JP2004190557A - 遠心圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遠心圧縮機では、周方向に複数枚インレットガイドベーン12aが配置されている。インレットガイドベーンを保持する外筒14aの内径を、インレットガイドベーン部でその他の部分よりも大径にした。同様に、内筒13aの外径もインレットガイドベーン部でその他の部分よりも大径にした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は遠心圧縮機に係り、特にインレットガイドベーンを用いて流量制御する遠心圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のインレットガイドベーンを有する遠心圧縮機の例が、特許文献1に記載されている。この公報に記載の遠心圧縮機では、吐出圧縮空気の圧力変化に応じてインレットガイドベーンの傾き角を変化させて圧縮機のサージラインを変化させ、高効率で運転するために、吐出空気圧力を検出する検出器とインレットガイドベーンの所要傾き角を求めるコントローラとコントローラの信号により駆動されるアクチュエータとを備えている。
【0003】
従来のインレットガイドベーンを有する遠心圧縮機の他の例が、特許文献2に記載されている。この公報に記載の遠心圧縮機は、圧縮機の回転速度と空気温度を検出する手段を有し、これらの検出手段の信号に基いてインレットガイドベーンを駆動して圧縮機に流入する空気に予旋回を与えて、圧縮機の流量特性を変化させている。さらに従来の圧縮機の他の例が、特許文献3に記載されている。この公報に記載の遠心圧縮機では、インレットガイドベーンと遠心羽根車間に1個以上の自由ロータを設けて流れのエネルギーを自由ロータに貯えて圧縮機の運転をより安定させている。
【特許文献1】
特開昭56−115897号公報(第1図、第3図)
【特許文献2】
特開昭57−65898号公報
【特許文献3】
特開平11−62894号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1および特許文献2に記載の遠心圧縮機では、インレットガイドベーンを用いて流量制御することにより、遠心圧縮機の高性能化は可能になるが、遠心圧縮機の吸込みガス圧力が増大する場合については、十分には考慮されていない。すなわち、化学プラント等に用いられる吸込側圧力が大気圧の数倍から10倍以上にもなる圧縮機では、インレットガイドベーンの上流側と下流側との圧力差が大でないと起動できない場合がある。その場合、インレットガイドベーンの上流側と下流側の圧力差が増大し、インレットガイドベーンの翼に負荷される荷重が増大してインレットガイドベーンに損傷を与えるおそれが生じる。しかしながら、上記各特許文献ではこの負荷の増大については、考慮されていない。
【0005】
特許文献3に記載の遠心圧縮機においては、フリーロータが内部に運動エネルギを貯えてサージングを防止することはできる。しかしながら、圧縮機の吸込み圧力が高くなる起動時に、インレットガイドベーンの上流と下流との間で多大な圧力差が生じてインレットガイドベーンを損傷する事態が生じるおそれについては何ら開示がなく、その不具合を解消することについては記載がない。
【0006】
本発明は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は遠心圧縮機の吸込み圧力が高まってもインレットガイドベーンの損傷を回避することにある。本発明の他の目的は、遠心圧縮機のインレットガイドベーンの信頼性を向上させることにある。本発明のさらに他の目的は、遠心圧縮機を高効率で運転可能にすることにある。そして本発明は、これら目的の少なくとも1つを達成することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の特徴は、周方向に複数枚配置したインレットガイドベーンを有する遠心圧縮機において、インレットガイドベーンを保持する外筒の内径を、インレットガイドベーン部でその他の部分よりも大径にしたものである。
【0008】
