JP2011019618A - シリンジおよびシリンジ連結体 - Google Patents

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Abstract

【課題】陰圧状態の液体容器から液体を吸引する際、その吸引操作を容易に行なうことができるシリンジおよびシリンジ連結体を提供すること。
【解決手段】第1のシリンジ2(第2のシリンジ3も同様)は、第1の薬液Q1が収納され、陰圧状態となっている収納空間105を有する第1の薬剤容器100に接続されるものである。第1のシリンジ2は、第1の薬剤容器100に接続される口部22を有する外筒21と、外筒21内に挿入され、その長手方向に沿って移動するガスケット24とを備え、外筒21には、その壁部212を貫通する通気孔213が形成されている。そして、第1のシリンジ2をガスケット24が通気孔213よりも基端側に位置した状態で、口部22を第1の薬剤容器100に接続した際、収納空間105は、第1のシリンジ2の充填空間25と連通し、その充填空間25内に通気孔213を介して空気Gが流入することにより、陰圧状態が解除される。
【選択図】図2

Description

本発明は、シリンジおよびシリンジ連結体に関する。
医療機関等においては、例えば、患者に対し、点滴注射(輸液)を行う場合、癒着防止材や生体組織接着材等を投与する場合等において、薬剤を液体で希釈または溶解し、その薬液をシリンジで吸引して用いる場合がある。これらの操作は、下記のようにして行われる。
まず、中空の両頭針を備えた接続具を用い、その両頭針の一方に、液体が収納された液体容器を接続し、他方に、薬剤が収納された薬剤容器を接続し、液体容器内の液体を薬剤容器内に移送する。これにより、薬剤容器内の薬剤が液体で希釈(または溶解)されて、調剤された薬液が得られる(例えば、特許文献1参照)。なお、薬剤容器内は、陰圧状態となっているため、液体容器から薬剤容器への液体の移送が円滑に行われる。
次に、薬剤容器から両頭針を抜去し、先端に鋭利な針先を有する穿刺針が接続されたシリンジを用い、その穿刺針を薬剤容器の栓体に穿刺(刺通)し、薬剤容器内の薬液をシリンジの外筒内に吸引、充填する。
そして、この薬液が充填されたシリンジを用いて、点滴注射や癒着防止材や生体組織接着材等の投与を行なう。
ところで、特許文献1に記載の発明では、シリンジを薬剤容器に接続して当該薬剤容器から薬液を吸引する際、前述したように薬剤容器内が陰圧状態となっているため、シリンジの押し子を引張ることによる薬液吸引操作が行ないづらいという問題があった。
特開2001−333961号公報
本発明の目的は、陰圧状態の液体容器から液体を吸引する際、その吸引操作を容易に行なうことができるシリンジおよびシリンジ連結体を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
(1) 液体が収納され、陰圧状態となっている収納空間を有する液体容器に接続されるシリンジであって、
先端に形成され、前記液体容器に接続される口部を有するシリンジ外筒と、
前記シリンジ外筒の内面と液密に、その長手方向に沿って移動するガスケットと、
前記ガスケットを移動操作する操作部材とを備え、
前記シリンジ外筒には、その壁部を貫通する通気孔が形成されており、
前記ガスケットが前記通気孔よりも基端側に位置した状態で、前記口部を前記液体容器に接続した際、前記収納空間が、前記シリンジ外筒と前記ガスケットとで囲まれた空間と連通し、前記囲まれた空間内に前記通気孔を介して外気が流入することにより、前記陰圧状態が解除されることを特徴とするシリンジ。
(2) 前記操作部材を押圧操作することにより前記ガスケットが前記先端方向に移動して前記通気孔を一旦越えた後に、前記ガスケットが再度前記通気孔を越えて基端方向に移動するのを規制する規制手段を備える上記(1)に記載のシリンジ。
(3) 前記シリンジ外筒は、その基端部に突出形成された板状のフランジを有し、
前記規制手段は、前記操作部材に設けられ、前記ガスケットが再度前記通気孔を越えて前記基端方向へ移動する前に前記フランジの一部に係合して、当該ガスケットの基端方向への移動を規制する係合部を有する上記(2)に記載のシリンジ。
(4) 前記フランジには、その厚さ方向に貫通する貫通孔が形成されており、
前記係合部は、先端部に前記貫通孔の縁部に係合し得る爪を有し、互いに接近離間可能な一対の弾性片で構成され、
前記一対の弾性片は、それぞれ、前記ガスケットが前記通気孔よりも基端側に位置した状態では前記フランジよりも基端側に位置し、その状態から前記ガスケットが先端方向に移動して前記通気孔を越える際には、互いに接近して前記貫通孔を通過し、前記ガスケットが基端方向に移動して再度前記通気孔を越えようとしたときには、互いに離間して前記爪が前記貫通孔の縁部に係合する上記(3)に記載のシリンジ。
(5) 前記通気孔は、前記シリンジ外筒の基端部付近に形成されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のシリンジ。
