JP2011020227A - ロボット用可動部支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】逆入力可能な可動部を持つヒューマノイド型ロボットについて、ブレーキによる特別な制動力を必要とせず、関節の非作動状態でその可動部を重力に抗して関節の作動停止時の位置等の所定位置に維持できるようにして、電源を遮断したときの可動部の垂れ下がりを防止することにある。
【解決手段】ヒューマノイド型ロボットの関節11により逆入力可能に駆動される可動部4bを前記関節の非作動状態で所定位置に支持する装置において、前記可動部4bに一端部を連結された索条30と、前記索条の他端部に連結されたスプリング31と、前記可動部と前記スプリングとの間での前記索条の張り渡し位置を規制して、前記関節の非作動状態で前記可動部が重力に抗して所定位置を維持するように前記可動部に前記索条から前記スプリングの弾性力による張力に基づく支持トルクを与える索条ガイド手段32と、を具えることを特徴とするロボット用可動部支持装置である。
【選択図】図1

Description

この発明は、人と共存、協調することが予定されるヒューマノイド型ロボットに用いられるロボット用可動部支持装置に関するものである。なお、この明細書において「ヒューマノイド型ロボット」とは、人と同様に胴体の左右に双腕を具えるロボットを意味する。
セル生産等の作業を人に代わって実行する上述の如きヒューマノイド型ロボットとしては従来、例えば特許文献1記載の、双腕が前方に寄ったロボットや、特許文献2記載の、下半身が台車型のロボット等が知られており、かかるヒューマノイド型ロボットが人の代わりに作業を実行する場合、そのロボットには、作業台上のワークの組立・ハンドリング等のタスクを実行することが求められる。
この時、ロボットの基本姿勢は、作業の開始し易さから、可動部である腕の上腕部を肩関節によりピッチ軸線周りに鉛直に下げるとともに、その腕の下腕部を、肘関節によりピッチ軸線周りに上腕部に対し90度に折り曲げて水平に延在する所定位置に位置させ、かつこれも可動部である頭を正面向きの所定位置に位置させた格好になることが多く、この基本姿勢では、下腕部や手首関節や手や取り扱うワーク等の重量により肘関節に常にトルクが作用するとともに、頭の前部の視覚系の重量により首関節のピッチ軸にも常にトルクが作用している。
ところで、上記のように人との共存・協調を前提として設計されたヒューマノイド型ロボットは、人との接触時における緩衝性の問題等の本質安全設計の観点から、低出力のモータと軽量の可動部とを具えるように構成されることが望ましく、不必要な質量の増加等、ムダな要素は極力取り除かなければならない。
また、ヒューマノイド型ロボットは、上述した本質安全設計の観点および動作の教示の便宜から、外力で動かせる逆入力可能な構造の関節を持つことが一般的であり、それゆえ、制御回路に電源が入っていない場合は関節にブレーキがかからず、腕や頭等の可動部はその自重等により回動し、結果的に摩擦力と釣り合う位置まで垂れ下がることとなってしまう。
特開2005−238350号公報 特開2007−118176号公報
それゆえ、ヒューマノイド型ロボットを停止状態にする際には、特に、手首部に装備した手や工具等の精密かつ高価なエンドエフェクタが腕の垂れ下がりで机等の周辺設備に当接して故障や破損を生じるのを避けるため、従来は電源が入っている間に、腕を頭の後ろの、電源が入っていない状態でも垂れ下がらない位置へ移動させるか、腕の垂れ下がりを想定して、腕が垂れ下がってもエンドエフェクタが周辺設備と当接することが無い位置にロボットを移動させておかなければならない、という煩わしさがあった。
またヒューマノイド型ロボットは停止状態では、その腕や頭等の可動部が上述の如き所定位置に位置する基本姿勢を維持しておけないため、そのロボットを停止状態から起動する際に、関節を作動させ、各可動部を一旦所定位置まで移動させて基本姿勢をとらせた後、その基本姿勢から作業を開始させる必要があって、作業開始までに手間がかかるという問題もあった。
そこで、上述した垂れ下がりへの対策として肘関節にブレーキを設けることも検討されたが、制動トルクが小さくて済むようにブレーキをモータに設けると、結果としてモータの形状、質量が大きくなってしまうことになるため腕の質量が増え、ヒューマノイド型ロボットに求められる本質安全設計の確立が困難になってしまうという問題があった。
一方、産業用ロボットにおいては通常、モータに通電時不作動型電磁ブレーキを設け、電源が落ちると自動的にブレーキが掛かって可動部としてのアームの垂れ下がりを防止しているが、このような産業用ロボットの場合、ブレーキの制動トルクはロボットの定格出力以上に設定されているため、一旦ブレーキが入ると逆入力が困難となることから、人との協調作業、作業空間の共存などを行う状況においては、人との隔離を目的とした防護柵等の安全方策が必要になる。
それゆえこの発明は、セル生産の現場等の人と共存、協調する作業場所に、腕や頭等の逆入力可能な可動部を持つヒューマノイド型ロボットを投入する場合に、ブレーキによる特別な制動力を必要とせず、その可動部等への重力に抗して、電源を遮断したときの可動部の垂れ下がりを防止し、これにより、周辺設備等への可動部の衝突を防止して可動部を保護するとともに、ロボットの安全運用および関節用モータの低出力化に貢献し、かつ、停止状態からの迅速な作業開始を可能にすることを目的としている。
この発明は上記課題を有利に解決するものであり、この発明のロボット用可動部支持装置は、ヒューマノイド型ロボットの関節により逆入力可能に駆動される可動部を前記関節の非作動状態で所定位置に支持する装置において、前記可動部に一端部を連結された索条と、前記索条の他端部に連結されたスプリングと、前記可動部と前記スプリングとの間での前記索条の張り渡し位置を規制して、前記関節の非作動状態で前記可動部が重力に抗して所定位置を維持するように前記可動部に前記索条から前記スプリングの弾性力による張力に基づく支持トルクを与える索条ガイド手段と、を具えることを特徴とするものである。
