JP2011022291A

JP2011022291A - 表示物用吊り具

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Publication number: JP2011022291A
Application number: JP2009166222A
Authority: JP
Inventors: Kayoko Okamoto; 佳代子岡本
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2009-07-15
Filing date: 2009-07-15
Publication date: 2011-02-03

Abstract

【課題】吊掛表示物を確実に吊り掛けて、しかも吊掛表示物の掛け替えを繰り返しても、壁面を傷めることがない吊り具を提供する。
【解決手段】吊掛表示物６を壁面に吊り下げるための吊り具において、壁面に固定される固定部材５と、前記固定部材に脱着できる脱着部材４とで前記吊掛表示物を挟み込んで支持する構成とする。脱着する構造部が壁面から独立しているため、何度留め直しを繰り返しても壁面を傷めることがなくなる。
【選択図】図１

Description

本発明は、暦や絵・写真等を印刷した複数枚の暦表を綴じたカレンダ及び名札や価格プレート等その他定期・不定期に交換する必要のある表示物（以下、「吊掛表示物」と記す）を、壁面等に容易に交換可能に固定する表示物用吊り具（以下、「吊り具」と記す）に関するものである。

従来、吊掛表示物を壁面に吊り掛ける際には、画びょうやタッピングビス、Ｌ字フックのビス等で直接留めるのが通常であった。

しかしながらこのようにすると、吊掛表示物を交換する際に、画びょうやタッピングビス等を一旦外して前記吊掛表示物を掛け替え、再度留め直さなければならず、何度も繰り返すと壁面を傷めるという問題があった。また、留め直さないタイプのＬ字フックを使用する場合は、Ｌ字形状が前方へ大きく出っ張り目立ち見栄えが悪く、人通りのある通路などに掛けた場合は、人に引っ掛かって怪我をするなどとても危険であった。

本発明は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、前記吊り具の固定部材と脱着部材との連結構造を介して吊掛表示物を吊り掛けることで、壁面を傷つけることなく容易に交換でき、出っ張りによる危険性が少ない吊り具を提供するものである。

前記の課題を解決するために、具体的には、第１の発明では、吊掛表示物を壁面に吊り下げるための吊り具において、壁面に固定する固定部材と、前記固定部材に脱着できる脱着部材とで前記吊掛表示物を挟み支持する構成とする。

前記の構成によると、壁面に固定するための構造部に対して前記脱着部材が独立しているため、前記吊掛表示物の留め直しを何度繰り返しても壁面を傷めることがなくなる。

第２の発明では、前記固定部材と前記脱着部材の連結は、雄ネジ構造と雌ネジ構造の組み合わせであって、雄ネジ構造を有する部材に前記吊掛表示物の穴を通した後に雌ネジ構造を有する部材を締めて前記吊掛表示物を挟み支持する構成とする。

前記の構成によると、前記吊掛表示物の種類で厚さが異なっても、前記脱着部材の締め込み量を調整することで、余分な出っ張りをなくし前記吊り具にフィットさせることができる。また、前記脱着部材の座面で壁面側に前記吊掛表示物を押えるため、前記吊掛表示物に衝撃や突風が加わっても、前記吊り具から離脱して前記吊掛表示物が落下することを防ぐことができる。

第３の発明では、前記固定部材と前記脱着部材の連結は、突起構造とこれを向かえ入れる孔構造の組み合わせであって、突起構造を有する部材に前記吊掛表示物の穴を通した後に孔構造を有する部材を嵌め込んで前記吊掛表示物を挟み支持する構成とする。

前記の構成によると、前記脱着部材を前記固定部材に嵌め込むワンタッチの操作により、容易に前記吊掛表示物を前記吊り具へ固定させることができる。また第２の発明と同様に、前記脱着部材の座面で壁面側に前記吊掛表示物を押えるため、前記吊掛表示物に衝撃や突風が加わっても、前記吊り具から離脱して前記吊掛表示物が落下することを防ぐことができる。

以上に説明したように、本発明によれば、壁面への前記吊掛表示物の取付け取外しを何度繰り返しても、壁面を傷めることなく容易に交換できる前記吊掛表示物用の吊り具として利用できる。また、前記吊掛表示物から前方への出っ張りが少ないため見栄えを損なわず、人通りのある通路などに掛けた場合でも、人に引っ掛かって怪我をすることがない。

カレンダ用吊り具の実施例１を示す分解図カレンダ用吊り具の実施例１の横からの断面図両面粘着テープを用いて壁面に貼り付けるようにしたカレンダ用吊り具の実施例１の横からの断面図カレンダ用吊り具の実施例２の横からの斜視図実施例２のカレンダ用吊り具を用いてカレンダ上部を金物の縁で束ねてあるカレンダを吊り下げた正面図実施例１のカレンダ用吊り具を用いてカレンダ上部を金物の縁で束ねてあるカレンダを吊り下げた正面図手締めボルトカレンダ用吊り具の実施例３の横からの断面図カレンダ用吊り具の実施例４の横からの断面図カレンダ用吊り具の実施例５の横からの断面図連結構造部が複数個設定されている吊り具に名札を吊り下げた正面図