(6) 前記通気孔には、該通気孔を覆う、菌不透過性を有するフィルタ部材が設置されている上記(1)ないし(5)のいずれかに記載のシリンジ。
(7) 前記シリンジ外筒は、前記口部を前記液体容器に接続するときにその操作者の手により前記通気孔が塞がれるのを防止する閉塞防止手段を備える上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のシリンジ。
(8) 上記(1)ないし(7)のいずれかに記載のシリンジを複数本並べて連結したことを特徴とするシリンジ連結体。
また、本発明のシリンジでは、記閉塞防止手段は、前記シリンジ外筒の壁部の前記通気孔の周辺に突出形成され、その周方向に沿って間欠的に配置された複数の突部で構成されているのが好ましい。
また、本発明のシリンジでは、前記閉塞防止手段は、前記シリンジ外筒の壁部の前記通気孔の周辺に付され、該通気孔を指し示すマーカで構成されているのが好ましい。
また、本発明のシリンジでは、前記閉塞防止手段は、前記通気孔に接続可能なチューブで構成されているのが好ましい。
本発明によれば、シリンジの操作部材を引張り操作して、陰圧状態の液体容器から液体を吸引する際、その吸引操作(引張り操作)に先立って、液体容器の陰圧状態を解除することができる。この陰圧状態が解除された液体容器から薬液を吸引する操作は、陰圧状態のままの液体容器からそれぞれ薬液を吸引する操作よりも極めて容易となる。
本発明のシリンジ連結体(シリンジ)を薬液容器に接続した状態を示す斜視図である。 図1に示す状態のシリンジ連結体の操作方法を順に示す縦断面図である。 図1に示す状態のシリンジ連結体の操作方法を順に示す縦断面図である。 図1に示す状態のシリンジ連結体の操作方法を順に示す縦断面図である。 図1に示す状態のシリンジ連結体の操作方法を順に示す縦断面図である。 本発明のシリンジ連結体(第2実施形態)のシリンジの通気口付近を示す縦断面図である。 本発明のシリンジ連結体(第3実施形態)のシリンジの通気口付近を示す側面図である。 図7中のA−A線断面図である。 本発明のシリンジ連結体(第4実施形態)のシリンジの通気口付近を示す側面図である。 本発明のシリンジ連結体(第5実施形態)のシリンジの通気口付近を示す部分縦断面図である。
以下、本発明のシリンジおよびシリンジ連結体を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のシリンジ連結体(シリンジ)を薬液容器に接続した状態を示す斜視図、図2〜図5は、それぞれ、図1に示す状態のシリンジ連結体の操作方法を順に示す縦断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図4中の上側を「基端」、「上」または「上方」、下側を「先端」、「下」または「下方」と言う。また、図5中の上側を「先端」、「上」または「上方」、下側を「基端」、「下」または「下方」と言う。
図1に示すシリンジ連結体1は、第1のシリンジ2と第2のシリンジ3とを備え、これらのシリンジを並べて連結したものである。図2に示すように、第1のシリンジ2および第2のシリンジ3は、それぞれ、未使用状態(初期状態)では空の状態となっている。そして、第1のシリンジ2には、第1の薬剤容器100を接続し、この状態で第1の薬剤容器100から第1の薬液(液状の薬剤)Q1を吸引することができる(図2〜図5参照)。これと同様に、第2のシリンジ3には、第2の薬剤容器200を接続し、この状態で第2の薬剤容器200から第2の薬液(液状の薬剤)Q2を吸引することができる(図2〜図5参照)。
まず、シリンジ連結体1について説明する前に、第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200について説明する。
第1の薬剤容器100、第2の薬剤容器200としては、それぞれ、特に限定されないが、例えば、バイアル等を用いることができる。この場合、第1の薬剤容器100と第2の薬剤容器200とは、形状が異なること以外は、ほぼ同様の構成であるため、代表的に第1の薬剤容器100について説明する。
図1に示すように、第1の薬剤容器100は、有底筒状をなす硬質の瓶本体101を有している。瓶本体101は、その上側に、最も外径の小さい首部103を介して、ポート部開口(口部)が形成されたポート部102を有している。そのポート部102には、ポート部開口を気密的に封止する栓体104が装着されている(例えば、図2参照)。
瓶本体101の構成材料としては、特に限定されず、例えば、各種ガラスや、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂等が挙げられる。また、ガラスと樹脂とでは、樹脂が好ましく、瓶本体101が樹脂で構成されている場合には、焼却廃棄が可能となり、廃棄の手間が軽減される。なお、瓶本体101は、内部の視認性を確保するために、光透過性を有するものであり、透明または半透明であるのが好ましい。
栓体104は、後述する穿刺針8の針体81で刺通可能なものであり、その構成材料としては、特に限定されず、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
