JP2011023198A - 燃料電池システム及び充電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】常に安定した出力電力を発生することができる燃料電池システム及び充電装置を提供する。
【解決手段】燃料供給により電力を発電し負荷に供給する燃料電池本体と、前記負荷に供給される前記燃料電池本体の発電電力を可変制御可能にする第1の出力制御手段と、前記燃料電池本体とともに前記負荷に電力を供給可能にした補助電源と、前記負荷に供給される前記補助電源からの電力を可変制御可能にする第2の出力制御手段と、前記補助電源への充電手段と、前記燃料電池本体による前記負荷に対する供給電力の不足分を前記第2の出力制御手段により補助電源からの電力を可変制御することで補充可能とし、前記燃料電池本体による前記負荷に対する供給電力の余剰分を前記充電手段に入力される電力を可変制御することで前記補助電源に充電電力として供給可能とする制御手段と、を具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システム及びこの燃料電池システムを充電電源とした充電装置に関する。
携帯電話機や携帯情報端末などの電子機器の小型化は目覚しいものがあり、これら電子機器の小型化とともに、電源として燃料電池を使用することが試みられている。燃料電池は、燃料と空気を供給するのみで、発電することができ、燃料のみを交換あるいは補充すれば連続して発電できるという利点を有するため、小型化が実現できれば、小型の電子機器の電源として極めて有効である。
そこで、最近、燃料電池として、直接メタノール型燃料電池(DMFC;Direct Methanol Fuel Cellと称する。)が注目されている。かかる燃料電池は、液体燃料の供給方式によって分類され、気体供給型や液体供給型等のアクティブ方式のものと、燃料収容部内の液体燃料を電池内部で気化させて燃料極に供給する内部気化型等のパッシブ方式のものがあり、これらのうち、パッシブ方式のものは燃料電池の小型化に対して特に有利である。
従来、このようなパッシブ方式の燃料電池として、特許文献1に開示されるように、例えば燃料極、電解質膜および空気極を有する膜電極接合体(燃料電池セル)を、樹脂製の箱状容器からなる燃料収容部上に配置した構造のものが考えられている。
また、燃料電池の燃料電池セルと燃料収容部とを流路を介して接続する構成のものも特許文献2〜4に開示されている。これら特許文献2〜4は、燃料収容部から供給された液体燃料を燃料電池セルに流路を介して供給することによって、流路の形状や径等に基づいて液体燃料の供給量を調整可能としたもので、特に、特許文献3では燃料収容部から流路にポンプで液体燃料を供給している。また、ポンプに代えて、流路に電気浸透流を形成する電界形成手段を用いることも記載されている。さらに特許文献4には電気浸透流ポンプを用いて液体燃料等を供給することが記載されている。
国際公開第2005/112172号パンフレット 特表2005−518646号公報 特開2006−085952号公報 米国特許公開第2006/0029851号公報
ところで、燃料電池は、その発電電力を利用して電子機器側の電源である二次電池を充電する充電装置の電源として用いられることがある。このような充電装置では、燃料電池の発電電力を一旦蓄電素子からなる補助電源に蓄電し、電子機器の二次電池を充電する際に、補助電源の充電電力を一気に出力するようにしたものや、燃料電池の発電電力と補助電源の充電電力を加え合わせて電子機器の二次電池の充電を行い、このとき電子機器の二次電池への充電出力が常に一定になるように補助電源の出力を制御するようにしたものなどが知られている。
しかしながら、前の方法では、電子機器の二次電池に対して燃料電池の発電電力が直接利用されず、専ら補助電源の充電に利用されるため、補助電源を充電するための時間が必要となり、その結果、図8(a)に示すように電子機器の二次電池への充電出力PBに対して燃料電池の発電電力PAが利用できる期間A1が、利用できない期間B1に比べて極めて短いものとなり、安定した充電出力を発生することができない。また、燃料電池から補助電源に対する出力調整手段と、補助電源から電子機器の二次電池への出力調整の2段階の出力調整手段がそれぞれ必要となるため、これら出力調整手段での損失も大きくなるという問題もあった。
一方、後の方法では、燃料電池の発電電力の一部を電子機器の二次電池の充電電力として利用するので、運転効率の面での改善を図ることができるが、電子機器の二次電池への充電電力を一定の値に固定するため、燃料電池固有の特性劣化などにより発電電力が低下すると、補助電源に対する負担が増加していき、この場合は、充電装置の充電出力に対して燃料電池の発電電力の利用できない期間が長くなり、安定した充電出力を発生することができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、常に安定した出力電力を発生することができる燃料電池システム及び充電装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、
