JP2011019676A - コーヒー製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】抽出器に収容されるコーヒー粉末の量が変化しても安定した品質のコーヒーを製造できるコーヒー製造装置を簡易な構成で実現する。
【解決手段】コーヒー製造装置には、複数の注湯口が形成されて抽出部に収容されたコーヒー粉末に湯を拡散して注ぐ拡散部16が設けられる。拡散部16は、本体部に取り付け可能に設けられ、上方が開口した有底筒状の第1の部材161と、第1の部材161の下方に回動可能に取り付けられて上方が開口した有底筒状の第2の部材162と、を有する。第1の部材161の底部161cと第2の部材162の底部162aとには、それぞれ複数の貫通孔が形成され、第2の部材162を回動することにより、前記注湯口の数が変更可能となっており、湯の拡散範囲を切り換えられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ドリップ方式でコーヒーを製造するコーヒー製造装置に関する。
従来、家庭用のコーヒー製造装置として、ドリップ方式のコーヒー製造装置が広く使用されている。この種のコーヒー製造装置では、例えば、貯水タンクからパイプを通して案内される水を発熱体で加熱して熱湯とし、この熱湯を吐出口から吐出してフィルタ付きの抽出器に収容されたコーヒー粉末に注ぐ。そして、抽出器によってコーヒー液を抽出し、このコーヒー液を抽出器の下方に配置される容器で受けるようになっている。
ドリップ方式によってコーヒー液を抽出する場合、抽出器に収容されるコーヒー粉末に満遍なく湯を注ぐことによって、香りが良く、コクのある美味しいコーヒーが得られるとされる。このため、従来のドリップ方式のコーヒー製造装置の中には、コーヒー粉末の上方に設けた湯を吐出する吐出口に熱湯拡散板を設けて、熱湯がコーヒー粉末の全域に注がれるようにしたものがある(特許文献1参照)。
ところで、コーヒー製造装置でコーヒーを製造する場合、製造しようとするコーヒーの量に応じて、抽出器に収容するコーヒー粉末の量も変化させる。このため、吐出口から吐出される熱湯について、コーヒーの製造量によらず同じように拡散させてコーヒー粉末に注ぐ構成とすると、製造しようとするコーヒーの量の変化によって、コーヒー粉末の全域に熱湯を注げない場合が起こり得る。また、吐出口から吐出される熱湯が拡散しすぎて、一部の熱湯が、コーヒー粉末が収容されるフィルタに直接注がれてしまう場合が起こり得る。フィルタに直接熱湯が注がれた場合、その湯はコーヒー粉末を通過せずに、抽出器の下方に配置される容器に落下することになり、コーヒーの味等を損なう要因となってしまう。
この点、特許文献2には、抽出器(ドリッパー)に収容されるコーヒー粉末の量が変化しても安定した品質のコーヒーを抽出することができるコーヒー抽出機が開示されている。具体的には、このコーヒー抽出機では、注湯ノズル(吐出口)とドリッパーとの間に注湯分散器を回転可能に設け、該注湯分散器の内部を隔壁によって内周部の第1注湯部と外周部の第2注湯部とに区画し、各注湯部の底部に注湯孔をそれぞれ設けている。そして、注湯ノズルとして、第1注湯部に注湯する第1注湯ノズルと、第2注湯部に注湯する第2注湯ノズルとを設けるとともに、注湯分散器を回転させる駆動手段としてのモータと、各注湯ノズルからの注湯を制御する注湯弁(電磁弁)とを設ける構成としている。
これによれば、ドリッパーに収容されるコーヒー粉末の量が少なくて中央部にある場合には、第1注湯ノズルから第1注湯部に注湯しながら注湯分散器を回転させることによって、ドリッパー内のコーヒー粉末全体に適量の湯を注ぐことができる。また、ドリッパーに収容されるコーヒー粉末の量が多くてドリッパーの広い範囲にコーヒー粉末がある場合には、第1注湯ノズル及び第2注湯ノズルの双方から湯を注ぐことにより、第1注湯部及び第2注湯部の各注湯孔からドリッパー内のコーヒー粉末全体に適量の湯を注ぐことができる。そして、これによれば、吐出口から吐出される熱湯が拡散しすぎて、一部の熱湯が、コーヒー粉末が収容されるフィルタに直接注がれてしまうという事態も防ぐことができる。
特開昭61−73620号公報 特開2008−113972号公報