ここで、第1の薬剤容器100と第2の薬剤容器200とは、その形状が互いに異なっている。本実施形態では、第1の薬剤容器100の容積は、第2の薬剤容器200の容積よりも大きい。すなわち、第1の薬剤容器100は、第2の薬剤容器200よりも、瓶本体101、ポート部102および首部103の外径と、瓶本体101の内径とがそれぞれ大きい。
第1の薬剤容器100には、その内部空間である収納空間105に第1の薬液Q1が収納され、第2の薬剤容器200内には、その収納空間105に第2の薬液Q2が収納されている。第1の薬液Q1と第2の薬液Q2とは、互いに種類が異なっており、その用途、使用目的、症例等に応じて適宜選定される。例えば、第1の薬液Q1と第2の薬液Q2とを混合してその混合液を生体組織接着材としたい場合、一方の薬液をトロンビンとすることができ、他方の薬液をフィブリノーゲンとすることができる。また、第1の薬液Q1と第2の薬液Q2との混合液を癒着防止材とする場合、一方の薬液をスクシンイミジル基で修飾したカルボキシメチルデキストリンとすることができ、他方の薬液を炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムとの混合物とすることができる。なお、第1の薬液Q1と第2の薬液Q2との混合は、シリンジ連結体1を用いて行なうことができる。これについては、後述する。
また、第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200は、それぞれ、その収納空間105が陰圧状態(減圧状態)となっている。
図1に示すように、第1の薬剤容器100と第2の薬剤容器200とは、連結部材9を介して、並べられた状態で連結されて、一括して保持されている。なお、図2〜図5では、連結部材9および接続具7が省略されている。
連結部材9は、第1の薬剤容器100のポート部102を保持する第1の保持部91と、第2の薬剤容器200のポート部102を保持する第2の保持部92とを有している。第1の保持部91と第2の保持部92とは、一体的に形成されている。
第1の保持部91は、筒状をなす部分であり、第1の薬剤容器100のポート部102に嵌合することができる。第2の保持部92も第1の保持部91と同様に筒状をなす部分であり、第2の薬剤容器200のポート部102に嵌合することができる。
連結部材9には、接続具7が装着されている。この接続具7は、第1の薬剤容器100と第1のシリンジ2とを接続し、第2の薬剤容器200と第2のシリンジ3とを接続するものである。
接続具7は、連結部材9の上部に装着される装着部71と、第1のシリンジ2の穿刺針8が接続される第1の接続部72と、第2のシリンジ3の穿刺針8が接続される第2の接続部73とを有している。
装着部71は、天板711と、天板の縁部から下方に向かって突出した壁部712とを有している。この壁部が連結部材9の第1の保持部91および第2の保持部92に一括して嵌合することができる。これにより、接続具7が連結部材9に確実に装着される。
また、天板711には、筒状をなす第1の接続部72および第2の接続部73がそれぞれ上方に向かって突出して形成されている。第1の接続部72に第1のシリンジ2の穿刺針8を接続すると、穿刺針8は、そのハブ82が第1の接続部72に嵌合するともに、針体81が第1の薬剤容器100の栓体104を刺通する(図2〜図5参照)。第2の接続部73に第2のシリンジ3の穿刺針8を接続すると、穿刺針8は、そのハブ82が第2の接続部73に嵌合するともに、針体81が第2の薬剤容器200の栓体104を刺通する(図2〜図5参照)。
次に、シリンジ連結体1について説明する。前述したように、シリンジ連結体1は、第1のシリンジ2と第2のシリンジ3とが並列に連結されたものである。第1のシリンジ2には、第1の薬剤容器100からの第1の薬液Q1を充填することができる。第2のシリンジ3には、第2の薬剤容器200からの第2の薬液Q2を充填することができる。第1のシリンジ2と第2のシリンジ3とは、その容積(大きさ)が互いに異なっていること以外は、ほぼ同様の構成であるため、代表的に第1のシリンジ2について説明する。なお、本実施形態では、第1のシリンジ2は、その容積が第2のシリンジ3の容積よりも大きいものである。すなわち、第1のシリンジ2は、その太さが第2のシリンジ3の太さよりも太いものである。
第1のシリンジ2は、外筒(シリンジ外筒)21と、外筒21内で摺動し得るガスケット24と、ガスケット24を外筒21の長手方向(軸方向)に沿って移動操作する押し子(プランジャロッド(操作部材))26と、外筒21に装着される穿刺針8とを備えている。ガスケット24は、押し子26の先端に連結されている。
外筒21は、有底筒状の部材で構成され、その底部211の中央部には、外筒21の胴部に対し縮径した口部(縮径部)22が一体的に突出形成されている。
また、外筒21の壁部(管壁)212には、液量を示す目盛り(図示せず)が付されている。
