Lとは、照明装置2全体としての光軸のことである。これにより、強度分布の対称性に優れた照明光を得ることができる。なお、光源部9,10、発光管11a,11bを非対称に配置してもよい。
主反射鏡12は、発光部15から射出した光を反射させ、前側へ進行させる。主反射鏡12は、中心軸AXを中心として楕円を回転させることにより得られる回転楕円面を、中心軸AXを含む平面で切断することにより得られる曲面と略同じ形状をなしている。なお、第1光源部9が備える主反射鏡12を第1主反射鏡(第1主反射部)12aといい、第2光源部10が備える主反射鏡12を第2主反射鏡(第2主反射部)12bという。
第1主反射鏡12aは、第1発光管11aの光軸L1と中心軸AXが一致するように配置される。また、第2主反射鏡12bは、第2発光管11bの光軸L2と中心軸AXが一致するように配置される。なお、発光管の光軸とは、発光管が備える電極間の略中心を通る軸であり、発光管の強度分布における略対象軸である。このように、向かい合わせて配置される第1主反射鏡12aと第2主反射鏡12bとが、所定の平面で切断された形状をなすので、切断されていない反射鏡を用いる場合に比べて、照明装置2のコンパクト化を図ることができ、プロジェクター1のコンパクト化にも寄与することができる。
主反射鏡12は、所望の形状に成形された基材の表面に高反射性部材、例えば誘電体多層膜や金属部材を蒸着させることにより構成されている。高反射性部材は、可視領域の波長の光について高い反射率である部材を用いる。
なお、主反射鏡12は、回転楕円面を切断することにより得られる曲面と略同じ形状に限られない。例えば、放物線などの所定の曲線を回転させることにより得られる回転曲面を切断することにより得られる曲面と略同じ形状や、自由曲面形状などとしてもよい。また、回転楕円面等の回転面を切断する平面の位置は、中心軸AXを含む位置でもよいし、中心軸AXよりも下側となる位置であってもよい。
流路構造体13は、第1発光管11aと第2発光管11bとの間に配置される。流路構造体13の表面には、第1発光管11a側に第1副反射部14aが形成され、第2発光管11b側に第2副反射部14bが形成される。
第1副反射部14aは、第1発光管11aの発光部15から射出した光を、その発光部15へ向けて反射させる。第1副反射部14aで反射された光は、発光部15を通過して第1主反射鏡12aに入射し、前側に向けて反射される。これにより、発光部15から射出した光を光学エンジン8に向けて効率良く進行させることが可能となる。第1副反射部14aは、流路構造体13の表面を凹ませて形成されており、発光部15の周囲の一部を下側から覆う。第1副反射部14aと発光部15との間には、隙間が設けられている。
第2副反射部14bは、第2発光管11bの発光部15から射出した光を、その発光部15へ向けて反射させる。第2副反射部14bで反射された光は、発光部15を通過して第2主反射鏡12bに入射し、前側に向けて反射される。これにより、発光部15から射出した光を光学エンジン8に向けて効率良く進行させることが可能となる。第2副反射部14bは、流路構造体13の表面を凹ませて形成されており、発光部15の周囲の一部を上側から覆う。第2副反射部14bと発光部15との間には、隙間が設けられている。
各副反射部14a,14bは、所望の形状に凹ませた部分の表面に高反射性部材、例えば誘電体多層膜や金属部材を蒸着させることにより構成されている。高反射性部材は、可視領域の波長の光について高い反射率である部材を用いる。
図4は、流路構造体13の斜視図である。流路構造体13の内部には、流体の通過可能な流路18が形成される。流路18は、流路構造体13の後側に形成された1つの入口19と、各副反射部14a,14bに形成された2つの出口(開口)20とを結んで形成される。流路18は、入口19から内部に連通する一本の通路が途中で分岐して、各副反射部14a,14bに形成された出口20に連通して構成される。出口20が各発光管11a,11bの近傍である各副反射部14a,14bに形成されているので、流路18に流体として、例えば空気を通過させれば、各副反射部14a,14bと発光部15との間の空気を確実に流動させて、両発光管11a,11bを十分に冷却することができる。
ここで、照明装置2は、第1発光管11aと第2発光管11bの2つの発光管を備えることで、高輝度化を図ることができる。また、両発光管11a,11bの間に流路18を形成するだけで照明装置2側の冷却構造を構成することができるので、冷却構造の簡素化による照明装置2のコンパクト化を図ることができる。また、各副反射部14a,14bが流路構造体13に一体に形成されているので、部品点数の削減、およびコスト抑制を図ることができる。