請求項1記載の発明は、燃料供給により電力を発電し負荷に供給する燃料電池本体と、前記負荷に供給される前記燃料電池本体の発電電力を可変制御可能にする第1の出力制御手段と、前記燃料電池本体とともに前記負荷に電力を供給可能にした補助電源と、前記負荷に供給される前記補助電源からの電力を可変制御可能にする第2の出力制御手段と、前記補助電源への充電手段と、前記燃料電池本体による前記負荷に対する供給電力の不足分を前記第2の出力制御手段により補助電源からの電力を可変制御することで補充可能とし、前記燃料電池本体による前記負荷に対する供給電力の余剰分を前記充電手段に入力される電力を可変制御することで前記補助電源に充電電力として供給可能とする制御手段と、を具備したことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記制御手段は、前記第1の出力制御手段の出力電力の移動平均値と前記第1の出力制御手段の出力電力の差を前記第2の出力制御手段の出力目標値に設定し、該出力目標値に基づいて前記第2の出力制御手段により前記補助電源からの電力を可変制御することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記制御手段は、前記第1の出力制御手段の出力電力と前記第1の出力制御手段の出力電力の移動平均値の差を前記第1の出力制御手段の出力目標値に設定し、該出力目標値に基づいて前記充電手段に入力される電力を可変制御して前記補助電源に充電電力として供給することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一記載の発明において、さらに、前記制御手段は、前記燃料電池本体の起動運転時、該燃料電池本体の発電電力が所定値に達するまで前記第2の出力制御手段により前記補助電源からの電力を可変制御し前記負荷に対する供給電力の不足を補充可能にしたことを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一記載の燃料電池システムを充電電源として負荷を充電可能にした充電装置である。
本発明によれば、常に安定した出力電力を発生することができる燃料電池システム及び充電装置を提供できる。
本発明の第1の実施の形態にかかる燃料電池システムの概略構成を示す図。 第1の実施の形態の燃料電池本体を詳細に説明するための断面図。 第1の実施の形態の燃料電池本体に用いられる燃料分配機構の斜視図。 第1の実施の形態の燃料電池本体の起動運転期間と定常運転期間での発電電力の状態を示す図。 第1の実施の形態にかかる燃料電池システムの動作を説明するフローチャート。 第1の実施の形態にかかる燃料電池システムの動作を説明するフローチャート。 第1の実施の形態にかかる燃料電池システムの動作を説明するフローチャート。 第1の実施の形態にかかる燃料電池システムの充電装置として利用できる期間と利用できない期間の関係を説明する図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる充電装置を構成する燃料電池システムの概略構成を示している。
図1において、1は燃料電池本体(DMFC)で、この燃料電池本体1は、起電部を構成する燃料電池発電部(セル)101、液体燃料を収容する燃料収容部102、燃料収容部102と燃料電池発電部(セル)101を接続する流路103及び燃料収容部102から燃料電池発電部(セル)101に液体燃料を移送するための補器として燃料供給手段のポンプ104を有している。
図2は、このような燃料電池本体1をさらに詳細に説明するための断面図である。
この場合、燃料電池発電部101は、アノード触媒層11とアノードガス拡散層12とを有するアノード(燃料極)13と、カソード触媒層14とカソードガス拡散層15とを有するカソード(空気極/酸化剤極)16と、アノード触媒層11とカソード触媒層14とで挟持されたプロトン(水素イオン)伝導性の電解質膜17とから構成される膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly:MEA)を有している。
ここで、アノード触媒層11やカソード触媒層14に含有される触媒としては、例えばPt、Ru、Rh、Ir、Os、Pd等の白金族元素の単体、白金族元素を含有する合金等が挙げられる。アノード触媒層11にはメタノールや一酸化炭素等に対して強い耐性を有するPt−RuやPt−Mo等を用いることが好ましい。カソード触媒層14にはPtやPt−Ni等を用いることが好ましい。ただし、触媒はこれらに限定されるものではなく、触媒活性を有する各種の物質を使用することができる。触媒は炭素材料のような導電性担持体を使用した担持触媒、あるいは無担持触媒のいずれであってもよい。
電解質膜17を構成するプロトン伝導性材料としては、例えばスルホン酸基を有するパーフルオロスルホン酸重合体のようなフッ素系樹脂(ナフィオン(商品名、デュポン社製)やフレミオン(商品名、旭硝子社製)等)、スルホン酸基を有する炭化水素系樹脂等の有機系材料、あるいはタングステン酸やリンタングステン酸等の無機系材料が挙げられる。ただし、プロトン伝導性の電解質膜17はこれらに限られるものではない。