この発明の実施形態について、図面を参考にしながら詳細に説明する。

なお吊掛表示物とは、暦や絵・写真等を印刷した複数枚の暦表を綴じたカレンダ及び名札や価格プレート等その他定期・不定期に交換する必要のある表示物を意味している。

以下に記載する実施例においては、前記吊掛表示物としてカレンダを代表例にとって説明する。名札や価格プレート等その他定期・不定期に交換する必要のある表示物においても、実施例の構造は適用される。

（実施例１）図１は本発明のカレンダ用吊り具の実施例１の分解図であり、図２は横から見た断面図である。

図１及び図２に示すように、固定部材１には雌ネジ部２が設けられ、壁面７にクギ５で固定するための小穴３が設けられている。

前記雌ネジ部２の輪郭部には、カレンダ６を吊るための脱着部材となるボルト４を安定して保持するのに必要な深さを確保するために、雌ネジ輪郭厚み部９を設けている。

前記雌ネジ部２は、前記固定部材１に一体成形されたものであっても良いし、成形された後に後加工でネジ穴加工されたものでも良いし、別体になっているものを前記固定部材１の中に組み込んだものであっても良い。

脱着部材となる前記ボルト４を前記カレンダ６の吊り掛け穴に通した後、前記ボルト４を雌ネジ部２に締めることで、前記固定部材１から抜け落ちないよう吊り掛けられる。

前記固定部材１は、前記クギ５を用いて前記壁面７に取り付けられている。

図３は、前記クギ５の代わりに両面粘着テープ８や接着剤を用いて前記壁面７に貼り付けるようにしており、当タイプの場合は前記クギ５で固定するための前記小穴３は無くてもよい。

（実施例２）図４は本発明のカレンダ用吊り具の実施例２の固定部材１１の斜視図である。

前記固定部材１１は、カレンダ上部を金物の縁で束ね中央部に凸状に突出した吊り下げ穴を有するタイプのカレンダ６１に対応させたカレンダ用吊り具である。

カレンダ６１からカレンダ用吊り具がはみ出る部分を小さくすることで目立ち難くするために、脱着部材との連結構造となる前記雌ネジ部２が、前記固定部材１１の本体から上部へ凸状に突出させている。

壁面７に吊り掛けた正面図であり、図６は、前記固定部材１を用いて前記カレンダ６１を前記壁面７に吊り掛けた正面図である。

前記固定部材１は、前記カレンダ６１の上端から上方への露出部が大きく目立ってしまうのに対して、前記固定部材１１は、前記カレンダ６１の上端から上方への露出部が小さいため、目立ち難くなっている。

実施例１、及び、実施例２に記載の前記カレンダ６を保持する前記ボルト４は、図７に示すような工具なしで締め戻しが可能な手締めボルト４１を使用することも可能である。

（実施例３）図８は本発明のカレンダ用吊り具の実施例３のを横から見た断面図である。

図８に示すように、固定部材１２には雄ネジ部２２が設けられ、前記壁面７に前記クギ５で固定するための前記小穴３が設けられている。

前記雄ネジ部２２は、前記固定部材１２に一体成形されたものであっても良いし、成形された後に後加工でネジ山加工されたものでも良いし、別体になっているものを前記固定部材１２の中に組み込んだものであっても良い。

前記カレンダ６は、前記雄ネジ部２２に吊り掛けて、脱着部材となる雌ネジ４２を前記雄ネジ部２２に嵌め込むことで、前記固定部材１２から抜け落ちないよう吊り掛けられる。

前記雌ネジ４２は、手締めできるように、蝶ネジや指でつまんで回転できるつまみ部を有していると更に良い。

前記固定部材１２は、前記クギ５を用いて前記壁面７に取り付けられている。

（実施例４）図９は本発明のカレンダ用吊り具の実施例４を横から見た断面図である。

図９に示すように、固定部材１３には孔構造部２３が設けられ、前記壁面７に前記クギ５で固定するための前記小穴３が設けられている。

前記孔構造部２３と脱着部材となる突起構造部材４３との嵌め合い部には、嵌め込んだ時に抜け落ちないように凹凸構造２５の組み合わせを設けており、凹凸構造２５の凹と凸の設定はどちら側であっても良い。

前記突起構造部材４３を前記カレンダ６の吊り掛け穴に通した後に、前記突起構造部材４３を前記孔構造部２３に嵌め込むことで、前記固定部材１３から抜け落ちないよう吊り掛けられる。