そしてこの特徴において、インレットガイドベーンが配置される吸込み流路の軸直角断面積は、インレットガイドベーン部で、他の部分よりも大であることが望ましく、インレットガイドベーンが配置される吸込み流路の半径方向中央部に内筒を配置し、この内筒はインレットガイドベーンの配置位置に対応する部分の外径が他の部分の外径よりも大であることが望ましい。さらに、インレットガイドベーンを回転駆動する手段を設けるのがよく、遠心圧縮機に吸い込まれる作動気体の圧力が、1MPa以上である場合により効果的である。。
【0009】
上記目的を達成するための本発明の他の特徴は、周方向に複数枚配置したインレットガイドベーンを有する遠心圧縮機において、インレットガイドベーンの内径側であって各インレットガイドベーンに対応した位置にインレットガイドベーンに嵌合可能な分割ベーンを設けたものである。そしてこの特徴において、インレットガイドベーンを回動可能に保持する外筒と、分割ベーンを回動可能に保持する内筒を設けるのが好ましく、一端が内筒に保持されたばねと、このばねの他端が接続されたピストンと、このピストンに取付けられたラックと、ラックに噛み合うピニオンと、ピストンを周動可能に保持するスリーブとを内筒に収納し、ピストンの両端部側に作動気体を導く穴をこの内筒に形成するのがよい。また、分割ベーンは、圧縮機の起動時にはインレットガイドべーンと異なる角度位置に設定されるのがよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遠心圧縮機のいくつかの実施例を図面を用いて説明する。図1および図2は遠心圧縮機の一実施例の図であり、図1は縦断面図、図2はそのA−A矢視図である。図示しない駆動機の軸に直結または増速機を介して遠心圧縮機の主軸100aが接続されている。この主軸100aの先端部に遠心羽根車11aが取付けられている。遠心羽根車11aの下流側には、ハウジング103aの側面と詳細を後述する外筒の側面とで形成されるディフューザ101が設けられている。ハウジング103aは、主軸100aを保持する軸受や軸封手段を収容する。ディフューザ101は、図示したような流路幅方向に僅かの高さを持つ翼を周方向に間隔をおいて配置したリブ付きディフューザでも、羽根付きディフューザでも、または羽根無しディフューザでもよい。ディフューザ101の下流には、渦巻状のスクロール102が配置されている。
【0011】
スクロール102は、外筒14aの一部をなすディフューザ101の背面とケーシング42とで形成されている。羽根車11aの吸込み側には、外筒14aの内周面により円筒状の吸込み流路が形成されている。この吸込み流路の中心部には、ステー15aにより支持された内筒13aが配置されている。内筒13aの先端部は、流路抵抗を減らすために流線形となっている。ステー14aの外周側は、外筒14aに固定されている。ステー15aは、周方向にほぼ均等位置に複数配置されている。
【0012】
ステー15aと羽根車11a間であって内筒13aの中間部に対応する吸込み流路に、インレットガイドベーン12aが配置されている。インレットガイドベーン12aは本実施例では11枚あり、周方向に均等間隔で配置されている。インレットガイドベーン12aの根元側には回転軸31が設けられている。この回転軸31を、外筒14aに保持された軸受20aが回動可能に支持している。複数あるインレットガイドベーン12a、12a、…の中の1本のインレットガイドベーンの回転軸31には、ケーシング42外に延びる回転軸17aが接続されており、ケーシング42に保持した軸受16cにより回動可能に支持されている。
【0013】
回転軸17aのケーシング42外に延びた端部には、半径方向に延びるアーム19aが取りつけられている。一方、各回転軸31、31、…の軸方向中間部には、軸直交方向に延びるアーム20aが取付けられている。アーム20aの端部は、他のアーム32を介してリング18aに接続されている。ケーシング42外のアーム19aを図示しない空気圧動力装置等を用いて回転駆動すると、回転軸31に取りつけたアーム20aがリング18aを羽根車11aの回転軸回りに回動させる。リング18aが羽根車軸回りに回動するのに伴い、リング18aに取付けた各インレットガイドベーンのアーム32が移動する。そして、アーム32に接続する各回転軸31を、一斉に回転軸17aと同じ方向に同じ角度だけ回動させる。これにより、全てのインレットガイドベーン12aの角度を同じ量だけ変更する。
【0014】
