JP2011016190A - U軸ホルダユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】ツールスライダの位置ずれを阻止するにあたり、簡単な構造で組み付け性に優れた阻止機構となるU軸ホルダユニットを提供する。
【解決手段】先端にカッタチップTが設けられたツールスライダ7を備え、主軸回転中心P回りの駆動軸5の回転量を、主軸回転中心Pと直交する方向のツールスライダ7の切込み送り量に変換する変換機構を備えたU軸ホルダユニット1において、ツールスライダ7に楔係合する楔部材16と、この楔部材16を押圧し、楔係合面16a、18aを介してツールスライダ7を主軸回転中心Pと直交する方向に常時付勢する圧縮コイルばね21と、を備えた構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、マシニングセンタ等の工作機械に装着されるU軸ホルダユニットに関する。
主軸回転中心回りの駆動軸の回転量を、主軸回転中心と直交する方向のツールスライダの切込み送り量に変換する変換機構を備えたU軸ホルダユニットの従来例として、特許文献1、2に記載のものが挙げられる。前記変換機構として、特許文献1には遊星歯車機構および差動歯車機構から構成した技術が記載されており、同文献の符号を付して説明すれば、駆動軸71の回転力を伝達用歯車72から差動歯車機構6を経て遊星歯車機構10に伝え、駆動用ベベルギヤ11の回転による送りねじ作用によってネジ棒31を移動させてスライド部3(ツールスライダ)をスライドさせる技術が記載されている。
一方、特許文献2には、前記変換機構としてラックアンドピニオン機構から構成した技術が記載されている。また、特許文献2にはツールスライダの切込み送り側への移動を阻止する技術が記載されており、同文献の符号を付して説明すれば、刃物台ブロック7に揺動自在に軸支されるレバー17の一端にバランスウェイト20を取り付け、バランスウェイト20に作用する遠心力をレバー17の他端からラックスライダ9(ツールスライダ)に伝達することでラックスライダ9の移動を阻止する技術が記載されている。
特開平5−301101号公報(段落[0007]〜[0013]) 特許第3293252号公報(段落[0010]、図5)
しかしながら、特許文献1の遊星歯車機構および差動歯車機構を用いた技術は、歯車などの構成部材の点数の多い構造となるため、製品の組み付け性が悪くなりやすいという問題がある。
また、特許文献2に記載されたツールスライダの移動阻止の技術については、レバーを刃物台ブロックに揺動自在に軸支する構造のため、やはり製品の組み付け性が悪くなりやすくなる。
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、遠心力等によって生じ得るツールスライダの位置ずれなどの移動を阻止するにあたり、簡単な構造で組み付け性に優れた移動阻止機構となるU軸ホルダユニットを提供することを目的としている。
前記課題を解決するため、本発明は、先端にカッタチップが設けられたツールスライダを備え、主軸回転中心回りの駆動軸の回転量を、主軸回転中心と直交する方向の前記ツールスライダの切込み送り量に変換する変換機構を備えたU軸ホルダユニットにおいて、前記ツールスライダに楔係合する楔部材と、該楔部材を押圧し、楔係合面を介して前記ツールスライダを主軸回転中心と直交する方向に常時付勢する付勢部材と、を備えたことを特徴とする。
当該構成によれば、ツールスライダに楔係合する楔部材と、楔部材を押圧し、楔係合面を介してツールスライダを主軸回転中心と直交する方向に常時付勢する付勢部材とにより、ツールスライダの位置ずれを阻止できる。楔係合方式の機構は構造も簡単で組み付け性にも優れるため、U軸ホルダユニットの製作コストを低減できる。
また、本発明は、前記付勢部材を前記駆動軸に外嵌される圧縮コイルばねとし、前記駆動軸と同軸に配されて駆動軸に沿って移動可能なリング部材を設け、前記圧縮コイルばねが前記リング部材を介して前記楔部材を押圧する構成としたことを特徴とする。
当該構成によれば、駆動軸の周りに圧縮コイルばねおよびリング部材が配されることとなり、これら部材のレイアウトスペースがコンパクトとなり、組み付け性も向上する。
また、本発明は、主軸回転中心を挟んで前記ツールスライダと対向するバランスウェイトスライダを備えたU軸ホルダユニットであって、前記バランスウェイトスライダに楔係合するバランス用楔部材を備え、前記リング部材は前記楔部材と前記バランス用楔部材の両方を押圧する構成としたことを特徴とする。
