JP2011016478A - 燃料遮断弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロアフロートとアッパフロートとの調芯性を向上させた大小2つのシール部を有する燃料遮断弁を提供すること。
【解決手段】燃料タンク内に連通する第1開口とキャニスタに連通する第2開口を有するケースと、前記ケース内に上下動自在に設けられ、上方に第1弁部材を有するロアフロートと、前記ロアフロートの上部に上下動自在に設けられ、第2弁部材とキャニスタに連通する第3開口を有するアッパフロートと、前記第1弁部材が当接することにより前記第3開口が閉鎖される前記アッパフロートに設けられる第1弁座と、前記第2弁部材が当接することにより前記第2開口が閉鎖される第2弁座とを有し、前記アッパフロートは、下方に延びる取付部材及びガイド部材を有し、前記ロアフロートは、前記取付部材に係合する係止部材及び前記ガイド部材にガイドするガイド部を有し、前記係止部材を前記取付部材に係合し、前記ガイド部材を前記ガイド部にガイドすることにより、前記アッパフロートの芯ズレ量を規制する構成。
【選択図】図10

Description

本願発明は、燃料遮断弁、例えば自動車等の燃料タンク内の燃料蒸発ガスをキャニスタへ流出させてキャニスタの吸着剤に吸着させたり、或いは燃料油面上昇時に燃料タンク内の燃料がキャニスタへ流出することを防止する燃料遮断弁に関する。
自動車等には、エンジンの燃焼室に供給するための燃料を貯留する燃料タンクが設けられる。この燃料タンクには、タンク内の燃料量の増減に見合う空気が出入り可能なように通気系が設けられる。この通気系は、燃料タンクの内部とキャニスタとを連通する系として形成されており、仮に燃料タンクが満タン以上になると溢れた燃料がキャニスタ側へ流出してキャニスタを濡らし、キャニスタを使用不能にする。そのため、燃料タンクの上部に満タン制御弁を設けて燃料が満タンになった時、通気系を遮断してエアー及び燃料がキャニスタ側へ流出しないようにしている。
また、燃料タンクには、上記満タン制御弁の他に常時大気に開放し燃料タンク内の圧力変動を調整し、且つ、自動車が傾斜乃至横転等した時に閉じる燃料漏れ防止弁が取り付けられる。上記満タン制御弁及び燃料漏れ防止弁は、それぞれ別々に設けられていたが、コストが高騰する等の理由により、両弁の機能を併せ持つ燃料遮断弁がすでに提案されている。
その燃料遮断弁を図11、図12に示す。この燃料遮断弁1は、ケース2によって形成される内部空間3にアッパフロート4及びロアフロート5を収納してなるとともに、その上方には上部開口8aを、その下方には下部開口8bを、その上方の周壁面には横穴14を備え、ケース2の多くの部分は燃料タンク6内に挿入され、ケース2の上方外周壁に水平に形成されるフランジ7を燃料タンク6の上壁面に取り付ける形態で配置される。
ロアフロート5は、燃料タンク6内の燃料が下部開口8bから内部空間3に浸入すると上動する部材であり、その上面には棒状で且つ小径の第1弁部材9を有する。アッパフロート4の上面には、リング状で且つ大径の第2弁部材4aを有し、ロアフロート5の上方に上下動可能に取り付けられる。また、アッパフロート4は、その中央部に小径の上端開口12を有し、この小径の上端開口12の下端部には、ロアフロート5の小径の第1弁部材9が当接可能な第1弁座10が形成される。
大径の上部開口8aの下端部には第2弁座11が形成され、燃料タンク6内への給油時等、燃料が下部開口8bから内部空間3に浸入すると、ロアフロート5及びアッパフロート4は共に上動し、ロアフロート5の小径の第1弁部材9は、アッパフロート4の第1弁座10に当接して小径の上端開口12を閉鎖するとともに、アッパフロート4の第2弁部材4aは、上部開口8aの下端部に形成される第2弁座11に当接して大径の上部開口8aを閉鎖し、燃料が上部開口8aの上方の連通路13を介して図示しないキャニスタに流出するのを防止する。
第1弁部材9及び第2弁部材4aの閉弁時、燃料タンク6内の圧力により小径の第1弁部材9が第1弁座10に当接する力は、大径の第2弁部材4aが第2弁座11に当接する力よりかなり小さく、燃料タンク6内の圧力が僅かでも低下すると、ロアフロート5は自重で下動し、小径の第1弁部材9と第1弁座10との当接が外れ、小径の上端開口12及び横穴14を介して燃料タンク6内は大気に連通する。