上述したこの発明のロボット用可動部支持装置にあっては、索条ガイド手段が、ヒューマノイド型ロボットの関節により逆入力可能に駆動される可動部に一端部を連結されるとともにスプリングに他端部を連結された索条の、それら可動部とスプリングとの間での張り渡し位置を規制して、上記関節の非作動状態でその可動部が重力に抗してその関節の作動停止時の位置等の所定位置を維持するようにその可動部に上記索条から上記スプリングの弾性力による張力に基づく支持トルクを与える。これにより、例えば可動部としての下腕部を水平位置で停止させると、スプリングの弾性力によるワイヤの張力に基づく支持トルクにより下腕部がその水平位置で支持され、また下腕部を水平位置よりも上げた位置で停止させると、重力による垂れ下がりトルクが水平位置よりも減少すると同時に可動部がスプリングに近づきスプリングの弾性力が減少して支持トルクも減少するので可動部がその上げた位置で支持され、その一方可動部を水平位置よりも下げた位置で停止させると、重力による垂れ下がりトルクが減少すると同時に索条が関節の回動軸線に接近して支持トルクも減少するので、可動部がその下げた位置で支持される。
従って、この発明のロボット用可動部支持装置によれば、セル生産の現場等の人と共存、協調する作業場所に、逆入力可能な可動部を持つヒューマノイド型ロボットを投入する場合に、ブレーキによる特別な制動力を必要とせず、上記関節の非作動状態でその可動部を重力に抗して関節の作動停止時の位置等の所定位置に維持することができるので、電源を遮断したときの可動部の垂れ下がりを防止し、それにより周辺設備等への可動部の衝突を防止して可動部を保護するとともに、ロボットの安全運用および関節用モータの低出力化に貢献し、しかもロボットを基本姿勢で停止させることで停止状態でもその基本姿勢を維持し得て、停止状態からの迅速な作業開始を可能にすることができる。
なお、この発明のロボット用可動部支持装置においては、前記可動部は腕の下腕部であり、前記関節は前記腕の肘関節であり、前記所定位置は水平位置であり、前記索条ガイド手段は、前記下腕部が前記腕の上腕部に対し所定角度をなし、前記上腕部が鉛直に延在する場合には前記所定位置付近に位置するガイド開始位置から前記上腕部に対する離間方向へ回動すると、前記上腕部に配置された前記スプリングと前記下腕部との間で前記索条を掛け回されてガイドし、前記下腕部が前記ガイド開始位置から前記上腕部に対する接近方向へ回動すると前記索条から離間する、前記肘関節の回動軸線と同心に配置された主プーリを有するものであっても良い。
かかる構成によれば、上腕部が鉛直に延在する場合に、可動部としての下腕部が所定位置としての水平位置付近のガイド開始位置よりも下がると、索条が主プーリに掛け回されてその主プーリにより肘関節の回動軸線への接近を規制されるので、下腕部の支持トルクを生じさせるモーメントの腕の長さが下腕部の垂れ下がりで過度に減少して支持トルクが小さくなり過ぎるのを防止することができる。
また、この発明のロボット用可動部支持装置においては、前記主プーリは、前記肘関節の作動により前記下腕部と一緒に回動するとともに、前記下腕部が前記ガイド開始位置から前記上腕部に対する離間方向へ回動するにつれて前記肘関節の回動軸線に近づく半径方向位置から前記索条を巻き掛けるガイド形状を持つものであっても良い。
かかる構成によれば、主プーリは、肘関節の作動により下腕部と一緒に回動するとともに、そのガイド形状により、下腕部が水平位置付近のガイド開始位置から上腕部に対する離間方向へ回動して下がるにつれて肘関節の回動軸線に近づく半径方向位置から索条を巻き掛けるので、下腕部の支持トルクを生じさせるモーメントの腕の長さを下腕部の垂れ下がりに応じて減少させて、スプリングの弾性力の増大に伴う索条の張力の増大によって支持トルクが過大になるのを防止することができ、ひいては関節の駆動用モータの負荷を減少させるとともに、関節の非作動時の可動部への逆入力によるティーチングを容易にすることができる。
さらにこの発明のロボット用可動部支持装置においては、前記スプリングは、前記上腕部内にその上腕部によるガイド下で伸縮可能に収納され、前記索条ガイド手段は、前記索条を前記スプリングの近傍から前記下腕部に向かわせる補助プーリを有するものであっても良い。
かかる構成によれば、上腕部でロボットの構造部材とスプリングのガイド部材との両方を構成し得て、ヒューマノイド型ロボットの構成をコンパクトかつ安価なものとすることができる。
ヒューマノイド型ロボットがその腕に具える、この発明のロボット用可動部支持装置の一実施例の構成を示す断面図である。 二台の上記ヒューマノイド型ロボットが作業者と共存、協調して作業するセル生産現場の全体を示す斜視図である。 (a)および(b)は、上記ヒューマノイド型ロボットを示す正面図および側面図である。 (a),(b)および(c)は、上記ヒューマノイド型ロボットを示す平面図,背面図および斜視図である。 (a),(b)および(c)は、上記ヒューマノイド型ロボットが腕の下腕部を水平に維持して前後移動させる場合の、上記実施例のロボット用可動部支持装置の作動状態を示す説明図である。 上記ヒューマノイド型ロボットが腕の下腕部を水平に維持して前後移動させる場合の、上記実施例のロボット用可動部支持装置の肘関節周りの釣り合い関係を示す説明図である。 (a),(b)および(c)は、上記ヒューマノイド型ロボットが腕の下腕部を上下移動させる場合の、上記実施例のロボット用可動部支持装置の作動状態を示す説明図である。 上記ヒューマノイド型ロボットが腕の下腕部を上下移動させる場合の、上記実施例のロボット用可動部支持装置の肘関節周りの釣り合い関係を示す説明図である。 (a)および(b)は、この発明のロボット用可動部支持装置の他の一実施例の作動状態を腕の下腕部が水平な状態と下方へ垂れ下がった状態とについてそれぞれ示す説明図である。 図9(a),(b)に示す状態の間での上記実施例のロボット用可動部支持装置の作動状態を示す説明図である。 上記実施例のロボット用可動部支持装置の肘関節周りの釣り合い関係を示す説明図である。 上記ヒューマノイド型ロボットが腕の下腕部を水平に維持して前後移動させる場合の、上記実施例のロボット用可動部支持装置の肘関節周りの釣り合い関係を示す説明図である。 上記ヒューマノイド型ロボットが腕の下腕部を上下移動させる場合の、上記実施例のロボット用可動部支持装置の肘関節周りの釣り合い関係を示す説明図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づく実施例によって詳細に説明する。ここに、図1は、図2に例示するヒューマノイド型ロボットがその腕に具える、この発明のロボット用可動部支持装置の一実施例の構成を示す断面図、図2は、二台の上記ヒューマノイド型ロボットが作業者と共存、協調して作業するセル生産現場の全体を示す斜視図、図3(a)および(b)は、上記ヒューマノイド型ロボットを示す正面図および側面図、そして図4(a),(b)および(c)は、上記ヒューマノイド型ロボットを示す平面図,背面図および斜視図であり、図中符号1はそのヒューマノイド型ロボットを示す。