このように構成したインレットガイドベーン12aを用いて、作動気体を羽根車11aに所定角度の流れ角度で流入させる。羽根車で圧縮された作動気体は、ディフューザ101を経てスクロール102に流入する。流量制御をしない定常運転時には、インレットガイドベーン12aを全開する。このときインレットガイドベーン12aは流れ方向を向いている。圧縮機の起動時にはインレットガイドベーン12aを回動して、作動気体が旋回成分を有するようにする。このとき、吸込み流路は狭められる。
【0015】
ところで、遠心圧縮機の流量を制御するのに用いるインレットガイドベーン12aは、通常作動点以外での効率が良いことと比較的起動時のトルクを低減できるという長所を有する。このインレットガイドベーン12aは流量制御の他に、遠心圧縮機に吸込まれる気体を旋回させる。吸込み気体が旋回成分を有すると、羽根車11aの仕事量が変化する。すなわち、羽根車が作動気体に与えるヘッドΔhは、羽根車11a出口の周速をu2、羽根車11a入口の周速をu1、羽根車出口での作動気体の絶対速度の周方向成分をvu2、羽根車入口での作動気体の絶対速度の周方向成分をvu1、重力加速度をgで表すと、
Δh=(1/g)・(u2vu2−u1vu1)
となる。
【0016】
ここで、インレットガイドベーン12aを装備しないときは、羽根車11a入口における気体の絶対速度方向は半径方向となる。その結果、vu1=0となる。インレットガイドベーン12aが気体の流れに旋回を与えると、vu1≠0となり羽根車11aの仕事量を増減できる。
【0017】
さらに、インレットガイドベーン12aを用いると、起動時のトルクを低減できる。一定速度でしか運転できない誘導電動機で遠心圧縮機を駆動するときは、電流値や電圧値の制限により遠心圧縮機の起動時のトルクを小さくしなければならないことがある。例えば化学反応プラントで使用される圧縮機では、起動時に定常時よりも気体の入口温度、気体圧力や密度が高いことがある。この場合、起動時のトルクを小さくしなければならない。インレットガイドベーンを用いると、作動気体に旋回を与える他にインレットガイドベーン部の入口断面積が低減されるので、質量流量が減少し羽根車の負荷が低減される。これにより、圧縮機の起動が可能になる。
【0018】
インレットガイドベーン12aを設けると、吸込み気体温度や圧力が高くても圧縮機を起動できるが、羽根車入口の圧力が吸込圧より小さくなる。これにより、インレットガイドベーン12aの上流側と下流側とで圧力差が生じ、インレットガイドベーン12aには、この圧力差だけの荷重が負荷される。大気圧吸込の空気圧縮機のときは、インレットガイドベーンの上流側と下流側との圧力差は最大でも1気圧であり、インレットガイドベーンに負荷される荷重は比較的小さい。しかしながら大気圧の数倍から10倍もの吸込圧力の遠心圧縮機では、圧縮機を起動するためにインレットガイドベーン部を絞る結果、インレットガイドベーンの上流側と下流側との圧力差が大きくなり、インレットガイドベーンの負荷が飛躍的に増大する。
【0019】
そこで本実施例においては、外筒14aと内筒13aを従来用いられた半径一定の円筒形状にする代わりに、インレットガイドベーン12a部の外筒14aと内筒13aの双方の径を他の部分よりも大径とした。それとともにこの大径部から羽根車入口までの外径を、外筒14aと内筒13aの双方とも滑らかに減少させている。外筒14aと内筒13aの半径を流れ方向に同じままとしたときに比べ、外筒14aにより流路断面積が増加し内筒13aにより流路断面積が減少する本実施例の方が、流路断面積が増加している。
【0020】
なお、上記手法で流路断面形状を変更するときは、外筒14aの径の増加量を内筒13aの径の増加量よりも少なくすることができる。例えば、流路断面積Sを変化させないで流路の内径d、外形Dを変化させる場合を考える。変化前を下添え字1で変化後を下添え字2で示せば、S=π(D1 2−d1 2)/4=π(D2 2−d2 2)/4であるから、内外径の差ΔはD2>D1では、Δ2<Δ1になる。したがって、外筒14aの内径から内筒13aの内径を差し引いたインレットガイドベーン12aの半径方向長さLを短縮できる。インレットガイドベーン12aの長さLを短縮したので、インレットガイドベーン12aの強度を圧縮機の起動時に必要なインレットガイドベーン12a上流と下流の圧力差に耐えうる強度範囲に設定できる。この理由は、以下のとおりである。
【0021】