しかしながら、特許文献2の構成の場合、複数の注湯ノズルを設ける構成となり、更に、各注湯ノズルについて注湯を制御する電磁弁をそれぞれ設ける必要がある。また、注湯分散器を回転するモータも必要となる。このために、特許文献2に開示される構成を採用したコーヒー製造装置は、大型化しやすく、部品点数も多くなってしまう。このために、例えば、コスト面や製造時における作業負担を考慮すると、必ずしも望ましい構成とは言えない。
そこで、本発明の目的は、抽出器に収容されるコーヒー粉末の量が変化しても安定した品質のコーヒーを製造できるコーヒー製造装置を簡易な構成で実現することである。
上記目的を達成するために本発明のコーヒー製造装置は、貯水タンクから湯の吐出口へと至る給湯通路と加熱部とを含み、湯を吐出する本体部と、コーヒー粉末を収容可能に設けられ、収容されたコーヒー粉末に前記本体部から吐出される湯を注ぐことによりコーヒー液を抽出する抽出部と、前記抽出部で抽出されて落下するコーヒー液を受ける容器と、を備えるコーヒー製造装置であって、前記本体部の前記吐出口の下部側には、複数の注湯口が形成されて前記抽出部に収容されたコーヒー粉末に湯を拡散して注ぐ拡散部が設けられ、前記拡散部は、前記注湯口の数を変更可能に設けられて、湯の拡散範囲を切り換えられることを特徴としている。
本構成においては、拡散部が湯の拡散範囲を切り換えられるようになっている。このために、抽出部に収容されるコーヒー粉末の量に応じて湯の拡散範囲の変更を行って、コーヒー粉末に満遍なく湯を注ぐことが可能である。また、拡散した湯がコーヒー粉末を収容する抽出部のフィルタに直接注がれるという事態も防止することが可能である。すなわち、本構成のコーヒー製造装置によれば、コーヒー粉末の量によらず、香りが良く、コクのある美味しいコーヒーを安定して製造することが可能である。そして、本構成では、拡散部を注湯口の数を変更可能な構成とすることで、湯の拡散範囲の切り換えを可能としており、コーヒー製造装置の構成は簡易なものとできる。
上記構成のコーヒー製造装置において、前記拡散部は、前記本体部に取り付け可能に設けられ、上方が開口した有底筒状の第1の部材と、前記第1の部材の下方に回動可能に取り付けられて上方が開口した有底筒状の第2の部材と、を有し、前記第1の部材の底部と前記第2の部材の底部とには、それぞれ複数の貫通孔が形成され、前記第2の部材を回動することにより、前記注湯口の数が変更されることとするのが好ましい。
本構成によれば、拡散部に湯の拡散範囲を切り換える機能を設けるにあたって、簡易な構成を有する第1の部材と第2の部材とを用意すればよい。このために、湯の拡散範囲を切り換える構成を低コストで実現できるとともに、装置が大型化することも避けられる。
上記構成のコーヒー製造装置において、前記第2の部材は、第1の位置と第2の位置との間を回動可能に設けられ、前記第1の位置と前記第2の位置との選択により、前記拡散範囲の切り換えが行われるのが好ましい。
本構成によれば、ユーザはコーヒー粉末の量が多いか、少ないかのいずれかを判断して、拡散部の切り換えを行えば良いこととでき、使い勝手の良いコーヒー製造装置を提供できる。また、回動範囲の限界位置の選択で湯の拡散範囲の切り換えるが行えることとしているために、切り換え操作が容易となる。
上記構成のコーヒー製造装置において、前記第2の部材の外部側面には、把手が設けられているのが好ましい。
本構成によれば、ユーザは把手を用いて第2の部材を回動して、湯の拡散範囲の切り換えを行える。このため、湯の拡散範囲の切り換え操作が容易となる。
上記構成のコーヒー製造装置において、前記第1の部材は、上方の幅広部と、前記幅広部と段差を有して連続する下方の幅狭部と、を有し、前記第1の部材には、前記幅広部の周縁部から下方側に延出して、前記第2の部材の外部側面を覆うように配置されるカバー部が設けられ、前記カバー部の一部には開口が形成されて、前記第2の部材の外部側面に設けられる把手が前記カバー部の開口から外部に突出していることとしてもよい。
本構成によれば、カバー部の存在により、拡散部を本体部に取り付ける際に、回動する第2の部材に触れることなく、取り付け作業を行える。このために、拡散部の本体部への取り付けが行い易い。また、本構成では、把手を用いて第2の部材を回動させることができ、湯の拡散範囲の切り換え操作が容易である。
上記構成のコーヒー製造装置において、前記拡散部は浄水材を有するのが好ましい。その場合の具体的な構成として、前記第1の部材の内側底部に、浄水材が収容されたフィルタが載置されている構成とすることができる。
本構成によれば、拡散部は浄水部としての機能も兼ねることになる。すなわち、装置構成を複雑とすることなく、美味しいコーヒーを製造できるコーヒー製造装置の実現が可能となる。
