JP2011016194A - バイス - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の作業内容や目的又は作業する場所を問わずに、工具を使わないで簡単にバイス全体の高さを変えることができるバイスを提供すること。
【解決手段】バイス1は、工作物を挟んで固定するホールド部13と第1ネジ部11とを有するヘッド部10と、第2ネジ部61と第3ネジ部62とを有しヘッド部10と接続するジョイント部60と、第4ネジ部81を有しヘッド部10又はジョイント部60と接続し、ヘッド部10又はジョイント部60を作業台に対し固定する取付部80とを備える。そして、ヘッド部10は第1ネジ部11と第2ネジ部61とを介してジョイント部60と接続するか、又は、第1ネジ部11と第4ネジ部81とを介して取付部80と接続し、ジョイント部60は第3ネジ部62と第4ネジ部81とを介して取付部80と接続し、第1ネジ部11と第3ネジ部62及び第2ネジ部61と第4ネジ部81とはそれぞれ同じネジ機構により形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、工作物を挟んで固定するバイスに関する。詳しくは、工作物を挟んで固定して作業する場合に、作業者又は作業の内容に合ったバイスの高さにすることで、目的とする用途又は作業によって、バイス全体の高さを変えることができる構造にしたことで、バイスの形状も変えることができるバイスの構造に関する。
従来より、万力ともいわれるバイスは、目的とする用途、作業によって、多種類の形式があり、目的とする用途に応じて、回転する機能、又は、角度が変えられる機能などを持ったバイスが存在する。
例えば、特許文献1には、工作物を、2つのブロックで挟んで固定するバイス部と、ベース部とを備え、このバイス部をベース部に対し、回動自在に固定することができるバイスが開示されている。
これらのバイスは、彫金、ホビー、プラスチックモデル作成などの目的や用途に応じて、容易に持ち運んで使用できるように、クランプ型、吸盤型、マグネット型のベース部を備え、どこにでも持ち運んで机や作業台などに固定して利用することができる。さらに、ハンドバイス、ピンバイスなどの小さなバイスを使用する場合には、これら小さなバイスを、大きなバイスに固定して使う場合もある。
実開昭64−56968号公報
このような、従来のバイスを作業台などに固定して作業する場合には、作業台などの高さによって、又は、作業内容によっては、作業者にあった作業台や椅子の高さでないと作業がしにくい状況になる場合がある。したがって、作業者は、作業内容によっては、工作物を挟むバイスの固定角度を調整したり回転したりするよりも、バイス全体の高さを高くしたり低くしたりして使用したい場合もある。
そこで本発明は、以上の問題点を解決するために、作業者の作業内容、作業の目的、又は作業する場所を問わずに、工具を使わないで簡単にバイス全体の高さを変えることができるバイスを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、第一発明のバイスは、工作物を挟んで固定するホールド部と、第1ネジ部とを有するヘッド部と、第2ネジ部と、第3ネジ部とを有し、前記ヘッド部と接続するジョイント部と、第4ネジ部を有し、前記ヘッド部、又は、前記ジョイント部と接続し、前記ヘッド部、又は、前記ジョイント部を作業台に対し固定する取付部と、を備え、前記ヘッド部は、前記第1ネジ部と前記第2ネジ部とを介して前記ジョイント部と接続するか、又は、前記第1ネジ部と前記第4ネジ部とを介して前記取付部と接続し、前記ジョイント部は、前記第3ネジ部と前記第4ネジ部とを介して前記取付部と接続し、前記第1ネジ部と前記第3ネジ部、及び、前記第2ネジ部と前記第4ネジ部とは、それぞれ同じネジ機構により形成されていることを特徴とするバイス。
第一発明に記載のバイスによれば、ヘッド部とジョイント部とを接続するヘッド部の第1ネジ部と、ヘッド部と取付部とを接続するジョイント部の第3ネジ部とを、それぞれ同じネジ機構で形成し、また、ヘッド部とジョイント部とを接続するジョイント部の第2ネジ部と、ヘッド部と取付部とを接続する取付部の第4ネジ部とを、それぞれ同じネジ機構で形成した。
これにより、作業者はレンチやドライバーなどの工具を使用しないで、簡単にヘッド部とジョイント部、又は、ヘッド部と取付部とを互いに直接接続してバイスを使用することができる。
このため、作業者は必要に応じて工作物を挟んで固定するホールド部を有するヘッド部をジョイント部を介さずに直接取付部に接続することにより、バイス全体の高さをジョイント部を介さない分だけ低くすることができるので、上からの目線で作業をする場合などでは作業がしやすいようになる。
また、作業者はこの第1ネジ部を介して、ヘッド部の種類を代えて形状の違うバイスにすることができる。これにより、作業者は作業の目的及び作業内容が変わってもヘッド部を代えることにより対応することができる。
第二発明のバイスは、前記ホールド部は、複数の挟持部により構成され、前記ヘッド部は、前記複数の挟持部間の間隔を狭め、前記複数の挟持部間に配置された前記工作物を締め付けて固定するハンドルを備え、前記ハンドルは、前記ヘッド部に対し着脱自在に構成されていることを特徴とする。
第二発明に記載のバイスによれば、作業者はハンドルを操作することにより工作物を固定することができ、必要に応じてハンドルをヘッド部から取り外すことができる。これにより、作業者は例えば工作物の固定後にはハンドルを取り外すことにより、作業の内容次第では固定ハンドルが邪魔にならないので作業がスムーズとなり、作業の効率をあげることができる。
