JP2011022661A - 位置検出装置及びセンサユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】安価に構成できると共に位置検出精度を向上した位置検出装置を提供する。
【解決手段】電磁誘導型位置検出装置の、コイル基板の直下に配される磁路シートを、磁性リボンを斜めに重ね合わせて構成した。このように磁路シートを構成することにより、磁性リボンの繋ぎ目近傍における、センサコイルの感度の変動を抑制することができる。したがって、位置指示器検出感度が高く、位置検出精度が高く、且つノイズに強い、高性能な位置検出装置を実現できる。
【選択図】図7

Description

本発明は、位置検出装置及びセンサユニットに適用して好適な技術に関する。
より詳細には、電磁誘導式デジタイザの、位置検出性能を向上させる技術に関する。
コンピュータに位置情報を与える入力装置には、様々なものがある。その中で、デジタイザと呼ばれる、位置検出装置がある。
位置検出装置は、二次元位置情報を検出する検出平面上に、ペンの形の位置指示器を、あたかもペンで描画するように操作する入力装置である。位置検出装置は、描画を迅速且つ正確に行う必要のあるアプリケーションプログラムを使用するユーザに適した入力装置として、設計、芸術等の様々な分野で広く普及している。この位置検出装置は、位置を指示するためのペン形状の位置指示器と、この位置指示器により指示された位置を検出して、コンピュータが扱える二次元位置情報に変換して出力するセンス部とから構成される。
このセンス部は、位置指示器の位置を検出する位置検出平面を備える。位置検出平面には、X軸方向及びY軸方向の各々に細長いループコイルがX軸方向及びY軸方向に並べられたプリント基板が埋め込まれている。
各々のループコイルに、一本ずつ特定の周波数の電流を流し、ループコイルから磁界を発生させる。すると、位置指示器が磁界を発生しているループコイルに近接している時に、位置指示器に含まれている共振回路が共振する。次に、位置指示器の共振回路から発される誘導磁界をループコイルで受信する。この動作をループコイルの一本一本ごとに行うことにより、位置指示器の位置を検出する。
なお、本出願人の発明に係る従来技術を、特許文献1に示す。
特開2007−166147号公報
位置検出装置は、位置検出平面の直下に前述のループコイルが形成されたプリント基板(センサ基板)を内蔵する。このセンサ基板の磁気特性を安定させるために、珪素鋼板などの強磁性体の金属板を、センサ基板の直下に敷いている。しかし、珪素鋼板は重いので、近年利用され始めた携帯型PCや携帯電話などに用いるには好ましくない。このため、珪素鋼板に比べると重量が軽く、磁気特性が良好な、アモルファス磁性金属の薄膜で形成された磁路シートというものが用いられるようになってきている。
しかし、アモルファス磁性金属の薄膜は、位置検出装置の広い位置検出平面を覆うほど広いものが入手し難く、均一な品質を得ることが難しい。そこで、短冊状に切ったアモルファス磁性金属のリボンを多数貼り合せて、位置検出平面を覆うように一枚のシートに形成する場合がある。
ところが、このように磁路シートを形成すると、特に磁性金属のリボンのつなぎ合わせの部分で、磁路シートの中を通る磁力線の分布が不均一になってしまう。このため、磁性金属のリボンのつなぎ合わせの部分では、位置検出装置の位置検出精度が落ち、本来あるべき位置とは異なる位置に位置指示器があるかのような位置検出データを出力してしまう。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、安価に構成できると共に位置検出精度を向上した位置検出装置及び、これに使用するセンサユニットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の位置検出装置は、少なくとも1つのコイルを有する位置指示器と、複数のループコイルを有するセンサを含み、位置指示器のコイルとループコイルとの間で電磁誘導によりループコイルに生じた信号を検出することで位置指示器の位置を求める位置検出装置において、センサには、ループコイルが、所定方向に並設されており、センサに対し、位置指示器と反対の側にノイズを低減させるためのシールド材が配設され、センサとシールド材の間に、シールド材より透磁率の高い磁路用素材からなる磁路シートが配設され、磁路シートは、略矩形からなる複数の磁路用素材が互いに接触部を備えた構成を有し、接触部は、センサの所定方向に対し所定の角度、傾斜して配設されたことを特徴とする。
電磁誘導型位置検出装置の、センサ基板の直下に配される磁路シートを、磁性リボンを斜めに重ね合わせて構成した。このように磁路シートを構成することにより、磁性リボンの繋ぎ目近傍における、ループコイルの感度の変動を抑制することができる。したがって、位置指示器検出感度が高く、位置検出精度が高く、且つノイズに強い、高性能な位置検出装置を実現できる。