本発明によれば、抽出器に収容されるコーヒー粉末の量が変化しても安定した品質のコーヒーを製造できるコーヒー製造装置を簡易な構成で実現することができる。
本実施形態のコーヒー製造装置の構成を示す概略側面図 図1の方向Aに沿って本実施形態のコーヒー製造装置を見た場合の概略平面図 本実施形態のコーヒー製造装置が備える拡散部の構成を示す図 本実施形態の拡散部を構成する第1の部材の底部を外側から見た概略平面図 本実施形態の拡散部を構成する第2の部材の底部を外側から見た概略平面図 本実施形態のコーヒー製造装置が備える拡散部の底部を外側から見た概略平面図 本実施形態のコーヒー製造装置が備える拡散部の作用を説明するための模式図 本実施形態のコーヒー製造装置が備える拡散部の構成の変形例を示す図
以下、本発明のコーヒー製造装置の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(コーヒー製造装置の概略構成)
まず、本実施形態のコーヒー製造装置の概略構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のコーヒー製造装置の構成を示す概略側面図である。図2は、図1の方向Aに沿って本実施形態のコーヒー製造装置を見た場合の概略平面図である。なお、図1及び図2においては、コーヒー製造装置1の本体部10の内部に存在する部分や、容器40内に存在する部分を破線(矢印破線は除く)で示している。
コーヒー製造装置1の本体部10は、コーヒーを製造するために使用する水が貯留される貯水タンク20が載置される貯水タンク載置部11と、抽出器30で抽出されたコーヒー液を受ける容器40を載置する容器載置部12と、を備えている。また、本体部10の一側面には、コーヒー製造装置1のオンオフを行うための電源スイッチ13も設けられている。
コーヒー製造装置1の本体部10の内部側であって、容器載置部12の下部側には、シーズヒータ等によって形成される加熱部14が略U字状に配置されている。また、本体部10の内部には、貯水タンク20の下部側から流出する水を本体部10の上部に設けられる吐出口18へと導く給湯通路15が設けられている。この給湯通路15は、主にアルミニウム製のパイプやシリコンチューブを用いて形成されている。
給湯通路15を構成するパイプの一部は、加熱部14と接触するように配置されており、貯水タンク20から給湯通路15へと供給される水は、加熱部14から熱をもらって熱せられるようになっている。このため、貯水タンク20から流出した水は、湯となって本体部10の吐出口18から吐出される。
なお、加熱部14は、上述の給湯通路15を流れる水を加熱する以外に、容器載置部12に置かれた容器40を保温する機能も有する。また、加熱部14から熱をもらって温められた高温水が貯水タンク20に逆流しないように、給湯通路15の貯水タンク20寄りには図示しない逆止弁が組み込まれている。
また、コーヒー製造装置1の本体部10の湯を吐出する吐出口18の下部側には、抽出器30に収容されたコーヒー粉末に均一に湯が注がれるように、湯を拡散する拡散部16が設けられている。この拡散部16は、製造するコーヒーの量の変動によらず、安定した品質のコーヒーが得られるように、湯の拡散範囲の切り換えが行えるようになっている。また、この拡散部16には、浄水機能を有する浄水材の一例として活性炭が収容されており、拡散部16は浄水部としての機能も有する。このような拡散部16の詳細な構成については、後述する。
本実施形態のコーヒー製造装置1では、貯水タンク20への水の貯めやすさ、貯水タンク20の掃除のしやすや等を考慮して、貯水タンク20は本体部10に対して着脱可能となっている。貯水タンク20に貯める水の量は、製造するコーヒーの量によって変えられるものであり、コーヒーの製造量に合わせて決める必要がある。
抽出器30は容器40に着脱自在に嵌合されて使用されるものであり、蓋部31と漏斗状の収容部32と、からなる。蓋部31の中央側には図示しない開口が形成されており、拡散部16から注がれる湯が収容部32へと落下するようになっている。収容部32には、所定の形状に折り畳まれた紙製或いは布製のフィルタ(図示せず)が内側にセットされ、このフィルタ内側に、製造しようとするコーヒーの量に見合ったコーヒー粉末が収容される。抽出器30のフィルタに収容されたコーヒー粉末に本体部10から湯を注ぐことにより、コーヒー液が抽出されて収容部32から容器40へと落下し、コーヒーが製造される。