第三発明のバイスは、前記複数の挟持部は互いに平行して2つ配置され、前記2つの挟持部の対向するそれぞれの面には、平行に配置された前記挟持部と同方向に配置された横溝と、前記横溝に対し略直交方向に配置された縦溝とを備えていることを特徴とする。
第三発明のバイスによれば、2つの挟持部の対向する面にはそれぞれ横溝と縦溝とが配置されている。これにより、作業者はこの横溝又は縦溝の位置において工作物を挟み込むことができる。したがって、丸や歪な形の工作物であっても、この溝に工作物を嵌め込むことにより工作物をしっかりと固定することができる。
第四発明のバイスは、前記2つの挟持部のそれぞれに対し磁石により固定する合成樹脂製のパッドを備えたことを特徴とする。
第四発明のバイスによれば、挟持部の硬度よりも柔らかいプラスチックなどの合成樹脂製のパッドを2つの挟持部間に磁石で固定した。これにより、作業者は柔らかい工作物を挟んで固定したい場合には、必要に応じてパッドを挟持部に磁石で固定して、このパッド間において工作物を挟んで固定することができる。したがって、作業者は工作物を傷つけないように固定することができるので、繊細な工作物であってもよい作品を仕上げることができる。
第五発明のバイスは、前記パッドの対向するそれぞれの面には、平行に配置された前記挟持部と同方向に配置された横溝と、前記横溝に対し略直交方向に配置された縦溝とを備えていることを特徴とする。
第五発明のバイスによれば、パッドにも、2つの挟持部の対向する面にはそれぞれ横溝と縦溝とが配置されている。これにより、パッドを使用した場合であっても作業者はこの横溝又は縦溝の位置において工作物を挟み込むことができる。したがって、丸や歪な形の工作物であっても、この溝に工作物を嵌め込むことにより、工作物をしっかりと固定することができる。
第六発明のバイスは、前記挟持部には、ピンを挿入して固定しうる複数の固定穴が形成されていることを特徴とする。
第六発明のバイスによれば、作業者は必要に応じてピンを固定穴に挿入し固定して使用することができる。これにより、挟持部では固定しにくいものでも、複数の固定穴からこの工作物の大きさや形状に合わせて、ピンを固定穴に挿入して工作物を掴むことができるので、複雑な形状の工作物を挟むことができ、また、加工や磨き、接着などの細かな作業を楽に行うことができる。
第七発明のバイスは、前記ジョイント部は、自在継手部を備え、前記自在継手部を介して、前記ヘッド部と、前記取付部とを互いに回動自在に接続することを特徴とする。
第七発明のバイスによれば、作業者は自在継手部を介してヘッド部を自由に回転したり、角度調整をしたりすることができる。これにより、作業者は作業内容、目的に合わせてヘッド部を自由に動かして作業者の目線に合わせることができるので、作業がしやすく、作業の効率を上げることができる。
第八発明のバイスは、前記取付部は、作業台に付着する吸盤部を備え、前記吸盤部を介して、前記ヘッド部、又は、前記ジョイント部を作業台に対し固定することを特徴とする。
第八発明のバイスによれば、取付部は吸盤部により作業台に付着する吸盤式の構造となっている。したがって、平らなところであれば何処にでも吸盤部により付着してバイスを固定することができる。これにより、使用場所を問わずに持ち運んで固定して使用することができ便利である。また、ヘッド部と取付部とを直接接続してヘッド部の向きを自由に動かすことができない場合には挟持部の角度が作業者の作業内容に合った方向にならない場合がある。その場合は、取付部の作業台への固定状態を解除して、バイスにより固定した工作物の向きを作業内容に合わせた向きにした後、再びワンタッチで素早く固定し直すことができる。このため、ヘッド部の接続状態を変えることにより作業の内容が変わっても、取付部が回転の役目も果たすことができるため、作業者は作業内容に関わらず作業者の作業形態に応じて効率良く作業を行うことができる。
本発明によれば、作業者の作業内容、作業の目的、又は作業する場所を問わずに、工具を使わないで簡単にバイス全体の高さを変えることができ、バイスの形状も変えることができる。
第1実施形態のバイスの一実施形態を示す全体図である。 図1のバイスを構成するヘッド部を取付部に直接接続してバイスを構成した状態を示す全体図である。 図1のバイスを構成するヘッド部を下から見た斜視図である。 図1のバイスを構成するジョイント部を下から見た斜視図である。 図1のバイスを構成する取付部を側面から見た側面図である。 図3Aのヘッド部を構成するヘッド部本体を上から見た斜視図である。 図3Aのヘッド部を構成するホールド部を上から見た斜視図である。 図4Bのホールド部を構成する挟持部に固定する口金パッドを上から見た斜視図である。 図3Bのジョイント部を構成する自在継手部を側面から見た側面図である。 図3Bのジョイント部を構成するジョイント部基台を側面から見た側面図である。 図3Bのジョイント部を構成するジョイント部固定部を下から見た斜視図である。 図3Bのジョイント部を構成するジョイント部固定ネジ部を側面から見た側面図である。 図1のバイスを構成するジョイント部を上から見た斜視図である。 図5Aの自在継手部を図5Bのジョイント部基台に取り付けた状態で左右に傾けた状態を示す図である。 図1のバイスを構成する取付部を上から見た斜視図である。 図6Aの取付部を構成する吸盤部を上から見た斜視図である。 図6Aの取付部を構成する吸盤部基台を下から見た斜視図である。 