JP2010170858A - 光源装置及びプロジェクター - Google Patents

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邦彦 高城
Kaname Hase
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Abstract

【課題】発光管の適切な温度調整を可能とする光源装置、及びその光源装置を有するプロジェクターを提供すること。
【解決手段】光を射出する発光部15を備える発光管11と、発光部15の周囲のうちの第1の部分を覆い、発光部15から射出した光を発光部15へ向けて反射させる副反射鏡13と、発光部15から射出した光と、副反射鏡13で反射した光とを反射させる主反射鏡12と、発光部15の周囲のうち、発光部15を介して第1の部分に対向する第2の部分を覆い、発光部15から射出した光を透過させる透過カバー14と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源装置及びプロジェクター、特に、リフレクターを有する光源装置の技術に関する。
プロジェクターの光源として使用されるランプ、例えば超高圧水銀ランプ等の放電ランプには、発光管から射出した光を反射させるリフレクターが用いられている。プロジェクターにより効率良く明るい画像を得るために、従来、発光管から射出した光の利用効率を高めるための光源装置の構成が提案されている。例えば、主反射鏡であるリフレクターとは別に、発光管の発光部近傍に副反射鏡を設ける技術が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。副反射鏡で反射した光は、発光管を通過した後、主反射鏡にて前側へ向けて反射する。これにより、光源装置からの光を利用する光学系へ、発光管から射出した光を効率良く進行させることが可能となる。
特開2001−109068号公報 特開2008−243640号公報
プロジェクターに用いられるランプは、供給された電気エネルギーの多くが熱となり高温となることから、冷却風などによる冷却が必要となる。副反射鏡を備える構成の場合、発光部表面のうち副反射鏡により覆われる部分について、冷却が困難となる。この場合、発光部表面のうち副反射鏡により覆われる部分と、それ以外の部分とで異なる放熱性を示すこととなるため、発光管の適切な温度調整が困難になるという問題を生じる。発光管のうち冷却が不十分な部分は、発光管を構成する透明部材が熱により結晶化し、白濁する場合が生じ得る。本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、発光管の適切な温度調整を可能とする光源装置、及びその光源装置を有するプロジェクターを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光源装置は、光を射出する発光部を備える発光管と、発光部の周囲のうちの第1の部分を覆い、発光部から射出した光を発光部へ向けて反射させる副反射鏡と、発光部から射出した光と、副反射鏡で反射した光とを反射させる主反射鏡と、発光部の周囲のうち、発光部を介して第1の部分に対向する第2の部分を覆い、発光部から射出した光を透過させる透過カバーと、を有することを特徴とする。
発光部の周囲のうち第1の部分に副反射鏡、第2の部分に透過カバーを設けることにより、発光部表面における放熱の非対称性を解消させ、発光管の適切な温度調整を可能とする。これにより、発光管の適切な温度調整を可能とする光源装置を得られる。発光管の適切な温度調整により、発光管の劣化を低減できる。
また、本発明の好ましい態様としては、主反射鏡は、中心軸を中心として所定の曲線を回転させることにより得られる回転曲面を、所定の面で切断することにより得られる曲面と略同じ形状をなし、第1の部分は、発光部に対して、主反射鏡が設けられた側とは反対側にあることが望ましい。これにより、薄型で、効率良く光を射出可能な光源装置を得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、発光部の周囲へ冷却風を供給する冷却風供給部を有し、冷却風供給部は、副反射鏡及び透過カバーにより囲まれた領域と外部とを連通させて設けられることが望ましい。これにより、発光部を効率良く冷却することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、冷却風供給部は、第1の部分へ冷却風を供給する第1冷却風供給部と、第2の部分へ冷却風を供給する第2冷却風供給部と、を有することが望ましい。これにより、発光部のうち、副反射鏡により覆われた部分と、透過カバーに覆われた部分との冷却が可能となる。