なお、入口19を流路構造体13の前側に形成しても構わない。また、流路の本数は、本実施例1で示す本数に限られず、より多くの流路を形成しても構わない。また、流路の分岐数も本実施例1で示す数に限られず、より多くの数に分岐しても構わない。
なお、出口20の形成される位置は、発光部15の中心点Cと出口20とを結んだ直線と、発光管11a,11bの光軸L1,L2とのなす角度αが45度よりも小さくなる範囲であることが望ましい。
図5は、発光管11a,11bの光エネルギー出光特性図である。光エネルギー出光特性図は、光の射出角度と射出される光のエネルギーとの一般的な関係を示す。横軸には、光の射出角度、すなわち中心点Cから射出される光の光線と発光管11a,11bの中心軸L1,L2とがなす角度を示す。縦軸には、光のエネルギー量を示す。
図5に示すように、発光管11a,11bは、すべての射出角度に対して等しいエネルギーで光を射出しておらず、およそ45度の射出角度において、ピーク量の約半分のエネルギーで光を射出している。したがって、図3に示す角度αが45度以上となると、ピーク量の半分以上のエネルギーで射出される光の一部が副反射部14a,14bに入射せず、光の利用効率が著しく低下してしまう。これに対し、角度αを、45度より小さくすることで、少なくともピーク量の半分以上のエネルギーで射出される光を副反射部14a,14bで反射させることができ、光の利用効率の低下を抑えることができる。
送風ファン6は、流路18の入口19に接続されて、流路18内に流体として空気を送り込んで通過させる。ここで、送風ファン6から送り込まれた空気の流れを説明する。送風ファン6から送り込まれた空気は、流路18に流入する。流路18に流入した空気は、途中で分岐されて、各副反射部14a,14bに形成された出口20から吹き出される。これにより、各副反射部14a,14bと発光部15との間の空気を流動させて、両発光管11a,11bを十分に冷却することができる。特に、出口20から空気が吹き出されるので、発光部15に空気を直接吹き付けることができ、より一層効率よく両発光管11a,11bを冷却することができる。なお、流路18から空気を吸込むように送風ファン6を接続してもよい。この場合、出口20から空気が吸込まれることで、両副反射部14a,14bと発光部15との間の空気が流動される。
ここで、両発光管11a,11bの間に形成された流路18に空気を通過させるだけで2つの発光管11a,11bを冷却することができるので、必要となる送風ファンの数を減らすことができ(本実施例では1つ)、騒音の抑制を図ることができる。
次に光学エンジン8について説明する。凹レンズ78は、照明装置2から射出した光を平行化させる。第1インテグレーターレンズ61及び第2インテグレーターレンズ62は、アレイ状に配列された複数のレンズ素子を有する。第1インテグレーターレンズ61は、凹レンズ78からの光束を複数に分割する。第1インテグレーターレンズ61の各レンズ素子は、凹レンズ78からの光束を第2インテグレーターレンズ62のレンズ素子近傍にて集光させる。第2インテグレーターレンズ62のレンズ素子は、第1インテグレーターレンズ61のレンズ素子の像を空間光変調装置上に形成する。
2つのインテグレーターレンズ61、62を経た光は、偏光変換素子63にて特定の振動方向の直線偏光に変換される。重畳レンズ64は、第1インテグレーターレンズ61の各レンズ素子の像を空間光変調装置上で重畳させる。第1インテグレーターレンズ61、第2インテグレーターレンズ62及び重畳レンズ64は、照明装置2からの光の強度分布を空間光変調装置上にて均一化させる。重畳レンズ64からの光は、第1ダイクロイックミラー65に入射する。第1ダイクロイックミラー65は、R光を反射し、G光及びB光を透過させる。第1ダイクロイックミラー65へ入射したR光は、第1ダイクロイックミラー65、反射ミラー66でそれぞれ光路が折り曲げられ、R光用フィールドレンズ67Rへ入射する。R光用フィールドレンズ67Rは、反射ミラー66からのR光を平行化し、R光用空間光変調装置68Rへ入射させる。
R光用空間光変調装置68Rは、R光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。R光用空間光変調装置68Rに設けられた不図示の液晶パネルは、2つの透明基板の間に、光を画像信号に応じて変調するための液晶層を封入している。R光用空間光変調装置68Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム69へ入射する。