当該構成によれば、単体のリング部材によってツールスライダとバランスウェイトスライダの両方の位置ずれを阻止でき、部材点数の削減と部材のレイアウトスペースのコンパクト化が図れる。
また、本発明は、U軸ホルダユニットのハウジングには、前記ツールスライダおよび前記バランスウェイトスライダの各軸部を挿通させる挿通孔が形成され、各挿通孔にリング状のシール部材を付設して前記ハウジングの内部を密閉構造としたことを特徴とする。
当該構成によれば、ハウジングの内部を容易に密閉構造にすることができ、内部駆動系、内部各機構に対するクーラントや切粉の侵入を抑制できる。
また、本発明は、前記変換機構を、前記ツールスライダに形成されるカム溝と、前記駆動軸の先端面に偏心して突設され、前記カム溝に嵌入されるカムピンとからなるカム機構としたことを特徴とする。
当該構成によれば、変換機構の構造が簡単となって製作コストを低減できる。ツールスライダには楔部材と付勢部材とによって常に主軸回転中心と直交する方向に力が働いているため、カム溝とカムピンとのがたつきによるツールスライダの位置ずれも抑制される。
また、本発明は、前記変換機構を、前記ツールスライダに形成されるラックギアと、前記駆動軸に形成され、前記ラックギアに噛合するピニオンギアとからなるラックアンドピニオン機構としたことを特徴とする。
当該構成によれば、変換機構の構造が簡単となって製作コストを低減できる。ツールスライダには楔部材と付勢部材とによって常に主軸回転中心と直交する方向に力が働いているため、ラックギアとピニオンギアとのバックラッシによるツールスライダの位置ずれも抑制される。
本発明によれば、ツールスライダに楔係合する楔部材と、楔部材を押圧し、楔係合面を介してツールスライダを主軸回転中心と直交する方向に常時付勢する付勢部材とにより、ツールスライダの位置ずれを阻止できる。楔係合方式の機構は構造も簡単で組み付け性にも優れるため、U軸ホルダユニットの製作コストを低減できる。
本発明の第1実施例におけるU軸ホルダユニットの側断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ図1におけるA−A断面図、B−B断面図である。 本発明の第1実施例におけるツールスライダ周りの分解斜視図である。 本発明の第1実施例におけるカム機構の作用説明図である。 本発明の第1実施例における楔係合部の作用説明図である。 本発明の第2実施例におけるU軸ホルダユニットの側断面図である。 図6におけるC−C断面図である。 図6におけるD−D断面図である。 本発明の第2実施例における楔係合部の作用説明図である。
本発明について以下では、主軸回転中心回りの駆動軸の回転量を、主軸回転中心と直交する方向のツールスライダの切込み送り量に変換する変換機構として、カム機構から構成した第1実施例とラックアンドピニオン機構から構成した第2実施例とに分けて説明する。
「第1実施例」
図1ないし図5を参照して第1実施例について説明する。図1において、U軸ホルダユニット1の他端側には、マシニングセンタ等の工作機械の主軸(図示せず)にシャンク面同士の密着によって装着される着脱ホルダ2が一体に設けられている。この着脱ホルダ2はU軸ホルダユニット1のハウジング3に対して一体に成形されたものでもよいし、別部材であってもよい。
U軸ホルダユニット1のハウジング3には、主軸回転中心P回りに回転する入力軸4、駆動軸5と、入力軸4の回転速度に対し減速して駆動軸5を回転させる減速機6とが内蔵されている。詳述はしないが、着脱ホルダ2のプルスタッド2aは例えば着脱ホルダ2に対して回転自在に取り付けられ、主軸側の回転部材(図示せず)と連結して回転するようになっている。入力軸4はこのプルスタッド2aと一体的に連結することで回転する。また、プルスタッド2aが着脱ホルダ2に対して回転不能に構成されている場合には、例えばプルスタッド2aを中空とし、この中空部を介して主軸側の回転部材と入力軸4とが直接連結される。
U軸ホルダユニット1の一端側には、ハウジング3と駆動軸5との間に適宜な回転速度差を生じさせることで、主軸回転中心Pと直交する方向に移動するツールスライダ7が設けられている。ツールスライダ7は図3にも示すように略直方体形状のベース部7aと円柱状の軸部7bとを有しており、軸部7bの先端にはカッタチップTが設けられている。ツールスライダ7が移動する際には、ベース部7aがハウジング3の平面状の内壁部やハウジングキャップ8によってガイドされ、軸部7bがハウジング3の外壁に固設した平板状のハウジングプレート9の挿通孔10によってガイドされる。ハウジング3、ハウジングプレート9、ハウジングキャップ8は請求項に記載の「ハウジング」を構成する部材である。挿通孔10におけるハウジングプレート9の外面側は大径に形成されており、該大径部には、軸部7bとの隙間をシールするためのリング状のシール部材23が付設されている。