また、本発明の好ましい態様としては、主反射鏡は、中心軸を中心として所定の曲線を回転させることにより得られる回転曲面と略同じ形状をなし、第1の部分は、発光部に対して被照射面側にあることが望ましい。これにより、効率良く光を射出可能な光源装置を得られる。
また、本発明の好ましい態様としては、発光部の周囲へ冷却風を供給する冷却風供給部を有し、冷却風供給部は、副反射鏡及び透過カバーにより囲まれた領域と外部とを連通させて設けられることが望ましい。これにより、発光部を効率良く冷却することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、冷却風供給部は、第2の部分と外部とを連通させて設けられることが望ましい。これにより、発光部のうち、透過カバーにより覆われた部分の冷却が可能となる。さらに、冷却風供給部からの冷却風を副反射鏡近傍から外部へ排出させることにより、発光部のうち副反射鏡により覆われた部分の冷却も可能となる。
また、本発明の好ましい態様としては、発光管は、封止部を有し、冷却風供給部は、封止部の近傍に設けられることが望ましい。これにより、発光部から射出された光の冷却風供給部による遮蔽を低減可能な構成により、発光部の周囲へ冷却風を供給することが可能となる。
また、本発明の好ましい態様としては、発光管は、封止部を有し、少なくとも封止部と、主反射鏡と、冷却風供給部とを固着する固着部を有することが望ましい。これにより、固着部において冷却風供給部を固定することができる。
また、本発明の好ましい態様としては、冷却風供給部へ冷却風を供給する送風部を有することが望ましい。送風部を用いて積極的に冷却風を供給することにより、発光管のさらに適切な温度調整を可能とする。
また、本発明の好ましい態様としては、冷却風供給部は、発光管を挟んで配置された第1冷却風供給部及び第2冷却風供給部を有し、重力方向に対する発光管の向きを検出する姿勢検出部と、姿勢検出部による検出結果に応じて第1冷却風供給部へ供給する冷却風の風量と、第2冷却風供給部へ供給する冷却風の風量と、の少なくとも一方を調整する風量調整部と、を有することが望ましい。発光管により熱せられた空気は、重力方向下側に対して上側において多くなる。姿勢検出部による検出結果に応じて冷却風の風量を調整することにより、発光管の向きに関わらず、発光管の適切な温度調整が可能となる。
さらに、本発明に係るプロジェクターは、上記の光源装置と、光源装置から射出した光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、を有することを特徴とする。上記の光源装置を用いることで、発光管の適切な温度調整により、発光管の劣化を低減できる。これにより、高い信頼性のプロジェクターを得られる。
以下に図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る光源装置10の斜視概略構成を示す。図2は、図1に示す構成から透過カバー14を取り除いた状態を示す。図3は、図2に示す構成を後方から見た状態、及び送風機25を示す。発光管11は、例えば、超高圧水銀ランプである。発光管11の内部は、例えば石英部材を用いて封止されている。発光部15は、発光管11のうち第1封止部16及び第2封止部17に挟まれた球状部分であって、光を射出する。発光部15の内部には、一対の電極が配置される放電空間が形成されている。第1封止部16は、発光管11のうち、発光部15に対して前側に設けられた円筒形状の封止部である。第2封止部17は、発光管11のうち、発光部15に対して後側に設けられた円筒形状の封止部である。なお、「前側」とは、発光部から見て被照射面がある側をいうものとし、「後側」とは、発光部に対して前側とは反対の側をいうものとする。