図2に示すセル生産現場は、作業台としての五つの机T1〜T5を略コ字状に配置して具えており、中央の机T3の手前には作業者Mが配置され、中間の二つの机T2,T4の手前には二台のヒューマノイド型ロボット1が、作業者Mと共存、協調して作業するように配置されている。このセル生産現場では、両端の机T1,T5上に図示しないワークを載せたパレットPが搬入されると、二台のヒューマノイド型ロボット1が、それらの机T1,T5上のパレットPをそれぞれ中間の二つの机T2,T4上に移してそこでパレットPからワークを取り出し、円形の台RT上でワークの組み立てを行い、組み立てたワークを空のパレットPに載せ、そのパレットPを中央の机T3上に移す。そして作業者Mが中央の机T3上で、それらのパレットPから組み立てたワークを取り出し、円形の台RT上で組み合わせて図示しない製品を組み立てて、その製品をパレットPとともに机T3上から搬出する。
かかるセル生産作業を行うため、ここにおける二台のヒューマノイド型ロボット1は互いに同一の構成とされ、各ヒューマノイド型ロボット1は、図3,4に示すように、胴体2と、その胴体2の上端に設けられた頭3と、その胴体2のロボット自身から見て左右側方に位置する二本の腕(双腕)4と、それらの腕4の先端に設けられたエンドエフェクタの一例としての挟持型の手5と、胴体2の下部2aを脚の代わりに支持する台車6とを具えている。また、各ヒューマノイド型ロボット1は、頭3の前面に撮像手段としての二台のビデオカメラ7を搭載するとともに、頭3を支持する首関節8を具えており、その首関節8は、頭3を軸線P1周りに前後に傾動させる首ピッチ軸と、胴体2の上下方向に延在する中心線である軸線Y1周りに頭3を左右に回動させる首ヨー軸とを可動軸として有している。さらに、各ヒューマノイド型ロボット1は、胴体2の下部2aと上部2bとの間に腰関節9を具えており、その腰関節9は、胴体2の上部2bを下部2aひいては台車6に対して軸線Y1周りに左右に回動させる腰ヨー軸を可動軸として有している。
さらに、各ヒューマノイド型ロボット1は、胴体2と各腕4の上腕部4aとの間の肩関節10と、各腕4の上腕部4aと下腕部4bとの間の肘関節11と、各腕4の下腕部4bと手5との間の手首関節12とをそれぞれ具えており、肩関節10は、図3(a)に示すように、胴体2の左右に突出して略ハ字状をなす肩ブラケット13上にそれぞれ配置され、胴体2に対し腕4全体を軸線Y2周りに相対的に左右に回動させる肩ヨー軸と、その肩ヨー軸の軸線Y2と互いに直交して軸線P2を配置され、胴体2に対し腕4全体をその軸線P2周りに相対的に前後に傾動させる肩ピッチ軸とを可動軸として有している。
ここで、肩ブラケット13の上面は、上記軸線Y1に対して左右方向斜め下方に15度傾いて配置されていることから、各肩ヨー軸の軸線Y2は、胴体2の上下方向に対して15度傾いて、下方へ行くほど胴体2に近くなるように延在しており、それに伴い、各肩ヨー軸の軸線Y2と互いに直交する各肩ピッチ軸の軸線P2も、床面に対して15度傾いている。そして腕4の上腕部4aは、下に下げた状態で肘関節11に近づくほど胴体2に近くなるように傾いて延在している。この構成により、作業者Mの横に位置する肘関節11が、作業者Mから離れて位置し、しかも横に動かないので、作業者Mが腕4と干渉する可能性を小さくし得て、人と共存、協調する作業場所にヒューマノイド型ロボットを投入する場合の、作業者の安全性を高めることができる。
さらに、各肘関節11は、上腕部4aに対し下腕部4bを、軸線P2に平行な軸線P3周りに上下に傾動させる肘ピッチ軸を可動軸として有し、また各手首関節12は、下腕部4bに対して手5を軸線P4周りに相対的に上下に傾動させる手首ピッチ軸と、その手5を軸線P4に直交する軸線Y3周りに相対的に左右に回動させる手首ヨー軸と、下腕部4bに対して手首ピッチ軸と手首ヨー軸とを軸線R周りにねじる手首ロール軸とを可動軸として有しており、結果として各腕4は、合計6つの可動軸、すなわち6自由度を有し、これら可動軸の軸配置により、この二本の腕4は特異点がなく自由な姿勢を作ることが可能である。なお、これらの可動軸は各々、周知のように例えばサーボモータと例えば商品名ハーモニックドライブ等の逆入力可能な減速機とを組み合わせた逆入力可能な回動機構で構成されている。かかる回動機構によれば、関節用モータの非作動時に可動部を人手で逆入力して動かすことでヒューマノイド型ロボット1に作動を教示することができるのに加え、意図せずに作業者とヒューマノイド型ロボット1との干渉が生じた場合の作業者の安全性を高めることもできる。
さらに、各ヒューマノイド型ロボット1は、台車6の上端部に胴体2の下部2aを昇降可能に支持するとともに、レバー14aの操作で図示しないねじ部材を回転させることでその下部2aを締め付け固定する、一部切り欠かれたリング状の二個の胴ブラケット14と、胴体2の下部2aと台車6の下部との間に介挿されて、それらの胴ブラケット14による昇降可能な支持状態で胴体2を昇降移動させる、例えば通常のボールねじ式の電動アクチュエータ15と、胴体2の上部2b内に収容された各可動軸用駆動回路と、台車6の下部に搭載されてヒューマノイド型ロボット1の上記各可動軸用駆動回路の作動を制御する、通常のコンピュータを有するコントロールボックス16と、頭3の前面に搭載した二台のビデオカメラ7が撮像した机T1〜T5やパレットPの隅部に設けられた標識CMおよび図示しないワークの輪郭形状等に関する画像(視覚情報)に基づきワークの3次元座標および向きを認識してコントロールボックス16に伝達する、これも通常のコンピュータを有する視覚制御ボックス17とを具えている。