このように構成されるコーヒー製造装置1の動作について説明する。まず、ユーザが、製造しようとするコーヒーの量に見合った水及びコーヒー粉末を準備する。具体的には、所定量の水が貯水タンク20に貯留され、所定量のコーヒー粉末が抽出器30の収容部32内にセットされたフィルタ上に載置され、貯水タンク20及び抽出器30が所定の場所にセットされる。そして、ユーザによって電源スイッチ13がオンされることによって、コーヒー製造装置1によるコーヒーの製造が開始される。
貯水タンク20から給湯通路15へと供給された水は、加熱部14によって温められ、沸騰圧によって本体部10の吐出口18から吐出され、拡散部16を経て抽出器30に収容されるコーヒー粉末に注がれる(図1及び図2の破線矢印参照)。抽出器30は、コーヒー粉末に湯が注がれるとコーヒー液を抽出する。抽出されたコーヒー液は容器40によって受けられる。貯水タンク20から供給される水がなくなり、抽出器30から落下するコーヒー液がなくなった時点でコーヒーの製造は終了となる。コーヒーの製造が終了した後も加熱部14は動作を続け、容器載置部12に載置される容器40を保温する。
(拡散部の構成)
上述のように、本実施形態のコーヒー製造装置1の拡散部16は、製造するコーヒーの量に合わせて湯の拡散範囲を切り換えられるようになっている。以下、この拡散部16の構成について詳細に説明する。
図3は、本実施形態のコーヒー製造装置が備える拡散部の構成を示す図で、図3(a)は拡散部の構成を示す概略斜視図、図3(b)は拡散部の構成を示す概略側面図、図3(c)は拡散部の構成を示す概略断面図である。なお、図3(c)に示す断面図は、図3(b)のB−B位置における断面図である。
図3に示すように、拡散部16は、本体部10に取り付け可能に設けられ、上方に開口を有する有底筒状の第1の部材161と、第1の部材161の下方に回動可能に取り付けられて上方が開口した有底筒状の第2の部材162と、を有する。
有底筒状に設けられる第1の部材161は、詳細には、図3(c)に示すように、上方が外径の大きな幅広部161aとなっており、下方が幅広部161aと段差を有して連続し、外径の小さい幅狭部161bとなっている。第1の部材161の上方周縁には、径方向外側に向かって突出する3つの突出部1611が、互いに略等間隔となるように設けられている。第1の部材161を、本体部10の吐出口18近傍に設けられる取付部(図示しない)に所定の方向となるように配置して嵌め込み、嵌め込み後に回転することで突出部1611が本体部の一部10と係合する。これにより、第1の部材161は本体部10に固定される。
第1の部材161の内側底面上には、図3においては図示しない浄水材(例えば活性炭)がフィルタに収容された状態で載置されるようになっている。そして、この第1の部材161の内側底面上に載置される浄水材入りのフィルタを固定するために、第1の部材161の内部側にはフィルタ押さえ部材1612が収容される。なお、図3(c)の第1の部材161の底部161c内側とフィルタ押さえ部材1612との間の隙間Sが浄水材入りのフィルタを載置する部分である。また、フィルタ押さえ部材1612は、浄水材入りのフィルタをしっかり固定すると共に、なるべく湯の通り道が広範囲となり、且つ、湯が通る範囲において湯の通過量に偏りが生じないように構成されている。
図4は、本実施形態の拡散部を構成する第1の部材の底部を外側から見た概略平面図である。図4に示すように、第1の部材161の底部161cには、第2の部材162が有する回動軸1621(詳細は後述する)が挿入される平面視略円形状の第1の貫通孔1613と、第1の貫通孔1613を囲むように配置される4つの平面視略扇状の第2の貫通孔1614と、第2の貫通孔1614を囲むように周方向に略等間隔に配置される8つの第3の貫通孔1615と、が形成されている。なお、第3の貫通孔1615は、平面視略円形状の貫通孔と、平面視非円形状の貫通孔とが1つおきに配置される構成となっている。
なお、図4においては、活性炭入りのフィルタ17が第1の部材161の内側底面上に載置されており、各貫通孔1613、1614、1615からこのフィルタ17が見えた状態となっている。図4の色を塗った部分は、フィルタ17が見えていることを示している。