外筒21の基端部(後端外周)には、フランジ23が一体的に形成されている。フランジ23は、外方に向かって突出した板状をなす部分である。押し子26を外筒21に対し相対的に移動操作する際などには、このフランジ23に指を掛けてその操作を行うことができる。フランジ23は、第1のシリンジ2の外筒21に隣接する第2のシリンジ3の外筒21の基端部にまで延長されており、これらの外筒21同士を連結する機能も有している。
また、フランジ23には、第1のシリンジ2の押し子26と第2のシリンジ3の押し子26とが連結した押し子連結体27の一部が係合可能な係合孔28が形成されている。係合孔28は、フランジ23をその厚さ方向に貫通する貫通孔で構成されている。また、この係合孔28は、第1のシリンジ2の外筒21と第2のシリンジ3の外筒21との間に配置されている。
外筒21および押し子26(押し子連結体27)の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、アクリル樹脂、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリアミド(例えば、ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン6・10、ナイロン12)のような各種樹脂が挙げられるが、その中でも、成形が容易であり、かつ水蒸気透過性が低い点で、ポリプロピレン、環状ポリオレフィン、ポリエステルのような樹脂が好ましい。なお、外筒21の構成材料は、内部の視認性を確保するために、実質的に透明であるのが好ましい。
外筒21の口部22には、穿刺針8が装着される。穿刺針8は、先端に鋭利な針先811を有する針体81と、針体81の基端部に設置されたハブ82とで構成されている。針体81は、中空針であり、第1の薬液Q1が収納された第1の薬剤容器100の栓体104を穿刺することができる(図2〜図5参照)。ハブ82は、外筒21の口部22に装着されるものである。このハブ82は、その形状が筒状をなし、口部22に嵌合することができる。これにより、穿刺針8が外筒21の口部22に装着され、当該口部22は、穿刺針8と前述した接続具7を介して、第1の薬剤容器100に接続されることとなる。
また、外筒21内には、弾性材料で構成されたガスケット24が収納されて(挿入されて)いる。ガスケット24は、円板状をなし、その先端部で外径が先端方向に向かって漸減している。この先端部の形状は、外筒21の底部211の形状に対応したものである。また、ガスケット24の外周面が外筒21の内周面に密着しつつ摺動することにより、外筒21内を液密性を確実に保持しつつ、外筒21とガスケット24とで囲まれた充填空間(空間)25に充填された第1の薬液Q1を口部22に向けて押し出すことができる。
ガスケット24の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴムのような各種ゴム材料や、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、オレフィン系、スチレン系等の各種熱可塑性エラストマー、あるいはそれらの混合物等の弾性材料が挙げられる。
さて、外筒21には、その壁部212に通気孔213が1つ形成されている。通気孔213は、壁部212を貫通する貫通孔で構成され、空気Gが通過することができる(図2参照)。この通気孔213は、外筒21の基端部付近(フランジ23近傍)に形成されている。通気孔213は、円形をなし、その直径は、外筒21の大きさ(太さ)にもよるが、例えば、0.4〜1.2mmであるのが好ましい。
ガスケット24は、シリンジ連結体1の未使用状態では、通気孔213よりも基端側の第1の位置(図2参照)にある。このとき、第1のシリンジ2では、通気孔213を介して、充填空間25が大気と連通する。図2に示すように、このような第1のシリンジ2を第1の薬剤容器100に接続した際、前述したように、第1のシリンジ2の穿刺針8(針体81)が第1の薬剤容器100の栓体104を刺通する。これにより、第1の薬剤容器100の収納空間105は、穿刺針8を介して、第1のシリンジ2の充填空間25と連通する。そして、収納空間105は陰圧状態となっていたため、当該収納空間105と連通した充填空間25内には、通気孔213を介して空気Gが流入することとなる。これにより、収納空間105と充填空間25とが連通した1つの空間は、通気孔213を介して、大気開放状態となる。その結果、陰圧状態であった収納空間105は、その陰圧状態が解除され、大気と同じ圧力となる。
そして、押し子26(押し子連結体27)を押圧操作して、第1の位置にあるガスケット24を、通気孔213を越えて当該通気孔213よりも先端側の第2の位置に移動することができる(図3〜図5参照)。この第2の位置にあるガスケット24により、第1のシリンジ2の充填空間25と大気との連通が遮断される。