そして、ここにおける台車6はその下部に、四本の固定脚18と、各々首振り可能な四個のキャスタ19とを有しており、これらのキャスタ19は、台車6の下部に平行リンク21を介して昇降可能に支持された可動フレーム20に取付けられて可動フレーム20とともに昇降可能とされ、可動フレーム20は、図では折り畳まれているペダル21を外に倒して踏み降ろすことで下降させて、キャスタ19が固定脚18よりも下がって台車6を床面上で走行可能に支持する図示しない下降位置に固定することができ、また反対側のペダル22を踏み降ろすことでロックを解除して図示しないスプリングで、キャスタ19が固定脚18よりも上がって台車6が固定脚18で床面上に固定支持される図示の収納位置へ上昇させることができる。
また、ここにおける台車6はその後部に、人手で押し引きできるようにハンドル23を設けられるとともに、そのハンドル23に、スイッチボックス24を着脱可能に装着されており、このスイッチボックス24には、ヒューマノイド型ロボット1全体を停止させる非常停止スイッチ24aおよびヒューマノイド型ロボット1の可動部のみを停止させる一旦停止スイッチ24bと、電動アクチュエータ15による胴体2の上昇スイッチ24cおよび下降スイッチ24dとが設けられている。そして、各ヒューマノイド型ロボット1の首関節8には、頭3と干渉しないように表示灯25が立設され、この表示灯25には、作動状態等の表示内容に応じて色分けされた複数のランプが設けられている。
上記構成を具えるヒューマノイド型ロボット1は、セル生産現場において作業者Mだけでは人手が不足するような場合に、台車6で押し引きしてそのセル生産現場に配置して、例えば逆入力によりワークの組み立て作業を教示するとともに、ワークの輪郭形状等の特徴を教示すると、ロボット自身で視覚により机T1〜T5やパレットPやその上のワークの位置を認識して前述した組み立て作業を行い、しかも軽量で低出力かつ逆入力可能に設計されているので、作業者Mの安全性を確保しつつ、作業者Mの作業を補助することができる。
このヒューマノイド型ロボット1の各腕4は、図1に示すように、肩関節10で支持された上腕部4aが、肘関節11を介して下腕部4bを支持し、ここで、肘関節11は、モータ11aの出力軸を図示しないベルトおよびプーリを介して、逆入力可能な減速機11bの入力要素に駆動結合し、その減速機11bの出力要素を下腕部4bに結合しており、その腕4に設けられたこの実施例の可動部支持装置は、下腕部4bに一端部を連結された索条としての鋼製のワイヤ30と、そのワイヤ30の他端部に上端部を連結されたスプリングとしてのコイルスプリング31と、索条ガイド手段としての主プーリ32および補助プーリ33とを具えている。
ここにおけるコイルスプリング31は、腕4の、円筒状に形成された上腕部4a内に収納されて、その上腕部4aの内壁により伸縮変形を案内され、そのコイルスプリング31の上端部に連結されたワイヤ30は、肘関節11の上部に内蔵された円形の補助プーリ33と、肘関節11の減速機11bのケーシング外周面で形成された、肘ピッチ軸の軸線P3を中心とした半径一定の円弧状をなす主プーリ32とに掛け渡されて下腕部4bまで至っており、これら主プーリ32および補助プーリ33は、下腕部4bとコイルスプリング31との間でのワイヤ30の張り渡し位置を規制して、肘関節11のモータ11aの非作動状態でも、図1に示す如く、鉛直に延在する上腕部4aに対して、下腕部4bが重力に抗して水平な所定位置を維持するように、下腕部4bにワイヤ30からコイルスプリング31の圧縮分Stに対応する弾性力に略一致する張力によって支持トルクTを与える。
ここで、図1に示すように、手首関節12に設けられた手5や工具等のエンドエフェクタEの重量をWf、そのエンドエフェクタEの、肘ピッチ軸の軸線P3からの距離をLfとすると、下腕部4bを水平位置にした場合に、そのエンドエフェクタEの重量により下腕部4bに加わるトルクTfはTf=Wf×Lfとなる。また、下腕部4bの重量をWa、その下腕部4bの重心の、肘ピッチ軸の軸線P3からの距離をLaとすると、下腕部4bを水平位置にした場合に、その下腕部4bの重量により下腕部4bに加わるトルクTaはTa=Wa×Laとなる。従って、エンドエフェクタEの重量Wfと下腕部4bの重量Waとの総重量Wtによるトルク(上記支持トルクTに概略等しい)は重量Wfと重量Waとのそれぞれによるトルクの和(Tf+Ta)となり、その総重量Wtが加わる位置の、肘ピッチ軸の軸線P3からの距離Ltは、T=Tf+Ta=Lt×Wt=Lt×(Wf+Wa)から求まる。なお、下腕部4bを水平位置から上げ下げした場合は、総重量Wtの作用点が肘ピッチ軸の軸線P3に近づいてモーメントの腕が短くなるので、総重量Wtによるトルクも減少する。
図5(a),(b)および(c)は、上記ヒューマノイド型ロボット1が腕4の下腕部4bを水平に維持して前方、中央および後方へ移動させる場合の、上記実施例のロボット用可動部支持装置の作動状態をそれぞれ示す説明図、また図6は、図5に示すように上記ヒューマノイド型ロボット1が腕4の下腕部4bを水平に維持して前後移動させる場合の、上記実施例のロボット用可動部支持装置の肘関節11周りの釣り合い関係を示す説明図である。
図5(a)〜(c)に示すように、肩関節10の作動によって上腕部4aを前後に振るとともにその間肘関節11の作動によって下腕部4bを水平に維持して前後に移動させると、図5(b)に示すように、上腕部4aを鉛直にするとともに肘関節11の関節角度を90度にして下腕部4bを水平位置にした基本姿勢では、コイルスプリング31が全圧縮可能量の概ね半分の圧縮分によりワイヤ30に張力を与え、ワイヤ30は補助プーリ33の周囲に掛け回された後その補助プーリ33から主プーリ32に掛からずに下腕部4bに至って下腕部4bに支持トルク(ばね発生トルク)を与える。
また、図5(c)に示すように、上腕部4aを後方に振るとともに肘関節11の関節角度を160度すなわち肘が曲がりきった状態にして下腕部4bを水平位置に維持した姿勢では、コイルスプリング31が全圧縮可能量の僅かな部分の圧縮分によりワイヤ30に張力を与え、ワイヤ30は補助プーリ33の周囲に掛け回された後その補助プーリ33から主プーリ32に掛からずに下腕部4bに至って下腕部4bに支持トルク(ばね発生トルク)を与える。