第1ダイクロイックミラー65を透過したG光及びB光は、第2ダイクロイックミラー70へ入射する。第2ダイクロイックミラー70は、G光を反射し、B光を透過させる。第2ダイクロイックミラー70へ入射したG光は、第2ダイクロイックミラー70で光路が折り曲げられ、G光用フィールドレンズ67Gへ入射する。G光用フィールドレンズ67Gは、第2ダイクロイックミラー70からのG光を平行化し、G光用空間光変調装置68Gへ入射させる。G光用空間光変調装置68Gは、G光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。G光用空間光変調装置68Gで変調されたG光は、クロスダイクロイックプリズム69のうちR光が入射する面とは異なる面へ入射する。
第2ダイクロイックミラー70を透過したB光は、リレーレンズ71を透過した後、反射ミラー72での反射により光路が折り曲げられる。反射ミラー72からのB光は、さらにリレーレンズ73を透過した後、反射ミラー74での反射により光路が折り曲げられ、B光用フィールドレンズ67Bへ入射する。R光の光路及びG光の光路よりもB光の光路が長いことから、空間光変調装置における照明倍率を他の色光と等しくするために、B光の光路には、リレーレンズ71、73を用いるリレー光学系が採用されている。
B光用フィールドレンズ67Bは、反射ミラー74からのB光を平行化し、B光用空間光変調装置68Bへ入射させる。B光用空間光変調装置68Bは、B光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。B光用空間光変調装置68Bで変調されたB光は、クロスダイクロイックプリズム69のうちR光が入射する面、G光が入射する面とは異なる面へ入射する。
クロスダイクロイックプリズム69は、互いに略直交する2つのダイクロイック膜75、76を有する。第1ダイクロイック膜75は、R光を反射し、G光及びB光を透過させる。第2ダイクロイック膜76は、B光を反射し、R光及びG光を透過させる。クロスダイクロイックプリズム69は、それぞれ異なる方向から入射したR光、G光及びB光を合成し、投写レンズ77の方向へ射出する。投写レンズ77は、クロスダイクロイックプリズム69で合成された光をスクリーンの方向へ投写する。
プロジェクター1は、上記の照明装置2を用いることで、発光管11の十分な冷却を可能とし、発光管11の劣化を低減できる。これにより、高い信頼性のプロジェクター1を得られるという効果を奏する。
プロジェクター1は、空間光変調装置として透過型液晶表示装置を用いる場合に限られない。空間光変調装置としては、反射型液晶表示装置(Liquid Crystal On Silicon;LCOS)、DMD(Digital Micromirror Device)、GLV(Grating Light Valve)等を用いても良い。プロジェクター1は、色光ごとに空間光変調装置を備える構成に限られない。プロジェクター1は、一の空間光変調装置により2つ又は3つ以上の色光を変調する構成としても良い。プロジェクター1は、空間光変調装置を用いる場合に限られない。プロジェクター1は、画像情報を持たせたスライドを用いるスライドプロジェクターであっても良い。プロジェクター1は、スクリーンの一方の面に光を供給し、スクリーンの他方の面から射出される光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクターであっても良い。
また、本実施例1では、第1光源部9と第2光源部10とを上下に並べて配置したが、これに限られず、横に並べて配置してももちろん構わない。
図6は、本発明の実施例2に係る照明装置102を備えるプロジェクターの概略構成を示す図である。実施例1と同様の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本実施例2では、プロジェクター101が、第1送風ファン(流体駆動部)106aと第2送風ファン(流体駆動部)106bの2つの送風ファンを備える。また、プロジェクター101は、姿勢検知部103、送風制御部(制御部)104を備え、プロジェクター101の姿勢に応じた送風制御が行われる。
図7は、照明装置102の断面図である。照明装置102が備える流路構造体113には、後側に2つの入口19が形成され、各副反射部14a,14bに出口20が形成されている。また、流路構造体113の内部には、一方の入口19と第1副反射部14aに形成された出口20とを結ぶ第1流路18aが形成され、他方の入口19と第2副反射部14bに形成された出口20とを結ぶ第2流路18bが形成される。
