JP2011017316A - ターボ機械 - Google Patents

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JP2011017316A JP2009163622A JP2009163622A JP2011017316A JP 2011017316 A JP2011017316 A JP 2011017316A JP 2009163622 A JP2009163622 A JP 2009163622A JP 2009163622 A JP2009163622 A JP 2009163622A JP 2011017316 A JP2011017316 A JP 2011017316A
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陽平 石津
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Abstract

【課題】羽根車の外周端とケーシングとの間に存在する作動流体内の速度分布に起因する摩擦損失を低減することができるターボ機械を提供する。
【解決手段】回転軸8の軸線上に位置し軸線Z−Zを中心に回転するハブ11とハブの外周面に固定された複数の羽根12とからなる羽根車10と、羽根車を囲むハウジング14と、羽根車とハウジングの間に位置するシュラウド16とを備える。シュラウド16は、複数の羽根の外周端を隙間を隔てて囲み、ハウジングに羽根車と同心に自由回転可能に支持されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、ターボ機械に係り、更に詳しくは、可動式シュラウドを有するターボ機械に関する。
本出願において、ターボ機械とは、遠心,斜流,あるいは軸流の,ポンプ,圧縮機およびタービンなどのすべてを意味する。
従来の遠心圧縮機は、例えば特許文献1,2に開示されている。
特許文献1の遠心圧縮機は、図1に示すように、ケーシング51A,51Bの内部で回転するインペラ52を備え、該インペラ52は、ハブ55、翼56、およびシュラウド57を有し、インペラ52の回転により、空気入口部53から空気を流入させ、翼56でこれを遠心圧縮し、圧縮された空気を空気出口部54から外部に吐出するようになっている。この例において、シュラウド57は、翼56の外周端を囲み、翼56と共に回転する。
特許文献2の遠心圧縮機は、図2に示すように、ケーシング63の内部で回転するインペラを備え、該インペラは、ハブ65およびインペラブレード67を有し、インペラの回転により、空気を流入させ、インペラブレード67でこれを遠心圧縮し、圧縮された空気をディヒューザ流路61から外部に吐出するようになっている。この例において、シュラウド壁64は、インペラブレード67の外周端を囲むケーシングの内面であり、固定されている。
特許文献1のシュラウド57の背面とケーシング51A,51Bの内面との間、及び特許文献2のインペラブレード67の外周端とシュラウド壁64との間には、その間に存在する流体内の速度分布に起因する摩擦損失が発生する。
この摩擦損失を低減するために、特許文献3が既に提案されている。
特許文献3のターボ型流体機械は、図3に示すように、ケーシング78の内部で回転する羽根車75を備え、該羽根車75は、羽根車主板73を有し、羽根車75の回転により、流体流入口76から流体を流入させ、羽根車75でこれを遠心圧縮し、圧縮された流体を吐出口77から外部に吐出するようになっている。また、羽根車主板73の外面又はこれに近接して相対するケーシング壁面に、撥水性被膜を有している。
なおこの例において、シュラウドは、羽根車主板73のうち羽根車75の図で左側を囲む板であり、羽根車75と共に回転する。
特開2004−353608号公報、「遠心圧縮機」 特開2009−74385号公報、「遠心圧縮機」 特開平09−195983号公報、「円板摩擦損失が軽減されたターボ型流体機械」
上述したように、従来のターボ機械、すなわち遠心圧縮機またはラジアルタービンでは、羽根車(インペラ)を構成する羽根(翼、インペラブレード)の外周端を囲むシュラウドは、羽根車と共に回転する場合と、羽根車に近接して固定されケーシングの一部を構成する場合とがあった。
以下、シュラウドと共に回転する羽根車を、「シュラウド付き羽根車」と呼び、シュラウドがケーシングの一部として固定された羽根車を、「シュラウド無し羽根車」と呼ぶ。