有底筒状に設けられる第2の部材162は、図3(c)に示すように、内径が第1の部材161の幅狭部161bの外径よりも大きく、該幅狭部161bの外部側面を覆うように配置されている。第2の部材162の底部162a内側には、上方に向かって突出し、第1の部材161の第1の貫通孔1613に挿入されることによって、第2の部材162を第1の部材161に回動可能に保持する回動軸1621が形成されている。回動軸1621は、第1の部材161から第2の部材162が抜け落ちないように、上部側が幅広となる段差構造を有している。
また、第2の部材162の外部側面には、ユーザが第2の部材162を回動させ易いように、把手1622が設けられている。この把手1622は、第2の部材162に一体的に設けられている。
図5は、本実施形態の拡散部を構成する第2の部材の底部を外側から見た概略平面図である。図5に示すように、第2の部材162の底部162aの中央寄り(図5の仮想破線より内側)には平面視略円形状の第1の貫通孔1623が周方向に4つ、略等間隔に配置されている。また、この4つの第1の貫通孔1623を囲むように、第2の部材162の底部162a外周寄りには、平面視略円形状の第2の貫通孔1624が周方向に8つ、略等間隔に配置されている。
図6は、本実施形態のコーヒー製造装置が備える拡散部の底部を外側から見た概略平面図で、図6(a)は拡散部を構成する第2の部材が第1の位置にある場合の状態を示し、図6(b)は拡散部を構成する第2の部材が第2の位置にある場合の状態を示している。
拡散部16は、第2の部材162を回動して、その位置を切り換えることにより湯を拡散する範囲の切り換えが行えるようになっている。そして、本実施形態においては、拡散部16は、拡散範囲が広い場合と狭い場合との2段階の切り換えを行えるようになっている。この2段階のうち、一方は第2の部材162が第1の位置にある場合(図6(a)の状態)に得られ、他方は第2の部材162が第2の位置にある場合(図6(b)の状態)に得られる。
なお、本実施形態においては、第2の部材162には把手1622が設けられており、この把手1622の位置によって第2の部材162が第1の位置にあるか、それとも第2の位置にあるかが判断されるようになっている。すなわち、把手1622が図6の位置P1にある場合に第2の部材162は第1の位置にあると判断され、把手1622が図6の位置P2にある場合に第2の部材162は第2の位置にあると判断される。
ところで、拡散部16における第1の部材161に対する第2の部材162の回動量に制限がない場合には、この第2の部材162を第1の位置と第2の位置とに合わせ難くなる。このため、本実施形態においては、第2の部材162の回動範囲の一方向の限界を第1の位置(把手1622が位置P1にある状態)とし、他方向の限界を第2の位置(把手1622が位置P2にある状態)としている。これにより、ユーザは、第1の位置と第2の位置とに容易に合わせることができる。
なお、このような回動範囲の規制は、例えば、第2の部材162の内部側底面に図示しない小突起を複数設け、この小突起が第1の部材161における第2の貫通孔1613の壁面と当接する位置を回動限界とするという構成を導入することによって実現できる。
第2の部材162が第1の位置にある場合(把手1622が位置P1にある場合)においては、第2の部材162における第1の貫通孔1623は、第1の部材161における第2の貫通孔1614と重なり、全く塞がれていない状態となる。また、第2の部材162における第2の貫通孔1624が、第1の部材161における第3の貫通孔1615と重なり、全く塞がれていない状態となる。すなわち、第2の部材162が第1の位置にある場合、第2の部材162における第1及び第2の貫通孔1623、1624の全て(計12個)が注湯口として機能する。
一方、第2の部材162が第2の位置ある場合(把手1622が位置P2にある場合)においては、第2の部材162における第1の貫通孔1623は、第1の部材161における第2の貫通孔1614と重なり、全く塞がれていない状態となる。これとは反対に、第2の部材162における第2の貫通孔1624は、第1の部材161における第3の貫通孔1615と重なることなく、第1の部材161の底部161cによって完全に塞がれた状態となる。すなわち、第2の部材162が第2の位置にある場合、第2の部材162における第1の貫通孔1623のみが注湯口として機能する。
なお、図6においては、第2の部材162の各貫通孔1623、1624が第1の部材161によって塞がれていない状態を、活性炭入りのフィルタ17が見える状態で示している。また、第2の部材162の第2の貫通孔1624が第1の部材161によって塞がれた状態を、バツ印で示している。