主反射鏡12は、発光部15から射出した光と、副反射鏡13で反射した光とを反射させ、前側へ進行させる。主反射鏡12は、中心軸AXを中心として楕円を回転させることにより得られる回転楕円面を、所定の平面で切断することにより得られる曲面と略同じ形状をなしている。発光管11は、中心軸AX上に配置されている。本実施例では、所定の平面とは、中心軸AXを含む平面である。なお、所定の平面は、光の利用効率を上げるために、中心軸AXを含む平面以外の面としても良い。所定の平面は、例えば、中心軸AXに平行な平面や、中心軸AXに対して角度を持たせた平面であっても良い。
主反射鏡12は、所望の形状に成形された基材の表面に高反射性部材、例えば誘電体多層膜や金属部材を蒸着させることにより構成されている。高反射性部材は、可視領域の波長の光について高い反射率である部材を用いる。回転楕円面を切断した形状の主反射鏡12を用いることにより、光源装置10は、薄型な構成とすることができる。なお、主反射鏡12は、回転楕円面を切断することにより得られる曲面と略同じ形状に限られない。例えば、放物線などの所定の曲線を回転させることにより得られる回転曲面を切断することにより得られる曲面と略同じ形状や、自由曲面形状などとしても良い。
副反射鏡13は、発光部15から射出した光を発光部15へ向けて反射させる。副反射鏡13は、発光部15の周囲のうち、発光部15に対して主反射鏡12が設けられた側とは反対側の部分(第1の部分)を覆う。副反射鏡13と発光部15との間には、隙間が設けられている。副反射鏡13は、所望の形状に成形された基材の表面に高反射性部材、例えば誘電体多層膜や金属部材を蒸着させることにより構成されている。高反射性部材は、可視領域の波長の光について高い反射率である部材を用いる。主反射鏡12と副反射鏡13とを設けることにより、光源装置10からの光を利用する光学系へ、発光部15から射出した光を効率良く進行させることが可能となる。
透過カバー14は、発光部15から射出した光を透過させる。透過カバー14は、発光部15の周囲のうち、発光部15に対して主反射鏡12が設けられた側の部分(第2の部分)を覆う。発光部15は、発光部15を介して互いに対向させて設けられた副反射鏡13及び透過カバー14によって、周囲を覆われている。透過カバー14と発光部15との間には、隙間が設けられている。透過カバー14は、透明部材、例えば石英部材を用いて構成されている。なお、透過カバー14のうち発光部15側の表面には、発光部15からの光の反射を低減させる反射防止膜を形成することが望ましい。これにより、発光部15からの光を効率良く取り出すことが可能となる。
4つのノズル21、22、23、24は、第2封止部17の近傍において、中心軸AXに略平行に設けられている。4つのノズル21、22、23、24は、いずれも、副反射鏡13及び透過カバー14により囲まれた領域と外部とを連通させて設けられている。このうち、透過カバー側供給ノズル21、透過カバー側排出ノズル22は、発光部15の周囲のうち透過カバー14に覆われた第2の部分と外部とを連通させている。透過カバー側供給ノズル21は、送風管26を介して送風機25に接続されている。送風機25は、それぞれ送風管26を介して、透過カバー側供給ノズル21、副反射鏡側供給ノズル23へ冷却風を送る。透過カバー側供給ノズル21は、送風機25からの冷却風を第2の部分へ供給する第2冷却風供給部として機能する。透過カバー側排出ノズル22は、熱を奪った空気を第2の部分から外部へ排出させる。
副反射鏡側供給ノズル23、副反射鏡側排出ノズル24は、発光部15の周囲のうち副反射鏡13に覆われた第1の部分と外部とを連通させている。副反射鏡側供給ノズル23は、送風管26を介して送風機25に接続されている。副反射鏡側供給ノズル23は、送風機25からの冷却風を第1の部分へ供給する第1冷却風供給部として機能する。副反射鏡側排出ノズル24は、熱を奪った空気を第1の部分から外部へ排出させる。第2封止部17の近傍に各ノズル21、22、23、24を設けることにより、発光部15から射出された光の遮蔽を低減可能な構成により、発光部15へ局所的に冷却風を供給することができる。