図2(b)に示すように、主軸回転中心Pを挟みツールスライダ7と対向してバランスウェイトスライダ11が設けられている。バランスウェイトスライダ11は、ツールスライダ7のベース部7a、軸部7bと同一形状のベース部11a、軸部11bを有した部材であり、主軸回転中心Pを挟んでツールスライダ7と反対方向に移動する。このバランスウェイトスライダ11についても、移動の際には、ベース部11aがハウジング3の平面状の内壁部やハウジングキャップ8によってガイドされ、軸部11bはシール部材23が付設されたハウジングプレート9の挿通孔10によってガイドされる。
本実施例において、後記するカム機構や楔係合機構は構造が簡単でコンパクトとなることから、これらは全てU軸ホルダユニット1のハウジング(ハウジング3、ハウジングプレート9、ハウジングキャップ8)に内蔵されており、ハウジングの内外を通して可動する構成部材は、ツールスライダ7の軸部7bとバランスウェイトスライダ11の軸部11bのみとなっている。したがって、前記したように軸部7b、11bが通る両挿通孔10をシール部材23でシールすることのみで、ハウジングの内部を容易に密閉構造にすることができ、内部駆動系、内部各機構に対するクーラントや切粉の侵入を抑制できる。
ツールスライダ7のベース部7aには、ツールスライダ7の移動方向と直交する方向でかつ主軸回転中心Pと直交する方向に沿ってカム溝12が形成されている。同様に、バランスウェイトスライダ11のベース部11aには、バランスウェイトスライダ11の移動方向と直交する方向でかつ主軸回転中心Pと直交する方向に沿ってカム溝13が形成されている。一方、駆動軸5の先端面には、カム溝12、13にそれぞれ嵌入されるカムピン14、15が主軸回転中心Pから偏心して突設されている。カムピン14、15は互いに主軸回転中心Pを挟んで180度反対の位置に突設されている。カムピン14、15としてはカムフォロアが好適である。
以上により、図4に示すように駆動軸5が回転すると、カムピン14、15が主軸回転中心P回りに回転変位してカム溝12、13内を移動し、カム溝12、13がカムピン14、15から押圧力を受けることでツールスライダ7、バランスウェイトスライダ11が主軸回転中心Pと直交する方向に移動する。
以上の構成からなるU軸ホルダユニット1において、本発明は、図1ないし図3に示すように、ツールスライダ7に楔係合する楔部材16と、この楔部材16を押圧し、楔係合面16a、18aを介してツールスライダ7を主軸回転中心Pと直交する方向に常時付勢する、本実施例では引き込み側に常時付勢する付勢部材17と、を備えたことを主な特徴とする。
ツールスライダ7のベース部7aには、楔係合面18aを形成した楔片18が一体に設けられており、楔部材16は、その楔係合面16aが楔片18の楔係合面18aに常時接面する態様で、ハウジング3の内壁等にガイドされて駆動軸5に沿って移動可能に設けられている。バランスウェイトスライダ11側にも同様の楔片19が一体に設けられ、この楔片19に楔係合するようにバランス用楔部材20が設けられる。楔部材16、バランス用楔部材20は例えば略三角形を呈した平板状部材から構成される。
付勢部材17は例えば圧縮コイルばね21からなる。駆動軸5の先端にはリング部材22が摺動可能に外嵌されており、圧縮コイルばね21はハウジング3の内壁とリング部材22とによって圧縮される態様で駆動軸5に外嵌されている。リング部材22は圧縮コイルばね21の付勢力を受けて楔部材16、バランス用楔部材20の両方を常に押圧している。
以上により、圧縮コイルばね21はリング部材22を介して楔部材16を主軸回転中心Pに沿って押圧し、その押圧力は楔係合面16a、18aによってツールスライダ7を引き込み側に付勢する力として作用する。勿論、前記したカム溝12、カムピン14のカム機構によりツールスライダ7がいかなるスライド位置まで移動したときも、図5に示すように、楔部材16は駆動軸5の脇の逃げ空間を通って後退しつつも楔係合面16a、18a同士の接面を維持し、ツールスライダ7を引き込み側に付勢する機能を維持する。バランスウェイトスライダ11側についても同様である。