そして、図5(a)に示すように、上腕部4aを前方に振るとともに肘関節11の関節角度を−10度すなわち肘が伸びきった状態にして下腕部4bを水平位置に維持した姿勢では、コイルスプリング31が全圧縮可能量の概ね全ての圧縮分によりワイヤ30に張力を与え、ワイヤ30は補助プーリ33の周囲に掛け回された後その補助プーリ33から主プーリ32に掛け回され、その後に下腕部4bに至って下腕部4bに支持トルク(ばね発生トルク)を与える。
すなわち補助プーリ33はワイヤ30の引き回し方向を変え、主プーリ32は、下腕部4bが上腕部4aに対し関節角度で約80度をなし、かつ上腕部4aが鉛直に延在する場合には、その下腕部4bが、水平位置から約10度下がって水平位置付近に位置するガイド開始位置から、上腕部4aに対する離間方向である下方へ回動すると、上腕部4aに配置されたコイルスプリング31と下腕部4bとの間で、周囲にワイヤ30を掛け回されてそのワイヤ30をガイドし、下腕部4bが上記ガイド開始位置から上腕部4aに対する接近方向である上方へ回動すると、ワイヤ30から離間する。なお、ここでは摩擦抵抗を減らすためにワイヤ30を補助プーリ33の周囲に掛けるだけにしているが、ワイヤ30を外れ防止のために補助プーリ33に1回以上巻回しても良い。
図6は、上記のように腕4が作動する際の肘関節11周りの釣り合いを示しており、この場合、下腕部4bは水平位置に維持されるので、その水平位置の維持に必要なトルク(必要トルク)は肘関節11の関節角度にかかわらず約2.50Nmで一定である。これに対してコイルスプリング31の圧縮分により発生するトルク(ばね発生トルク)は、肘関節11の関節角度が160度から100度まで減少する間はその減少に従ってワイヤ30の引っ張り量ひいてはコイルスプリング31の圧縮分が増えるため増加し、100度より減ると関節角度の減少に従ってワイヤ30の引っ張り量は増える一方ワイヤ30によるモーメントの腕の長さが減少するため、ばね発生トルクは多少減少する。そして80度以下ではワイヤ30が主プーリ32に掛かるため、関節角度の減少に従ってワイヤ30の引っ張り量は増える一方ワイヤ30によるモーメントの腕の長さは一定になるため、ばね発生トルクは関節角度の減少に反比例して増加する。
モータ11aが出力するトルク(実行トルクまたは復帰トルク)は、肘関節11の関節角度が160度から120度まで減少する間は、下腕部4bを水平位置に維持するのに必要な一定トルクに対しばね発生トルクが小さいため下腕部4bを持ち上げているのに必要となり、120度から80度まで減少する間は、下腕部4bを水平位置に維持するのに必要な一定トルクに対しばね発生トルクが少し大きいため下腕部4bを押し下げるのに必要となり、80度以下では下腕部4bを水平位置に維持するのに必要な一定トルクに対しばね発生トルクが関節角度の減少に反比例して大きくなってゆくため下腕部4bをコイルスプリング31に抗してさらに押し下げるのに必要となる。
これにより、肘関節11の関節角度が約70度から130度程度までの間は、下腕部4bを水平位置に維持するのに必要な一定トルクに対しばね発生トルクが約0.3Nm過不足の範囲内に収まるので、肘関節11のモータ11aの非作動状態でも、モータ11aの磁力によるロータの回転抵抗および減速機11bの摩擦抵抗等により、下腕部4bは肘関節11の作動停止時の角度状態を維持する。そして肘関節11の関節角度が約70度未満で作動停止した場合は、下腕部4bはワイヤ30を介してコイルスプリング31で引かれて、関節角度約70度に向かって持上げられ、モータ11aのロータの回転抵抗および減速機の摩擦抵抗等と釣り合う位置で停止する。また、上腕部4aも鉛直付近であれば同様に、肩関節10のモータの非作動状態でも、そのモータのロータの回転抵抗および減速機の摩擦抵抗等により、肩関節10の作動停止時の状態を維持する。
図7(a),(b)および(c)は、上記ヒューマノイド型ロボット1が腕4の上腕部4aを鉛直に維持して下腕部4bを上方、水平および下方へ移動させる場合の、上記実施例のロボット用可動部支持装置の作動状態をそれぞれ示す説明図、また図8は、図7に示すように上記ヒューマノイド型ロボット1が腕4の下腕部4bを上下移動させる場合の、上記実施例のロボット用可動部支持装置の肘関節11周りの釣り合い関係を示す説明図である。
図7(a)〜(c)に示すように、肩関節10の作動によって上腕部4aを鉛直に維持するとともにその間肘関節11の作動によって下腕部4bを上下に移動させると、図7(b)に示すように、上腕部4aを鉛直にするとともに肘関節11の関節角度を90度にして下腕部4bを水平位置にした基本姿勢では、図5(b)の状態と同様、コイルスプリング31が全圧縮可能量の概ね半分の圧縮分によりワイヤ30に張力を与え、ワイヤ30は補助プーリ33の周囲に掛け回された後その補助プーリ33から主プーリ32に掛からずに下腕部4bに至って下腕部4bに支持トルク(ばね発生トルク)を与える。
また、図7(a)に示すように、上腕部4aを鉛直に維持するとともに肘関節11の関節角度を160度すなわち肘が曲がりきった状態にして下腕部4bを持ち上げた姿勢では、図5(c)の状態と同様、コイルスプリング31が全圧縮可能量の僅かな部分の圧縮分によりワイヤ30に張力を与え、ワイヤ30は補助プーリ33の周囲に掛け回された後その補助プーリ33から主プーリ32に掛からずに下腕部4bに至って下腕部4bに支持トルク(ばね発生トルク)を与える。
そして、図7(c)に示すように、上腕部4aを鉛直に維持するとともに肘関節11の関節角度を−10度すなわち肘が伸びきった状態にして下腕部4bを下ろした姿勢では、図5(a)の状態と同様、コイルスプリング31が全圧縮可能量の概ね全ての圧縮分によりワイヤ30に張力を与え、ワイヤ30は補助プーリ33の周囲に掛け回された後その補助プーリ33から主プーリ32に掛け回され、その後に下腕部4bに至って下腕部4bに支持トルク(ばね発生トルク)を与える。
すなわち補助プーリ33はワイヤ30の引き回し方向を変え、主プーリ32は、下腕部4bが上腕部4aに対し関節角度で約80度をなし、かつ上腕部4aが鉛直に延在する場合には、その下腕部4bが、水平位置から約10度下がって水平位置付近に位置するガイド開始位置から、上腕部4aに対する離間方向である下方へ回動すると、上腕部4aに配置されたコイルスプリング31と下腕部4bとの間で、周囲にワイヤ30を掛け回されてそのワイヤ30をガイドし、下腕部4bが上記ガイド開始位置から上腕部4aに対する接近方向である上方へ回動すると、ワイヤ30から離間する。