図4は、光源装置10の断面概略構成を示す。固着部27は、主反射鏡12のうち後側の基部20に設けられている。固着部27は、第2封止部17と、主反射鏡12と、副反射鏡13と、透過カバー14と、各ノズル21、22、23、24とを固着する。ここでは、各ノズル21、22、23、24のうち透過カバー側供給ノズル21、副反射鏡側供給ノズル23を図示している。固着部27は、例えば、セメントを固化させて構成されている。固着部27を設けることにより、基部20において各ノズル21、22、23、24を固定することができる。なお、副反射鏡13は、固着部27により基部20に固定される場合に限られず、固定する態様は適宜変更しても良い。
図5は、送風部25により供給された冷却風による発光部15の冷却について説明するものである。ここでは、説明に不要な構成の図示を省略している。透過カバー側供給ノズル21からの冷却風は、発光部15の周囲のうち透過カバー14側の部分へ供給される。発光部15の周囲のうち透過カバー14側の部分で熱を奪った空気の一部は、第1封止部16と透過カバー14との間に設けられた隙間から排出される。また、透過カバー側供給ノズル21から供給され、熱を奪った空気の一部は、透過カバー側排出ノズル22又は副反射鏡側排出ノズル24から排出される。
副反射鏡側供給ノズル23からの冷却風は、発光部15の周囲のうち副反射鏡13側の部分へ供給される。発光部15の周囲のうち副反射鏡13側の部分で熱を奪った空気の一部は、第1封止部16と副反射鏡13との間に設けられた隙間から排出される。また、副反射鏡側供給ノズル23から供給され、熱を奪った空気の一部は、副反射鏡側排出ノズル24又は透過カバー側排出ノズル22から排出される。このようにして、熱源となる発光部15を効率良く冷却することが可能となる。
発光部15の周囲のうち、発光部15を介して副反射鏡13に対向させて透過カバー14を設けることにより、発光部15表面における放熱の非対称性を解消させ、発光管11の適切な温度調整を可能とする。これにより、発光管11の適切な温度調整が可能となるという効果を奏する。また、発光管11の適切な温度調整により、発光管11の劣化を低減できる。例えば、発光管11を構成する透明部材について、結晶化による白濁の発生を低減させることができる。
冷却風は、送風機25から発光部15表面への送風により供給する場合に限られず、例えば、発光部15の周囲の空気を吸引することにより、外部から取り込んだ空気を発光部15へ供給することとしても良い。また、ノズルは4つである場合に限られず、少なくとも2つであれば良い。例えば、透過カバー側排出ノズル22と副反射鏡側排出ノズル24とを省略し、透過カバー側供給ノズル21、副反射鏡側供給ノズル23から供給された空気を第1封止部16側の隙間のみから排出させることとしても良い。
図6は、本発明の実施例2に係る光源装置30の概略構成を示す。本実施例に係る光源装置30は、姿勢検出部34による検出結果に応じて冷却風の風量を調整することを特徴とする。上記の実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。第1送風機31は、送風管26を介して、副反射鏡側供給ノズル23へ冷却風を送る。第2送風機32は、送風管26を介して、透過カバー側供給ノズル21へ冷却風を送る。
姿勢検出部34は、重力方向に対する発光管11の向きを検出する。風量調整部33は、姿勢検出部34による検出結果に応じて、第1送風機31から送る冷却風の風量と、第2送風機32から送る冷却風の風量と、の少なくとも一方を調整する。
例えば、発光部15のうち透過カバー14に覆われた側が重力方向上側であって、副反射鏡13に覆われた側が重力方向下側であることが、姿勢検出部34により検出されている場合を第一の姿勢とする。また、発光部15のうち副反射鏡13に覆われた側が重力方向上側であって、透過カバー14に覆われた側が重力方向下側であることが、姿勢検出部34により検出されている場合を第二の姿勢とする。
ここで、姿勢検出部34により第二の姿勢であることが検出されたとする。この場合、発光部15のうち副反射鏡13で覆われた側では、熱せられた空気が第一の姿勢であるときよりも多くなる。従って、風量調整部33は、第1送風機31から送る冷却風の風量を第一の姿勢であるときより多くする調整を行う。また、姿勢検出部34により第一の姿勢であることが検出されたとする。この場合、風量調整部33は、第2送風機32から送る冷却風の風量を第二の姿勢であるときより多くする調整を行う。