アノード触媒層11に積層されるアノードガス拡散層12は、アノード触媒層11に燃料を均一に供給する役割を果たすと同時に、アノード触媒層11の集電体も兼ねている。カソード触媒層14に積層されるカソードガス拡散層15は、カソード触媒層14に酸化剤を均一に供給する役割を果たすと同時に、カソード触媒層14の集電体も兼ねている。アノードガス拡散層12およびカソードガス拡散層15は多孔質基材で構成されている。
アノードガス拡散層12やカソードガス拡散層15には、必要に応じて導電層が積層される。これら導電層としては、例えばAu、Niのような導電性金属材料からなる多孔質層(例えば、メッシュ)、多孔質膜、箔体あるいはステンレス鋼(SUS)などの導電性金属材料に金などの良導電性金属を被覆した複合材等が用いられる。電解質膜17と後述する燃料分配機構105およびカバープレート18との間には、それぞれゴム製のOリング19が介在されており、これらによって燃料電池発電部101からの燃料漏れや酸化剤漏れを防止している。
カバープレート18は酸化剤である空気を取入れるための不図示の開口を有している。カバープレート18とカソード16との間には、必要に応じて保湿層や表面層が配置される。保湿層はカソード触媒層14で生成された水の一部が含浸されて、水の蒸散を抑制すると共に、カソード触媒層14への空気の均一拡散を促進するものである。表面層は空気の取入れ量を調整するものであり、空気の取入れ量に応じて個数や大きさ等が調整された複数の空気導入口を有している。
燃料電池発電部101のアノード(燃料極)13側には、燃料供給部として燃料分配機構105が配置されている。燃料分配機構105には配管のような液体燃料の流路103を介して燃料収容部102が接続されている。
燃料収容部102には、燃料電池発電部101に対応した液体燃料が収容されている。液体燃料としては、各種濃度のメタノール水溶液や純メタノール等のメタノール燃料が挙げられる。液体燃料は必ずしもメタノール燃料に限られるものではない。液体燃料は、例えばエタノール水溶液や純エタノール等のエタノール燃料、プロパノール水溶液や純プロパノール等のプロパノール燃料、グリコール水溶液や純グリコール等のグリコール燃料、ジメチルエーテル、ギ酸、その他の液体燃料であってもよい。いずれにしても、燃料収容部102には燃料電池発電部101に応じた液体燃料が収容される。
燃料分配機構105には燃料収容部102から流路103を介して燃料が導入される。流路103は燃料分配機構105や燃料収容部102と独立した配管に限られるものではない。例えば、燃料分配機構105と燃料収容部102とを積層して一体化する場合、これらを繋ぐ燃料の流路であってもよい。燃料分配機構105は流路103を介して燃料収容部102と接続されていればよい。
ここで、燃料分配機構105は図3に示すように、燃料が流路103を介して流入する少なくとも1個の燃料注入口21と、燃料やその気化成分を排出する複数個の燃料排出口22とを有する燃料分配板23を備えている。燃料分配板23の内部には図2に示すように、燃料注入口21から導かれた燃料の通路となる空隙部24が設けられている。複数の燃料排出口22は燃料通路として機能する空隙部24にそれぞれ直接接続されている。
燃料注入口21から燃料分配機構105に導入された燃料は空隙部24に入り、この燃料通路として機能する空隙部24を介して複数の燃料排出口22にそれぞれ導かれる。複数の燃料排出口22には、例えば燃料の気化成分のみを透過し、液体成分は透過させない気液分離体(図示せず)を配置してもよい。これによって、燃料電池発電部101のアノード(燃料極)13には燃料の気化成分が供給される。なお、気液分離体は燃料分配機構105とアノード13との間に気液分離膜等として設置してもよい。燃料の気化成分は複数の燃料排出口22からアノード13の複数個所に向けて排出される。
燃料排出口22は燃料電池発電部101の全体に燃料を供給することが可能なように、燃料分配板23のアノード13と接する面に複数設けられている。燃料排出口22の個数は2個以上であればよいが、燃料電池発電部101の面内における燃料供給量を均一化する上で、0.1〜10個/cm2の燃料排出口22が存在するように形成することが好ましい。
燃料分配機構105と燃料収容部102の間を接続する流路103には、ポンプ104が挿入されている。このポンプ104は燃料を循環される循環ポンプではなく、あくまでも燃料収容部102から燃料分配機構105に燃料を移送する燃料供給ポンプである。このようなポンプ104で必要時に燃料を送液することによって、燃料供給量の制御性を高めるものである。この場合、ポンプ104としては、少量の燃料を制御性よく送液することができ、さらに小型軽量化が可能という観点から、ロータリーベーンポンプ、電気浸透流ポンプ、ダイアフラムポンプ、しごきポンプ等を使用することが好ましい。ロータリーベーンポンプはモータで羽を回転させて送液するものである。電気浸透流ポンプは電気浸透流現象を起こすシリカ等の焼結多孔体を用いたものである。ダイアフラムポンプは電磁石や圧電セラミックスによりダイアフラムを駆動して送液するものである。しごきポンプは柔軟性を有する燃料流路の一部を圧迫し、燃料をしごき送るものである。これらのうち、駆動電力や大きさ等の観点から、電気浸透流ポンプや圧電セラミックスを有するダイアフラムポンプを使用することがより好ましい。ポンプ104には、後述する燃料供給制御回路8が接続され、ポンプ104の駆動が制御される。