バキュームがかかっていない状態の図6Bの吸盤部を上から見た斜視図である。 バキュームがかかった状態の図6Bの吸盤部を上から見た斜視図である。 バキュームがかかった状態の図6Bの吸盤部を下から見た斜視図である。 固定台に工作物を固定した状態を示す図である。 図2のバイスを構成するヘッド部に図7Aの工作物を固定した状態を示す全体図である。 第1実施形態のバイスを構成するヘッド部の第1ネジ部と同じネジ機構を有する第2実施形態のヘッド部を下から見た斜視図である。 図8Aのヘッド部を図3Cの取付部に接続した状態を示す全体図である。 図8Aのヘッド部を図3Bのジョイント部及び図3Cの取付部に接続した状態を示す全体図である。 第1実施形態のバイスを構成する取付部の第4ネジ部と同じネジ機構を有する第3実施形態の取付部を下から見た斜視図である。 図3Aのヘッド部及び図3Bのジョイント部を図9Aの取付部に接続した状態を示す全体図である。 図1のバイスを用いた作業例の手順を示す図である。 図10Aに続く作業例の手順を示す図である。 図1のバイスを用いた作業例の手順を示す図である。 図4Bのホールド部で加工物を固定した作業例を示す図である。 図4Cの口金パッドで加工物を固定した作業例を示す図である。 図4Bのホールド部を構成する挟持部に設けられた固定穴に挿入した複数の棒ピンで加工物を固定した作業例を示す図である。
以下、本発明の第1実施形態について、図1から図7Bを参照して説明する。
[第1実施形態]
[全体概略]
図1、図3A〜図3Cに示すように、第1実施形態に係るバイス1は、工作物を挟んで固定するホールド部13と、第1ネジ部11とを有するヘッド部10と、第2ネジ部61と第3ネジ部62とを有するジョイント部60と、第4ネジ部81を有する取付部80とを備える。
図3A〜図3Cに示すように、第1ネジ部11と第3ネジ部62とは同じネジ機構により形成されている。また、第2ネジ部61と第4ネジ部81とは同じネジ機構により形成されている。すなわち、図3Aのヘッド部10の第1ネジ部11と、図3Bのジョイント部60の第3ネジ部62は同じネジ山に形成されている。また、図3Bのジョイント部60の第2ネジ部61と、図3Cの取付部80の第4ネジ部81は同じネジ山に形成されている。
したがって、作業者は、図1、図3A〜図3Cに示すように、第1ネジ部11と第2ネジ部61とを介してヘッド部10とジョイント部60とを接続するとともに、第3ネジ部62と第4ネジ部81とを介してジョイント部60と取付部80とを接続することにより、バイス全体の高さが高いバイス1を形成することができる。また、図2、図3A、図3Cに示すように、第1ネジ部11と第4ネジ部81とを介してヘッド部10と取付部80とを互いに直接接続することにより、ジョイント部60を介さない分だけバイス全体の高さが低いバイス1を形成することができる。
[ヘッド部10]
図3A、図4A、図4Bに示すように、ヘッド部10は、第1ネジ部11を有するヘッド部本体12と、工作物を挟んで固定するホールド部13と、工作物を締め付けて固定するハンドル25とを備える。
[ヘッド部本体12]
図3A、図4Aに示すように、ヘッド部本体12は、略円筒形状に形成されたヘッド部基台15と、ヘッド部基台15の上方において対向して一対に形成されたヘッド部上台16,16とを有する。第1ネジ部11は、ヘッド部本体12の下方において、この円筒形状に形成されたヘッド部基台15の内面に沿って溝が切られた雌ネジとして形成されている。
図4Aに示すように、対向して一対に形成されたヘッド部上台16,16の間には、ヘッド部溝17が形成されている。一対のヘッド部上台16,16の上端縁には、それぞれ対向するヘッド部上台16,16に向かって延設されたヘッド部フランジ18,18が形成されている。また、ヘッド部溝17の長さ方向略中央部には、それぞれ対向するヘッド部上台16,16に向かって凸設した固定凸片19,19が形成されている。
ヘッド部溝17には、溝に沿って締付ネジ20が配置されている。締付ネジ20は細円筒形状に形成され、長さ方向略中央位置に形成されたネジ軸部23を中心に、それぞれ反対方向に溝が切られた左側締付ネジ21と右側締付ネジ22とにより形成されている。ハンドル25には、六角柱形状に形成されたハンドル固定部26が形成されている。そして、締付ネジ20の長さ方向両端には、ハンドル固定部26を挿入し固定しうるハンドル固定穴24が軸方向に沿って形成されている。ハンドル25は、このハンドル固定穴24を介して、ヘッド部10に対し着脱自在に構成されている。
[ホールド部13]
図4Bに示すように、ホールド部13は、鉄などの金属素材の2つの挟持部31により形成されており、挟持部31,31は互いに平行して配置されている。2つの挟持部31,31の対向するそれぞれの挟持面35,35には、平行に配置された挟持部31,31と同方向に配置された挟持面横溝36と、挟持面横溝36に対し略直交方向に配置された3つの挟持面縦溝37a,37b,37cとを備える。また、挟持部31,31の上方には、短円柱形状に形成された棒ピン39を挿入して固定しうる複数の固定穴38が形成されている。
挟持部31,31の下方には、ヘッド部本体12のヘッド部溝17と係合しうるスライド部32が下方に突設して設けられている。また、このスライド部32の先端から左右方向へ延設されたスライド部凸片33,33が形成されている。スライド部32には、ヘッド部本体12に配置された締付ネジ20と螺合しうる締付ネジ受孔部34が設けられている。