このように、姿勢検出部34による検出結果に応じて冷却風の風量を調整することにより、発光管11の向きに関わらず、発光管11の適切な温度調整が可能となるという効果を奏する。本実施の形態に係る光源装置30は、特に、机や台などに設置される通常状態と、天井に設置される天吊り状態とのいずれの姿勢も採り得るプロジェクターに設置される場合に適している。なお、送風機は2つとする場合に限られず、透過カバー側供給ノズル21へ送る冷却風の風量と副反射鏡側供給ノズル23へ送る冷却風の風量との調整が可能であれば、送風機は1つであっても良い。
図7は、本発明の実施例3に係る光源装置40の概略断面構成を示す。本実施の形態に係る光源装置40は、発光部15に対して前側に副反射鏡42、後側に透過カバー43を有することを特徴とする。上記の実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
主反射鏡41は、中心軸AXを中心として楕円を回転させることにより得られる回転楕円面と略同じ形状をなしている。主反射鏡41は、所望の形状に成形された基材の表面に高反射性部材、例えば誘電体多層膜や金属部材を蒸着させることにより構成されている。なお、主反射鏡41は、回転楕円面と略同じ形状に限られず、例えば、放物線などの所定の曲線を回転させることにより得られる回転曲面と略同じ形状や、自由曲面形状などとしても良い。
副反射鏡42は、発光部15から射出した光を発光部15へ向けて反射させる。副反射鏡42は、発光部15の周囲のうち、発光部15に対して前側の部分(第1の部分)を覆う。副反射鏡42と発光部15との間には、隙間が設けられている。副反射鏡42は、所望の形状に成形された基材の表面に高反射性部材、例えば誘電体多層膜や金属部材を蒸着させることにより構成されている。主反射鏡41と副反射鏡42とを設けることにより、光源装置40からの光を利用する光学系へ、発光部15から射出した光を効率良く進行させることが可能となる。
透過カバー43は、発光部15から射出した光を透過させる。透過カバー43は、発光部15の周囲のうち、発光部15に対して後側の部分(第2の部分)を覆う。発光部15は、発光部15を介して互いに対向させて設けられた副反射鏡42及び透過カバー43によって、周囲を覆われている。透過カバー43と発光部15との間には、隙間が設けられている。透過カバー43は、透明部材、例えば石英部材を用いて構成されている。なお、透過カバー43のうち発光部15側の表面には、発光部15からの光の反射を低減させる反射防止膜を形成することが望ましい。これにより、発光部15からの光を効率良く取り出すことが可能となる。
第1冷却風供給部である第1供給ノズル44、及び第2冷却風供給部である第2供給ノズル45は、第2封止部17の近傍に設けられている。第1供給ノズル44及び第2供給ノズル45は、いずれも、副反射鏡42及び透過カバー43により囲まれた領域のうち、透過カバー43に覆われた第2の部分と外部とを連通させて設けられている。第2封止部17の近傍に第1供給ノズル44及び第2供給ノズル45を設けることにより、発光部15から射出された光の遮蔽を低減可能な構成により、発光部15の周囲へ冷却風を供給することができる。
基部側固着部47は、主反射鏡41のうち後側の基部46に設けられている。基部側固着部47は、第2封止部17と、主反射鏡41と、透過カバー43と、第1供給ノズル44と、第2供給ノズル45とを固着する固着部として機能する。基部側固着部47を設けることにより、基部46において第1供給ノズル44及び第2供給ノズル45を固定することができる。副反射鏡側固着部48は、副反射鏡42のうち前側の部分を第1封止部16に固着する。基部側固着部47及び副反射鏡側固着部48は、例えば、セメントを固化させて構成されている。なお、副反射鏡側固着部48には、発光部15から熱を奪った空気を外部へ排出させる不図示の排気口が設けられている。
第1供給ノズル44からの冷却風、第2供給ノズル45からの冷却風は、発光部15の周囲を通過する。発光部15から熱を奪った空気は、副反射鏡側固着部48に設けられた排気口から排出される。なお、本実施例においても上記の実施例1と同様に、熱を奪った空気を外部へ排出するための排出ノズルを、第2封止部17の近傍に設けても良い。