さらに、図4に示すように、例えばガスケット24が外筒21の底部211に当接するまで当該ガスケット24を押し進めると、充填空間25の容積が減少し、その分だけ、収納空間105の内部圧力が上昇する、すなわち、収納空間105が加圧される。図4に示す状態から、図5に示すように、上下反転させる。これにより、収納空間105内の加圧された空気が、当該収納空間105内の第1の薬液Q1よりも基端側に位置する。そして、この状態で、押し子26に対する押圧力を解除すると、収納空間105の内部圧力(前記加圧された空気)により、ガスケット24が後退する。これにより、充填空間25の容積が増大するとともに、当該充填空間25の内部圧力が減少し、よって、収納空間105から第1の薬液Q1を当該充填空間25に吸引することができる。
このような一連の動作および状態は、第2のシリンジ3および第2の薬剤容器200についても同様である。
以上のように、シリンジ連結体1では、押し子連結体27を引張り操作して、陰圧状態の第1の薬剤容器100から第1の薬液Q1を吸引し、陰圧状態の第2の薬剤容器200から第2の薬液Q2を吸引する際、その吸引操作に先立って、各薬剤容器の陰圧状態をそれぞれ解除することができる。この陰圧状態が解除された各薬剤容器からそれぞれ薬液を吸引する操作は、当初の陰圧状態のままの各薬剤容器からそれぞれ薬液を吸引する操作よりも極めて容易となる。
また、前述したように、通気孔213が外筒21の基端部付近に形成されている。これにより、充填空間25の大きさを十分確保することができる。ここで、「十分」とは、第1の位置からガスケット24を押圧して、充填空間25の容積を減少させることにより、収納空間105の内部圧力がガスケット24を後退させる程度に上昇する程度のことを言う。
また、シリンジ連結体1では、吸引操作する際には、ガスケットを外筒21の底部211に当接する位置まで移動させてからその吸引操作をしていたが、これに限定されず、第2の位置の範囲内、すなわち、外筒21の通気孔213から底部211までの間であれば、任意の位置から吸引操作を行なうことができる。
前述したように、ガスケット24は、外筒21の長手方向に沿って移動することができ、その移動は、押し子連結体27(押し子26)を引張りまたは押圧操作することにより行われる。ここでは、押し子連結体27について説明する。
図1に示すように、押し子連結体27は、第1のシリンジ2および第2のシリンジ3の押し子26同士が互いに基端部で連結されたものである。これにより、2本の押し子26を一括操作することができる。各押し子26は、それぞれ、その横断面が十文字状をなす棒状体である。この押し子26の先端部には、例えば螺合によりガスケット24が固定されている。
押し子連結体27には、その基端部に板状のフランジ271が一体的に形成されている。押し子連結体27を外筒21に対し相対的に移動操作する際などには、このフランジ271に指を掛けてその操作を行うことができる。
また、図2〜図5(図1も同様)に示すように、押し子連結体27には、外筒21のフランジ23の係合孔28を挿通する長尺な係合部材29が設けられている。係合部材29は、2本の押し子26の間に、各押し子26と平行に配置されている。
係合部材29は、その先端部に、外筒21のフランジ23の係合孔28に係合可能な係合部としての一対の弾性片291a、291bを有している。弾性片291aと弾性片291bとは、互いに対向配置され、接近離間することができる。
弾性片291a、291bは、それぞれ、その長手方向の途中を外側に折り返して形成された爪292を有している。図5に示すように、各爪292は、それぞれ、外筒21のフランジ23の係合孔28の縁部に係合すことができる。
次に、このような構成の係合部材29の作用について、シリンジ連結体1の使用方法の一例と合わせて説明する。
[1] まず、未使用状態(第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200に未だ接続されていない状態)のシリンジ連結体1の押し子連結体27を操作して、各ガスケット24がそれぞれ第1の位置に位置した状態とする。また、このとき、係合部材29(弾性片291a、291b)は、外筒21のフランジ23よりも基端側に位置している。
そして、図1および図2に示すように、シリンジ連結体1を第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200に接続する。このとき、前述したように、第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200は、それぞれ、陰圧状態が解除される。これにより、その後の吸引操作を容易に行なうことができる。
[2] 図2に示す状態から押し子連結体27のフランジ271に指を掛けて押し子連結体27を押圧操作すると、図3に示すように、第1の位置にある各ガスケット24がそれぞれ先端方向に移動して通気孔213を越える。その際、係合部材29では、弾性片291a、291bが、外筒21のフランジ23の係合孔28に挿入され、それに伴い、各爪292の傾斜面293が係合孔28の内周部281により内側に押圧される。これにより、弾性片291a、291bは、互いに接近することができ、よって、各爪292が係合孔28を乗り越えて、係合孔28を通過することができる。