本発明により、安価に構成できると共に位置検出精度を向上した位置検出装置を提供できる。
本発明の実施形態の例である、位置検出装置の外観斜視図である。 センス部の内部構成を概略的に示す分解斜視図である。 位置指示器の回路図である。 センス部のブロック図である。 センサ基板を示す概略図である。 センサ基板の配線の形状を説明する概略図である。 磁路シートの構造を示す概略図である。 センサと磁路シートの関係を示す概略図である。 位置指示器とループコイル巻線の関係と、位置指示器の位置を検出する原理を説明する図である。 金属リボンの磁気特性を示す概略図である。 二枚の金属リボンを突き合わせた状態と、重ね合わせた状態における、それぞれの磁気特性を示す概略図である。 位置指示器の磁束密度を示すグラフと、位置指示器とループコイル巻線の中心線と金属リボンの配置関係を示す概略図である。 位置指示器より送られる信号をループコイルで検出した時の信号レベルを示すグラフである。 位置指示器より送られる信号をループコイルで検出した時の信号レベルを示すグラフである。 位置指示器より送られる信号をループコイルで検出した時の信号レベルを示すグラフである。 ノート型パソコンの概略図である。
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図15を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の例である、位置検出装置の外観斜視図である。
デジタイザとも呼ばれる位置検出装置101は、位置指示器102と、位置指示器102の位置を検出するセンス部103よりなる。センス部103は、位置検出平面104上の位置指示器102の存在と、その位置の情報を外部の機器に出力する。
図2はセンス部103の内部構成を概略的に示す分解斜視図である。
上ケース202は、位置検出装置101の筐体の上面部分を構成する。この上ケース202は、プラスチック或はガラス等の絶縁体の板である位置検出平面104を含む。
上ケース202の位置検出平面104の直下には、センサ203が配置される。
センサ203の直下には、アモルファス磁性金属リボンで形成された磁路シート204が配置される。
磁路シート204の直下には、アルミ箔で形成されたシールドシート205が配置される。
センサ203、磁路シート204、シールドシート205、そして信号処理部206は、上ケース202と下ケース207によって構成される筐体に収納される。これらは絶縁体である上ケース202を除いて全て接地される。
信号処理部206は、USBインターフェースケーブル208を通じて、パソコン等の外部に接続される機器に、位置指示器102の存在と、その位置の情報を出力する。
センサ203は、両面のプリント基板であり、縦方向と横方向に四角形状のコイルの配線パターンが設けられている。センサ203に配線されるコイルの形状の詳細については、図4以降で後述する。
図3は、位置指示器102の回路図である。なお、電源等の記載は省略している。
コイルL302、コンデンサC303及び半固定コンデンサC304はそれぞれ並列接続されており、周知の共振回路を構成する。コイルL302は後述するセンス部103のセンサ203に設けられているループコイルから電磁波を受信する。コイルL302は電磁波を受信すると誘導起電力を発生する。誘導起電力はコイルL302とコンデンサC303によって蓄積される。この誘導起電力は共振回路の共振周波数の交流磁界を発生し、センス部103のセンサ203に設けられているループコイルに電磁波を与える。
コンデンサC305と押しボタンスイッチ306は直列接続され、切替スイッチ307を介してコンデンサC303及び半固定コンデンサC304に並列接続される。切替スイッチ307のもう一方の端子には可変コンデンサC308が接続されており、この可変コンデンサC308も切替スイッチ307を介してコンデンサC303及び半固定コンデンサC304に並列接続される。
切替スイッチ307がコンデンサC305を選択して接続している状態で、押しボタンスイッチ306をオン・オフ制御すると、共振回路を構成するコンデンサの合成容量が変化する。したがって、押しボタンスイッチ306の状態に応じて、共振回路の共振周波数が変化する。
同様に、切替スイッチ307が可変コンデンサC308を選択して接続している状態では、可変コンデンサC308の静電容量の変化に応じて、共振回路を構成するコンデンサの合成容量が変化する。したがって、可変コンデンサC308の静電容量の変化に応じて、共振回路の共振周波数が変化する。
図4は、センス部103のブロック図である。
発振器402は前述の位置指示器102の共振回路の共振周波数にほぼ等しい周波数の正弦波交流信号を発生し、発生した正弦波交流信号を電流ドライバ403及び同期検波器404に供給する。