その結果、燃料タンク6内の圧は下がり、大径の第2弁部材4aと第2弁座11との当接が直ちに外れ、大径の上部開口8aが大気に開放するため、燃料タンク6内の圧力は急激に低下する。また、燃料タンク6内の燃料が満タン時、例え、下部開口8bが燃料により塞がれていたとしても、ケース2の側壁面には横穴14が設けられているため、燃料タンク6内で発生する燃料蒸発ガスは横穴14より連通路13方向に流れるため、燃料タンク6内の圧力が過度に高くなることはない。
このように、従来の燃料遮断弁1は、満タン制御弁及び燃料漏れ防止弁のそれぞれの機能を併せ持ち、1つのバルブで済むため、コスト面及び利便性において優れている(特許文献1参照)。
なお、上記燃料遮断弁1のアッパフロート4は、その下面に図12に示すように係合溝4cを有する取付部材4bが4個同一円周上で且つ等間隔に設けられ、また、ロアフロート5は、大径部5a及び小径部5bを有するとともに、小径部5bの上部外周には係止部材5cが4個やはり同一円周上で且つ等間隔に設けられている。
そして、両部材の係合は次のように行われる。即ち、ロアフロート5の上部にアッパフロート4を押し込んで両部材を係合するが、その際、ロアフロート5の係止部材5cは、アッパフロート4の取付部材4bを外方に押し広げながら取付部材4b内に入り込み、やがて取付部材4bの係合溝4cに至ると係止部材5cは係合溝4c内に入り込み、元の状態に戻る。その結果、ロアフロート5とアッパフロート4はお互い上下方向に所定距離移動可能な状態で連結される。
ところで、弁が弁座に当接する場合、弁座との芯ズレが少ない方が弁の密閉性は高まる。上記燃料遮断弁1であるが、上記燃料遮断弁1のロアフロート5は、ロアフロート5の外周とケース2の内周との間に若干の隙間を有し、その隙間分、左右方向に動くことができ、また、アッパフロート4は、ロアフロート5より小さく、且つロアフロート5に対し上下方向に所定距離移動可能に取り付けられるとともに、左右方向にも前記取付部材4bと係止部材5cとの間に若干の隙間を有し、その隙間分、左右方向に動くことができる。
従来、上記隙間はできる限り小さくして芯ズレを少なくしている。前記取付部材4bと係止部材5cとの間の隙間もしかりである。しかしながら、上記したように、ロアフロート5とアッパフロート4との係合はアッパフロート4の取付部材4bを外方に押し広げながら行われる。そのため、取付部材4bは、ある程度彎曲する形態、即ち厚みの薄い強度的に劣る形態で作らざるを得ず、上記係合時や環境の変化等により二次変形する恐れがあり、仮に変形すると芯ズレが大きくなる恐れが生じる。
特開2004−257264
本願発明の目的は、ロアフロートとアッパフロートとの調芯性を向上させた大小2つのシール部を有する燃料遮断弁を提供することである。
上記目的を達成するため、本願発明は以下の構成を採用する。
請求項1に係る発明では、燃料タンク内に連通する第1開口とキャニスタに連通する第2開口を有するケースと、前記ケース内に上下動自在に設けられ、上方に第1弁部材を有するロアフロートと、前記ロアフロートの上部に上下動自在に設けられ、第2弁部材とキャニスタに連通する第3開口を有するアッパフロートと、前記第1弁部材が当接することにより前記第3開口が閉鎖される前記アッパフロートに設けられる第1弁座と、前記第2弁部材が当接することにより前記第2開口が閉鎖される第2弁座とを有し、前記アッパフロートは、下方に延びる取付部材及びガイド部材を有し、前記ロアフロートは、前記取付部材に係合する係止部材及び前記ガイド部材にガイドするガイド部を有し、前記係止部材を前記取付部材に係合し、前記ガイド部材を前記ガイド部にガイドすることにより、前記アッパフロートの芯ズレ量を規制することを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前記取付部材及びガイド部材はそれぞれ複数個であり、交互にそれぞれ同一円周上に設けられることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記ガイド部材の内周端で描くことができる円の大きさは、前記取付部材の内周端で描くことができる円の大きさより小さいことを特徴とする。