ホールド部13のスライド部32を、ヘッド部本体12のヘッド部溝17に対しスライド自在に嵌め込むとともに、各挟持部31,31と、左側締付ネジ21及び右側締付ネジ22とを互いに螺合する。そして、作業者がこのハンドル25を回転することにより、左側締付ネジ21及び右側締付ネジ22が、それぞれ逆方向に形成された溝を介して2つの挟持部31,31間の間隔を狭め、2つの挟持部31,31間に配置された対象物を締め付けて固定する。また、作業者がこのハンドル25を逆方向に回転することにより、2つの挟持部31,31間の間隔を広げ、2つの挟持部31,31間において固定されていた対象物の締め付けを解除する。この2つの挟持部31,31間に配置されて、締め付けられる対象物は、工作物であってもよいし、また、図7Aのように、工作物100を固定した固定台101であってもよい。
図4Bのホールド部13の開閉は、図4Aの締付ネジ20によって、ハンドル25を回して行い、対象物を締め付けて固定することができる。締付ネジ20は、長さ方向略中央に配置されたネジ軸部23から左右のネジのネジ山の向きが違うため、作業者がハンドル25を回すことによって、一対に形成されている挟持部31,31がお互いに中央に寄ってきて対象物を挟むことができる。また、作業者がハンドル25を反対に回すことによって、挟持部31,31がお互いに離れて、挟持部31,31間に挟んでいた挟持部を外すことが可能である。また、ハンドル固定穴24は締付ネジ20の長さ方向両端に設けられていることから、ハンドル25は、ヘッド部10の左右方向どちらにおいても取り付けることができるとともに、取り外し可能である。
図4Bのホールド部13の多数の固定穴38は、挟持部31,31で固定しにくいものでも、付属の棒ピン39を固定穴38に挿入して対象物である工作物を掴むことができる。また、図4Bのホールド部13の挟持部31,31には、丸いものでもしっかり固定できる挟持面横溝36及び挟持面縦溝37a,37b,37cを入れている。また、図4Cの口金パッド14は、プラスチックなどの合成樹脂により形成され、図4Bのホールド部13の挟持部31,31と同様の溝であるパッド挟持面横溝53、パッド挟持面縦溝54a,54b,54cを入れている。図4Bのホールド部13の挟持部31,31に永久磁石により形成された磁石52,52で固定できる。
[口金パッド14]
図4Cに示すように、2つの挟持部31,31(図4B)のそれぞれに対し磁石52,52により固定する合成樹脂製の口金パッド14を備える。この口金パッド14は、2つのパッド27,27により形成されている。パッド27,27は、工作物を挟み込む矩形状のパッド挟持面50,50と、パッド挟持面50,50の上方から互いに対向する方向に延設されたパッド上面51,51とを有する。
パッド挟持面50,50には、平行に配置された挟持部31,31(図4B)と同方向に配置されたパッド挟持面横溝53と、パッド挟持面横溝53に対し略直交方向に配置された3つのパッド挟持面縦溝54a,54b,54cとを備えている。
磁石52,52は、パッド挟持面50,50に設けられたパッド挟持面横溝53及びパッド挟持面縦溝54a,54b,54cが設けられている反対側に配置されている。
[ジョイント部60]
図3B、図5A〜図5Eに示すように、ジョイント部60は、第2ネジ部61を有するジョイント部固定ネジ部66と、ジョイント部固定ネジ部66を固定する自在継手部63と、自在継手部63を回動自在に固定するジョイント部基台64と、第3ネジ部62を有し、ジョイント部基台64を固定するジョイント部固定部65とを備える。
[自在継手部63]
図5Aに示すように、ユニバーサルジョイントからなる自在継手部63は、略球状の球体67と、球体67から上方に延設された六角柱形状の回動軸68と、回動軸68の端部に配置されたジョイント取付ネジ69とを有する。
[ジョイント部基台64]
図5Bに示すように、ジョイント部基台64は、上方が開口された略椀状に形成されたジョイント基台本体70と、ジョイント基台本体70の下端部周縁において外方に延設された基台フランジ部71とを備える。ジョイント基台本体70の内方には、自在継手部63の球体67と略同寸法に形成された空洞状の球体受部72が形成されている。また、ジョイント基台本体70の外側円には、自在継手部63の回動軸68の外形寸法よりも大きい寸法に形成されたU字型の間隙78が形成されている。
[ジョイント部固定部65]
図5Cに示すように、ジョイント部固定部65は、略短円筒形状に形成された第3ネジ基台部73と、第3ネジ基台部73の上端部周縁において内方に向かって延設されたジョイント基台フランジ部74とを備える。第3ネジ部62は、第3ネジ基台部73の内側面に沿って配置された溝が切られた雌ネジとして形成されている。図3A、図3Bに示すように、第1ネジ部11のネジの直径d1と、第3ネジ部62のネジの直径d3は略同じ径により形成され、第1ネジ部11と、第3ネジ部62はそれぞれ同じネジ機構により形成されている。
[ジョイント部固定ネジ部66]
図5Dに示すように、ジョイント部固定ネジ部66は、短円筒形状に形成された第2ネジ基台部75を備える。第2ネジ部61は、第2ネジ基台部75の外側面に沿って配置された溝が切られた雄ネジとして形成されている。
図5Eに示すように、ジョイント部固定ネジ部66の内側は板状部材により閉止され、ジョイント部固定ネジ部66の中心位置には、ジョイント取付ネジ69(図5A)を挿通しうる固定孔部76が形成されている。固定孔部76に自在継手部63のジョイント取付ネジ69を挿通し、このジョイント取付ネジ69をボルト77で固定することにより、ジョイント部固定ネジ部66を自在継手部63に接続することができる。