[3] 図3に示す状態からさらに押し子連結体27を押圧操作すると、図4に示すように、各ガスケット24は、それぞれ、当該ガスケット24が挿入されている外筒21の底部211に当接する。これにより、前述したように、第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200は、それぞれ、その収納空間105の内部圧力が上昇する。
このとき、押し子連結体27の係合部材29は、外筒21のフランジ23の係合孔28を挿通している。また、係合部材29は、係合孔28の内周部281による各爪292に対する押圧力が解除されているため、弾性片291a、291bが図1に示す状態と同様に離間している。
[4] 図4に示す状態から上下反転させ、押し子連結体27に対する押圧力を解除すると、前述したように、前記上昇した各収納空間105の内部圧力により、それに対応するガスケット24が後退する(図5参照)。これにより、第1のシリンジ2の充填空間25には、第1の薬液Q1が確実に吸引され、第2のシリンジ3の充填空間25には、第2の薬液Q2が確実に吸引される。
ところで、各ガスケット24は、それぞれ、後退して再度通気孔213を越えようとするが、このとき、押し子連結体27の係合部材29の各爪292がそれぞれ外筒21のフランジ23の係合孔28の縁部に係合することとなる。これにより、各ガスケット24の基端方向への移動が規制され、よって、当該各ガスケット24が再度通気孔213を越えるのが確実に防止される。これにより、第1の薬液Q1(第2の薬液Q2についても同様)が通気孔213から漏出するのが確実に防止される。すなわち、係合部材29がガスケット24の移動を規制する規制手段となっている。
このように、シリンジ連結体1では、ガスケット24が通気孔213を一旦越えると、その後当該ガスケット24が再度通気孔213を越えて基端方向に移動するのが規制されるよう構成されている。
[5] 次に、第1の薬液Q1および第2の薬液Q2が充填されたシリンジ連結体1を、第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200から離脱する。その後、このシリンジ連結体1の第1のシリンジ2および第2のシリンジ3の口部22に例えばノズル(図示せず)を装着する。そして、押し子連結体27を押圧操作することにより、第1のシリンジ2の口部22から吐出された第1の薬液Q1と、第2のシリンジ3の口部22から吐出された第2の薬液Q2とを一括して、すなわち、混合して前記ノズルから噴出することができる。
<第2実施形態>
図6は、本発明のシリンジ連結体(第2実施形態)のシリンジの通気口付近を示す縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のシリンジおよびシリンジ連結体の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、通気孔にフィルタ部材が設置されていること以外は前記第1実施形態と同様である。
図6に示すシリンジ連結体1Aでは、外筒21の通気孔213にフィルタ部材41が設置されている。このフィルタ部材41は、膜状をなし、通気孔213を覆うことができる。
フィルタ部材41は、菌不透過性を有するものである。これにより、空気Gが通気孔213を介して外筒21内(充填空間25)に流入する際、空気Gとともに細菌が流入するのを確実に防止することができる。これにより、シリンジ連結体1を使用する環境が清潔野であるか否かに関わらず、外筒21内の無菌状態が維持される。
なお、フィルタ部材41に菌不透過性を与える方法としては、フィルタ部材41がメンブランタイプフィルタの場合には、平均空孔径を所望に設定することが挙げられる。すなわち、フィルタ部材41の平均空孔径を0.1〜0.6μm程度とするのが好ましく、0.2μm程度とするのがより好ましい。
また、外筒21には、壁部212に対しフィルタ部材41を固定する固定部材42も設置されている。固定部材42は、フィルタ部材41の縁部を壁部212に対し押さえ付けるリング状をなすものである。また、固定部材42は、外筒21の壁部212に例えば接着(接着剤や溶媒による接着)、融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)による方法で固定されている。
<第3実施形態>
図7は、本発明のシリンジ連結体(第3実施形態)のシリンジの通気口付近を示す側面図、図8は、図7中のA−A線断面図である。
以下、これらの図を参照して本発明のシリンジおよびシリンジ連結体の第3実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、通気孔の周辺に複数の突部が形成されていること以外は前記第1実施形態と同様である。
図7、図8に示すシリンジ連結体1Bでは、外筒21の壁部212の通気孔213の周辺に複数(図示の構成では4つ)の突部214が突出形成されている。各突部214は、それぞれ、円弧状なし、通気孔213の周方向に沿って間欠的に(等間隔に)配置されている。これにより、隣接する突部214同士の間には、間隙215が形成される。