請求項4に係る発明では、前記取付部材及び前記ガイド部材は、等間隔に設けられることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、前記ガイド部材の内周端は、平面視円弧状であることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、前記ガイド部材の内側下端部は、テーパー状であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、アッパフロートに下方に延びる取付部材及びガイド部材を形成し、ロアフロートに前記取付部材に係合する係止部材及び前記ガイド部材にガイドするガイド部を形成し、前記係止部材を前記取付部材に係合し、前記ガイド部材を前記ガイド部にガイドすることにより、例え、ロアフロートとアッパフロートの取付時等にアッパフロートの取付部材が二次変形したとしても、強度及び寸法精度を高めることが容易なアッパフロートのガイド部材とロアフロートのガイド部とで両部材をガイドすることになり、ロアフロートとアッパフロートとの芯ズレ並びに調芯性をより確実に向上させることができるとともに、燃料遮断弁の信頼性を向上させることができる。
請求項2に係る発明では、前記取付部材及びガイド部材をそれぞれ複数個にし、且つ交互にそれぞれ同一円周上に設けることにより、請求項1に係る発明の効果に加え、ロアフロートとアッパフロートの取付け及びガイドをより確実に行うことができる。
請求項3に係る発明では、前記ガイド部材の内周端で描くことができる円の大きさを、前記取付部材の内周端で描くことができる円の大きさより小さくすることにより、請求項2に係る発明の効果に加え、取付部材は取付けのみの精度でよくなるとともに、調芯は二次変形の少ないガイド部材とガイド部で行うことになり、二次的変形による芯ズレが低減し燃料遮断弁の信頼性を高めることができる。
請求項4に係る発明では、前記取付部材及び前記ガイド部材を等間隔に設けることにより、請求項1乃至3に係る発明の効果に加え、特に、ロアフロートとアッパフロートの取付け及びガイドのそれぞれを良好に行うことができる。
請求項5に係る発明では、前記ガイド部材の内周端を平面視円弧状にすることにより、請求項1乃至4に係る発明の効果に加え、ガイド部材に対するガイド部、即ちロアフロートの上下動をより滑らかにすることができる。
請求項6に係る発明では、前記ガイド部材の内側下端部をテーパー状にすることにより、請求項1乃至5に係る発明の効果に加え、ガイド部材とガイド部との組付性を向上することができる。
アッパフロートが閉でロアフロートが閉状態時の燃料遮断弁の全体断面図 アッパフロートが閉でロアフロートが開状態時の燃料遮断弁の全体断面図 アッパフロートが開でロアフロートが開状態時の燃料遮断弁の全体断面図 ロアフロートの平面図 図4のA−A線断面図 アッパフロートの平面図 図6及び図9のB−B線断面図 図6のC矢示図 アッパフロートの底面図 アッパフロートとロアフロートとの取付図 従来の燃料遮断弁の全体断面図 従来のアッパフロートの底面図
燃料遮断弁20は、ケース30、ケース30内に配置されるロアフロート50、アッパフロート60、第1弁部材55及び第2弁部材64等を有する。
ケース30は、下方が開放された円筒状の樹脂製部材であり、内部空間31を有する。ケース30の上壁32の中央には、内部空間31に連通する上部開口である大径の第2開口33を有する。また、前記第2開口33の下端部には、後記の第2弁部材64が当接する円形の第2弁座34が垂下する形態で形成される。
ケース30内には、内壁面に沿って垂直方向に複数の縦リブ35が等間隔に設けられており、該縦リブ35は、ケース30の内壁面とロアフロート50の外周面との間に空間を確保して燃料蒸発ガス等の通路を形成するとともに、その内周端でロアフロート50の上下動をガイドする。
ケース30の底部には、熱溶着等の手段により底部材36が取り付けられる。この底部材36には、燃料等が内部空間31に浸入するための複数の下部開口である第1開口37が穿設される。この第1開口37は、給油時或いは自動車が傾斜状態にあったり横転した時等に内部空間31に燃料を浸入させるためのもので、給油時等に内部空間31に浸入する燃料によりロアフロート50及びアッパフロート60を上動させ、アッパフロート60の上部に設けられる第2弁部材64により第2開口33を閉鎖し、燃料がキャニスタに流出するのを防止する。なお、底部材36をケース30の一部に含めてもよい。