電流ドライバ403は、発振器402から入力される正弦波交流信号を電流増幅して、送受信切替スイッチ405へ送出する。
送受信切替スイッチ405は、電流ドライバ403の出力端子と、受信アンプ406の入力端子のいずれかを、選択スイッチ407に排他的に接続する。
選択スイッチ407は、複数のループコイル408a、408b、408c及び408dの内の一つを選択して送受信切替スイッチ405に接続する。
送受信切替スイッチ405が選択スイッチ407と電流ドライバ403を接続している時は、電流ドライバ403から供給される正弦波交流電流が、ループコイル408a、408b、408c及び408dのうち選択スイッチ407によって選択された一のループコイルに供給される。
送受信切替スイッチ405が選択スイッチ407と受信アンプ406を接続している時は、ループコイル408a、408b、408c及び408dのうち選択スイッチ407によって選択された一のループコイルから出力される信号が、受信アンプ406に入力される。
なお、送受信切替スイッチ405及び選択スイッチ407は、後述する制御部409から与えられる制御信号によって制御される。
略長方形状のループコイル408a、408b、408c及び408dは、センス部103の位置検出平面104の直下に配されるセンサ203上に、それぞれほぼ平行に並べられている。このループコイル408a、408b、408c及び408dの一方の端子は選択スイッチ407に接続され、もう一方の端子は接地されている。
選択スイッチ407によって選択された一のループコイルが送受信切替スイッチ405を通じて電流ドライバ403の出力端子に接続されている時は、電流ドライバ403から供給される正弦波交流電流によって、選択スイッチ407によって選択された一のループコイルから交流磁界が発生する。
位置指示器102が交流磁界を発しているループコイルの近くにあるときは、位置指示器102内部のコイルL302に誘導起電力が発生し、共振回路には誘導起電力が蓄積される。
次に、送受信切替スイッチ405が制御信号によって制御されると、選択スイッチ407によって選択された一のループコイルは電流ドライバ403の出力端子に接続される。すると、電流ドライバ403から選択スイッチ407によって選択された一のループコイルに対する正弦波交流電流の供給が止まるので、ループコイルから発生していた交流磁界はなくなる。一方、位置指示器102内の共振回路には誘導起電力が蓄積されているので、コイルL302から共振回路の共振周波数の交流誘導磁界が発生する。ループコイルは、この誘導磁界を受信すると、ループコイルから微弱な交流電流が発生する。受信アンプ406は、この電流を電圧増幅して、検波回路410及び同期検波器404の入力端子に供給する。
なお、これより説明の便宜上、送受信切替スイッチ405が選択スイッチ407と電流ドライバ403を接続している時を送信状態と定義し、送受信切替スイッチ405が選択スイッチ407と受信アンプ406を接続している時を受信状態と定義する。そして、送信状態のセンス部103の動作を送信動作、受信状態のセンス部103の動作を受信動作と定義する。
送信動作とは、交流磁界をループコイル408a、408b、408c及び408dから発して、ループコイル408a、408b、408c及び408dの近くにある位置指示器102に誘導起電力を発生させる動作である。
受信動作とは、位置指示器102から発生する交流誘導磁界を、位置指示器102の近くにあるループコイル408a、408b、408c及び408dで受信する動作である。
位置指示器102が交流磁界を発しているループコイルの近くにないときは、位置指示器102内部のコイルL302に誘導起電力は発生せず、共振回路に誘導起電力は蓄積されない。したがって、送受信切替スイッチ405が受信側、つまり受信アンプ406側に切り替わっても、選択スイッチ407によって選択された一のループコイルは位置指示器102から発生するであろう交流誘導磁界を受信できず、ループコイルから交流電流は発生しない。
ループコイル408a、408b、408c及び408dを位置検出平面104の縦方向と横方向に多数並列に並べて、選択スイッチ407で一つずつ切り替えて、前述した送信動作と受信動作を繰り返す。すると、位置指示器102の近くにあるループコイルから、信号を取り出すことができる。この、信号が得られたループコイルの位置と、信号レベルとを基に、位置検出平面104上の位置指示器102の位置を算出する。
ループコイル408a、408b、408c及び408dを選択スイッチ407で一つずつ切り替える制御動作と、送受信切替スイッチ405を切り替える制御動作と、受信した信号に基づいて位置指示器102の位置を算出する動作は、周知のマイコンよりなる制御部409が実行する。
受信アンプ406の出力端子から制御部409との間にある回路ブロックは、ループコイル408a、408b、408c及び408dから得られた受信信号を整えるために設けられている。