図8は、上記のように腕4が作動する際の肘関節11周りの釣り合いを示しており、この場合には下腕部4bは上下に動かされるので必要トルクは肘関節11の関節角度が90度になる下腕部4bの水平位置での約2.50Nmを最大として、下腕部4bをその水平位置から上げ下げするにつれて、先に説明したように総重量Wtの作用点が肘ピッチ軸の軸線P3に近づいてモーメントの腕が短くなるので、総重量Wtによる必要トルクも減少する。これに対してコイルスプリング31の圧縮分により発生するばね発生トルクは、肘関節11の関節角度が160度から100度まで減少する間はその減少に従ってワイヤ30の引っ張り量ひいてはコイルスプリング31の圧縮分が増えるため増加し、100度より減ると関節角度の減少に従ってワイヤ30の引っ張り量は増える一方ワイヤ30によるモーメントの腕の長さが減少するため、ばね発生トルクは多少減少する。そして80度以下ではワイヤ30が主プーリ32に掛かるため、関節角度の減少に従ってワイヤ30の引っ張り量は増える一方ワイヤ30によるモーメントの腕の長さは一定になるため、ばね発生トルクは関節角度の減少に反比例して増加する。
モータ11aが出力するトルク(実行トルクまたは復帰トルク)は、肘関節11の関節角度が160度から150度まで減少する間は、下腕部4bを持ち上げておくのに必要なトルクに対しばね発生トルクが小さいため下腕部4bを持ち上げているのに必要となり、150度から80度まで減少する間は、下腕部4bを持上げているのに必要なトルクに対しばね発生トルクが少し大きいため下腕部4bを押し下げるのに必要となり、80度以下では下腕部4bを持上げているのに必要なトルクが関節角度の減少に従って減少してゆくのに対しばね発生トルクが関節角度の減少に反比例して大きくなってゆくため下腕部4bをコイルスプリング31に抗してさらに押し下げるのに必要となる。
これにより、肘関節11の関節角度が約70度から160度程度までの間は、下腕部4bを停止位置に維持するのに必要なトルクに対しばね発生トルクが約0.4Nm過不足の範囲内に収まるので、肘関節11のモータ11aの非作動状態でも、モータ11aの磁力によるロータの回転抵抗および減速機11bの摩擦抵抗等により、下腕部4bは肘関節11の作動停止時の角度状態を維持する。そして肘関節11の関節角度が約70度未満で作動停止した場合は、下腕部4bはワイヤ30を介してコイルスプリング31で引かれて、関節角度約70度に向かって持上げられ、モータ11aのロータの回転抵抗および減速機の摩擦抵抗等と釣り合う位置で停止する。また、上腕部4aも鉛直付近であれば同様に、肩関節10のモータの非作動状態でも、そのモータのロータの回転抵抗および減速機の摩擦抵抗等により、肩関節10の作動停止時の状態を維持する。
従って、この実施例のロボット用可動部支持装置によれば、図2に示すように、セル生産の現場等の人と共存、協調する作業場所に、逆入力可能な可動部としての上腕部4aおよび下腕部4bを持つヒューマノイド型ロボット1を投入する場合に、ブレーキによる特別な制動力を必要とせず、肩関節10および肘関節11の非作動状態でそれら上腕部4aおよび下腕部4bを重力に抗して関節の作動停止時の位置に維持することができるので、電源を遮断したときの下腕部4bの垂れ下がりを防止し、それにより周辺設備等へのエンドエフェクタEの衝突を防止してエンドエフェクタEを保護するとともに、ヒューマノイド型ロボット1の安全運用および関節用モータ11a等の低出力化に貢献し、しかもヒューマノイド型ロボット1の腕4を、図5(b)および図7(b)に示すように、上腕部4aが鉛直に位置するとともに下腕部4bが水平に位置する基本姿勢で停止させることで、停止状態でもその腕4の基本姿勢を維持し得て、停止状態からの迅速な作業開始を可能にすることができる。
また、この実施例のロボット用可動部支持装置によれば、可動部は腕4の下腕部4bであり、関節は腕4の肘関節11であり、所定位置は水平位置であり、索条ガイド手段は、下腕部4bが腕4の上腕部4aに対し関節角度約80度の所定角度をなし、上腕部4aが鉛直に延在する場合には水平位置付近に位置するガイド開始位置から上腕部4aに対する離間方向へ回動すると、上腕部4aに配置されたコイルスプリング31と下腕部4bとの間でワイヤ30を掛け回されてガイドし、下腕部4bが上記ガイド開始位置から上腕部4aに対する接近方向へ回動するとワイヤ30から離間する、肘関節11の回動軸線P3と同心に配置された主プーリ32を有していることから、上腕部4aが鉛直に延在する場合に下腕部4bが水平位置付近のガイド開始位置よりも下がると、ワイヤ30が主プーリ32に掛け回されてその主プーリ32により肘関節11の回動軸線P3への接近を規制されるので、下腕部4bの支持トルクを生じさせるモーメントの腕の長さが下腕部4bの垂れ下がりで過度に減少して支持トルクが小さくなり過ぎるのを防止することができる。
さらにこの実施例のロボット用可動部支持装置によれば、コイルスプリング31は、上腕部4a内にその上腕部4aによるガイド下で伸縮可能に収納され、索条ガイド手段は、ワイヤ30をコイルスプリング31の近傍から引き回し方向を変えて下腕部4bに向かわせる補助プーリ33を有していることから、上腕部4aでヒューマノイド型ロボット1の構造部材とコイルスプリング31のガイド部材との両方を構成し得て、ヒューマノイド型ロボット1の構成をコンパクトかつ安価なものとすることができる。
図9(a)および(b)は、この発明のロボット用可動部支持装置の他の一実施例の作動状態を腕の下腕部が水平な状態と下方へ垂れ下がった状態とについてそれぞれ示す説明図、また図10は、図9(a),(b)に示す状態の間での上記実施例のロボット用可動部支持装置の作動状態を示す説明図であり、この実施例のロボット用可動部支持装置は、主プーリ32のみ先の実施例と異なっており、他の点では先の実施例と同一の構成を具えているので、以下には主プーリ32の構成とそれによる作用効果について主に説明する。