第1送風ファン106aは、第1流路18aに接続されて、第1流路18aに空気を送り込む。第2送風ファン106bは、第2流路18bに接続されて、第2流路18bに空気を送り込む。姿勢検知部103は、プロジェクター101の姿勢を検知することで、照明装置102の姿勢を検知する。プロジェクター101は、例えば、床に置いた状態で使用される場合と、天井に吊り下げられた状態で使用される場合がある。床に置いた状態を正立状態とすると、天井に吊り下げられた状態では、正立状態から上下が逆転した倒立状態となる。姿勢検知部103は、プロジェクター101が正立状態で使用されているか、倒立状態で使用されているかを検知する。
送風制御部104は、第1送風ファン106aおよび第2送風ファン106bを制御し、各送風ファン106a,106bが各流路18a,18bに送り込む風量を調節する。ここで、図7が正立状態を示すものとすると、第1発光管11aは、その下側が第1副反射部14aに覆われる。また、第2発光管11bは、その上側が第2副反射部14bに覆われる。熱は上方にこもりやすいため、正立状態では、上側が覆われた第2発光管11bのほうが、発光部15と第2副反射部14bとの間に熱がこもりやすく、高温になりやすい。
一方、倒立状態では、図7に示す状態から上下逆転するため、第1発光管11aの上側が第1副反射部14aに覆われることになるので、第1発光管11aのほうが第2発光管11bよりも高温になりやすい。
そこで、送風制御部104は、姿勢検知部103による姿勢検知情報に基づいて、正立状態であれば第2送風ファン106bの風量を大きくして、温度が上昇しやすくなっている第2発光管11b側の冷却能力を高める。また、倒立状態であれば、送風制御部104は、第1送風ファン106aの風量を大きくして、温度が上昇しやすくなっている第1発光管11a側の冷却能力を高める。したがって、両発光管11a、11bのいずれか一方の温度が上昇しやすい場合であっても、両発光管11a、11bの温度制御を適切に行うことができる。
なお、流路構造体13の前側に入口19を形成しても構わない。また、各流路18a,18bから空気を吸込むように各送風ファン106a,106bを接続してもよい。この場合、出口20から空気が吸込まれることで、両副反射部14a,14bと発光部15との間の空気が流動される。
また、正立状態または倒立状態のいずれか一方のみでの使用が想定されるプロジェクターであれば、第1流路と第2流路の太さを異ならせて形成してもよい。この場合、常に一方の発光管が下側に位置して、温度が上昇しやすくなる。そこで、温度の上昇しやすい発光管側に空気を送り込む流路を太く形成し、1つの送風ファンを第1流路と第2流路の両方に接続すれば、より太い流路のほうに多くの空気が流れるので、発光管の配置に合わせた適切な温度制御が可能となる。また、送風ファンが1つで済むため騒音の抑制を図ることができる。
図8は、本発明の実施例3に係る照明装置152を備えるプロジェクター151の概略構成を示す図である。上記実施例と同様の構成部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本実施例3では、流路に冷媒を通過させる。プロジェクター151は、ポンプ(流体駆動部)110とラジエータ112を備える。
図9は、照明装置152の断面図である。照明装置152が備える流路構造体153の後側には、1つの入口19が形成され、前側には2つの出口20が形成されている。入口19から内部に連通する一本の通路が途中で分岐して、2つの出口20のそれぞれにつながる。分岐後は、一方が照明光軸Lよりも第1発光管11a側を通り、他方が照明光軸Lよりも第2発光管11b側を通る。
ポンプ110は、流路構造体153の入口19および出口20と連結され、入口19から冷媒を送り込み、出口20から冷媒を回収する。このように、ポンプ110は、流路18内に液体冷媒を循環させる。冷媒としては、例えば水、ハイドロフルオロエーテル、フッ素系不活性液体、プロピレングリコール、エチレングリコール等を用いる。冷媒は、流路18を通過する過程で、流路構造体153の熱を吸収する。
ラジエータ112は、出口20とポンプ110との間に設けられる。冷媒は、流路18を通過したした際に吸収した熱を、ラジエータ112を通過する過程で放熱する。