検波回路410は、交流である受信信号を全波整流する。
積分回路411は、全波整流された受信信号を積分する。積分回路411は、微弱な信号を時間軸上で積分することで、S/N比を維持しながら高い信号レベルを得るために設けられている。
サンプルホールド回路412は、ある時点の積分回路411の出力電圧を保持する。
A/D変換器413は、サンプルホールド回路412の出力電圧をデジタルデータに変換する。
以上の回路を経て、位置指示器102から発生した交流誘導磁界に基づく信号のレベルに相当するデータが得られる。
同期検波器404は周知のアナログ乗算器であり、発振器402の交流信号と受信信号とを乗算した信号を出力する。同期検波器404の後続の積分回路411、サンプルホールド回路412及びA/D変換器413は前述の検波器の後続に配されている回路ブロックと同じである。
同期検波器404は、交流信号と受信信号の位相が全く同じ場合は、全波整流回路と実質的に等しい動作となる。しかし、交流信号と受信信号の位相が異なると、その信号レベルが低下する。位相の変化は、位置指示器102の共振回路の共振周波数の変化によってもたらされる。つまり、筆圧による可変コンデンサC308の容量の変化や、押しボタンスイッチ306によってコンデンサC305が共振回路に組み込まれることによる、共振回路を構成するコンデンサの合成容量の変化に応じて、同期検波器404から得られる信号のレベルが変化する。
検波回路410から得られる信号のレベルと、同期検波器404から得られる信号のレベルに、所定の演算処理を施すことで、位置指示器102から発生した交流誘導磁界に基づく信号の、位相に相当するデータが得られる。そして、位相の変化から、ペン形状の位置指示器102の状態変化を知ることができる。
センス部103が、ループコイル408a、408b、408c及び408dの一を選択して受信状態にある時間の中で、位置指示器102のコンパレータ310から出力される制御信号が切り替わるように、積分回路411の抵抗R312及びコンデンサC313の値を調整すると、センス部103は、受信状態の時間内で、切替スイッチ307がコンデンサを選択しているときと、可変コンデンサC308を選択しているときとの、二つの状態を検出することができる。つまり、押しボタンスイッチ306が押されているか否かと、筆圧を検出することができる。
改めて、センス部103及び位置指示器102の動作の概略を説明する。
ループコイルが設けられているセンサ203の近傍、つまり位置検出平面104に、位置指示器102を近づける。位置指示器102には、コイルL302とコンデンサC303等が並列接続され、およそ562.5kHz近傍で共振するように設計されている共振回路が内蔵されている。
ループコイルから発される交流磁界を共振回路が受信すると、共振回路には誘導起電力が発生する。その直後、送受信切替スイッチ405を切り替えて、ループコイルを後続のセンサ受信機能部分に接続して、共振回路に発生した誘導起電力を受信し、その信号レベルをデータに変換する。
X軸方向に並べたループコイルと、Y軸方向に並べたループコイルとの夫々に、上記手順を繰り返す。すると、検出した誘導起電力の最大値を示すコイルが、X軸方向とY軸方向のそれぞれに判明する。こうして、センス部103は位置検出平面104上の位置指示器102の存在と位置を検出できる。
図3及び図4に記したセンス部103及び位置指示器102の内部機能とその動作は、従来技術そのものである。しかし、本実施形態で開示する発明の構成要素に密接に関わるものである。
[センサ203の構造]
以下、図5及び図6を参照して、センサ203の構造を説明する。
図5は、センサ203の一部を示す概略図である。
センサ203図5では、ループコイルの配線パターンを示すために、縦方向に大幅に切り詰めた図である。
センサ203は両面配線のプリント基板であり、縦配線502が表面に、横配線503が裏面に形成されている。
縦配線502の両端はスルーホール504で裏面の配線と接続されている。
図6は、センサ203の配線の形状を説明する概略図である。図5に示したループコイルを、より単調な形状にて描写したものである。
ループコイル602は、センサ203の表側に設けられているコイル巻線603a、603b、603c、603d及び603eと、センサ203の裏側に設けられている巻線間リード線604a、604b、604c及び604dとで構成される。
コイル巻線603a、603b、603c、603d及び603eと、センサ203の裏側に設けられている巻線間リード線604a、604b、604c及び604dとは、スルーホール605a、605b、605c、605d、605e、605f、605g及び605hで接続される。
位置指示器102が位置検出平面104内の有効位置検出領域606の範囲内に存在する時、ループコイル602は位置指示器102と共振現象を引き起こすことができる。