このような構成において、燃料収容部102に収容された燃料は、ポンプ104により流路103を移送され、燃料分配機構105に供給される。そして、燃料分配機構105から放出された燃料は、燃料電池発電部101のアノード(燃料極)13に供給される。燃料電池発電部101内において、燃料はアノードガス拡散層12を拡散してアノード触媒層11に供給される。燃料としてメタノール燃料を用いた場合、アノード触媒層11で下記の(1)式に示すメタノールの内部改質反応が生じる。なお、メタノール燃料として純メタノールを使用した場合には、カソード触媒層14で生成した水や電解質膜17中の水をメタノールと反応させて(1)式の内部改質反応を生起させる。あるいは、水を必要としない他の反応機構により内部改質反応を生じさせる。
CH3OH+H2O → CO2+6H++6e- …(1)
この反応で生成した電子(e-)は集電体を経由して外部に導かれ、いわゆる出力として負荷側に供給された後、カソード(空気極)16に導かれる。また、(1)式の内部改質反応で生成したプロトン(H+)は電解質膜17を経てカソード16に導かれる。カソード(空気極)16には酸化剤として空気が供給される。カソード(空気極)16に到達した電子(e-)とプロトン(H+)は、カソード触媒層14で空気中の酸素と下記の(2)式にしたがって反応し、この反応に伴って水が生成される。
6e-+6H++(3/2)O2 → 3H2O …(2)
図1に戻って、このように構成された燃料電池本体1は、燃料電池発電部(セル)101に第1の温度検出手段としての温度センサ106が設けられている。この温度センサ106は、燃料電池発電部101のカソード温度を検出するもので、例えば、サーミスタや熱電対からなり、図2に示す燃料電池発電部101のカソード(空気極)16に配置されている。なお、温度センサ106は、アノード(燃料極)13側に設け、アノード温度を検出するようにしてもよい。つまり、温度センサ106は、発電部側に設けられていればよい。
燃料電池本体1には、第1の出力制御手段としての1stDC−DCコンバータ(電圧調整回路)2が接続されている。1stDC−DCコンバータ2は、不図示のスイッチング要素とエネルギー蓄積要素を有し、これらスイッチング要素とエネルギー蓄積要素により燃料電池発電部101で発電された電気エネルギーを蓄積/放出させ、比較的低い出力電圧を十分の電圧まで昇圧して生成される出力を発生する。この場合、1stDC−DCコンバータ2は、制御部9の指示にしたがって燃料電池発電部101の発電電力を可変制御可能にする。制御部9については、後述する。
なお、ここでは標準的な昇圧型のDC−DCコンバータを示したが、昇圧動作が可能なものならば、他の回路方式のものでも実施可能である。
1stDC−DCコンバータ2には、充電手段として補助電源充電回路3が接続され、この補助電源充電回路3には、補助電源4が接続されている。補助電源充電回路3は、1stDC−DCコンバータ2の出力により補助電源4を充電するためのもので、制御部9の指示にしたがって充電動作又は停止が設定される。補助電源4は、補助電源充電回路3の出力により充電されるもので、ここでは、充放電可能な蓄電素子(例えばリチウムイオン二次電池(LIB))や電気二重層コンデンサ)が用いられる。
補助電源4には、第2の出力制御手段としての2ndDC−DCコンバータ5が接続されている。2ndDC−DCコンバータ5は、上述した1stDC−DCコンバータ2と同じ構成をしたもので、制御部9の指示にしたがって補助電源4の放電電力を可変制御可能にする。
1stDC−DCコンバータ2及び2ndDC−DCコンバータ5は、それぞれの出力端子が共通接続され、これらの共通接続点に負荷6が接続されている。この場合、負荷6は、例えば電子機器の電源である二次電池からなるもので、1stDC−DCコンバータ2と2ndDC−DCコンバータ5のそれぞれの出力を加算した電力により充電される。
1stDC−DCコンバータ2には、出力検出部7が接続されている。出力検出部7は、1stDC−DCコンバータ2の出力、つまり燃料電池本体1の発電電力を検出する。
補助電源4には、燃料供給制御回路8が接続されている。燃料供給制御回路8は、補助電源4を電源としてポンプ104のオンオフ動作を制御するもので、制御部9の指示に基づいてポンプ104による燃料供給量を制御する。
制御部9は、システム全体を制御するもので、1stDC−DCコンバータ2、補助電源充電回路3、2ndDC−DCコンバータ5、出力検出部7、燃料供給制御回路8及びメモリ10が接続されている。ここで、メモリ10は、予め、充電装置の過去の運転時における充電出力の平均値を記憶している。この場合、メモリ10に記憶される充電出力の平均値は、所定の期間ごとに更新するようにしてもよい。
制御部9は、移動平均値演算部901、コンバータ出力目標値設定部902、充電回路入力目標値設定部903、コンバータ制御部904、充電回路制御部905を有している。この場合、これら移動平均値演算部901、コンバータ出力目標値設定部902、充電回路入力目標値設定部903、コンバータ制御部904、充電回路制御部905は、例えばハードウェアから構成されている。勿論、これらはソフトウェアにより構成することもできる。