流路構造体153は、両発光管11a,11bで発生する熱によって温度が上昇するが、その熱は冷媒に吸収される。冷媒に熱が吸収されて流路構造体153の温度が低下することで、両発光管11a,11bを、副反射部14a,14bからの輻射や対流によって効率的に冷却することが可能となる。なお、流路構造体153は、冷媒による冷却の効率を高めるために、伝熱性の高い材料、例えば金属材料で構成されることが望ましい。
流路構造体153を設けることで、2つの発光管を同時に冷却することができるので、構造の簡素化、装置のコンパクト化を図ることができる。また、1つのポンプで両発光管11a,11bを冷却することができるので、騒音の発生を抑えることもできる。
なお、分岐後の流路の太さを異ならせて形成してもよい。例えば、プロジェクター151が正立状態のみでの使用を想定している場合には、照明光軸Lよりも第2発光管11b側を通る流路のほうを太く形成してもよい。照明光軸Lよりも第2発光管11b側を通る流路に多くの冷媒が通過するようになり、第発光管11b側の冷却能力を高めることができる。
また、第1発光管11a側を通る流路と第2発光管11b側を通る流路を別々に設けてもよい。この場合であれば、それぞれの流路を通過する冷媒の量を制御して調節することで、プロジェクターの姿勢に応じた適切な発光管の冷却を実現することができる。
以上のように、本発明に係る照明装置は、プロジェクターに用いる場合に適している。
L 照明光軸、L1,L2 発光管の光軸、1,101,151 プロジェクター、2,102,152 照明装置、6,106a,106b 送風ファン(流体駆動部)、8 光学エンジン、9 第1光源部、10 第2光源部、11 発光管、11a 第1発光管、11b 第2発光管、12 主反射鏡、12a 第1主反射鏡(第1主反射部)、12b 第2主反射鏡(第2主反射部)、13,113,153 流路構造体、14a 第1副反射部、14b 第2副反射部、15 発光部、16 第1封止部、17 第2封止部、18 流路、18a 第1流路、18b 第2流路、19 入口、20 出口(開口)、61 第1インテグレーターレンズ、62 第2インテグレーターレンズ、63 偏光変換素子、64 重畳レンズ、65 第1ダイクロイックミラー、66 反射ミラー、67R R光用フィールドレンズ、67G G光用フィールドレンズ、67B B光用フィールドレンズ、68R R光用空間光変調装置、68G G光用空間光変調装置、68B B光用空間光変調装置、69 クロスダイクロイックプリズム、70 第2ダイクロイックミラー、71 リレーレンズ、72 反射ミラー、73 リレーレンズ、74 反射ミラー、75 第1ダイクロイック膜、76 第2ダイクロイック膜、77 投写レンズ、78 凹レンズ、103 姿勢検知部、104 送風制御部(制御部)、110 ポンプ(流体駆動部)、112 ラジエータ

Claims (7)

  1. 照明光軸を挟んで配置されて光を射出する第1発光管および第2発光管と、
    前記第1発光管と前記第2発光管との間に配置されて、前記第1発光管の周囲のうちの一部を覆い、前記第1発光管から射出した光を反射させる第1副反射部と、
    前記第1発光管から射出した光と、前記第1副反射部で反射した光とを反射させる第1主反射部と、
    前記第1発光管と前記第2発光管との間に配置されて、前記第2発光管の周囲のうちの一部を覆い、前記第2発光管から射出した光を反射させる第2副反射部と、
    前記第2発光管から射出した光と、前記第2副反射部で反射した光とを反射させる第2主反射部と、
    第1発光管と第2発光管との間に流体の通過可能な流路が形成された流路構造体と、を有することを特徴とする照明装置。
  2. 前記副反射部は、前記流路構造体に一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記流路は、前記第1発光管または前記第2発光管の少なくとも一方の近傍に形成された開口と連通していることを特徴とする請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 前記流路は、前記照明光軸よりも前記第1発光管側に形成された流路と、前記照明光軸よりも前記第2発光管側に形成された流路と、の複数の流路で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の照明装置。
  5. 前記第1発光管と前記第2発光管とは、前記照明光軸に対して略対称となるように配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の照明装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の照明装置と、