センサ203は、図6で示した構造のループコイル巻線が、二本ずつ互い違いになるように配線されている。隣接するコイル巻線のうち、同一の巻線方向のコイル巻線は、同一のループコイルに属する。簡単に言えば、センサ203には、二重巻きのループコイルが多数配線されている。
[磁路シート204]
図7(a)、(b)及び(c)は、磁路シート204の構造を示す概略図である。
図7(a)は、磁路シート204を上面から見た図である。
磁路シート204は、図2で示したように、センサ203と同一の形状で形成されている。この磁路シート204は、短冊状に形成された金属リボン702が、所定の角度で傾けられて、多数重ね合わせられている。
金属リボン702は、例えば鉄−シリコン−ボロン合金等の合金で、且つアモルファス金属(非晶質金属)である。アモルファス磁性金属は、軽量で優れた軟磁性を示すことから、電源用トランス等のコイルの鉄心或はコアの代用、及び/又はヨークに用いられている。
磁路シート204は、上述の、アモルファス磁性金属の特性を利用して、センサ203が形成する磁気回路を補強するために用いられる。つまり、位置指示器102の共振回路から発される磁束を、効果的にループコイルに導くための、ヨーク(継鉄)の役割を担う。
図7(b)は、磁路シート204を図7(a)のA−A’線を基準に、横から見た断面図である。実際の磁路シート204を構成する金属リボン702は極めて薄く形成されているが、図7(b)では説明のために金属リボン702を厚く描写している。
金属リボン702同士は、互いに一部が重なり合うように形成されている。つまり、金属リボン702同士は、磁路シート204を上面から見たときに、隙間が生じないように重ね合わされている。
図7(a)では、一例として金属リボン702が磁路シート204の長手方向から45°傾斜した状態で配されている。この角度と、重ね合わせに関しては、理由がある。磁路シート204を形成する金属リボン702の角度と、幅と、重ね合わせの理由は、後述する。
図7(c)は、磁路シート204の別の一例を示す図である。金属リボン702を構成するアモルファス磁性金属薄膜が、幅の広いシートとして入手できる場合は、図7(c)に示すように、シートの幅を最大限有効に利用できるように、少ない枚数を貼り合せて構成することができる。詳細は後述するが、金属リボン702の貼り合せの箇所で磁気特性に乱れが生じるので、貼り合せる箇所は少ない方が望ましい。
図8は、センサ203と磁路シート204の関係を示す概略図である。センサ203のループコイル巻線802と、磁路シート204を重ねた状態を示す。
センサ203のループコイル巻線802の配線方向に対し、金属リボン702同士が張り合わされている境界線は傾斜している。
図9(a)、(b)及び(c)は、位置指示器102とループコイル巻線802の関係と、位置指示器102の位置を検出する原理を説明する図である。
図9(a)は、ループコイル巻線802と位置指示器102の位置関係を模式的に示す図である。なお、図9(a)では、説明を簡単にするためにループコイル巻線802を一重巻線のコイルにしている。
位置指示器102は、ループコイル巻線802の中心線902上に位置しているときに、出力される電流が最大になる。つまり、ループコイル巻線802の感度は、中心線902が最大値を示す。
図9(b)は、中心線902と位置指示器102の位置関係を模式的に示す図である。
今、図9(b)の点Pに、位置指示器102が存在すると仮定する。
センス部103は、ループコイル群で検出した信号レベルの最も強いコイルの近傍に、位置指示器102があることが判る。しかし、センス部103の分解能等の関係で、センサ203に形成されているループコイル巻線802を、緻密に形成することは困難である。
そこで、図4の制御部409では、補間演算処理を行っている。
図9(c)は、この補完演算処理の概要を示す図である。
位置指示器102から発される磁束密度は、その距離に対して概ねガウス曲線に従う分布を示す。そこで、制御部409は、最も信号強度が強かったループコイル巻線802を中心に、その両脇のループコイル巻線802の信号強度を参照する。そして、これをガウス曲線に当てはめて、真の位置指示器102の位置を算出する。つまり、各ループコイルの出力レベルをガウス曲線に当てはめて、ガウス曲線の頂点である点Pを算出するのである。
図9(a)、(b)及び(c)では、各ループコイル巻線802から得られる信号強度が、均一な特性であることを前提として説明した。勿論、センス部103として、各ループコイル巻線802の感度が均一でなければならないことは、図9(c)を見れば明らかである。
もし、特定のループコイル巻線802だけ感度が高かったり、或は低かったりすると、補完演算の際に、真の位置指示器102の位置が誤った位置を算出してしまうこととなる。