図8に示すように、シリンジ連結体1B(外筒21)を第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200に接続するときに、その操作者の指(手)が誤って通気孔213を塞ごうとした場合でも、各突部214が指と通気孔213との間に介在するため、指で通気孔213を塞いでしまうのを確実に防止することができる。これにより、空気Gは、各間隙215、通気孔213を順次通過して、外筒21内に流入することができる。これにより、前述したように第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200の陰圧状態が解除され、その後の吸引操作を容易に行なうことができる。
このように、各突部214は、シリンジ連結体1Bを第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200に接続するときにその操作者の手指により通気孔213が塞がれるのを防止する「閉塞防止手段」として機能するものであると言うことができる。
なお、突部214の形成数は、本実施形態では4つであるが、これに限定されず、例えば、2つ、3つまたは5つ以上であってもよい。
<第4実施形態>
図9は、本発明のシリンジ連結体(第4実施形態)のシリンジの通気口付近を示す側面図である。
以下、この図を参照して本発明のシリンジおよびシリンジ連結体の第4実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、閉塞防止手段の構成が異なること以外は前記第3実施形態と同様である。
図9に示すシリンジ連結体1Cでは、閉塞防止手段として、マーカ(指標)216が付されている。マーカ216は、通気孔213を指し示すものである。
マーカ216は、外筒21の壁部212の通気孔213の周辺に付されており、通気孔213を囲むリング状部217と、「通気孔」と記された名称部218とで構成されている。また、リング状部217および名称部218は、それぞれ、その色がガスケット24や外筒21に付された目盛りと異なる色であるのが好ましい。なお、マーカ216を外筒21に付す方法としては、特に限定されず、例えば、印刷による方法が挙げられる。
シリンジ連結体1C(外筒21)を第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200に接続するときに、その操作者がマーカ216により通気孔213の存在を意識する(気付く)ことができ、よって、当該操作者の指で通気孔213を誤って(不本意に)塞いでしまうのを確実に防止することができる。これにより、空気Gは、通気孔213を通過して、外筒21内に流入することができ、よって、前述したように第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200の陰圧状態が解除され、その後の吸引操作を容易に行なうことができる。
<第5実施形態>
図10は、本発明のシリンジ連結体(第5実施形態)のシリンジの通気口付近を示す部分縦断面図である。
以下、この図を参照して本発明のシリンジおよびシリンジ連結体の第5実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、閉塞防止手段の構成が異なること以外は前記第3実施形態と同様である。
図10に示すシリンジ連結体1Dでは、閉塞防止手段として、通気孔213に接続されたチューブ51で構成されている。なお、通気孔213には、その縁部が外方に向かって筒状に突出した突出部219が形成されている。この突出部219にチューブ51の一端部511を接続することができる。これにより、外筒21内とチューブ51とが連通する。
シリンジ連結体1Dを第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200に接続するときに、チューブ51により、操作者の指で通気孔213が塞がれるのを阻止することができる。これにより、空気Gは、チューブ51内および通気孔213を順次通過して、外筒21内に流入することができ、よって、前述したように第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200の陰圧状態が解除され、その後の吸引操作を容易に行なうことができる。
また、チューブ51の途中には、フィルタ部材41が設置されている。これにより、空気Gがチューブ51内を通過する際、空気Gとともに細菌が外筒21内に流入するのを確実に防止することができる。
また、チューブ51の他端部512には、三方活栓で構成されたバルブ52が設置されている。このバルブ52を操作することにより、シリンジ連結体1Dでは、外筒21内が大気開放となる大気開放状態と、外筒21内が大気と遮断される遮断状態とを選択することができる。シリンジ連結体1Dを第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200に接続するときには、当該シリンジ連結体1Dを大気開放状態とすることができる。また、第1の薬剤容器100および第2の薬剤容器200に接続されたシリンジ連結体1Dに対し吸引操作するときには、当該シリンジ連結体1Dを遮断状態とすることができる。なお、バルブ52が設置されている場合には、係合部材29を省略してもよい。