シュラウド付き羽根車におけるシュラウド外面とこれに近接するケーシング内面との相対速度、及び、シュラウド無し羽根車における羽根車外面とこれに近接するケーシング内面との相対速度は、いずれも羽根車の回転速度であり、そのため、従来のターボ機械、すなわち遠心圧縮機またはラジアルタービンでは、静止したシュラウド壁面と旋回方向の速度をもった作動流体との間に大きな摩擦損失を生じていた。
本発明は上述した従来の問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、羽根車の外周端とケーシングとの間に存在する作動流体内の速度分布に起因する摩擦損失を低減することができるターボ機械を提供することにある。
本発明によれば、回転軸の軸線上に位置し該軸線を中心に回転するハブと該ハブの外周面に固定された複数の羽根とからなる羽根車と、
該羽根車を囲むハウジングと、
前記羽根車とハウジングの間に位置し、複数の羽根の外周端を隙間を隔てて囲み、前記ハウジングに前記羽根車と同心に自由回転可能に支持されているシュラウドとを備える、ことを特徴とするターボ機械が提供される。
本発明の実施例によれば、前記ハウジングとシュラウドの間に位置しシュラウドを回転可能に支持するベアリングを備える。
上記本発明の構成によれば、複数の羽根の外周端を隙間を隔てて囲むシュラウドが、羽根車とハウジングの間に位置し、ハウジングに羽根車と同心に自由回転可能に支持されているので、シュラウドが作動流体との摩擦により回転し、その回転は慣性により維持され、作動流体との旋回方向相対速度が減少するため、摩擦損失を低減できる。
従って、羽根車の外周端とケーシングとの間に存在する作動流体内の速度分布に起因する摩擦損失を低減することができる。
なお,シュラウド付き羽根車によっても,作動流体の主流とシュラウドとの摩擦損失は低減されるが,シュラウドの付加によって羽根車の質量が増加し,駆動力および遠心応力の点で不利になる。本発明においては,この問題も回避することができる。
特許文献1の遠心圧縮機の構成図である。 特許文献2の遠心圧縮機の構成図である。 特許文献3のターボ型流体機械の構成図である。 本発明のターボ機械の第1実施形態図である。 本発明のターボ機械の第2実施形態図である。
以下、本発明の好ましい実施例を図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図4は、本発明のターボ機械の第1実施形態図である。
この例において、本発明のターボ機械は、遠心圧縮機であるが、ラジアルタービンであってもよい。以下、遠心圧縮機の場合を説明する。
図4において、本発明のターボ機械(遠心圧縮機)は、羽根車10、ハウジング14、およびシュラウド16を備える。
羽根車10(又はインペラと呼ぶ)は、回転軸8の軸線上に位置しその軸線Z−Zを中心に回転するハブ11と、ハブ11の外周面に固定された複数の羽根12(又は、翼、インペラブレードと呼ぶ)とからなる。羽根車10の回転は、図示しないベアリングで支持されている。
また回転軸8は、図示しない回転駆動装置(例えば、タービン、電動機、等)によりその軸線Z−Zを中心に回転駆動される。
ハウジング14は、羽根車10を囲み、羽根車10の回転で遠心圧縮された作動流体2を外部に吐出する流体吐出口15を有する。作動流体は、気体(空気,窒素,水素,等)あるいは液体(水,液体燃料,液体酸素,等)であるが,粘性による効果の大きい液体のほうが,本発明の効果がより顕著になる。
シュラウド16は、羽根車10とハウジング14の間に位置する。またシュラウド16の内面17は、羽根車10の複数の羽根12の外周端を隙間を隔てて囲む。さらに、シュラウド16は、ハウジング14に羽根車10と同心に自由回転可能に支持されている。
さらに、本発明のターボ機械(遠心圧縮機)は、ハウジング14とシュラウド16の間に位置するベアリング18を備え、シュラウド16を回転可能に支持する。
この例において、ベアリング18は、1対の玉軸受であるが、本発明はこれに現例されず、その他のベアリングであってもよい。
図5は、本発明のターボ機械の第2実施形態図である。
この例において、ベアリング18は、流体ベアリングであり、加圧した同一の作動流体3をハウジング14とシュラウド16の間に供給し、シュラウド16を、羽根車10と同心に自由回転可能に支持している。
その他の構成は、第1実施形態と同様である。
上述した図4、図5の構成により、羽根車10の回転により、流体流入口9から作動流体1を流入させ、羽根車10でこれを遠心圧縮し、圧縮された作動流体2を流体吐出口15から外部に吐出するようになっている。