移動平均値演算部901は、出力検出部7より検出される1stDC−DCコンバータ2の出力電力より移動平均値を演算する。ここでの移動平均値は、一般的な燃料電池の出力変動周期の数倍以上(例えば、20min〜60min)に設定される移動平均時間内の出力電力の平均値である。コンバータ出力目標値設定部902は、メモリ10に記憶された充電装置の過去の運転時の充電出力の平均値から出力検出部7より検出される1stDC−DCコンバータ2の出力電力を差し引いた結果を2ndDC−DCコンバータ5の出力目標値として設定し、また、移動平均値演算部901より演算される1stDC−DCコンバータ2の出力電力の移動平均値から出力検出部7より検出される1stDC−DCコンバータ2の出力電力を差し引いた結果を2ndDC−DCコンバータ5の出力目標値として設定する。充電回路入力目標値設定部903は、出力検出部7より検出される1stDC−DCコンバータ2の出力電力から移動平均値演算部901より演算される1stDC−DCコンバータ2の出力電力の移動平均値を差し引いた結果を補助電源充電回路3の充電入力の目標値として設定する。コンバータ制御部904は、1stDC−DCコンバータ2(又は2ndDC−DCコンバータ5)の起動又は停止を指示するとともに、コンバータ出力目標値設定部902で設定された出力目標値に応じて2ndDC−DCコンバータ5の出力電力を制御する。充電回路制御部905は、補助電源充電回路3の起動又は停止を指示するとともに、充電回路入力目標値設定部903で設定された目標値に応じて補助電源充電回路3の充電入力を制御する。
このような構成において、いま、燃料電池本体1の起動が指示されると、図5、図6及び図7に示すフローチャートが実行される。まず、ステップ501で補助電源4の充電状態が充電装置として十分なレベルにあるか否かが判断される。ここで、補助電源4の充電状態が不十分なレベル(No)と判断された場合は、ステップ502に進み、補助電源4の充電動作が優先的に行われる。この場合、制御部9により1stDC−DCコンバータ2及び補助電源充電回路3が起動され、燃料供給制御回路8に対してポンプ104の送液動作が指示される。これにより、燃料電池本体1は、燃料電池発電部101より発電電力を発生する。燃料電池発電部101の発電電力は、1stDC−DCコンバータ2で昇圧され、補助電源充電回路3に供給され、補助電源充電回路3を介して補助電源4が所定レベルまで充電される。
一方、ステップ501で、補助電源4の充電状態が十分なレベル(Yes)と判断された場合は、ステップ503に進み、この時点で燃料電池本体1が発電動作済みかを判断する。ここで、燃料電池本体1が発電動作済みでYesならば、ステップ505に進む。一方、燃料電池本体1が発電動作前でNoならば、ステップ504で、燃料電池発電部101の発電動作を開始する。この場合、制御部9により燃料供給制御回路8に対してポンプ104の送液動作が指示され、燃料電池本体1に燃料供給が行われ、燃料電池発電部101の発電電力が立ち上げられる。そして、ステップ505に進む。
ステップ505では、制御部9のコンバータ制御部904により1stDC−DCコンバータ2及び2ndDC−DCコンバータ5を順次起動する。また、ステップ506で、充電回路制御部905により補助電源充電回路3を動作停止状態とする。
次に、ステップ507に進み、制御部9は、メモリ10より充電装置の過去の運転時の充電出力の平均値を読み込み、ステップ508に進む。ステップ508では、コンバータ出力目標値設定部902により、充電装置の過去の運転時の充電出力の平均値から出力検出部7より検出される1stDC−DCコンバータ2の出力電力(燃料電池発電部101の発電電力)を差し引き、その結果を2ndDC−DCコンバータ5の出力目標値として設定する。そして、ステップ509に進み、コンバータ制御部904によりコンバータ出力目標値設定部902で設定された出力目標値に応じて2ndDC−DCコンバータ5の出力電力(補助電源4の放電電力)を制御する。
次いで、ステップ510で所定の時間(例えば1秒)が経過したかが判断され、ここでNoならば、ステップ511に進み、燃料電池発電部101の発電電力PAが規定レベルLA(図4に示す起動運転期間Aの充電電力PBに相当する)に達したかが判断される。この場合、ステップ504で発電動作を開始した燃料電池発電部101の発電電力は、1stDC−DCコンバータ2を介して出力されるが、図4に示す起動運転期間Aのうち発電開始直後の燃料電池発電部101の発電電力PAは、ほぼゼロであり、補助電源4の放電電力に応じた2ndDC−DCコンバータ5の出力電力が充電出力PBとして負荷6に供給されている。
ここで、ステップ511で、発電電力PAが規定レベルLAまで達しておらずNoならば、ステップ509に戻って、ステップ509〜ステップ511の動作が行われる。その後、ステップ510で、所定時間の経過が判断されると、ステップ507に戻り、再び、メモリ10より充電装置の過去の運転時の充電出力の平均値を読み込み、ステップ508で、充電装置の過去の運転時の充電出力の平均値から1stDC−DCコンバータ2の出力電力を差し引いき、この結果から新たな2ndDC−DCコンバータ5の出力目標値を再設定し、ステップ509以降の動作を繰り返す。