図7は、本実施形態のコーヒー製造装置が備える拡散部の作用を説明するための模式図で、図7(a)は拡散部の第2の部材が第1の位置にある場合を示し、図7(b)は拡散部の第2の部材が第2の位置にある場合を示している。
図7(a)に示すように、拡散部16の第2の部材162が第1の位置にある場合(把手1622が位置P1にある場合)には、第2の部材162の底部162aに形成される貫通孔1623、1624の全てが、注湯口として機能する(この場合の注湯口の数は12個である)。このため、拡散部16から抽出器30に向かって注がれる湯の拡散範囲は広いものとなる。
一方、図7(b)に示すように、拡散部16の第2の部材162が第2の位置にある場合(把手1622が位置P2にある場合)には、第2の部材162の底部162aに形成される貫通孔1623、1624のうち、内側にある第1の貫通孔1623のみが、注湯口として機能する(この場合の注湯口の数は4個である)。このため、拡散部16から抽出器30に向かって注がれる湯の拡散範囲は狭いものとなる。
以上のように、本実施形態のコーヒー製造装置1においては、拡散部16における第2の部材162の位置を第1の位置とするか、第2の位置とするかを選択することによって、注湯口の数を変更して、湯の拡散範囲を変更できる。このために、ユーザは、抽出器30の収容部32に収容されるコーヒー粉末の量(コーヒーの製造量)に基づいて、第2の部材162の位置を適切に選択すれば、香りが良く、コクのある美味しいコーヒーを安定して製造することが可能となる。
詳細には、抽出器30の収容部32に収容されるコーヒー粉末が多い場合には、拡散部16の第2の部材162の位置を第1の位置とすることで、コーヒー粉末に満遍なく湯を注げることになり、香りが良く、コクのある美味しいコーヒーを製造可能となる。
一方、抽出器30の収容部32に収容されるコーヒー粉末が少ない場合には、拡散部16の第2の部材162の位置を第2の位置とすることで、コーヒー粉末に満遍なく湯を注げる。また、この効果と共に、湯がコーヒー粉末の入れられたフィルタに直接注がれて、コーヒー粉末を通過することなく容器40に落下するという事態も避けられる。このため、抽出器30の収容部32に収容されるコーヒー粉末が少ない場合にも、香りが良く、コクのある美味しいコーヒーを製造可能となる。
(その他)
以上、本発明の実施態様につき説明したが、本発明の範囲は以上に示した実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、拡散部16を構成する第1の部材161を図8に示すような構成としてもよい。図8は、本実施形態のコーヒー製造装置が備える拡散部の構成の変形例を示す図で、図8(a)は拡散部の側面図、図8(b)は図8(a)のC−C位置における断面図、図8(c)は、図8(a)の方向Dに沿って見た場合の側面図である。
この変形例においても、上述の実施形態と同様に、第1の部材161は、上方が外径の大きな幅広部161a、下方が幅広部161aと段差を有して連続する外径の小さい幅狭部161bとなっている。ただし、幅広部161aの周縁部から下方側に延出し、第1の部材161に取り付けられる第2の部材162の外部側面を覆うように形成されるカバー部161dが設けられる点が異なる(図8(b)参照)。このようなカバー部161dを設けると、ユーザは回動する第2の部材162に触れ難い状態で拡散部16を本体部10に取り付けることができ、拡散部16の本体部10への取り付けが容易となる。
また、図8(c)に示すように、カバー部161dには開口1616が設けられ、この開口1616から第2の部材162の外部側面に設けられる把手1622が外部に突出している。このため、ユーザは第1の部材161にカバー部161dを設けたにもかかわらず、第2の部材162を容易に回動できる。
そして、この構成の場合、開口1616の内壁に把手1622が当たることによって第2の部材162の回動範囲を規制できる。このため、例えば、把手1622が左回りの回動限界である位置P1にある場合を、第2の部材162が上述の第1の位置にある場合とし、把手1622が右回りの回動限界である位置P2にある場合を、第2の部材162が上述の第2の位置にある場合とすればよい。これにより、ユーザは、拡散部16の湯の拡散範囲を容易に変更することが可能となる。