前記固定部材１３は、前記クギ５を用いて前記壁面７に取り付けられている。

（実施例５）図１０は本発明のカレンダ用吊り具の実施例５を横から見た断面図である。

図１０に示すように、固定部材１４には突起構造部２４が設けられ、前記壁面７に前記クギ５で固定するための前記小穴３が設けられている。

前記突起構造部２４と脱着部材となる孔構造部材４４との嵌め合い部には、嵌め込んだ時に抜け落ちないように凹凸構造２５の組み合わせを設けており、凹凸構造２５の凹と凸の設定はどちら側であっても良い。

前記カレンダ６は、前記突起構造部２４に吊り掛けた後に、前記孔構造部材４４を前記突起構造部２４に嵌め込むことで、前記固定部材１４から抜け落ちないよう吊り掛けられる。

前記固定部材１４は、前記クギ５を用いて前記壁面７に取り付けられている。

実施例１、実施例２、実施例３、実施例４、実施例５の固定部材を前記壁面７に取付けるための前記クギ５は、固定部材の成形時に挿入し一体化したものであっても良い。

実施例１、実施例２、実施例３、実施例４、実施例５の固定部材を前記壁面７に取付けるための前記クギ５は、代わりにタッピングビスを用いることも可能である。

実施例１、実施例２、実施例３、実施例４、実施例５の脱着部材は目立つ位置に配置されるため、脱着部材の前面部を平面や曲面形状にして、絵や木目調、色付けなどの化粧処理を施すとことにより、見栄えが向上できる。

実施例２、実施例３、実施例４、実施例５の固定部材は、実施例１と同様に、前記クギ５の代わりに、前記両面粘着テープ８や接着剤を用いて前記壁面７に貼り付けるタイプに変更することが可能であり、前記両面粘着テープ８や接着剤を用いる場合は前記クギ５で固定するための前記小穴３は無くてもよい。

実施例３、実施例４、実施例５の固定部材は、実施例２のカレンダ上部を金物の縁で束ね中央部に凸状に突出した吊り下げ穴を有するタイプの前記カレンダ６１に対応させた前記固定部材１１と同様に、前記カレンダ６１からカレンダ用吊り具がはみ出る部分を小さくして目立ち難くするために、脱着部材との連結構造部となる前記雄ネジ部２２、前記孔構造部２３、前記突起構造部２４が固定部材の上部へ凸状に突出させた構造のものも、本発明の対象に含んでいる。

（実施例６）上記実施例では、前記吊掛表示物としてカレンダを代表例にとって説明したが、名札や価格プレート等その他吊掛表示物に吊り具を使用するケースでは、実施例１、実施例２、実施例３、実施例４、実施例５に記した連結構造部が複数個設定されている吊り具も、当発明の該当物とする。例えば図１１に示す実施例６は、連結構造部が複数個設定されている吊り具の実施例の一つである。

以上説明したように、暦や絵・写真等を印刷した複数枚の暦表を綴じたカレンダ及び名札や価格プレート等その他定期・不定期に交換する必要のある表示物を、壁面等に容易に交換可能に固定する表示物用吊り具として利用できる。

1 実施例１の固定イ部材
2 雌ネジ部
3 小穴
4 ボルト
5 クギ
6 カレンダ
7 壁面
8 両面粘着テープ
9 雌ネジ輪郭厚み部
11 実施例２の固定部材
12 実施例３の固定部材
13 実施例４の固定部材
14 実施例５の固定部材
22 雄ネジ部
23 孔構造部
24 突起構造部
25 凹凸構造
41 手締めボルト
42 雌ネジ
43 突起構造部材
44 孔構造部材
61 カレンダ上部を金物の縁で束ね中央部に凸状に突出した吊り下げ穴を有するタイプのカレンダ
101 実施例６の固定部材
102 名札

Claims

吊掛表示物を壁面に吊り下げるための吊り具において、壁面に固定する固定部材と、前記固定部材に脱着できる脱着部材とで前記吊掛表示物を挟み支持することを特徴とする吊り具。
前記固定部材と前記脱着部材の連結は、雄ネジ構造と雌ネジ構造の組み合わせであって、雄ネジ構造を有する部材に前記吊掛表示物の穴を通した後に雌ネジ構造を有する部材を締めて前記吊掛表示物を挟み支持することを特徴とする請求項１に記載の前記吊り具。
前記固定部材と前記脱着部材の連結は、突起構造とこれを向かえ入れる孔構造の組み合わせであって、突起構造を有する部材に前記吊掛表示物の穴を通した後に孔構造を有する部材を嵌め込んで前記吊掛表示物を挟み支持することを特徴とする請求項１に記載の前記吊り具。