このようにして燃料電池本体1の起動運転期間Aでは、発電開始直後から燃料電池発電部101の発電電力PAが次第に上昇し(図4参照)、これとともに再設定される出力目標値に応じて2ndDC−DCコンバータ5の出力電力が制御される。この場合、1stDC−DCコンバータ2より出力される燃料電池発電部101の発電電力の増加とともに出力目標値は小さくなっていき、2ndDC−DCコンバータ5の出力電力は次第に減少するように制御される。これにより、時間経過とともに2ndDC−DCコンバータ5の出力電力(補助電源4の放電電力)に代わって1stDC−DCコンバータ2の出力(電力燃料電池発電部101の発電電力)が充電出力PBとして負荷6に供給されるようになる。
その後、ステップ511で、燃料電池発電部101の発電電力PAが規定レベルLAに達したことが判断されると、ステップ512の定常運転(図4に示す定常運転期間B)に移行する。この定常運転期間Bでは、1stDC−DCコンバータ2の出力電力、つまり燃料電池発電部101の発電電力PAが充電出力PBとして負荷6に供給される。
この状態で、ステップ513でシステムの停止要求の有無を判断し、Yesならば、ステップ531以降に進む。このステップ531以降の動作は、後述する。
一方、ステップ513で、Noならば、ステップ514に進み、燃料電池発電部101の発電電力PAが規定レベルLA(図4に示す定常運転期間Bの充電電力PBに相当する)を維持しているか判断する。ここで、Yesならば、ステップ512に戻って、定常運転が続けられる。一方、ステップ514でNoならば、ステップ515に進む。
ステップ515では、発電電力PAの現状を判定する。ここで、例えば、図4のCに示すように燃料電池発電部101の発電電力PAが一時的に低下して規定レベルLA以下となったような場合、ステップ516に進む。
このステップ516では、充電回路制御部905により補助電源充電回路3を動作停止状態とし、ステップ517に進んで、制御部9のコンバータ制御部904により1stDC−DCコンバータ2及び2ndDC−DCコンバータ5をそれぞれ起動する。これらステップ516、ステップ517の動作は、省略してもよい。
そして、ステップ518に進み、移動平均値演算部901により1stDC−DCコンバータ2の出力電力の移動平均値を演算する。この場合の移動平均値は、出力検出部7より検出される1stDC−DCコンバータ2の出力電力の、例えば20min〜60minに設定される移動平均時間内の平均値である。
次に、ステップ519で、コンバータ出力目標値設定部902により、移動平均値演算部901より演算された1stDC−DCコンバータ2の出力電力の移動平均値から出力検出部7より検出される1stDC−DCコンバータ2(燃料電池発電部101の発電電力)の出力電力を差し引き、その結果を2ndDC−DCコンバータ5の出力目標値として設定する。
そして、ステップ520に進み、コンバータ制御部904によりコンバータ出力目標値設定部902で設定された出力目標値に応じて2ndDC−DCコンバータ5の出力電力(補助電源4の放電電力)を制御する。
次いで、ステップ521で所定の時間(例えば1秒)が経過したかが判断され、ここでNoならば、ステップ522に進み、燃料電池発電部101の発電電力PAが規定レベルLA(図4に示す定常運転期間Bの充電電力PBに相当)に達したかが判断される。この場合、燃料電池発電部101の発電電力PAは、1stDC−DCコンバータ2を介して出力されるが、図4のCに示すように一時的に低下して規定レベルLA以下なので、この間は、燃料電池発電部101の発電電力PAの不足分が補助電源4の放電電力により補充され、充電出力PBが負荷6に供給される。
ここで、ステップ522で、発電電力PAが規定レベルLAまで達しておらずNoならば、ステップ520に戻って、ステップ520〜ステップ522の動作が行われる。その後、ステップ521で、所定時間の経過が判断されると、ステップ518に戻り、再び、移動平均値演算部901により1stDC−DCコンバータ2の出力電力の移動平均値を演算し、ステップ519で、1stDC−DCコンバータ2の出力電力の移動平均値から1stDC−DCコンバータ2の出力電力を差し引き、その結果を2ndDC−DCコンバータ5の出力目標値を再設定し、ステップ520以降の動作を繰り返す。
このようにして、燃料電池本体1の定常運転期間B中で図4のCに示すように燃料電池発電部101の発電電力PAが一時的に低下した期間では、コンバータ出力目標値設定部902により設定される出力目標値に応じて2ndDC−DCコンバータ5の出力電力が制御される。これにより、燃料電池発電部101の発電電力PAの不足分が補助電源4の放電出力により補充されるようになり、燃料電池発電部101の発電電力PAが一時的に低下したような場合も安定した充電出力PBを負荷6に供給することができる。
その後、ステップ522で、燃料電池発電部101の発電電力PAが規定レベルLAまで戻ったことが確認されると、ステップ512に戻って、定常運転に移行される。
一方、ステップ515で、例えば、図4のDに示すように燃料電池発電部101の発電電力PAが一時的に増加して規定レベルLA(図4に示す定常運転期間Bの充電電力PBに相当)以上になったことを判定した場合は、ステップ523に進む。