この、ループコイル巻線802の感度には、磁気回路の構成要素である磁路シート204の特性が大きく関与する。つまり、磁路シート204の磁気特性は、本来的には均一でなければならない。しかし、アモルファス磁性金属シートを広い面積で形成することは、不可能ではないものの、高価である。また、センス部103が大型化すると、単一のアモルファス磁性金属シートでは位置検出平面104を覆う大きさが確保できない可能性がある。
したがって、現実的な設計として、アモルファス磁性金属シートを短冊状に形成した金属リボン702を多数重ね合わせて、位置検出平面104を覆うに必要な面積を確保した磁路シート204を形成することとなる。
[重ね合わせの理由]
図10(a)及び(b)は、金属リボン702の磁気特性を示す概略図である。
図10(a)に示すように、磁路シート204に用いる金属リボン702を、B−B’線で切断した状態で、横から磁気特性を見ると、図10(b)のようになる。注目すべき点は、金属リボン702の両端では、磁束が両端まで導かれることで、磁束の出口として集中するため、磁束密度が上昇することである。
図11(a)及び(b)は、二枚の金属リボン702を突き合わせた状態と、重ね合わせた状態における、それぞれの磁気特性を示す概略図である。
図11(a)は、二枚の金属リボン702を突き合わせた状態を示す金属リボン702の断面と、その磁気特性を示すグラフである。
図10(b)で示したように、金属リボン702の端部では磁束密度が上昇する。したがって、二枚の金属リボン702を突き合せると、その磁束密度が更に増加する。磁束密度の上昇は、磁気特性の不均一の要因である。つまり、金属リボン702を付き合わせると、付き合せた部分では磁束が多く漏れ出すので、磁路シート204として適切ではない。
図11(b)は、二枚の金属リボン702を重ね合わせた状態を示す金属リボン702の断面と、その磁気特性を示すグラフである。
二枚の金属リボン702を重ね合せると、端部の磁束密度の上昇を抑えることができる。これは、金属リボン702を突き合わせた際に生じる僅かな間隙から磁束が吹き出すが、重ね合わせの場合は吹き出し口が一点集中ではなく分散されるからと考えられる。つまり、金属リボン702を重ね合わせると、単一に形成された金属シートには及ばないものの、磁路シート204としての特性としてより良いことが判る。
[斜めの理由]
図12(a)及び(b)は、位置指示器102の入射磁束密度を示すグラフと、位置指示器102とループコイル巻線802の中心線902と金属リボン702の配置関係を示す概略図である。
図12(a)は、位置検出平面104上に置かれた位置指示器102の入射磁束密度分布を示すグラフである。ガウス曲線に類似する。この、ガウス曲線で示される入射磁束密度分布の頂点の値の半分の値の範囲を、半値幅とする。この半値幅A1202を、有効位置検出範囲と定義する。
図12(b)は、図12(a)で示した半値幅の円と、ループコイル巻線802、金属リボン702の重ね合わせの境界線との関係を示す図である。
金属リボン702のつなぎ目をループコイル巻線802に対して角度を持たせて斜めに配置することで、磁気特性の乱れを軽減する原理を説明する。なお、説明を簡略化するため、以下の説明では、ループコイル巻線802は、重なっていない状態を仮定し、位置指示器102からループコイル巻線802へ信号が送信される時、すなわちセンス部103が受信状態であると仮定する。
ある平面上の点から発生する電界や磁界の強度が、ガウス分布に従うことは周知である。ガウス分布の磁界を検出するに当たっては、周囲のノイズと区別できるだけの磁界の強度が求められる。電磁式の位置検出装置の場合、位置指示器から発される微弱な磁界を捉える際の指標として、概ね、磁界分布の半値幅の範囲で位置指示器を検出することが求められる。
位置指示器からの信号の到達範囲(影響の及ぶ範囲)を磁束密度分布の半値幅を直径とする円の範囲とし、その直径をφとする。ループコイル巻線802の幅をdとすると、ループコイルが磁界を検出できる範囲は、隣り合うループコイル巻線802同士で囲まれた、幅dの領域A1203と考えられる。この領域A1203に磁束密度分布を乱すつなぎ目がどの位の長さで含まれるかによって、検出される信号への影響が変化すると考えられる。
すなわち、領域A1203に含まれるつなぎ目の長さが長ければ長いほど、検出信号への影響が大きくなると考えられる。
逆に、つなぎ目が一本のループコイルの中心線と平行に近いと、当該ループコイルだけ感度が上がってしまう。そこで、金属リボン702の境界線が、位置指示器102の有効位置検出範囲である半値幅の円内で、隣り合う二本のループコイルの中心線に跨るように、傾けて配置する。すると、二本のループコイル巻線の感度の変化がそれぞれに影響することとなる。したがって、一本のループコイルにのみ感度の変化が生じるよりも、誤検出の可能性を減らすことができる。