発光部15の周囲のうち、発光部15を介して副反射鏡42に対向させて透過カバー43を設けることにより、発光部15表面における放熱の非対称性を解消させ、発光管11の適切な温度調整を可能とする。本実施例の場合も、発光管11の適切な温度調整を可能とし、発光管11の劣化を低減させることができる。なお、本実施例の場合も、実施例2と同様に、姿勢検出部34(図6参照)による検出結果に応じて冷却風の風量を調整することとしても良い。ノズルは、少なくとも2つであれば良く、3つ以上としても良い。
図8は、本発明の実施例4に係るプロジェクター60の概略構成を示す。プロジェクター60は、不図示のスクリーンへ光を投写し、スクリーンで反射する光を観察することで画像を鑑賞するフロント投写型のプロジェクターである。プロジェクター60は、上記実施例1に係る光源装置10を有する。ここでは、光源装置10は、図1に示す構成を上から見た状態を示している。
光源装置10は、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光を含む光を射出する。凹レンズ78は、光源装置10から射出した光を平行化させる。第1インテグレーターレンズ61及び第2インテグレーターレンズ62は、アレイ状に配列された複数のレンズ素子を有する。第1インテグレーターレンズ61は、凹レンズ78からの光束を複数に分割する。第1インテグレーターレンズ61の各レンズ素子は、凹レンズ78からの光束を第2インテグレーターレンズ62のレンズ素子近傍にて集光させる。第2インテグレーターレンズ62のレンズ素子は、第1インテグレーターレンズ61のレンズ素子の像を空間光変調装置上に形成する。
2つのインテグレーターレンズ61、62を経た光は、偏光変換素子63にて特定の振動方向の直線偏光に変換される。重畳レンズ64は、第1インテグレーターレンズ61の各レンズ素子の像を空間光変調装置上で重畳させる。第1インテグレーターレンズ61、第2インテグレーターレンズ62及び重畳レンズ64は、光源装置10からの光の強度分布を空間光変調装置上にて均一化させる。重畳レンズ64からの光は、第1ダイクロイックミラー65に入射する。第1ダイクロイックミラー65は、R光を反射し、G光及びB光を透過させる。第1ダイクロイックミラー65へ入射したR光は、第1ダイクロイックミラー65、反射ミラー66でそれぞれ光路が折り曲げられ、R光用フィールドレンズ67Rへ入射する。R光用フィールドレンズ67Rは、反射ミラー66からのR光を平行化し、R光用空間光変調装置68Rへ入射させる。
R光用空間光変調装置68Rは、R光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。R光用空間光変調装置68Rに設けられた不図示の液晶パネルは、2つの透明基板の間に、光を画像信号に応じて変調するための液晶層を封入している。R光用空間光変調装置68Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム69へ入射する。
第1ダイクロイックミラー65を透過したG光及びB光は、第2ダイクロイックミラー70へ入射する。第2ダイクロイックミラー70は、G光を反射し、B光を透過させる。第2ダイクロイックミラー70へ入射したG光は、第2ダイクロイックミラー70で光路が折り曲げられ、G光用フィールドレンズ67Gへ入射する。G光用フィールドレンズ67Gは、第2ダイクロイックミラー70からのG光を平行化し、G光用空間光変調装置68Gへ入射させる。G光用空間光変調装置68Gは、G光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。G光用空間光変調装置68Gで変調されたG光は、クロスダイクロイックプリズム69のうちR光が入射する面とは異なる面へ入射する。
第2ダイクロイックミラー70を透過したB光は、リレーレンズ71を透過した後、反射ミラー72での反射により光路が折り曲げられる。反射ミラー72からのB光は、さらにリレーレンズ73を透過した後、反射ミラー74での反射により光路が折り曲げられ、B光用フィールドレンズ67Bへ入射する。R光の光路及びG光の光路よりもB光の光路が長いことから、空間光変調装置における照明倍率を他の色光と等しくするために、B光の光路には、リレーレンズ71、73を用いるリレー光学系が採用されている。