ステップ523では、充電回路制御部905により補助電源充電回路3を動作状態とし、ステップ524に進んで、コンバータ制御部904により1stDC−DCコンバータ2を起動し、続くステップ525で2ndDC−DCコンバータ5の動作を停止する。
そして、ステップ526に進み、移動平均値演算部901により1stDC−DCコンバータ2の出力電力の移動平均値を演算する。この場合も、移動平均値は、出力検出部7より検出される1stDC−DCコンバータ2の出力電力の、例えば20min〜60minに設定される移動平均時間内の平均値である。
次に、ステップ527で、充電回路入力目標値設定部903により、出力検出部7より検出される1stDC−DCコンバータ2の出力電力から移動平均値演算部901より演算される1stDC−DCコンバータ2の出力電力の移動平均値を差し引き、その結果を補助電源充電回路3の充電入力の目標値として設定する。
そして、ステップ528に進み、充電回路制御部905により充電回路入力目標値設定部903で設定された目標値に補助電源充電回路3の充電入力が一致するように補助電源充電回路3の入力電力を制御する。
次いで、ステップ529で所定の時間(例えば1秒)が経過したかが判断され、ここでNoならば、ステップ530に進み、燃料電池発電部101の発電電力PAが規定レベルLAまで低下したかが判断される。この場合、燃料電池発電部101の発電電力PAは、1stDC−DCコンバータ2を介して出力されるが、図4のDに示すように一時的に増加して規定レベルLA以上にあるので、この間は、1stDC−DCコンバータ2より出力される燃料電池発電部101の発電電力PAは、負荷6に供給される他に、余剰分が補助電源充電回路3を介して補助電源4に供給され、補助電源4の充電が行われる。
ここで、ステップ530で、発電電力PAが規定レベルLAまで低下しておらず、Noならば、ステップ528に戻って、ステップ528〜ステップ530の動作が行われる。その後、ステップ529で、所定時間の経過が判断されると、ステップ526に戻り、再び、移動平均値演算部901により1stDC−DCコンバータ2の出力電力の移動平均値を演算し、ステップ527で、1stDC−DCコンバータ2の出力電力の移動平均値から1stDC−DCコンバータ2の出力電力を差し引き、その結果を補助電源充電回路3の充電入力の目標値として再設定し、ステップ528以降の動作を繰り返す。
このようにして、燃料電池本体1の定常運転期間B中で図4のDに示すように燃料電池発電部101の発電電力PAが一時的に増加したような期間では、充電回路入力目標値設定部903により設定される補助電源充電回路3の充電入力の目標値に、補助電源充電回路3への充電入力が一致するように補助電源充電回路3が制御される。これにより、燃料電池発電部101の発電電力PAの余剰分が補助電源充電回路3を介して補助電源4に供給され、補助電源4の充電が行われ、同時に、燃料電池発電部101の発電電力PAが一時的に増加したような場合も安定した充電出力をPB負荷6に供給することができる。
その後、ステップ530で、燃料電池発電部101の発電電力PAが規定レベルLAに戻ったことが確認されると、ステップ512に戻って、定常運転に移行される。
一方、ステップ513で、システムの停止要求を判断すると、燃料電池本体1の発電動作を停止し、ステップ531に進み、外部出力を禁止する。この場合、負荷6に供給される充電電力PBを強制的に停止する。そして、ステップ532で、残留燃料により燃料電池発電部101で発電される電力を全て補助電源充電回路3に供給して補助電源4を充電する。この状態では、充電回路制御部905により補助電源充電回路3を起動し、コンバータ制御部904により1stDC−DCコンバータ2を起動するとともに、2ndDC−DCコンバータ5の動作を停止している。そして、ステップ533で、燃料電池発電部101の発電電力が所定値以下まで低下するのを待って、全ての回路動作を停止する。
したがって、このようにすれば、燃料電池本体1の起動運転期間Aでは、メモリ10に記憶された充電装置の過去の運転時の充電出力の平均値と1stDC−DCコンバータ2の出力電力(燃料電池発電部101の発電電力)の差から求められる出力目標値に応じて2ndDC−DCコンバータ5の出力電力(補助電源4の放電電力)を制御し、定常運転期間B以降では、燃料電池発電部101の発電電力が一時的に低下して規定レベル以下となった場合、移動平均値演算部901により1stDC−DCコンバータ2の出力電力の移動平均値を演算し、この移動平均値と1stDC−DCコンバータ2(燃料電池発電部101の発電電力)の出力電力の差から求められる出力目標値に応じて2ndDC−DCコンバータ5の出力電力(補助電源4の放電電力)を制御し、さらに、燃料電池発電部101の発電電力が一時的に増加して規定レベル以上になった場合は、移動平均値演算部901により1stDC−DCコンバータ2の出力電力の移動平均値を演算し、この移動平均値と1stDC−DCコンバータ2(燃料電池発電部101の発電電力)の出力電力の差から求められる充電入力の目標値に応じて補助電源充電回路3の入力電力を制御するようにした。