また、ケース30の上方の側壁面には、複数個、例えば2個の円形の横穴38がほぼ対向して設けられ、燃料タンク43内の燃料蒸発ガスは、この横穴38より、内部空間31に浸入し、第2開口33及び連通路41を介し図示しないキャニスタに排出される。
ケース30の上方には、樹脂製のキャップ部材39がシール部材40を介して取り付けられる。このキャップ部材39には、キャニスタに連通する連通路41及び燃料タンク43に取り付けられるフランジ42が一体に形成される。前記連通路41は、図示しないキャニスタに連通されており、燃料タンク43内の燃料蒸発ガスをキャニスタに排出したり、大気を燃料タンク43内に導入する。なお、キャップ部材39はケース30と一体に形成され、全体でケース30を形成していてもよい。
燃料タンク43の上壁面には取付孔44が設けられ、この取付孔44内にケース30を挿入し、キャップ部材39のフランジ42を燃料タンク43の上壁面に取り付ける。その結果、燃料遮断弁20は、図1に示すように燃料タンク43内に挿入される形態で取り付けられる。
ロアフロート50は、樹脂製で下方開放の概略中空円筒形状の部材で、図4にその平面図を示し、図5にその断面図を示す。ロアフロート50は、下方に大径円筒部51を有し上方に小径円筒部52を有する。大径円筒部51の外周部は、ケース30の内側面に設けられる垂直な縦リブ35にガイドされる。
小径円筒部52は、大径円筒部51の上壁から上方に延び、その上部外周面には、径方向且つ外方に張り出した複数個、例えば4個の係止部材53がほぼ等間隔に設けられる。そして、小径円筒部52の外周面は、ガイド部54を形成し、後記アッパフロート60のガイド部材63が摺動自在に摺接される。更に小径円筒部52の上面中央部には、柱状でその先端が円弧状の断面逆U字状で後記第3開口67を開閉する第1弁部材55が立設される。
ロアフロート50と底部材36との間には、スプリング56が介在される。スプリング56はそれ自体ではロアフロート50を上動する力はないが、ケース30内に燃料が浸入したとき燃料による浮力とともにロアフロート50を素早く上動する力として作用する。
ロアフロート50の小径円筒部52の上方には、アッパフロート60が取り付けられる。図6にその平面図を示し、図7にその断面図を示し、図8にその側面図を示し、図9にその底面図を示す。
アッパフロート60は、樹脂製で、本体部材61、取付部材62及びガイド部材63を有する。本体部材61は、上方の小径円板部61aと、下方の大径円板部61bと、小径円板部61aと大径円板部61bとをつなぐ柱状部61cを有する。そして、柱状部61cにはドーナツ状で且つゴム製の第2弁部材64が嵌合される。この第2弁部材64は、ロアフロート50が上動した時にケース30の上部に形成される第2弁座34に当接し、燃料等の第2開口33側への流出を防止する。この場合、第2弁部材64は前後左右方向にゆとりをもって嵌合されており、アッパフロート60が多少傾斜しても第2弁部材64と第2弁座34との密着を良好に行う。
また、本体部材61の下部中央部には、小径円板部61aにかけて凹嵌部65が形成される。この凹嵌部65は第1弁部材55が嵌入可能の大きさを有し、その上方は若干絞られており、その絞られた箇所に第1弁部材55が当接する第1弁座66が形成される。この凹嵌部65の上方は絞られるとともに、キャップ部材39の連通路41に連通する第3開口67が形成される。
そして、この凹嵌部65内に第1弁部材55が嵌入し、第1弁座66に当接することによりアッパフロート60はロアフロート50の上部にピボット状に支持される。
前記取付部材62は、本体部材61の外周底面に複数個、例えば4個等間隔で且つ同一円周上に垂下する形態で形成される側面視及び横断面略矩形状の部材で、その中央には、ロアフロート50の小径円筒部52の上部外周面に形成される4個の係止部材53のそれぞれが係合する縦長で略矩形状の係合溝68が設けられる。この取付部材62は、ロアフロートとアッパフロートの取付時、係止部材53により外方へ押し広げられるためその幅は薄目に形成される。なお、取付部材62は等間隔で且つ同一円周上に配置される方がロアフロート50とアッパフロート60の取付け及び支持がより確実になり好ましいが、そうでなくてもよい。