以上の考察にしたがって、最低限傾けなければならない角度θを計算すると、金属リボン702に必要な傾斜角θは、以下の式で表すことができる。
θ=sin−1(d/φ)
一例として、φが30mm、dが6.4mmである場合、θ≒12.32°となる。
逆に、金属リボン702の傾斜角θを定めると、領域A1203を横断するつなぎ目の長さを求めることができる。つなぎ目の長さをφ’とすると、以下の式で表すことができる。
φ’=d/sinθ
一例として、φが30mm、dが6.4mmである場合、傾斜角θが15°の時のつなぎ目の長さφ’は24.72mm、傾斜角θが45°の時のつなぎ目の長さφ’は9.05mm、傾斜角θが90°の時のつなぎ目の長さφ’は6.4mmとなる。
しかしながら、45°以上は別方向のセンサコイルへの影響が生じる。
以上のことから、45°が影響を最も少なくする角度と考えられる。
上述の説明では、ループコイルが一重巻きの場合を想定して説明したが、図6及び図8で示した、ループコイルが二重巻きの場合や、更に巻線数が多い場合も、基本的な考え方は同じである。同一のループコイルに属する複数のループコイル巻線802のうち、巻線方向が等しいループコイル巻線802の中心線を、仮想的な一本のループコイル巻線として考慮して、上述と同様の計算を実行すればよい。
図13は、位置指示器102より送られる信号をループコイルで検出した時の信号レベルを示すグラフである。金属リボン702同士を重ね合わせずに突き合せ、そのつなぎ目をループコイルの長手方向に対して、0°の場合、15°の場合及び45°の場合の信号レベルを示している。
0°のグラフの、中心にあるピークの箇所が、金属リボン702同士のつなぎ目に相当する。つなぎ目に生じる僅かな隙間から、磁束が吹き出して、隙間の両脇に磁束密度の低い箇所が現れていることが判る。
0°のグラフと、15°のグラフ、また45°のグラフとを比較すると、信号レベルのピークとボトムとの差が大幅に小さくなっていることが明確に観察できる。
この図から、金属リボン702同士のつなぎ目をループコイル巻線802に対して傾斜させることで、つなぎ目による信号検出時におけるループコイルへの影響を小さくすることができることが判る。
図14は、位置指示器102より送られる信号をループコイルで検出した時の信号レベルを示すグラフである。金属リボン702同士を重ね合わせずに突き合せた場合と、金属リボン702同士を3mm重ね合わせた場合の信号レベルを示している。なお、いずれの場合もつなぎ目をループコイル巻線802に対して傾斜させていない。
突き合せのグラフと、重ね合わせのグラフとを比較すると、信号レベルのピークとボトムとの差が大幅に小さくなっていることが明確に判る。
この図から、金属リボン702同士を重ね合わせることで、金属リボン702同士のつなぎ目による信号検出時におけるループコイルへの影響を小さくすることができることが判る。
図15は、位置指示器102より送られる信号をループコイルで検出した時の信号レベルを示すグラフである。金属リボン702同士を3mm重ね合わせた上で、更にそのつなぎ目をループコイルの長手方向に対して、0°の場合、15°の場合及び45°の場合の信号レベルを示している。
0°のグラフと、15°のグラフ、また45°のグラフとを比較すると、信号レベルのピークとボトムとの差が大幅に小さくなっていることが明確に判る。
この図から、金属リボン702同士を重ね合わせた上で、更にそのつなぎ目をループコイル巻線802に対して傾斜させることで、つなぎ目による信号検出時におけるループコイルへの影響を極限まで小さくすることができることが判る。
本実施形態は、以下の応用例が考えられる。
(1)センス部103の上ケース202は、表面に保護ガラスが付いた液晶パネルを、上ケース202の代わりに設けるか、又は上ケース202と一体形成された構成にしてもよい。
(2)本実施形態にて説明した位置検出装置は、電子計算機の一部として組み込むこともできる。
図16は、ノート型パソコンの概略図である。
周知の電子計算機であるノート型パソコン1602には、LCDユニット1603の背面にセンサユニット1604が配置される。センサユニット1604は、図2で示したセンサ203、磁路シート204、シールドシート205が重なり合って構成される。
センサ203には図2及び図4の信号処理部206が接続され、信号処理部206はノート型パソコン1602の内部に組み込まれる。
なお、図4の信号処理部206のうち、制御部409はノート型パソコン1602の演算機能に代替することができる。つまり、A/D変換器413a及び413bをノート型パソコン1602内部のバスに接続して、マイコンである制御部409を省略することができる。
本実施形態においては、位置検出装置を開示した。