インレットガイドベーン12aで最大応力が発生する部分は、インレットガイドベーン12a付け根部である。この部分における曲げの最大応力は、インレットガイドベーン12aの半径方向長さLの3乗に比例し、インレットガイドベーン12aの厚さの3乗に反比例する。インレットガイドベーン12aの厚さを厚くすると圧縮機の吸込み流れが乱れ、羽根車11aに非一様な流れが流入する。そこでインレットガイドベーン12aの厚さを厚くしないで、インレットガイドベーン12aの長さLを短くする。インレットガイドベーン12aの長さLを短くすると、インレットガイドベーン12aの固有振動数が長さLの2乗に反比例するから、インレットガイドベーン12aの固有振動数が上昇する効果もある。
【0022】
本発明に係る遠心圧縮機の他の実施例を、図3に示した縦断面図により説明する。本実施例は、インレットガイドベーンの前後の作動気体の圧力差が図1に示した実施例よりも大きい場合に好適である。すなわち、インレットガイドベーン部の流路内外径比の変更だけでは、インレットガイドベーンに作用する曲げ応力が増大して、インレットガイドベーンが圧力差に耐え得ないおそれがある場合に使用する。
【0023】
本実施例が上記実施例と相違する点は、羽根車の吸込み流路形状を変更する代わりにインレットガイドベーンを半径方向に複数に分割した分割形状にしたことにある。また、インレットガイドベーンの締切り付近では、分割したインレットガイドベーンにより吸込み流路の軸直角断面の一部に、上流から下流に連通する部分を形成している。これにより、起動時にインレットガイドベーンの前後で所要の圧力差を発生することができるとともに、インレットガイドベーンの強度をこの圧力差に耐えうるようにしている。
【0024】
インレットガイドベーン12bの内径側には、分割ベーン12cが配置されている。このインレットガイドベーン12bと分割ベーン12cとが一体になると、図3に示すように軸直角方向投影が扇型になる。定常運転時には、インレットガイドベーン12bも分割ベーン12cも図4に示すように流れ方向Finに沿うように位置決めされる。一方、起動時にはインレットガイドベーン12bを吸込み流路を閉じる角度まで回動する。しかしながら、分割ベーン12cは、インレットガイドベーン12bとは異なる角度で回動される。
【0025】
ここで、分割ベーン12cは、内筒13bに取付けられている。内筒13bの内部には、羽根車11aの回転軸100aと直角方向に延びる回転軸26がピストン23の周囲に配置されている。この回転軸26には、ピニオン27が取りつけられている。回転軸26の流れ方向中心位置はインレットガイドベーン12bの流れ方向軸中心位置に合わせている。ピニオン27噛み合うラック28が、ピストン23に取りつけられている。ピストン23の羽根車11a側端部は、内筒13b内に配置したスリーブ25に嵌合している。ピストン23の吸込み側端部は、ばね24により内筒に拘束されている。スリーブ25の羽根車11a側端部に対応する内筒13b壁面には、吸込み流路と内筒内部とを連通する穴21が形成されている。同様に、ばね24に対応する内筒13b壁面にも、吸込み流路と内筒内部とを連通する穴22が形成されている。これらの穴21、22は、分割ベーン12cを挟んで流れ方向上流側と下流側に形成される。インレットガイドベーン12bの内周面の中央部にはピボット受けが、分割ベーン12cの外周面の中央にはこのピボット受けに嵌合するピボットが形成されている。これらは、
穴22からインレットガイドベーン12bよりも上流側の吸込み流路内気体の圧力がピストン23に負荷される。穴21から、インレットガイドベーン12bよりも下流側吸込み流路内気体の圧力がピストン23に負荷される。ピストン23とスリーブ25間はシールされており、作動気体の行き来は無い。インレットガイドベーン12bの上流側の気体圧力と下流側の気体の圧力との圧力差が小さいときは、ピストン23に作用するばね24力がラック28に作用し、羽根車11aの軸方向にラック28を移動させる。ラック28が移動すると、これに噛み合うピニオン27が回動し分割ベーン12cをインレットガイドベーン12bに押し付ける。すなわち、圧縮機の定常運転の状態ではインレットガイドベーン12bと分割ベーン12cは組み合う状態にあり、インレットガイドベーン12bと分割ベーン12cは同方向に回動する。
【0026】