これにより、燃料電池本体1の起動運転期間Aでは、燃料電池発電部101の発電電力が十分に立ち上がるまで補助電源4の放電電力を有効に利用できるので、負荷6に対して安定した充電出力を発生することができる。また、定常運転期間B以降も、燃料電池発電部101の発電電力が一時的に低下することがあると、燃料電池発電部101の発電電力が所定レベルに回復するまで、補助電源4の放電電力を有効利用して燃料電池発電部101の発電電力の不足分を補充できるので、このような場合も、負荷6に対して安定した充電出力を発生することができる。さらに、燃料電池発電部101の発電電力が一時的に増加することがあっても、燃料電池発電部101の発電電力が所定レベルに回復するまで、燃料電池発電部101の発電電力の余剰分を補助電源充電回路3を介して補助電源4の充電電力として利用できるので、このような場合も、負荷6に対して安定した充電出力を発生することができる。
また、燃料電池本体1の起動運転期間Aから定常運転期間Bに亘って、燃料電池発電部101の発電電力が不足する場合は、補助電源4の放電電力で補い、燃料電池発電部101の発電電力が余る場合は、燃料電池発電部101の発電電力の余剰分を補助電源4の充電電力として利用するなど、これら燃料電池発電部101の発電電力と補助電源4の電力を有効に組み合わせているので、充電装置の充電出力PBに対して燃料電池発電部101の発電電力PAの利用できる期間A11と、利用できない期間B11との関係を図8(b)に示すようにでき、同図(a)の従来の場合と比べて燃料電池発電部101の発電電力PAの利用できる期間を大幅に長くすることができるようになり、システムの運転効率を飛躍的に向上させることもできる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
さらに燃料電池発電部へ供給される液体燃料の気化成分においても、全て液体燃料の気化成分を供給してもよいが、一部が液体状態で供給される場合であっても本発明を適用することができる。
1…燃料電池本体、101…燃料電池発電部
102…燃料収容部、103…流路
104…ポンプ、105…燃料分配機構
2…1stDC/DCコンバータ、3…補助電源充電回路、
4…補助電源、5…2ndDC/DCコンバータ、6…負荷、
7…出力検出部、8…燃料供給制御回路、9…制御部、
901…移動平均値演算部、902…コンバータ出力目標値設定部
903…充電回路入力目標値設定部、904…コンバータ制御部、
905…充電回路制御部、10…メモリ
11…アノード触媒層、12…アノードガス拡散層
13…アノード、14…カソード触媒層
15…カソードガス拡散層、16…カソード
17…電解質膜、18…カバープレート
19…Oリング、21…燃料注入口
22…燃料排出口、23…燃料分配板
24…空隙部

Claims (5)

  1. 燃料供給により電力を発電し負荷に供給する燃料電池本体と、
    前記負荷に供給される前記燃料電池本体の発電電力を可変制御可能にする第1の出力制御手段と、
    前記燃料電池本体とともに前記負荷に電力を供給可能にした補助電源と、
    前記負荷に供給される前記補助電源からの電力を可変制御可能にする第2の出力制御手段と、
    前記補助電源への充電手段と、
    前記燃料電池本体による前記負荷に対する供給電力の不足分を前記第2の出力制御手段により補助電源からの電力を可変制御することで補充可能とし、前記燃料電池本体による前記負荷に対する供給電力の余剰分を前記充電手段に入力される電力を可変制御することで前記補助電源に充電電力として供給可能とする制御手段と、
    を具備したことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記制御手段は、前記第1の出力制御手段の出力電力の移動平均値と前記第1の出力制御手段の出力電力の差を前記第2の出力制御手段の出力目標値に設定し、該出力目標値に基づいて前記第2の出力制御手段により前記補助電源からの電力を可変制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御手段は、前記第1の出力制御手段の出力電力と前記第1の出力制御手段の出力電力の移動平均値の差を前記第1の出力制御手段の出力目標値に設定し、該出力目標値に基づいて前記充電手段に入力される電力を可変制御して前記補助電源に充電電力として供給することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池システム。
  4. さらに、前記制御手段は、前記燃料電池本体の起動運転時、該燃料電池本体の発電電力が所定値に達するまで前記第2の出力制御手段により前記補助電源からの電力を可変制御し前記負荷に対する供給電力の不足を補充可能にしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一記載の燃料電池システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一記載の燃料電池システムを充電電源として負荷を充電可能にした充電装置。
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