図5A〜図5Eに示すように、ジョイント部60の構造は、自在継手部63、ジョイント部基台64、ジョイント部固定部65、ジョイント部固定ネジ部66のパーツを組み合わせることにより形成される。図5Aの自在継手部63はジョイント部60の中心軸で球体67によって自在に360度回転する。図5BのU字型に形成されたパーツであるジョイント部基台64は、自在継手部63の球体67を固定し、ジョイント部基台64のU字型の間隙78に自在継手部63の回動軸68を傾けることにより、ジョイント部に接続されたヘッド部10(図1)の角度を変える役目を果たすことができる。
図5Aの球体67は360度回転するので、どの位置でも図5Aの中心軸をU字型の間隙78に傾けることによって角度を変えることができる(図5F参照)。図5Cは、図5Bのジョイント部基台64の縁である基台フランジ部71に、ジョイント部固定部65のジョイント基台フランジ部74をかぶせて自在継手部63とジョイント部基台64を固定しながら、第3ネジ部62で図6Aの取付部80の第4ネジ部81に固定する。図5Dは、図3Aのヘッド部10の第1ネジ部11を固定するネジ機構の第3ネジ部62を有するジョイント部固定ネジ部66で、図5Aのジョイント取付ネジ69を差し込んで図5Eのボルト77で固定することによって、図5Eのジョイント部60ができる構造に形成されている。
[取付部80]
図3C、図6A〜図6Fに示すように、取付部80は、第4ネジ部81を有する吸盤部基台82と、作業台2に付着する吸盤部83とを備える。
[吸盤部基台82]
図6A、図6Cに示すように、吸盤部基台82は、下方が開口し略直方体形状に形成された吸盤部筐体99と、吸盤部筐体99の上方に形成された略短円筒形状の第4ネジ基台部84と、第4ネジ基台部84の上方に形成された略短円筒形状の球体受皿85と、吸盤部筐体99の下方に突設して形成された一対のスライド固定部92,92と、レバー固定孔96が形成されたレバー固定孔部95とを有する。
第4ネジ部81は、第4ネジ基台部84の外側に沿って溝が切られた雄ネジとして形成されている。また、吸盤部筐体99の外方周縁には、吸盤部筐体99の外周に沿って吸盤部筐体縁99aが形成されている。第2ネジ部61のネジの直径d2(図3B)と、第4ネジ部81のネジの直径d4(図3C)は略同じ径により形成され、第2ネジ部61と、第4ネジ部81はそれぞれ同じネジ機構により形成されている。
吸盤部筐体99の一側面には、レバー貫通孔97が形成され、このレバー貫通孔97には、吸盤部83を作業台に固定するための固定レバー87の一部が貫通して固定されている。また、吸盤部筐体99の上面略中央位置には、一対のスライド固定部92,92間においてスリット94が形成されている。スライド固定部92,92は、横断面略コ字状に形成され、それぞれスライド溝93,93が形成されている。
[吸盤部83]
図6B、図6Dに示すように、吸盤部83は、略正方形に形成された基面98と、基面98の4辺に形成された凸型片88,88,88,88と、基面98の略中央位置に形成された固定面89と、固定面89の上方に形成された固定片90とを有する。固定レバー87は、取付部80の外方に突出し作業者が操作する固定レバー操作部87aと、固定レバー操作部87aに対し折曲して延設された固定レバー基部87bと、固定レバー基部87bに対しクランク状に折曲して延設された固定レバー固定部87cとにより構成される。
基面98は、一定の力を加えることにより容易に撓む薄板状のゴム素材により形成されている。固定面89は、薄板状の鉄などの金属素材により形成されている。固定面89は基面98と接着され一体型となっている。固定片90は、固定面89の上方において立設された薄板状の金属素材により形成されている。固定片90は固定面89と一体に形成され一体型となっている。そして、この固定片90の略中央位置には、楕円形状に形成されたレバースライド孔部91が形成されている。そして、固定レバー87を構成する固定レバー固定部87cは、この固定片90に形成されたレバースライド孔部91内に貫通して配置されている。凸型片88,88,88,88は、辺の略3分の1の長さ寸法をもって基面98の辺に沿って形成されている。
図6Aに示すように、取付部80の上面に設けられた球体受皿85のテーパー面86は、図5Aのジョイント部60を構成する自在継手部63の球体67の受け皿として機能する。第4ネジ基台部84の第4ネジ部81は、図3Bのジョイント部60の第3ネジ部62、又は、図3Aのヘッド部10の第1ネジ部11と接続するネジとして機能する。
図6Dに示すように、奥の方に倒れている固定レバー操作部87aを、図6Eに示すように作業者が手前に倒すと、固定レバー基部87bを中心として、クランク状に折曲された固定レバー固定部87cが上方に上がる。この固定レバー固定部87cが上方へ上がることにより、固定レバー固定部87cが貫通して配置された固定片90及び固定面89に接着されている基面98の中央位置も上方に上がる。したがって、固定レバー87は、作業者が手前に倒すと、吸盤部83による付着により基面98と作業台2との間にバキュームがかかり取付部80(図6A)がロックされ、バイス1を作業台2に固定できる。また、作業者が固定レバー87を反対に倒すと、吸盤部83によるロックが解除され、作業台2に対するバイス1の固定を解除できる。