前記ガイド部材63は、取付部材62と同様に本体部材61の外周底面に複数個、例えば4個等間隔で且つ同一円周上に垂下する形態で形成される横断面略T字状の柱体部材で、図9に示すように取付部材62と交互に設けられる(図9参照)。このガイド部材63は、ロアフロート50のガイド部54をガイドするため強度的に丈夫な幅広(例えば、取付部材62の幅より広い)で、且つ横断面略T字状に形成される。
また、ガイド部材63は、略T字形状の一端、即ち水平の線分の中央から直交して延びる線分の先端である内周端63aが図9に示すように凹嵌部65の中心を向くように放射状に配置される。その内周端63aは、平面視曲面状、即ち平面視円弧状或いは半円状等に形成されており、その内周端63a(具体的には最も内側に位置する上下方向の線状部分)でロアフロート50のガイド部54をガイドする。
内周端63aを上記のような形状にすることにより、ガイド部54と内周端63aとの引っ掛かりが少なくなりロアフロート50の上下動が滑らかになる。なお、ガイド部材63は等間隔でなくてもよく、要はロアフロート50のガイド部54の外周に沿った形状であればどのような形状でもよい。
また、ガイド部材63の内周端63aで描くことができる円の大きさは、前記取付部材の内周端で描くことができる円の大きさと同じか或いは若干より小さくする。このような形状にすることにより、例え取付部材62が二次的変形を引き起こし、外方に広がった形状になったとしても、ロアフロート50は、アッパフロート60の二次的変形がない或いは小さいガイド部材63に沿って上下動するためその調芯性は担保される。
そして、ガイド部材63の内周端63aとロアフロート50との間の隙間はできるだけ小さくされる。また、ガイド部材63の内周端63aの内側下端部は、テーパー状のテーパー部63b(図7参照)に形成されており、ガイド部54にガイド部材63を嵌入する際、その嵌入を容易にする。
ロアフロート50とアッパフロート60との取付けを図10により説明する。図10(A)に取付前の状態を示し、図10(B)に取付後の状態を示す。ロアフロート50の上部にアッパフロート60を置き、そのままの状態でアッパフロート60の上部から力を加え、矢印のようにアッパフロート60を下動させる。すると取付部材62は係止部材53により外方へ広げられ、アッパフロート60はロアフロート50の小径円筒部52の外周上に沿って押し込まれ、ついには4個の取付部材62のそれぞれの係合溝68内に、小径円筒部52の上部外周上に設けられる4個の係止部材53が入り込み、両部材は所謂スナップフィット係合或いは無理ばめされる。
その時同時にアッパフロート60のガイド部材63がロアフロート50のガイド部54内に嵌入する。この場合、ガイド部材63の内周端63aの内側下端部にテーパー部63bが形成されているため、その嵌入は容易になる。また、その時同時に凹嵌部65内に第1弁部材55が嵌合する。その結果、アッパフロート60は、ロアフロート50から切り離されることなく、上下動自在に連結されるとともに、その上下動は隙間が小さく、且つ二次的変形が少ないガイド部材63に沿って行われるため、ロアフロート50とアッパフロート60の芯ズレは小さいものとなる。なお、図10(B)のE箇所はガイド部材63とガイド部54との当接箇所(隙間小さい)を示し、F箇所は取付部材62とガイド部54との当接箇所(隙間若干大きい)を示す。
前記係合溝68は、長さSを有し(図7参照)、アッパフロート60が第2弁座34に当接する第2開口33の閉鎖時、ロアフロート50は長さSだけ下降することができ、その際ロアフロート50の第1弁部材55はアッパフロート60の第3開口67を開口する。その状態を図2に示す。
燃料遮断弁20の給油満タン時からその後にかけての作用について簡単に説明する。給油満タン直前等に、燃料が第1開口37から内部空間31に浸入すると、浸入した燃料は、ケース30の内壁面とロアフロート50の側壁面との間の内部空間31を通り、第2開口33を経て連通路41に流れようとする。しかしながら、内部空間31に浸入する燃料は、アッパフロート60及びロアフロート50を共に上方位置に押し上げ、第2開口33を閉鎖して燃料が連通路41に流出するのを防止する。その状態を図1に示す。