本発明によれば、ツールスライダ7に楔係合する楔部材16と、この楔部材16を押圧し、楔係合面16a、18aを介してツールスライダ7を主軸回転中心Pと直交する方向に常時付勢する付勢部材17とを備えることにより、遠心力によるツールスライダ7の位置ずれ、カム溝12とカムピン14とのがたつきによるツールスライダ7の位置ずれを抑制できる。楔係合方式の機構は構造が簡単で組み付け性に優れ、U軸ホルダユニット1の製作コストを低減できる。
また、付勢部材17を駆動軸5に外嵌される圧縮コイルばね21とし、駆動軸5と同軸に配されて駆動軸5に沿って移動可能なリング部材22を設け、圧縮コイルばね21がリング部材22を介して楔部材16を押圧する構成とすれば、これら圧縮コイルばね21やリング部材22のレイアウトスペースがコンパクトとなり、組み付け性も向上する。
さらに、リング部材22が楔部材16とバランス用楔部材20の両方を押圧する構成とすれば、単体のリング部材22によってツールスライダ7とバランスウェイトスライダ11の両方の位置ずれを阻止でき、部材点数の削減と部材のレイアウトスペースのコンパクト化が図れる。
「第2実施例」
図6ないし図9を参照して第2実施例について説明する。なお、第2実施例における着脱ホルダ2、ハウジング3、入力軸4、駆動軸5、減速機6についての構成は第1実施例と同様であり、その説明は省略する。
U軸ホルダユニット31の一端側には主軸回転中心Pと直交する方向に移動するツールスライダ37が配設されている。ツールスライダ37は略直方体形状のベース部37aと円柱状の軸部37bとを有しており、軸部37bの先端にカッタチップTが設けられている。なお、軸部37bについては一対設けられている。ツールスライダ37が移動する際には、ベース部37a、軸部37bがハウジング3の平面状の内壁部やハウジングキャップ38、ハウジングプレート39の挿通孔40(図8)等によってガイドされる。挿通孔40にも第1実施例と同様の目的でリング状のシール部材53が付設されている。
第2実施例においても、図8に示すように、主軸回転中心Pを挟みツールスライダ37と対向してバランスウェイトスライダ41が設けられている。バランスウェイトスライダ41は、ツールスライダ37のベース部37a、軸部37bと同一形状のベース部41a、軸部41bを有した部材であり、主軸回転中心Pを挟んでツールスライダ37と反対方向に移動する。軸部41bが挿通する挿通孔40にも前記シール部材53が付設されている。
そして、後記するラックアンドピニオン機構や楔係合機構は構造が簡単でコンパクトとなることから、これらは全てU軸ホルダユニット31のハウジング(ハウジング3、ハウジングプレート39、ハウジングキャップ38)に内蔵されており、ハウジングの内外を通して可動する構成部材は、ツールスライダ37の軸部37bとバランスウェイトスライダ41の軸部41bのみとなっている。したがって、軸部37b、41bが通る両挿通孔40をシール部材53でシールすることのみで、ハウジングの内部を容易に密閉構造にすることができ、内部駆動系、内部各機構に対するクーラントや切粉の侵入を抑制できる。
ツールスライダ37のベース部37aとバランスウェイトスライダ41のベース部41aの各一側面にはそれぞれラックギア42、43が形成され、駆動軸5の先端にはラックギア42、43に噛合するピニオンギア44が軸着されている。駆動軸5が回転すると当該ラックアンドピニオン機構の作用によりツールスライダ37、バランスウェイトスライダ41が主軸回転中心Pと直交する方向に移動する。
ツールスライダ37のベース部37aには楔係合面48が形成される。楔部材46は、その楔係合面46aが楔係合面48に常時接面する態様で、ハウジング3の内壁等にガイドされて駆動軸5に沿って移動可能に設けられている。バランスウェイトスライダ41側にも同様にしてバランス用楔部材50が設けられる。
楔部材46を押圧し、楔係合面46a、48を介してツールスライダ37を主軸回転中心Pと直交する方向に常時付勢する、本実施例では引き込み側に常時付勢する付勢部材47は例えば圧縮コイルばね51からなる。駆動軸5周りには、駆動軸5と同軸に配され、ハウジング3の内壁にガイドされて駆動軸5に沿って移動可能なリング部材52が設けられ、圧縮コイルばね51は減速機6の側面とリング部材52とによって圧縮される態様で駆動軸5周りに外嵌されている。リング部材52は圧縮コイルばね51の付勢力を受けて楔部材46、バランス用楔部材50の両方を常に押圧している。