図6A〜図6Cに示すように、凸型片88,88,88,88は、固定面89の吸盤部筐体縁99aに被さっており、作業者が吸盤部83によるバキュームをかけたとき、吸盤部基台82をしっかり固定する。図6Cのスライド溝93,93は、図6D、図6Eに示すように、固定片90をスライドさせる際に補助する補助溝として機能する。スリット94は、固定レバー87を手前に倒すことにより、スライドして上に上がってきた固定片90をスリット94に収める機能を有する。
図6Dは、バキュームをかける固定レバー87を、図6Cのレバー貫通孔97からレバースライド孔部91に入り、図6Cのレバー固定孔96を通って、図示しないが、ワッシャーで止めた状態の図である。
図6Eは、固定レバー87を手前に倒してバキュームをかけた状態の図である。固定レバー87を手前に倒すと、中央の金属である固定面89及び固定片90は、スライド固定部92のスライド溝93(図6C)でスライドし、固定面89付近の基面98が一緒に上に上がる。これにより、図6Fに示すように、基面98の下面の裏中央部分がへこんで基面98と作業台2間との間にバキュームをかけることができる。
次に、図3A、図3B、図6Aを参照して、ヘッド部10と、ジョイント部60を、取付部80に接続して、図1のバイス1を構成する方法について説明する。
はじめに、図3Aのヘッド部10の第1ネジ部11を、図3Bのジョイント部60の第2ネジ部61にあわせて、締めて固定する。そして、図3Bのジョイント部60の自在継手部63を構成する球体67を、図6Aの取付部80の球体受皿85に乗せて、図3Bのジョイント部60の第3ネジ部62を、図6Aの取付部80の第4ネジ部81に合わせて締めて固定する。
次に、図3A、図6Aを参照して、ヘッド部10を、取付部80に接続して、図2のバイス1を構成する方法について説明する。
図3Aのヘッド部10の第1ネジ部11と、図3Bのジョイント部60の第3ネジ部62のネジ山は同じなので、そのまま、図3Aのヘッド部10の第1ネジ部11を、図6Aの取付部80の第4ネジ部81に合わせて締めて固定する。
図7A、図7Bを参照して、バイス1の作業例について説明する。
図7A、図7Bは、ヘッド部10を取付部80に直接取り付けて、彫刻する材料である工作物100を固定台101に固定して、さらにその固定台101をバイス1に固定して作業する例を示す。
最初に、彫刻する材料である工作物100を、お湯につけるだけで自由自在な形が作れるヒートフォーム105と呼ばれる樹脂で固定する。彫刻を行う際には、材料である工作物100が動いては意味がないので、固定台101に固定することでしっかりと固定する必要がある。したがって、この固定台101をバイス1に挟み込み、固定レバー87を手前に倒して締めることにより、この固定台101をバイス1にしっかりと固定することができる。
図7Bに示すように、彫刻などの材料である工作物100を固定台101に固定して、さらに固定台101をバイス1に固定する場合には、バイス1全体の高さを低くすることができる。これにより、作業者は上からの目線で作業することができるので、作業者の姿勢にあった状態になるので、作業を楽に行うことができる。
さらに、彫刻の向きを変えるときは、取付部80が作業台2に付着する吸盤部83により構成されるバキューム構造であることから、バイス1を作業台2に対しワンタッチで素早く固定できる。これにより、作業者は取付部80を移動して、彫刻が固定されているヘッド部10を作業者の作業のしやすい方向に向かせることができる。その際に、ハンドル25が邪魔である場合は、ハンドル25を外すこともできるので、バイス1を彫刻台の代わりとしても使用できる。
[第2実施形態]
図8A〜図8Cを参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、第2実施形態では、口金である挟持部31,31を有するヘッド部10を、大きな挟持部111a,111bを有するヘッド部10aに変え、ヘッド部の種類を変えて形状の違うバイス1aとした点で異なる。
図8Aに示すように、2つの挟持部111aのうち、一方の挟持部111aは固定され、他の挟持部111bは、ヘッド部10aに形成されたスライド軸110に沿ってスライドする。作業者が、ハンドル25aに連結された締付ネジ20aを回転させることにより挟持部111a,111bの対向する挟持面35a,35aにより工作物を挟んで固定するように構成されている。
図8Aは、図8Aのヘッド部10aの第1ネジ部11aを、図3Aのヘッド部10の第1ネジ部11と同じネジ機構にした例を示す。第1ネジ部11aのネジの直径d5と、図3Bの第3ネジ部62のネジの直径d3は略同じ径により形成され、第1ネジ部11aと、第3ネジ部62はそれぞれ同じネジ機構により形成されている。
図8Bは、図8Aのヘッド部10aを図6Aの取付部80に直接固定して、バイス1a全体の高さを低くした例を示す。図8Cは、図8Aのヘッド部10aを図3Bのジョイント部60、及び図6Aの取付部80に固定して、大きい工作物112を固定した例を示す。したがって、ヘッド部10の種類を変えて形状の違うバイス1とすることで、作業の目的、内容が変わっても対応することができる。
[第3実施形態]
図9A、図9Bを参照して、本発明の第3実施形態について説明する。
基本的な構成は第1実施形態と同様であるが、第1実施形態では、図6Aに示すように、取付部80は吸盤部83を有し、この吸盤部83によりバイス1を作業台2に付着して固定していたのに対し、第3実施形態では、コの字型のクランプ式の取付部80aによりバイス1bを作業台2に固定する点で異なる。