以上、本発明のシリンジおよびシリンジ連結体を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、シリンジおよびシリンジ連結体を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明のシリンジおよびシリンジ連結体は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、シリンジ連結体は、2本のシリンジを備えるものに限定されず、例えば、3本以上のシリンジを備えるものであってもよい。
また、通気孔は、各シリンジにそれぞれ1つ形成されているのに限定されず、例えば、2つ以上形成されていてもよい。この場合、各通気孔は、それぞれ、シリンジの長手方向に関し同じ位置に形成される。
また、穿刺針は、各シリンジに予め装着されたもの、すなわち、シリンジ側の構成物に限定されず、接続具側の構成物であってもよい。
1、1A、1B、1C、1D シリンジ連結体
2 第1のシリンジ
21 外筒(シリンジ外筒)
211 底部
212 壁部(管壁)
213 通気孔
214 突部
215 間隙
216 マーカ(指標)
217 リング状部
218 名称部
219 突出部
22 口部(縮径部)
23 フランジ
24 ガスケット
25 充填空間
26 押し子(プランジャロッド(操作部材))
27 押し子連結体
271 フランジ
28 係合孔
281 内周部
29 係合部材
291a、291b 弾性片
292 爪
293 傾斜面
3 第2のシリンジ
41 フィルタ部材
42 固定部材
51 チューブ
511 一端部
512 他端部
52 バルブ
7 接続具
71 装着部
711 天板
712 壁部
72 第1の接続部
73 第2の接続部
8 穿刺針
81 針体
811 針先
82 ハブ
9 連結部材
91 第1の保持部
92 第2の保持部
100 第1の薬剤容器
101 瓶本体
102 ポート部
103 首部
104 栓体
105 収納空間
200 第2の薬剤容器
G 空気
Q1 第1の薬液
Q2 第2の薬液

Claims (8)

  1. 液体が収納され、陰圧状態となっている収納空間を有する液体容器に接続されるシリンジであって、
    先端に形成され、前記液体容器に接続される口部を有するシリンジ外筒と、
    前記シリンジ外筒の内面と液密に、その長手方向に沿って移動するガスケットと、
    前記ガスケットを移動操作する操作部材とを備え、
    前記シリンジ外筒には、その壁部を貫通する通気孔が形成されており、
    前記ガスケットが前記通気孔よりも基端側に位置した状態で、前記口部を前記液体容器に接続した際、前記収納空間が、前記シリンジ外筒と前記ガスケットとで囲まれた空間と連通し、前記囲まれた空間内に前記通気孔を介して外気が流入することにより、前記陰圧状態が解除されることを特徴とするシリンジ。
  2. 前記操作部材を押圧操作することにより前記ガスケットが前記先端方向に移動して前記通気孔を一旦越えた後に、前記ガスケットが再度前記通気孔を越えて基端方向に移動するのを規制する規制手段を備える請求項1に記載のシリンジ。
  3. 前記シリンジ外筒は、その基端部に突出形成された板状のフランジを有し、
    前記規制手段は、前記操作部材に設けられ、前記ガスケットが再度前記通気孔を越えて前記基端方向へ移動する前に前記フランジの一部に係合して、当該ガスケットの基端方向への移動を規制する係合部を有する請求項2に記載のシリンジ。
  4. 前記フランジには、その厚さ方向に貫通する貫通孔が形成されており、
    前記係合部は、先端部に前記貫通孔の縁部に係合し得る爪を有し、互いに接近離間可能な一対の弾性片で構成され、
    前記一対の弾性片は、それぞれ、前記ガスケットが前記通気孔よりも基端側に位置した状態では前記フランジよりも基端側に位置し、その状態から前記ガスケットが先端方向に移動して前記通気孔を越える際には、互いに接近して前記貫通孔を通過し、前記ガスケットが基端方向に移動して再度前記通気孔を越えようとしたときには、互いに離間して前記爪が前記貫通孔の縁部に係合する請求項3に記載のシリンジ。
  5. 前記通気孔は、前記シリンジ外筒の基端部付近に形成されている請求項1ないし4のいずれかに記載のシリンジ。
  6. 前記通気孔には、該通気孔を覆う、菌不透過性を有するフィルタ部材が設置されている請求項1ないし5のいずれかに記載のシリンジ。
  7. 前記シリンジ外筒は、前記口部を前記液体容器に接続するときにその操作者の手により前記通気孔が塞がれるのを防止する閉塞防止手段を備える請求項1ないし6のいずれかに記載のシリンジ。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載のシリンジを複数本並べて連結したことを特徴とするシリンジ連結体。
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