B光用フィールドレンズ67Bは、反射ミラー74からのB光を平行化し、B光用空間光変調装置68Bへ入射させる。B光用空間光変調装置68Bは、B光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置であって、透過型液晶表示装置である。B光用空間光変調装置68Bで変調されたB光は、クロスダイクロイックプリズム69のうちR光が入射する面、G光が入射する面とは異なる面へ入射する。
クロスダイクロイックプリズム69は、互いに略直交する2つのダイクロイック膜75、76を有する。第1ダイクロイック膜75は、R光を反射し、G光及びB光を透過させる。第2ダイクロイック膜76は、B光を反射し、R光及びG光を透過させる。クロスダイクロイックプリズム69は、それぞれ異なる方向から入射したR光、G光及びB光を合成し、投写レンズ77の方向へ射出する。投写レンズ77は、クロスダイクロイックプリズム69で合成された光をスクリーンの方向へ投写する。
プロジェクター60は、上記の光源装置10を用いることで、発光管11(図1参照)の適切な温度調整により、発光管11の劣化を低減できる。これにより、高い信頼性のプロジェクター60を得られるという効果を奏する。プロジェクター60は、上記実施例のいずれの光源装置を用いても良い。
プロジェクター60は、空間光変調装置として透過型液晶表示装置を用いる場合に限られない。空間光変調装置としては、反射型液晶表示装置(Liquid Crystal On Silicon;LCOS)、DMD(Digital Micromirror Device)、GLV(Grating Light Valve)等を用いても良い。プロジェクター60は、色光ごとに空間光変調装置を備える構成に限られない。プロジェクター60は、一の空間光変調装置により2つ又は3つ以上の色光を変調する構成としても良い。プロジェクター60は、空間光変調装置を用いる場合に限られない。プロジェクター60は、画像情報を持たせたスライドを用いるスライドプロジェクターであっても良い。プロジェクター60は、スクリーンの一方の面に光を供給し、スクリーンの他方の面から射出される光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるリアプロジェクターであっても良い。本発明に係る光源装置は、プロジェクター60に用いるものに限られない。光源装置は、例えば、懐中電灯等の照明機器や、自動車のヘッドライト等に適用しても良い。
以上のように、本発明に係る光源装置は、プロジェクターに用いる場合に適している。
本発明の実施例1に係る光源装置の斜視概略構成を示す図。 透過カバーを取り除いた状態を示す図。 図2に示す構成を後方から見た状態、及び送風機を示す図。 光源装置の断面概略構成を示す図。 送風部により供給された冷却風による発光部の冷却について説明する図。 本発明の実施例2に係る光源装置の概略構成を示す図。 本発明の実施例3に係る光源装置の概略断面構成を示す図。 本発明の実施例4に係るプロジェクターの概略構成を示す図。
10 光源装置、11 発光管、12 主反射鏡、13 副反射鏡、14 透過カバー、15 発光部、16 第1封止部、17第2封止部、20 基部、AX 中心軸、21 透過カバー側供給ノズル、22 透過カバー側排出ノズル、23 副反射鏡側供給ノズル、24 副反射鏡側排出ノズル、25 送風機、26 送風管、27 固着部、30 光源装置、31 第1送風機、32 第2送風機、33 風量調整部、34 姿勢検出部、40 光源装置、41 主反射鏡、42 副反射鏡、43 透過カバー、44 第1供給ノズル、45 第2供給ノズル、46 基部、47 基部側固着部、48 副反射鏡側固着部、60 プロジェクター、61 第1インテグレーターレンズ、62 第2インテグレーターレンズ、63 偏光変換素子、64 重畳レンズ、65 ダイクロイックミラー、66 反射ミラー、67R R光用フィールドレンズ、67G G光用フィールドレンズ、67B B光用フィールドレンズ、68R R光用空間光変調装置、68G G光用空間光変調装置、68B B光用空間光変調装置、69 クロスダイクロイックプリズム、70 第2ダイクロイックミラー、71、73 リレーレンズ、72、74 反射ミラー、75 第1ダイクロイック膜、76 第2ダイクロイック膜、77 投写レンズ、78 凹レンズ