図9Aは、図9Aの取付部80aの第4ネジ部81aを、図6Aの取付部80の第4ネジ部81と同じネジ機構とした例を示す。第2ネジ部61(図3B)のネジの直径d2と、第4ネジ部81aのネジの直径d6は略同じ径により形成され、第2ネジ部61(図3B)と、第4ネジ部81aはそれぞれ同じネジ機構により形成されている。
図9Aに示すように、取付部80aには、コの字型のクランプ120が形成されている。クランプ120は、平板状に形成されたクランプ基部122と、クランプ基部122の上方において90度に折曲して延設されたクランプ挿入片121と、クランプ基部122の下方において90度に折曲して延設されたクランプ固定片123と、クランプ固定片123に形成された軸孔を貫通して配置されたクランプ固定軸124と、クランプ固定軸124の上端部に配置された円盤状のクランプ固定盤125と、クランプ固定軸124の下端部に配置されたクランプハンドル126とを有する。
図示しないが、クランプ挿入片121は、取付部80aの内部において、取付部80aと固定され、一部が取付部基台82aの側面に形成されたクランプ挿入口130から突出している。クランプ固定軸124にはネジ溝が切られており、また、クランプ固定片123に形成された軸孔にもクランプ固定軸124に設けられたネジ溝と螺合するネジ溝が切られている。
したがって、作業者がクランプハンドル126を右方向に回転させることにより、クランプ固定軸124を回転させ、クランプ固定盤125を上方に上げることができる。これにより、図9Bに示すように、クランプ固定盤125と取付部80aを構成する取付部下部83aとにより配置された作業台2を挟んで固定することができる。
図9Bは、図3Aのヘッド部10、図3Bのジョイント部60を、図9Aのクランプ型の取付部80aに固定した例を示す。したがって、取付部80を同じネジ機構にし、簡単なコの字型のクランプ式にすることで、吸盤部83では固定できない場所でもバイス1bを作業台2に固定して使用することができる。
次に、図10A〜図10Cを参照して、第1実施形態のバイス1によりヤスリがけを行う際の作業例について説明する。
図10Aは、ヘッド部10の角度を変えて、工作物である加工物141を固定し、ヤスリ140でヤスリがけを行っている例を示す。図10Cに示すように、ジョイント部60は360度回転するとともに、図10Aに示すように、ヘッド部10aを傾けることにより、ヘッド部10の角度を45度まで傾けることができる。
さらに、図10Bに示すように、ジョイント部60の自在継手部63を構成する回動軸68を、自在継手部63のジョイント部基台64に形成されたUの字型の間隙78に合わせて倒すことにより、ヘッド部10の角度を90度まで傾けることができる。
したがって、図10B、図10Cに示すように、ジョイント部60は、自由に回転したり角度を変えたりすることができるので、作業内容に応じてヘッド部10の回転、角度調整が自由自在に変えることで、目線の高さ、姿勢に合わせた角度を調整できるので、作業者は楽な姿勢で作業を行うことができる。
次に、図11A〜図11Cを参照して、第1実施形態のバイス1によりヘッド部10のホールド部13に工作物である加工物150,161,170を固定して作業する例を示す。
図11Aは、ホールド部13の口金である挟持部31,31の挟持面35に縦に設けられた挟持面縦溝37bに、丸い加工物150を固定した例を示す。図11Bは、図11Aの挟持部31,31と同じ溝である挟持面縦溝37bを有し、挟持部31,31の挟持面35,35に永久磁石である磁石52,52(図4C)で固定できるプラスチック製の口金パッド14をホールド部13に固定して、丸線の加工物161を糸鋸160で切断する例を示す。図11Cは、ホールド部13の挟持部31,31に形成されている多数の固定穴38に、付属の棒ピン39を挿入して、この複数の棒ピン39により加工物170である石枠を固定して、変形石を石枠に接着する例を示す。
したがって、図11Aに示すように、ヘッド部10は、ホールド部13の挟持部31,31に、挟持面横溝36と、挟持面縦溝37a,37b,37cを入れることで、丸い加工物150でもしっかりと固定できるので、作業がしやすくなり、作業者の作業の効率を向上することができる。
さらに、図11Bに示すように、挟持部31,31と同じ溝があり、挟持部31,31の挟持面35に永久磁石で固定できるプラスチック製の口金パッド14を備えることにより、加工物161を傷つけないように固定することができる。したがって、繊細な工作物でもしっかりと固定することができ、作業者はよい作品を制作することができる。さらに、図11Cに示すように、ホールド部13に固定穴38を備えていることにより、ホールド部13の挟持部31,31では固定しにくいものでも、複数の固定穴38に付属の棒ピン39をそれぞれ挿入して固定し、この固定された複数の棒ピン39同士により、加工物170を掴むことができるので、歪な形をした工作物であっても容易に固定し、接着などの繊細な作業を楽に行うことができる。
[その他の実施例]
本発明の第2実施形態のヘッド部は、大きな挟持部111a,111bを有するヘッド部10aに変え、形状の違うバイス1aの例を示しているが、他のヘッド部、例えば作業の目的別のヘッド部などで、小さい加工物専用のヘッド部でもよい。また、第3実施形態では、コの字型のクランプ式の取付部80aにより、バイス1bを作業台2に固定する例を示しているが、他の方法、例えば取付部を直接ネジで作業台に固定する方法でもよい。
1・・・バイス
1a・・・バイス
1b・・・バイス
2・・・作業台
10・・・ヘッド部
10a・・・ヘッド部
11・・・第1ネジ部
12・・・ヘッド部本体