圧縮機の起動時には、図5に示すようにインレットガイドベーン12bを回転駆動して、吸込み流路を締め切るようにする。インレットガイドベーン12bが締め切られたので、インレットガイドベーン12bの上流と下流とで圧力差が発生する。この圧力差に応じた力が、穴22および穴21から流入した作動気体により発生し、ピストン23をばね24力に抗して移動させる。
【0027】
ピストン23に取りつけたラック28が移動してピニオン27が回動し、分割ベーン12cをインレットガイドベーン12bから離す。その結果、吸込み流路は締め切りからわずかに隙間のある状態になる。吸込み流路に隙間が形成されたので、インレットガイドベーン12bの上流と下流間の作動気体の圧力差が減少し、インレットガイドベーン12bに作用する曲げ応力が低減される。本実施例においては、ピストン23に接続するばね24のばね力を適切に設定する必要がある。インレットガイドベーン12b前後の圧力差が、圧縮機が起動できるだけの圧力差を越えたら、ばね24のばね力でピストンを動かすように設定する。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、インレットガイドベーンに作用する作動気体の圧力に起因する曲げ応力を低減したので、吸込み圧力が高くても遠心圧縮機の信頼性を向上できる。また、遠心圧縮機のサージングを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遠心圧縮機の一実施例の縦断面図。
【図2】図1のA−A矢視図。
【図3】本発明に係る遠心圧縮機の他の実施例の縦断面図。
【図4】図3のB矢視断面図。
【図5】図3のB矢視断面図。
【符号の説明】
11a…羽根車、12a、12b…インレットガイドベーン、13a、13b…内筒、14a、14b…外筒、15a…ステー、16a…ベアリング、17a…回転軸、18a…リング、19a、20a…アーム、21、22…穴、23…ピストン、24…ばね、25…スリーブ、26…回転軸、27…ピニオン、28…ラック、31…回転軸、32…アーム、42…ケーシング、100a…主軸、101…ディフューザ、102…スクロール。
Claims (9)
- 周方向に複数枚配置したインレットガイドベーンを有する遠心圧縮機において、前記インレットガイドベーンを保持する外筒の内径を、インレットガイドベーン部でその他の部分よりも大径にしたことを特徴とする遠心圧縮機。
- 前記インレットガイドベーンが配置される吸込み流路の軸直角断面積は、インレットガイドベーン部で、他の部分よりも大であることを特徴とする請求項1に記載の遠心圧縮機。
- 前記インレットガイドベーンが配置される吸込み流路の半径方向中央部に内筒を配置し、この内筒はインレットガイドベーンの配置位置に対応する部分の外径が他の部分の外径よりも大であることを特徴とする請求項1記載の遠心圧縮機。
- 前記インレットガイドベーンを回転駆動する手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遠心圧縮機。
- 前記遠心圧縮機に吸い込まれる作動気体の圧力が、1MPa以上であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遠心圧縮機。
- 周方向に複数枚配置したインレットガイドベーンを有する遠心圧縮機において、前記インレットガイドベーンの内径側であって各インレットガイドベーンに対応した位置にインレットガイドベーンに嵌合可能な分割ベーンを設けたことを特徴とする遠心圧縮機。
- 前記インレットガイドベーンを回動可能に保持する外筒と、前記分割ベーンを回動可能に保持する内筒を設けたことを特徴とする請求項6に記載の遠心圧縮機。
- 前記内筒に、一端が内筒に保持されたばねと、このばねの他端が接続されたピストンと、このピストンに取付けられたラックと、ラックに噛み合うピニオンと、ピストンを周動可能に保持するスリーブとを収納し、前記ピストンの両端部側に作動気体を導く穴を内筒に形成したことを特徴とする請求項7に記載の遠心圧縮機。
- 前記分割ベーンは、圧縮機の起動時にはインレットガイドべーンと異なる角度位置に設定されることを特徴とする請求項7に記載の遠心圧縮機。
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