すなわち、この実施例のロボット用可動部支持装置の主プーリ32は、図9,10に示すように、肘関節11の回動軸線である肘ピッチ軸の軸線P3からの半径が周方向位置によって変化するガイド形状のガイド部32aを有していて「カム」とも呼ばれる。かかる主プーリ32のガイド部32aは、肘関節11の作動により下腕部4bと一体で回動するとともに、下腕部4bが図10で上から2番目に示す前述のガイド開始位置より下がるにつれて肘関節11の上記軸線P3に近づく位置から、ワイヤ30を主プーリ32に巻き掛ける機能を持つ。
これにより、図9(a)に示すように、上腕部4a(ここでは図示せず)が鉛直位置に位置するとともに下腕部4bが水平位置に位置する場合は、ワイヤ30が主プーリ32のガイド部32aから離間して、下腕部4bを引き上げる方向に働く支持トルクはワイヤ30の張力×モーメントの腕Lbとなり、また、図9(b)に示すように、上腕部4a(ここでは図示せず)が鉛直位置に位置するとともに下腕部4bが肘関節11が伸びきった位置に位置する場合は、ワイヤ30が主プーリ32のガイド部32aに巻き掛けられて、下腕部4bを引き上げる方向に働く支持トルクはワイヤ30の張力×モーメントの腕Lcとなる。図10は、これら図9(a),(b)に示す状態とそれらの間でのガイド部32aへのワイヤ30の4種類の巻き掛け状態とを示している。
図11は、この実施例のロボット用可動部支持装置の肘関節周りの釣り合い関係を示す説明図、図12は、上記ヒューマノイド型ロボット1が腕4の下腕部4bを水平に維持して前後移動させる場合の、この実施例のロボット用可動部支持装置の肘関節11周りの釣り合い関係を示す説明図、そして図13は、上記ヒューマノイド型ロボット1が腕4の下腕部4bを上下移動させる場合の、この実施例のロボット用可動部支持装置の肘関節11周りの釣り合い関係を示す説明図である。
すなわち、図11は、先の実施例の半径一定の円弧状ガイド形状の主プーリ32によるバネ発生トルクと、この実施例の半径が変化するガイド形状の主プーリ32(カム)によるバネ発生トルクとを対比して、下腕部4bを水平に維持して前後移動させる場合(手先水平移動時)の必要トルクおよび下腕部4bを上下移動させる場合(手先上下移動時)の必要トルクとともに示しており、この図から明らかなように、この実施例の半径が変化するガイド形状の主プーリ32(カム)によるバネ発生トルクは先の実施例の半径一定の円弧状ガイド形状の主プーリ32によるバネ発生トルクと異なって、肘関節11の関節角度が90度では概略2.80Nmとなり、90度から70度まで減少するにつれて僅かに低下して概略2.70Nmとなり、70度未満ではその概略2.70Nmで概ね一定に維持される。
これにより、図5(a)〜(c)に示すように、上記ヒューマノイド型ロボット1が腕4の下腕部4bを水平に維持して前後移動させる場合には、図12に示すように、下腕部4bは水平位置に維持されるので、その水平位置の維持に必要なトルク(必要トルク)は肘関節11の関節角度にかかわらず約2.50Nmで一定である。これに対してコイルスプリング31の圧縮分により発生するトルク(ばね発生トルク)は、肘関節11の関節角度が160度から100度まで減少する間はその減少に従ってワイヤ30の引っ張り量ひいてはコイルスプリング31の圧縮分が増えるため増加し、100度以下では関節角度の減少に従って、ワイヤ30の引っ張り量は増える一方、主プーリ32(カム)のガイド部32aの巻き掛け半径が減少してワイヤ30によるモーメントの腕の長さが減少するため、100度から70度まで減少する間にばね発生トルクは概略2.80Nmから概略2.70Nmまで多少減少し、70度以下ではその概略2.70Nmで概ね一定に維持される。
モータ11aが出力するトルク(実行トルクまたは復帰トルク)は、肘関節11の関節角度が160度から120度まで減少する間は、下腕部4bを水平位置に維持するのに必要な一定トルクに対しばね発生トルクが小さいため下腕部4bを持ち上げているのに必要となり、120度以下では、下腕部4bを水平位置に維持するのに必要な一定トルクに対しばね発生トルクが少し大きいため下腕部4bを押し下げるのに必要となる。
これにより、肘関節11の関節角度が約−10度から130度程度までの間は、下腕部4bを水平位置に維持するのに必要な一定トルクに対しばね発生トルクが約0.3Nm過不足の範囲内に収まるので、肘関節11のモータ11aの非作動状態でも、モータ11aの磁力によるロータの回転抵抗および減速機11bの摩擦抵抗等により、下腕部4bは肘関節11の作動停止時の角度状態を維持する。また、上腕部4aも鉛直付近であれば同様に、肩関節10のモータの非作動状態でも、そのモータのロータの回転抵抗および減速機の摩擦抵抗等により、肩関節10の作動停止時の状態を維持する。
また、図7(a)〜(c)に示すように、上記ヒューマノイド型ロボット1が腕4の上腕部4aを鉛直に維持して下腕部4bを上下移動させる場合には、図13に示すように、下腕部4bは上下に動かされるので必要トルクは肘関節11の関節角度が90度になる下腕部4bの水平位置での約2.50Nmを最大として、下腕部4bをその水平位置から上げ下げするにつれて減少する。これに対してコイルスプリング31の圧縮分により発生するばね発生トルクは、肘関節11の関節角度が160度から100度まで減少する間はその減少に従ってワイヤ30の引っ張り量ひいてはコイルスプリング31の圧縮分が増えるため増加し、100度以下では関節角度の減少に従って、ワイヤ30の引っ張り量は増える一方、主プーリ32(カム)のガイド部32aの巻き掛け半径が減少してワイヤ30によるモーメントの腕の長さが減少するため、100度から70度まで減少する間にばね発生トルクは概略2.80Nmから概略2.70Nmまで多少減少し、70度以下ではその概略2.70Nmで概ね一定に維持される。
モータ11aが出力するトルク(実行トルクまたは復帰トルク)は、肘関節11の関節角度が160度から150度まで減少する間は、下腕部4bを持ち上げておくのに必要なトルクに対しばね発生トルクが小さいため下腕部4bを持ち上げているのに必要となり、150度から80度まで減少する間は、下腕部4bを持上げているのに必要なトルクに対しばね発生トルクが少し大きいため下腕部4bを押し下げるのに必要となり、80度以下では下腕部4bを持上げているのに必要なトルクが関節角度の減少に従って減少してゆくのに対しばね発生トルクが関節角度の減少にかかわらず概略一定に維持されるため先の実施例程ではないが下腕部4bをコイルスプリング31に抗してさらに押し下げるのに必要となる。