13・・・ホールド部
14・・・口金パッド
15・・・ヘッド部基台
15a・・・ヘッド部基台
16・・・ヘッド部上台
17・・・ヘッド部溝
18・・・ヘッド部フランジ
19・・・固定凸片
20・・・締付ネジ
20a・・・締付ネジ
21・・・左側締付ネジ
22・・・右側締付ネジ
23・・・ネジ軸部
24・・・ハンドル固定穴
25・・・ハンドル
25a・・・ハンドル
26・・・ハンドル固定部
27・・・パッド
31・・・挟持部
32・・・スライド部
33・・・スライド部凸片
34・・・締付ネジ孔部
35・・・挟持面
35a・・・挟持面
36・・・挟持面横溝
37a・・・挟持面縦溝
37b・・・挟持面縦溝
37c・・・挟持面縦溝
38・・・固定穴
39・・・棒ピン
50・・・パッド挟持面
51・・・パッド上面
52・・・磁石
53・・・パッド挟持面横溝
54a・・・パッド挟持面縦溝
54b・・・パッド挟持面縦溝
54c・・・パッド挟持面縦溝
60・・・ジョイント部
61・・・第2ネジ部
62・・・第3ネジ部
63・・・自在継手部
64・・・ジョイント部基台
65・・・ジョイント部固定部
66・・・ジョイント部固定ネジ部
67・・・球体
68・・・回動軸
69・・・ジョイント取付ネジ
70・・・ジョイント基台本体
71・・・基台フランジ部
72・・・球体受部
73・・・第3ネジ基台部
74・・・ジョイント基台フランジ部
75・・・第2ネジ基台部
76・・・固定孔部
77・・・ボルト
78・・・間隙
80・・・取付部
80a・・・取付部
81・・・第4ネジ部
81a・・・第4ネジ部
82・・・吸盤部基台
82a・・・取付部基台
83・・・吸盤部
83a・・・取付部下部
84・・・第4ネジ基台部
85・・・球体受皿
85a・・・球体受皿
86・・・テーパー面
87・・・固定レバー
87a・・・固定レバー操作部
87b・・・固定レバー基部
87c・・・固定レバー固定部
88・・・凸型片
89・・・固定面
90・・・固定片
90a・・・固定片
91・・・レバースライド孔部
92・・・スライド固定部
93・・・スライド溝
94・・・スリット
95・・・レバー固定孔部
96・・・レバー固定孔
97・・・レバー貫通孔
98・・・基面
99・・・吸盤部筐体
99a・・・吸盤部筐体縁
100・・・工作物
101・・・固定台
102・・・固定台基部
103・・・固定台支持部
104・・・固定台内部
105・・・ヒートフォーム
110・・・スライド軸
111a・・・挟持部
111b・・・挟持部
112・・・工作物
120・・・クランプ
121・・・クランプ挿入片
122・・・クランプ基部
123・・・クランプ固定片
124・・・クランプ固定軸
125・・・クランプ固定盤
126・・・クランプハンドル
130・・・クランプ挿入口
140・・・ヤスリ
141・・・加工物
150・・・加工物
160・・・糸鋸
161・・・加工物
170・・・加工物

Claims (8)

  1. 工作物を挟んで固定するホールド部と、第1ネジ部とを有するヘッド部と、
    第2ネジ部と、第3ネジ部とを有し、前記ヘッド部と接続するジョイント部と、
    第4ネジ部を有し、前記ヘッド部、又は、前記ジョイント部と接続し、前記ヘッド部、又は、前記ジョイント部を作業台に対し固定する取付部と、
    を備え、
    前記ヘッド部は、前記第1ネジ部と前記第2ネジ部とを介して前記ジョイント部と接続するか、又は、前記第1ネジ部と前記第4ネジ部とを介して前記取付部と接続し、
    前記ジョイント部は、前記第3ネジ部と前記第4ネジ部とを介して前記取付部と接続し、
    前記第1ネジ部と前記第3ネジ部、及び、前記第2ネジ部と前記第4ネジ部とは、それぞれ同じネジ機構により形成されていることを特徴とするバイス。
  2. 前記ホールド部は、複数の挟持部により構成され、
    前記ヘッド部は、前記複数の挟持部間の間隔を狭め、前記複数の挟持部間に配置された前記工作物を締め付けて固定するハンドルを備え、
    前記ハンドルは、前記ヘッド部に対し着脱自在に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のバイス。
  3. 前記複数の挟持部は互いに平行して2つ配置され、
    前記2つの挟持部の対向するそれぞれの面には、平行に配置された前記挟持部と同方向に配置された横溝と、前記横溝に対し略直交方向に配置された縦溝とを備えていることを特徴とする請求項2に記載のバイス。
  4. 前記2つの挟持部のそれぞれに対し磁石により固定する合成樹脂製のパッドを備えたことを特徴とする請求項3に記載のバイス。
  5. 前記パッドの対向するそれぞれの面には、平行に配置された前記挟持部と同方向に配置された横溝と、前記横溝に対し略直交方向に配置された縦溝とを備えていることを特徴とする請求項4に記載のバイス。
  6. 前記挟持部には、ピンを挿入して固定しうる複数の固定穴が形成されていることを特徴とする請求項2乃至5に記載のバイス。
  7. 前記ジョイント部は、自在継手部を備え、前記自在継手部を介して、前記ヘッド部と、前記取付部とを互いに回動自在に接続することを特徴とする請求項1乃至6に記載のバイス。
  8. 前記取付部は、作業台に付着する吸盤部を備え、
    前記吸盤部を介して、前記ヘッド部、又は、前記ジョイント部を作業台に対し固定することを特徴とする請求項1乃至7に記載のバイス。
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