    前記照明装置の流路に流体を通過させる流体駆動部と、
    前記照明装置から射出した光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、を有することを特徴とするプロジェクター。
  7. 前記照明装置の姿勢を検知する姿勢検知部と、
    前記姿勢検知部が検知した前記照明装置の姿勢に基づいて、前記流路に流れる流体の量を調整すべく前記流体駆動部を制御する制御部と、をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のプロジェクター。
JP2009167540A 2009-07-16 2009-07-16 照明装置およびプロジェクター Withdrawn JP2011023222A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009167540A JP2011023222A (ja) 2009-07-16 2009-07-16 照明装置およびプロジェクター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009167540A JP2011023222A (ja) 2009-07-16 2009-07-16 照明装置およびプロジェクター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011023222A true JP2011023222A (ja) 2011-02-03

Family

ID=43633114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009167540A Withdrawn JP2011023222A (ja) 2009-07-16 2009-07-16 照明装置およびプロジェクター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011023222A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE43777E1 (en) Light source device and projector
JP4059251B2 (ja) 光源装置、およびプロジェクタ
TWI277820B (en) Projection display device, image projection system, and light source device
JP5207681B2 (ja) 画像投射装置及び画像表示システム
US6966653B2 (en) Cooling device and optical device and projector having the cooling device
JP5488293B2 (ja) 光源装置およびプロジェクター
US20100045940A1 (en) Projector and light source apparatus
TWI285247B (en) Light source device and projector
WO2005064397A1 (ja) 光学装置、およびプロジェクタ
JP2013025212A (ja) プロジェクター
JP7115125B2 (ja) プロジェクター
JP2007310331A (ja) マルチ光源の投影装置およびその光結合モジュール
US10884328B2 (en) Projection display apparatus
JP5397239B2 (ja) プロジェクタ
JP2011023222A (ja) 照明装置およびプロジェクター
JP2008052931A (ja) 光源装置、およびプロジェクタ
JP2011209382A (ja) 光源装置およびプロジェクター
JP4166217B2 (ja) 照明装置及び投写型映像表示装置
JP5874763B2 (ja) 光源装置およびプロジェクター
JP4811482B2 (ja) 光源装置およびプロジェクター
JP2010170858A (ja) 光源装置及びプロジェクター
JP2011022374A (ja) 照明装置およびプロジェクター
JP2011053445A (ja) 光源装置およびプロジェクター
JP5035878B2 (ja) 照明光学系およびその投写型表示装置
JP2010251036A (ja) 光源装置およびプロジェクター

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20121002