なお、本発明のターボ機械がラジアルタービンの場合には、この逆であり、同様の構成により、圧縮された作動流体2を流体吐出口15(この場合は、流体流入口)から流入させ、羽根車10でこれを膨張させて回転軸8を回転駆動し、膨張した作動流体1を流体流入口9(この場合は、流体吐出口)から外部に吐出する。
以下、本発明のターボ機械の作用効果を具体的に説明する。
本発明のターボ機械の運転を開始すると、ラジアルタービンの場合は、羽根12に受ける流体力によって、遠心圧縮機の場合は回転軸8に伝達された動力によって、羽根車10が回転を始める。
このとき、シュラウド16の内面17の壁面近傍の流体には速度勾配が生じ、この速度勾配による粘性摩擦応力が作用する。もしシュラウド16が固定されていれば、この摩擦応力による摩擦損失が生じる。この摩擦損失エネルギのうち速度の旋回成分に起因するものをEとする。
シュラウド16が自由に回転可能となっている場合でも、運転開始直後はシュラウド16は停止しているので、同様な摩擦応力が生じる。しかし、これは摩擦損失ですべて消費されずに、一部はシュラウド16の回転運動を駆動することに使われる。つまり、摩擦により消費されるエネルギのうちの一部は摩擦損失エネルギEf1として消費されるが、残りはシュラウド16に伝達されるエネルギEとなる。
シュラウド16に伝達されたエネルギEのうち、その一部はシュラウド16とハウジング14との間のベアリングなどにおける摩擦損失Ef2として消費されるが、残りはシュラウド16の角運動エネルギとして保持される。
これらのエネルギの大小関係を考える。まず、運転開始時にはシュラウド16はまだ停止しているので、摩擦損失はシュラウド16が固定されている場合と等しく、式(1)が成り立つ。
t=0;Ef1=E;E=Ef2=0・・・(1)
運転を続けると、シュラウド16へのエネルギ伝達がはじまり、シュラウド16は回転しはじめる。するとシュラウド16の壁面近傍での流体の速度勾配は小さくなる。ニュートン流体の摩擦応力は速度勾配に比例するので、摩擦により流体が失うエネルギは、シュラウド16が固定されている場合より小さくなる。シュラウド16に伝達されたエネルギのうちの一部は、ベアリングなどの摩擦損失として消費されため、式(2)が成り立つ。
t>0;Ef1+E<E;Ef2<=E(等号は定常運転時)・・・(2)
したがって、流体の旋回速度に起因する摩擦損失の合計は、式(3)で示すように、シュラウド16が固定されている場合よりも軽減される。
f1+Ef2<E・・・(3)
すなわち、上述した本発明の構成によれば、複数の羽根12の外周端を隙間を隔てて囲むシュラウド16が、羽根車10とハウジング14の間に位置し、ハウジング14に羽根車10と同心に自由回転可能に支持されているので、シュラウド16が作動流体との摩擦により回転し、その回転は慣性により維持され、作動流体との旋回方向相対速度が減少するため、式(3)で示すように、摩擦損失を低減できる。
従って、羽根車の外周端とケーシングとの間に存在する流体内の速度分布に起因する摩擦損失を低減することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
1,2,3 作動流体、
8 回転軸、9 流体流入口、
10 羽根車(インペラ)、
11 ハブ、12 羽根(翼、インペラブレード)、
14 ハウジング、15 流体吐出口、
16 シュラウド、17 内面、
18 ベアリング

Claims (2)

  1. 回転軸の軸線上に位置し該軸線を中心に回転するハブと該ハブの外周面に固定された複数の羽根とからなる羽根車と、
    該羽根車を囲むハウジングと、
    前記羽根車とハウジングの間に位置し、複数の羽根の外周端を隙間を隔てて囲み、前記ハウジングに前記羽根車と同心に自由回転可能に支持されているシュラウドとを備える、ことを特徴とするターボ機械。
  2. 前記ハウジングとシュラウドの間に位置しシュラウドを回転可能に支持するベアリングを備える、ことを特徴とする請求項1に記載のターボ機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102106954B1 (ko) * 2019-10-15 2020-05-12 주식회사 신정기공 회전형 웨어링을 구비하는 축류 또는 사류펌프

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