以上により、圧縮コイルばね51はリング部材52を介して楔部材46を主軸回転中心Pに沿って押圧し、その押圧力は楔係合面46a、48によってツールスライダ37を引き込み側に付勢する力として作用する。図9に示すように、ラックアンドピニオン機構によりツールスライダ37がいかなるスライド位置まで移動したときも、楔部材46は駆動軸5の脇の逃げ空間を通って後退しつつも楔係合面46a、48同士の接面を維持し、ツールスライダ37を引き込み側に付勢する機能を維持する。バランスウェイトスライダ41側についても同様である。
本実施例でも、ツールスライダ37に楔係合する楔部材46と、この楔部材46を押圧し、楔係合面46a、48を介してツールスライダ37を主軸回転中心Pと直交する方向に常時付勢する付勢部材47とを備えることにより、遠心力によるツールスライダ37の位置ずれ、ラックギア42、43とピニオンギア44とのバックラッシによるツールスライダ37の位置ずれを抑制できる。
また、付勢部材47を駆動軸5に外嵌される圧縮コイルばね51とし、駆動軸5と同軸に配されて駆動軸5に沿って移動可能なリング部材52を設け、圧縮コイルばね51がリング部材52を介して楔部材46を押圧する構成とすれば、これら圧縮コイルばね51やリング部材52のレイアウトスペースがコンパクトとなり、組み付け性も向上する。
さらにリング部材52が楔部材46とバランス用楔部材50の両方を押圧する構成とすれば、単体のリング部材52によってツールスライダ37とバランスウェイトスライダ41の両方の移動を阻止でき、部材点数の削減と部材のレイアウトスペースのコンパクト化が図れる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明した。本発明の付勢部材としては、圧縮コイルばねの他に、皿ばねや板ばねなどの弾発部材が挙げられる。
1、31 U軸ホルダユニット
3 ハウジング
5 駆動軸
7、37 ツールスライダ
7b、37b 軸部
9、39 ハウジングプレート(ハウジング)
11、41 バランスウェイトスライダ
11b、41b 軸部
12 カム溝
14 カムピン
16、46 楔部材
17、47 付勢部材
20、50 バランス用楔部材
21、51 圧縮コイルばね(付勢部材)
22、52 リング部材
23、53 シール部材
42、43 ラックギア
44 ピニオンギア
P 主軸回転中心
T カッタチップ

Claims (6)

  1. 先端にカッタチップが設けられたツールスライダを備え、
    主軸回転中心回りの駆動軸の回転量を、主軸回転中心と直交する方向の前記ツールスライダの切込み送り量に変換する変換機構を備えたU軸ホルダユニットにおいて、
    前記ツールスライダに楔係合する楔部材と、
    該楔部材を押圧し、楔係合面を介して前記ツールスライダを主軸回転中心と直交する方向に常時付勢する付勢部材と、
    を備えたことを特徴とするU軸ホルダユニット。
  2. 前記付勢部材を前記駆動軸に外嵌される圧縮コイルばねとし、
    前記駆動軸と同軸に配されて駆動軸に沿って移動可能なリング部材を設け、
    前記圧縮コイルばねが前記リング部材を介して前記楔部材を押圧する構成としたことを特徴とする請求項1に記載のU軸ホルダユニット。
  3. 主軸回転中心を挟んで前記ツールスライダと対向するバランスウェイトスライダを備えたU軸ホルダユニットであって、
    前記バランスウェイトスライダに楔係合するバランス用楔部材を備え、
    前記リング部材は前記楔部材と前記バランス用楔部材の両方を押圧する構成としたことを特徴とする請求項2に記載のU軸ホルダユニット。
  4. U軸ホルダユニットのハウジングには、前記ツールスライダおよび前記バランスウェイトスライダの各軸部を挿通させる挿通孔が形成され、
    各挿通孔にリング状のシール部材を付設して前記ハウジングの内部を密閉構造としたことを特徴とする請求項3に記載のU軸ホルダユニット。
  5. 前記変換機構を、前記ツールスライダに形成されるカム溝と、前記駆動軸の先端面に偏心して突設され、前記カム溝に嵌入されるカムピンとからなるカム機構としたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のU軸ホルダユニット。
  6. 前記変換機構を、前記ツールスライダに形成されるラックギアと、前記駆動軸に形成され、前記ラックギアに噛合するピニオンギアとからなるラックアンドピニオン機構としたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のU軸ホルダユニット。
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