Claims (12)

  1. 光を射出する発光部を備える発光管と、
    前記発光部の周囲のうちの第1の部分を覆い、前記発光部から射出した光を前記発光部へ向けて反射させる副反射鏡と、
    前記発光部から射出した光と、前記副反射鏡で反射した光とを反射させる主反射鏡と、
    前記発光部の周囲のうち、前記発光部を介して前記第1の部分に対向する第2の部分を覆い、前記発光部から射出した光を透過させる透過カバーと、を有することを特徴とする光源装置。
  2. 前記主反射鏡は、中心軸を中心として所定の曲線を回転させることにより得られる回転曲面を、所定の面で切断することにより得られる曲面と略同じ形状をなし、
    前記第1の部分は、前記発光部に対して、前記主反射鏡が設けられた側とは反対側にあることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記発光部の周囲へ冷却風を供給する冷却風供給部を有し、
    前記冷却風供給部は、前記副反射鏡及び前記透過カバーにより囲まれた領域と外部とを連通させて設けられることを特徴とする請求項2に記載の光源装置。
  4. 前記冷却風供給部は、前記第1の部分へ前記冷却風を供給する第1冷却風供給部と、前記第2の部分へ前記冷却風を供給する第2冷却風供給部と、を有することを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記主反射鏡は、中心軸を中心として所定の曲線を回転させることにより得られる回転曲面と略同じ形状をなし、
    前記第1の部分は、前記発光部に対して被照射面側にあることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  6. 前記発光部の周囲へ冷却風を供給する冷却風供給部を有し、
    前記冷却風供給部は、前記副反射鏡及び前記透過カバーにより囲まれた領域と外部とを連通させて設けられることを特徴とする請求項5に記載の光源装置。
  7. 前記冷却風供給部は、前記第2の部分と前記外部とを連通させて設けられることを特徴とする請求項6に記載の光源装置。
  8. 前記発光管は、封止部を有し、
    前記冷却風供給部は、前記封止部の近傍に設けられることを特徴とする請求項3、4、6及び7のいずれか一項に記載の光源装置。
  9. 前記発光管は、封止部を有し、
    少なくとも前記封止部と、前記主反射鏡と、前記冷却風供給部とを固着する固着部を有することを特徴とする請求項3、4、6、7及び8のいずれか一項に記載の光源装置。
  10. 前記冷却風供給部へ前記冷却風を送る送風部を有することを特徴とする3、4、6、7、8及び9のいずれか一項に記載の光源装置。
  11. 前記冷却風供給部は、前記発光管を挟んで配置された第1冷却風供給部及び第2冷却風供給部を有し、
    重力方向に対する前記発光管の向きを検出する姿勢検出部と、
    前記姿勢検出部による検出結果に応じて前記第1冷却風供給部へ供給する前記冷却風の風量と、前記第2冷却風供給部へ供給する前記冷却風の風量と、の少なくとも一方を調整する風量調整部と、を有することを特徴とする請求項10に記載の光源装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載の光源装置と、
    前記光源装置から射出した光を画像信号に応じて変調する空間光変調装置と、を有することを特徴とするプロジェクター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010177157A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Seiko Epson Corp ランプユニットおよびプロジェクター

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