また、拡散部16を構成する第1の部材161の底部161c及び第2の部材162の底部162aに形成する貫通孔の数、形状、位置については、本実施形態の構成に限定されず種々の変更が可能である。要は、第1の部材161に対して第2の部材162を回動することによって、注湯口の数を変更して湯の拡散範囲を切り換えられる構成であれば、他の構成でも構わないのである。また、湯の拡散範囲の切り換えについて、本実施形成では2段階としているが3段階以上でも構わない。
その他、本実施形態では、コーヒー製造装置1が備える貯水タンク20を本体部10に対して着脱可能としているが、貯水タンク20を本体部10と一体的に設けたり、固着したりしても構わない。また、本実施形態のコーヒー製造装置1では、給湯通路15を通る水を加熱部14で加熱する構成としている。しかし、貯水タンク20に入った水を沸かす加熱部を設けておいて、加熱した湯を、給湯通路15を介して吐出する構成のコーヒー製造装置にも本発明は適用可能である。
本発明は、例えば、一般家庭で使用されるコーヒーメーカーに好適である。
1 コーヒー製造装置
10 本体部
14 加熱部
15 給湯通路
16 拡散部
17 浄水材入りフィルタ
18 吐出口
20 貯水タンク
30 抽出器
40 容器
161 第1の部材
161a 幅広部
161b 幅狭部
161c 第1の部材の底部
161d カバー部
162 第2の部材
162a 第2の部材の底部
1614 第1の部材の第2の貫通孔
1615 第2の部材の第3の貫通孔
1616 カバー部の開口
1622 把手
1623 第2の部材の第1の貫通孔(注湯口)
1624 第2の部材の第2の貫通孔(注湯口)

Claims (7)

  1. 貯水タンクから湯の吐出口へと至る給湯通路と加熱部とを含み、湯を吐出する本体部と、
    コーヒー粉末を収容可能に設けられ、収容されたコーヒー粉末に前記本体部から吐出される湯を注ぐことによりコーヒー液を抽出する抽出部と、
    前記抽出部で抽出されて落下するコーヒー液を受ける容器と、
    を備えるコーヒー製造装置であって、
    前記本体部の前記吐出口の下部側には、複数の注湯口が形成されて前記抽出部に収容されたコーヒー粉末に湯を拡散して注ぐ拡散部が設けられ、
    前記拡散部は、前記注湯口の数を変更可能に設けられて、湯の拡散範囲を切り換えられることを特徴とするコーヒー製造装置。
  2. 前記拡散部は、
    前記本体部に取り付け可能に設けられ、上方が開口した有底筒状の第1の部材と、
    前記第1の部材の下方に回動可能に取り付けられて上方が開口した有底筒状の第2の部材と、を有し、
    前記第1の部材の底部と前記第2の部材の底部とには、それぞれ複数の貫通孔が形成され、
    前記第2の部材を回動することにより、前記注湯口の数が変更されることを特徴とする請求項1に記載のコーヒー製造装置。
  3. 前記第2の部材は、第1の位置と第2の位置との間を回動可能に設けられ、
    前記第1の位置と前記第2の位置との選択により、前記拡散範囲の切り換えが行われることを特徴とする請求項2に記載のコーヒー製造装置。
  4. 前記第2の部材の外部側面には、把手が設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のコーヒー製造装置。
  5. 前記第1の部材は、上方の幅広部と、前記幅広部と段差を有して連続する下方の幅狭部と、を有し、
    前記第1の部材には、前記幅広部の周縁部から下方側に延出して、前記第2の部材の外部側面を覆うように配置されるカバー部が設けられ、
    前記カバー部の一部には開口が形成されて、前記第2の部材の外部側面に設けられる把手が前記カバー部の開口から外部に突出していることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のコーヒー製造装置。
  6. 前記拡散部は浄水材を有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のコーヒー製造装置。
  7. 前記第1の部材の内側底部には、浄水材が収容されたフィルタが載置されていることを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載のコーヒー製造装置。
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