その場合、アッパフロート60のガイド部材63は、ロアフロート50のガイド部54にガイドされて上動するため、両部材の芯ズレは小さなものとなる。
満タン直後、燃料タンク43内の圧力は高くなっており、第2弁部材64は高い圧力を下方から受け第2弁座34に強い力で当接され、燃料タンク43内の圧力が多少下がったくらいではその当接が外れないが、ロアフロート50はアッパフロート60に対し、第1弁部材55と凹嵌部65との小さな面積での当接であり、燃料タンク43内の燃料液面が僅かに下がるだけで第1弁部材55と凹嵌部65との当接が外れ、ロアフロート50は自重で落下しアッパフロート60は上方位置でロアフロート50は長さSだけ下方位置に位置する。その状態を図2に示す。
満タン直後しばらくすると、アッパフロート60の第3開口67が開放するため、ケース30の内外の圧力差が低下し、アッパフロート60及びロアフロート50は下方位置になり、燃料タンク43内で発生した燃料蒸発ガスは、横穴38より内部空間31に入り、第2開口33及び連通路41を介してキャニスタに送られるというように、燃料タンク43の通気が行われる。その状態を図3に示す。
なお、前記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能であり、第1弁部材とロアフロートとは別体でもよい。
20…燃料遮断弁 30…ケース
31…内部空間 32…上壁
33…第2開口 34…第2弁座
35…縦リブ 36…底部材
37…第1開口 38…横穴
39…キャップ部材 40…シール部材
41…連通路 42…フランジ
43…燃料タンク 44…取付孔
50…ロアフロート 51…大径円筒部
52…小径円筒部 53…係止部材
54…ガイド部 55…第1弁部材
56…スプリング 60…アッパフロート
61…本体部材 61a…小径円板部
61b…大径円板部 61c…柱状部
62…取付部材 63…ガイド部材
63a…内周端 64…第2弁部材
65…凹嵌部 66…第1弁座
67…第3開口 68…係合溝

Claims (6)

  1. 燃料タンク内に連通する第1開口とキャニスタに連通する第2開口を有するケースと、
    前記ケース内に上下動自在に設けられ、上方に第1弁部材を有するロアフロートと、
    前記ロアフロートの上部に上下動自在に設けられ、第2弁部材とキャニスタに連通する第3開口を有するアッパフロートと、
    前記第1弁部材が当接することにより前記第3開口が閉鎖される前記アッパフロートに設けられる第1弁座と、
    前記第2弁部材が当接することにより前記第2開口が閉鎖される第2弁座とを有し、
    前記アッパフロートは、下方に延びる取付部材及びガイド部材を有し、
    前記ロアフロートは、前記取付部材に係合する係止部材及び前記ガイド部材にガイドするガイド部を有し、
    前記係止部材を前記取付部材に係合し、前記ガイド部材を前記ガイド部にガイドすることにより、前記アッパフロートの芯ズレ量を規制することを特徴とする燃料遮断弁。
  2. 前記取付部材及びガイド部材はそれぞれ複数個であり、交互にそれぞれ同一円周上に設けられることを特徴とする請求項1に記載の燃料遮断弁。
  3. 前記ガイド部材の内周端で描くことができる円の大きさは、前記取付部材の内周端で描くことができる円の大きさより小さいことを特徴とする請求項2に記載の燃料遮断弁。
  4. 前記取付部材及び前記ガイド部材は、等間隔に設けられることを特徴とする請求項2または3に記載の燃料遮断弁。
  5. 前記ガイド部材の内周端は、平面視円弧状であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の燃料遮断弁。
  6. 前記ガイド部材の内側下端部は、テーパー状であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の燃料遮断弁。
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