これにより、肘関節11の関節角度が約70度から160度程度までの間は、下腕部4bを停止位置に維持するのに必要なトルクに対しばね発生トルクが約0.4Nm過不足の範囲内に収まるので、肘関節11のモータ11aの非作動状態でも、モータ11aの磁力によるロータの回転抵抗および減速機11bの摩擦抵抗等により、下腕部4bは肘関節11の作動停止時の角度状態を維持する。そして肘関節11の関節角度が約70度未満で作動停止した場合は、下腕部4bはワイヤ30を介してコイルスプリング31で引かれて、関節角度約70度に向かって持上げられ、モータ11aのロータの回転抵抗および減速機の摩擦抵抗等と釣り合う位置で停止する。また、上腕部4aも鉛直付近であれば同様に、肩関節10のモータの非作動状態でも、そのモータのロータの回転抵抗および減速機の摩擦抵抗等により、肩関節10の作動停止時の状態を維持する。
従って、この実施例のロボット用可動部支持装置によれば、先の実施例と同様の作用効果が得られるのに加えて、図5(a)〜(c)に示すように、上記ヒューマノイド型ロボット1が腕4の下腕部4bを水平に維持して前後移動させる場合に、肘関節11の関節角度が−10度〜130度の広い範囲にわたって、ブレーキによる特別な制動力を必要とせず、肩関節10および肘関節11の非作動状態で下腕部4bを重力に抗して関節の作動停止時の位置に維持することができるので、作業開始時の基本姿勢の選択の余地をより広げることができる。
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができるものであり、例えば、上記実施例のロボット用可動部支持装置は可動部としての腕4の下腕部4bを支持するために肘関節11に適用したが、本発明のロボット用可動部支持装置は、ヒューマノイド型ロボット1の可動部としての頭3を支持するために首関節8に適用しても良く、その場合に例えばコイルスプリング31を胴体2の背中側に収納しても良い。
また本発明のロボット用可動部支持装置では、ヒューマノイド型ロボットとして、台車6を有する代わりに二本の脚を有するものを用いても良く、スプリングとして、コイルスプリング31に換えてねじりばねや板ばね等を用いても良く、さらに索条として、鋼製のワイヤ30に換えて、カーボンファイバや他の材質のワイヤあるいはロープ等を用いても良い。
かくして本発明のロボット用可動部支持装置によれば、セル生産の現場等の人と共存、協調する作業場所に、逆入力可能な可動部を持つヒューマノイド型ロボットを投入する場合に、ブレーキによる特別な制動力を必要とせず、上記関節の非作動状態でその可動部を重力に抗して関節の作動停止時の位置等の所定位置に維持することができるので、電源を遮断したときの可動部の垂れ下がりを防止し、それにより周辺設備等への可動部の衝突を防止して可動部を保護するとともに、ロボットの安全運用および関節用モータの低出力化に貢献し、しかもロボットを基本姿勢で停止させることで停止状態でもその基本姿勢を維持し得て、停止状態からの迅速な作業開始を可能にすることができる。
1 ヒューマノイド型ロボット
2 胴体
2a 下部
2b 上部
3 頭
4 腕
4a 上腕部
4b 下腕部
5 手
6 台車
7 ビデオカメラ
8 首関節
9 腰関節
10 肩関節
11 肘関節
11a モータ
11b 減速機
12 手首関節
13 肩ブラケット
14 胴ブラケット
14a レバー
15 電動アクチュエータ
16 コントロールボックス
17 視覚制御ボックス
18 固定脚
19 キャスタ
20 可動フレーム
21,22 ペダル
23 ハンドル
24 スイッチボックス
24a 非常停止スイッチ
24b 一旦停止スイッチ
24c 上昇スイッチ
24d 下降スイッチ
25 表示灯
30 ワイヤ
31 コイルスプリング
32 主プーリ
32a ガイド部
33 補助プーリ
M 作業者
P 部品
P1〜P4 ピッチ軸線
R ロール軸線
RT 台
T1〜T5 机
Y1〜Y3 ヨー軸線

Claims (4)

  1. ヒューマノイド型ロボットの関節により逆入力可能に駆動される可動部を前記関節の非作動状態で所定位置に支持する装置において、
    前記可動部に一端部を連結された索条と、
    前記索条の他端部に連結されたスプリングと、
    前記可動部と前記スプリングとの間での前記索条の張り渡し位置を規制して、前記関節の非作動状態で前記可動部が重力に抗して所定位置を維持するように前記可動部に前記索条から前記スプリングの弾性力による張力に基づく支持トルクを与える索条ガイド手段と、
    を具えることを特徴とする、ロボット用可動部支持装置。
  2. 前記可動部は腕の下腕部であり、
    前記関節は前記腕の肘関節であり、
    前記所定位置は水平位置であり、
    前記索条ガイド手段は、前記下腕部が前記腕の上腕部に対し所定角度をなし、前記上腕部が鉛直に延在する場合には前記所定位置付近に位置するガイド開始位置から前記上腕部に対する離間方向へ回動すると、前記上腕部に配置された前記スプリングと前記下腕部との間で前記索条を掛け回されてガイドし、前記下腕部が前記ガイド開始位置から前記上腕部に対する接近方向へ回動すると前記索条から離間する、前記肘関節の回動軸線と同心に配置された主プーリを有することを特徴とする、請求項1記載のロボット用可動部支持装置。
  3. 前記主プーリは、前記肘関節の作動により前記下腕部と一緒に回動するとともに、前記下腕部が前記ガイド開始位置から前記上腕部に対する離間方向へ回動するにつれて前記肘関節の回動軸線に近づく半径方向位置から前記索条を巻き掛けるガイド形状を持つことを特徴とする、請求項2記載のロボット用可動部支持装置。
  4. 前記スプリングは、前記上腕部内にその上腕部によるガイド下で伸縮可能に収納され、
    前記索条ガイド手段は、前記索条を前記スプリングの近傍から前記下腕部に向かわせる補助プーリを有することを特徴とする、請求項2または3記載のロボット用可動部復帰装置。
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