電磁誘導型位置検出装置の、コイル基板の直下に配される磁路シートを、アモルファス磁性金属のリボンを斜めに重ね合わせて構成した。このように磁路シートを構成することにより、金属リボンの繋ぎ目近傍における、コイルの感度の変動を抑制することができる。したがって、位置指示器の検出感度が高く、位置検出精度が高く、且つノイズに強い、高性能な位置検出装置を実現できる。
以上、本発明の実施形態例について説明したが、本発明は上記実施形態例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
101…位置検出装置、102…位置指示器、103…センス部、104…位置検出平面、202…上ケース、203…センサ基板、204…磁路シート、205…シールドシート、206…信号処理部、207…下ケース、208…USBインターフェースケーブル、306…押しボタンスイッチ、307…切替スイッチ、309…ペン先、310…コンパレータ、314…積分器、C303、C305、C313…コンデンサ、C304…半固定コンデンサ、C308…可変コンデンサ、D311…ダイオード、L302…コイル、R312、R315…抵抗、402…発振器、403…電流ドライバ、404…同期検波器、405…送受信切替スイッチ、406…受信アンプ、407…選択スイッチ、ループコイル408a、408b、408c、408d、409…制御部、410…検波回路、411…積分回路、412…サンプルホールド回路、413…A/D変換器、502…縦配線、503…横配線、504…スルーホール、602…ループコイル、603a、603b、603c、603d、603e…コイル巻線、604a、604b、604c、604d…巻線間リード線、605a、605b、605c、605d、605e、605f、605g、605h…スルーホール、606…有効位置検出領域、702…金属リボン、802…ループコイル巻線、902…中心線、1602…ノート型パソコン、1603…LCDユニット、1604…センサユニット

Claims (9)

  1. 少なくとも1つのコイルを有する位置指示器と、
    複数のループコイルを有するセンサを含み、
    前記位置指示器のコイルと前記ループコイルとの間で電磁誘導により
    前記ループコイルに生じた信号を検出することで前記位置指示器の位置を求める
    位置検出装置において、
    前記センサには、
    前記ループコイルが、所定方向に並設されており、
    前記センサに対し、位置指示器と反対の側に
    ノイズを低減させるためのシールド材が配設され、
    前記センサと前記シールド材の間に、
    前記シールド材より透磁率の高い磁路用素材からなる
    磁路シートが配設され、
    前記磁路シートは、
    略矩形からなる複数の前記磁路用素材が互いに接触部を備えた構成を有し、
    前記接触部は、前記センサの所定方向に対し所定の角度、傾斜して配設されたこと
    を特徴とする位置検出装置。
  2. 前記磁路シートは、前記磁路用素材が相互に重ね合わされてなる、
    請求項1記載の位置検出装置。
  3. 前記磁路用素材は、複数の磁性リボンからなること
    を特徴とする請求項2記載の位置検出装置。
  4. 前記磁性リボンは、アモルファス磁性金属からなること
    を特徴とする請求項3記載の位置検出装置。
  5. 前記シールド材は、アルミ薄膜シートであること
    を特徴とする請求項1から4記載の位置検出装置。
  6. 前記上ケースに対して、表面に保護ガラスが付いた液晶パネルを上ケースと一体とする構成からなる請求項5記載の位置検出装置。
  7. 前記ループコイルに対する前記磁性リボンの傾斜角θは、前記位置指示器が前記センサ上に形成する磁束密度分布の半値幅の円の直径φと、前記ループコイルの幅dに基づき、θ=sin−1(d/φ)以上である、請求項6記載の位置検出装置。
  8. 前記傾斜角θは12°以上である、請求項7記載の位置検出装置。
  9. 少なくとも1つのコイルを有する位置指示器と、
    複数のループコイルを有し、
    前記位置指示器のコイルと前記ループコイルとの間で電磁誘導により
    前記ループコイルに生じた信号を検出することで前記位置指示器の位置を求める
    センサユニットにおいて、
    前記センサには、前記ループコイルが所定方向に並設され、
    前記センサに対し、位置指示器と反対の側に
    ノイズを低減させるためのシールド材が配設され、
    前記センサと前記シールド材の間に、
    前記シールド材より透磁率の高い磁路用素材からなる
    磁路シートが配設され、
    前記磁路シートは、
    略矩形からなる複数の前記磁路用素材が互いに接触部を備えた構成を有し、
    前記接触部は、前記センサの所定方向に対し所定の角度傾斜して配設されたこと
    を特徴としたセンサユニット。
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